JP2759055B2 - ペイオフリールの自動減速制御方法 - Google Patents

ペイオフリールの自動減速制御方法

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JP2759055B2
JP2759055B2 JP19638294A JP19638294A JP2759055B2 JP 2759055 B2 JP2759055 B2 JP 2759055B2 JP 19638294 A JP19638294 A JP 19638294A JP 19638294 A JP19638294 A JP 19638294A JP 2759055 B2 JP2759055 B2 JP 2759055B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼帯等の金属ストリッ
プを処理するプロセスラインの入側でコイルを巻き戻す
ペイオフリールにおいて、巻き戻し中のコイルの金属ス
トリップの残量がわずかになった時点で自動減速を行う
制御方法に関し、さらに詳しくは、内径部分に鋼製の内
径スリーブを装着したコイルを巻き戻す際のペイオフリ
ールの自動減速制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】鋼帯等の金属ストリップ(以下、冷延鋼
帯の例で説明する)を処理するプロセスラインの入側に
は、コイルを巻き戻してライン内へ送り出すペイオフリ
ールが設置されており、巻き戻し中のコイルの金属スト
リップの残量がわずかになった時点でペイオフリールを
含むライン入側設備の減速を開始し、滑らかに停止させ
ることが行われている。
【0003】減速を開始するタイミングが早すぎると生
産能率を低下させることになり、逆に遅すぎると鋼帯の
尾端がライン入側の所定位置に止まらず、設備を破損さ
せたり、尾端処理や次コイルとの接続の作業に支障を来
すなどの不都合がある。特開平1-166818号公報に記載さ
れているコイル巻き戻し時の自動減速方法は、ペイオフ
リールにおけるコイルの少なくとも中心部の側面形状を
イメージセンサで検出してコイル側面の凹凸の画像を作
成し、この画像に基づいてコイル巻き数を測定し、測定
したコイル巻き数が、予め設定した減速開始コイル巻き
数と一致した時点で制御装置に減速指令を出すことを特
徴としている。
【0004】また、特開平4-94812号公報に記載されて
いる自動減速制御方法は、ペイオフリールにより巻き戻
されるコイルの外径、内径、板厚の各情報を事前に収集
するとともに、巻き戻しを行っている際のペイオフリー
ルの回転数および回転速度を検出し、前記のコイル情報
からコイルの残巻き数を演算し、ついでこの残巻き数と
前記コイル情報とペイオフリール回転速度の検出値から
ストリップの走行速度を演算して、ペイオフリールの自
動減速開始時に必要なペイオフリールにおける必要コイ
ル残長を算出する一方、コイル残巻き数とコイル情報か
ら現時点のコイル残長を演算し、前記の必要コイル残長
に一致した時点でペイオフリールの減速を開始すること
を特徴としている。
【0005】ところで、一部の金属ストリップ、とくに
薄物の鋼帯コイルを取り扱うプロセスラインにおいて
は、コイル内径部分が張力によって内側に突出するいわ
ゆるキンク現象を防止するため、鋼製の内径スリーブを
装着し、その外側にコイルを巻き取ることが行われてお
り、たとえば板厚 0.4mm以下のぶりき原板を扱う場合の
内径スリーブの装着率は 100%近い。こうした内径スリ
ーブの肉厚は、使用されるプロセスラインの巻き取り張
力によって決定されるため、たとえば 3.2〜10mmという
広い範囲に分布しており、前記のような従来の自動減速
制御において既知の一定値として扱われていたコイル内
径、すなわち内径スリーブの外径は、変数として取り扱
わざるを得ない状況となっている。さらに、内径スリー
ブの外径自体も使用による磨耗等によって変化してお
り、事前の情報と相違が生じているなどの問題点があっ
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
内径スリーブ使用に伴う問題点を解消し、使用時点にお
ける内径スリーブの外径、すなわちコイル内径を簡単に
実測して自動減速制御の精度を向上させ、製品歩留りな
らびに生産性を向上させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、鋼製の内径ス
リーブの外周に金属ストリップを巻き付けたコイルをペ
イオフリールにおいて巻き戻し、巻き戻し中のコイルの
金属ストリップ残量を検出してペイオフリールの減速を
開始するペイオフリールの自動減速制御方法において、
前記内径スリーブの円筒部分に少なくとも1か所の貫通
孔を形成しておき、ペイオフリール装入前のコイル内径
部分にコイルの巻き取り中心軸まわりに回転自在に支持
したセンサを軸方向に前記貫通孔の位置まで挿入し、円
周方向に1回転させて中心軸とコイル内径との距離を測
定することにより、前記貫通孔において内径スリーブの
外周に巻き付けられたコイル内径を実測し、この実測値
と、上流工程により与えられるコイル外径ならびに板厚
情報と、巻き戻し中のペイオフリールの回転数ならびに
回転速度の検出値とからコイルの残巻き数を演算するこ
とを特徴とするペイオフリールの自動減速制御方法であ
り、望ましくは、内径スリーブの円筒部分に形成する貫
通孔を、軸方向に同一位置で、位相の 180°異なる対称
位置の2か所とした上記のペイオフリールの自動減速制
御方法である。
【0008】
【作 用】本発明によれば、内径スリーブに測定用の貫
通孔を設け、内径スリーブの中心軸からこの貫通孔をと
おして覗いている外側の鋼帯の内面までの距離をセンサ
で測定するようにしたから、内径スリーブの肉厚とは無
関係に巻かれているコイルの内径を実測することができ
る。
【0009】
【実施例】本発明の一実施例を図面により詳細に説明す
る。図4(a)は本発明において使用する内径スリーブ
の正面図、(b)は一部切断側面図で、1は内径スリー
ブ、2は測定用の貫通孔で、内径スリーブのDo は外
径、Di は内径、tは肉厚、Wは幅、aは貫通孔2の直
径である。
【0010】すなわち、この内径スリーブ1は、円筒状
の鋼製スリーブの軸方向の中央付近で位相の 180°異な
る対称位置に、直径aの貫通孔2が2か所設けられてい
る。図5は、この内径スリーブ1に冷延鋼帯(コイル)
3を巻き付けた状態を示す。内径スリーブ1の外周に冷
延鋼帯3を巻き付けるのであるから、内径スリーブ1の
外径Do は、冷延鋼帯3の内径に等しい。
【0011】図1は、冷延鋼帯3を巻き付けた内径スリ
ーブ1内に非接触式のセンサ4を装入して内径スリーブ
1の外径を測定している状態を示す断面図、図2はその
XX矢視断面図である。すなわち、内径スリーブ1の内
側にレーザ式距離計等の非接触式のセンサ4を幅方向中
央付近まで挿入する。このセンサ4は、内径スリーブ1
の中心軸とほぼ一致する回転軸まわりに回転可能に支持
されているので、矢印で示したようにこの軸まわりに、
すなわち円周方向に1回転させる間に、回転軸と内径ス
リーブ1の内面との距離がほぼ連続して測定できる。測
定データの例を図3に示す。一般部分は内径スリーブ1
の内面との距離であるが、貫通孔2の位置では内径スリ
ーブ1の外側にある冷延鋼帯3の内側との距離を測定す
ることになる。図2に示すように、2か所の貫通孔2に
対応する距離、AとBの和が内径スリーブ1の外径にな
る。かりにセンサ4の回転軸と内径スリーブ1の中心軸
とが完全に一致していなくても、 180°位相の異なるA
とBを加えることによって誤差は相殺される。
【0012】なお、貫通孔2を2か所設ける例について
説明したが、磨耗によっても内径スリーブの肉厚は均一
で、少なくとも外径と内径とは同心円であると仮定すれ
ば、貫通孔2が1か所のみでも、貫通孔2以外の部分と
の段差が測定できるから外径の実測はできる。逆に、軸
方向同一位置に3か所以上の貫通孔を設けたり、軸方向
の異なる位置に複数箇所設けるようにすれば、測定精度
は向上する。ただし、冷延鋼帯が薄物でスリーブ表面の
マークが鋼板に転写されやすい場合は、貫通孔2の縁部
分の盛り上がりなどのないよう、手入れをすることが必
要であり、品質上あまり多数の孔を設けることは好まし
くない。
【0013】以上の方法によって内径スリーブ1の外
径、すなわちコイル内径を実測し、この実測値と、上流
工程により与えられるコイル外径ならびに板厚情報と、
巻き戻し中のペイオフリールの回転数ならびに回転速度
の検出値とから前記特開平4-94812号公報に記載された
ような手順によってコイルの残巻き数を演算し、精度よ
く鋼帯末端部分の自動減速制御を行うのである。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、内径部分にキンク防止
のための内径スリーブを装着したコイルにおいても鋼帯
部分の内径を実測することができるから、スリーブの肉
厚にかかわりなく鋼帯の残長を精度良く推定して自動減
速を行うことができ、製品歩留りならびに生産性が向上
するという、すぐれた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すコイル内径部分の断面図
である。
【図2】図1のXX矢視断面図である。
【図3】外径の測定結果を示すグラフである。
【図4】本発明に使用する内径スリーブの(a)は正面
図、(b)は一部切断側面図である。
【図5】内径スリーブにコイルを巻き付けた状態を示す
正面図である。
【符号の説明】
1 内径スリーブ 2 貫通孔 3 冷延鋼帯(コイル) 4 センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−166818(JP,A) 特開 平4−94812(JP,A) 特開 昭56−144821(JP,A) 特開 平1−266920(JP,A) 特開 平5−15921(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B21C 47/16 B21C 47/28

