JP2550673Y2

JP2550673Y2 - 積層板

Info

Publication number: JP2550673Y2
Application number: JP4167092U
Authority: JP
Inventors: 明島村; 孝道興津; 嘉貴石川
Original assignee: 株式会社ノダ
Priority date: 1992-05-07
Filing date: 1992-05-07
Publication date: 1997-10-15
Anticipated expiration: 2007-05-07
Also published as: JPH0591839U

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本考案は、構造材料を始め建築の
表装、内装および家具あるいはコンクリート型枠等に使
用される積層板に関する。

【０００２】

【従来技術】積層板は、単板をその繊維方向を互いに直
交にさせて積層接着した合板、単板の繊維方向を同一方
向に積層接着した平行合板（Ｌ．Ｖ．Ｌ．）などが知ら
れており、挽材では得られない大きな寸法の板を多量に
安定して供給することができ、しかも寸法安定性にも優
れているなど、現在の建築材料の一材料としてなくては
ならないものである。中でも合板は、その取り扱いの容
易さから建築用あるいは家具用部材およびコンクリート
型枠として大量に使用されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】しかし、この合板は、
天然木材を薄く剥ぎ取った単板を積層接着し製造するも
のであり、天然資源の枯渇問題が世界的に大きく取り上
げられている現在、原材料である原木を伐採することが
困難になると共に、原木の質が低下することによって、
合板に使用する良質の単板を多量に得ることが難しくな
り、品質の良い合板を多量に市場に供給することが困難
となりつつある。

【０００４】さらに、コンクリート型枠として用いる合
板の使用期間は、建築用あるいは家具用部材として用い
る合板が少なくとも１０年以上の期間使用されているの
に比べ、著しく短い期間の使用の後に大量廃棄される等
の問題を有し、この問題は天然資源のリサイクル運動な
どが盛んに叫ばれている現在、今後ますます深刻化する
ことが予測され、合板に代わる代替え品を用いた型枠材
の提供が熱望されている。

【０００５】また、コンクリート型枠の合板の表面性の
向上および転用回数を多くするため、合板表面に合成樹
脂被膜を形成させたものあるいは、紙に合成樹脂を含浸
させた含浸紙を合板表面に接着するなどしてコンクリー
トとの剥離性能を高めた合板コンクリート型枠が知られ
ている。

【０００６】しかし、これらの型枠は、合板の表面単板
の上に合板とは明らかに物性の異なる新たな合成樹脂被
膜を塗布形成するか、含浸紙を接着剤を介して接着する
ものであり、キズがつき易く繰り返し使用することによ
り表面に形成した合成樹脂被膜に割れが入ったり、合板
表面から含浸紙が剥離するなどの問題点を有していた。

【０００７】

【問題点を解決するため手段】本考案は合板の代替え品
として使用できる新規な建築用板を提供することを目的
として鋭意工夫の結果完成されたものである。

【０００８】すなわち本考案は、厚さ方向における中心
層より比重が高い硬質層を表裏層に有する平均比重０．
４〜０．８ｇ／ｃｍ^３の乾式法で得られた中層木質繊維
板の表裏面に、厚さ方向における中心層より比重が高
く、しかも中心層より非透水性の高い硬質層を表裏層に
有する平均比重０．８〜１．４ｇ／ｃｍ^３の乾式法で得
られた表層木質繊維板および裏層木質繊維板を積層接着
してなることを特徴とする積層板である。

【０００９】以下本考案の積層板の実施例を図面に基づ
いて説明する。本考案の積層板は、図１に示すような構
成であり、表裏層に硬質層１０，１１と、その間に中心
層１２が形成された一体成形により得られ３層構造から
なる中層木質繊維板１を中心として、この中層木質繊維
板１の表面側に、表裏層に硬質層２０，２１とその間に
中心層２２が形成された一体成形により得られ３層構造
からなる表層木質繊維板２が積層され、また、中層木質
繊維板１の裏面側に、表裏層に硬質層３０，３１とその
間に中心層３２が形成された一体成形により得られ３層
構造からなる裏層木質繊維板３とが積層された積層板を
示している。

