JPH08155543A - コイル内捲部の共ずれ疵認識方法 - Google Patents

コイル内捲部の共ずれ疵認識方法

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JPH08155543A
JPH08155543A JP6319519A JP31951994A JPH08155543A JP H08155543 A JPH08155543 A JP H08155543A JP 6319519 A JP6319519 A JP 6319519A JP 31951994 A JP31951994 A JP 31951994A JP H08155543 A JPH08155543 A JP H08155543A
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JP
Japan
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flaw
mandrel
deviation
steel plate
speed
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP6319519A
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English (en)
Inventor
Toyoki Yamamoto
豊樹 山本
Satoshi Nakajima
智 中嶋
Kazusane Wada
和実 和田
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 鋼板の捲き取り中に発生する共ずれ疵の深さ
及び発生長さを認識することができるようにする。 【構成】 鋼板を連続に捲き取りと共にその先端部の捲
き取りにラッパーロールを用いるマンドレルにおいて、
マンドレルの回転数と捲取中のコイル径を用いてマンド
レルの捲取速度を算出し(ステップ102)、この捲取
算出速度と実際の捲取速度との差に基づいて瞬間的な速
度変化量を求め(ステップ104)、その変化量から共
ずれ疵の深さを推測し、また、速度変化を生じた時刻か
ら共ずれ疵が発生している長さを推測する(ステップ1
05)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コイルを解くことなく
コイル内捲部の表面疵の発生長さ及び表面疵の深さを認
識するためのコイル内捲部の表面疵認識方法に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】例えば、製鉄所で熱延や冷延の鋼板を製
造する場合、圧延が終了した鋼板をテーブルロールに送
り出し、さらに、図4に示すように、鋼板2を拘束する
ため複数または単数のピンチロール1で鋼板2に所定の
押圧力を付与しながら搬送し、さらに各ピンチロールの
前に配設された捲取ガイドでガイドしながら鋼板2を捲
取軸となるマンドレル3に捲き取るライン構成が採用さ
れている。
【0003】さらに、マンドレル3には、その外周に面
して、鋼板2の先端部の捲き付けを良好にするため、複
数のラッパーロール4がほぼ等間隔に配設されている。
ラッパーロール4の各々はラッパーロールアームの一端
に取り付けられ、その他端には油圧シリンダが連結され
ている。油圧シリンダの駆動によってラッパーロールア
ームが回動し、ラッパーロール4がマンドレル3の外周
面に対して接近あるいは退避するように移動する。
【0004】また、マンドレル3は減速機5に軸支さ
れ、この減速機5には駆動源となるモータ6が連結され
ている。そして、モータ6の回転数を検出するため、モ
ータ軸には回転検出器7が装着されている。さらに、ピ
ンチロール1とマンドレル3の間の鋼板2の下部には、
トラッキング装置8が設置され、鋼板2の先端の通過が
検出される。また、図示を省略しているが、ライン上の
板速計または最終圧延スタンドで鋼板2の速度を測定で
きるようになっている。
【0005】鋼板2を捲き取る際には、ピンチロール1
からの鋼板2の先端がマンドレル3に到達する時刻をト
ラッキング装置8で検出し、この時刻でモータ6の回転
制御及びラッパーロール4の回動及び回転制御が制御装
置(不図示)によって行われる。
【0006】まず、鋼板2の先端部に最も近い位置に設
置されているラッパーロール4回転しながら回動され、
鋼板2の先端を押圧する。鋼板2の先端がマンドレル3
と共に回動するのにタイミングを合わせてラッパーロー
ルが回転しながら順次回動される。これにより、鋼板2
の表面が順次押圧され、鋼板2はたるみを生じることな
く捲き付けられる。鋼板2の先端がマンドレル3に数巻
捲き付くと、ラッパーロール4は鋼板2の表面から離間
され、マンドレル3への捲き付けは圧延スタンドやピン
チロール1とマンドレル3の間に形成される張力によっ
てたるみなく捲き付けられる。
【0007】ところで、鋼板2をラッパーロール4によ
ってマンドレル3に捲き付けた後、ラッパーロール4を
退避させると、それまでピンチロール1及び圧延スタン
ドとマンドレル3間に張力を付与させることなく鋼板2
を捲き取っていたのが、一挙に圧延スタンド及びピンチ
ロール1とマンドレル3間に張力を付与し捲き取り始め
