JP2762678B2 - 刺繍データ処理装置 - Google Patents

刺繍データ処理装置

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JP2762678B2
JP2762678B2 JP11398090A JP11398090A JP2762678B2 JP 2762678 B2 JP2762678 B2 JP 2762678B2 JP 11398090 A JP11398090 A JP 11398090A JP 11398090 A JP11398090 A JP 11398090A JP 2762678 B2 JP2762678 B2 JP 2762678B2
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は実ブロックを刺繍ミシンによる縫目で埋める
のに必要な刺繍データを処理する刺繍データ処理装置に
関するものであり、特に刺繍の際に実ブロック内に形成
される単位縫目の数を決定する技術に関するものであ
る。
従来の技術 刺繍データ処理装置の一つに次のようなものが既に知
られている。これは、本出願人が出願人である特公昭60
−42740号公報に記載されているように、実ブロックを
刺繍ミシンによる縫目で埋めるのに必要なブロック縫い
データであって、(a)実ブロックを規定する4辺のう
ち実ブロックが縫目で埋められていく刺繍進行方向に直
角な方向において互に対向し、刺繍進行方向に沿って一
列に並んだ複数の単位縫目の各々によってつながれる2
主辺と、刺繍進行方向において互に対向する2副辺とを
それぞれ規定するための辺規定データと、(b)実ブロ
ックが、2副辺が互に平行であり、かつ、それら各副辺
の中点を結ぶ直線(以下、中線という)が各副辺に直角
である基本ブロックである場合に実ブロック内に形成さ
れるのが適当な単位縫目の数を規定するための単位縫目
数規定データとを含むものを記憶するブロック縫いデー
タメモリを含むように構成されている。
なお、上記の『基本ブロック』は長方形または上記中
線に関して対称である等脚台形であり、また、『単位縫
目数規定データ』は例えば、実ブロック内に互に隣接し
て形成される2個の単位縫目の間隔(それら各単位縫目
の延びる方向に直角な方向における間隔)を表す縫目間
隔データである。
刺繍データ処理装置の中には、ブロック縫いデータに
基づいて、刺繍の際に実ブロック内に形成される単位縫
目の数を決定する単位縫目数決定手段を含むものが存在
する。その単位縫目数決定手段は普通、単位縫目数規定
データが上記縫目間隔データである場合には、実ブロッ
クの中線の長さすなわち実ブロックの刺繍進行方向にお
ける実ブロック長さを求め、その実ブロック長さを縫目
間隔データが表す縫目間隔で割算した割算値を用いて単
位縫目数を決定するものとされる。
この単位縫目数決定手段は従来、実ブロックが基本ブ
ロックであるか否かとは無関係に、実ブロックの単位縫
目数を、実ブロック長さを縫目間隔で割算した割算値に
決定していた。そのため、例えば3個の実ブロックが一
列に並んで互に接続されていて、それらの両端の実ブロ
ックが共に基本ブロックであるのに対して中央の実ブロ
ックが基本ブロックでなく例えば平行四辺形である場合
には、それら各実ブロックについてそれぞれ同じ縫目間
隔データを記憶させても、中央の実ブロック内に実際に
形成される単位縫目の間隔が両端の実ブロック内に実際
に形成される単位縫目の間隔より狭くなり、中央の実ブ
ロックにおいて予定の縫目間隔が実現されないという問
題があった。実ブロックが基本ブロックである場合に
は、実ブロック長さと、実ブロックの、各単位縫目の延
びる方向に直角な方向における長さ(以下、直角方向長
さという)とが互に一致するから、実ブロック長さに基
づいて単位縫目数を決定すれば予定の縫目密度が実現さ
れるのに対し、実ブロックが例えば平行四辺形である場
合には、実ブロック長さより直角方向長さが短いから、
実ブロック長さに基づいて単位縫目数を決定すると実ブ
ロックにおける実際の縫目間隔が予定より狭くなってし
