JP2756250B2 - 記録装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、例えば汎用コンピユータの出力チヤネル等
に接続され、記録データを受信して記録紙等の記録媒体
上に印刷を行う記録装置に関するものである。

［従来の技術］ 従来、ホストコンピユータのチヤネル等に接続された
プリンタ等の記録装置では、プリント中に障害等を検出
して記録動作が停止したときは、ホストコンピユータの
チヤネルに装置介入要求のステータスを送出してチヤネ
ルからのデータ出力の中断させ、障害が復旧され記録動
作が再開されると、その中断したデータに続くデータの
記録動作を行う様にしている。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら上記従来例では、障害等により記録動作
が中断されるとチヤネルからのデータ転送も中断される
ため、ジヨブ・キヤンセル等により印字等の記録動作を
最初からやり直さねばならない場合がある。また、障害
が復旧されて中断されていた記録動作が再開されても、
チヤネルからのデータ転送が終了するまで、現在実行中
の処理が続行されるため、処理の終了が遅れるという問
題があつた。

本発明は上記従来例に鑑みてなされたもので、記録動
作が中断されても上位装置からのプリントデータの受信
を続行して大容量の記憶手段に記憶しておき、記録動作
が再開されるとその記憶しているプリンタとデータに基
づいてパターン展開して記録する記録装置を提供するこ
とを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するために請求項１に記載の本発明の
記録装置は以下のような構成を備える。即ち、 上位装置よりプリントデータをジョブ単位に入力して
記録媒体に記録する記録装置であって、 入力したプリントデータを記憶する記憶手段と、 前記プリントデータに基づいて発生されるパターン情
報を画像記憶手段にパターン展開することによりプリン
トイメージを得るパターン発生手段と、 前記画像記憶手段に記憶されたプリントイメージを基
に前記記録媒体に記録を行う記録手段と、 前記記録手段における記録動作が中断されると前記入
力したプリントデータを大容量の記憶手段に記憶させる
記憶制御手段と、 前記記録手段における記録が再開されると、前記大容
量の記憶手段に記憶されたプリントデータを読み出して
前記パータン発生手段によりプリントイメージを発生さ
せて前記画像記憶手段に記憶し前記記録手段により記録
するように制御する制御手段とを有することを特徴とす
る。

また上記目的を達成するために請求項２に記載の本発
明の記録装置は以下のような構成を備える。即ち、 上位装置よりプリントデータをジョブ毎に入力して記
録媒体に記録する記録装置であって、 入力したプリントデータを記憶可能な大容量の記憶手
段と、 前記プリントデータに基づいてパターン情報を画像記
憶手段にパターン展開することによりプリントイメージ
を得るパターン発生手段と、 前記画像記憶手段に記憶されたプリントイメージを基
に前記記録媒体に記録を行う記録手段と、 前記入力したプリントデータを前記大容量の記憶手段
に記憶させることなく前記パターン発生手段によりプリ
ントイメージを発生させて前記画像記憶手段に記憶し前
記記録手段により記録するように制御する第１のモード
と、前記入力したプリントデータを前記大容量の記憶手
段に記憶させ、その後、前記大容量の記憶手段に記憶さ
れたプリントデータを読み出して前記パターン発生手段
によりプリントイメージを発生させて前記画像記憶手段
に記憶し前記記録手段により記録するように制御する第
２のモードとを有する制御手段とを有することを特徴と
する。

［作用］ 以上の構成により、プリントデータの記録動作が中断
されると、その入力したプリントデータを大容量の記憶
手段に記憶し、記録手段における記録が再開されると、
その大容量の記憶手段に記憶されたプリントデータを読
み出してプリントイメージを発生させて画像記憶手段に
記憶し、記録手段により記録するように動作する。

また請求項２に記載の発明によれば、入力したプリン
トデータを大容量の記憶手段に記憶させることなくパタ
ーン発生手段によりプリントイメージを発生させて画像
記憶手段に記憶して記録手段により記録することがで
き、また入力したプリントデータを大容量の記憶手段に
記憶させ、その後、その大容量の記憶手段に記憶された
プリントデータを読み出してパターン発生手段によりプ
リントイメージを発生させて画像記憶手段に記憶して記
録手段により記録することもできる。

