JP2761477B2 - コンバインの選別制御装置 - Google Patents
コンバインの選別制御装置Info
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- JP2761477B2 JP2761477B2 JP8131476A JP13147696A JP2761477B2 JP 2761477 B2 JP2761477 B2 JP 2761477B2 JP 8131476 A JP8131476 A JP 8131476A JP 13147696 A JP13147696 A JP 13147696A JP 2761477 B2 JP2761477 B2 JP 2761477B2
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- threshing
- chaff
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- angle
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱穀処理量に応じ
て、選別装置のチャフの傾斜と唐箕の風量を制御し、穀
粒の選別性能を向上させる制御装置に関するものであ
る。
て、選別装置のチャフの傾斜と唐箕の風量を制御し、穀
粒の選別性能を向上させる制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、脱穀処理量に応じて、唯単に
チャフの傾斜を変更する技術は、公知とされていたので
ある。 また、チャフフィンの角度と、唐箕の風量を、別
々に制御する技術は公知とされていたのである。
チャフの傾斜を変更する技術は、公知とされていたので
ある。 また、チャフフィンの角度と、唐箕の風量を、別
々に制御する技術は公知とされていたのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、脱穀処理量
センサーからの信号に応答して、チャフフィンの角度を
制御する構成において、圃場端における機体回行時に、
脱穀処理量センサーからの信号の変化があるにもかかわ
らず、一定時間の間は、チャフフィンの角度をその前の
状態に維持して、圃場端回行時に発生する選別性能の低
下を抑制するものである。 また、該脱穀処理量センサー
の検出値に基づいて、チャフシーブを構成するチ ャフフ
ィンの角度を制御すると共に、同じ脱穀処理量センサー
の検出値に基づいて、選別風を送風する唐箕の風量の増
減をも制御すべく構成して、チャフシーブと、唐箕の連
動制御により、脱穀処理量センサーの量の変化に対応し
た最適の選別状態を提供すべく構成したものである。
センサーからの信号に応答して、チャフフィンの角度を
制御する構成において、圃場端における機体回行時に、
脱穀処理量センサーからの信号の変化があるにもかかわ
らず、一定時間の間は、チャフフィンの角度をその前の
状態に維持して、圃場端回行時に発生する選別性能の低
下を抑制するものである。 また、該脱穀処理量センサー
の検出値に基づいて、チャフシーブを構成するチ ャフフ
ィンの角度を制御すると共に、同じ脱穀処理量センサー
の検出値に基づいて、選別風を送風する唐箕の風量の増
減をも制御すべく構成して、チャフシーブと、唐箕の連
動制御により、脱穀処理量センサーの量の変化に対応し
た最適の選別状態を提供すべく構成したものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の目的は以上の如
くであり、該目的を達成する為の構成を説明する。脱穀
装置により脱穀後に、脱穀処理量を検出する脱穀処理量
センサー19を設け、該脱穀処理量センサー19が検出
する脱穀処理量の検出値に基づき、チャフシーブ20を
構成するチャフフィン20aの角度を制御し、圃場端に
おける機体回行時には、一定時間t 2 の間はその前のチ
ャフフィン20aの角度を維持すると共に、該脱穀処理
量センサー19による検出値による、チャフフィン20
aの角度制御と連動して、唐箕33の風量をも制御すべ
く構成したものである。
くであり、該目的を達成する為の構成を説明する。脱穀
装置により脱穀後に、脱穀処理量を検出する脱穀処理量
センサー19を設け、該脱穀処理量センサー19が検出
する脱穀処理量の検出値に基づき、チャフシーブ20を
構成するチャフフィン20aの角度を制御し、圃場端に
おける機体回行時には、一定時間t 2 の間はその前のチ
ャフフィン20aの角度を維持すると共に、該脱穀処理
量センサー19による検出値による、チャフフィン20
aの角度制御と連動して、唐箕33の風量をも制御すべ