まうのである。
実ブロックが基本ブロックではない場合には予定の縫
目間隔が実現されないという問題の一解決手法が本出願
人によって既に提案されている。これは、本出願人が出
願人である特開平1−158993号公報に記載されているよ
うに、実ブロックが基本ブロックである場合には、実ブ
ロックの実ブロック長さを適正ブロック長さとして用い
るのに対し、実ブロックの2副辺が互に平行であるが基
本ブロックではない場合には、実ブロックの2副辺の距
離を適正ブロック長さとして用いるとともに、その適正
ブロック長さを予定の縫目密度で割算して単位縫目数を
決定する手法である。
発明が解決しようとする課題 しかし、上記の解決手法を採用する場合には、実ブロ
ックの2副辺が互に平行でないと実ブロックの適正ブロ
ック長さを求めることができないという問題があった。
本発明はこの問題を解決することを課題として為され
たものである。
課題を解決するための手段 そして、本発明の要旨は、第1図に示すように、前記
ブロック縫いデータメモリを含む刺繍データ処理装置
に、実ブロックの2副辺が互に平行でない場合に、各副
辺が実ブロックの各副辺に可及的に一致する基本ブロッ
クを想定するとともに、実ブロック内に実際に形成され
る単位縫目の数を、前記単位縫目数規定データに基づい
て想定基本ブロックを縫目で埋めた場合に想定基本ブロ
ック内に形成される単位縫目の数として決定するのに必
要な単位縫目数関連量を決定する単位縫目数関連量決定
手段を設けたことにある。
作用 本発明装置においては、実ブロックの2副辺が互に平
行でない場合には、各副辺が実ブロックの各副辺に可及
的に一致する基本ブロックが想定されるとともに、実ブ
ロック内に実際に形成される単位縫目の数を、単位縫目
数規定データに基づいて想定基本ブロックを縫目で埋め
た場合に想定基本ブロック内に形成される単位縫目の数
として決定するのに必要な単位縫目数関連量が決定され
る。実ブロックの2副辺が互に平行でないために実ブロ
ックが基本ブロックでない場合には、実ブロックに近似
する基本ブロックが想定され、その想定基本ブロックを
勘案して実ブロックの単位縫目数を決定するのに必要な
単位縫目数関連量が決定されるのである。
なお、上記の『各副辺が実ブロックの各副辺に可及的
に一致する基本ブロック』は例えば、基本ブロックの2
副辺の一方が、実ブロックの2副辺のうち予め定められ
ている条件を満たす一方(例えば2副辺のうち長さが長
い方)またはそれの延長線に一致し、かつ、基本ブロッ
クの他方の副辺が実ブロックの他方の副辺の中点を通る
基本ブロックとしたり、基本ブロックの各副辺が、実ブ
ロックの2副辺の成す角の二等分線に平行であり、か
つ、実ブロックの各副辺の中点を通る基本ブロックとす
ることができる。
また、単位縫目数規定データに基づいて単位縫目数を
決定する手法には種々のものを採用し得る。例えば、想
定基本ブロックの2副辺の距離を想定基本ブロックの刺
繍進行方向(想定基本ブロックの中線の方向)における
仮想ブロック長さとして求め、その仮想ブロック長さを
ブロック縫いデータメモリに記憶される縫目間隔(以
下、後述の修正縫目間隔との関係において元縫目間隔と
いう)で割算して単位縫目数を決定する第1の手法や、
実ブロック長さと仮想ブロック長さとをそれぞれ求め、
実ブロック長さを仮想ブロック長さで割算した割算値と
元縫目間隔との積を修正縫目間隔として求め、実ブロッ
ク長さをその修正縫目間隔で割算して単位縫目数を決定
する第2の手法や、実ブロック長さを元縫目間隔で割算
して単位縫目数(以下、後述の修正単位縫目数との関係
において元単位縫目数という)を求め、仮想ブロック長
さを実ブロック長さで割算して元単位縫目数用修正係数
を求めて、元単位縫目数と元単位縫目数用修正係数との
積から修正単位縫目数を決定する第3の手法を採用し得
るのである。第1の手法は、仮想ブロック長さを求め、
実ブロック長さではなく仮想ブロック長さを元縫目間隔
で割算して単位縫目数を決定するブロック長さ修正型で
あり、第2の手法は、修正縫目間隔を求め、実ブロック
長さを元縫目間隔ではなく修正縫目間隔で割算して単位
