JP7420553B2 - 柱脚構造 - Google Patents

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Description

本発明は、柱材の下端に取り付けられたベースプレートを介して基礎に固定される柱脚構造に関する。
柱材及び柱材の下端に取り付けられたベースプレートと、コンクリートとの間に縁切材を配置し、基礎とベースプレートとの隙間への水の浸入を防止することで、ベースプレートに錆が発生することを抑制した柱脚構造を本出願人は先に提案した(特許文献1参照)。
特願2019-127906号
ところが、特許文献1に記載の柱脚構造において、実際にベースプレートと基礎との間の隙間に水が浸入してしまった場合には、ベースプレートの下面、アンカーボルト、駒材として用いている鋼材などに錆が発生するおそれが依然として残っていた。
そして、このような錆が発生した場合には、ベースプレートと駒材が錆によって付着したり、アンカーボルトが折れてしまったりすることで、柱材に作用した曲げモーメントを吸収できなくなり、柱脚構造の強度の低下を招く恐れがあった。
また、特に寒冷地においては、隙間に貯まった水が冬季に凍結して体積が膨張することで、基礎や駒材として用いているモルタルにひび割れが発生し、柱脚構造の強度の低下を招くおそれがあった。
また、鋼材の表面に防錆加工を施してもよいが、柱材の建て方時や柱材への曲げモーメントの作用時に、柱脚構造を構成する鋼材同士あるいは鋼材とモルタルとが接触して防錆加工が削られ、その部位から錆が発生するおそれがあった。
また、コンクリートに発生したひび割れや、コンクリートと縁切材との間から、茶色の液体が染み出して、コンクリート表面の美観を損ねるという問題があった。
請求項1に係る発明は、柱材と、該柱材の下端に接合されたベースプレートと、を備えた柱脚構造であって、前記ベースプレートはアンカーボルトを介して基礎に固定され、前記ベースプレートと前記基礎との間には、前記ベースプレートを支持する駒材と弾性を有するスペーサ部材とが設置され、該スペーサ部材が前記駒材の周囲を囲っており、前記スペーサ部材が前記駒材を設置する駒材設置孔を有し、前記駒材設置孔が、前記駒材によって拡大された状態で設置されていることを特徴とする柱脚構造である。
請求項2に係る発明は、柱材と、該柱材の下端に接合されたベースプレートと、を備えた柱脚構造であって、前記ベースプレートはアンカーボルトを介して基礎に固定され、前記ベースプレートと前記基礎との間には、前記ベースプレートを支持する駒材と弾性を有するスペーサ部材とが設置され、該スペーサ部材が前記駒材の周囲を囲っており、前記スペーサ部材が前記アンカーボルトを挿通させるアンカーボルト挿通孔を有し、前記アンカーボルト挿通孔が、前記アンカーボルトによって拡大された状態で設置されていることを特徴とする柱脚構造である。
請求項3に係る発明は、柱材と、該柱材の下端に接合されたベースプレートと、を備えた柱脚構造であって、前記ベースプレートはアンカーボルトを介して基礎に固定され、前記ベースプレートと前記基礎との間には、前記ベースプレートを支持する駒材と弾性を有するスペーサ部材とが設置され、該スペーサ部材が前記駒材の周囲を囲っており、前記スペーサ部材の下面と前記基礎の上面とが接着されていることを特徴とする柱脚構造である。
請求項4に係る発明は、柱材と、該柱材の下端に接合されたベースプレートと、を備えた柱脚構造であって、前記ベースプレートはアンカーボルトを介して基礎に固定され、前記ベースプレートと前記基礎との間には、前記ベースプレートを支持する駒材と弾性を有するスペーサ部材とが設置され、該スペーサ部材が前記駒材の周囲を囲っており、前記スペーサ部材の上面と前記ベースプレートの下面とが接着されていることを特徴とする柱脚構造である。
請求項5に係る発明は、前記ベースプレートを被覆するコンクリートが前記スペーサ部材の側面に接していることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の柱脚構造である。
請求項6に係る発明は、前記スペーサ部材が、前記基礎と前記ベースプレートにより上下方向に圧縮された状態で設置されていることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の柱脚構造である。
請求項7に係る発明は、アンカーボルトが埋設された基礎に対して弾性を有するスペーサ部材を設置し、前記スペーサ部材が有する駒材設置孔内にモルタルを打設してモルタル部を製造した後、前記アンカーボルトに対して柱材の下端が接合されるベースプレートを固定し、前記基礎に対してコンクリートを打設することで前記ベースプレートを被覆することを特徴とする柱脚構造の製造方法である。
請求項8に係る発明は、前記駒材設置孔がモルタルを打設する目安とする水平部を有していることを特徴とする請求項7に記載の柱脚構造の製造方法に用いることを特徴とするスペーサ部材である。
また、別発明として、以下のものでもよい。