ることになる。この時、既にマンドレル3に捲き付いて
いる鋼板2が堅く捲き締められ、図5に示すように捲き
付いている鋼板同志の表面が上下間で擦りあい、鋼板2
の表面に擦り疵がつくことになる。この擦り疵は、その
擦りあいの強さと深く関係しており、擦りあい強さが大
きくなると個々の疵自身の長さが長くなり、深さも深く
なる。
【0008】この擦り疵(以下、「共ずれ疵」という)
の深さが浅い場合には、後工程における酸洗処理等によ
って消滅できるので鋼板全てが製品となるが、共ずれ疵
の深さが深い場合には切り捨てざるを得ず、歩留り低下
の一因になる。
【0009】そこで、従来は、次工程においてコイル状
に捲き取られた鋼板2を解き、前工程での鋼板2の先端
部を作業員が目視で共ずれ疵の深さや発生長さ等を確認
し、製品になりそうもない部分を確かめ、この部分の切
り捨て作業を行っていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記したよう
に、鋼板を解いた時点でなければ共ずれ疵の深さや発生
長さを確認できないため、この共ずれ疵の発生を低減で
きるような対策を迅速にとることができず、対策がうて
ないまま共ずれ疵を有する鋼板を大量に生産することに
なり、製品歩留りが低下していた。
【0011】そこで、本発明の目的は、鋼板の捲き取り
中に共ずれ疵の深さ及び発生長さを認識し、迅速な対策
をうてるコイル内捲部の共ずれ疵部認識方法を提供する
ことにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は、鋼板を連続に捲き取ると共にその先
端部の捲き取りにラッパーロールを用いるマンドレルに
おいて、前記マンドレルの回転数から算出した捲取速度
と実際の捲取速度との速度差の瞬間的な変化量を求め、
その変化量から共ずれ疵の深さを認識すると共に、変化
を生じた時間から前記の共ずれ疵が発生している長さを
認識するものである。
【0013】発明者らは、共ずれ疵の深さ、共ずれ疵の
発生長さ等について調査した結果、この図3に示すよう
に、 解き時に確認した実際の共ずれ疵の深さd(μm)が
共ずれ疵係数α(mm/捲)と、また、 解き時に確認した実際の共ずれ疵発生長さLr(m)
と、鋼板先端がマンドレル到達時点から捲取速度差に変
化が生じた時刻までの鋼板の長さL(m)とが明確に関
係づけられることを知見し、捲取オンラインで共ずれ疵
の発生状況をリアルタイムで推定することが可能とした
ものである。
【0014】
【作用】上記した手段によれば、マンドレルの回転数及
び捲取中のコイル直径から捲取速度が算出され、この捲
取速度と実際の捲取速度との速度差の変化が生じるまで
の時間及び速度差の変化量に基づいて共ずれ疵発生長
さ、及び共ずれ疵の深さが認識できる。したがって、共
ずれ疵の発生状況をコイルを解くことなく認識すること
ができ、共ずれ疵の発生に対して設備及び操業面での対
策を迅速にとれ、製品歩留り低下を未然に防ぐことがで
きる。
【0015】
【実施例】以下、本発明について実施例に従って、図面
を参照しながら説明する。
【0016】図1は本発明によるコイル内捲部の共ずれ
疵認識方法の処理例を示すフローチャートであり、図2
は本発明による共ずれ疵の発生の時間経過を示す説明図
である。なお、図1における“S”は「ステップ」の意
味で用いている。また、以下に説明する処理は、不図示
のコンピュータを用いて行っており、このコンピュータ
によって図1に示す処理が実行される。
【0017】図4で説明したように、鋼板2の先端がピ
ンチロール1を抜け、トラッキング装置8を通過する
と、トラッキング装置8から検出信号が出力され、それ
に基づき鋼板2の速度からその先端がマンドレル3に到
来する時刻を出力する(S101)。次に、鋼板2の先
端はマンドレル3に到来後、順次ラッパーロール4の押
圧によりたるむことなくマンドレルに捲き付けられる。
鋼板2はマンドレル3に数回捲き付いた後に、ラッパー
ロール4は鋼板2の表面から離間される。
【0018】一方、マンドレル3が回転している間、回
転検出器7によってモータ6の回転が常時検出されてお
り、この回転検出器7で検出された回転数n(rpm)
と捲き取り中のコイルの直径Dから、捲取速度VがV=
n×Dで算出される。但し、捲取中のコイル直径Dは、
D=f(N)=D0+2×t×N(マンドレル3の直径
0、鋼板捲取回転回数(rev)、板厚t(mm)で
算出するか、または不図示のコイル直径測定用の距離セ
ンサで測定する(S102)。
【0019】また、板速計(図示せず)または圧延機の
ロールの回転数とロール直径との計算値によって鋼板2
の搬送速度が常時測定され、これを実際の捲取速度V0
として読み込む(S103)。この実際の捲取速度V0
とステップ102で計算した捲取速度Vとから、ラッパ
ーロール4の退避時近傍の速度の偏差ΔV=V−V0
求められ、ΔVの瞬時的な変化時間(t1〜t2)の積分
値L0は数1のようになる。
【0020】
【数1】 この数1をその発生時点の捲取回転回数Nで除した共ず
れ疵係数α=L0/Nを求める(S104)。前述のよ
うに、このαは、共ずれ疵自身の深さに関係している。
【0021】そこで、予め共ずれ疵係数αと共ずれ疵の
深さの相関関係をテーブル化し、これをコンピュータの
メモリに記憶しておけば、共ずれ係数αを算出して、こ