縫目数を決定する縫目間隔修正型であり、第3の手法
は、元単位縫目数と元単位縫目数用修正係数とを求め、
それらの積から修正単位縫目数を決定する単位縫目数修
正型なのである。
したがって、単位縫目数関連量決定手段は例えば、実
ブロックに対して基本ブロックを想定して求めるべき実
ブロックの適正単位縫目数(上記修正単位縫目数がそれ
の一態様である)を単位縫目数関連量として出力する態
様としたり、その適正単位縫目数を決定するのに用いら
れるものであって、上記仮想ブロック長さ,修正縫目間
隔等を単位縫目数関連量として出力する態様とすること
ができる。
前記の『単位縫目』は例えば、実ブロックの2主辺の
一方と他方とをつなぐ1本の直線縫目としたり、2主辺
の一方から他方に延びて再び一方に戻る2本の直線縫目
とすることができる。
加工布等の被縫製物に対して刺繍を行う際には、被縫
製物に対して直ちに、肉眼で認識される本来縫目を被縫
製物に形成する本来縫いが行われる場合や、その本来縫
いの際に被縫製物が縮むことを防止すべく、本来縫いに
先立って被縫製物のうち本来縫いが行われるべき部分に
事前縫目を形成する事前縫いが行われる場合があるが、
これまでの説明においては『刺繍』という言葉を本来縫
いを意味するものとして用いた。ところで、事前縫いの
一手法として次のようなものが本出願人によって既に提
案されている。これは、本出願人が平成2年4月4日に
特許願(2)として出願した明細書に記載されているよ
うに、事前縫いが行われるべき実ブロックの2主辺を交
互につないで2副辺の一方から他方に向かう縫目で埋め
る手法であって、本来縫いを行う場合と同様に実ブロッ
クを縫目で埋めることにより事前縫目を形成するもので
ある。この手法を採用する場合には、本来縫いの場合と
同様に事前縫いの際に実ブロック内に形成される単位縫
目の数を決定することが必要であり、この決定を本来縫
いの場合と同様な手法で行うことが可能である。したが
って、本発明は、本来縫いに係るブロック縫いデータを
処理する刺繍データ処理装置に対して適用することがで
きるのみならず、事前縫いに係るブロック縫いデータを
処理する刺繍データ処理装置に対して適用することもで
きるのであり、本発明における『刺繍』は本来縫いを意
味する場合のみならず、事前縫いを意味する場合もある
のである。
発明の効果 以上の説明から明らかなように、本発明に従えば、実
ブロックの2副辺が互に平行でない場合に、実ブロック
内に形成される単位縫目の数が実ブロックの形状との関
係において適正に決定されるから、実ブロック内に実際
に形成される単位縫目の間隔が予定通りの大きさとなっ
て、刺繍品質が向上するという効果が得られる。
実施例 第2図に本発明の一実施例である刺繍データ処理装置
のブロック図を示す。図において、CPU(中央処理装
置)10には、ROM(読み出し専用記憶手段)12およびRAM
(読み書き可能記憶手段)14がバス(共用信号伝達路)
16によって接続されている。CPU10にはさらに、補助記
憶手段制御回路18,入力制御回路20および表示制御回路2
2を介して、それぞれ補助記憶手段24,入力手段26および
表示手段28が接続されている。ROM12には第3図に示す
フローチャートで表される針落ち点データ作成用プログ
ラムを始め、各種制御プログラムが記憶されており、CP
U10はこの制御プログラムに基づいてRAM14あるいは補助
記憶手段24からデータを読み出しつつ刺繍データの処理
を行う。RAM14には第4図に示すように、後述のブロッ
クデータメモリ40,縫目間隔データメモリ42,実ブロック
長さデータメモリ44,適正ブロック長さデータメモリ46,
単位縫目数データメモリ48,スタック50,屈折点データメ
モリ52,針落ち点データメモリ54等が設けられている。
刺繍ミシンによる本来縫目(以下、単に縫目という)
で埋められるべき複数の刺繍領域はそれぞれ、複数の実
ブロックが一列に並んだブロック列とされるとともに、
それら各ブロック列を縫目で埋めた場合にはそれら各ブ
ロック列に属する複数の実ブロックの先頭のものから末
尾のものに向かって順に埋められるように定められてい