く構成したものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の目的・構成は以上の如く
であり、次に添付の図面に示した実施例の構成を説明す
る。図1はコンバインの全体側面図、図2は脱穀選別部
の側面断面図、図3は排藁チェーンに設けた脱穀処理量
センサー19の部分を示す後面図、図4は唐箕とチャフ
シーブの側面一部断面図、図5は排藁等の脱穀処理量と
チャフシーブの目標角の関係を示す図、図6・図7・図
8・図9は制御フローチャート図である。
であり、次に添付の図面に示した実施例の構成を説明す
る。図1はコンバインの全体側面図、図2は脱穀選別部
の側面断面図、図3は排藁チェーンに設けた脱穀処理量
センサー19の部分を示す後面図、図4は唐箕とチャフ
シーブの側面一部断面図、図5は排藁等の脱穀処理量と
チャフシーブの目標角の関係を示す図、図6・図7・図
8・図9は制御フローチャート図である。
【0006】図1・図2において説明する。脱穀装置4
より前方に引起し・刈取装置1が突出され、該引起し・
刈取装置1により刈り取られた穀稈は、搬送装置2によ
り上後方に搬送され、株元がフィードチェーン3に受け
継がれ、挟持され後方に搬送され、穂先部が脱穀装置4
内を通過する間に脱粒されるのである。脱粒後の排藁
は、排藁チェーン5にて、後方へ搬送され排藁処理装置
6上へ搬送される。該排藁処理装置6にて切断された排
藁は圃場面に放出される。前記排藁チェーン5における
挟扼部は、図3に示すように、挟扼杆10の支持杆11
が、スプリング12にて上方に付勢されている。該支持
杆11の下端には、ステー13が当接され、該ステー1
3は枢支軸14に固設され、該枢支軸14にはアーム1
5が固設されている。該アーム15と枢支軸14を支架
するフレーム16の間に、バネ17が介装され、前記ス
テー13を上方に回動するように付勢している。また、
アーム15の先端にはピン15aを突出し、ポテンショ
メーターやロータリーエンコーダー等よりなる、脱穀処
理量センサー19のアーム19aと当接させている。よ
って、排藁が通過したときに、その量の多少に応じて支
持杆11が下降し、アーム15もその相当量に応じて回
動し、その回動が脱穀処理量センサー19にて検出さ
れ、その値が排藁等の脱穀処理量に比例値となるように
構成しているのである。
より前方に引起し・刈取装置1が突出され、該引起し・
刈取装置1により刈り取られた穀稈は、搬送装置2によ
り上後方に搬送され、株元がフィードチェーン3に受け
継がれ、挟持され後方に搬送され、穂先部が脱穀装置4
内を通過する間に脱粒されるのである。脱粒後の排藁
は、排藁チェーン5にて、後方へ搬送され排藁処理装置
6上へ搬送される。該排藁処理装置6にて切断された排
藁は圃場面に放出される。前記排藁チェーン5における
挟扼部は、図3に示すように、挟扼杆10の支持杆11
が、スプリング12にて上方に付勢されている。該支持
杆11の下端には、ステー13が当接され、該ステー1
3は枢支軸14に固設され、該枢支軸14にはアーム1
5が固設されている。該アーム15と枢支軸14を支架
するフレーム16の間に、バネ17が介装され、前記ス
テー13を上方に回動するように付勢している。また、
アーム15の先端にはピン15aを突出し、ポテンショ
メーターやロータリーエンコーダー等よりなる、脱穀処
理量センサー19のアーム19aと当接させている。よ
って、排藁が通過したときに、その量の多少に応じて支
持杆11が下降し、アーム15もその相当量に応じて回
動し、その回動が脱穀処理量センサー19にて検出さ
れ、その値が排藁等の脱穀処理量に比例値となるように
構成しているのである。
【0007】前記脱穀装置4内の扱胴7にて脱粒された
籾や藁くず等のうち、クリンプ網8を漏下した籾等は、
流穀板から揺動選別装置9上へ落下し、クリンプ網8を
漏下しないものは、ストローラック21にて選別され、
藁くずやささり粒等は垂直処理胴22にて再度処理さ
れ、藁くず等が機外へ排出され、二番物は二番コンベア
23上へ落下し、平行処理胴24へ還元され再度処理さ
れる。前記揺動選別装置9のチャフシーブ20から漏下
した精粒は、一番コンベア25上へ落下し、グレンタン
ク26へ搬送されて貯留される。前記チャフシーブ20
は図4に示すように構成されている。即ち、チャフフィ
ン20a・20a・・・の上部は機体側に枢支され、下
端は連結杆29に枢支され、一端のチャフフィン20a
の上部軸にベルクランク30が固設されている。該ベル
クランク30の一側のアーム30a端に、スプリング3
1を係止し、他側のアーム30bに連結ワイヤー32が
係止されている。該連結ワイヤー32の他端は、唐箕3
