JP6667940B2 - 外壁の外壁パネル・柱割付け構造および割付け施工方法 - Google Patents

外壁の外壁パネル・柱割付け構造および割付け施工方法 Download PDF

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Description

この発明は、物流施設等の鉄骨系建物等において、柱に対して外壁パネルを割り付ける外壁の外壁パネル・柱割付け構造および割付け施工方法に関する。
物流施設、コンビニエンスストア等の建物の外壁において、ロックウールなどの不燃断熱材を鋼板で挟み込んだ金属サンドイッチ構造の外壁パネルを、上下に複数枚並べて構築するものがある。このような外壁を施工するのに、従来は、図14〜図16のようにスラブ51,梁53,53A(図16)、柱54(図14,図15)等からなる建物躯体50に、下地となる胴縁53を先行して取付け、この胴縁53に前記複数枚の外壁パネル52を取り付けている。この場合、図16のようにスラブ51の上部に胴縁固定用のピース55を取り付け、そこに胴縁53を固定する。その胴縁53に外壁パネル52を下段から順にビスで固定していく。
外壁パネル52の胴縁53へのビス固定作業は、胴縁53と反対側に設けられた足場(図示せず)から行われ、外壁パネル52が外壁面を構成する場合は、外部足場から行われる。この時、外壁パネル52は1枚1枚ウインチなどによって吊り上げられ、胴縁53に取り付けられる。
図14、図15に示すように、柱54に対する外壁パネル52の割り付けは、柱54の柱芯Oを基準とし、柱芯Oを挟む両側に外壁パネル52が位置するように行われている。
特許第5059567号公報 特開2004−346601号公報 特開平01−182466号公報 実開平01−085379号公報 特許第4709321号公報 特開2012−057370号公報 特開平09−096025号公報
近年、建築施工では省力化や短工期化が求められているが、上記した従来の外壁パネルの施工方法では、外壁パネル52を1枚ずつ吊り上げ、建物躯体50の胴縁53に取り付けるので、省力化や短工期化は期待できない。また、外壁パネル52を胴縁53に取付ける作業は高所作業となるため、建物躯体50の外周に足場が必要であり、外壁パネル52の取付け施工の間、足場を解体できない。このことから、例えば外構工事など足場に影響する工事が滞るなどの問題がある。
このような課題を解決する対策として、建物躯体50に取付けられる複数枚の外壁パネル52を、下地となる胴縁53と共に地組みして下地一体型の外壁パネルユニット(図示せず)としておき、この下地一体化外壁パネルを一度に吊り上げて建物躯体50に取付けることで、省力化や短工期化を図ることを考えた。
しかし、外壁パネル52を胴縁53と地組みして下地一体型の外壁パネルユニットとして施工する場合、柱芯Oの位置に下地となる胴縁53を施工しようとしても、柱54が邪魔となって室内側からの取付け施工ができない。
この発明の目的は、複数枚の外壁パネルを下地となる胴縁と共に下地一体型の外壁パネルユニットとして纏めて建物躯体に取付けるようにした場合に、柱に邪魔されることなく室内側からの胴縁の取付けが行えて、無足場による下地一体型施工が可能になる外壁の外壁パネル・柱割付け構造および柱割付け施工方法を提供することである。
この発明の外壁の外壁パネル・柱割付け構造は、上下方向に並ぶ複数枚の外壁パネルを、この外壁パネルの横幅方向の複数箇所で上下方向に延びる複数本の胴縁に取付けて外壁パネルユニットとし、この外壁パネルユニットを、前記胴縁で建物躯体に取付ける外壁において、前記外壁パネルを前記建物躯体の柱に対して割付ける構造であって、
