JP2749049B2 - 陰極線管の製造方法 - Google Patents

陰極線管の製造方法

Info

Publication number
JP2749049B2
JP2749049B2 JP63035212A JP3521288A JP2749049B2 JP 2749049 B2 JP2749049 B2 JP 2749049B2 JP 63035212 A JP63035212 A JP 63035212A JP 3521288 A JP3521288 A JP 3521288A JP 2749049 B2 JP2749049 B2 JP 2749049B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ray tube
cathode ray
film
solution
antistatic
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP63035212A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH01211830A (ja
Inventor
啓溢 河村
克美 小原
孝男 河村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP63035212A priority Critical patent/JP2749049B2/ja
Priority to US07/281,213 priority patent/US4945282A/en
Priority to FR8816211A priority patent/FR2629268B1/fr
Priority to KR1019880016433A priority patent/KR920002531B1/ko
Publication of JPH01211830A publication Critical patent/JPH01211830A/ja
Priority to US08/986,332 priority patent/USRE37183E1/en
Application granted granted Critical
Publication of JP2749049B2 publication Critical patent/JP2749049B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Formation Of Various Coating Films On Cathode Ray Tubes And Lamps (AREA)
  • Vessels, Lead-In Wires, Accessory Apparatuses For Cathode-Ray Tubes (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は陰極線管の製造方法に係り、特にブラウン管
のパネル表面への帯電防止膜形成方法に関する。
〔従来の技術〕
カラーブラウン管やデイスプレイ用ブラウン管は、電
源を投入したり切断したりする時に、ブラウン管のパネ
ル内面に蛍光体を発光させるための電子ビームが当り、
−(マイナス)の高電位を形成したり急激になくなつた
りする。その時に内部の高電圧に対向するための電化が
パネルの外表面に発生し、その帯電した静電気がいつま
でも減衰しないで残るために、人体に不快感を与えた
り、ブラウン管の表面に接触した場合には、この蓄積さ
れた電荷が人体を通して放電するために電撃を受ける。
また反対電荷に帯電した空気中の埃、ほこり、汚染物質
等がパネルに吸い寄せられて付着して陰極線管の映像の
輝度劣化や不快感を招来し見ずらくなる。
そこで従来、かかる問題を解決するために、陰極線管
のパネル表面に帯電防止を施している。陰極線管の帯電
防止法は、次の2つに大別できる。
第1は、空気中の水分を利用する方法。この方法は、
例えば特開昭61−118932号に示すように、エチルシリケ
ート等のアルコキシドの分解過程で、分解を途中で止め
てSi−O−Siのシロキサン構造の一部に のシラノール基を一部に残して水分の吸着を良くして帯
電機能を持たせる。
第2は、膜自身が導電性を持つ透明導電膜を形成させ
る方法。例えば実公昭49−24211号に示すように、導電
性溶液をスプレーコーテイング後に450℃で焼いて透明
導電膜を形成する。また真空蒸着やスパツタリング等の
方法によつて形成させる。また特開昭62−154540号及び
実開昭62−116436号に示すように、透明導電膜や極細の
導線を短冊状または網目状に形成する。
〔発明が解決しようとする課題〕
上記第1の空気中の水分を利用する方法は、比較的湿
度の高い地域では問題ないが、湿度が低い地域での使用
は全く帯電防止を発揮しない。また膜構成として、シラ
ノール基 を一部残すためには、膜形成温度は高く上げられず(高
く上げると全てSi−O−Siのシロキサン構造となる)せ
いぜい80℃以下である。この温度では膜強度が非常に弱
く、布などで拭くことにより次第に剥離してくる。
第2の膜や線自身に導電性を持たせる方法の内、スプ
レーコーテイングなどによる液コーテイング方法は、コ
ーテイング後500〜600℃の温度で焼成しないと強靭な皮
膜とならず、また450℃以上で焼成しないと表面抵抗値
が109Ω/□以下には下らない。真空蒸着及びスパツタ
リングなどの方法は、これをブラウン管に適用する場合
には、物体が大きいために大変大掛りな真空装置とな
り、価格的にもスループツトアツプ的にも問題が大き
い。更にこれらの透明導電膜を短冊状に形成する方法
は、一層工程が増え価格アツプになる。極細の導線を短
冊状に形成することも価格的にも性能的にも問題が多
い。
本発明の目的は、200℃以下の低温でもコーテイング
可能であり、それ故に実球に直接コーテイングできるた
めに非常に低価格で、かつ特性的にも充分に満足できる
陰極線管の製造方法を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的は、それ自身が透明導電性能を有するSnO2,I
n2O3,Sb2O3及びこれらの混合系の微粒子を、アルキルシ
リケート=Si−(OR)(R:アルキル基)のアルコール
溶液に混合させた溶液を用いてブラウン管のパネル表面
に回転塗布し、その後200℃以下の温度で熱処理して帯
電防止膜を形成することにより達成される。
〔作用〕
それ自身が透明導電性能を持つ微粒子を使用すること
によつて、従来の有機金属の分解反応による前記の液コ
ーテイング法で必要とした500℃程度の分解温度を全く
必要とせず200℃以下で充分である。
また微粒子(数千Å以下)であるために、殆んど人間
の目には映らず、光散乱なども気にならないと共に、全
くの透明膜である。また微粒子をつないでいるのがSi−