3の吸引口34の大きさを変更するためのシャッター3
5を回動するアーム38と連結されている。該アーム3
8には、シャッター35を開放する側へ付勢するスプリ
ング36が連結されている。
籾や藁くず等のうち、クリンプ網8を漏下した籾等は、
流穀板から揺動選別装置9上へ落下し、クリンプ網8を
漏下しないものは、ストローラック21にて選別され、
藁くずやささり粒等は垂直処理胴22にて再度処理さ
れ、藁くず等が機外へ排出され、二番物は二番コンベア
23上へ落下し、平行処理胴24へ還元され再度処理さ
れる。前記揺動選別装置9のチャフシーブ20から漏下
した精粒は、一番コンベア25上へ落下し、グレンタン
ク26へ搬送されて貯留される。前記チャフシーブ20
は図4に示すように構成されている。即ち、チャフフィ
ン20a・20a・・・の上部は機体側に枢支され、下
端は連結杆29に枢支され、一端のチャフフィン20a
の上部軸にベルクランク30が固設されている。該ベル
クランク30の一側のアーム30a端に、スプリング3
1を係止し、他側のアーム30bに連結ワイヤー32が
係止されている。該連結ワイヤー32の他端は、唐箕3
3の吸引口34の大きさを変更するためのシャッター3
5を回動するアーム38と連結されている。該アーム3
8には、シャッター35を開放する側へ付勢するスプリ
ング36が連結されている。
【0008】前記連結ワイヤー32の中途部には、扇形
ギヤ37が枢支され、該扇形ギヤ37は、制御モーター
40よりギヤボックス41を介して駆動され、扇形ギヤ
37の側面より突出したピン37aを、角度センサー4
2のアームに当接させることによりその回動量を検知
し、チャフフィン20aの開度を検知できるように構成
しているのである。
ギヤ37が枢支され、該扇形ギヤ37は、制御モーター
40よりギヤボックス41を介して駆動され、扇形ギヤ
37の側面より突出したピン37aを、角度センサー4
2のアームに当接させることによりその回動量を検知
し、チャフフィン20aの開度を検知できるように構成
しているのである。
【0009】以上の構成において、本発明の要部である
制御を、図6・図7・図8・図9のフローチャートに従
って説明する。フローチャートにおいて、FONフラグ
が1ということは、制御モーター40が駆動されたこと
を示し、FONフラグが0ということは、制御モーター
40が駆動されていないことを示している。FOFFフ
ラグが1であるということは、パルス駆動による制御中
のパルスOFF時間であるT4 の時間内にあるというこ
とであり、FOFFフラグが0ということは、この制御
モーター40の停止がパルスOFF時間中のモーターの
停止ではないということを示している。
制御を、図6・図7・図8・図9のフローチャートに従
って説明する。フローチャートにおいて、FONフラグ
が1ということは、制御モーター40が駆動されたこと
を示し、FONフラグが0ということは、制御モーター
40が駆動されていないことを示している。FOFFフ
ラグが1であるということは、パルス駆動による制御中
のパルスOFF時間であるT4 の時間内にあるというこ
とであり、FOFFフラグが0ということは、この制御
モーター40の停止がパルスOFF時間中のモーターの
停止ではないということを示している。
【0010】まず、制御間隔を決めるためのタイマーT
1 が、設定時間t1 を経過すると(S1)、タイマーT
1 をリセットし(S2)、タイマーT1 のカウントを開
始する(S3)。次に、排藁等の脱穀処理量を検知する
ために脱穀処理量センサー19の検出値VW を読み込み
(S4)、またチャフフィン20aの角度を角度センサ
ー42から検出した値VC をVKCとし(S5)、その値
VC を読み込む(S6)。前記VW ・VC が0、即ち脱
穀処理量センサー19と角度センサー42から信号が出
ていなければ(S7)、警報ランプを点滅(S10)さ
せて警報を発すべく構成している。また、前記繰出値V
W ・VC が0でなければ、FONフラグが1かどうかを
判断し(S8)、1でなければへ、1であれば制御モ
ーター40がチャフフィン20aを回動すべく作動して
いる状態を表し、VC −VKCを演算し、その絶対値が0
以上であれば作動していることが分かり、0であれば制
御モーター40が壊れていることになり、警報ランプを
点滅させて警報を発する(S10)。0以上であれば
へ進む。
1 が、設定時間t1 を経過すると(S1)、タイマーT
1 をリセットし(S2)、タイマーT1 のカウントを開
始する(S3)。次に、排藁等の脱穀処理量を検知する
ために脱穀処理量センサー19の検出値VW を読み込み
(S4)、またチャフフィン20aの角度を角度センサ
ー42から検出した値VC をVKCとし(S5)、その値
