JP2605842B2 - 刺繍データ処理装置 - Google Patents

刺繍データ処理装置

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JP2605842B2 JP63293253A JP29325388A JP2605842B2 JP 2605842 B2 JP2605842 B2 JP 2605842B2 JP 63293253 A JP63293253 A JP 63293253A JP 29325388 A JP29325388 A JP 29325388A JP 2605842 B2 JP2605842 B2 JP 2605842B2
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義和 黒野
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の目的 [産業上の利用分野] 本発明は、刺繍模様の縫点位置を演算する刺繍データ
処理装置に関する。
[従来の技術] 自動ミシンにおいて刺繍模様を形成するには、刺繍模
様の各縫点を表す縫点位置の情報が必要である。自動ミ
シン等に縫点位置を与えるために、かかる情報を処理す
る装置として、例えば、特公昭60−42740号公報記載の
様に、刺繍模様を多角形ブロックの集合として表し、各
ブロックの頂点の位置座標及び当該ブロック内に形成す
べき縫目の糸密度を与えることにより、これらの単純な
情報に基づいて刺繍模様の縫点位置を演算する装置が提
案されている。
また、同様の装置として、例えば、特開昭63−125284
号公報記載の様に、扇状ブロックについてのみ、内周側
の縫点位置を一つ置きに扇状ブロックの内側所定位置へ
ずらすことにより、内周側の縫目が詰まるのを防止した
ものが知られている。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、従来のこうした装置は、原則的にブロ
ックの対向する辺上に縫点を形成するためのものであ
り、例えば縫点を辺に対し出入させた模様を形成する場
合には、出入させた縫点毎にブロックを分割する必要が
あった。一例をあげれば、第9図(A)に示す様な、右
辺側をあるパターンに従って透かした模様に対しては、
同図(B)に模様の上部のみ拡大して示す様に、縫点が
出入する毎にU1 V1 V2 U2,U2 W1 W2 U3,U3 V3 V4 U4,…
と極めて多くのブロックに分割する必要がある。
従って、従来はブロックの所定の辺に対し、縫点を出
入させた模様を形成する場合には、全縫点に匹敵するよ
うな多くの情報を作成しておかなければならず、多大な
労力を要するという問題があった。
また、模様の透かし具合い、即ち縫点の出入パターン
を変更したい場合には、新たにブロックを分割し直さな
ければならず、デザイン変更を迅速に行なえないという
問題もあった。
本発明は、少ない情報量にて所定の辺側を透かした模
様を形成することの可能な刺繍データ処理装置の提供を
目的としている。
発明の構成 [課題を解決するための手段] 即ち、本発明の刺繍データ処理装置は、第1図に例示
する様に、刺繍模様を複数のブロックに分割し、各ブロ
ック毎に形成する縫点位置を演算する刺繍データ処理装
置において、前記各ブロックの辺の形状を特性する辺情
報を記憶する第1の記憶手段M1と、前記各ブロック内に
おいて形成すべき縫目の糸密度情報を記憶する第2の記
憶手段M2と、前記辺情報により特定される形状の辺の
内、所定の辺に対する縫点の出入率を任意に定めた出入
パターンを、前記各ブロックに対し選択的に記憶する第
3の記憶手段M3と、前記出入パターンが記憶されている
ブロックに対しては、前記辺情報により特定される所定
の辺に沿って、前記糸密度情報に応じた数の縫点位置を
前記出入パターンに従って演算し、前記出入パターンが
記憶されていないブロックに対しては、前記辺情報によ
り特定される所定の辺に沿って、前記糸密度情報に応じ
た数の縫点位置を演算する縫点演算手段M4とを備えたこ
とを特徴とする。