(OR)を熱処理してできた膜であり、これはSi−(O
R)を200℃,30分で焼成することで充分に強固にガラ
スに付着すると共に、これがバインダーの作用をして前
記透明導電性微粒子をがつちり固めるために、強度が向
上する。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1図により説明する。ブ
ラウン管1のパネル表面には帯電防止膜2が形成されて
いる。帯電防止膜2は、アース接続している補強バンド
3に接触しており、全面にわたり0電位に保たれてい
る。
前記帯電防止膜2は次のようにして形成する。それ自
身が透明導電機能を持つ例えばSnO2,In2O3,Sb2O3及びそ
れらの混合系の微粒子すなわち、SnO2単独、In2O3
独、SnO2+In2O3,SnO2+In2O3+Sb2O3、SnO2+Sb2O3
びIn2O3+Sb2O3のいずれかの微粒子を、エチルシリケー
トSi−(O−C2H5のアルコール溶液に充分良く分散
混合させた溶液を準備する。この溶液には、適当な分散
剤や、分解を促進するための触媒を少量添加する。な
お、ブラウン管1が20インチの大きさの場合は、前記溶
液を約10ml消費する。
次にパネル面を上にした状態で100rpmで回転している
ブラウン管1のパネル面上に前記溶液を滴下し、全体に
行き渡つたところで500rpmに回転数を上げて溶液を薄く
均一にコーテイングする。このスピンコントロールは、
合計1分間で完了する。
その後、105℃で約10分間加熱して乾燥し、次いで160
℃で30分間加熱して焼成する。105℃で約10分間の加熱
の代わりに自然乾燥、蒸発により溶媒を消失させてもよ
い。これにより、帯電防止膜2が形成される。
第2図は20インチのカラーデイスプレイ管の帯電の減
衰特性を示す。図中、4は本発明による帯電防止膜を形
成したものを、5は全く何も処理をしない表面を持つも
のを、6はエチルシリケートのアルコール溶液のみを表
面にコーテイングして、160℃30分間焼成して一部にシ
ラノール基を残す帯電防止膜を持つものをそれぞれ示
す。同図より明らかなように、本発明の帯電防止膜を持
つカラーデイスプレイ管は、約10秒以下で電圧は0KVに
なるのに対し、他のものは、5分後も20KV以上の電圧を
保つており、減衰特性が非常に悪いことが判る。
次に本発明の帯電防止膜を持つブラウン管の表面抵抗
値変化について調べた結果について述べる。帯電防止膜
を株式会社ライオン事務器のNO.50−50の消しゴムで1kg
の荷重で250回往復でこすつた前後の表面抵抗値の変化
は1桁以下であつた。またジョンソン株式会社のガラス
クルー(商品名)で1000回こすつた前後の表面抵抗値変
化は0.5桁以下であつた。PH=12の荷性ソーダ液に室温
で1昼夜浸漬した前後の表面抵抗値の変化も1桁以内で
あつた。また120℃の乾燥炉に96時間置いた場合の表面
抵抗値の変化は全くなかつた。
このように、帯電防止機能に全く支障がなく、如何な
る環境下においても充分に帯電防止機能が発揮される。
ここで、In2O3は、SnO2に比べ抵抗が低くなる特徴を
有している。
〔発明の効果〕
本発明によれば、200℃以下でコーテイングできるの
で、実球に直接コーテイングが可能であり、容易に、安
価で、かつ耐久性の高い膜が形成できる。またブラウン
管のパネル表面の高電位の帯電を瞬時に除去することが
できるので、大気中の塵埃による汚染が排除されて画像
等の表示鮮明度が正常に保持されると共に、表示面に近
接する人体に対する放電等も回避される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示す概略外観図、第2図は
ブラウン管の帯電の減衰特性を示す特性図である。 1……ブラウン管、2……帯電防止膜。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それ自身が透明導電性能を有するSnO2,In2
    O3,Sb2O3のうち1種又はこれらの混合系の微粒子を、Si
    −(OR)(R:アルキル基)のアルコール溶液に混合さ
    せた溶液を用いてブラウン管のパネル表面に塗布し、そ
    の後熱処理して帯電防止膜を形成することを特徴とする
    陰極線管の製造方法。
  2. 【請求項2】前記熱処理温度は200℃以下であることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載の陰極線管の製造
    方法。
  3. 【請求項3】前記微粒子を、Si−(O−C2H5のアル
    コール溶液に混合させたことを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の陰極線管の製造方法。
JP63035212A 1987-12-10 1988-02-19 陰極線管の製造方法 Expired - Fee Related JP2749049B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63035212A JP2749049B2 (ja) 1988-02-19 1988-02-19 陰極線管の製造方法
US07/281,213 US4945282A (en) 1987-12-10 1988-12-08 Image display panel having antistatic film with transparent and electroconductive properties and process for processing same
FR8816211A FR2629268B1 (fr) 1987-12-10 1988-12-09 Panneau d'affichage d'images et procede pour fabriquer un tel panneau
KR1019880016433A KR920002531B1 (ko) 1987-12-10 1988-12-10 화상표시면판 및 그 제조방법
US08/986,332 USRE37183E1 (en) 1987-12-10 1997-12-08 Image display panel having antistatic film with transparent and electroconductive properties and process for processing same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63035212A JP2749049B2 (ja) 1988-02-19 1988-02-19 陰極線管の製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9272404A Division JP2815013B2 (ja) 1997-10-06 1997-10-06 陰極線管

