JP3246585B2 - 揺動形アクチュエータ - Google Patents

揺動形アクチュエータ

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JP3246585B2
JP3246585B2 JP32113694A JP32113694A JP3246585B2 JP 3246585 B2 JP3246585 B2 JP 3246585B2 JP 32113694 A JP32113694 A JP 32113694A JP 32113694 A JP32113694 A JP 32113694A JP 3246585 B2 JP3246585 B2 JP 3246585B2
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健太郎 外山
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、小形かつ小電力で高
出力化が可能な、ソレノイド方式の揺動形アクチュエー
タに関する。
【0002】
【従来の技術】図16は従来例を説明するための説明図
である。すなわち、軸22の回りに回動(揺動)可能な
可動部としての平板状のアーマチュア21、永久磁石2
5の各磁極面を挟み固定部として設けられる各ヨーク2
3,24、アーマチュア21を揺動させる駆動源として
のボビン26に巻かれたコイル27などから成ってい
る。ここに、アーマチュア21の上端部に設けられた孔
28は、アーマチュア21の揺動を図示されない他の部
材に伝達するために利用される。
【0003】いま、永久磁石25の右側面がN極、左側
面がS極であるとし、コイル27の励磁電流が零のとき
は、例えば図16(イ)のように、アーマチュア21は
ヨーク23の上端部に、また、下端部はヨーク24の右
下側の対向部にそれぞれ吸引される。このとき、反時計
回りに回動して接極し、図示の状態に位置決めされるこ
とになる。ヨーク23の上端部からアーマチュア21と
ヨーク24を通る矢印は、永久磁石25による磁束の流
れを示している。
【0004】この状態で、アーマチュア21の上端部が
N極となるようにコイル27に励磁電流が流れると、図
16(ロ)のように、アーマチュア21はその下端部が
ヨーク23の下端部に、また、その上端部はヨーク24
の右側の上端部にそれぞれ吸引され、時計方向に回転し
て接極し、図示の状態に位置決めされる。ヨーク23の
下端部からアーマチュア21とヨーク24を通る矢印
は、永久磁石25による磁束の流れを示している。
【0005】図17に図16の磁気回路の電気的等価回
路図を示す。同図において、Hmgは永久磁石25の起
磁力、Rmgはその内部磁気抵抗、Hcはコイル27の
起磁力、R9はアーマチュア21とヨーク23の上端部
の空隙磁気抵抗、R10はアーマチュア21とヨーク2
3の下端部の空隙磁気抵抗、R11はアーマチュア21
とヨーク24の右上端部の空隙磁気抵抗、R12はアー
マチュア21とヨーク24の右下側の対向部の空隙磁気
抵抗をそれぞれ示している。
【0006】図16(イ)の状態で、アーマチュア21
を通る磁束をφmgとすると、図17の実線矢印で示す
経路から、 φmg=Hmg/(Rmg+R9+R12) が得られる。ここで、上式に示す磁気抵抗R9,R12
はRmgに比べて極めて小さいので、上式は、 φmg≒Hmg/Rmg となる。
【0007】次に、図16(イ)の状態から図16
(ロ)の状態に変化させるための、磁気抵抗R9に流す
べき磁束をφcとすると、図17に点線矢印で示す経路
から、 φc={Hc/(R9+R11)}+{Hc/(Rmg
+R9+R12)}≒(Hc/R11)+(Hc/Rm
g) となり、図16(イ)から(ロ)への状態変化を生じさ
せるには、φc>φmgなる条件が成立する必要があ
る。つまり、 Hc>Hmg・R11/(Rmg+R11) と表わされる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】したがって、Hcを大
きくするためには、コイル27の直径,長さを大きくす
る必要があるだけでなく、アーマチュア21の各ヨーク
23,24との対向部の磁気抵抗は小さくする、つまり
対向部の面積を大きくする必要がある。このことは、コ
イル27の直径,長さとアーマチュア21の長さを長く
すること、さらには空隙部の磁気抵抗を小さくするため
