JP2780974B2 - プリンタ - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 この発明は、ホストに接続され、該ホストからの受信
データを複数のエミユレーシヨンプログラムで処理可能
なプリンタに関する。なお、各エミユレーシヨンプログ
ラムによる処理モードをエミユレーシヨンモードとい
う。 従来技術 一般に、レーザプリンタ等のプリンタにおいて、ホス
トからの受信データを、ドツトプリンタ，デイジーホイ
ールプリンタあるいはその他のページプリンタ等に対応
する複数のエミユレーシヨンプログラムによるエミユレ
ーシヨンモードで処理（印字）可能なものがある。 このようなプリンタにおいては、プリンタ本体にDIP
スイツチを設けて所要のエミユレーシヨンモードを選択
するようにしている。 しかしながら、このようにDIPスイツチによつてエミ
ユレーシヨンモードを選択するのでは、エミユレーシヨ
ンモードを変更する際に一々スイツチを操作しなければ
ならないし、またエミユレーシヨンモード変更時に変更
前のモードのデータ処理の終了を確認しなければならな
い等、操作性が悪いという問題がある。 目的 この発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、ホ
ストからの受信データを複数のエミユレーシヨンプログ
ラムで処理可能なプリンタにの操作性を向上させること
を目的とする。 構成 この発明は上記の目的を達成するため、ホストに接続
され、該ホストからの受信データを複数のエミユレーシ
ヨンプログラムで処理可能なプリンタであつて、複数の
エミユレーシヨンプログラムを記憶する記憶手段と、ホ
ストから送出されるエミユレーシヨン選択コマンドを受
信する受信手段と、この受信手段によつて受信したエミ
ユレーシヨン選択コマンドに応じて、上記記憶手段に記
憶された複数のエミユレーシヨンプログラムの中から一
つのエミユレーシヨンプログラムを選択して、ホストか
らの受信データの処理を実行する処理手段とを備えたプ
リンタを提供するものである。 実施例 以下、この発明の実施例を図面に基づいて具体的に説
明する。 第１図はこの発明を実施したレーザプリンタを示すブ
ロツク図である。 プリンタコントローラ１は、中央処理装置,ROM,RAM及
びI/O等からなるマイクロコンピユータ（CPU）11と、ホ
ストインターフエース（I/F）12と、フオントROM14と、
プログラムROM15と、RAM16と、エミユレーシヨンエリア
17と、エンジンインタフエース（I/F）18と、ビデオバ
ツフア19と、補助記憶装置20とからなり、このプリンタ
コントローラ１にはホスト2,フロントパネル３及びプリ
ンタエンジン４が接続される。 CPU11は、このプリンタコントローラ１全体の総括制
御を司る処理装置であり、汎用の16ビツト又は32ビツト
のマイクロコンピユータを使用する。このCPU11の内部R
OMにはホスト２からのエミユレーシヨンモードを指定す
るエミユレーシヨン選択コマンドを受領するプログラム
を格納している。 ホストインタフエース12は、オフイスコンピユータ，
パーソナルコンピユータ，ワードプロセツサ，画像編集
処理装置等のホスト２との間でデータを送受するための
インタフエースであり、ホスト２に合わせて各種のパラ
レルインタフエースあるいはシリアルインタフエースを
選択する。 フオントROM14は、プリンタとして必要最小限のフオ
ントデータを格納している。プログラムROM15は、プリ
ンタコントローラ１を動作させるためのCPU11の各種処
理プログラムを格納し、ホスト２から受領したエミユレ
ーシヨン選択コマンドに応じて選択される複数のエミユ
レーシヨンプログラムもここに格納している。 RAM16は、大容量のランダムアクセスメモリであり、
主として、インプツトバツフア、ページバツフア、フオ
ントフアイル、システムメモリとして使用する。なお、
各バツフア及びフアイルはシステムメモリとして使用す
る領域以外のRAM領域を必要な量だけ事前に確保して使
用する。 なお、各バツフア及びフアイルについて詳述すると、