[作用] 本発明の刺繍データ処理装置は、刺繍模様を複数のブ
ロックの集合として表した情報に基づいて縫点の演算を
行なっている。
縫点演算手段M4は、第3の記憶手段M3に出入パターン
が記憶されているブロックに対しては、第1の記憶手段
M1に記憶された当該ブロックの辺情報により特定される
所定の辺に沿って、第2の記憶手段M2に記憶された当該
ブロックに関する糸密度情報にて定まる縫目数分の縫点
を、前記記憶された当該ブロックの所定の辺に対する出
入パターンに従って演算する。また、縫点演算手段M4
は、第3の記憶手段M3に出入パターンが記憶されていな
いブロックに対しては、第1の記憶手段M1に記憶された
当該ブロックの辺情報により特定される所定の辺に沿っ
て、第2の記憶手段M2に記憶された当該ブロックに関す
る糸密度情報にて定まる縫目数分の縫点を演算する。
ここで、第3の記憶手段M3には、各ブロックに対し選
択的に出入パターンが記憶されている。従って、ブロッ
クを選択的に指定し、選択されたブロックにおいては、
辺情報により特定されるブロックの所定の辺上から逸脱
した位置に縫点が形成される。
また、この出入パターンは、出入率を任意に定めるこ
とができる。従って、出入率を変更することによって、
出入パターンを簡単変更することができる。
[実施例] 次に、本発明の自動刺繍ミシンとして具体化した実施
例を図面に基づき詳細に説明する。
先ず、第1実施例を説明する。本実施例の自動刺繍ミ
シンは、第2図のブロック図に示す如く、布1を固定し
た刺繍枠2をXY方向に駆動する駆動モータ3と、ミシン
本体4に備えられた針5を上下動して布1上へ縫目を形
成するミシンモータ6と、駆動モータ3及びミシンモー
タ6を駆動制御する電子制御装置7と、電子制御装置7
へ刺繍模様に関する情報を与える記憶装置8と、電子制
御装置7へ各種指示を与えるキーボード9とからなる。
電子制御装置7は、CPU71,ROM72,RAM73を中心に構成
される論理演算回路であり、入力インタフェース74を介
して記憶装置8から模様データを読み込み、出力インタ
フェース75を介して駆動データ3,ミシンモータ6へ制御
信号を送出する。また、キーボード9からの各種指示を
入力インタフェース74を介して取り込む。
記憶装置8は、第3図に示す様に、辺情報記憶エリア
8a,糸密度情報記憶エリア8b,出入パターン記憶エリア8c
を備える。
第3図は四角形又は三角形のブロックについて各記憶
エリア8a,8b,8cに記憶される情報を例示したものであ
り、辺情報記憶エリア8aには、ブロックの辺を特定する
ための情報として、ブロックの各頂点位置をベクトルに
て表した頂点位置SD1〜SD4が縫い始め点から順に、第2
番目の縫点の形成方向に応じて、右回り又は左回りに記
憶されている。即ち、偶数番目の縫点は、第2,第3の頂
点SD2,SD3により特定される辺側に、奇数番目の縫点
は、第4,第1の頂点SD4,SD1により特定される辺側に、
形成されることを表す。なお、三角形ブロックの場合に
はSD1とSD2には同一頂点の情報が記憶される。従って、
三角形ブロックにおいても、辺SD1SD4が奇数番目の縫点
側の辺であり、辺SD2SD3が偶数番目の縫点側の辺である
ことを特定できる。
また、糸密度情報記憶エリア8bには、ブロックの縫目
形成方向の中心線上単位長さ当りに形成される縫目数を
表す糸密度dが記憶されている。
さらに、出入パターン記憶エリア8cには、出入パター
ンとして、縫い始め点から何番目毎の縫点を辺に対し出
入させるかを表す出入点順位I1及び当該順位の縫点の出
入量として、縫点を出入させなかった場合の縫目長さに
対する長さの比率にて表した出入率I2が記憶されてい
る。なお、出入率I2が値1より大きい場合にはブロック
外へ、値1より小さい場合は、ブロック内へ縫点を逸脱
させることを表す。
次に、第4図(A)、(B)を演算例として、電子制
御装置7が実行する縫点演算処理につき説明する。
まず演算例の縫目に関する情報につき説明する。文字
「イ」は、第4図(B)に示す様に、三つのブロックBr
1〜Br3に分割されている。