前記外壁パネルユニットが上下に複数並び、上下に隣合う前記外壁パネルユニットの前記胴縁の対向する端部がジョイントプレートで相互に接合され、
上下のスラブ間に前記外壁パネルユニットが1枚よりも多く配置され、
前記柱に跨がるように前記各外壁パネルユニットが前記柱に対して配置され、
前記胴縁として、開口側が前記外壁パネルの幅方向を向くリップ溝形鋼を有し、
前記外壁パネルユニットの高さ範囲に前記いずれかの床スラブが位置する前記外壁パネルユニットについては、前記床スラブのエッジに設けられた形鋼の上にL形鋼の切片からなるファスナが取付けられ、前記リップ溝形鋼の胴縁の屋内側のフランジが前記ファスナに接しボルトで接合され、
いずれの前記床スラブも位置しない高さ位置にある前記外壁パネルユニットは、上下の前記床パネル間の高さ位置にある耐風梁に接合される、
ことを特徴とする。
この構成によると、外壁パネルユニットを柱に跨がるように割り付けたため、複数枚の外壁パネルを下地となる胴縁に取付けて下地一体型の外壁パネルユニットとし、この下地一体型の外壁パネルユニットを建物躯体に取付けるときに、前記胴縁を建物躯体に取付ける作業が柱に邪魔されずに室内側から行える。例えば、建物躯体内のスラブや梁上等から行える。そのため、無足場による下地一体型の外壁パネルユニットとして施工することが可能になる。これにより、個々の外壁パネルを1枚ずつ建物躯体に取付ける従来の工法に比べて、省力化、短工期化が可能となる。
外壁パネル間の縦目地は、目地構造によっては外部から行うことが必要になるが、目地処理だけであれば、作業時間が短く、高所作業車やゴンドラなどで済ますことができる。そのため、従来必要であった全面総足場が不要で、足場の構築,撤去作業が不要になるうえ、足場に起因した工事の遅延などの影響も少なくなる。目地構造を予め取付けたガスケットジョイント工法やオープンジョイント工法とすれば、高所作業車やゴンドラによる外部作業を無くすこともできる。
この発明において、前記柱が、前記外壁パネルユニットの横幅の中央付近に位置するようにしても良い。柱が外壁パネルの横幅の中央付近に位置する場合、柱に対する外壁パネルの幅方向の位置関係が明確になる。
この発明において、前記柱が、前記外壁パネルユニットの側縁付近であって、かつ前記左右に隣合う外壁パネルユニットの外壁パネル間の縦目地に施される目地処理範囲から外れた位置であっても良い。前記目地処理範囲は、例えば隣合う外壁パネルの縁部間に渡って目地処理として耐火板等を設ける場合は、その耐火板の範囲も含む。
外壁パネル間の縦目地に施される目地処理範囲から外れた位置であれば、柱が外壁パネルの側縁付近であっても、柱が胴縁の取付けだけでなく、室内側からの目地処理の邪魔にもならない。柱が外壁パネルの側縁付近に位置させるようにした場合も、柱に対する外壁パネルの幅方向の位置関係が明確になる。
この発明の外壁の外壁パネル・柱割付け施工方法は、上下方向に並ぶ複数枚の外壁パネルを、この外壁パネルの横幅方向の複数箇所で上下方向に延びる複数本の胴縁に取付けて外壁パネルユニットとし、この外壁パネルユニットを、前記胴縁で建物躯体に取付ける外壁において、前記外壁パネルを前記建物躯体の柱に対して割付ける施工方法であって、
前記外壁パネルユニットは上下に複数並べ、上下に隣合う前記外壁パネルユニットの前記胴縁の対向する端部をジョイントプレートで相互に接合し、
上下のスラブ間に前記外壁パネルユニットを1枚よりも多く配置し、
前記柱に跨がるように前記外壁パネルユニットを前記柱に対して配置し、
前記胴縁として、開口側が前記外壁パネルの幅方向を向くリップ溝形鋼を有し、