インプツトバツフアは、ホスト２からホストインタフエ
ース12を通じて受領したデータを一時的に保持するため
のバツフアであり、そのデータをプリントソフトウエア
により順次取出して、そのデータが実際に記憶されてい
るソースアドレスとビデオバツフア19のどこにビデオデ
ータを作るかを指定するデイステイネーシヨンアドレス
及びサイズ情報等を付加してページバツフアにページデ
ータを生成する。 このページデータとフオントフアイルのフオントデー
タとフオントROM14のフオントデータ（ソースデータ）
を用いてビデオバツフア19上にビデオデータを生成す
る。 フオントフアイルには、ホスト２からのフオントデー
タがホストインタフエース12を通じてダウンロードさ
れ、あるいは補助記憶装置20として装着されたフオント
カートリツジからのフオントデータがロードされる。 なお、RAM16には、ホスト２からのダウンロードフオ
ントデータ及びフオントカートリツジからのロードフオ
ントデータを管理するために、フオントデータを格納し
たフオントフアイルのアドレス，フオントの大きさ，フ
オントのネーム等のフオント管理情報も格納する。 エミユレーシヨンエリア17は、エミユレーシヨンモー
ドを実行するときにエミユレーシヨンプログラム及びそ
のワークエリア（エミユレーシヨンワークエリア）を移
入するエリアである。 エンジンI/F18は、プリンタエンジン４との間で必要
な制御データ等の送受を司るインタフエースである。 ビデオバツフア19は、上述したように作成されたビデ
オデータを格納してプリンタエンジン４に読出される。 補助記憶装置20は、ICカード，フオントカートリツ
ジ，ダウンロードフアイル等である。エミユレーシヨン
モードを実行するエミユレーシヨンプログラムは、この
補助記憶装置20又はプログラムROM15上に格納する。 次に、このように構成したこの実施例の作用について
第２図以降をも参照して説明する。 まず、エミユレーシヨンモードの処理について第２図
を参照して説明する。 複数のエミユレーシヨンモードである例えばエミユレ
ーシヨン１〜エミユレーシヨンｎを実行する各エミユレ
ーシヨンプログラムは、前述したように補助記憶装置20
又はプログラムROM15に格納しているが、ここではプロ
グラム実行時にはエミユレーシヨンエリア17にエミユレ
ーシヨンプログラム及びそのワークエリアを移すように
しているので、ホスト２からエミユレーシヨン選択コマ
ンドを受信したときには、当該コマンドを受信する以前
にホスト２から受信しているデータを処理し終つた後
に、当該コマンドで示されるエミユレーシヨンを実行す
るエミユレーシヨンプログラム及びそのエミユレーシヨ
ンワークエリアをエミユレーシヨンエリア17に移して、
当該コマンドを受信した後にホスト２から受信したデー
タの処理を実行する。 次に、プリンタコントローラ１のデータ処理は、第３
図に示すように、ホスト２からデータを受信したときに
は、まず受信後直ちに実行を要するコマンドを確認して
実行し、次いで通常のコマンドを認識して実行した後、
ページバツフアを作成してビツトイメージをプリンタエ
ンジン４に送出し、用紙の排紙処理に移行する。 したがつて、最初の処理で受信後直ちに実行を要する
コマンドとしてエミユレーシヨン選択コマンドを識認で
きるので、ソフト的に通常のコマンドを認識して実行の
終了を確認した後、直ちにエミユレーシヨンモードの変
更を実行することができる。 また、時間的なずれを考慮する必要がないので、ホス
ト２側はフアイルを連続的に送出できる。 これに対して、スイツチでエミユレーシヨンモードを
選択する場合には、コマンドによる処理の終了を確認し
なければならないが、ビツトイメージのプリンタエンジ
ンへの送出の完了を確認するためには、通常は排紙処理
の実行を確認しなければ分らないので時間がかかる。 つまり、第４図に示すように、ホスト２側はフアイル
の送出に先立つてエミユレーシヨン選択コマンドを送出
し、その後フアイルを送出する。 一方、プリンタコントローラ１は第５図に示すよう
に、インプツトバツフアにホスト２からの受信データが
有ればその受信データを読みだしてコマンドかデータか
