JP2760686B2 - 高層建物のボイド内換気方法 - Google Patents
高層建物のボイド内換気方法Info
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- JP2760686B2 JP2760686B2 JP3334073A JP33407391A JP2760686B2 JP 2760686 B2 JP2760686 B2 JP 2760686B2 JP 3334073 A JP3334073 A JP 3334073A JP 33407391 A JP33407391 A JP 33407391A JP 2760686 B2 JP2760686 B2 JP 2760686B2
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Description
る上下方向のボイド内の換気を良好にするため、ボイド
の上下間の圧力差を大きくできるようにしたボイド内換
気方法に関する。
るボイド内の換気は、自然換気で行うことが多い。自然
換気では例えば、図3に示すように建物の下部外周面に
空気取入れ口11を設け、それらとボイド12の下部と
を複数の連絡路13で連通させる。そしてボイド12の
上下での空気の温度差により生じる密度差により、ボイ
ド12内の下部の空気を上昇させて上端から流出させる
ことにより換気している。また風力換気式もあり、その
場合、ボイドの上端部と、建物下層部の空気取入れ口と
の間に生じる風圧差を利用して、ボイド内の換気を行っ
ている。
内におけるボイド内の換気を温度差や風圧差による自然
換気で行う場合、季節により、あるいは風の有無等外部
環境に影響されやすい傾向を持ち、常に良好な換気をす
ることができないという問題があった。そこで本発明
は、風によりボイドの上下間に生じる圧力差を大きくし
て、あるいはさらに風の収束効果により、ボイド内の換
気量を多くして常に良好な換気ができるようにすること
を目的とする。
イドが設けられている高層建物の下階外周部からボイド
内下部に空気を吸い込み、ボイドの上端から空気を流出
するようにしたボイド内の換気方法において、上記目的
を達成したものである。そのため、高層建物の屋上面
に、ボイド上端付近が最も高く、且つボイド上端に対応
する部分に上下方向にボイドと連通する貫通孔を設けた
凸曲面状の外面を有するフードを設け、フードの凸曲面
状の外面に沿った風の流速がボイド上端付近で大きくな
るようにして、ボイドの上下での圧力差を大きくするこ
とにより換気量を多くした。また前記フードを設けるか
わりに、高層建物の屋上に間隔をあけて、前記ボイド上
端付近に対応する下面中央部が最も突出する凸曲面状の
覆い板を配置し、外部から建物屋上と覆い板との間に入
った風の流速がボイド上端付近で最も大きくなるように
するとともに風の収束効果により、ボイド内の換気量を
多くした。
物の屋上面に凸曲面状のフードを設けた場合は、フード
の形状においてボイド上端付近を最も高くしているの
で、風はフードの曲面に沿って流れるときに、フードの
最も高い位置すなわちボイドの上端付近で風の流速が大
きくなる。このためボイドの上下間の圧力差はフードが
ない場合より大きくなり、ボイド内を上昇する空気量が
増す。建物の屋上に、下面が凸曲面状の覆い板を配置し
た場合は、その凸曲面はボイド上端付近が最も突出して
いるので、建物屋上と覆い板との間を流れる風はボイド
上端付近で流速が大きくなり、やはりボイドの上下間の
圧力差を大きくする。また建物屋上面と覆い板との間は
ボイド上端付近が最も狭いので、そこを流れる風を収束
することになる。このため前記圧力差と風の収束効果に
より、ボイドの下部から上部への空気流量が増すことに
なる。
高層建物1内に上下方向のボイド2が設けられ、そのボ
イド2は例えば建物の平断面中央部に配置されている。
高層建物1の下階の外周面には、種々の風向きに対して
流入可能なように複数の空気取入れ口3が設けられ、そ
れらはそれぞれ連絡路4を介してボイド2の下部に連通
されている。高層建物1の屋上面には、上が凸曲面状の
フード5が設けられる。フード5は、周囲に対してボイ
ド上端に対応した中央付近が最も高くなる形状になって
おり、フード5はボイド2の上端に対応する部分に上下
方向に貫通孔5aが設けられて、ボイド2からの空気を
外側に流出できるようになっている。
れるので、風はフード5の凸曲面に沿って流れ、ボイド
2の上端付近で流速が増す。このためボイド2の上端付
近の圧力は低下し、ボイド2の上下間の圧力差は大きく
なる。よって高層建物1の下階の空気取入れ口3からボ
イド2内に入った空気は、より速くボイド2内を上昇し
て外部に流出され、換気効率が向上する。
する。この実施例は第1実施例のフード5の代わりに、
高層建物1の屋上に間隔をあけて、覆い板6を水平に配
置したものである。覆い板6は、下面が凸曲面状に形成
され、その凸曲面は周囲に対してボイド2の上端に対応
した中央付近が最も突出した形状になっている。なお覆
い板6は、その周囲適所が支柱材7を介して建物屋上に
固定されている。このように覆い板6を建物屋上に設け
てあるので、風は建物屋上面と覆い板6との間に流入し
た場合に、風はボイド2の上端付近で速くなり、第1実