手段1は、柱材と、該柱材の下端に接合されたベースプレートと、を備えた柱脚構造であって、前記ベースプレートはアンカーボルトを介して基礎に固定され、前記ベースプレートと前記基礎との間には、前記ベースプレートを支持する駒材と弾性を有するスペーサ部材とが設置され、該スペーサ部材が前記駒材の周囲を囲っていることを特徴とする柱脚構造である。
手段2は、前記ベースプレートを被覆するコンクリートが前記スペーサ部材の側面に接していることを特徴とする手段1に記載の柱脚構造である。
手段3は、前記スペーサ部材が前記駒材を設置する駒材設置孔を有することを特徴とする手段1または2のうちいずれかに記載の柱脚構造である。
手段4は、前記駒材設置孔が、前記駒材によって拡大された状態で設置されていることを特徴とする手段3に記載の柱脚構造である。
手段5は、前記スペーサ部材が前記アンカーボルトを挿通させるアンカーボルト挿通孔を有することを特徴とする手段1乃至4のうちいずれかに記載の柱脚構造である。
手段6は、前記アンカーボルト挿通孔が、前記アンカーボルトによって拡大された状態で設置されていることを特徴とする手段5に記載の柱脚構造である。
手段7は、前記スペーサ部材が、前記基礎と前記ベースプレートにより上下方向に圧縮された状態で設置されていることを特徴とする手段1乃至6のうちいずれかに記載の柱脚構造である。
手段8は、前記スペーサ部材の上面と前記ベースプレートの下面とが接着されていることを特徴とする手段1乃至7のうちいずれかに記載の柱脚構造である。
手段9は、前記スペーサ部材の下面と前記基礎の上面とが接着されていることを特徴とする手段1乃至8のうちいずれかに記載の柱脚構造である。
手段10は、アンカーボルトが埋設された基礎に対して弾性を有するスペーサ部材を設置し、前記スペーサ部材が有する駒材設置孔内にモルタルを打設してモルタル部を製造した後、前記アンカーボルトに対して柱材の下端が接合されるベースプレートを固定し、前記基礎に対してコンクリートを打設することで前記ベースプレートを被覆することを特徴とする柱脚構造の製造方法である。
手段11は、前記駒材設置孔がモルタルを打設する目安とする水平部を有していることを特徴とする手段10に記載の柱脚構造の製造方法に用いることを特徴とするスペーサ部材である。
本発明によれば、ベースプレート、アンカーボルト、駒材に錆が発生することを防止することができる。また、錆の発生によって柱脚構造の強度が低下することを防止できる。また、コンクリート表面の美観を損ないにくい。また、塞ぎ板を用いずに簡易かつ精度よくコンクリートを打設できる。
また、特許文献1に記載の柱脚構造においては、基礎とベースプレートとの間に隙間を設ける必要があるため、ベースプレートの周囲を塞ぎ板で囲ったのちに、基礎に対してコンクリートを打設する必要があったが、本発明によれば、スペーサ部材の側面によって基礎とベースプレートとの間へのコンクリートの浸入が防止できるため、塞ぎ板が不要となる。
加えて、スペーサ部材が駒材設置孔を有しているため、駒材と駒材設置孔との間へ水が浸入することを防止することができ、駒材を錆びにくくすることができる。
加えて、駒材設置孔が駒材によって拡大された状態で設置されていることで、駒材と駒材設置孔とを密着させることができ、駒材をより錆びにくくすることができる。
加えて、スペーサ部材がアンカーボルト挿通孔を有しているため、アンカーボルトとアンカーボルト挿通孔との間へ水が浸入することを防止することができ、アンカーボルトを錆びにくくすることができる。
加えて、アンカーボルト挿通孔が、アンカーボルトによって拡大された状態で設置されていることで、アンカーボルトとアンカーボルト挿通孔とを密着させることができ、アンカーボルトをより錆びにくくすることができる。
加えて、スペーサ部材が基礎とベースプレートによって上下方向に圧縮されていることで、基礎とスペーサ部材との間や、基礎とベースプレートとの間へ水が浸入することを防止することができる。
加えて、スペーサ部材の上面とベースプレートの下面とが接着されていることで、スペーサ部材とベースプレートとの間へ水が浸入することを防止することができる。
加えて、スペーサ部材の下面と基礎の上面とが接着されていることで、スペーサ部材と基礎との間へ水が浸入することを防止することができる。
また、本発明によれば、駒材設置孔を、モルタル部を製造する際の型枠として機能させることができる。
加えて、駒材設置孔が水平部を有しているため、モルタル部を適切な高さで打設することができる。
本発明の第1の実施形態に係る柱脚部分の縦断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る柱脚部分の横断面図である。 本発明の第1の実施形態に係るスペーサ部材の斜視図である。 本発明の第1の実施形態において、柱材及びベースプレートの回転変形を説明する図で、図3(ア)は回転変形前の状態、図3(イ)は回転変形したときの状態を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る柱脚部分の縦断面図である。 本発明の第3の実施形態に係る柱脚部分の縦断面図である。 本発明の第4の実施形態に係る柱脚部分の縦断面図である。 本発明の第4の実施形態に係るスペーサ部材の斜視図である。 本発明の第5の実施形態に係る柱脚部分の縦断面図である。 本発明の第5の実施形態に係るスペーサ部材の斜視図である。 本発明の第6の実施形態に係る柱脚部分の縦断面図である。 本発明の第6の実施形態に係るスペーサ部材の斜視図である。
以下、本発明の実施の形態につき図面を参照する等して説明する。なお、本発明は、実施形態に限定されないことはいうまでもない。
〔第1の実施形態〕
図1~図4は、本発明の第1の実施形態を示し、図1は、柱脚部分の縦断面図、図2は、柱脚部分の横断面図、図3は、スペーサ部材の斜視図。図4は、柱材及びベースプレートの回転変形を説明する図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態では、柱材1は角形鋼管よりなり、柱材1の下端にはベースプレート3が取り付けられる。ベースプレート3は、矩形の鋼板であり、その表面3aの中央部に柱材1が接合される。
ベースプレート3には、ボルト孔4、及び、ベースプレート3の表面3aと裏面3bを貫通するスリット5が形成される。ボルト孔4及びスリット5は柱材1の位置を避けてその外側に配置される。
基礎2にはアンカーボルト6が埋設される。アンカーボルト6の上端部は基礎2の上面から突出し、ベースプレート3のボルト孔4に挿通される。そして、アンカーボルト6のボルト孔4から上方へ突出した部分に厚座金を介してナット7を締め込み、ベースプレート3及び柱材1を基礎2に固定してある。
ボルト孔4はベースプレート3の各辺の中央部内側にそれぞれ形成され、アンカーボルト6がこれらボルト孔4と対応する位置に配置される。
スリット5は、ベースプレート3の表面3aと裏面3bとを貫通するとともにボルト孔4から離間してボルト孔4の周囲の少なくとも一部を囲んで形成され、各ボルト孔4の近傍において、ベースプレート3の各辺から直角に内側へ向かって延び、さらに直角に曲がって各辺と平行に延び、全体としてL字形をなす。そして、各ボルト孔4からやや離間した周囲は、L字形のスリット5とベースプレート3の各辺によって3方から囲まれている。
ベースプレート3の裏面3bと基礎2の上面との間には、ベースプレート3を支持する駒材8と、スペーサ部材17が設置される。
駒材8はベースプレート3の中央部に設けられ、駒材8の外側を囲んでスペーサ部材17が設置される。すなわち、ベースプレート3は、駒材8とその周囲のスペーサ部材17を介して基礎2に固定される。
なお、駒材8の縦横寸法は、柱材1の断面寸法と同じかやや小さく、駒材8の高さは、柱材1の断面寸法によっても異なるが、50mm程度とする。
駒材8は、モルタル部8aと、モルタル部8aの上面に配置された金属板8bとからなる。
モルタル部8aの強度は、基礎2の強度以上とするのが望ましい。
金属板8bの縦横寸法は、モルタル部8aの縦横寸法より小さくなっている。これは、ベースプレート3を配置する際に、ベースプレート3が接触して金属板8bがモルタル部8a上をずれたとしてもモルタル部8a上に重なって存在することを維持するような寸法である。このようにモルタル部8aとベースプレート3の裏面3bとの間に金属板8bを設けたことにより、ベースプレート3からの圧力によりモルタル部8aが破損するのを防ぐ。さらに、金属板8bの縦横寸法をモルタル部8aより小さくすることで、ベースプレート3がより点に近い形で支持されることになるのでベースプレート3がスムーズに回転変形することになるが、あまり小さくすると、回転変形したベースプレート3の底部がモルタル部8aの縁に接触し、この部分が破壊される場合があるので、適宜設定する。具体的には、金属板8bの縦横寸法は、例えば、モルタル部8aの0.5倍から1.0未満としている。
スペーサ部材17は、ベースプレート3と平面視における外形形状が略同一であり、本実施形態においては、矩形である。スペーサ部材17の中心には駒材8を設置することが可能な駒材設置孔17aが設けられている。本実施形態における駒材設置孔17aは、下側のモルタル部8aに対応する幅広の円筒形状の部分と、上側の金属板8bに対応する幅狭の円筒形状の部分とからなっている。
スペーサ部材17の各辺の中間部には、アンカーボルト6を挿通させることが可能なアンカーボルト挿通孔17bが設けられている。本実施形態においては、アンカーボルト6の本数と同じ個数である4つのアンカーボルト挿通孔17bが設けられている。スペーサ部材17の厚さは、駒材8の高さと同一である。
スペーサ部材17は独立気泡構造の発泡プラスチックからなり、クッション性と止水性とを有している。発泡プラスチックとしては、例えば、ポリウレタンフォームやポリスチレンフォームを用いてもよい。このようなスペーサ部材17を工場においてあらかじめ製造しておく。スペーサ部材は、後述する第1の縁切材14や第2の縁切材15と同様の原料、方法により製造してもよい。
