JP2766813B2 - 型枠材 - Google Patents

型枠材

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JP2766813B2
JP2766813B2 JP5217978A JP21797893A JP2766813B2 JP 2766813 B2 JP2766813 B2 JP 2766813B2 JP 5217978 A JP5217978 A JP 5217978A JP 21797893 A JP21797893 A JP 21797893A JP 2766813 B2 JP2766813 B2 JP 2766813B2
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多 富 泰 本
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、型枠を構成するに用い
られる型枠材であって、特に、コンクリートとの剥離性
に優れたコンクリート型枠材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、その取り扱いの容易さから、合板
を用いたコンクリート型枠が大量に使用されている。
【0003】また、コンクリート型枠の合板の表面性を
向上させると共に転用回数を多くするため、合板表面に
合成樹脂被膜を形成させたもの、あるいは、紙に合成樹
脂を含浸させた含浸紙を合板表面に接着するなどして、
コンクリートとの剥離性能を高めた合板コンクリート型
枠が知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】合板は、天然木材を薄
く剥ぎ取った単板を積層接着して製造されるが、天然資
源の枯渇問題が大きく取り上げられている現在、原材料
である原木を伐採することが次第に困難になると共に、
供給される原木の質も低下してきている。
【0005】このため、良質の単板を多量にかつ安定的
に得ることが困難となり、したがって良質の合板を市場
に供給することも次第に困難になってきている。
【0006】更に、建築用あるいは家具用部材として用
いられる合板の場合は少なくとも10年以上の期間使用
されるのに比べ、コンクリート型枠として用いられる合
板の使用期間は著しく短く、しかも、短期間の使用の後
に大量廃棄されているのが実情である。
【0007】この問題は、近年、天然資源のリサイクル
運動などが盛んに叫ばれていることに鑑みると、今後ま
すます深刻化することが予測され、合板に代わる代替品
を用いた型枠材の提供が熱望される。
【0008】また、合板表面に合成樹脂被膜を形成した
り合成樹脂含浸紙を接着したりしてコンクリート剥離性
能を高めたものにあっては、合板の表面単板の上に単板
とは明らかに物性の異なる材料を被覆形成するものであ
るため、キズがつきやすく、繰り返し使用することによ
り表面に形成した合成樹脂被膜に割れが生じたり、合板
表面から含浸紙が剥離する等の問題点を有していた。
【0009】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、上記
した従来技術における問題を解消し、合板型枠の代替品
として使用することのできる新規なコンクリート型枠材
を提供することを目的とする。
【0010】すなわち、本発明による型枠材は、全体比
重が0.4〜0.8である木質繊維板からなり、少なく
ともその片側表面に内層部よりも高い0.8〜1.2の
比重を有し、かつ、JIS−Z−2117に規定される
木材の硬さ試験方法による硬さが0.50kgf/mm
以上である硬質層を有することを特徴とする。
【0011】すなわち本発明の主たる特徴は、型枠材と
して、少なくともその片側表面に硬質層を有する木質繊
維板を用いることにある。そして該硬質層は、内層部よ
りも比重が高く、かつ、JIS−Z−2117に規定さ
れる木材の硬さ試験方法による硬さが0.50kgf/
mm以上のものである。硬質層の硬さが0.50kg
f/mm未満であると、コンクリート打設時やバイブ
レータによる締固め時等において骨材が小とすることに
よって型枠材内面に凹みやキズ等の損傷が発生しやすく
なる。このため、コンクリートとの剥離性が悪化し、ま
た剥離後もコンクリート表面の平滑性が失われることと
なる、型枠としての転用回数を低下させてしまう。
【0012】更に、表面硬質層は内層部に比べて比重の
高いものであるため、引張り強度、圧縮強度および曲げ
強度に優れ、曲げたわみ量も非常に小さいものとなり、
型枠材としての使用に適する。また、表面硬質層は高比
重であるから非透水性を有する。
【0013】本発明の型枠材において、木質繊維板の全
体比重は0.4〜0.8であり、硬質層は該木質繊維板
の内層部よりも高い0.8〜1.2の比重を有する。
【0014】以上に述べたような構成の木質繊維板は、
以下のようにして製造可能である。すなわち、例えば乾
