JP2738352B2 - 電磁アクチュエータ - Google Patents

電磁アクチュエータ

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JP2738352B2
JP2738352B2 JP19370195A JP19370195A JP2738352B2 JP 2738352 B2 JP2738352 B2 JP 2738352B2 JP 19370195 A JP19370195 A JP 19370195A JP 19370195 A JP19370195 A JP 19370195A JP 2738352 B2 JP2738352 B2 JP 2738352B2
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立身 井手
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Nippon Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電磁アクチュエータ
に関し、特にそのアーマチュアの回転構造を改良した電
磁アクチュエータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の電磁アクチュエータとし
ては、アーマチュアと鉄心とで構成される一極の磁極を
有してる。このアクチュエータを動作させるにあたって
は、鉄心に巻装されたコイルを励磁することにより、ア
ーマチュアと鉄心との間に磁気吸引力を発生せしめ、そ
の吸引力を直線もしくは回動運動するようにアーマチュ
アに作用せしめる。それにより、電気接点の開閉動作や
力学的負荷の駆動に利用している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の電磁ア
クチュエータは、アーマチュアのストロークを大きくす
るためには、アクチュエータの構造そのものを大型化し
たり、あるいは大電力化しなければならないという欠点
がある。
【0004】本発明の目的は、かかる大型化や大電力化
を伴うことなく、アーマチュアの回転ストロークを大き
くできる電磁アクチュエータを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の電磁アクチュエ
ータは、軸方向に回転支点部を形成しコイルを巻装する
鉄心部と、前記鉄心部の一端に且つ前記鉄心部の軸方向
に対して直角方向に設けられるとともに一方の面に第1
の磁極面および他方の面に第2の磁極面を形成するアー
マチュアと、前記アーマチュアの中央部に固定されたヒ
ンジ部と、一辺に段差部を形成し且つ前記一辺に対向す
る辺に継手部を形成するとともに中央の辺で前記鉄心部
の前記回転支点部を支持する略E字形のヨークと、前記
略E字形のヨークの前記継手部を形成する辺に一端が磁
気的に結合され且つ前記継手部で回動できるようにばね
材で前記略E字形のヨークに支持される磁性片とを有
し、前記アーマチュアの一端部においては前記アーマチ
ュアの前記第1の磁極面に前記略E字形のヨークの前記
段差部を形成した一辺の先端部が対向し且つ前記アーマ
チュアの他端部においては前記アーマチュアの前記第2
の磁極面に前記略E字形のヨークの前記継手部を形成す
る辺に結合された前記磁性片の先端部が対向するように
段違いに配置し、前記アーマチュアの回動動作に対して
前記第1および第2の磁極面に働く磁気吸引力が和動動
作となり、前記略E字形のヨークに結合された前記磁性
片が前記アーマチュアの全回転ストロークの途中からの
み回転可能な構造に構成される。
【0006】また、本発明の電磁アクチュエータは、そ
のアーマチュアを鉄心部に一体化して形成してもよく、
あるいはアーマチュアおよび鉄心部を固定構造にすると
ともに、前記略E字形のヨークおよび前記磁性片を回転
自在に設けてもよい。
【0007】さらに、本発明の電磁アクチュエータは、
前記アーマチュアあるいは前記略E字形のヨークの一部
に、電気接点を形成した可動接点ばねと、前記電気接点
に対向する固定接点を形成した固定接点ばねとを有する
ように形成される。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。図1は本発明の第1の実施
の形態を説明するための電磁アクチュエータの斜視図で
ある。図1に示すように、本実施の形態の電磁アクチュ
エータは、コイル1を外側に巻装するとともに下面に軸
方向、すなわち略中心線15に沿って回転支点部14を
形成した鉄心部2と、この鉄心部2の一端部に磁気的且
つ機械的に結合され、しかも鉄心部2の軸方向に対して
直角方向に設けられる回転自在なアーマチュア3と、こ
のアーマチュア3の中央部に接合部12でもって固定さ
れたヒンジ部13と、一辺に段差部16を形成し、その
一辺に対向する短かい辺に継手部7を形成するとともに
中央の辺で鉄心部2の回転支点部14を支持する略E字
形のヨーク6と、略E字形のヨーク6の継手部7を形成
する辺に一端が磁気的に結合され、しかも継手部7で回
動できるように板ばね10で略E字形のヨーク6に支持
される磁性片11とを有する。この継手部7における磁
性片11は、上面を溶接等の方法による接合部8で略E
字形のヨーク6に固定されたバックストッパ9で回転の
動きが規制されている。また、前述したアーマチュア3
は、略中心線15に沿って回転するが、略E字形のヨー
ク6や磁性片11との間に吸引動作をさせるために、上
面に第1の磁極面4を形成し、下面には第2の磁極面5
を形成している。
【0009】さらに、略E字形のヨーク6は段差部16
を形成しているので、その段差部16を含む辺の先端部
はアーマチュア3の一端部において磁極面4に対向し、
逆にアーマチュア3の他端部においては略E字形のヨー
ク6の継手部7を形成する辺に結合された磁性片11の
先端部が磁極面5に対向するように段違いに配置されて
いる。
【0010】かかる電磁アクチュエータにおいて、コイ
ル1への通電により鉄心部2が回転し、それに伴ってア
ーマチュア3が回動動作を行うと、第1および第2の磁
極面4,5に働く磁気吸引力は和動動作となるが、板ば
ね10に機械的に接合された磁性片11は、略E字形の
ヨーク6の短かい一辺の上面に固定されたバックストッ
パ9とその裏面に機械的に接合された板ばね10とに挟
まれているので、アーマチュア3の全回転ストロークの
途中からのみ回転可能になる。すなわち、コイル1への
通電により、鉄心部2,ヨーク6,継手部7,磁性片1
1,アーマチュア3によって形成される磁路が短絡し、
段差部16を含む磁路が間隙の大きさから後で短絡す
る。
【0011】次に、上述した電磁アクチュエータの具体
的な動作を図2を参照して説明する。
【0012】図2は図1に示すアーマチュア,ヨーク間
隙とそのステージ別磁気吸引力特性図である。図2に示
すように、A−A’断面およびB−B’断面は、共に図
1に示すヨーク,アーマチュア,磁性片を中心とする主
要部のステージ別の各断面を表わす。また、磁気吸引力
特性(イ)は磁極面4の磁気吸引力、(ロ)は磁極面5
の磁気吸引力であり、特性(ハ)は(イ)と(ロ)を合
成したアーマチュア3の回転力である。
【0013】まず、Aステージにおいて、B−B’断面
からみたヨーク6と磁極面4を有するアーマチュア3の
端面との間隙(=X)は、最大となっている。このと
き、A−A’断面からみたヨーク6に磁気結合してなる
磁性片11とアーマチュア3の他端の磁極面5との間隙
も最大になっているが、この間隙は前記間隙Xよりも小
さく設定されている。ここで、鉄心部2がコイル1によ
り磁化され始めると、磁極面4,5は、それぞれに磁気
吸引力が発生する。すなわち、Aステージに示すとお
り、磁極面5に発生する磁気吸引力(ロ)は、磁極面4
に発生する磁気吸引力(イ)に比べ、初期の磁極面との
間隙の差により大きくなっている。
【0014】ついで、Bステージに至ると、磁極面5の
磁気吸引力(ロ)は最大値を迎え、ついにアーマチュア
3と磁性片11は接触する。
【0015】最後に、Cステージになると、磁極面4の
磁気吸引力(イ)はさらに増大し、アーマチュア3の磁
極面4とヨーク6とが接触する。このとき、磁性片11
はアーマチュア3の回転の妨げとならないように、板ば
ね10の弾性により屈曲せしめられる。すなわち、磁性
片11がアーマチュア3の回転の妨げとならないように
設定されている。
【0016】要するに、A〜C各ステージにおけるアー
マチュア3の合成回転力は、磁極面4,5とで発生する
吸引力の和で示される。これは、従来の一極の磁極面で
発生する磁気吸引力を利用する構造に比べ、アーマチュ
ア3の回転ストロークを格段に大きくできることにな
る。
【0017】本実施の形態の電磁アクチュエータは、単
に回動部を出力とすればよいが、アーマチュア3あるい
は略E字形のヨーク6の一部に、電気接点を形成した可
動接点ばねと、かかる電気接点に対向する固定接点を形
成した固定接点ばねとを有する構造とすれば、簡単に電
磁リレーを形成することができる。
【0018】図3は本発明の第2の実施の形態を説明す
るための電磁アクチュエータにおけるヨーク,磁性片の
断面図である。図3に示すように、本実施の形態は前述
した第1の実施の形態、特にそのA−A’断面における
継手部7の構造を改良したものであり、その他の構造は
同様である。すなわち、略E字形のヨーク17の一辺を
長くしてバックストッパの機能を兼ねさせるものであ
り、そのためのヨーク17に形成される継手部は、ヨー
ク17に磁気結合するとともにアーマチュア3の磁極面