ベースプレート3の表面3aとコンクリート11との間には、第1の縁切材14が設置される。第1の縁切材14は、スリット5で囲まれた部分を除いたベースプレート3の表面3aとコンクリート11との間に設置される。
また、柱材1の外周面下部とコンクリート11との間には第2の縁切材15が設置される。
第1の縁切材14、第2の縁切材15は、独立気泡構造の発泡樹脂を素材とする板体であり、クッション性及び止水性を有している。
なお、第1の縁切材14と第2の縁切材15は、別体であってもよいし、一体であってもよい。
第1の縁切材14、第2の縁切材15は、回転中心からの距離Lに対して1/50の潰れ代δを確保できる厚さとすることが一例として挙げられる。
本実施形態では、駒材8はベースプレート3の中心に設けられているので、ベースプレート3が図4の反時計回りに回転した時、回転中心は図4(ア)の丸印で示すように金属板8bの上面左端の角となり、第1の縁切材14において最も潰れる量が大きいのは、ベースプレート3の右端に相当する部分であり、第2の縁切材15において最も潰れる量が大きいのは、柱材1の左側面とコンクリート11との間に介在された部分の上端である。
金属板8bの幅をBm、ベースプレート3の幅をAとすると、回転中心から第1の縁切材14の右端までの距離L1=Bm/2+A/2となり、ベースプレート3の右端で潰される第1の縁切材14の潰れ代δ1=1/50×L1となる。
また、金属板8bの上面からコンクリート11の上面までの距離L2とすると、第2の縁切材15の潰れ代δ2=1/50×L2となる。
すなわち、第1の縁切材14及び第2の縁切材15は、それぞれ潰れ代δ1、δ2を確保できる厚さとする。
本実施形態の柱脚構造を施工するには、まず、精度保持のために架台及び型材を用いてアンカーボルト6を固定した後、アンカーボルト6の周囲にコンクリートを打設して基礎2を構築し、次いで、基礎2の上面にモルタル部8aを設置し、モルタル部8aが硬化してから、その上面に金属板8bを載置して駒材8を形成する。次に、駒材8をスペーサ部材17に設けた駒材設置孔17aに通過させるとともに、各アンカーボルト6をスペーサ部材17に設けた各アンカーボルト挿通孔17bに通過させて、スペーサ部材17を基礎2に対して設置する。なお、スペーサ部材17の厚さが、スペーサ部材17の天端のレベルと駒材8の天端のレベルが略一致する厚さとなるように製造しておく。
次に、ベースプレート3が工場溶接された柱材1を駒材8とスペーサ部材17の上に設置し、ベースプレート3をアンカーボルト6及びナット7で固定する。さらに、ベースプレート3の表面3aを第1の縁切材14で被覆し、柱材1の外周面下部を第2の縁切材15で被覆した後、コンクリート11を打設する。このとき、スペーサ部材17の側面が、基礎2とベースプレート3の間へのコンクリート11の浸入を防ぐ役割を果たす。なお、柱材1は、ベースプレート3が基礎2に固定された後にベースプレート3に固定されても良い。
図4(イ)に示すように、地震等で柱材1に大きい曲げモーメントが加わると、ベースプレート3が回転変形して曲げモーメントを許容する。この際、ベースプレート3にはスリット5が形成されているので、ベースプレート3は変形しやすく、回転が阻害されない。
このとき、ベースプレート3の裏面3bと基礎2の間にあるクッション性を有するスペーサ部材17が潰れるため、回転が阻害されない。また、ベースプレート3の表面3aとコンクリート11との間には、クッション性を有する第1の縁切材14が介在され、柱材1の外周面下部とコンクリート11との間には、クッション性を有する第2の縁切材15が介在されており、第1の縁切材14、第2の縁切材15が潰れるため、回転が阻害されない。
そして、柱材1に曲げモーメントが作用しなくなった場合には、ベースプレート3、第1の縁切材14、第2の縁切材15、スペーサ部材17は元の形状に復帰する。
このような構成によれば、柱材1に曲げモーメントが作用したとしても、柱材1とコンクリート11の間に設置されている第1の縁切材14、第2の縁切材15とが弾性変形するため、コンクリート11に亀裂が生じない。よって、コンクリート11の見栄えがよく、また、コンクリート11に亀裂が生じて水が浸入することもない。
コンクリート11と柱材1の外周面との間隙、コンクリート11とベースプレート3の表面3aとの間隙を通して、水が浸入しようとしても、止水性を有する第1の縁切材14、第2の縁切材15が遮断するため、防水性が高い。
また、基礎2とベースプレート3の間をスペーサ部材17によって密閉した状態とすることで、基礎2とベースプレート3の間に水が浸入することを防止することができるため、ベースプレート3を変形させる機能を維持しつつ、ベースプレート3の裏面3b、アンカーボルト6、駒材8の金属板8bに錆が発生することを防止できる。
また、スペーサ部材17の側面によって、基礎2とベースプレート3の間へのコンクリート11の浸入を防止できるため、特許文献1に記載の柱脚構造において必要であった塞ぎ板が不要となる。