る。さらに、各実ブロックを縫目で埋めた場合には、各
実ブロックを規定する4辺のうち刺繍進行方向に直角な
方向において互に対向する2主辺を交互につないで、刺
繍進行方向において互に対向する2副辺の一方から他方
に向かう縫目が形成されるように定められている。その
結果、刺繍の際には、各実ブロック内に、2主辺を一運
針でつなぐ複数本の直線縫目が刺繍進行方向に沿って一
列に並んで形成されることになる。さらに、第5図に示
すように、2主辺の一方から延びて他方に至る1本の直
線縫目が単位縫目とされるとともに、各実ブロック内に
おける単位縫目の縫目間隔が各実ブロックが属する刺繍
領域毎に設定されるようになっている。
前記補助記憶手段24には、複数の刺繍領域の各々に属
する複数の実ブロックの各々の4頂点の各座標(刺繍ミ
シンに想定されているXY座標)を表すブロックデータ
(これが本発明における『辺規定データ』の一態様であ
る)が各刺繍領域に関連付けて予め記憶され、さらに、
各刺繍領域に対して1個ずつ設定された縫目間隔を表す
縫目間隔データ(これが本発明における『単位縫目数規
定データ』の一態様である)が各刺繍領域に関連付けて
予め記憶されている。
なお、第5図に示すように、実ブロックの2主辺のう
ち刺繍進行方向(同図において白抜きの矢印が示す方
向)に対して左側のものを左辺、右側のものを右辺とい
い、また、2副辺のうち進行方向上流側のものを上辺、
下流側のものを下辺という。さらに、実ブロックの4頂
点のうち上辺と左辺とを互に接続するものを第1ブロッ
ク頂点、上辺と右辺とを互に接続するものを第2ブロッ
ク頂点、左辺と下辺とを互に接続するものを第3ブロッ
ク頂点、下辺と右辺とを互に接続するのものを第4ブロ
ック頂点という。
前記入力手段26は、CPU10の作動を制御するためにオ
ペレータにより操作される多数のキースイッチを備えた
キーボードを含んでいる。表示手段28は、補助記憶手段
24から読み出されたブロック列を表示するCRTディスプ
レイを含んでいる。
次に作動を説明する。
まず、CPU10はキーボードの操作により針落ち点デー
タを作成する指令が出されたか否かを判定する。その指
令が出されたと判定すれば、その後、キーボードの操作
に応じて、補助記憶手段24に記憶されている複数の刺繍
領域のいずれかを選択し、その選択した刺繍領域(以
下、今回の刺繍領域という)のブロックデータと縫目間
隔データとを補助記憶手段24から読み出して前記ブロッ
クデータメモリ40と縫目間隔データメモリ42とにそれぞ
れ記憶させるとともに、今回の刺繍領域を表示手段28の
画面上に表示させる。その後、第3図に示す針落ち点デ
ータ作成用プログラムを実行する。
本プログラムにおいてはまず、ステップS1(以下、単
にS1で表す。他のステップについても同じ)において、
今回の刺繍領域に属する複数の実ブロックの各々を指定
する指定データ全部が前記スタック50に順に入れられ
る。その後、S2において、スタック50が空であるか否
か、すなわち、スタック50内に指定データが全く存在し
ないか否かが判定される。そうであれば本プログラムの
一回の実行が終了するが、そうでなければS3へ移行す
る。
S3においては、スタック50に入れられている指定デー
タのうち最新のものがスタック50から取り出され、その
最新の指定データが指定する実ブロックが今回の処理対
象である実ブロック(以下、単に今回の実ブロックとい
う)とされる。続いて、S4において、今回の実ブロック
のブロックデータに基づいて、実ブロックの上辺の中点
Pと下辺の中点Qとの座標がそれぞれ演算される。その
後、S5において、それら中点PおよびQを結ぶ線分(以
下、線分PQで表す。他の線分についても同じ)の長さが
今回の実ブロックの実ブロック長さとして演算される。
実ブロック長さを表すデータは前記実ブロック長さデー
タメモリ44に記憶される。続いて、S6において、今回の
実ブロックが基本ブロックに近い(基本ブロックに一致
する場合を含む)か否かが判定される。具体的には、実
ブロックの上辺および下辺と線分PQとがそれぞれ成す2