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH01211830A JPH01211830A (ja) 1989-08-25
JP2749049B2 true JP2749049B2 (ja) 1998-05-13

Family

ID=12435538

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63035212A Expired - Fee Related JP2749049B2 (ja) 1987-12-10 1988-02-19 陰極線管の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2749049B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR930007356B1 (ko) * 1990-03-31 1993-08-09 삼성전관 주식회사 방현성 및 대전방지성 투명 코팅 조성물 및 그의 제조방법과 이 코팅 조성물을 코팅한 영상표시기
JP2981528B2 (ja) * 1992-12-25 1999-11-22 三菱電機株式会社 陰極線管およびその製造方法
US5853869A (en) * 1995-08-23 1998-12-29 Sumitomo Metal Mining Co., Ltd. Transparent conductor film for electric field shielding

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62280286A (ja) * 1986-05-29 1987-12-05 Taiyo Bussan Kk 静電気防止性コ−テイング組成物

Also Published As

Publication number Publication date
JPH01211830A (ja) 1989-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR920002531B1 (ko) 화상표시면판 및 그 제조방법
EP0533256B1 (en) Antistatic coating for, in particular, a cathode ray tube
GB2161320A (en) Cathode-ray tube having antistatic silicate glare-reducing coating
JP2749049B2 (ja) 陰極線管の製造方法
JP2815013B2 (ja) 陰極線管
JPH0268841A (ja) 帯電防止形陰極線管
DE3932343C2 (de) Verfahren zur Herstellung von antistatisch behandelten Kathodenstrahlröhren
JP3072991B2 (ja) 陰極線管
JPH03285233A (ja) コーティング組成物およびその製造方法ならびにこのコーティング組成物をコーティングした映像表示器の製造方法
JP2788295B2 (ja) 帯電防止膜の製造方法及び陰極線管
JP2749043B2 (ja) 陰極線管の製造方法
JP3049890B2 (ja) 透明導電膜の形成方法
JPH0637361Y2 (ja) 除電性を有する多層反射防止光透過板
JP2529755B2 (ja) 薄膜elパネルの製造方法
JP2516243B2 (ja) 帯電防止処理液及び帯電防止効果を有するブラウン管の製造方法
JPH09185998A (ja) 液晶表示装置
JP3545452B2 (ja) 透明導電膜の製造方法
JPH0362433A (ja) 帯電防止膜の製造方法及び陰極線管
JPH06103928A (ja) 陰極線管とその帯電,反射防止膜形成方法
JPH06345487A (ja) ディスプレイ用反射防止膜及びその製造法
JPH0696687A (ja) 扁平形ブラウン管の導電膜及びその製造方法
JPH0294223A (ja) 帯電防止処理型陰極線管の製造方法
KR100303845B1 (ko) 평판표시소자용 투명전극의 제조방법
JPH0384828A (ja) 帯電防止膜の製造方法及び陰極線管
JPH01154445A (ja) 陰極線管及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees