JP5574779B2 - 建物 - Google Patents
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Description
また、基礎に対して、梁の長手方向中間部分を接合し、柱梁架構の水平剛性を増大させている構成もある。
このため、建物増築または改築等を実施する場合、水平剛性が固定値のため、増築または改築の範囲やバリエーションに制約を受け、自由にプランを作成することが出来ない場合がある。
従来一般の建物では、建物本体の下部と基礎との締結位置が固定されていたが、請求項1に記載の建物では、建物本体と基礎との締結位置を変更することができるので、施工時のみならず、建物の建築後においても該締結位置を自由に変更することができる。このため、建築後であっても、締結位置の変更によって建物の水平剛性を自由に変更することができる。
請求項1に記載の建物では、締結位置の固定された位置固定締結手段、即ち、一般の建物で用いられている、例えば、基礎に固着されたアンカーボルト等に相当するものを備えている。請求項1に記載の建物では、位置固定締結手段と位置可変締結手段の2種類の締結手段によって、建物の水平剛性が確保される。
また、一例として、位置固定締結手段によって、建物本体と基礎との基本的な締結、即ち、基本的な水平剛性を確保し、位置可変締結手段により、建物の水平剛性の向上を図ることができる。即ち、建物全体の水平剛性のうちの主たる部分を位置固定締結手段に受け持たせ、残りの従たる部分を位置可変締結手段に受け持たせることができる。
ここで、位置可変締結手段による締結位置は、位置固定締結手段による締結位置とは異なる位置に設定されるので、位置固定締結手段による締結位置とは異なる所望の位置にて建物本体の下部と基礎との締結を行うことができる。
そして、請求項1に記載の建物では、位置固定締結手段による締結位置と、位置可変締結手段による締結位置との距離を変更することで、建物の水平剛性を変更することができる。より具体的には、位置可変締結手段による締結位置を位置固定締結手段による締結位置に近づけることで建物の水平剛性は高くなり、位置可変締結手段による締結位置を位置固定締結手段による締結位置から遠ざけることで、位置固定締結手段による締結位置に近づけた場合に比較して建物の水平剛性は低くなる。
請求項1に記載の建物では、建物本体が、固定手段を用いてレールの基礎に締結される。そして、基礎に設けられたレールに沿って固定手段による締結位置を変更することができる。
請求項1に記載の建物では、基礎に設けられたレールの溝にナットが移動可能に係合されているので、該ナットはレールの所望の位置に移動して配置することができる。
床梁には、長手方向に沿って複数の孔が形成されているので、基礎と床梁とを締結したい位置の孔にボルトを挿通し、孔を挿通させたボルトを該孔の下に配置したナットに締め付けることで、床梁と基礎との締結を行うことができる。
請求項2に記載の建物は、1乃至複数の建物ユニットを含んで構成された建物、即ち、所謂ユニット建物である。
建物ユニットでは、床梁の一方の端部及び他方の端部に柱が接続されており、該一対の柱の上端同士を連結するように天井梁が設けられ、これら床梁、柱、及び天井梁でラーメン構造体をなしている。
位置可変締結手段による締結位置が、建物ユニットの一方の隅部側に設けられる柱の下部に設けられる位置固定締結手段による締結位置と建物ユニットの他方の隅部側に設けられる柱の下部に設けられる位置固定締結手段による締結位置との中央部よりも位置固定締結手段側に設定されている第1の状態と、位置可変締結手段による締結位置が、建物ユニットの一方の隅部側に設けられる柱の下部に設けられる位置固定締結手段による締結位置と建物ユニットの他方の隅部側に設けられる柱の下部に設けられる位置固定締結手段による締結位置との中央部に設定されている第2の状態とを比較すると、第1の状態の方が、水平剛性を高くすることができる。なお、位置可変締結手段による締結位置を位置固定締結手段に近づけるにしたがって、水平剛性は高くなる。
また、請求項1に記載の建物によれば、位置固定締結手段と位置可変締結手段とで建物の水平剛性を確保でき、位置可変締結手段によって水平剛性を変更することできる。
さらに、請求項1に記載の建物によれば、レールと固定手段といった簡単な構成で締結位置を自由に変更することができ、固定手段をナット、ボルト、及び床梁の孔で簡単に構成できる。
図1には、複数個(本実施形態では4個)の建物ユニット12A〜12Dからなるユニット建物10が示されている。なお、建物ユニット12A〜12Dは、何れも同様の構成であり、建物ユニット12Dは、他の建物ユニット12A〜12Cよりも長く形成されている。
説明の便宜上、建物ユニット12Cの各部材に名称付けをしておく。建物ユニット12Cは、4本の柱14と、互いに平行に配置された長短二組の天井梁16、18と、これらの天井梁16,18に対して上下に平行に配置された長短二組の床梁20,22とを備えており、梁の端部を天井と床の仕口に溶接することによりラーメン構造として構成されている。
本実施形態の柱14には、断面ロ字形状(正方形)の角型鋼管が用いられている。
なお、ユニット建物10の外側に設けられる外装等は図示が省略されている。
図2に示すように、床仕口部30のベース30Aには下方へ突出されるアンカーボルト36が固定されており、基礎32にはアンカーボルト36が挿入されるアンカーホール38が形成されている。