第1のブロックBr1は四角形であり、左上頂点Aを縫
い始め点として右辺,左辺,…と交互に縫点を形成し、
四つ目毎の縫点を内側へ30%逸脱させた透かし模様を形
成する。これに対応する情報として、辺情報記憶エリア
8aには縫い始め点以下右回りに四つの頂点位置A,B,C,D
が、糸密度情報記憶エリア8bには糸密度d1が、出入パタ
ーン記憶エリア8cには出入点順位I1=4,出入率I2=0.7
が記憶されている。
第2ののブロックBr2は三角形であり、頂点Eを縫い
始め点として、右辺,左辺,…と交互に縫点を形成す
る。即ち、辺情報記憶エリア8aには左回りに頂点位置E,
E,F,Gが糸密度情報記憶エリア8bには糸密度d2が記憶さ
れている。なお、ブロックBr2については、出入パター
ンに関する情報は空情報となっている。
第3のブロックBr3は四角形であり、辺情報記憶エリ
ア8aには右回りに頂点位置F,G,H,Iが、糸密度情報記憶
エリア8bには糸密度d3が記憶されている。なお、ブロッ
クBr3について透かし処理は行なわないこととして、出
入パターンに関する情報は空情報となっている。
以上の情報に基づき電子制御装置7が実行する縫点演
算処理を、第5図のフローチャートに従って説明する。
まず、第1のブロックBr1について、記憶装置8から
各情報SD1〜SD2,d1,I1,I2を読み込み(ステップS1、以
下単にS1)。第1のブロックBr1について読み込まれた
頂点位置A〜Dに基づき左辺ADの長さLl1及び右辺BCの
長さLr1を演算し、さらに、糸密度d1に基づきブロックB
r1内に形成する縫目数Ln1を演算する(S2)。次に、左
右の辺AD,BCの傾き及び縫目数Ln1からブロックBr1を透
かし模様としない場合の縫点候補位置SN1(1),SN1
(2),SN1(3),…を演算する(S3)。以下透かし処
理にはいる。
透かし処理においては、まず、(長辺)/(短辺)の
比率が、ROM73内に予め設定してある長短比SR未満か否
かを判断する(S4)。これは、例えば、三角形ブロック
の様に左右の辺の長さが異なる場合に、長辺上と短辺上
とに同数の縫点を形成すると、短辺側では縫目が詰まり
すぎるため、これを自動的に防止するための判断であ
る。
ブロックBr1は左右の辺AD,BCが同一長さであるから
(S4;YES)、続いて、透かし演算を行なう縫点の順位を
表す透かし順位Jとして出入点順位I1=4の倍数、4,8,
12,…を設定する(S5)。なお、I1が空情報の場合には
透かし順位Jには零が設定される。
設定された透かし順位Jに基づき、J−1番目の縫点
候補SD1(J−1)とJ+1番目の縫点候補SD1(J+
1)との中点P1(J)を演算する(S6)。次に線分P1
(J)SD1(J)を出入率I2=0.7にて内分する点SN1′
(J)を演算する(S7)。こうして演算された内分点SN
1′(J)をJ番目の縫点宝庫SN1(J)とする(S8)。
以上の様にして第1番目のブロックBr1について縫点候
補SN1(K)の演算が確定したら、次のブロックがある
か否かを判断する(S9)。
この演算例では第2番目のブロックBr2があるから、
再びS1に戻り、縫点演算を実行する。
今度は三角形であり、右辺EGが左辺EFに比して短く、
本演算例においては、Ll2/Lr2≧SRと判断され(S4;N
O)、出入率I2に値0.5を設定する(S10)。これは、短
辺EG側へ縫目が詰まりすぎない様にするためであり、値
0.5は予めROM72内に設定してある値である。なお、この
値は演算開始時にキーボード9より設定してもよい。
続いて、透かし演算を行なう縫点の順位Jとして短辺
EF上での偶数番目の順位、従って本演算例においては、
値3,5,…を設定する(S11)。これは、短辺側の縫点を
一つ置きに内側へ透かすことにより短辺側の目詰まりを
防止するためである。
以下、第1のブロックBr1と同様に、中点P2(J)を
演算し(S6)、内分点SN2′(J)を演算し(S7)、縫
点候補SN2(K)を確定する(S6〜S8)。
第3のブロックBr3についても同様の演算を実行する
が、前述の様に、透かし順位Jは零に設定されて、S3に