前記外壁パネルユニットの高さ範囲に前記いずれかの床スラブが位置する前記外壁パネルユニットについては、前記床スラブのエッジに設けられた形鋼の上にL形鋼の切片からなるファスナを取付け、前記リップ溝形鋼の胴縁の屋内側のフランジを前記ファスナに接してボルトで接合し、
いずれの前記床スラブも位置しない高さ位置にある前記外壁パネルユニットは、上下の前記床パネル間の高さ位置にある耐風梁に接合する、
ことを特徴とする。
この施工方法による場合、この発明の割付け構造につき前述したと同様に、複数枚の外壁パネルを下地となる胴縁と共に下地一体型の外壁パネルユニットとして纏めて建物躯体に取付けるにつき、柱に邪魔されることなく室内側から胴縁の取付けが行えて、無足場による下地一体型施工が可能になる。また、個々の外壁パネルを1枚ずつ建物躯体に取付ける従来の工法に比べて、省力化、短工期化が可能となる。外部足場が不要で、足場の構築,撤去作業が不要になるうえ、足場に起因した工事の遅延などの影響も少なくなる。
この発明の外壁の外壁パネル・柱割付け構造は、上下方向に並ぶ複数枚の外壁パネルを、この外壁パネルの横幅方向の複数箇所で上下方向に延びる複数本の胴縁に取付けて外壁パネルユニットとし、この外壁パネルユニットを、前記胴縁で建物躯体に取付ける外壁において、前記外壁パネルを前記建物躯体の柱に対して割付ける構造であって、前記外壁パネルユニットが上下に複数並び、上下に隣合う前記外壁パネルユニットの前記胴縁の対向する端部がジョイントプレートで相互に接合され、上下のスラブ間に前記外壁パネルユニットが1枚よりも多く配置され、前記柱に跨がるように前記各外壁パネルユニットが前記柱に対して配置され、前記胴縁として、開口側が前記外壁パネルの幅方向を向くリップ溝形鋼を有し、前記外壁パネルユニットの高さ範囲に前記いずれかの床スラブが位置する前記外壁パネルユニットについては、前記床スラブのエッジに設けられた形鋼の上にL形鋼の切片からなるファスナが取付けられ、前記リップ溝形鋼の胴縁の屋内側のフランジが前記ファスナに接しボルトで接合され、いずれの前記床スラブも位置しない高さ位置にある前記外壁パネルユニットは、上下の前記床パネル間の高さ位置にある耐風梁に接合されるため、複数枚の外壁パネルを下地となる胴縁と共に下地一体型の外壁パネルユニットとして纏めて建物躯体に取付ける場合に、柱に邪魔されることなく室内側からの胴縁の取付けが行え、無足場による下地一体型施工が可能になる。そのため、個々の外壁パネルを1枚ずつ建物躯体に取付ける従来の工法に比べて、省力化、短工期化が可能となる。また、外部足場が不要で、足場の構築、撤去作業が不要になるうえ、足場に起因した工事の遅延などの影響も少なくなる。
この発明の外壁の外壁パネル・柱割付け施工方法は、上下方向に並ぶ複数枚の外壁パネルを、この外壁パネルの横幅方向の複数箇所で上下方向に延びる複数本の胴縁に取付けて外壁パネルユニットとし、この外壁パネルユニットを、前記胴縁で建物躯体に取付ける外壁において、前記外壁パネルを前記建物躯体の柱に対して割付ける施工方法であって、前記外壁パネルユニットは上下に複数並べ、上下に隣合う前記外壁パネルユニットの前記胴縁の対向する端部をジョイントプレートで相互に接合し、上下のスラブ間に前記外壁パネルユニットを1枚よりも多く配置し、前記柱に跨がるように前記外壁パネルユニットを前記柱に対して配置し、前記胴縁として、開口側が前記外壁パネルの幅方向を向くリップ溝形鋼を有し、前記外壁パネルユニットの高さ範囲に前記いずれかの床スラブが位置する前記外壁パネルユニットについては、前記床スラブのエッジに設けられた形鋼の上にL形鋼の切片からなるファスナを取付け、前記リップ溝形鋼の胴縁の屋内側のフランジを前記ファスナに接してボルトで接合し、いずれの前記床スラブも位置しない高さ位置にある前記外壁パネルユニットは、上下の前記床パネル間の高さ位置にある耐風梁に接合するため、複数枚の外壁パネルを下地一体型の外壁パネルユニットとして纏めて建物躯体に取付ける場合に、柱に邪魔されることなく室内側からの胴縁の取付けが行えて、無足場による下地一体型施工が可能になる。そのため、個々の外壁パネルを1枚ずつ建物躯体に取付ける従来の工法に比べて、省力化、短工期化が可能となる。また、外部足場が不要で、足場の構築,撤去作業が不要になるうえ、足場に起因した工事の遅延などの影響も少なくなる。