【００１０】本考案の中層木質繊維板１はその平均比重
が０．４〜０．８ｇ／ｃｍ^３であり、その表裏層に形成
される硬質層１０，１１は、その部分の比重が平均して
０．８〜１．２ｇ／ｃｍ^３の範囲であり、その間の中心
層１２の比重に比べ０．１〜０．５ｇ／ｃｍ^３高く形成
されるのが好ましい。

【００１１】このように比重が高く引っ張り強度および
圧縮強度が優れた硬質層１０，１１が表裏層に配される
ことにより、中層木質繊維板１はその平均比重に対し曲
げ強度に優れ、また単位荷重によるたわみ量も非常に小
さいものとなる。

【００１２】硬質層１０，１１の比重が０．８ｇ／ｃｍ
^３より低いと十分な強度を得るために硬質層１０，１１
を厚くする必要が生じ積層板の厚さが厚くなってしまい
好ましくない。

【００１３】また、硬質層１０，１１の比重が１．２ｇ
／ｃｍ^３より大きいと、耐衝撃性能が悪くもろい層とな
ってしまい好ましくない。

【００１４】さらに、硬質層１０，１１と中心層１２と
の比重の差が、０．１ｇ／ｃｍ^３より小さいと表裏層に
設ける硬質層の厚さを中心層と同等に厚くしないと十分
な曲げ強度、たわみが得られず、結果的に重量の重い板
材となってしまい、作業性が悪い。

【００１５】逆に比重の差が０．５ｇ／ｃｍ^３より大き
いと硬質層１０，１１と中心層１２と機械的物性に大き
な差が生ずることとなり、例えば表面に曲げ荷重がかか
った際に、表裏層の硬質層は比重が高いため木質繊維間
が密な状態となっており面方向での収縮が起こりにくい
のに対し、中心層は比重が小さいため木質繊維間が疎の
状態となっており容易に収縮する等の違いにより、中心
層と硬質層との間で層間剥離が生じ易くなるため好まし
くない。

【００１６】また、この中層木質繊維板１の表裏に積層
接着する表層木質繊維板２および裏層木質繊誰板３は、
その平均比重が０．８〜１．２ｇ／ｃｍ^３の板材で、そ
の表裏層に硬質層２０，２１および３０，３１を有する
もので、この硬質層２０，２１および３０，３１は、そ
の部分の比重が平均して０．９〜１．４ｇ／ｃｍ^３の範
囲であり、その間の中心層２２および３２の比重に比べ
０．１〜０．５ｇ／ｃｍ^３高く形成されるのが好まし
い。

【００１７】このように、比重が高く引っ張り強度およ
び圧縮強度が優れた硬質層２０，２１および３０，３１
が表裏層に配されることにより、表層木質繊維板２およ
び裏層木質繊維板３はその平均比重に対し曲げ強度に優
れ、また単位荷重によるたわみ量も非常に小さいものと
なる。

【００１８】硬質層２０，２１および３０，３１の比重
が０．９ｇ／ｃｍ^３より低いと十分な強度を得るために
硬質層２０，２１および３０，３１を厚くする必要が生
じ積層板の厚さが厚くなってしまい好ましくない。

【００１９】また、硬質層２０，２１および３０，３１
の比重が１．４ｇ／ｃｍ^３より大きいと、耐衝撃性が悪
くもろい層となってしまうため、特に積層板の表裏面に
配される硬質層２０および３１において、作業者が板材
を投げ地面に衝突した際に簡単に割れが入ってしまう等
の問題が生じ好ましくない。

【００２０】さらに、硬質層２０，２１および３０，３
１と中心層２２および３２との比重の差が、０．１ｇ／
ｃｍ^３より小さいと表裏層に設ける硬質層の厚さを中心
層と同等に厚くしないと十分な曲げ強度、たわみが得ら
れず、結果的に重量の重い板材となってしまい、作業性
が悪い。