また、駒材8を構成するモルタル部8aは基礎2に対して現場で設けるため、形状や大きさに多少のばらつきが生じるおそれがある(例えば、上から見たときにモルタル部8aの直径が駒材設置孔17aの直径よりも大きくなる等)が、スペーサ部材17がクッション性を有し弾性変形可能であるため、モルタル部8aの大きさが予定していたものより若干大きくなっていたとしても、駒材設置孔17aの側面が弾性変形して外側に拡大することでモルタル部8aの形状や大きさのばらつきを吸収して、スペーサ部材17とモルタル部8aとを密着させることができる。同様に、基礎2の上面に多少の凹凸があったとしても、スペーサ部材17が弾性変形することでスペーサ部材17と基礎2とを密着させることができる。
〔第2の実施形態〕
図5を参照して本発明の第2の実施形態を説明する。なお、第1の実施形態と共通する部分については、説明を省略する。
ベースプレート3の表面3aの中央に柱材取り付け突部16が取り付けられる。柱材取り付け突部16の断面は柱材1の断面と同形であり、柱材取り付け突部16の上端面に柱材1の下端面が溶接される。
柱材取り付け突部16の外側において、ベースプレート3の表面3aには、柱材取り付け突部16の上端面と面一となるか、あるいは柱材取り付け突部16がやや突出するようにコンクリート11が打設される。したがって、柱材取り付け突部16の表面(外側面)はコンクリート11で覆われ、柱材取り付け突部16の表面とコンクリート11との間に第2の縁切材15が設置される。
このようにベースプレート3の表面3aに柱材取り付け突部16を設けると、コンクリート11を打設した後でも、柱材1をベースプレート3に溶接することができる。
〔第3の実施形態〕
図6を参照して本発明の第3の実施形態を説明する。なお、第1及び第2の実施形態と共通する部分については、説明を省略する。
第3の実施形態は、第1の実施形態において、柱材1と第2の縁切材15の間、ベースプレート3と第1の縁切材14との間にも被覆材が配置される点が異なる。また、第1の縁切材14が、その外端部において下方に垂直に折れ曲がった折曲部14aを有する点が異なっている。
すなわち、被覆材であるコンクリート11は、図6に示すように第1被覆部11aと第2被覆部11bとでなり、第1被覆部11aは第1の縁切材14及び第2の縁切材15も被覆している。そして、第2被覆部11bは第1被覆部11aより柱材1側、ベースプレート3側に位置しており、柱材1と第2の縁切材15の間、ベースプレート3と第1の縁切材14との間に位置している。また、折曲部14aの下端はベースプレート3の表面3aの4辺に接するように位置している。
そして、地震等で柱材1に大きい曲げモーメントが加わり、ベースプレート3が回転変形すると、ベースプレート3の表面3aと第1被覆部11aとの間には、第2被覆部11bを介してクッション性を有する第1の縁切材14が介在され、柱材1の外周面下部と第1被覆部11aとの間には、第2被覆部11bを介してクッション性を有する第2の縁切材15が介在されており、第1の縁切材14、第2の縁切材15が潰れるため、第1の実施形態と同様に回転が阻害されない。また、ベースプレート3の裏面3bと基礎2の間にあるクッション性を有するスペーサ部材17が潰れるため、第1の実施形態と同様に回転が阻害されない。
〔第4の実施形態〕
図7、図8を参照して第4の実施形態を説明する。なお、第1~第3の実施形態と共通する部分については、説明を省略する。図7は、本実施形態における柱脚部分の縦断面図である。図8は、スペーサ部材17の斜視図である。
本実施形態においては、スペーサ部材17に設ける駒材設置孔17aの直径を、モルタル部8aの直径と同じ大きさとしている。なお、これにより金属板8bの外周を囲うように円環状の隙間9が生じている。このような構成とすることで、駒材設置孔17aの構造を簡略化することができる。
〔第5の実施形態〕
図9、図10を参照して第5の実施形態を説明する。なお、第1~第4の実施形態と共通する部分については、説明を省略する。図9は、本実施形態における柱脚部分の縦断面図である。図10は、スペーサ部材17の斜視図である。
本実施形態においては、駒材設置孔17aの直径を、下部においてはモルタル部8aの直径と同じ大きさにするとともに上部においてはモルタル部8aの直径よりも大きなものとすることで、駒材設置孔17aの内周が段差状に形成されている。そして、駒材設置孔17aの下側よりも上側の直径を大きくしたことで、駒材設置孔17aは、スペーサ部材17の上面や下面と平行な水平部17cを有するものとなっている。水平部17cの高さはモルタル部18aの高さと略一致する高さとなっている。また、金属板8bの外周を囲うように円環状の隙間9が生じている。このような構成とすることで、基礎2に対してスペーサ部材17を設置した状態において、水平部17cとモルタル部8aの高さを比較することができ、モルタル部8aが適切な高さで製造されているか否かを確認することができる。
第4、第5の実施形態においては、基礎2にスペーサ部材17を設置したのち、モルタル部8aを設けてもよい。このとき、スペーサ部材17がモルタル部8aを作る際の型枠として機能することとなる。加えて、第5の実施形態においては、段差状に形成された駒材設置孔17aの内周に設けられた水平部17cに合わせて、モルタルを打設することで、適切な厚さのモルタル部8aを製造することが可能となる。
〔第6の実施形態〕
図11、図12を参照して第6の実施形態を説明する。なお、第1~第5の実施形態と共通する部分については、説明を省略する。図11は、本実施形態における柱脚部分の縦断面図である。図12は、スペーサ部材17の斜視図である。
本実施形態における駒材設置孔17aの直径は他の実施形態のものよりも大きく、駒材8と駒材設置孔17aとが接触しないように隙間9が設けられている。このような実施形態とすることで、駒材設置孔17aやモルタル部8aの大きさや形状について、精度が問われにくい。
〔その他の実施形態〕
本発明は上記の実施の形態に限定されるものではない。例えば以下のようなものも含まれる。
本実施形態では、スリット5を有するベースプレート3の柱脚構造(いわゆる回転剛性の低い柱脚構造)が記載されているが、スリット5を有さない構成のベースプレート(例えば、特許4195795号公報に記載のベースプレート)の柱脚構造にも本願発明は採用される。
本実施形態では、縁切材が柱材やベースプレートとコンクリートの間に配置されることが記載されているが、この場合、柱材やベースプレートと隣接する部材がコンクリートに限定されず、鉄板、鋼管、タイル等、柱材及び/又はベースプレートの間に干渉するものであれば、全ての構成が含まれる。そして、縁切材は鉄板、鋼管、タイル等、柱材及び/又はベースプレートの間に干渉する部分の全部及び/又は一部に設けるものでよい。
本実施形態では、第1の縁切材14及び第2の縁切材15の双方を使用したものであったが、これに限られず、いずれか一方としても良い。
本実施形態では、柱材1を角形としたが、H形、溝形等としてもよい。この場合、ボルト孔の位置や、スリットの位置及び形状は、柱材の形状に合わせて設置する。
本実施形態では、駒材8の縦横寸法について、モルタル部8aより金属板8bを小さくしたが、これに限られず、ほぼ同じ縦横寸法としても良い。
また、駒材8の平面形状を円形としていたが、これにも限られず、平面視において矩形であっても良い。
本実施形態では、モルタル部8aの上に金属板8bを重ねて駒材8としたが、金属板8bの上にモルタル部8aを重ねてもよい。
本実施形態では、モルタル部8aと金属板8bとから駒材8を構成したが、モルタル部8aあるいは金属板8bのみにより駒材8を構成してもよい。
本実施形態では、第1の縁切材14は、ベースプレート3のボルト孔4から離間した周囲の少なくとも一部を囲んで形成されたスリット5で囲まれた部分を除いたベースプレート3の表面とコンクリート11との間に設置されていたが、これに限られず、ベースプレート3の表面3aの全てに設置されても良い。
本実施形態では、第1の縁切材14、第2の縁切材15はクッション性及び止水性を備えるものを採用したが、これに限られず、これらを備えないものでも良い。要するに、柱材1またはベースプレート3の回転変形を設計上阻害しない材料であれば良い。また、止水性は求められる状況に応じて適宜選択すれば良い。また、柱材1下端から浸水を防止することに重視して、第2の縁切材15にクッション性及び止水性を備えるものとし、第1の縁切材14にクッション性を備えるものとしても良い。
本実施形態では、第1の縁切材14、第2の縁切材15は回転の際にコンクリート11とベースプレート3或いは柱材1との間隔が狭まるところで採用されるものを想定したが、反対側はコンクリート11とベースプレート3或いは柱材1との間隔が広がることになる。このことを考慮して、コンクリート11とベースプレート3或いは柱材1との間隔が広がったとしても依然としてその間隔を埋めるようなものであっても良い。例えば、弾力性を備えた部材からなる縁切材をコンクリートとベースプレート或いは柱材との間に圧縮して設置しておけば、回転が生じ間隔が広がった際にもその間隔を埋めるようにすることができる。さらに縁切材に止水性を備えさせれば、間隔が広がっても水が浸入しない。また、他の例として、縁切材の両側(コンクリート11側とベースプレート3側、コンクリート11側と柱材1側、第1被覆部11a側と第2被覆部11b側など)を接着などで固定して設置しておけば、回転が生じ間隔が広がった際にも同様に追従してその間隔を埋めるようにすることができる。同様の構成をスペーサ部材17において採用してもよい。
スペーサ部材17の厚さを駒材8の厚さよりも厚くしておいてもよい。例えば、スペーサ部材17の厚さを駒材8の厚さの1.05倍~1.1倍程度にするとよい。
この場合、ベースプレート3を設置したときに、ベースプレート3よりも先に基礎2に設置しておいたスペーサ部材17が、ベースプレート3と基礎2によって上下方向に圧縮されて、弾性変形した状態となる。これにより、ベースプレート3の裏面3bとスペーサ部材17の上面、スペーサ部材17の下面と基礎2の上面とを、それぞれ、より密着した状態とすることができ、防水性をより高めることができる。
加えて、柱材1に曲げモーメントが作用して柱材1とともにベースプレート3が回転変形したとしても、ベースプレート3の裏面3bに追従してそれまで圧縮されていたスペーサ部材17が元の厚さに復帰しようとするため、ベースプレート3の裏面3bとスペーサ部材17の上面との間に隙間が生じず、ベースプレート3とスペーサ部材17との間へ水が浸入することを防止することができ、ベースプレート3の裏面3bを錆びにくくすることができる。
駒材設置孔17aの直径を金属板8bの直径よりもやや小さくしておき、スペーサ部材17を設置することで、金属板8bによって駒材設置孔17aが弾性変形によって拡大されるようにしてもよい。これにより、駒材設置孔17aと金属板8bの側面とがより密着した状態となり、駒材設置孔17aと金属板8bの側面との間へ水が浸入することを防止することができるため、金属板8bの側面を錆びにくくすることができる。なお、モルタル部8aにおいて、同様の構成を採用してもよい。
同様に、アンカーボルト挿通孔17bの直径をアンカーボルト6の直径よりもやや小さくしておき、スペーサ部材17を設置することで、アンカーボルト6によってアンカーボルト挿通孔17bが弾性変形によって拡大されるようにしてもよい。
これにより、アンカーボルト挿通孔17bとアンカーボルト6とがより密着した状態となり、アンカーボルト挿通孔17bとアンカーボルト6の外周との間へ水が浸入することを防止することができるため、アンカーボルト6の外周を錆びにくくすることができる。
また、アンカーボルト6の外周には、ナット7を締結可能とするために、ネジ山が設けられていたり、基礎2との結合性を高めるために異形鉄筋のようなリブや節が設けられている場合があるが、アンカーボルト6に設けられたネジ山の谷あるいはリブや節によってアンカーボルト挿通孔17bが弾性変形によって部分的に拡大されたとしても、アンカーボルト挿通孔17bとアンカーボルト6の外周とをより密着した状態とすることができ、アンカーボルト6の外周を錆びにくくすることができる。
スペーサ部材17の上面とベースプレート3の裏面3bとを接着材により接着してもよい。例えば、上面に接着剤が塗布され、基礎2上に設置された状態のスペーサ部材17に対して、ベースプレート3を設置してもよい。あるいは、基礎2上に設置された状態のスペーサ部材17に対して、下面に接着剤が塗布されたベースプレート3を設置してもよい。
このような構成とすることで、スペーサ部材17の上面とベースプレート3の裏面3bをより密着した状態とすることができ、スペーサ部材17の上面とベースプレート3の裏面3bとの間に水が浸入することを防止でき、ベースプレート3の裏面3bを錆びにくくすることができる。また、スペーサ部材17と基礎2との間に水が浸入することを防止できる。
加えて、柱材1に曲げモーメントが作用して柱材1とともにベースプレート3が回転変形したとしても、接着剤により、ベースプレート3とスペーサ部材17が接着されていることで、ベースプレート3とともにスペーサ部材17が移動するため、ベースプレート3とスペーサ部材17との間に水が浸入することを防止することができ、ベースプレート3の裏面3bを錆びにくくすることができる。また、ベースプレート3とスペーサ部材17を接着するとともに、スペーサ部材17と基礎2とを接着した場合には、柱材1とともにベースプレート3が回転変形したとしても、スペーサ部材17が弾性変形して引き延ばされた状態となり、ベースプレート3とスペーサ部材17との間やスペーサ部材17と基礎2との間に水が浸入することを防止することができる。
また、スペーサ部材17の下面と基礎2の上面とを接着材により接着してもよい。このような構成とすることで、スペーサ部材17の下面と基礎2をより密着した状態とすることができ、スペーサ部材17の下面と基礎2との間に水が浸入することを防止することができる。
同様に、駒材設置孔17aとモルタル部8aとを接着剤により接着してもよい。また、駒材設置孔17aと金属板8bとを接着剤により接着してもよい。
スペーサ部材17を工場において製造するのではなく、合成樹脂の注入によって現場で製造してもよい。この場合、アンカーボルト6によって、ベースプレート3を基礎2に固定したのち、ベースプレート3の周囲に木製あるいはプラスチック製の型枠を配置してベースプレート3を囲い、型枠やベースプレート3に設けた注入孔あるいはスリット5から発泡性の合成樹脂を注入することで、基礎2とベースプレート3との間の隙間9にスペーサ部材17を設けてもよい。合成樹脂が硬化してスペーサ部材17が完成したのち、型枠は取り外すとよい。なお、注入する合成樹脂は、硬化した状態において、独立気泡性を有するとともにベースプレート3と基礎2のいずれか一方あるいは双方との接着性が高い合成樹脂を用いることが望ましく、例えば発泡ウレタンを用いてもよい。
これにより、スペーサ部材17の上面とベースプレート3の裏面3b、スペーサ部材17の下面と基礎2とをより密着した状態とすることができ、スペーサ部材17の上面とベースプレート3の裏面3bの間、あるいは、スペーサ部材17の下面と基礎2との間に水が浸入することを防止できる。また、特許文献1に記載の柱脚構造において必要であった塞ぎ板はコンクリート内に埋め殺しされるものであったが、本発明によれば、スペーサ部材17の製造後に型枠を取り外してもよいため、型枠を再利用することができる。