5に対向する磁性片18と、ヨーク17には接合部21
で結合され且つ磁性片18には接合部20で結合される
ヒンジばね19とで形成される。この継手部の機能は、
前述した第1の実施の形態と同様であるが、ヨーク17
がバックストッパの機能を兼ねているので、部品点数を
少なくできる利点がある。
【0019】以上、2つの実施の形態について説明した
が、本発明はこれらの他にも、各種の変形が可能であ
る。例えば、上述した実施の形態では、鉄心部およびア
ーマチュアを回転するようにしているが、アーマチュア
および鉄心部を固定構造にし、略E字形のヨークおよび
磁性片を回転自在に設けても同様に実現することができ
る。また、アーマチュアは、鉄心部に一体化して直角に
形成してもよく、単に磁気的に結合する構造であっても
よい。さらに、磁性片を含む最初に短絡される磁路の一
部に切欠きなどの磁気しぼり部を形成したり、あるいは
他方の磁路の磁気抵抗を大きくすることにより、図2の
Cステージに示した他方の磁気吸引力を高めることで実
現してもよい。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電磁アク
チュエータは、アーマチュアの両端にヨークに対向する
2組の磁極面を設け、そのアーマチュアの回動に際し
て、それぞれの磁気吸引力が和動でありながら、継手部
の作用を機能せしめてアーマチュアの全ストロークでの
回動力を合成せしめることにより、ストロークを大幅に
延長することができるので、構造を大きくしたり、ある
いは大電力を用いる必要がないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す電磁アクチュ
エータの斜視図である。
【図2】図1に示すアーマチュア,ヨーク間隙とそのス
テージ別磁気吸引力特性図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態を説明するための電
磁アクチュエータにおけるヨーク,磁性片の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 コイル 2 鉄心部 3 アーマチュア 4,5 磁極面 6,16 ヨーク 7 継手部 8,12,19,20 接合部 9 バックストッパ 10 板ばね 11,17 磁性片 13 ヒンジ部 14 回転支点部 18 ヒンジばね

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸方向に回転支点部を形成しコイルを巻
    装する鉄心部と、前記鉄心部の一端に且つ前記鉄心部の
    軸方向に対して直角方向に設けられるとともに一方の面
    に第1の磁極面および他方の面に第2の磁極面を形成す
    るアーマチュアと、前記アーマチュアの中央部に固定さ
    れたヒンジ部と、一辺に段差部を形成し且つ前記一辺に
    対向する辺に継手部を形成するとともに中央の辺で前記
    鉄心部の前記回転支点部を支持する略E字形のヨーク
    と、前記略E字形のヨークの前記継手部を形成する辺に
    一端が磁気的に結合され且つ前記継手部で回動できるよ
    うにばね材で前記略E字形のヨークに支持される磁性片
    とを有し、前記アーマチュアの一端部においては前記ア
    ーマチュアの前記第1の磁極面に前記略E字形のヨーク
    の前記段差部を形成した一辺の先端部が対向し且つ前記
    アーマチュアの他端部においては前記アーマチュアの前
    記第2の磁極面に前記略E字形のヨークの前記継手部を
    形成する辺に結合された前記磁性片の先端部が対向する
    ように段違いに配置し、前記アーマチュアの回動動作に
    対して前記第1および第2の磁極面に働く磁気吸引力が
    和動動作となり、前記略E字形のヨークに結合された前
    記磁性片が前記アーマチュアの全回転ストロークの途中
    からのみ回転可能な構造とすることを特徴とする電磁ア
    クチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記アーマチュアは、前記鉄心部に一体
    化して形成される請求項1記載の電磁アクチュエータ。
  3. 【請求項3】 前記アーマチュアおよび前記鉄心部は固
    定構造にするとともに、前記略E字形のヨークおよび前
    記磁性片を回転自在に設けた請求項1記載の電磁アクチ
    ュエータ。
  4. 【請求項4】 前記アーマチュアあるいは前記略E字形
    のヨークの一部に、電気接点を形成した可動接点ばね
    と、前記電気接点に対向する固定接点を形成した固定接
    点ばねとを有する請求項1記載の電磁アクチュエータ。
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