JP2751827B2 - 鉄骨柱と鉄筋コンクリート造基礎梁との接合工法 - Google Patents
鉄骨柱と鉄筋コンクリート造基礎梁との接合工法Info
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- JP2751827B2 JP2751827B2 JP6078306A JP7830694A JP2751827B2 JP 2751827 B2 JP2751827 B2 JP 2751827B2 JP 6078306 A JP6078306 A JP 6078306A JP 7830694 A JP7830694 A JP 7830694A JP 2751827 B2 JP2751827 B2 JP 2751827B2
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄骨柱を鉄筋コンクリ
ート造基礎梁上に建込む場合の接合工法に関するもので
ある。
ート造基礎梁上に建込む場合の接合工法に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】鉄骨柱の鉄筋コンクリート造基礎梁上へ
の建込みに当たっては、基礎梁上面に敷モルタルを打設
し、鉄骨柱のレベル、傾きを調整しながら建込むのが一
般的である。
の建込みに当たっては、基礎梁上面に敷モルタルを打設
し、鉄骨柱のレベル、傾きを調整しながら建込むのが一
般的である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】上記の鉄骨柱の基礎梁
上への建込みに当たってはレベルや傾きの調整のために
敷モルタルを打設することが必須である。この敷モルタ
ルを施工するには、型枠の設置−モルタルの打設−型枠
の解体・撤去の工程を経る必要があり、多大の時間と労
力を必要とする。
上への建込みに当たってはレベルや傾きの調整のために
敷モルタルを打設することが必須である。この敷モルタ
ルを施工するには、型枠の設置−モルタルの打設−型枠
の解体・撤去の工程を経る必要があり、多大の時間と労
力を必要とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の型枠の
設置−モルタルの打設−型枠の解体・撤去という敷モル
タルの施工に代えて、接合部への硬質ゴム様物質枠体の
設置−枠体内部へのモルタルの充填、という工程での施
工を採用することにより、接合部への敷モルタルの作業
性を改善するとともに硬質ゴム様物質枠体の塑性変形を
利用して接合部周辺の応力緩和を図ることを目的とする
ものである。
設置−モルタルの打設−型枠の解体・撤去という敷モル
タルの施工に代えて、接合部への硬質ゴム様物質枠体の
設置−枠体内部へのモルタルの充填、という工程での施
工を採用することにより、接合部への敷モルタルの作業
性を改善するとともに硬質ゴム様物質枠体の塑性変形を
利用して接合部周辺の応力緩和を図ることを目的とする
ものである。
【０００５】即ち、本発明は、（Ａ）ボルト孔が穿孔さ
れている硬質ゴム様物質枠体のボルト孔に鉄筋コンクリ
ート造基礎梁より突出しているアンカーボルトを挿通し
て硬質ゴム様物質枠体を鉄筋コンクリート造基礎梁の上
に載置し、鉄骨柱のベースプレートのボルト孔にアンカ
ーボルトを挿通して、鉄骨柱ベースプレートと基礎梁と
の間に硬質ゴム様物質枠体を介在させて、鉄骨柱ベース
プレートとアンカーボルトとをボルト緊結する工程、
（Ｂ）硬質ゴム様物質枠体内部の空隙及び鉄骨柱ベース
プレートとアンカーボルトとのボルト緊結部に無収縮モ
ルタルを充填する工程、よりなる鉄骨柱と鉄筋コンクリ
ート造基礎梁との接合工法、である。
れている硬質ゴム様物質枠体のボルト孔に鉄筋コンクリ
ート造基礎梁より突出しているアンカーボルトを挿通し
て硬質ゴム様物質枠体を鉄筋コンクリート造基礎梁の上
に載置し、鉄骨柱のベースプレートのボルト孔にアンカ
ーボルトを挿通して、鉄骨柱ベースプレートと基礎梁と
の間に硬質ゴム様物質枠体を介在させて、鉄骨柱ベース
プレートとアンカーボルトとをボルト緊結する工程、
（Ｂ）硬質ゴム様物質枠体内部の空隙及び鉄骨柱ベース
プレートとアンカーボルトとのボルト緊結部に無収縮モ
ルタルを充填する工程、よりなる鉄骨柱と鉄筋コンクリ
ート造基礎梁との接合工法、である。
【０００６】本発明で使用される硬質ゴム様物質は剛性
はコンクリートやモルタルに比して小さいか同等程度で
あり、外力によりコンクリートやモルタルでは生じ難い
塑性変形および弾性変形を起こす物質であり、天然もし
くは合成ゴムを十分に硫化したものの他硬質のプラスチ
ック成形品を含む。また、硬質ゴム様物質と鋼板を積層
した積層体もこの硬質ゴム様物質に含まれる。
はコンクリートやモルタルに比して小さいか同等程度で
あり、外力によりコンクリートやモルタルでは生じ難い