て演算された縫点候補SN3(K)がそのまま確定する。
以上のようにして演算確定した縫点候補SN(K)に基
づいて、以下、通常の縫製制御により駆動モータ3及び
ミシンモータ6を駆動制御する。
その結果、第4図(B)に示す様に、斜め棒部分のブ
ロックBr1内は右辺側を意図的に透かし、縦棒部分の上
部三角形ブロックBr2内は短辺EG側を強制的に透かし、
縦棒部分中央部以下のブロックBr3内は左右均一な詰ま
り具合いとした縫目にて、文字「イ」の刺繍模様を形成
することができる。
この様に本実施例によれば、全縫点に対する情報を作
成しなくても、ブロックの辺の形状の情報と、糸密度の
情報と、選択的に指定された出入パターンの情報とによ
り、所望の辺に対して縫点を出入させた刺繍模様を形成
できる。従って、かかる模様であっても、縫点情報作成
が極めて容易であり、情報作成に多大な労力を必要とし
ない。
なお、縫点を出入させる辺は、出入点順位I1により定
まる。従って、出入点順位I1として、例えば2を指定す
れば、二つ目毎の縫点、即ち、一方の辺側の縫点を総て
逸脱させることができる。また、奇数、例えば3を指定
すれば、三つ目毎の縫い点、即ち、両方の辺について、
一つ置きの縫点を逸脱させることができる。さらに、逸
脱量については出入率I2にて自由に指定できる。この様
に、出入点順位I1,出入率I2の組合せにより、種々なる
刺繍模様の縫点位置を演算することができる。
この様に、各情報I1,I2は極めて単純な情報であり、
これらを種々の組合せで選定することにより、種々の透
かし状態の模様を容易に形成できる。さらに、糸密度d
を変更すれば、また異なる透かし状態の刺繍模様とな
る。かかる効果は、各独立の単純かつ特定の情報SDn,d,
I1,I2を組み合わせて支障模様を表すことにより生ずる
のである。
従って、各情報d,I1,I2のいずれかを変更すれば同一
のブロックに対し種々なる形態の透かし模様に対応する
情報を作成できる。即ち、必要部分の情報のみの変更に
より、最小限の作業によって刺繍模様デザインの変更を
迅速に行なうことができる。
さらに、長短比SRを設定しておき、縫点を形成する辺
の長さLl,Lrにより、縫目の詰まり過ぎを防止できる構
成を採用したことにより、縫目に関する情報作成の際
に、目詰まりについて何ら考慮する必要がない。なお、
演算開始時にキーボード9より、長短比SRに基づく強制
的な透かし処理を行なうか否かを指定する構成にしても
よい。従って、意図的に目の詰まった模様としたい場合
には、強制的な透かし処理を行なわないよう指示すれば
よい。
次に、第2実施例として、出入パターンとしての情報
の構成を変えたものを説明する。
装置の構成は、第1実施例と同様である。ただし、第
6図に示す様に、記憶装置8の出入パターン記憶エリア
8cには出入パターンとして、逸脱辺情報I1,逸脱方向情
報I2,最大逸脱率I3,非逸脱縫目数I4,逸脱縫目数I5,逸脱
タイプI6という第1実施例とは若干異なる情報が記憶さ
れている。
ここで、逸脱辺情報I1は縫点を出入させる辺を指示す
る情報であって、左辺について縫点を出入させる場合に
はI1=L、右辺ならばI1=R、左右辺であればI1LR等と
記憶されている。逸脱方向情報I2は辺に対し縫点を逸脱
させる方向を表す情報であって、ブロックの外側へ縫点
を逸脱させる場合にはI2=0u、内側へ逸脱させる場合に
はI2=Inと記憶されている。最大逸脱率I3は、縫点の最
大逸脱量を、逸脱させなかった場合の縫目長さに対する
パーセントにて表す。非逸脱縫目数I4,逸脱縫目数I5及
び逸脱タイプI6は縫点の演算する場合の出入パターンの
基準単位を表す。例えば、I4=1,I5=3とは、逸脱辺情
報I1に指示された辺側に向かって形成される縫目を関
し、最初から1本の縫目は縫点を辺上に位置し、続く3
本の縫目は縫点を辺上から逸脱させることを表す。ま
た、逸脱タイプI6は、最大逸脱率I3と共同して個々の縫
点に対応する逸脱率を表すものであり、予め記憶手段8
に格納してある所定の逸脱タイプの内から一つを選択指
示するためのものである。例えば、(逸脱率)=(最大