個の角度が共に90°に近いか否かが判定される。
今回の実ブロックが基本ブロックに近い場合には、S1
5において、今回の実ブロック長さが、今回の実ブロッ
クについて針落ち点を決定するのに用いられる適正ブロ
ック長さとされ、その適正ブロック長さを表すデータが
前記適正ブロック長さデータメモリ46に記憶された後、
S16へ移行する。S16においては、適正ブロック長さが今
回の実ブロックに対して設定されている縫目間隔で割算
されて実割算値が求められ、その実割算値がそれの小数
点以下において四捨五入されることにより整数割算値と
され、その整数割算値が今回の実ブロックの単位縫目数
とされる。単位縫目数を表すデータは前記単位縫目数デ
ータメモリ48に記憶される。
続いて、S17において、今回の実ブロックの左辺と右
辺とをそれぞれ単位縫目数と同数の部分に等分割するの
に適当な複数の分割点が求められる。さらに、本ステッ
プにおいては、今回の実ブロックを縫目で埋めた場合に
刺繍ミシンの縫針が実ブロックを最初に貫く最初針落ち
点が第1ブロック頂点に一致するのか第2ブロック頂点
に一致するのかが判定された後、その判定結果に応じ
て、刺繍の際に実ブロック内に形成される複数本の直線
縫目が互に接続される針落ち点である複数の屈折点が、
実ブロックの左辺上の屈折点と右辺上の屈折点とについ
てそれぞれ求められる。具体的には、(a)左辺上の屈
折点は、最初針落ち点が第1ブロック頂点に一致する場
合には、第6図に示す一例のように、複数の分割点(図
において三角印で示す)に対して第1ブロック頂点から
第3ブロック頂点に向かって増加する番号を付した場合
に偶数の番号が付されたものとされ、一方、最初針落ち
点が第2ブロック頂点に一致する場合には、第7図に示
す一例のように、奇数の番号が付されたものとされ、ま
た、(b)右辺上の屈折点は、最初針落ち点が第1ブロ
ック頂点に一致する場合には、第6図に示す一例のよう
に、複数の分割点に対して第2ブロック頂点から第4ブ
ロック頂点に向かって増加する番号を付した場合に奇数
の番号が付されたものとされ、一方、最初針落ち点が第
2ブロック頂点に一致する場合には、第7図に示す一例
のように、偶数の番号が付されたものとされるのであ
る。各屈折点の座標を表す屈折点データは前記屈折点デ
ータメモリ52に記憶される。
その後、S18において、今回の実ブロックの最初針落
ち点の座標を表す針落ち点データが前記針落ち点データ
メモリ54に記憶され、次いで、複数の屈折点の各々の屈
折点データが、刺繍の際に刺繍ミシンの縫針が各屈折点
を通過する順序と同じ順序で針落ち点データメモリ54に
記憶される。なお、今回の実ブロックが今回の刺繍領域
に属する複数の実ブロックの末尾のものである場合に
は、縫針がその末尾実ブロックを縫目で埋め終わる最終
針落ち点を表す針落ち点データも針落ち点データメモリ
54に記憶される。その後、S2に戻る。
以上の説明から明らかなように、今回の実ブロックが
基本ブロックに近い場合には、実ブロックの実ブロック
長さに基づいて実ブロックの単位縫目数が決定され、ひ
いては実ブロックの針落ち点データが作成されることに
なる。
これに対して、今回の実ブロックが基本ブロックに近
くない場合には、S7において、実ブロックの上辺と下辺
とが互に平行であるか否かが判定される。そうであれ
ば、S14において、上辺と下辺との距離が適正ブロック
長さとして求められ、その適正ブロック長さを表すデー
タが適正ブロック長さデータメモリ46に記憶された後、
S16へ移行する。今回は実ブロックの上辺と下辺との距
離に基づいて実ブロックの単位縫目数が決定され、ひい
ては実ブロックの針落ち点データが作成されることにな
る。
また、実ブロックの上辺と下辺とが互に平行でない場
合には、S8において、実ブロックの上辺の長さが下辺の
長さより短いか否かが判定され、そうでなければS9にお
いて上辺が長辺、下辺が短辺とされ、そうであればS10
において下辺が長辺、上辺が短辺とされる。その後、S1
1において、長辺の長さが実ブロック長さに対してかな
り短いか否か、すなわち、実ブロックが刺繍進行方向に