VC を読み込む(S6)。前記VW ・VC が0、即ち脱
穀処理量センサー19と角度センサー42から信号が出
ていなければ(S7)、警報ランプを点滅(S10)さ
せて警報を発すべく構成している。また、前記繰出値V
W ・VC が0でなければ、FONフラグが1かどうかを
判断し(S8)、1でなければへ、1であれば制御モ
ーター40がチャフフィン20aを回動すべく作動して
いる状態を表し、VC −VKCを演算し、その絶対値が0
以上であれば作動していることが分かり、0であれば制
御モーター40が壊れていることになり、警報ランプを
点滅させて警報を発する(S10)。0以上であれば
へ進む。
【0011】より自動スイッチがONしているかどう
かを判断し(S11)、自動スイッチがONであって
も、作業クラッチがOFF(S12)であれば手動操作
と判断し、警報ランプを消灯し(S13)、タイマーT
2 、T3 、T4 をリセットし、FOFFフラグを0にす
る(S14)。そして、手動で角度設定するときの調節
ボリュームの電圧VH を検出し(S15)、チャフフィ
ン20aの角度センサー42の値を合わせるために、目
標値VB をk1 VH +αを演算して求め(S16)、チ
ャフ角検出値VC が目標値VB±ΔV1 の範囲内にある
かを判断する(S17)。範囲外であれば、その目標値
に近付くように制御モーター40を駆動し(S18)、
制御モーター40が駆動されたことを示すFONフラグ
を1にして(S19)元のへ戻る。目標値VB ±ΔV
1 の範囲内であれば駆動モーター40を停止して(S2
0)、制御モーター40が停止されていることを示すF
ONフラグを0にして(S21)元のへ戻る。
かを判断し(S11)、自動スイッチがONであって
も、作業クラッチがOFF(S12)であれば手動操作
と判断し、警報ランプを消灯し(S13)、タイマーT
2 、T3 、T4 をリセットし、FOFFフラグを0にす
る(S14)。そして、手動で角度設定するときの調節
ボリュームの電圧VH を検出し(S15)、チャフフィ
ン20aの角度センサー42の値を合わせるために、目
標値VB をk1 VH +αを演算して求め(S16)、チ
ャフ角検出値VC が目標値VB±ΔV1 の範囲内にある
かを判断する(S17)。範囲外であれば、その目標値
に近付くように制御モーター40を駆動し(S18)、
制御モーター40が駆動されたことを示すFONフラグ
を1にして(S19)元のへ戻る。目標値VB ±ΔV
1 の範囲内であれば駆動モーター40を停止して(S2
0)、制御モーター40が停止されていることを示すF
ONフラグを0にして(S21)元のへ戻る。
【0012】前記自動スイッチがONで作業クラッチが
ONであれば、警報ランプを点灯し(S22)、自動制
御であることを表示し、n=0かを判断し(S23)、
0であれば脱穀処理量センサー19の検出値VW をVK1
とし(S24)、n=1とする(S25)。そして、脱
穀処理量センサー19の平均を取るためにその値をVa
とし(S34)、から先の後述する制御を行い、再び
最初からフローが繰り返されて(S23)にくると、n
は1と入力されているから(S26)、そのときの脱穀
処理量センサー19の検出値VW をVK2とし(S2
7)、n=2として(S28)前回のVK1とVK2の平均
がVa とされる。同様に繰り返されて(S29)〜(S
33)、最高4回の平均が得られ、その後はnが更新さ
れて、最新の4回分の平均が得られるようにしている
(S34)。
ONであれば、警報ランプを点灯し(S22)、自動制
御であることを表示し、n=0かを判断し(S23)、
0であれば脱穀処理量センサー19の検出値VW をVK1
とし(S24)、n=1とする(S25)。そして、脱
穀処理量センサー19の平均を取るためにその値をVa
とし(S34)、から先の後述する制御を行い、再び
最初からフローが繰り返されて(S23)にくると、n
は1と入力されているから(S26)、そのときの脱穀
処理量センサー19の検出値VW をVK2とし(S2
7)、n=2として(S28)前回のVK1とVK2の平均
がVa とされる。同様に繰り返されて(S29)〜(S
33)、最高4回の平均が得られ、その後はnが更新さ
れて、最新の4回分の平均が得られるようにしている
(S34)。
【0013】次に、から選択ダイヤルにより稲乾材か
どうかを判断し(S35)、稲乾材である場合稲乾材の
定数k2sをk2 とし(S36)、稲乾材の場合のチャフ
角の上限値VmaxsをVmax とし、下限値VminsをVmin
とし、稲乾材の場合の刈取終了後のチャフシーブ20が
閉じるまでの時間t2sをt2 とする(S37)。本発明