この発明の第1の実施形態に係る外壁の外壁パネル・柱割付け構造を一部分解状態で示す概略正面図である。 同外壁パネル・柱割付け構造の部分拡大平面図である。 (A)は同外壁パネル・柱割付け構造における外壁パネルユニットの取付部を示す縦断面図、(B)はその部分水平断面図である。 (A)は外壁パネルユニットの平面図、(B)は同外壁パネルユニットにおける胴縁への外壁パネルの取付け部分を示す部分拡大平面図である。 同外壁パネルユニットの斜視図である。 外壁パネルの中間省略断面図である。 上下に隣合う外壁パネルの境界部分の断面図である。 同外壁パネルユニット造を組み建てる地組架台に胴縁を保持させた状態を示す正面図である。 同地組架台に外壁パネルユニットを組み付けた状態を示す右側面図である。 外壁パネルユニットを建物躯体に取付ける作業の説明図である。 外壁パネルユニットの胴縁とスラブとの関係の変形例を示す部分水平断面図である。 同変形例の部分斜視図である。 この発明の他の実施形態を示す部分水平断面図である。 従来例の部分省略正面図である。 その部分拡大平面図である。 その部分拡大縦断面図である。
この発明の第1の実施形態を図1ないし図10と共に説明する。この外壁の外壁パネル・柱割付け構造が適用される建物は、例えば物流施設となる倉庫やコンビニエンスストア等の鉄骨系建物である。
図1において、この外壁の外壁パネル・柱割付け構造は、上下方向に並ぶ複数枚の外壁パネル22を、この外壁パネル22の横幅方向の複数箇所で上下方向に延びる複数本の胴縁23に取付けて外壁パネルユニット21(図5)とし、図3のように、この外壁パネルユニット21を、前記胴縁23で前記建物躯体26に取付ける外壁において、前記外壁パネル22を前記建物躯体26の柱34(図1、図2)に対して割付ける構造であって、前記柱34に跨がるように前記外壁パネルユニット21を前記柱34に対して配置する。外壁パネルユニット21は、上下左右に複数並べて設置する。
この例では、外壁パネルユニット21は、柱34が外壁パネルユニット34の横幅の中央付近に位置するが、必ずしも中央付近でなくても良く、柱34が外壁パネルユニット21の幅内であれば良い。また、柱34に跨がらない外壁パネルユニット21があっても良い。図1の例では、柱34に跨がる外壁パネルユニット21と跨がらない外壁パネルユニット21とが左右に交互に並んでいる。建物躯体26は、前記柱34、梁41、41A(図3)、およびスラブ31等により構成される。
外壁パネル22は、耐火性および断熱性を有する横長の耐火パネルである。外壁パネル22は、具体例を挙げると、図6に示すように、不燃断熱材27を屋外側および屋内側の鋼板28,29で挟み込んだ金属サンドイッチパネルとされる。不燃断熱材27は、ロックウール等の非定形の材料であるが、けい酸カルシウム板や石膏ボード等であっても良い。
図7は、上下に隣り合う外壁パネル22,22の継手部分を断面図で示している。上下の外壁パネル22,22は、互いに嵌まり合う突条部分および凹溝部分を有し、その蛇行した嵌まり合い面で雨水や風の侵入を阻止し、または侵入した雨水が流下し易くなる継手形状とされる。
