JP2766945B2 - 紙幣搬送装置 - Google Patents

紙幣搬送装置

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JP2766945B2 JP3105896A JP10589691A JP2766945B2 JP 2766945 B2 JP2766945 B2 JP 2766945B2 JP 3105896 A JP3105896 A JP 3105896A JP 10589691 A JP10589691 A JP 10589691A JP 2766945 B2 JP2766945 B2 JP 2766945B2
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則昭 狩野
錬 青木
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊技機島の外部から紙
幣を受入れ、その紙幣を内部の搬送経路上で搬送する紙
幣搬送装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の紙幣搬送装置では、図4に示すよ
うに、遊技機島1の紙幣の受入口2に投入された紙幣を
1枚ずつ、識別機3内の受入搬送部材により受渡口4か
ら直接、遊技機島1内部の搬送経路5に送り、搬送経路
5上で移動する搬送部材6により、島端に設置された両
替機7内のスタッカへと搬送する。紙幣の受渡口4のす
ぐ上流に紙幣が搬送されてきた場合には、受入口2を閉
じて紙幣の受入を制限し、受入口2から投入された紙幣
が上流から搬送される紙幣と重なって、紙幣枚数の計数
が正確にできなくなるのを防止するようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術では、紙幣の受渡口4のすぐ上流に紙幣
が搬送されてきた場合に、遊技客の都合と関係なく、受
入口2が閉じられるので、遊技客はパチンコ玉を借りる
ために紙幣を投入したいときであっても上流の紙幣が通
過するまで待つ必要があり、即座に紙幣を投入すること
ができず、使い勝手が悪いという問題点があった。
【0004】本発明は、このような従来の技術が有する
問題点に着目してなされたもので、搬送経路での紙幣の
搬送状況にかかわらず、即座に紙幣を投入することがで
き、使い勝手が良好であるとともに、搬送経路で紙幣が
重なることなく紙幣枚数の計数を正確にすることができ
る紙幣搬送装置を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めの本発明の要旨とするところは、 1 遊技機島の外部から紙幣を受入れ、該紙幣を内部の
搬送経路へ搬送する紙幣搬送装置において、紙幣の受入
口と受渡口とを有する受入経路と、前記受渡口に連通す
る紙幣の取入口と前記搬送経路に臨む吐出口とを有する
待機経路と、前記吐出口より上流の前記搬送経路に設け
られ、通過する紙幣を検出する上流センサと、前記受入
経路の前記受入口からの紙幣を前記受渡口から前記待機
経路の前記取入口に送る受入搬送部材と、前記待機経路
の前記取入口からの紙幣を前記待機経路へと送り、前記
上流センサの非検出に応じて、前記待機経路の紙幣を前
記吐出口から前記搬送経路へと送り、前記上流センサの
検出に応じて、前記待機経路の紙幣の搬送を停止する待
機搬送部材とを有することを、特徴とする紙幣搬送装
置。
【0006】2 前記受入経路に設けられ、前記受入口
からの紙幣を検出する受入センサと、前記搬送経路の前
記吐出口より下流に設けられ、通過する紙幣を検出する
下流センサとを有し、前記待機搬送部材は、前記受入セ
ンサの検出に応じて、前記取入口からの紙幣を前記待機
経路へと送り、前記上流センサの非検出状態に応じて、
前記待機経路の紙幣を前記吐出口から前記搬送経路へと
送り、前記上流センサの検出に応じて、前記待機経路の
紙幣の搬送を停止し、前記上流センサの検出後の前記下
流センサの検出に応じて、前記待機経路の紙幣を前記吐
出口から前記搬送経路へと送る構成を有することを、特
徴とする1項記載の紙幣搬送装置。
【0007】3 前記受入経路は、玉貸機の紙幣識別機
に形成されていることを特徴とする請求項1または2記
載の紙幣搬送装置に存する。
【0008】
【作用】遊技機島の外部から受入口に紙幣を受入れる。
受入搬送部材は、受入口からの紙幣を、受入経路を通し
て受渡口から待機経路の取入口に送る。待機搬送部材
は、取入口からの紙幣を待機経路へと送る。
【0009】待機搬送部材は、上流センサが紙幣を検出
しないときには、待機経路の紙幣をそのまま吐出口から
搬送経路へと送る。搬送経路の紙幣は、搬送経路上で遊
技機島の内部を搬送される。上流センサが紙幣を検出し
た場合には、待機搬送部材は、待機経路の紙幣の搬送を
停止する。このため、上流から送られる紙幣と受入口か
らの紙幣とが重なるのが防止される。
【0010】受入センサと下流センサとを有する場合に
は、遊技機島の外部から受入口に紙幣を受入れ、受け入
れた紙幣を受入センサで検出する。受入搬送部材は、受
入口からの紙幣を、受入経路を通して受渡口から待機経
路の取入口に送る。待機搬送部材は、受入センサの検出
に応じて、取入口からの紙幣を待機経路へと送る。