を判別する。 そして、受信データがコマンドであれば、そのコマン
ドがエミユレーシヨン選択コマンドか否かを判別し、エ
ミユレーシヨン選択コマンドであれば、そのエミユレー
シヨン選択コマンドに応じて、補助記憶装置20又はプロ
グラムROM15に格納されている複数のエミユレーシヨン
プログラムの中から、一つのエミユレーシヨンプログラ
ムを選択してエミユレーシヨンエリア17に移し、指定さ
れたエミユレーシヨンモードに設定する。 エミユレーシヨン選択コマンドでなければその他のコ
マンド処理をし、また受信データがデータであれば、そ
のデータをプリントアウトするためのデータ処理をす
る。 このように、このプリンタはホスト２からのエミユレ
ーシヨン選択コマンドを認識したときには、このエミユ
レーシヨン選択コマンドを受信する以前に受信したデー
タについては、変更前のエミユレーシヨンモードで全て
処理（印字）した後、エミユレーシヨン選択コマンドを
受信した後に受信したデータのみを、そのコマンドで指
定されたエユミレーシヨンモードで処理（印字）する。 例えば、エミユレーシヨン１でフアイル１を印字し、
エミユレーシヨン２でフアイル２を印字する場合、ホス
ト２は第６図に示すように、エミユレーシヨン１を指定
するエミユレーシヨン選択コマンドを送出した後フアイ
ル１のデータを送出し、次いでエミユレーシヨン２を指
定するエミユレーシヨン選択コマンドを送出した後フア
イル２のデータを送出する。 それによつて、このプリンタは第７図に示すように、
エミユレーシヨン１を指定するエミユレーシヨン選択コ
マンドを受信し、そのコマンドに応じたエミユレーシヨ
ンプログラムを選択してエミユレーシヨン１に設定した
後、受信したフアイル１のデータを全てプリントアウト
し、次いで、エミユレーシヨン２を指定するエミユレー
シヨン選択コマンドを受信し、そのコマンドに応じたエ
ミユレーシヨンプログラムを選択してエミユレーシヨン
２に設定した後、受信したフアイル２のデータを全てプ
リントアウトする。 このように、このプリンタにおいては、ホスト側から
のエミユレーシヨン選択コマンドに応じて、複数のエミ
ユレーシヨンプログラムの中の一つを選択してエミユレ
ーシヨンモードを設定し、ホストからの受信データをそ
の選択したエミユレーシヨンプログラムによつて処理す
る機能を備えたので、エミユレーシヨンモードを変更す
る際に一々スイツチを操作したり、モード変更時に変更
前のモードのデータ処理の終了を確認したりする必要が
なくなり、操作性が向上する。 効果 以上説明したように、この発明によれば、プリンタを
直接操作しないでもエミユレーシヨンモードを変更でき
るので操作性が向上し、またホスト側はデータを連続的
に送出できるので印字に要する時間を短縮できる。

【図面の簡単な説明】 第１図はこの発明を実施したレーザプリンタのブロツク
図、 第２図は同じくそのエミユレーシヨンモードの処理の実
行方法の説明に供する説明図、 第３図は同じくプリンタのデータ受信時の処理を示すフ
ロー図、 第４図及び第５図は同じくホスト側及びプリンタ側の処
理を示すフロー図、 第６図及び第７図は同じくホスト側及びプリンタ側の処
理の具体例を示すフロー図である。 １…プリンタコントローラ、２…ホスト ４…プリンタエンジン、11…マイクロコンピユータ（CP
U） 15…プログラムROM、16…RAM 17…エミユレーシヨンエリア 19…ビデオバツフア、20…補助記憶装置

Claims (1)

1. (57)【特許請求の範囲】 １．ホストに接続され、該ホストからの受信データを複
   数のエミユレーシヨンプログラムで処理可能なプリンタ
   であつて、 前記複数のエミユレーシヨンプログラムを記憶する記憶
   手段と、前記ホストから送出されるエミユレーシヨン選
   択コマンドを受信する受信手段と、 該受信手段によつて受信したエミユレーシヨン選択コマ
   ンドに応じて、前記記憶手段に記憶された複数のエミユ
   レーシヨンプログラムの中から一つのエミユレーシヨン
   プログラムを選択して、前記ホストからの受信データの
   処理を実行する処理手段と を備えたことを特徴とするプリンタ。