かなり長いか否かが判定される。例えば、実ブロック長
さが長辺の長さと定数k(1より大きな値であって、例
えば1.5)との積より大きいか否かが判定されるのであ
る。そうであれば、S15において実ブロック長さが適正
ブロック長さとされた後、S16〜S18において針落ち点デ
ータが作成されるが、そうでなければ、S12へ移行す
る。S12においては、短辺の中点(PまたはQ)から長
辺またはそれの延長線上へ垂線が下ろされ、S13におい
て、その垂線の長さ(これが前記仮想ブロック長さの一
態様である)が適正ブロック長さとして求められ、その
適正ブロック長さを表すデータが適正ブロック長さデー
タメモリ46に記憶された後、S16へ移行する。
したがって、今回は実ブロックに対して、2副辺の一
方が長辺に一致し、かつ、他方の副辺が短辺の中点を通
る基本ブロックが想定され、その想定基本ブロックの2
副辺の距離に基づいて実ブロックの単位縫目数が決定さ
れ、ひいては実ブロックの針落ち点データが作成される
ことになる。
実ブロックが例えば第8図に示すように、長辺である
上辺(線分1−2)と短辺である下辺(線分3−4)と
の少なくとも一方と線分PQとの成す角度が90°からかな
り外れ、かつ、刺繍進行方向にかなり長くはなく、か
つ、長辺と短辺とが互に平行でない場合には、実ブロッ
ク長さを適正ブロック長さとして用いれば、刺繍の際に
実ブロック内に第9図に示すように複数の単位縫目(図
において破線で示す。以下の図においても同じ)が予定
より狭い縫目間隔で形成されるのに対し、第10図に示す
線分P′Q(中点Qから上辺の延長線上に下ろした垂
線)の長さを適正ブロック長さとして用いれば、実ブロ
ック内に第11図に示すように複数の単位縫目が予定の縫
目間隔で形成されることになる。なお、それら各図にお
いて1〜4はそれぞれ実ブロックの頂点の番号を示し、
aは予定の縫目間隔を示している。以下の図においても
事情は同じである。
また、実ブロックが例えば第12図に示すように、刺繍
進行方向にかなり長い場合には、実ブロック長さを適正
ブロック長さとして用いれば、刺繍の際に実ブロック内
に第13図に示すように複数の単位縫目が予定の縫目間隔
で形成されることになる。
また、実ブロックが例えば第14図に示すように、長辺
である上辺と短辺である下辺との少なくとも一方と線分
PQとの成す角度が90°からかなり外れ、かつ、長辺と短
辺とが互に平行である場合には、実ブロック長さを適正
ブロック長さとして用いれば、刺繍の際に実ブロック内
に第15図に示すように複数の単位縫目が予定より狭い縫
目間隔で形成されるのに対し、第16図に示す線分P′
Q′(上辺と下辺とに共に直角な線分であって、長さが
上辺と下辺との距離に等しいもの)の長さを適正ブロッ
ク長さとして用いれば、実ブロック内に第17図に示すよ
うに複数の単位縫目が予定の縫目間隔で形成されること
になる。
したがって、本実施例においては、実ブロックが基本
ブロックに近くない場合でも、実ブロックについてそれ
の形状に適した単位縫目数ひいては針落ち点が決定され
るから、各刺繍領域に属する各実ブロック内に実際に形
成される単位縫目の縫目間隔が複数の実ブロックの間で
等しくなり、刺繍品質が向上するという効果が得られ
る。
以上の説明から明らかなように、本実施例において
は、ブロックデータメモリ40および縫目間隔データメモ
リ42がブロック縫いデータメモリを構成し、コンピュー
タの、第3図のS1〜S5,S8〜S10,S12およびS13仮想ブロ
ック長さを単位縫目数関連量として出力するブロック長
さ修正型単位縫目数関連量決定手段を構成している。ま
た、同図のS6を実行する部分が、実ブロックが基本ブロ
ックに近いか否かを判定する手段を構成し、S7を実行す
る部分が、実ブロックの上辺と下辺とが互に平行である
か否かを判定する手段を構成し、S11を実行する部分
が、実ブロックの上辺と下辺とが互に平行でない場合で
も単位縫目数関連量決定手段を作動させることが適当で
ないか否かを判定する手段を構成し、S14を実行する部
分が、実ブロックが基本ブロックに近くはないが上辺と
下辺とが互に平行である場合にそれら上辺と下辺との距