式法による製造工程において、松、杉、桧等の針葉樹材
やカポール、ラワン、栗、ポプラ等の広葉樹材等による
木材チップないしは建築等の廃材チップを解繊し、ある
いはサンダーダスト、ソーダスト等の木粉を適宜混合し
て木質繊維を得、この木質繊維に接着剤、サイズ剤等を
添加した後乾燥し、この木質繊維をフォーミング装置に
よりスクリーンコンベア上に堆積し、仮圧締して木質繊
維マットとし、次いで一定寸法に裁断して定尺木質繊維
マットとした後、これを加熱圧締することによって木質
繊維板が得られる。
【0015】この製造工程において、定尺木質繊維マッ
トの上面および/または下面に水を塗布し、あるいは不
織布、紙、布等の保水性のあるシート状物に含水させた
ものを該木質繊維マットの上面および/または下面に載
置し、この状態で加熱圧締する。これにより、表裏部の
含水率が高められた状態で加熱圧締されることとなるた
め、水の塗布面またはシート状物の載置面側に硬質層が
形成される。
【0016】この場合において、水の塗布量や、シート
状物への含水量を適宜調整し、あるいは木質繊維に対す
る接着剤の添加量や木質繊維の含水率を適宜調整するこ
とによって、硬質層に所望の比重や層厚を与えることが
できる。
【0017】このようにして、表面側(または表裏両
面)に比重の高い硬質層が所望の硬さに形成された木質
繊維板が得られる。
【0018】この木質繊維板においては、加熱圧締時の
接着剤のプレキュアによる低比重の薄表層が形成される
ことがあるため、必要に応じて少なくとも表面側をサン
ディングして該低比重薄表層を除去し、硬質層を表面に
露出させる。
【0019】表面硬質層は木質繊維板の少なくとも片側
表面に露出形成され、この表面硬質層が型枠内面側に配
されるようにして型枠を構成する。
【0020】
【作用】型枠内面側に配される表面に高比重かつ高硬度
の硬質層が形成されているので、型枠材として十分な強
度を発揮し、非透水性にも優れる。
【0021】表面硬質層は耐摩耗性に優れ、コンクリー
トとの剥離性が良好であり、コンクリート表面が平滑に
得られる。
【0022】
【実施例】図1は本発明による型枠材の構成例を示し、
基板である木質繊維板1の表面側には内層部より比重の
高い硬質層2が形成されている。硬質層2は、JIS−
Z−2117に規定される木材の硬さ試験方法による硬
さが0.50kgf/mm以上とされている。なお、
本例においては、木質繊維板1の裏面側にも硬質層2’
が形成されており、これにより型枠材全体としての吸放
湿による膨張収縮が十分に抑制されている。ただし、か
かる裏面側硬質層2’は本発明に必須の構成ではなく、
硬質層2を型枠内面側に配して型枠を構成すれば、裏面
側硬質層2’は省略することが可能である。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば、引張り強度、圧縮強度
および曲げ強度に優れ、曲げたわみ量もきわめて小さ
く、非透水性も優れた型枠材が提供される。
【0024】本発明の型枠材の表面には高比重かつ高硬
度の硬質層が形成され、これを型枠内面側に配して型枠
を構成することにより、コンクリート打設やバイブレー
タによる締固め時に骨材が衝突しても損傷を受けること
がなく、コンクリートとの剥離性を高め、コンクリート
表面を平滑に仕上げることができる。
【0025】したがって、本発明による型枠材は、良質
の単板が得られにくくなっている今日において、合板型
枠の代替品として好適に用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の型枠材の構成例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 木質繊維板(基板) 2 硬質層

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】全体比重が0.4〜0.8である木質繊維
    からなり、少なくともその片側表面に内層部よりも高
    い0.8〜1.2の比重を有し、かつ、JIS−Z−2
    117に規定される木材の硬さ試験方法による硬さが
    0.50kgf/mm以上である硬質層を有すること
    を特徴とする型枠材。
JP5217978A 1993-08-11 1993-08-11 型枠材 Expired - Lifetime JP2766813B2 (ja)

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JPH0754482A JPH0754482A (ja) 1995-02-28
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JP2649985B2 (ja) * 1990-10-05 1997-09-03 株式会社ノダ 複合板及びその製造方法
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