において、上記一定時間t2 は、脱穀処理量センサー1
9の検出値が、脱穀処理量0のしきい値VY を越えて低
くなった場合において、一定時間その前の制御状態を保
持する際の一定時間に該当する時間であり、この一定時
間t2 を、稲乾材と、麦と、稲湿材とで変更すべく構成
しているのである。選択ダイヤルが麦の場合(S38)
には、前記同様に、麦の定数k2mをk2 とし(S3
9)、麦の場合のチャフ角の上限値VmaxmをVmax と
し、下限値VminmをVmin とし、麦の場合の刈取終了後
のチャフシーブ20が閉じるまでの時間t2mをt2 とす
る(S40)。同様に、選択ダイヤルがそれ以外のと
き、本実施例では稲湿材の場合、その定数k2iをk2 と
し(S41)、チャフ角の上限値VmaxiをVmax とし、
下限値VminiをVmin とし、刈取終了後のチャフシーブ
20が閉じるまでの時間t2iをt2 とする(S42)。
どうかを判断し(S35)、稲乾材である場合稲乾材の
定数k2sをk2 とし(S36)、稲乾材の場合のチャフ
角の上限値VmaxsをVmax とし、下限値VminsをVmin
とし、稲乾材の場合の刈取終了後のチャフシーブ20が
閉じるまでの時間t2sをt2 とする(S37)。本発明
において、上記一定時間t2 は、脱穀処理量センサー1
9の検出値が、脱穀処理量0のしきい値VY を越えて低
くなった場合において、一定時間その前の制御状態を保
持する際の一定時間に該当する時間であり、この一定時
間t2 を、稲乾材と、麦と、稲湿材とで変更すべく構成
しているのである。選択ダイヤルが麦の場合(S38)
には、前記同様に、麦の定数k2mをk2 とし(S3
9)、麦の場合のチャフ角の上限値VmaxmをVmax と
し、下限値VminmをVmin とし、麦の場合の刈取終了後
のチャフシーブ20が閉じるまでの時間t2mをt2 とす
る(S40)。同様に、選択ダイヤルがそれ以外のと
き、本実施例では稲湿材の場合、その定数k2iをk2 と
し(S41)、チャフ角の上限値VmaxiをVmax とし、
下限値VminiをVmin とし、刈取終了後のチャフシーブ
20が閉じるまでの時間t2iをt2 とする(S42)。
【0014】そして、オペレーターが手動で微調整する
ときのボリュームの値VH を読み込み(S43)、前記
値よりチャフ角目標値VB を演算し(S44)、チャフ
角検出値Vc が目標値VB ±ΔV2 の範囲無いにあるか
どうかを判断する(S45)。目標範囲内に入っていれ
ば、制御モーター40を駆動してチャフフィン20aを
回動する必要はないので、制御モーター40を停止して
(S46)、制御モーター40をパルス駆動して、チャ
フフィン20aを回動する際のON時間であるタイマー
T3 とOFF時間であるT4 をリセットし、FOFFフ
ラグを0にする(S47)。チャフ角検出値VC がチャ
フ角の上限値VMAX と下限値VMIN の範囲外、即ち、制
御範囲外にあれば(S48)、制御出来ないのであるか
ら、前記同様に制御モーター40を停止して(S4
6)、タイマーT3 ・T4 をリセットし、FOFFフラ
グを0にする(S47)。
ときのボリュームの値VH を読み込み(S43)、前記
値よりチャフ角目標値VB を演算し(S44)、チャフ
角検出値Vc が目標値VB ±ΔV2 の範囲無いにあるか
どうかを判断する(S45)。目標範囲内に入っていれ
ば、制御モーター40を駆動してチャフフィン20aを
回動する必要はないので、制御モーター40を停止して
(S46)、制御モーター40をパルス駆動して、チャ
フフィン20aを回動する際のON時間であるタイマー
T3 とOFF時間であるT4 をリセットし、FOFFフ
ラグを0にする(S47)。チャフ角検出値VC がチャ
フ角の上限値VMAX と下限値VMIN の範囲外、即ち、制
御範囲外にあれば(S48)、制御出来ないのであるか
ら、前記同様に制御モーター40を停止して(S4
6)、タイマーT3 ・T4 をリセットし、FOFFフラ
グを0にする(S47)。
【0015】次に、本発明において、圃場端回行時を検
出する手段の一つとして脱穀処理量センサーを用いた場
合、制御範囲内であれば前記排藁等の脱穀処理量を検出
する脱穀処理量センサー19の平均値Va が、排藁等の
脱穀処理量が殆ど無くなった状態のしきい値VY よりも
小さいか同じと判断(S49)すれば、このしきい値V
Y を越えると、これは圃場端回行時や、刈取終了時のよ
うな穀稈の無くなった状態であると判断して、時間T2
のカウントを(S50)開始し、該時間T2 が一定時間
を越えたかどうかを前述の一定時間t2 と比較(S5
1)することにより判断するのである。