ベースプレート3を基礎2に固定する前に合成樹脂を駒材8と同じレベルまで注入し、合成樹脂が硬化する前あるいは合成樹脂が硬化したのちにベースプレート3を基礎2に固定するようにしてもよい。あるいは、合成樹脂の厚さを駒材8よりもやや高いレベルまで設け、合成樹脂が硬化する前あるいは合成樹脂が硬化したのちにベースプレート3を設置することで合成樹脂を上下方向に圧縮させてもよい。
これにより、スペーサ部材17とベースプレート3をより密着した状態とすることができ、防水性をより高めることができる。
スペーサ部材17は、ベースプレート3の変形を許容する弾性及び止水性を備えていればよく、ポリウレタンフォーム等の発泡プラスチックに限らず、ゴム等によりスペーサ部材17を製造してもよい。
また、ベースプレート3の裏面3b、アンカーボルト6、駒材8の金属板8bに防錆加工を施こしてもよい。
第1~第6の実施形態において、第1の縁切材14や第2の縁切材15を設けなくてもよい。
いずれの実施形態における各技術的事項を他の実施形態に適用して実施例としても良い。
1 柱材
2 基礎
3 ベースプレート
3a 表面
3b 裏面
3c 側面
4 ボルト孔
5 スリット
6 アンカーボルト
7 ナット
8 駒材
8a モルタル部
8b 金属板
9 隙間
11 コンクリート
11a 第1被覆部
11b 第2被覆部
14 第1の縁切材
14a 折曲部
15 第2の縁切材
16 柱材取り付け突部
17 スペーサ部材
17a 駒材設置孔
17b アンカーボルト挿通孔
17c 水平部

Claims (8)

  1. 柱材と、該柱材の下端に接合されたベースプレートと、を備えた柱脚構造であって、
    前記ベースプレートはアンカーボルトを介して基礎に固定され、前記ベースプレートと前記基礎との間には、前記ベースプレートを支持する駒材と弾性を有するスペーサ部材とが設置され、該スペーサ部材が前記駒材の周囲を囲っており、
    前記スペーサ部材が前記駒材を設置する駒材設置孔を有し、
    前記駒材設置孔が、前記駒材によって拡大された状態で設置されていることを特徴とする柱脚構造。
  2. 柱材と、該柱材の下端に接合されたベースプレートと、を備えた柱脚構造であって、
    前記ベースプレートはアンカーボルトを介して基礎に固定され、前記ベースプレートと前記基礎との間には、前記ベースプレートを支持する駒材と弾性を有するスペーサ部材とが設置され、該スペーサ部材が前記駒材の周囲を囲っており、
    前記スペーサ部材が前記アンカーボルトを挿通させるアンカーボルト挿通孔を有し、
    前記アンカーボルト挿通孔が、前記アンカーボルトによって拡大された状態で設置されていることを特徴とする柱脚構造。
  3. 柱材と、該柱材の下端に接合されたベースプレートと、を備えた柱脚構造であって、
    前記ベースプレートはアンカーボルトを介して基礎に固定され、前記ベースプレートと前記基礎との間には、前記ベースプレートを支持する駒材と弾性を有するスペーサ部材とが設置され、該スペーサ部材が前記駒材の周囲を囲っており、
    前記スペーサ部材の下面と前記基礎の上面とが接着されていることを特徴とする柱脚構造。
  4. 柱材と、該柱材の下端に接合されたベースプレートと、を備えた柱脚構造であって、
    前記ベースプレートはアンカーボルトを介して基礎に固定され、前記ベースプレートと前記基礎との間には、前記ベースプレートを支持する駒材と弾性を有するスペーサ部材とが設置され、該スペーサ部材が前記駒材の周囲を囲っており、
    前記スペーサ部材の上面と前記ベースプレートの下面とが接着されていることを特徴とする柱脚構造。
  5. 前記ベースプレートを被覆するコンクリートが前記スペーサ部材の側面に接していることを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載の柱脚構造。
  6. 前記スペーサ部材が、前記基礎と前記ベースプレートにより上下方向に圧縮された状態で設置されていることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の柱脚構造。
  7. アンカーボルトが埋設された基礎に対して弾性を有するスペーサ部材を設置し、前記スペーサ部材が有する駒材設置孔内にモルタルを打設してモルタル部を製造した後、前記アンカーボルトに対して柱材の下端が接合されるベースプレートを固定し、前記基礎に対してコンクリートを打設することで前記ベースプレートを被覆することを特徴とする柱脚構造の製造方法。
  8. 前記駒材設置孔がモルタルを打設する目安とする水平部を有していることを特徴とする請求項7に記載の柱脚構造の製造方法に用いることを特徴とするスペーサ部材。
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