図2において、胴縁23は、建物躯体26への外壁パネル22の取付け用の下地となる棒状の下部材であって、ここでは断面C字状の軽量形鋼のリップ溝形鋼が用いられている。この胴縁23は、そのC字の開口側が胴縁23の並び方向つまり外壁パネル22の幅方向を向くように設けられる。
外壁パネル22の胴縁23への取付けには、図4(B)に示すようにドリル付きタッピングビス等の軸状の固着具30が用いられる。同図において、固着具30の頭部が外壁パネル22の表面から沈み込んで図示されているのは、外壁パネル22における継手部分の凹み部22a(図6、図7)内に固着具30の頭部が位置しているためである。
図3に示すように、外壁パネルユニット21は、この例では、前記胴縁23を建物躯体26のスラブ31よりも屋外側に位置させている。外壁パネルユニット21の建物躯体26への取付けは、胴縁23を介して行われる。胴縁23を建物躯体26に取付ける構造としては、建物躯体26のスラブ31の端部および耐風梁32にファスナ14を取付け、これらファスナ14に、外壁パネルユニット21の胴縁23をボルトまたは溶接で固定する構造とされる。スラブ31は、建物躯体26の梁41上にデッキプレートを載せ、その上にコンクリートを打設した構成とされ、外壁側の小口面は内向きの溝形鋼等の形鋼31aで構成されている。スラブ31のファスナ14は、上記形鋼31aの上面に溶接等で固定されている。ファスナ14は、L形鋼の切片等からなり、各胴縁23と対応する箇所に部分的に設けられている。
図4(B)は胴縁23のファスナ14への取付部分を拡大して示す。同図の例では、ファスナ14の横片14aが形鋼31aの上面に固定され、立片14bに胴縁23がボルト42およびナット43により固定される。ナット43は、リップ溝形の胴縁23のフランジ内面に溶接で固定され、ナット43に合わせて上記フランジおよびファスナ14にボルト挿通孔が設けられている。そのため、ボルト42を締め込む作業は屋内側から行える。
図3において、耐風梁32は、上下のスラブ31,31間の中間高さ位置に設けられて外壁パネル22に作用する風荷重を内側から支える梁である。耐風梁32に対する外壁パネルユニット21の胴縁23の取付けも、スラブ31への取付けと同様にファスナ14とボルト・ナットで行われている。
外壁パネルユニット21の高さは、同図の例では上下のスラブ31,31間の高さよりも低く、上下に並ぶ外壁パネルユニット21,21は、胴縁23の対向する端部が相互に連結されている。そのため、同図の例では、各外壁パネルユニット21の胴縁23の下部は直接には建物躯体26に取付けられていないが、下側に連結された胴縁23の上部が建物躯体26に取付けられることで、胴縁23の下部も建物躯体26に堅固に支持される。
上下の胴縁23,23の相互の連結は、この例では両胴縁23の端部外面に跨がって配置したジョイントプレート15をそれぞれ両胴縁23に、ボルト16であるいは溶接で固定することにより行われている。両胴縁23,23の端部同士の連結は、この他に、中空部材である両胴縁23,23の端部間に渡って嵌まり込む嵌込み部材17を設けることで行っても良い。
なお、図3(B)および図4(A)に示すように、スラブ31と外壁パネル22との間には、外壁パネルユニット21の胴縁23をスラブ31よりも屋外側に位置させてことによって、スラブ31の縁に沿う隙間dが生じるが、この隙間dは、モルタルやロックウール等の耐火材の充填部45によって塞ぐ。
上記隙間dを小さくするために、図11,図12に示すように、スラブ31の縁に切欠部31bを設け、この切欠部31b内に胴縁23を配置しても良い。切欠部31b内は上記耐火材を充填した充填部45とする。この場合、切欠部31bがない箇所では、スラブ31の縁に外壁パネル22が接して隙間dが生じないようにしても良く、また隙間dが少し残るようにしてその隙間dに上記耐火材の充填部45で塞いでも良い。