出する手段の一つとして脱穀処理量センサーを用いた場
合、制御範囲内であれば前記排藁等の脱穀処理量を検出
する脱穀処理量センサー19の平均値Va が、排藁等の
脱穀処理量が殆ど無くなった状態のしきい値VY よりも
小さいか同じと判断(S49)すれば、このしきい値V
Y を越えると、これは圃場端回行時や、刈取終了時のよ
うな穀稈の無くなった状態であると判断して、時間T2
のカウントを(S50)開始し、該時間T2 が一定時間
を越えたかどうかを前述の一定時間t2 と比較(S5
1)することにより判断するのである。
【0016】そして、脱穀処理量センサー19の平均値
Va がしきい値VY よりも低くなった後で一定時間t2
を越えるまでは、その前の状態を維持するのである。こ
の場合には、刈取状態の正常な制御による排藁等の脱穀
処理量の低下とは相違し、圃場端回行時や刈取終了時に
おける排藁等の脱穀処理量の急激な減少であるから、制
御指令どおりに一気にチャフフィン20aを閉鎖すると
三番口からの精粒のロスが発生するという不具合が発生
するので、一定時間t2 その前の状態を維持するのであ
る。即ち、再びに戻って、フローチャート上を空回り
することにより、一定時間その前の状態を維持するので
ある。もし、脱穀処理量センサー19の検出値の低下時
間T2 が、一定時間t2 を越えると時間T2 のカウント
を停止し、リセットする(S52)のである。
Va がしきい値VY よりも低くなった後で一定時間t2
を越えるまでは、その前の状態を維持するのである。こ
の場合には、刈取状態の正常な制御による排藁等の脱穀
処理量の低下とは相違し、圃場端回行時や刈取終了時に
おける排藁等の脱穀処理量の急激な減少であるから、制
御指令どおりに一気にチャフフィン20aを閉鎖すると
三番口からの精粒のロスが発生するという不具合が発生
するので、一定時間t2 その前の状態を維持するのであ
る。即ち、再びに戻って、フローチャート上を空回り
することにより、一定時間その前の状態を維持するので
ある。もし、脱穀処理量センサー19の検出値の低下時
間T2 が、一定時間t2 を越えると時間T2 のカウント
を停止し、リセットする(S52)のである。
【0017】そして、圃場端回行時や刈取終了時の如く
一気に排藁が無くなる状態では無いと判断したならば
(S49)、検出値の低下時間T2 をリセットし(S5
2)、に進むのである。においては、まずFOFF
フラグが1かどうかを判断し(S53)、FOFFフラ
グが1である場合には、パルス制御中の停止パルスの状
態であるから、そのままに進み、停止パルスの時間t
4 が経過するのを待つのである。また、FOFFフラグ
が1でなければ制御モーター40を目標値側へ駆動し
(S54)、制御モーター40が駆動したことを示すF
ONフラグを1として(S55)、T3 をカウント開始
する(S56)のである。T3 はパルス制御のモーター
駆動時間であり、この間だけ制御モーター40が回転さ
れる。
一気に排藁が無くなる状態では無いと判断したならば
(S49)、検出値の低下時間T2 をリセットし(S5
2)、に進むのである。においては、まずFOFF
フラグが1かどうかを判断し(S53)、FOFFフラ
グが1である場合には、パルス制御中の停止パルスの状
態であるから、そのままに進み、停止パルスの時間t
4 が経過するのを待つのである。また、FOFFフラグ
が1でなければ制御モーター40を目標値側へ駆動し
(S54)、制御モーター40が駆動したことを示すF
ONフラグを1として(S55)、T3 をカウント開始
する(S56)のである。T3 はパルス制御のモーター
駆動時間であり、この間だけ制御モーター40が回転さ
れる。
【0018】そして、該モーター駆動時間t3 は2つの
設定時間t3 とt3 ’が設定されている。チャフ角検出
値VC とチャフ角目標値VB の差の絶対値が、設定値Δ
V3 より大きいかどうかを判断し(S57)、大きい場
合T3 は長い方の駆動時間t3 の方を用いて駆動し、該
長い方の駆動時間t3 が経過しているか判断し(S5
8)、経過していない場合はへ、経過していれば制御
モーター40を停止する(S60)。同様に、チャフ角
繰出値VC とチャフ角目標値VB の差の絶対値が設定値
ΔV3 より小さい場合には、短い方のモーター駆動時間
t3 ’を用いる。
設定時間t3 とt3 ’が設定されている。チャフ角検出
値VC とチャフ角目標値VB の差の絶対値が、設定値Δ
V3 より大きいかどうかを判断し(S57)、大きい場
合T3 は長い方の駆動時間t3 の方を用いて駆動し、該
長い方の駆動時間t3 が経過しているか判断し(S5
8)、経過していない場合はへ、経過していれば制御
モーター40を停止する(S60)。同様に、チャフ角