【0011】待機搬送部材は、上流センサが紙幣を検出
しないときには、待機経路の紙幣をそのまま吐出口から
搬送経路へと送る。上流センサが紙幣を検出した場合に
は、待機搬送部材は、待機経路の紙幣の搬送を停止す
る。このため、上流から送られる紙幣と受入口からの紙
幣とが重なるのが防止される。
【0012】待機搬送部材は、上流センサの検出後の下
流センサの検出に応じて、紙幣が上流から下流へと通過
したと判断することができるため、待機経路の紙幣を吐
出口から搬送経路へと送る。搬送経路の紙幣は、搬送経
路上で遊技機島の内部を搬送されるものである。
【0013】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の一実施例を説明
する。図1〜図3は本発明の一実施例を示している。従
来例を示す図4と同様に、遊技場に配置される遊技機島
1には、複数のパチンコゲーム機(図示せず)が並設さ
れており、各パチンコゲーム機の間には玉貸機(図示せ
ず)が配設されている。各玉貸機は、紙幣および硬貨を
受け入れて、紙幣識別機3により紙幣を識別後、パチン
コ玉を遊技客に貸し出すようになっている。
【0014】遊技機島1の内部には、パチンコゲーム機
および玉貸機に沿って、これらの上部に搬送経路11が
形成されている。搬送経路11には、紙幣搬送部材12
が設けられている。紙幣搬送部材12は、紙幣搬送用モ
ータ13により駆動されるベルト12aと対のローラ1
2b,12cとを有している。紙幣搬送部材12は、移
動するベルト12aとローラ12cとの間に紙幣を挟ん
で、島端に配置された両替機7のスタッカ(図示せず)
まで搬送するものである。
【0015】各玉貸機が取込んだ紙幣は、紙幣搬送装置
20により搬送経路11へと搬送されるようになってい
る。紙幣搬送装置20は、図1〜図3に示すように、受
入経路21と、待機経路22と、受入センサ23と、上
流センサ24と、下流センサ25と、受入搬送部材26
と、待機搬送部材27とを有している。
【0016】受入経路21は、紙幣の受入口21aと受
渡口21bとを有する経路であって、玉貸機の紙幣識別
機4内に形成されている。紙幣識別機4は、受入口21
aから受け入れた紙幣の真偽を判別する機能を有してい
る。受入経路21は、受入口21aから受渡口21bに
かけて、搬送経路11の上流から下流へと傾斜してい
る。
【0017】待機経路22は、受渡口21bに連通する
紙幣の取入口22aと搬送経路11に臨む吐出口22b
とを有している。待機経路22は、搬送経路11と平行
の待機部22cと、待機部22cから吐出口22bにか
けて、搬送経路11の上流から下流へと傾斜した送り部
22dとを有している。待機部22cは、紙幣1枚分の
長さを有している。
【0018】受入センサ23は、受入経路21の受渡口
21b付近に設けられ、受入口21aから受入経路21
を通った紙幣を検出するものである。上流センサ24
は、搬送経路11の吐出口22bより上流に設けられ、
通過する紙幣を検出するものである。下流センサ25
は、搬送経路11の吐出口22bより下流に設けられ、
通過する紙幣を検出するものである。
【0019】受入搬送部材26は、2対の挾持ローラ2
6a,26bを有しており、一方の挾持ローラ26aは
受入口21a付近に設けられ、他方の挾持ローラ26b
は、受渡口21b付近に設けられている。受入搬送部材
26は、2対の挾持ローラ26a,26bを回転させ、
受入口21aからの紙幣を、受入経路21を通して受渡
口21bから取入口22aに送るものである。
【0020】待機搬送部材27は、3対の挾持ローラ2
7a,27b,27cを有している。挾持ローラ27
a,27b,27cは、待機部22cの取入口22a付
近と、待機部22cと送り部22dとの間と、送り部2
2dの吐出口22b寄りとにそれぞれ設けられている。
【0021】待機搬送部材27は、受入センサ23の検
出に応じて、挾持ローラ27aを回転させて取入口22
aからの紙幣を待機経路22の待機部22cへと送るも
のである。また、待機搬送部材27は、上流センサ24
の非検出状態に応じて、挾持ローラ27b,27cを回
転させて待機経路22の待機部22cの紙幣を吐出口2
2bから搬送経路11へと送るものである。
【0022】また、待機搬送部材27は、上流センサ2
4の検出に応じて、挾持ローラ27b,27cの回転を
停止して待機経路22の紙幣の搬送を停止するものであ
る。また、待機搬送部材27は、上流センサ24の検出
後の下流センサ25の検出に応じて、挾持ローラ27
b,27cを回転させて待機経路22の紙幣を吐出口2
2bから搬送経路11へと送るものである。
【0023】その他、紙幣搬送装置20の周囲には、図
2および図3に示すように、硬貨紙幣搬送装置31と、
硬貨搬送用モータ32と、コインセレクタ33と、電源
34と、コンデンサ35とが設けられている。
【0024】次に作用を説明する。図1において、遊技
機島1の外部から受入口21aに紙幣を投入すると、受
入搬送部材26は、挾持ローラ26a,26bを回転さ
せ、受入口21aからの紙幣を、受入経路21を通して
受渡口21bから待機経路22の取入口22aに送る。
【0025】受入経路21を通る紙幣は、紙幣識別機3