逸脱率)とするノーマルタイプであればI6=N、また、
鋸歯状に逸脱率を変化させる場合にはI6=W1、乱数表に
基づきランダムな逸脱率にする場合にはI6=Ra等が記憶
されている。
上述の様に、本実施例が第1実施例と最も大きく異な
る点は、出入させる縫点の指定ではなく、縫目の指定に
よって出入パターンを構成する点である。
以下、本実施例の縫点演算処理につき、第7図(A)
に示す情報を演算例として説明する。
第8図のフローチャートに示す様に、第1実施例と同
様に、記憶装置8から読み込んだ各情報SD1〜SD4,d,I1
〜I6に基づき、ブロックBr10内に形成すべき縫目数Ln10
を演算する(S21,S22)。左右の辺PS,RQの傾きから縫点
逸脱処理を行なわない場合に各辺に沿って演算される縫
点の変化量を表すベクトル量Δa,Δbを演算する(S2
3)。次に、縫点演算辺指示フラグFを縫い始め点側
に、本演算例では縫い始め点が左上頂点PであるからF
=Lと設定する(S24)。
これ以後の処理は、縫点を演算する辺が左辺であるか
右辺であるかを判断し(S25)、各辺に対する縫点演算
処理(S26又はS26R)を実行する。
最初はF=Lであるから、左縫点演算処理を実行する
(S26)。第1番目の縫点SN10(1)は縫い始め点であ
るから、SN10(1)=Pとなる。続いて、ブロックBr10
につき縫点演算が総て終了したか否かを判断する(S2
7)。まだ縫い始め点SN10(1)を演算しただけである
から、第2番目の縫点SN10(2)を演算するためにフラ
グFを変更し、S25へ戻る(S28)。今度は、右辺側の縫
点演算処理を実行し、右上頂点Q及び変化量ΔbからSN
10(2)=Q+Δbが求まる(S26R)。以下、左右の縫
点の演算が繰り返される。ここで、第7図(A)に示す
様に、I1=R,I2=0u,I3=20,I4=1,I5=3,I6=Nと指定
されているので、第2番目,3番目,4番目の縫目に対応す
る右辺側の縫点SN10′(4),SN10′(6),SN10′
(8)は、右辺から外側へ逸脱した位置の縫点として演
算される。即ち、 SN10′(4)=SN10(4) +0.2・{SN10(4)−SN10(3)} SN10′(6)=SN10(6) +0.2・{SN10(6)−SN10(5)} SN10′(8)=SN10(8) +0.2・{SN10(8)−SN10(7)} となる。ここで、 SN10(3),SN10(5),SN10(7)は左上頂点P及び
変化量Δaから演算される左辺上の縫点であり、 SN10(4),SN10(6),SN10(8)は右上頂点Q及び
変化量Δbから演算される右辺上の仮りの縫点である。
即ち、辺上から逸脱させる縫い点SN10′(K)は縫点を
辺上から逸脱させない場合の縫目を延長した点として演
算される。
以上の様にして演算した縫点SN10(K)に基づいて、
以下、通常の縫製制御により駆動モータ3及びミシンモ
ータ6を駆動制御し、第7図(B)に示す様に模様を形
成する。
なお、演算例において、I6=W1が設定されていた場合
には、上述S26Rの演算において、第4,第6,第8の縫点
は、それぞれ異なる値の逸脱率にて演算される。即ち、
最大逸脱率I3,逸脱縫目数I5,逸脱タイプI6から比例的に
求まる逸脱率10%,20%,10%にて演算し、鋸歯状に縫点
が逸脱した模様となる。
以上説明した通り、第2実施例の装置は、さらに以下
の効果を奏する。
即ち、辺に対し出入すべき縫点を縫目毎に指定し、さ
らに、出入パターンを基準の単位にて表したことによ
り、左右いずれの辺においても自由なパターン、例えば
逸脱タイプの選定により、鋸歯状等に縫点を出入させた
模様の情報を簡単に作成できる。その結果、作成する模
様は表現力に富んだものとなる。
また、各情報I1〜I6を変更すれば同一のブロックに対
し種々なる形態の出入タイプの模様に対する情報を作成
できる。即ち、必要部分の情報のみの変更により、最小
限の作業にて刺繍模様デザインの変更を迅速に行なうこ
とができる。
この時、CRT等に、デザインされた刺繍模様を表示さ
せるように構成すれば、容易に所望の刺繍模様をデザイ
ン可能である。