【００２１】逆に比重の差が０．５ｇ／ｃｍ^３より大き
いと硬質層２０，２１および３０，３１と中心層２２お
よび３２と機械的物性に大きな差が生ずることとなり、
例えば表面に曲げ荷重がかかった際に、表裏層の硬質層
は比重が高いため木質繊維間が密な状態となっており面
方向での収縮が起こりにくいのに対し、中心層は比重が
小さいため木質繊維間が疎の状態となっており容易に収
縮する等の違いにより、中心層と硬質層との間で層間剥
離が生じ易くなるため好ましくない。

【００２２】本考案の積層板は、平均比重が０．４〜
０．８ｇ／ｃｍ^３の中層木質繊維板１を中心として、そ
の表裏面に中層木質繊維板１に比べ比重の高い、平均比
重が０．８〜１．２ｇ／ｃｍ^３の表層木質繊維板２およ
び裏層木質繊維板３を積層するため、各木質繊維板を１
単位の層として見たとき、表裏層に比重の高く曲げ強度
およびたわみ等の機械的強度が優れ、傷つきにくく平滑
性に優れた層を配することにより、積層板としての比重
（重量）は低いものの強度の優れた板材となる。中層木
質繊維板１の比重が０．４ｇ／ｃｍ^３より低いと、たと
え表裏層が強化されても中心部の強度が低く、中空の板
材のようになり十分な強度を得ることができず、また
０．８ｇ／ｃｍ^３より高いと、積層板としての強度はあ
まり変わらずに重量ばかり増加してしまい作業性が悪く
好ましくない。

【００２３】また、表層木質繊維板２および裏層木質繊
維板３の比重が０．８ｇ／ｃｍ^３より低いと積層板の強
度を十分に高めることができず、また１．２ｇ／ｃｍ^３
より高いと、中心に配される中層木質繊維板１との比重
差が大きくなり、積層板に曲げ荷重がかかった際の表裏
の木質繊維板２，３の曲げ特性と、中心の中層木質繊維
板１の曲げ特性に大きな相違が生じてしまい接着層から
の剥離が生じ易くなり好ましくない。

【００２４】また、本考案の積層板は、各木質繊維板間
の接着される面が、表層木質繊維板２と中層木質繊維板
１においては硬質層２１と硬質層１０であり、中層木質
繊維板１と裏層木質繊維板３においては硬質層１１と硬
質層３０であり、各木質繊維板材内の比重が高く強度の
高い面同志が接着剤により貼着されるため、各板材間の
接着面の接着強度が非常に高いものとなる。

【００２５】さらに、本考案の積層板は、表面側から表
層木質繊維板２の硬質層２０および２１、中層木質繊維
板の硬質層１０および１１、さらに裏層木質繊維板３の
硬質層３０および３１の６層の硬質層が厚さ方向適宜位
置に配され、この各硬質層が積層板の長さ方向および幅
方向の何れの方向に対しても曲げ強度が優れた特性を有
する層であるため、積層板の幅方向および長さ方向の何
れの曲げ強度も著しく向上させることができる。このた
め、一体成型により得られた木質繊維板で本考案の積層
板と平均比重が同一のものと比べた曲げ強度は格段の差
が生ずるものである。

【００２６】本考案の積層板は、建築用の構造用部材等
に用いる場合は、前述までのような構成のまま用いるこ
とができる。また、片側表面に任意化粧として、突き板
貼り、合成樹脂あるいは合成樹脂発泡化粧シート貼り、
化粧紙あるいは合成樹脂含浸化粧貼りなどの表面化粧材
と積層接着するか、または下塗りを施した後柄模様を印
刷する等の方法により任意化粧を施す場合は、表面をサ
ンディングし前述の硬質層を表面に露出させることによ
り、平滑性に優れ傷つきにくい表面が得られるため、そ
の上への化粧を良好に行なうことができる。

【００２７】また、コンクリート型枠材として用いる場
合は、コンクリート硬化後にコンクリート面との剥離が
良好に行なうために、表面の非透水性が要求される。

【００２８】このため、両面の使用が可能なコンクリー
ト型枠材とするために積層板の表面に配される表層木質
繊維板２の硬質層２０および積層板の裏面に配される裏
層木質繊維板の硬質層３１を形成する木質繊維に耐水性
を付与するロジンサイズ、ワックスサイズ、クマロンロ
ジンサイズおよびアスファルトサイズ等のサイズ剤が２
〜８重量％付着または含有された状態で硬質層を形成す
ることにより、該積層板２０および３１の比重が前述の
通り０．９〜１．４ｇ／ｃｍ^３に形成されていることと
の複合作用により非透水性が高められコンクリート型枠
として使用することができる。

