JP3564603B2 - 空気調和機の室外機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、空気調和機の室外機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
空気調和機の室外機は、その室外機ケーシングに、圧縮機及びファン等が内装され、仕切板にて、圧縮機が収納される機械室と、ファンが収納される風通路室とに仕切られる。仕切板には、リアクタが取付けられ、この仕切板の上方には、電装品箱が配設される。そして、この仕切板と電装品箱との間の隙間等から、リアクタ側へ水が浸入する場合があり、そのため、リアクタへの水浸入防止手段を設ける必要があった。水浸入防止手段としては、従来では、上記電装品箱の一部を水浸入防止形状に形成したり、水浸入防止用のシール体を付設したりして構成していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のように電装品箱の一部を水浸入防止形状に形成するものでは、この電装品箱を複雑な形状に形成する必要があり、その製造が面倒となると共に、製造コスト及び輸送コストが増加していた。また、水浸入防止用のシール体を使用するものでは、別途このシール体を製造する必要があり、組立作業工程が増加して面倒となると共に、コスト高になっていた。
【0004】
この発明は、上記従来の欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、リアクタへの水の浸入を確実に防止することが可能であって、しかもコストの低減を図ることが可能な空気調和機の室外機の提供にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
そこで請求項1の空気調和機の室外機は、圧縮機5が収納される機械室9と、ファン6が収納される風通路室10とが仕切板8にて仕切られ、この仕切板8にリアクタ11が取付けられた空気調和機の室外機において、上記仕切板8のリアクタ取付部13の外周側に、上記リアクタ11への水の浸入を防止するため突隆部22を周設し、上記突隆部(22)の上辺部(25)に、水が上記リアクタ(11)を避ける方向へ流下する水案内用傾斜面(40)を形成し、さらに上記突隆部(22)の下辺部(26)に、上記突隆部(22)の外周に沿って流下した水を下方へと案内する凹溝(41)を連設したことを特徴としている。
【0006】
上記請求項1の空気調和機の室外機では、仕切板8のリアクタ取付部13の外周側に、上記リアクタ11への水の浸入を防止する突隆部22を周設しているので、リアクタ11側へ水が流れようとしても、水は、この突隆部22を乗り越えられず、リアクタ11側へ浸入できない。このため、リアクタ11の水濡れが防止され、このリアクタ11の保護が可能となり、このリアクタ11を長期に渡って、リアクタとしての機能を発揮させることが可能となる。また、上記突隆部22の水案内用傾斜面40にて、上記リアクタ11を避ける方向へ水が流下する水流路を形成でき、これによって、リアクタ11側への水浸入防止効果の向上を図ることができると共に、上記凹溝41によって水の下方への誘導案内が可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】
次に、この発明の空気調和機の室外機の具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。図3は、側板、天板、及び前板等を省略した状態の室外機の斜視図を示し、この室外機は、底板1に上記側板を立設すると共に、天板、前板、及び閉鎖弁カバー等を組み付けてなる室外機ケーシング2を備える。そして、この室外機ケーシング2には、熱交換器3と、防音材4に覆われた圧縮機5と、ファン6等が内装される。なお、底板1の側部には、閉鎖弁取付板7が立設されている。
【0010】
また、この室外機ケーシング2は、仕切板8にて、上記圧縮機5が収納される機械室9と、上記ファン6が収納されるが収納される風通路室10とに区画される。そして、図示省略の電装品箱がこの仕切板8上に配置される。すなわち、電装品箱は仕切板8上方において機械室9と風通路室10とに跨がって配置されている。
【0011】
そして、仕切板8の機械室9側の一面12の上部位置に、リアクタ11が取付けられる。すなわち、図1に示すように、仕切板8は、その機械室9側の一面12の上部位置に、リアクタ取付部13が設けられ、このリアクタ取付部13にリアクタ11が、図示省略の取付板を介して、又は直接に、ボルト部材をネジ孔14に螺着することによって取付けられる。また、リアクタ取付部13は、概略矩形面からなり、その上辺の一方側(室外機ケーシング2の裏面側)を斜め下方に傾斜させた形状となっている。そしてその内部に、縦部17aと横部17bとが交差されてなる略Tの字状の凹窪部17が形成され、凹窪部17の交差部に、大貫孔18が設けられ、縦部17aに、中貫孔19が設けられ、横部17bに、小貫孔20が設けられている。また、下方の隅部には、係止片21、21が設けられている。
【0012】
リアクタ取付部13の外周側には、上記リアクタ11への水の浸入を防止する突隆部22が周設されている。この突隆部22は、取付けられるリアクタ11側へ突出し、図1に示すように、一対の縦辺部23、24と、上辺部25と、下辺部26とからなり、各辺部が連続して絞り加工にて形成されている。縦辺部23以外の縦辺部24と上辺部25と下辺部26は、断面が台形状(図2参照)とされる。すなわち、突隆部22は、全周に配設される内側の傾斜壁30と、全周に配設される上壁31と、縦辺部23の外側を省いて配設される外側の傾斜壁32とを備える。また、縦辺部23の外側は、上壁31から上方へ傾斜する第1部33と、上壁31から下方へ傾斜する第2部34と、上壁31から上方へ傾斜する第3部35とが形成される。第1部33から突隆部36が連設され、第2部34から凹窪部37が連設され、第3部35から突隆部38が連設される。