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼製の内径スリーブの外周に金属ストリ
    ップを巻き付けたコイルをペイオフリールにおいて巻き
    戻し、巻き戻し中のコイルの金属ストリップ残量を検出
    してペイオフリールの減速を開始するペイオフリールの
    自動減速制御方法において、前記内径スリーブの円筒部
    分に少なくとも1か所の貫通孔を形成しておき、ペイオ
    フリール装入前のコイル内径部分にコイルの巻き取り中
    心軸まわりに回転自在に支持したセンサを軸方向に前記
    貫通孔の位置まで挿入し、円周方向に1回転させて中心
    軸とコイル内径との距離を測定することにより、前記貫
    通孔において内径スリーブの外周に巻き付けられたコイ
    ル内径を実測し、この実測値と、上流工程により与えら
    れるコイル外径ならびに板厚情報と、巻き戻し中のペイ
    オフリールの回転数ならびに回転速度の検出値とからコ
    イルの残巻き数を演算することを特徴とするペイオフリ
    ールの自動減速制御方法。
  2. 【請求項2】 内径スリーブの円筒部分に形成する貫通
    孔を、軸方向に同一位置で、位相の 180°異なる対称位
    置の2か所とした請求項1に記載のペイオフリールの自
    動減速制御方法。
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KR100805048B1 (ko) * 2002-05-07 2008-02-20 주식회사 포스코 코일의 표면흠 개선을 위한 조질압연의 릴 장력 및 속도제어방법
KR100897167B1 (ko) * 2002-09-13 2009-05-14 주식회사 포스코 풀림기에 코일 장입을 위한 센터링 장치
JP6206527B2 (ja) * 2016-03-16 2017-10-04 横浜ゴム株式会社 円形部材の内周長測定装置

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