JP2004245568A - 空気調和機の室外ユニット - Google Patents
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Abstract
【課題】 天板に荷重がかかった場合でも、天板のへこみを防止し、シール材を配置するガイド壁によって打痕が天板に生じるのを回避することが可能な室外ユニットを提供する。
【解決手段】 筐体を構成する底板３上に仕切り板５を立設し、この仕切り板を境にして、熱交換器１５及び送風機１７等を収納した熱交換室Ａと圧縮機９等を収納した機械室Ｂとを設け、仕切り板の天部に略水平に電装箱１３を設置し、この電装箱の天面５５には所定間隔を存して対向する一対のガイド壁５９Ａ，５９Ｂを設け、これらガイド壁間に熱交換室側と機械室側とを水密に仕切るシール材５７を介在させ、このシール材の上に筐体を構成する天板２３を配置し、この天板を下から支える複数のリブ部材６３Ａ〜６３Ｄを、ガイド壁と交差する方向となるように電装箱の天面５５に設けた構成である。
【選択図】 図１
【解決手段】 筐体を構成する底板３上に仕切り板５を立設し、この仕切り板を境にして、熱交換器１５及び送風機１７等を収納した熱交換室Ａと圧縮機９等を収納した機械室Ｂとを設け、仕切り板の天部に略水平に電装箱１３を設置し、この電装箱の天面５５には所定間隔を存して対向する一対のガイド壁５９Ａ，５９Ｂを設け、これらガイド壁間に熱交換室側と機械室側とを水密に仕切るシール材５７を介在させ、このシール材の上に筐体を構成する天板２３を配置し、この天板を下から支える複数のリブ部材６３Ａ〜６３Ｄを、ガイド壁と交差する方向となるように電装箱の天面５５に設けた構成である。
【選択図】 図１
Description
本発明は空気調和機の室外ユニットに関する。
一般に、この種の空気調和機の室外ユニットとしては、圧縮機、室外熱交換器及び室外送風機等を筐体内に収納したものが知られている。この種のものでは、筐体は底板と鋼板製のカバーとで構成され、底板の周囲に前板と側板と背板とを配置し、この前板、側板及び背板の上に天板を載せて組み立てられている。
前記筐体内は底板に立設された仕切り板により、熱交換室と機械室とに仕切られており、熱交換室には室外熱交換器及び室外送風機等が配置され、機械室には圧縮機及びアキュームレータ等が配置され、また仕切り板の天部には略水平に電装箱が配置されている。（例えば、特許文献１参照）。この場合、電装箱の天面には、シール材を配置する一対のガイド壁が設けられ、このガイド壁間に配置されたシール材を、電装箱の天面と室外ユニットの天板とで、挟み込んで熱交換室と機械室とを水密にシールしている。
特開２００１−２０１１１０号公報
しかしながら、従来構成の室外ユニットでは、前板や側板等、天板の周縁部以外に天板を支持する部分が無いため、天板に大きな荷重がかかった場合には、天板が凹んで電装箱の天面に設けられたシール材を配置するガイド壁で荷重を受けることとなり、天板に打痕が生じるという問題があった。
そこで、本発明の目的は、上述した従来の技術が有する課題を解消し、天板に荷重がかかった場合でも、天板のへこみを防止し、シール材を配置するガイド壁によって打痕が天板に生じるのを回避することが可能な室外ユニットを提供することである。
請求項１に記載の発明は、筐体を構成する底板上に仕切り板を立設し、この仕切り板を境にして、熱交換器及び送風機等を収納した熱交換室と圧縮機等を収納した機械室とを設け、前記仕切り板の天部に略水平に電装箱を設置し、この電装箱の天面には所定間隔を存して対向する一対のガイド壁を設け、これら一対のガイド壁間に熱交換室側と機械室側とを水密に仕切るシール材を介在させ、このシール材の上に筐体を構成する天板を配置し、この天板を下から支える複数のリブ部材を前記一対のガイド壁と交差する方向となるように電装箱の天面に設けたことを特徴とする。
請求項２に記載の発明は、請求項１に記載の空気調和機の室外ユニットにおいて、前記一対のガイド壁は、前記仕切板の上部と対応するように電装箱の天面に設けられていることを特徴とする。