れに対応する疵の深さを読み出してくることができる
(S105)。一方、上記したように、共ずれ疵が鋼板
先端からどの長さまで及んでいるかを知る必要がある。
これについては、トラッキング装置検出信号の発生より
算出した鋼板先端のマンドレル到達時刻を起点t=0と
して、上記速度変化が生じた時刻t=t1までの長さは
数2と見なすことができる(S105)。
【0022】
【数2】 このようにして得られた共ずれ疵の深さ及び共ずれ疵の
発生長さLは、以後における処理に用いることができる
ようにメモリに記憶保存する(S106)。
【0023】
【発明の効果】本発明は上記の通り構成されているの
で、次に記載する効果を奏する。
【0024】請求項1のコイル内捲部の共ずれ疵認識方
法においては、鋼板を捲き取ると共にその先端部の捲き
付けにラッパーロールを用いるマンドレルにおいて、前
記マンドレルの回転数から算出した捲取速度と実際の捲
取速度との差の瞬間的な速度変化量を求め、その変化量
から共ずれ疵の深さを推定すると共に変化を生じた時間
から前記疵が発生している長さを認識するようにしたの
で、共ずれ疵の状況を捲き解くことなく認識することが
でき、共ずれ疵発生に対する設備及び操業面での対策を
迅速にとれ、製品歩留り低下を未然に防ぐことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるコイル内捲部の共ずれ疵認識方法
の処理例を示すフローチャートである。
【図2】本発明による疵発生の時間経過を示す説明図で
ある。
【図3】本発明による捲き取り時の測定結果と捲き解き
時の共ずれ疵確認結果との関係を示す図である。
【図4】マンドレルとその周辺構成を示す斜視図であ
る。
【図5】コイル解き時の共ずれ疵の発生状況を説明する
図である。
【図6】マンドレルの内部の詳細構造を示す部分断面図
である。
【符号の説明】 1 ピンチロール 2 鋼板 3 マンドレル 4 ラッパーロール 5 減速機 6 モータ 7 回転検出器 8 トラッキング装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼板を連続に捲き取ると共にその先端部
    の捲き取りにラッパーロールを用いるマンドレルにおい
    て、前記マンドレルの回転数から算出した捲取速度と実
    際の捲取速度との差の瞬間的な変化量を求め、その変化
    量から共ずれ疵の深さを推定すると共に変化を生じた時
    間から前記の疵が発生している長さを認識することを特
    徴とするコイル内捲部の表面疵認識方法。
JP6319519A 1994-11-30 1994-11-30 コイル内捲部の共ずれ疵認識方法 Withdrawn JPH08155543A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6319519A JPH08155543A (ja) 1994-11-30 1994-11-30 コイル内捲部の共ずれ疵認識方法

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JP6319519A JPH08155543A (ja) 1994-11-30 1994-11-30 コイル内捲部の共ずれ疵認識方法

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JPH08155543A true JPH08155543A (ja) 1996-06-18

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ID=18111140

Family Applications (1)

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JP6319519A Withdrawn JPH08155543A (ja) 1994-11-30 1994-11-30 コイル内捲部の共ずれ疵認識方法

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JP (1) JPH08155543A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006177789A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Jfe Steel Kk 圧延性ロール疵検査装置
JP2011117975A (ja) * 2011-02-28 2011-06-16 Jfe Steel Corp 圧延性ロール疵検査装置

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JP2006177789A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Jfe Steel Kk 圧延性ロール疵検査装置
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Legal Events

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Effective date: 20020205