により紙幣の種類、真偽を識別され、玉貸機からパチン
コ玉が貸し出される。受渡口21bを通る紙幣は、受入
センサ23で検出される。待機搬送部材27は、受入セ
ンサ23の検出に応じて、挾持ローラ27aを回転させ
て取入口22aからの紙幣を待機経路22へと送る。
【0026】待機搬送部材27は、上流センサ24が紙
幣を検出しないときには、挾持ローラ27b,27cを
回転させて待機経路22の紙幣をそのまま吐出口22b
から搬送経路11へと送る。上流センサ24が紙幣を検
出した場合には、待機搬送部材27は、挾持ローラ27
b,27cの回転を停止して待機経路22の紙幣の搬送
を停止する。この間に、玉貸機からパチンコ玉が貸し出
される。
【0027】待機経路22の紙幣の搬送停止により、上
流から送られる紙幣と受入口21aからの紙幣とが重な
るのが防止され、両替機7のスタッカに溜められる紙幣
枚数の計数が正確となる。また、紙幣が重なるのを防止
するために、受入口21aを閉じて紙幣の受入を制限す
ることがないため、搬送経路11での紙幣の搬送状況に
かかわらず、即座に紙幣を受入口21aから投入するこ
とができ、使い勝手が良好である。
【0028】待機搬送部材27は、上流センサ24の検
出後の下流センサ25の検出に応じて、紙幣が上流から
下流へと通過したと判断することができるため、挾持ロ
ーラ27b,27cを回転させ、待機経路22の紙幣を
吐出口22bから搬送経路11へと送る。搬送経路11
の紙幣は、搬送経路11上で遊技機島1の内部を搬送さ
れ、両替機7のスタッカに溜められるものである。
【0029】
【発明の効果】本発明にかかる紙幣搬送装置によれば、
上流センサが紙幣を検出した場合に、待機搬送部材が待
機経路の紙幣の搬送を停止するので、搬送経路での紙幣
の搬送状況にかかわらず、即座に紙幣を投入することが
でき、使い勝手が良好であるとともに、搬送経路で紙幣
が重なることなく紙幣枚数の計数を正確にすることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の紙幣搬送装置を示す平面図
である。
【図2】本発明の一実施例の紙幣搬送装置を示す正面図
である。
【図3】本発明の一実施例の紙幣搬送装置を示す右側面
図である。
【図4】従来例の紙幣搬送装置を有する遊技機島の全体
構成を示す概略平面図である。
【符号の説明】
1…遊技機島 3…紙幣識別機 11…搬送経路 20…紙幣搬送装置 21…受入経路 22…待機経路 23…受入センサ 24…上流センサ 25…下流センサ 26…受入搬送部材 27…待機搬送部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 錬 岩手県花巻市城内4番3号 株式会社 新興製作所 内 (72)発明者 伊藤 栄司 岩手県花巻市城内4番3号 株式会社 新興製作所 内 (56)参考文献 特開 平1−288541(JP,A) 実開 平1−152948(JP,U) 実開 昭63−127685(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) A63F 7/02 B65H 5/02 G07D 1/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技機島の外部から紙幣を受入れ、該紙幣
    を内部の搬送経路へ搬送する紙幣搬送装置において、 紙幣の受入口と受渡口とを有する受入経路と、 前記受渡口に連通する紙幣の取入口と前記搬送経路に臨
    む吐出口とを有する待機経路と、 前記吐出口より上流の前記搬送経路に設けられ、通過す
    る紙幣を検出する上流センサと、 前記受入経路の前記受入口からの紙幣を前記受渡口から
    前記待機経路の前記取入口に送る受入搬送部材と、 前記待機経路の前記取入口からの紙幣を前記待機経路へ
    と送り、前記上流センサの非検出に応じて、前記待機経
    路の紙幣を前記吐出口から前記搬送経路へと送り、前記
    上流センサの検出に応じて、前記待機経路の紙幣の搬送
    を停止する待機搬送部材とを有することを、 特徴とする紙幣搬送装置。
  2. 【請求項2】前記受入経路に設けられ、前記受入口から
    の紙幣を検出する受入センサと、 前記搬送経路の前記吐出口より下流に設けられ、通過す
    る紙幣を検出する下流センサとを有し、 前記待機搬送部材は、前記受入センサの検出に応じて、
    前記取入口からの紙幣を前記待機経路へと送り、前記上
    流センサの非検出状態に応じて、前記待機経路の紙幣を
    前記吐出口から前記搬送経路へと送り、前記上流センサ
    の検出に応じて、前記待機経路の紙幣の搬送を停止し、
    前記上流センサの検出後の前記下流センサの検出に応じ
    て、前記待機経路の紙幣を前記吐出口から前記搬送経路
    へと送る構成を有することを、 特徴とする請求項1記載の紙幣搬送装置。
  3. 【請求項3】前記受入経路は、玉貸機の紙幣識別機に形
    成されていることを特徴とする請求項1または2記載の
    紙幣搬送装置。
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