図8〜図10は、外壁パネルユニット21の組み立てから、建物躯体26への取付までの過程を示す。外壁パネルユニット21を組み立てる地組み過程では、例えば図8,図9に示す地組架台1を用いる。この地組架台1は、鉄骨で組まれた地組架台本体2に、下側および上側の治具取付桟12,13が互いに上下に位置して設けられ、これら治具取付桟12,13に胴縁支持用の複数の下端固定治具3および上側固定治具4が取付けられている。また、地組架台本体2の上端にクレーン等のパネル揚重装置24が設置されている。
上記下端固定治具3および上側固定治具4に各胴縁23の下端および上部を支持させて、各胴縁23を立ち姿勢で平行に支持する。この立ち姿勢に支持された複数本の胴縁23に、外壁パネル22を1枚ずつパネル揚重装置24で吊り上げて下から順に取付ける。これにより、外壁パネルユニット21が立ち姿勢で組み立てられる。この組み立てられた外壁パネルユニット21を、図10のようにクレーン等の揚重装置25を用いて吊り上げ、作業者40が補助しながら建物躯体26へ取付ける。
このように各外壁パネルユニット21を順に建物躯体26に取付ける。その後、左右に隣合う外壁パネルユニット21の外壁パネル22間の縦目地35の目地処理を行う。この目地処理は、高所作業台やゴンドラ等を用いて行う。前記縦目地35は、乾式のガスケット(図示せず)を外壁パネル22に取付けておく工法とした場合は、外壁パネルユニット21の建物躯体26への取付けによって目地処理も完了し、後施工の必要がない。
上記構成の外壁の外壁パネル・柱割付け構造によると、外壁パネルユニット21を柱34に跨がるように割り付けたため、複数枚の外壁パネル22を下地となる胴縁23に取付けて下地一体型の外壁パネルユニット21とし、この下地一体型の外壁パネルユニット21を建物躯体26に取付けるときに、前記胴縁23を建物躯体26に取付ける作業が柱34に邪魔されずに室内側から行える。例えば、建物躯体26内のスラブ31や梁上等から行える。そのため、無足場による下地一体型の外壁パネルユニット21として施工することが可能になる。これにより、個々の外壁パネル22を1枚ずつ建物躯体26に取付ける従来の工法に比べて、省力化、短工期化が可能となる。
纏め直すと、次の各利点が得られる。
・室内側からの取付けが可能となり、無足場による下地一体型の施工が可能になる。
・外壁パネル22を1枚ずつ吊り上げる必要が無くなり,複数枚を一度に吊り上げることで,省力化,短工期化が図れる。
・複数の外壁パネル22を下地となる胴縁23に地組みする下地一体型の施工が可能となり、外部足場の削減につながる。例えば全面総足場が必要であったのが,縦目地部分の止水やビス固定等のためだけの足場とし、高所作業車やゴンドラなどのみで済ますことができる。
・外部足場からのシーリング材の施工やガスケットの挿入などが不要となるオープンジョイント構法や、予め外壁パネル22に取り付けられたガスケットジョイント構法などの場合、さら高所作業車やゴンドラによる外部作業もなくすことができる。
・足場の組み付けや解体・撤去作業がないことで,工事の安全性の向上にも寄与する。
・外部足場をなくすことで,外構作業を円滑に進めることができる。
・図3や図12の例のように、外壁パネルユニット21の胴縁23をスラブ31よりも屋外側に位置させた場合は、従来の図16の例のように胴縁23が上下階のスラブ31,31間に嵌まり込む構造と異なり、胴縁23を上下スラブ31,31間へ嵌合する作業が不要で困難な作業を伴わず、下地一体型の外壁パネルユニット21を建物躯体26に簡単かつ迅速に取付けることができる。
なお、上記実施形態では、外壁パネル22を建物躯体26の柱34に対して割付けるのに、柱34が外壁パネル22の横幅の中央付近に位置するように外壁パネルユニット21を配置したが、この他に図13のように、柱34が、外壁パネル22の側縁付近であって、かつ左右に隣合う外壁パネルユニット21,21の外壁パネル22,22間の縦目地35に施される目地処理範囲から外れた位置となるように外壁パネルユニット21を配置しても良い。
1…地組架台
21…外壁パネルユニット
22…外壁パネル
23…胴縁
26…建物躯体
34…柱
35…縦目地

Claims (4)

  1. 上下方向に並ぶ複数枚の外壁パネルを、この外壁パネルの横幅方向の複数箇所で上下方向に延びる複数本の胴縁に取付けて外壁パネルユニットとし、この外壁パネルユニットを、前記胴縁で建物躯体に取付ける外壁において、前記外壁パネルを前記建物躯体の柱に対して割付ける構造であって、
    前記外壁パネルユニットが上下に複数並び、上下に隣合う前記外壁パネルユニットの前記胴縁の対向する端部がジョイントプレートで相互に接合され、
    上下のスラブ間に前記外壁パネルユニットが1枚よりも多く配置され、
    前記柱に跨がるように前記各外壁パネルユニットが前記柱に対して配置され、
    前記胴縁として、開口側が前記外壁パネルの幅方向を向くリップ溝形鋼を有し、
    前記外壁パネルユニットの高さ範囲に前記いずれかの床スラブが位置する前記外壁パネルユニットについては、前記床スラブのエッジに設けられた形鋼の上にL形鋼の切片からなるファスナが取付けられ、前記リップ溝形鋼の胴縁の屋内側のフランジが前記ファスナに接しボルトで接合され、
    いずれの前記床スラブも位置しない高さ位置にある前記外壁パネルユニットは、上下の前記床パネル間の高さ位置にある耐風梁に接合される外壁の外壁パネル・柱割付け構造。
  2. 請求項1に記載の外壁の外壁パネル・柱割付け構造において、前記柱が、前記外壁パネルユニットの横幅の中央付近に位置する外壁の外壁パネル・柱割付け構造。
  3. 請求項1に記載の外壁の外壁パネル・柱割付け構造において、前記柱が、前記外壁パネルユニットの側縁付近であって、かつ前記左右に隣合う外壁パネルユニットの外壁パネル間の縦目地に施される目地処理範囲から外れた位置である外壁の外壁パネル・柱割付け構造。
  4. 上下方向に並ぶ複数枚の外壁パネルを、この外壁パネルの横幅方向の複数箇所で上下方向に延びる複数本の胴縁に取付けて外壁パネルユニットとし、この外壁パネルユニットを、前記胴縁で建物躯体に取付ける外壁において、前記外壁パネルを前記建物躯体の柱に対して割付ける施工方法であって、
    前記外壁パネルユニットは上下に複数並べ、上下に隣合う前記外壁パネルユニットの前記胴縁の対向する端部をジョイントプレートで相互に接合し、
    上下のスラブ間に前記外壁パネルユニットを1枚よりも多く配置し、
    前記柱に跨がるように前記外壁パネルユニットを前記柱に対して配置し、
    前記胴縁として、開口側が前記外壁パネルの幅方向を向くリップ溝形鋼を有し、
    前記外壁パネルユニットの高さ範囲に前記いずれかの床スラブが位置する前記外壁パネルユニットについては、前記床スラブのエッジに設けられた形鋼の上にL形鋼の切片からなるファスナを取付け、前記リップ溝形鋼の胴縁の屋内側のフランジを前記ファスナに接してボルトで接合し、
    いずれの前記床スラブも位置しない高さ位置にある前記外壁パネルユニットは、上下の前記床パネル間の高さ位置にある耐風梁に接合する、
    ことを特徴とする外壁の外壁パネル・柱割付け施工方法。
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