特に、最大逸脱率I3,逸脱縫目数I5,逸脱タイプI6から
各縫点毎に逸脱率を変更する様に構成したことにより、
実施例に示したパターン以外にも、例えば、縫点をサイ
ン波状に出入させた模様なども簡単に形成できるのであ
る。
以上本発明の実施例を説明したが、本発明は何らこれ
に限定されず、例えば、曲率等のデータを用いて曲線状
の辺を有するブロックで演算する構成等、その要旨を逸
脱しない範囲の種々なる態様を採用できる。
発明の効果 本発明によれば、ブロックの辺の形状を特定する辺情
報、糸密度情報及びブロック毎に選択的に記憶した出入
パターンという各特徴的な情報を用いることにより、極
めて単純で少ない情報の組合せにも係わらず、縫点を種
々に出入させた模様、即ち種々の透かし入りの模様を容
易に形成できる。また、これらの情報は各独立の情報で
あり、組合せの変更が容易で、しかも、出入パターンの
出入率も任意に設定が可能である。従って、縫点情報作
成の労力を減少できるばかりでなく、模様のデザイン変
更にも迅速に対応できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の構成を例示するブロック図、第2図は
実施例の構成を示すブロック図、第3図は第1実施例の
情報の構成を示す説明図、第4図(A)、(B)は第1
実施例における演算例の情報及び想定する縫い上がりの
説明図、第5図は第1実施例の縫点演算の手順を示すフ
ローチャート、第6図は第2実施例の情報の構成を示す
説明図、第7図(A)、(B)は第2実施例における演
算例の情報及び想定する縫い上がりの説明図、第8図は
第2実施例の縫点演算の手順を示すフローチャート、第
9図(A)は従来例において右辺側の縫目をあるパター
ンに従って透かした模様の説明図、同図(B)はその上
部のみ拡大して示す説明図である。 M1……第1の記憶手段、M2……第2の記憶手段 M3……第3の記憶手段、M4……演算手段 1……布、2……刺繍枠、3……駆動モータ 4……ミシン本体、5……針、6……ミシンモータ 7……電子制御装置、8……記憶装置 8a……辺情報記憶エリア 8b……糸密度情報記憶エリア 8c……出入パターン記憶エリア 9……キーボード
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 高木 友恵 愛知県名古屋市瑞穂区堀田通9丁目35番 地 ブラザー工業株式会社内 (72)発明者 松下 成洋 愛知県名古屋市瑞穂区堀田通9丁目35番 地 ブラザー工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭63−125284(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】刺繍模様を複数のブロックに分割し、各ブ
    ロック毎に形成する縫点位置を演算する刺繍データ処理
    装置において、 前記各ブロックの辺の形状を特定する辺情報を記憶する
    第1の記憶手段と、 前記各ブロック内において形成すべき縫目の糸密度情報
    を記憶する第2の記憶手段と、 前記辺情報により特定される形状の辺のうち所定の辺に
    対する縫点の出入率を任意に定めた出入パターンを、前
    記各ブロックに対し選択的に記憶する第3の記憶手段
    と、 前記出入パターンが記憶されているブロックに対して
    は、前記辺情報により特定される所定の辺に沿って、前
    記糸密度情報に応じた数の縫点位置を前記出入パターン
    に従って演算し、前記出入パターンが記憶されていない
    ブロックに対しては、前記辺情報により特定される所定
    の辺に沿って、前記糸密度情報に応じた数の縫点位置を
    演算する縫点演算手段と を備えたことを特徴とする刺繍データ処理装置。
JP63293253A 1988-11-11 1988-11-18 刺繍データ処理装置 Expired - Fee Related JP2605842B2 (ja)

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