【００２９】サイズ剤の含有量が２重量％より少ないと
非透水性が十分に付与されず、また、８重量％より多く
含有されると硬質層２０および３１の木質繊維間の接着
強度が低下してしまい好ましくない。

【００３０】このように、耐水性を付与するサイズ剤が
硬質層を形成する木質繊維の一本一本に塗布または含有
された状態で、一体的に硬質層を形成するため、硬質層
全体が非透水性の高い層となり、従来の基板表面のみに
非透水性の樹脂被膜を形成するものにおいて発生した、
表面に形成された樹脂被膜の割れ、あるいは剥離等の問
題も解決されるものである。

【００３１】さらに、必要に応じ本考案の積層板からな
るコンクリート型枠材に対し、アマニ油、綿油、桐油、
大豆油、魚油、トール油等の乾性油、あるいはアルキッ
ト樹脂、石炭酸樹脂、、リグニン樹脂、ラテックス等の
合成樹脂を表裏面の硬質層１に含浸させた加熱処理して
硬化させる油含浸処理を施すことにより、非透水性をさ
らに高め、同時に油の塗布または含有により硬質層２０
および３１の比重が高まることでさらに強度の向上を図
ることができる。

【００３２】また、本考案の木質繊維板に用いる木質繊
維としては、松、杉、桧等の針葉樹材または、ラワン、
カポール、栗、ポプラ等の広葉樹材の原木で板材あるい
は角材として使用できない部分または廃材を切削した木
材チップを、常法により解繊して得られる木質繊維、お
よび木質繊維板製造の際に生じるサンダーダスト、ソー
ダスト、チップダスト等の屑材を混入し用いることがで
きる。

【００３３】本考案の木質繊維板は、例えば乾式木質繊
維板の製造工程において、解繊され接着剤を添加し乾燥
した木質繊維を、フォーミング装置によりスクリーンコ
ンベアー上に堆積し、シェイビングローターにより厚み
を各々調整し次いで仮圧締することにより木質繊維マッ
トを得、次いで一定寸法に裁断された定尺マットを加熱
圧締することにより得られる繊維板が用いられる。

【００３４】また、先と同様にして得られる定尺マット
の上面および下面に水の塗布または含有された不織布、
紙、布等の保水性のあるシート状物を載置し加熱圧締す
ることにより、シート状物に塗布または含有された水分
が表裏層の木質繊維中に保持されながら加熱圧締される
ため、表裏面に比重の非常に高い硬質層を形成すること
ができる。

【００３５】また、スクリーンコンベアー上に木質繊維
を堆積させるフォーミング装置として、裏層形成木質繊
維、中層形成木質繊維、表層形成木質繊維をそれぞれ別
々にフォーミングしスクリーンコンベアー上に堆積させ
る３台のフォーミング装置を設け、例えば中心層形成木
質繊維への接着剤の添加量を３〜５重量％加え、表層形
成木質繊維および裏層木質繊維への接着剤の添加量を１
０〜３０重量％加えた後に加熱圧締することにより、前
述の水分による硬質層の形成方法とあわせて硬質層の比
重を上げると共に強度の向上を図ることができる。

【００３６】また、表層木質繊維板２の硬質層２０およ
び裏層木質繊維板３の硬質層３１の木質繊維中のサイズ
剤の含有量を上げる方法としては、表層木質繊維板１あ
るいは裏層木質繊誰板３製造工程において、裏層形成木
質繊維または表層形成木質繊維として２〜８重量％サイ
ズ剤を塗布または含有させたものをフォーミング装置に
供給させるようにし、裏層、中層、表層の３層の木質繊
維を積層堆積させた後、加熱圧締することにより、表層
あるいは裏層のサイズ剤の含有量を２重量％以上とする
ことができる。