施例と同様にボイド2の上下間の圧力差を大きくする。
また建物屋上面と覆い板6との間はボイド2の上端付近
が最も狭いので、流入した空気は収束され、その収束効
果によりボイド2内の空気を吸い上げることになり、ボ
イド2内の換気効率を向上する。
よれば、建物屋上に凸曲面形状を有するフードあるいは
覆い板を配置しているので、ボイド上端付近の空気の流
速を増すことができ、ボイド上下間の圧力差を大きくす
るので、換気効率が向上する。また、覆い板を設ける場
合は、前記同様にボイド上端付近で圧力差を生じるが、
ボイド上端付近が周囲より狭いので、空気はボイド上端
付近で収束され、そのために収束効果によりボイド内の
空気をさらに吸い上げるので、相乗的に換気効率をより
向上させることができる。
図と平面断面図である。
図と平面断面図である。
図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 内部に上下方向のボイドが設けられてい
る高層建物の下階外周部からボイド内下部に空気を吸い
込み、ボイドの上端から空気を流出するようにしたボイ
ド内の換気方法において、高層建物の屋上面に、ボイド
上端付近が最も高く、且つボイド上端に対応する部分に
上下方向にボイドと連通する貫通孔を設けた凸曲面状の
外面を有するフードを設け、フードの凸曲面状の外面に
沿った風の流速がボイド上端付近で大きくなるようにし
て、ボイドの下部と上部との圧力差を大きくすることに
より換気量を多くしたことを特徴とする高層建物のボイ
ド内換気方法。 - 【請求項2】 内部に上下方向のボイドが設けられてい
る高層建物の下階外周部からボイド内下部に空気を吸い
込み、ボイドの上端から空気を流出するようにしたボイ
ド内の換気方法において、高層建物の屋上に間隔をあけ
て、前記ボイド上端付近に対応する下面中央部が最も突
出する凸曲面状の覆い板を配置し、外部から建物屋上と
覆い板との間に入った風の流速がボイド上端付近で最も
大きくなるようにするとともに風の収束効果により、ボ
イド内の換気量を多くしたことを特徴とする高層建物の
ボイド内換気方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3334073A JP2760686B2 (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 高層建物のボイド内換気方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3334073A JP2760686B2 (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 高層建物のボイド内換気方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05141728A JPH05141728A (ja) | 1993-06-08 |
JP2760686B2 true JP2760686B2 (ja) | 1998-06-04 |
Family
ID=18273213
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3334073A Expired - Lifetime JP2760686B2 (ja) | 1991-11-22 | 1991-11-22 | 高層建物のボイド内換気方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2760686B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20040027098A (ko) * | 2002-09-27 | 2004-04-01 | 니시마쯔 켄세쯔 가부시키가이샤 | 환기 시스템 |
JP4733440B2 (ja) * | 2005-06-23 | 2011-07-27 | 株式会社竹中工務店 | 高層建物 |
JP4722650B2 (ja) * | 2005-09-28 | 2011-07-13 | 株式会社カネカ | 建築物 |
JP4962731B2 (ja) * | 2007-11-29 | 2012-06-27 | 株式会社竹中工務店 | 換気塔利用式自然換気システム及びこの自然換気システム用の導風装置 |
JP5946306B2 (ja) * | 2012-03-28 | 2016-07-06 | 株式会社熊谷組 | 建物 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01314833A (ja) * | 1988-06-13 | 1989-12-20 | Shimizu Corp | 中高層ビルにおける室内排気システム |
-
1991
- 1991-11-22 JP JP3334073A patent/JP2760686B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05141728A (ja) | 1993-06-08 |
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