請求項３に記載の発明は、請求項１に記載の空気調和機の室外ユニットにおいて、前記リブ部材は、前記熱交換室側に延びる一方の角が面取りされた端部を有することを特徴とする。
請求項４に記載の発明は、請求項１乃至３のいずれかに記載の空気調和機の室外ユニットにおいて、前記リブ部材は、前記電装箱の天面における長手方向の両縁近傍に設けられていることを特徴とする。
本発明では、室外ユニットの天板に大きな荷重がかかった場合でも、天板に凹みや打痕が生じることを回避することができる。
以下、本発明の一実施例を添付図面に基づいて説明すると、図１において、１は室外ユニットであり、この室外ユニット１は、鋼板製の底板３の上に、同じく鋼板製の仕切り板５が立設され、この仕切り板５の左右両側には、一方に熱交換室Ａが、また、他方に機械室Ｂが形成される。
前記機械室Ｂには、冷凍サイクルの一部を構成する圧縮機７、アキュームレータ９、冷媒配管１１、さらには電装箱１３等が配置され、一方、前記熱交換室Ａには室外熱交換器１５、室外送風機１７等が設置されている。
前記熱交換室Ａ及び機械室Ｂは、両サイドが一対の鋼板製の側板２１で覆われ、底部が底板３で覆われ、上部が鋼板製の天板２３で覆われ、前部が同じく鋼板製の前板２５で覆われている。この前板２５と天板２３とは略Ｌ字状に形成されて一体成型されたものである。そして、熱交換室Ａ及び機械室Ｂの背面側は開放され、この開放された背面側には室外熱交換器１５が配置されている。これら底板３、左右の側板２１，２１、天板２３及び前板２５が、前記熱交換室Ａ及び機械室Ｂを囲う筐体を構成している。
また、上記構成では、室外熱交換器１５の上部に補強板３１が配置され、この補強板３１は、熱交換室Ａ及び機械室Ｂのほぼ全幅にわたって設けられている。天板２３は、一対の側板２１と室外熱交換器１５の上部に配置された補強板３１の上に載せて固定される。従って、天板２３は、周縁部を一体成形された前板２５と一対の側板２１と補強板３１とで支持されるが、天板の略中央においては支持されていない状態にある。
前記電装箱１３は、図２に示すように、前記仕切り板５の天部に略水平に設けられ、仕切り板５を跨いで機械室Ｂ側から熱交換室Ａ側に延出している。また、前記電装箱１３は、その内部に制御部品が収められ、そして、熱交換室Ａ側に延出した側面５１Ａには複数の放熱板５３を備えている。
前記放熱板５３はアルミニウムで成形され、熱交換室Ａを通過する空気によって、電装箱１３内の制御部品が発する熱を冷却するために設けられている。そして、前記電装箱１３には、その天面５５から前面５１Ｂに渡って、スポンジ状のシール材５７が配置される。このシール材５７は前記仕切り板５が配置された位置の直上に位置して、前記仕切板５の上部と対応するように配置されており、そして、このシール材５７を、電装箱１３の天面５５及び前面５１Ｂと、室外ユニット１の天板２３及び前板２５とで挟み込むことにより、このシール材５７で前記熱交換室Ａと機械室Ｂとの水密を確保している。
また、前記電装箱１３は、図３に示すように、その前面５１Ｂ及び側面５１Ｃに開口が設けられているが、機械室Ｂは、図１に示すように、室外ユニット１の天板２３、前板２５及び側板２１によって覆われているため、電装箱１３に雨水が直接浸入することはない。
また、前記電装箱１３は、図３及び図４に示すように、その天面５５から前面５１Ｂにわたって、前記シール材５７を配置する各一対のガイド壁５９Ａ，５９Ｂ及び６１Ａ，６１Ｂが、互いに所定間隔を存して対向するように形成されており、これら各一対のガイド壁５９Ａ，５９Ｂ及び６１Ａ，６１Ｂは、前記仕切板５の上部と対応するように電装箱１３の天面５５から前面５１Ｂにわたって形成されている。
そして、前記天面５５に設けられたガイド壁５９Ａと前面５１Ｂに設けられたガイド壁６１Ａとは互いに繋がり、また、天面５５に設けられたガイド壁５９Ｂと前面５１Ｂに設けられたガイド壁６１Ｂも互いに繋がる構成であり、この構成によって、前記ガイド壁５９Ａ，５９Ｂ間及び６１Ａ，６１Ｂ間には、前記シール材５７を介在させる一本の溝が形成され、図３に示すように、この溝にシール材５７が配置される。