繰出値VC とチャフ角目標値VB の差の絶対値が設定値
ΔV3 より小さい場合には、短い方のモーター駆動時間
t3 ’を用いる。
【0019】そして、モーター駆動時間t3 ’を経過し
ているか判断し(S59)、経過していない場合は
へ、経過していれば制御モーター40を停止する(S6
0)。そして、制御モーター40を駆動後に停止パルス
状態でモーターが停止しているのであるから、FOFF
フラグを1とし、制御モーター40は停止しているので
あるから、FONフラグを0とし(S61)、タイマー
T3 をリセットし(S62)、タイマーT4 をカウント
開始する(S63)。該タイマーT4 はパルス駆動中に
おける停止パルスの時間であり、停止パルスの時間が経
過した後は(S65)、FOFFフラグを0としてに
戻るのである。そして、T4 がt4 を経過していない場
合(S64)は、FOFFフラグを1のままで、元の
へ戻るのである。
ているか判断し(S59)、経過していない場合は
へ、経過していれば制御モーター40を停止する(S6
0)。そして、制御モーター40を駆動後に停止パルス
状態でモーターが停止しているのであるから、FOFF
フラグを1とし、制御モーター40は停止しているので
あるから、FONフラグを0とし(S61)、タイマー
T3 をリセットし(S62)、タイマーT4 をカウント
開始する(S63)。該タイマーT4 はパルス駆動中に
おける停止パルスの時間であり、停止パルスの時間が経
過した後は(S65)、FOFFフラグを0としてに
戻るのである。そして、T4 がt4 を経過していない場
合(S64)は、FOFFフラグを1のままで、元の
へ戻るのである。
【0020】図5においては、脱穀処理量センサー19
の検出値に対して、チャフフィン20aの角度センサー
42の制御後の値が示されている。そして、該折れ線の
うちで、稲湿材の場合には流量が少なくなっても或る程
度「開」状態を保つようにするが、余り量が少なくなる
と、少し「閉」方向に操作するのである。稲・麦の乾材
の場合には、流量が少なくなるに連れて「閉」としてい
くが、あまりに閉め過ぎると穀粒が通過しなくなるの
で、途中から閉め具合を変更しているのである。麦は滑
り易いので、角度を小さくするが、籾の場合には滑り難
いので、脱穀処理量センサー19の検出値に対して角度
は大きく滑り易くするのである。特に刈取適期前の刈取
や、朝方や雨上がりの刈取のように湿度の多い場合には
より角度を急にするのである。
の検出値に対して、チャフフィン20aの角度センサー
42の制御後の値が示されている。そして、該折れ線の
うちで、稲湿材の場合には流量が少なくなっても或る程
度「開」状態を保つようにするが、余り量が少なくなる
と、少し「閉」方向に操作するのである。稲・麦の乾材
の場合には、流量が少なくなるに連れて「閉」としてい
くが、あまりに閉め過ぎると穀粒が通過しなくなるの
で、途中から閉め具合を変更しているのである。麦は滑
り易いので、角度を小さくするが、籾の場合には滑り難
いので、脱穀処理量センサー19の検出値に対して角度
は大きく滑り易くするのである。特に刈取適期前の刈取
や、朝方や雨上がりの刈取のように湿度の多い場合には
より角度を急にするのである。
【0021】
【発明の効果】以上のような構成により本発明は次のよ
うな効果を奏するものである。第1に、圃場端回行時に
おいて脱穀処理量が急激に減少した場合には、刈取状態
の正常な制御による脱穀処理量の低下とは相違し、制御
指令どおりに一気にチャフフィンを閉鎖すると、三番口
からの精粒のロスが発生するという不具合が生ずるので
あるが、本発明の如く、一定時間t 2 の間は、チャフフ
ィン20aをその前の制御状態の姿勢を維持するので、
圃場端回行後に次の刈取作業に入る迄の間、チャフフィ
ン20aをそのままの状態に維持して、これにより、チ
ャフフィン20aの急激な自動閉鎖による三番口からの
精粒のロスを無くすことが出来るのである。
うな効果を奏するものである。第1に、圃場端回行時に
おいて脱穀処理量が急激に減少した場合には、刈取状態
の正常な制御による脱穀処理量の低下とは相違し、制御
指令どおりに一気にチャフフィンを閉鎖すると、三番口
からの精粒のロスが発生するという不具合が生ずるので
あるが、本発明の如く、一定時間t 2 の間は、チャフフ
ィン20aをその前の制御状態の姿勢を維持するので、
圃場端回行後に次の刈取作業に入る迄の間、チャフフィ
ン20aをそのままの状態に維持して、これにより、チ
ャフフィン20aの急激な自動閉鎖による三番口からの
精粒のロスを無くすことが出来るのである。
【0022】第2に、脱穀処理量センサー19の検出値
に基づいて、チャフシーブ20を構 成するチャフフィン