［実施例］ 以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施例を詳
細に説明する。

［プリンタの説明（第１図）］ 第１図は実施例のプリンタの概略構成及びプリンタと
ホストコンピユータとの接続を示すフローチヤートであ
る。

図中、100はプリントデータをプリンタ103に出力する
ホストコンピユータで、このプリントデータはホストコ
ンピユータ100のチヤネル101を介して出力される。プリ
ンタインターフエース部102は、ホストコンピユータ100
とプリンタ103との間で各種制御信号のインターフエー
ス制御を行い、信号線104上の各種データを信号線105を
介してプリンタに送出するとともに、プリンタ103より
の割込み要求を入力してチヤネル101に割込み要求を出
力している。

プリンタ103において、10はプリンタ103の制御を行う
制御部で、その概略構成は第２図に示されている。切換
部12は制御部10からの指示によりプリンタインターフエ
ース部102からのプリントデータを切換えて制御部10或
いは磁気デイスク11に送出する。13は記録紙上に印字等
を行うプリント部である。

［制御部の構成説明（第２図）］ 第２図はプリンタ部103の制御部10の概略構成を示す
ブロツク図で、第１図と共通な部分は同一記号で示し、
それらの説明を省略する。

図中、４は切換部12との間で入出力制御を行う入出力
部で、信号線７を介して切換部12よりのプリントデータ
等を入力している。１は制御部10の制御を行うCPUで、R
OM2に格納された制御プログラムに基づいて各種制御を
実行している。３はCPU1のワークエリアとして使用さ
れ、切換部12を介して入力された記録データや各種デー
タの一時保存等を行うRAMである。

５は印字等の記録を行うプリント部13と制御部10との
間で各種データの入出力制御を行うインターフエース
部、６は磁気デイスク11と制御部10との間での入出力制
御を行うデイスクインターフエース部で、CPU1の制御に
より磁気デイスク11に記憶されている記録（プリント）
データを読出す。９は磁気デイスク11と切換部12との間
でデータの入出力制御を行うデイスクインターフエース
部で、切換部12より送られてきた受信記録データを磁気
デイスク11に記録する。

以上の構成により、通常はホストコンピユータ100よ
り送られてきたプリントデータが、プリンタ103のプリ
ント部13でプリントされる。このプリント中に、例えば
プリント部13の紙無しなどの異常が発生するとプリント
部13はプリント動作を停止し、異常発生を信号線15によ
り制御部10に通知する。

制御部12は、これにより切換信号14を切換部12に出力
する。切換部12はこの切換信号14を入力すると、ホスト
コンピユータ100より入力したプリントデータを磁気デ
イスク11側に切換えて転送し、デイスクインターフエー
ス部９を介して順次磁気デイスク11に格納する。このよ
うにして、現在転送処理を実行中のホストコンピユータ
100のジヨブが終了するまで、ホストコンピユータ100よ
りのデータ受信を続行しながら磁気デイスク11に受信デ
ータを格納し続ける。

そして、ホストコンピユータ100がそのジヨブを終了
すると（所定所定量のプリントデータを受信すると）、
プリンタ103はプリンタインターフエース部102を介して
装置終了のステータスを送信する。その後、次のジヨブ
が出力されるとホストコンピユータ100に装置介入要求
のステータスを送信する。これにより、ホストコンピユ
ータ100にチヤネル割込みが発生し、ジヨブの実行に伴
なうプリンタ103へのデータ出力が停止される。

尚、ここでは現在実行中のジヨブの転送処理が終了す
るまでジヨブの停止を行わず、転送終了後、それ以降の
別のジヨブに対して装置割り込み要求を出力して停止さ
せる様にしたが、磁気デイスク11の容量が大きければ、
複数のジヨブに相当する記録データの受信及び磁気デイ
スクへの記憶を行つた後に、ホストコンピユータからの
データ転送を停止させるようにしても良い。