【００３７】このようにして表層木質繊維板２の表層ま
たは裏層木質繊維層３の裏層には、中心層２に比較して
比重が高く、しかも、非透水性の高い硬質層２０または
３１が形成される。

【００３８】また、得られた木質繊維板の硬質層の中で
も比重分布が生ずるため、必要に応じサンディングを施
し、硬質層の中でも特に比重の高い層（面）を表面に露
出することにより、非透水性、曲げ強度およびたわみ等
の性能がさらに優れたものとなり、コンクリート型枠と
しての繰り返し使用できる回数が増え、セメントからの
側圧に対する性能も優れたものとなる。

【００３９】さらに得られた積層板の表面に乾性油、合
成樹脂等を塗布した後加熱硬化させるか、木質繊維板を
これら乾性油または合成樹脂中に浸漬させた後加熱硬化
させることにより油塗布または含有処理を施すことがで
き、非透水性の向上および強度の向上を図ることができ
る。

【００４０】

【考案の効果】本考案の積層板は、木質繊維を加熱圧締
して得られる木質繊維板からなり、この木質繊維層は単
板として使用できない欠点のある原木を小さく破砕ある
いは解繊したものを用いて得られるものであるため、資
源の有効利用となり自然破壊の防止に役立つことができ
る。

【００４１】さらに、中心に比重の低い中層木質繊維板
を配し、その表裏にこの中層木質繊維板に比べて比重が
高く、機械的強度の優れた表層木質繊維板および裏層木
質繊維板を積層接着することにより、板材に曲げ荷重が
加わった時、圧縮力のかかる表面側および引っ張り力の
かかる裏面側の強度が高められ、積層板としての曲げ強
度に優れ、側圧によるたわみ量も小さい積層板である。

【００４２】さらに、表面側から表層木質繊維板２の硬
質層２０および２１、中層木質繊維板１の硬質層１０お
よび１１、さらに裏層木質繊維板３の硬質層３０および
３１の６層の硬質層が厚さ方向適宜位置に配されること
により、この各硬質層が積層板の長さ方向および幅方向
の何れの方向に対しても曲げ強度が優れた特性を有する
層であるため、平行合板においてクロス方向にいれるク
ロスバンド単板の効果のように、積層板の幅方向および
長さ方向の何れの曲げ強度も著しく向上させることがで
きる。

【００４３】さらに、積層板としての最表層および最裏
層に配した硬質層の、木質繊維中のサイズ剤の含有量を
２％以上とすることにより、この硬質層の比重が高いこ
ととの複合作用により非透水性が高められ、コンクリー
ト型枠としても使用することができる。

【００４４】さらに、耐水性を付与するサイズ剤が硬質
層を形成する木質繊維の一本一本に塗布または含有され
た状態で、一体的に硬質層を形成するため、硬質層全体
が非透水性を有する非透水性層であり、従来の基板表面
のみに非透水性の樹脂被膜を形成するものと比べ非透水
性が優れたものとなる。

【００４５】さらに、木質繊維にサイズ剤が塗布または
含有された状態で硬質層を一体的に形成するため、従来
の表面に形成された樹脂被膜の割れ、あるいは剥離等の
問題も解決されるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案積層板の断面図、

【符号の説明】

１：中層木質繊維板、１０：硬質層、１１：硬質層、１
２：中心層、２：表層木質繊維板、２０：硬質層、２
１：硬質層、２２：中心層、３：裏層木質繊維板、３
０：硬質層、３１：硬質層、３２：中心層。

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】厚さ方向における中心層より比重が高い
硬質層を表裏層に有する平均比重０．４〜０．８ｇ／ｃ
ｍ^３の乾式法で得られた中層木質繊維板の表裏面に、厚
さ方向における中心層より比重が高く、しかも中心層よ
り非透水性の高い硬質層を表裏層に有する平均比重０．
８〜１．４ｇ／ｃｍ^３の乾式法で得られた表層木質繊維
板および裏層木質繊維板を積層接着してなることを特徴
とする積層板。
【請求項２】表層木質繊維板または裏層木質繊維板の
硬質層が、積層板の少なくとも表面または裏面に露出し
てなることを特徴とする請求項１記載の積層板。