前記電装箱１３は、図３及び図４に示すように、その天面５５に複数のリブ部材６３Ａ〜６３Ｄを備える。このリブ部材６３Ａ〜６３Ｄは、天面５５の長手方向の両縁近傍に設けられ、リブ部材６３Ａ〜６３Ｄの高さＨ１は、天面５５に設けられたガイド壁５９Ａ，５９Ｂの高さＨ２と同じ高さに設定される。また、前記複数のリブ部材６３Ａ〜６３Ｄは、前記電装箱１３の天面５５における長手方向の両縁近傍に設けられると共に、前記ガイド壁５９Ａ，５９Ｂと交差する方向に設けられている。
この構成によれば、天板２３に荷重がかかり、シール材５７が潰された場合でも、ガイド壁５９Ａ，５９Ｂの上面５９Ｃ，５９Ｄに加えて、リブ部材６３Ａ〜６３Ｄの上面６３Ｅ〜６３Ｈで天板２３を支持することができる。このため、ガイド壁５９Ａ，５９Ｂの上面５９Ｃ，５９Ｄでのみ天板２３を支持する場合と比べて、広い面積で天板２３を支持することができ、応力集中を回避することができる。また、天面５５の長手方向の両縁近傍にリブ部材６３Ａ〜６３Ｄを設けることにより、電装箱１３の強度も向上することになる。
また、リブ部材６３Ｂ及び６３Ｃは、熱交換室Ａ側の一方の角が面取りされ、丸みを帯びた形状とする端部６３Ｉ及び６３Ｊを備える。この構成によれば、天板２３に荷重がかかった場合でも、リブ部材６３Ｂ及び６３Ｃの端部６３Ｉ及び６３Ｊが丸みを帯びているため、打痕が生じることを防止することができる。リブ部材６３Ａ〜６３Ｄ及びガイド壁５９Ａ，５９Ｂによって、電装箱１３の天面５５と天板２３との間には常に空間が生じ、天面５５は放熱面として機能する。
本実施例では、電装箱１３の天面５５に、シール材５７を配置するガイド壁５９Ａ，５９Ｂに加えて、このガイド壁５９Ａ，５９Ｂと同じ高さを有するリブ部材６３Ａ〜６３Ｄを配置することにより、天板２３に荷重がかかり、シール材５７が押し潰された場合でも、ガイド壁５９Ａ，５９Ｂの上面５９Ｃ，５９Ｄに加えて、リブ部材６３Ａ〜６３Ｄの上面６３Ｅ〜６３Ｈで天面２３を支持するため、天板２３に凹みや打痕が生じるのを防止することができる。
以上、一実施例に基づいて本発明を説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、種々変更が可能である。
１ 室外ユニット
３ 底板
５ 仕切り板
１３ 電装箱
２１ 側板
２３ 天板
２５ 前板
３１ 補強板
５３ 放熱板
５５ 電装箱の天面
５７ シール材
５９Ａ ガイド壁
５９Ｂ ガイド壁
６１Ａ ガイド壁
６１Ｂ ガイド壁
６３Ａ リブ部材
６３Ｂ リブ部材
６３Ｃ リブ部材
６３Ｄ リブ部材
６３Ｉ リブ部材の端部
６３Ｊ リブ部材の端部
３ 底板
５ 仕切り板
１３ 電装箱
２１ 側板
２３ 天板
２５ 前板
３１ 補強板
５３ 放熱板
５５ 電装箱の天面
５７ シール材
５９Ａ ガイド壁
５９Ｂ ガイド壁
６１Ａ ガイド壁
６１Ｂ ガイド壁
６３Ａ リブ部材
６３Ｂ リブ部材
６３Ｃ リブ部材
６３Ｄ リブ部材
６３Ｉ リブ部材の端部
６３Ｊ リブ部材の端部
Claims (4)
- 筐体を構成する底板上に仕切り板を立設し、この仕切り板を境にして、熱交換器及び送風機等を収納した熱交換室と圧縮機等を収納した機械室とを設け、前記仕切り板の天部に略水平に電装箱を設置し、この電装箱の天面には所定間隔を存して対向する一対のガイド壁を設け、これら一対のガイド壁間に熱交換室側と機械室側とを水密に仕切るシール材を介在させ、このシール材の上に筐体を構成する天板を配置し、この天板を下から支える複数のリブ部材を前記一対のガイド壁と交差する方向となるように電装箱の天面に設けたことを特徴とする空気調和機の室外ユニット。
- 前記一対のガイド壁は、前記仕切板の上部と対応するように電装箱の天面に設けられていることを特徴とする請求項１に記載の空気調和機の室外ユニット。
- 前記リブ部材は、前記熱交換室側に延びる一方の角が面取りされた端部を有することを特徴とする請求項１に記載の空気調和機の室外ユニット。
- 前記リブ部材は、前記電装箱の天面における長手方向の両縁近傍に設けられていることを特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載の空気調和機の室外ユニット。
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