プリント部13における障害が復旧されてプリントが再
開されると、CPU1はデイスクインターフエース部６を介
して磁気デイスク11よりプリントデータを読出し、イン
ターフエース部５を介してプリント部13に出力してプリ
ントを行う。

またこれ以外にも、例えば長いジヨブの実行中に他の
ジヨブを実行させたい場合、図示しないキーボード等に
より、現在実行中のジヨブが終了するまで磁気デイスク
11に転送して格納するように指示し、格納が終了すると
他のプリントジヨブを通常のプリント方法でプリント
し、このジヨブの終了後、中断中のジヨブを磁気デイス
ク11から読出して実行させることにより、長いジヨブの
間に、他のプリント・ジヨブを挿入して実行することが
できる。

また更に、図示しないキーボード等の指示部より、現
在実行中のプリント処理を中断して磁気デイスク11に転
送し、ホストコンピユータ100或いはプリンタ103の数時
間パワーオフした後、再度指示部よりの指示により、そ
の続きをプリントすることもできる。

［動作説明（第３図）］ 第３図は実施例のプリンタにおける動作を示すフロー
チヤートで、本処理を実行するプログラムは制御部10の
ROM2に格納されている。

まず、ステツプS1でホストコンピユータ100よりのプ
リントデータを受信すると、ステツプS2で制御部10のRA
M3に格納する。こうしてRAM3に、所定量の（例えば１頁
分の）データが格納されるとステツプS3に進み、プリン
ト部13によりプリントが実行可能かどうかを調べる。プ
リントを実行するときはステツプS9に進み、プリント部
13にプリントデータを出力してプリント動作を実行す
る。

ステツプS3でプリントを実行しないときはステツプS4
に進み、切換部12に切換信号14を出力して、ホストコン
ピユータ100より送信されたプリントデータを磁気デイ
スク11に記憶する。ステツプS5で、ホストコンピユータ
100における現在実行中のジヨブに相当する所定量のデ
ータ受信を行つて磁気デイスク11に格納したかを調べ、
所定量のデータ受信が終了するとステツプS6に進んでホ
ストコンピユータ100にステータス信号を送出する。こ
れでホストコンピユータ100のチヤネル101に割込みが発
生し、ホストコンピユータ100よりの送信処理が終了す
る。

ステツプS7でプリント部13によりプリント処理が可能
かどうかを調べ、プリント部13によりプリントができる
ときはステツプS8に進み、磁気デイスク11よりプリント
データを読出してプリンタ部13に出力し、磁気デイスク
11に記憶されていたプリント情報のプリント処理を実行
する。

［他の実施例の制御部の説明（第４図）］ 第４図は他の実施例のページプリンタシステムにおけ
る制御部の概略構成を示すブロツク図で、第１図と共通
部分は同一記号で示し、それらの説明を省略する。ここ
では１ページ分を入力する毎にプリントを実行する構成
になつている。

40はシステムバス47と磁気デイスク11との入出力制御
を行うデイスクインターフエース部で、これによりホス
トコンピユータ100よりのプリントデータを磁気デイス
ク11に格納したり、磁気デイスク11のプリントデータを
読出してプリント部13に出力している。41は制御部全体
の制御を行うCPUで、制御プログラムを格納するROM、CP
Uのワークエリアとして使用されるRAM等を備えている。

42はプリンタインターフエース部102との入出力制御
を行う入力インターフエース部、43は少なくとも１頁分
の画像データや印字データ等を格納するバツフアメモリ
43である。44はドツトパターンジエネエレータで、コー
ド情報を入力して対応するパターンデータを出力する。
45は実際に印字或いは像形成される画像データ（イメー
ジデータ）を格納する画像メモリである。画像メモリ45
のイメージデータは、プリンタインターフエース部46を
介してプリンタ部13に出力されて像形成される。

以上の構成に基づいて動作を説明すると、プリントデ
ータは入力インターフエース部42より入力され、バツフ
アメモリ43に格納される。これと同時に、既にバツフア
メモリ43に格納されているデータ（コード）をドツトパ
ターンジエネエレータ44によりパターン展開して画像メ
モリ45に格納する。この画像メモリ45の画像データは、
プリンタインターフエース部46よりプリント部13に送ら
れてプリントが実行される。