【0013】
ところで、上記突隆部22の上辺部25は、リアクタ取付部13の上辺に対応して、縦辺部24に向かって順次下方向へ傾斜する傾斜部39が設けられる。このため、この上辺部25の外側の傾斜面32の縦辺部24側に、水がリアクタ11を避ける方向へ流下する水案内用傾斜面40が、形成されることになる。すなわち、この仕切板8の一面12側から見て、水案内用傾斜面40は、水平線Aに対して所定傾斜角度θ(例えば、図例のように、約20°とすることができる。)を成すように傾斜し、水を室外機ケーシング2の裏面側へ案内することが可能となる。
【0014】
なお、突隆部22の下方には、この突隆部22の下辺部26から連設される凹溝41が設けられ、さらに、この凹溝41には、上記突隆部38の傾斜壁42(この傾斜壁42は上記第3部35から連続して形成されている)が、連結用溝43を介して連通される。すなわち、この凹溝41は、この突隆部22の外周に沿って流下した水を下方へ案内することができる。
【0015】
上記のように構成した仕切板8は、図3に示すように、底板1に、圧縮機5と熱交換器3とファン6等が取付けられた状態で、圧縮機5とファン6と間に、上方から差し込まれる。そして、ボルト部材44を底板1等に螺着して、この仕切板8を底板1から立設した状態とした後、側板と天板と前板等が組み付けられ、この室外機が組み立てられることになる。
【0016】
従って、このリアクタ取付部13に、リアクタ11を取り付けた状態の仕切板8では、このリアクタ11の外周側が、突隆部22にて包囲されることになる。この状態で、上方から、つまり図示省略の電装品箱と仕切板8との間の隙間を通って、風通路室10側から水がリアクタ11側へ流ようとした場合において、リアクタ11を包囲している突隆部22の上辺部25が水を受け止め、この水は、この上辺部25の水案内用傾斜面40を介して縦辺部24に沿って流下して下方へ流れる。すなわち、従来のように、電装品箱を複雑な形状に加工したり、水浸入防止用のシール体を別途付設したりすることなく、上記突隆部22を形成することによって、リアクタ11側への水の浸入防止と、水のリアクタ11を避ける方向への案内とが可能となり、リアクタ11の水濡を防止でき、リアクタ11を長期に渡って、リアクタとしての機能を発揮することが可能となる。また、この突隆部22は、上記のように、絞り加工にて形成されるので、突隆部22を形成することは、いわゆるビードを形成することになり、仕切板8の強度向上を図ることが可能となる。
【0017】
以上にこの発明の具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することができる。突隆部22の突隆高さ及び水案内用傾斜面40の傾斜角度θ等を、流下してきた水を、受けることができ、しかも上記リアクタ11を避ける方向へ流下させることができる範囲で、自由に変更できる。また、上記実施の形態では、水案内用傾斜面40を上辺部22の一部に形成しているが、突隆部22の上辺部25の全体を傾斜させることによって、この上辺部25の傾斜面32の全体をもって水案内用傾斜面40としてもよい。
【0018】
【発明の効果】
以上のように請求項1の空気調和機の室外機よれば、リアクタの水濡れが防止され、このリアクタの保護が可能となり、リアクタを長期に渡って、リアクタとしての機能を発揮させることが可能となる。従って、従来のように、電装品箱を水浸入防止形状とする必要がなくなると共に、別途他の部品を形成する必要もなくなり、仕切板の製造が容易となって、製造コストの低減を図ることが可能となる。さらに、室外機の組立作業が容易となると共に、輸送コストの低減を図ることが可能となる。また、突隆部を形成することは、強度向上を図ることができるビードを形成することであり、仕切板の強度向上を図ることが可能となる。また、上記突隆部の水案内用傾斜面にて、上記リアクタを避ける方向へ水が流下する水流路を形成でき、これによって、リアクタ側への水浸入防止効果の向上を図ることができると共に、上記凹溝によって水の下方への誘導案内が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態である空気調和機の室外機の仕切板の要部側面図である。
【図2】空気調和機の室外機の簡略斜視図である。
【図3】図1のA−A線拡大断面図である。
【符号の説明】
5 圧縮機
6 ファン
8 仕切板
9 機械室
10 風通路室
13 リアクタ取付部
22 突隆部
25 上辺部
40 水案内用傾斜面
Claims (1)
- 圧縮機(5)が収納される機械室(9)と、ファン(6)が収納される風通路室(10)とが仕切板(8)にて仕切られ、この仕切板(8)にリアクタ(11)が取付けられた空気調和機の室外機において、上記仕切板(8)のリアクタ取付部(13)の外周側に、上記リアクタ(11)側への水の浸入を防止するため突隆部(22)を周設し、上記突隆部(22)の上辺部(25)に、水が上記リアクタ(11)を避ける方向へ流下する水案内用傾斜面(40)を形成し、さらに上記突隆部(22)の下辺部(26)に、上記突隆部(22)の外周に沿って流下した水を下方へと案内する凹溝(41)を連設したことを特徴とする空気調和機の室外機。
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