離を適正ブロックとする手段を構成し、S15を実行する
部分が、実ブロックが基本ブロックである場合にそれの
実ブロック長さを適正ブロック長さとする手段を構成
し、S16〜S18を実行する部分が、適正ブロック長さに基
づいて単位縫目数を決定し、その単位縫目数に基づいて
針落ち点データを作成する手段を構成している。
なお、上記実施例においては、実ブロックが刺繍進行
方向にかなり長く、かつ、それの上辺と下辺とが互に平
行ではない場合には、実ブロックが基本ブロックに近く
なくても、それの実ブロック長さが適正ブロック長さと
されるようになっていたが、必要に応じて、そのような
実ブロックについても仮想ブロック長さが適正ブロック
長さとして決定されるようにしてもよい。例えば、実ブ
ロックの2副辺のいずれかが実ブロックの線分PQに直角
ではないがそれに近い角度で交わるか否かが判定され、
そうでなければ実ブロック長さが適正ブロック長さとさ
れるが、そうであれば、基本ブロックの2副辺の一方が
実ブロックの2副辺のうち線分PQに直角ではないがそれ
に近い角度で交わるものと一致し、かつ、基本ブロック
の他方の副辺が実ブロックの他方の副辺の中点を通る基
本ブロックが想定され、その基本ブロックの仮想ブロッ
ク長さが適正ブロック長さとして決定されるようにして
もよいのである。
以上、本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説明
したが、その他にも当業者の知識に基づいて種々の変
形,改良を施した態様で本発明を実施することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を概念的に示すブロック図であ
る。第2図は本発明の一実施例である刺繍データ処理装
置を示すブロック図である。第3図は第2図におけるRO
Mに記憶されている制御プログラムのうち本発明に関連
の深い部分のみを取り出して示すフローチャートであ
る。第4図は第2図におけるRAMの構成を概念的に示す
図である。第5図は上記実施例で用いられる実ブロック
の各要素を説明するための図である。第6図および第7
図はそれぞれ、上記実施例装置により刺繍のための針落
ち点が決定される様子を説明するための図である。第8
図〜第17図はそれぞれ、第3図のフローチャートを説明
するために用いたいくつかの実ブロックを示す図であ
る。 40:ブロックデータメモリ 42:縫目間隔データメモリ 54:針落ち点データメモリ

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実ブロックを刺繍ミシンによる縫目で埋め
    るのに必要なブロック縫いデータであって、(a)実ブ
    ロックを規定する4辺のうち実ブロックが縫目で埋めら
    れていく刺繍進行方向に直角な方向において互に対向
    し、刺繍進行方向に沿って一列に並んだ複数の単位縫目
    の各々によってつながれる2主辺と、刺繍進行方向にお
    いて互に対向する2副辺とをそれぞれ規定するための辺
    規定データと、(b)実ブロックが、2副辺が互に平行
    であり、かつ、それら各副辺の中点を結ぶ直線が各副辺
    に直角である基本ブロックである場合に実ブロック内に
    形成されるのが適当な単位縫目の数を規定するための単
    位縫目数規定データとを含むものを記憶するブロック縫
    いデータメモリと、 その実ブロックの2副辺が互に平行でない場合に、各副
    辺が実ブロックの各副辺に可及的に一致する基本ブロッ
    クを想定するとともに、実ブロック内に実際に形成され
    る単位縫目の数を、前記単位縫目数規定データに基づい
    て想定基本ブロックを縫目で埋めた場合に想定基本ブロ
    ック内に形成される単位縫目の数として決定するのに必
    要な単位縫目数関連量を決定する単位縫目数関連量決定
    手段と を含むことを特徴とする刺繍データ処理装置。
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