ここで何らかの理由によりプリントが中断すると、入
力インターフエース部42より入力したプリントデータを
デイスクインターフエース部40を介して磁気デイスク11
に格納する。そして、プリントが再開されると磁気デイ
スク11から記憶されているプリントデータを読出してバ
ツフアメモリ43に格納する。そして、通常のプリント動
作と同様にしてプリント部13でプリントされる。

以上説明した様に本実施例によれば、プリント動作の
中断時、データ受信動作を中断することなく、磁気デイ
スクの様な大量記憶媒体に、受信したプリントジヨブの
データを記憶することにより、ホストコンピユータのチ
ヤネルにおけるジヨブの中断やプリントデータの消失を
防止することができる。

また、長いジヨブの実行中に他のジヨブを優先的にプ
リントする様に指示することにより、ジヨブの時分割の
プリント等がチヤネル上の処理の変更なしに行うことが
できる効果がある。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、記録動作が中断
されても上位装置からのプリントデータの受信を続行し
て大容量の記憶手段に記憶しておき、記録動作が再開さ
れるとその記憶しているプリンタとデータに基づいてパ
ターン展開して記録するため、上位装置におけるプリン
ト処理が迅速かつ高速に実行できるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本実施例のプリンタの概略構成及びホストコン
ピユータとの接続を示す概略図、 第２図はプリンタの制御部の概略構成を示す図、 第３図は実施例のプリンタのプリント処理を示すフロー
チヤート、 第４図は他の実施例のプリンタの制御部の概略構成を示
すブロツク図である。 図中、１……CPU、２……ROM、３……RAM、４……入出
力部、５……インターフエース部、6,9……デイスクイ
ンターフエース部、10……制御部、11……磁気デイス
ク、12……切換部、13……プリント部、14……切換信
号、100……ホストコンピユータ、101……チヤネル、10
2……プリンタ・インターフエース部、103……プリンタ
である。

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】上位装置よりプリントデータをジョブ単位
   に入力して記録媒体に記録する記録装置であって、 入力したプリントデータを記憶する記憶手段と、 前記プリントデータに基づいて発生されるパターン情報
   を画像記憶手段にパターン展開することによりプリント
   イメージを得るパターン発生手段と、 前記画像記憶手段に記憶されたプリントイメージを基に
   前記記録媒体に記録を行う記録手段と、 前記記録手段における記録動作が中断されると前記入力
   したプリントデータを大容量の記憶手段に記憶させる記
   憶制御手段と、 前記記録手段における記録が再開されると、前記大容量
   の記憶手段に記憶されたプリントデータを読み出して前
   記パータン発生手段によりプリントイメージを発生させ
   て前記画像記憶手段に記憶し前記記録手段により記録す
   るように制御する制御手段と、 を有することを特徴とする記録装置。
2. 【請求項２】上位装置よりプリントデータをジョブ毎に
   入力して記録媒体に記録する記録装置であって、 入力したプリントデータを記憶可能な大容量の記憶手段
   と、 前記プリントデータに基づいてパターン情報を画像記憶
   手段にパターン展開することによりプリントイメージを
   得るパターン発生手段と、 前記画像記憶手段に記憶されたプリントイメージを基に
   前記記録媒体に記録を行う記録手段と、 前記入力したプリントデータを前記大容量の記憶手段に
   記憶させることなく前記パターン発生手段によりプリン
   トイメージを発生させて前記画像記憶手段に記憶し前記
   記録手段により記録するように制御する第１のモード
   と、前記入力したプリントデータを前記大容量の記憶手
   段に記憶させ、その後、前記大容量の記憶手段に記憶さ
   れたプリントデータを読み出して前記パターン発生手段
   によりプリントイメージを発生させて前記画像記憶手段
   に記憶し前記記録手段により記録するように制御する第
   ２のモードとを有する制御手段と、 を有することを特徴とする記録装置。