塑性変形および弾性変形を起こす物質であり、天然もし
くは合成ゴムを十分に硫化したものの他硬質のプラスチ
ック成形品を含む。また、硬質ゴム様物質と鋼板を積層
した積層体もこの硬質ゴム様物質に含まれる。
【０００７】本発明の要点は鉄骨柱と鉄筋コンクリート
造基礎梁との接合部を無収縮モルタルで一体化させるの
みではなく、無収縮モルタルで一体化させながら一部硬
質ゴム様物質を介在させ、合わせて接合部での型枠工事
を省略する点である。
造基礎梁との接合部を無収縮モルタルで一体化させるの
みではなく、無収縮モルタルで一体化させながら一部硬
質ゴム様物質を介在させ、合わせて接合部での型枠工事
を省略する点である。
【０００８】
【実施例】以下本発明の実施例を示す図面を参照しなが
ら本発明を説明する。
ら本発明を説明する。
【０００９】図１は本発明により鉄骨柱を鉄筋コンクリ
ート造基礎梁に接合する一例の接合部を示し、（ａ）は
縦断面図、（ｂ）は平面図、（ｃ）はその時使用した硬
質ゴム様物質枠体の平面図、（ｄ）は別形状の硬質ゴム
様物質枠体の平面図である。図１を参照しながら鉄骨柱
の鉄筋コンクリート造基礎梁への接合手順について説明
する。
ート造基礎梁に接合する一例の接合部を示し、（ａ）は
縦断面図、（ｂ）は平面図、（ｃ）はその時使用した硬
質ゴム様物質枠体の平面図、（ｄ）は別形状の硬質ゴム
様物質枠体の平面図である。図１を参照しながら鉄骨柱
の鉄筋コンクリート造基礎梁への接合手順について説明
する。
【００１０】（１）所定の硬度、厚さの硬質ゴム様物質
枠体４を準備し穿孔されているボルト孔６に基礎梁２よ
り突出しているアンカーボルト３を挿通して硬質ゴム様
物質枠体４を基礎梁２の上に載置する。
枠体４を準備し穿孔されているボルト孔６に基礎梁２よ
り突出しているアンカーボルト３を挿通して硬質ゴム様
物質枠体４を基礎梁２の上に載置する。
【００１１】（２）鉄骨柱１のベースプレート１Ａのボ
ルト孔に基礎梁２より突出しているアンカーボルト３を
挿通し、ナット５を締めつけて鉄骨柱１を建て込む。こ
の際、ナット５、５の締めつけ具合により鉄骨柱１のレ
ベル及び傾きを調整する。
ルト孔に基礎梁２より突出しているアンカーボルト３を
挿通し、ナット５を締めつけて鉄骨柱１を建て込む。こ
の際、ナット５、５の締めつけ具合により鉄骨柱１のレ
ベル及び傾きを調整する。
【００１２】（３）ベースプレート１Ａに穿孔されてい
るモルタル注入孔９より無収縮モルタル８を注入し、モ
ルタル排出孔１０よりモルタルが排出されるのを確認し
て硬質ゴム様物質枠体４内部へのモルタルの充填を完了
する。ついで、アンカーボルト３のナット５による締め
付け部にも通常の方法で無収縮モルタルを充填して固定
する。図では硬質ゴム様物質枠体４内部への無収縮モル
タルの充填と、ナット５の締め付け部への無収縮モルタ
ルの充填とは、それぞれ独立して行う方式を示したが、
硬質ゴム様物質枠体４に締め付け部への連通孔を設けて
おけば、モルタル注入孔９より無収縮モルタル８を注入
し、ナット５の締め付け部よりモルタルが排出されるの
を確認して無収縮モルタルの充填を完了することにより
両方のモルタルの充填を同時に行うことができる。（こ
の時はモルタル排出孔１０は設けない）なお、モルタル
注入孔９はベースプレート１Ａではなく硬質ゴム様物質
枠体４の側面に設けておいてもよい。
るモルタル注入孔９より無収縮モルタル８を注入し、モ
ルタル排出孔１０よりモルタルが排出されるのを確認し
て硬質ゴム様物質枠体４内部へのモルタルの充填を完了
する。ついで、アンカーボルト３のナット５による締め
付け部にも通常の方法で無収縮モルタルを充填して固定
する。図では硬質ゴム様物質枠体４内部への無収縮モル
タルの充填と、ナット５の締め付け部への無収縮モルタ
ルの充填とは、それぞれ独立して行う方式を示したが、
硬質ゴム様物質枠体４に締め付け部への連通孔を設けて
おけば、モルタル注入孔９より無収縮モルタル８を注入
し、ナット５の締め付け部よりモルタルが排出されるの
を確認して無収縮モルタルの充填を完了することにより
両方のモルタルの充填を同時に行うことができる。（こ
の時はモルタル排出孔１０は設けない）なお、モルタル
注入孔９はベースプレート１Ａではなく硬質ゴム様物質
枠体４の側面に設けておいてもよい。
【００１３】（ｄ）は（ｃ）とは別の形状の硬質ゴム様
物質枠体４を示すもので、枠体４内の空隙７の形状が円
形である。
物質枠体４を示すもので、枠体４内の空隙７の形状が円
形である。
【００１４】
【発明の効果】（１）接合部に介在させる硬質ゴム様物
質枠体が敷モルタルの型枠を兼ねているので接合部への
敷モルタルの施工の作業性が改善される。
質枠体が敷モルタルの型枠を兼ねているので接合部への
敷モルタルの施工の作業性が改善される。
【００１５】（２）接合部の圧縮側にかかる大きな支圧