20aの角度を制御すると共に、連動して、選別風を送
風する唐箕33の風量の増減をも制御すべく構成したの
で、チャフフィン20aの角度と、選別風の風量を、制
御状態において、常時バランスの取れた状態とすること
が出来たのである。
に基づいて、チャフシーブ20を構 成するチャフフィン
20aの角度を制御すると共に、連動して、選別風を送
風する唐箕33の風量の増減をも制御すべく構成したの
で、チャフフィン20aの角度と、選別風の風量を、制
御状態において、常時バランスの取れた状態とすること
が出来たのである。
【図1】コンバインの全体側面図。
【図2】脱穀選別部の側面断面図。
【図3】排藁チェーンに設けた脱穀処理量センサー19
の部分を示す後面図。
の部分を示す後面図。
【図4】唐箕とチャフシーブの側面一部断面図。
【図5】排藁等の脱穀処理量とチャフシーブの目標角の
関係を示す図。
関係を示す図。
【図6】制御フローチャート図。
【図7】制御フローチャート図。
【図8】制御フローチャート図。
【図9】制御フローチャート図。
19 脱穀処理量センサー 20 チャフシーブ 20a チャフフィン 33 唐箕 40 制御モーター
Claims (1)
- 【請求項1】 脱穀装置により脱穀後に、脱穀処理量を
検出する脱穀処理量センサー19を設け、該脱穀処理量
センサー19が検出する脱穀処理量の検出値に基づき、
チャフシーブ20を構成するチャフフィン20aの角度
を制御し、圃場端における機体回行時には、一定時間t
2 の間はその前のチャフフィン20aの角度を維持する
と共に、該脱穀処理量センサー19による検出値によ
る、チャフフィン20aの角度制御と連動して、唐箕3
3の風量をも制御すべく構成したことを特徴とするコン
バインの選別制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8131476A JP2761477B2 (ja) | 1996-05-27 | 1996-05-27 | コンバインの選別制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8131476A JP2761477B2 (ja) | 1996-05-27 | 1996-05-27 | コンバインの選別制御装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14143089A Division JP2695920B2 (ja) | 1989-06-02 | 1989-06-02 | コンバインの選別制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08275670A JPH08275670A (ja) | 1996-10-22 |
JP2761477B2 true JP2761477B2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=15058874
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8131476A Expired - Lifetime JP2761477B2 (ja) | 1996-05-27 | 1996-05-27 | コンバインの選別制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2761477B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5597506B2 (ja) * | 2010-10-07 | 2014-10-01 | ヤンマー株式会社 | コンバイン |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60168344U (ja) * | 1984-04-13 | 1985-11-08 | ヤンマー農機株式会社 | 脱穀装置 |
JPH01120225A (ja) * | 1987-11-02 | 1989-05-12 | Kubota Ltd | 脱穀装置 |
-
1996
- 1996-05-27 JP JP8131476A patent/JP2761477B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08275670A (ja) | 1996-10-22 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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