図3に示すように、基礎32の上部には、長手方向に沿って延びる溝付きレール42が埋設されている。
図3、及び図4に示すように、溝付きレール42は、断面形状(外形)が四角形であり、上面側には、長手方向に沿って延びる溝44が形成されている。溝44は、上面側が幅狭溝部44Aとされ、幅狭溝部44Aの下側が幅狭溝部44Aよりも溝幅が広く形成された幅広溝部44Bとされている。
溝付きレール42は、基礎32のコンクリートに埋設されているが、図3に示すように、内部の鉄筋34と溶接されていても良い。なお、溝付きレール42は、基礎32のコンクリートを型枠に流し込む前に、予め鉄筋34等に接合することで、位置決めしておくことが好ましい。溝付きレール42を配した型枠内にコンクリートを流し込み、固化させることで、溝付きレール42とコンクリートが一体化する。
床梁20の中間部分を基礎32に対して締結(固定)する場合には、締結したい位置の孔50の下にナット46をスライドさせて配置し、該孔50にボルト48を挿通させ、ボルト48をナット46に締め付ける。なお、床梁20と基礎32との間には、隙間が形成されているので、ボルト48で締結を行う部分には、床梁20と基礎32との間に、隙間の寸法と同じ厚さのスペーサー52を挿入してから、ボルト48をナット46に締め付ける。本実施形態のスペーサー52は、矩形の鋼板に切欠を形成したものであるが、切欠に代えて孔を形成しても良く、その形状は特に限定されない。
なお、本実施形態では、以後、ボルト48による締結位置を、適宜「可変締結位置56」と呼ぶことにする。
次に、本実施形態のユニット建物10の作用を説明する。
本実施形態のユニット建物10では、床梁20の下側のフランジ20Aに、基礎32との連結を行う際のボルト48を挿通させる孔50が、梁長手方向に沿って複数形成されているので、ボルト48を挿入する孔50を変更することで、可変締結位置56の配置位置を梁長手方向に変更することができる。
なお、可変締結位置56の配置位置を変更するには、例えば、以下のようにして行う。
(2) ナット46を、締結を行いたい部位にある孔50の下側にスライドさせて配置する。ナット46をスライドさせるには、例えば、図6に示すような先端の曲った棒58を床梁20と基礎32との間の隙間から溝内に差込み、棒58の先端でナット46を押せば良い。
(3) ボルト48を孔50に挿入し、ナット46に締め付ける。
また、本実施形態では、床梁20の型鋼を、フランジを建物内側(床下側)に向けているので、ユニット建物10の完成後においても床下にて、スパナ等を用いてボルト48を操作することができるので、ユニット建物10の完成後においても可変締結位置56の締結位置の変更を容易に行うことができる。
先ず第1に、両端側を床仕口部30を介して基礎32に対して固定的に締結している床梁20に対して、梁長手方向中間部を上述した様にボルト48、ナット46等を用いて基礎32に締結することで、ユニット建物10の水平剛性を向上させることができる。
図5(A)には、ユニット建物10の新築時の構成が簡略的に示されており、図5(B)には、ユニット建物10の増築時の構成が簡略的に示されている。
上記実施形態のユニット建物10では、床梁20と基礎32との間に隙間が設けられていたが、床梁20は基礎32に密着していても良い。この場合、可変締結位置56においてスペーサー52は不要となる。
12A〜F 建物ユニット
14 柱
20 床梁(建物本体の下部)
22 床梁(建物本体の下部)
30 床仕口部
36 アンカーボルト(位置固定締結手段)
42 レール(位置可変締結手段:レール)
46 ナット(位置可変締結手段:固定手段)
48 ボルト(位置可変締結手段:固定手段)
50 孔(位置可変締結手段:固定手段)
Claims (4)
- 基礎と、前記基礎の上に据え付けられる建物本体と、を備え、
前記建物本体の下部と前記基礎とを締結すると共に、締結位置を変更可能な位置可変締結手段を有し、
前記位置可変締結手段は、前記基礎に設けられるレールと、前記レールに沿って締結位置を変更可能な固定手段と、を含んで構成され、
前記固定手段は、前記レールの長手方向に形成された溝に対して移動可能に係合されるナットと、前記ナットに螺合されるボルトと、前記建物本体の床梁の長手方向に沿って形成され前記ボルトが挿通される複数の孔と、を含んで構成され、
前記建物本体の下部と前記基礎とを締結する締結位置の固定された位置固定締結手段を、前記位置可変締結手段とは別に備えている建物。 - 前記建物本体は、1乃至複数の建物ユニットを含んで構成され、
前記位置可変締結手段を用いて前記基礎と締結された前記建物ユニットを少なくとも1つ有する請求項1に記載の建物。 - 前記位置可変締結手段による締結位置は、前記建物ユニットの一方の隅部側に設けられる柱の下部に設けられる前記位置固定締結手段による締結位置と、前記建物ユニットの他方の隅部側に設けられる柱の下部に設けられる前記位置固定締結手段による締結位置との間に設定されている、請求項2に記載の建物。
- 前記位置可変締結手段による締結位置は、前記建物ユニットの一方の隅部側に設けられる柱の下部に設けられる前記位置固定締結手段による締結位置と前記建物ユニットの他方の隅部側に設けられる柱の下部に設けられる前記位置固定締結手段による締結位置との中央部よりも、位置固定締結手段側に設定されている、請求項3に記載の建物。
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