応力が硬質ゴム様物質枠体の塑性変形により吸収緩和さ
れるのでコンクリートの支圧破壊を遅延させることが可
能になる。
応力が硬質ゴム様物質枠体の塑性変形により吸収緩和さ
れるのでコンクリートの支圧破壊を遅延させることが可
能になる。
【００１６】（３）鉄骨柱のベースプレートの取付けボ
ルト締めつけ具合の調整により鉄骨柱建方時の施工誤差
を簡単に吸収することができる。
ルト締めつけ具合の調整により鉄骨柱建方時の施工誤差
を簡単に吸収することができる。
【図１】本発明の接合工法により鉄骨柱を鉄筋コンクリ
ート造基礎梁に接合する一例の接合部を示し、（ａ）は
縦断面図、（ｂ）は平面図、（ｃ）はその時使用した硬
質ゴム様物質枠体の平面図、（ｄ）は別形状の硬質ゴム
様物質枠体の平面図である。
ート造基礎梁に接合する一例の接合部を示し、（ａ）は
縦断面図、（ｂ）は平面図、（ｃ）はその時使用した硬
質ゴム様物質枠体の平面図、（ｄ）は別形状の硬質ゴム
様物質枠体の平面図である。
１…鉄骨柱、１Ａ…ベースプレート、２…基礎梁、３…
アンカーボルト、４…硬質ゴム様物質枠体、５…ナッ
ト、６…ボルト孔、７…空隙、８…無収縮モルタル、９
…モルタル注入孔、１０…モルタル排出孔。
アンカーボルト、４…硬質ゴム様物質枠体、５…ナッ
ト、６…ボルト孔、７…空隙、８…無収縮モルタル、９
…モルタル注入孔、１０…モルタル排出孔。
Claims (1)
- 【請求項１】 （Ａ）ボルト孔が穿孔されている硬質ゴ
ム様物質枠体のボルト孔に鉄筋コンクリート造基礎梁よ
り突出しているアンカーボルトを挿通して硬質ゴム様物
質枠体を鉄筋コンクリート造基礎梁の上に載置し、鉄骨
柱のベースプレートのボルト孔にアンカーボルトを挿通
して、鉄骨柱ベースプレートと基礎梁との間に硬質ゴム
様物質枠体を介在させて、鉄骨柱ベースプレートとアン
カーボルトとをボルト緊結する工程、（Ｂ）硬質ゴム様
物質枠体内部の空隙及び鉄骨柱ベースプレートとアンカ
ーボルトとのボルト緊結部に無収縮モルタルを充填する
工程、よりなる鉄骨柱と鉄筋コンクリート造基礎梁との
接合工法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6078306A JP2751827B2 (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | 鉄骨柱と鉄筋コンクリート造基礎梁との接合工法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP6078306A JP2751827B2 (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | 鉄骨柱と鉄筋コンクリート造基礎梁との接合工法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07286362A JPH07286362A (ja) | 1995-10-31 |
| JP2751827B2 true JP2751827B2 (ja) | 1998-05-18 |
Family
ID=13658251
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP6078306A Expired - Lifetime JP2751827B2 (ja) | 1994-04-18 | 1994-04-18 | 鉄骨柱と鉄筋コンクリート造基礎梁との接合工法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2751827B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP7420553B2 (ja) * | 2019-12-27 | 2024-01-23 | センクシア株式会社 | 柱脚構造 |
| CN113898077B (zh) * | 2021-09-29 | 2023-04-11 | 青岛金茂源钢结构工程有限公司 | 一种钢结构连接件 |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5312116A (en) * | 1976-07-19 | 1978-02-03 | Kiyohide Anri | Method of joint construction of concrete block |
-
1994
- 1994-04-18 JP JP6078306A patent/JP2751827B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07286362A (ja) | 1995-10-31 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980127 |