に、当接する対向面積を大きくすることを示している。
つまり、図16の如き構成では、励磁電流が大きくなり
装置全体が大形化するという問題があることになる。し
たがって、この発明の課題は励磁電流を小さくし、装置
の小形化を図ることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】 かかる課題を解決する
ため、請求項1の発明では、コイルを巻回されるボビン
と、このボビンの中心孔に挿通される軸体およびこの軸
体の両端よりそれぞれ直交する方向に延びるアームを持
つアーマチュアとの両側に、このアーマチュアの軸方向
に延びる平板状の磁性材料からなりその一方の対角線
の各端部にアーマチュアのアームと接触するかぎ形アー
ムを持つ第1のヨークと、アーマチュアのアームと接触
するかぎ形アームの取り付け位置が前記第1ヨークと1
80度異なり、アーマチュアの軸方向に延びる第2ヨー
クとの間に永久磁石を介在させて組み立てた組立部材を
それぞれ配置し、前記アーマチュアのアームとヨークの
アームとの間の磁気的な吸引,反発作用と前記コイルに
流す電流とを利用して、アーマチュアをその中心軸の回
りに回動可能にしたことを特徴としている。請求項1の
発明では、前記組立部材の一方を、4隅にそれぞれかぎ
形アームを持つ平板状の磁気的絶縁材料から構成するこ
とができる(請求項2の発明)。
【0010】 請求項3の発明では、コイルを巻回され
るボビンと、このボビンの中心孔に挿通される軸体およ
この軸体の両端よりそれぞれ直交する方向に延びるア
ームを持つアーマチュアとの両側に、このアーマチュア
の軸方向に延びる平板状の磁性材料からなりその一方の
対角線の一方の端部にはアーマチュアのアームと接触
するかぎ形アーム、他方の端部にはアーマチュアのアー
ムと接触するL字形アームをそれぞれ持つ第1のヨーク
と、アーマチュアのアームと接触するかぎ形アームの取
り付け位置が第1ヨークと180度異なり、アーマチュ
アの軸方向に延びる第2ヨークとの間に永久磁石を介在
させて組み立てた組立部材をそれぞれ配置し、前記アー
マチュアのアームとヨークのアームとの間の磁気的な吸
引,反発作用と前記コイルに流す電流および前記アーマ
チュアと係合する復帰ばねの復元力を利用して、アーマ
チュアをその中心軸の回りに回動可能にしたことを特徴
としている。この請求項3の発明では、前記アーマチュ
アの軸体およびその両端に回転軸と直交する方向に延び
るアームを一体化し、平板状の磁性材料から構成するこ
とができ(請求項4の発明)、または、前記アーマチュ
アの両端に突起を設け、この突起にブッシュを挿入して
回転軸受とすることができる(請求項5の発明)。
【0011】
【作用】各ヨークのかぎ形アームと、アーマチュアの各
アームとを磁気的に吸引,反発させ、可動子としてのア
ーマチュアをボビンを軸受として回動可能となるよう構
成する、つまり、コイルを軸回りに配置できるようにし
て巻数を多くすることにより、コイル励磁電流を低減し
得るようにする。また、外ヨーク,内ヨークにそれぞれ
かぎ形アームを交互に持たせることにより、磁気回路に
おいて永久磁石を並列に配置することを可能とし、かつ
アーマチュアアームとヨークのかぎ形アームとの当接面
積を大きくして空隙部の磁気抵抗を低減し得るように
し、一層低励磁電流化と高出力化を可能とする。また、
外ヨーク,内ヨークおよび永久磁石からなる組立部材
を、4隅にかぎ形アームを持つ平板状の磁気的絶縁材料
で置換することで、より一層構造を簡単にすることがで
きる。
【0012】
【実施例】図1はこの発明の実施例を示す斜視図、図2
はその正面図、図3はアーマチュアを示す斜視図、図4
はアーマチュアを示す側面図、図5は磁気組立部材を示
す分解図、図6は動作原理を説明するための原理説明図
である。アーマチュア1は図3,図4に示すように、磁
性材料の軸部1aと、この軸部1aの端部に中心軸と直
交する方向に延びるアーム1b,1cを一体化して構成
される。このアーマチュア1は図1,図4に示すよう
に、コイル9が巻かれたボビン8の中心孔に挿通され、
このボビン8を軸受として回動可能に構成されている。
【0013】アーマチュア1に対応する磁気組立部材は
図5に示すように、磁性材料からなる外ヨーク5,内ヨ
ーク6と、永久磁石7とから構成される。外ヨーク5と
内ヨーク6にはその対角線位置の一方にそれぞれかぎ形
アーム5a〜5d、6a〜6dを有しており、外ヨーク
5と内ヨーク6との間には永久磁石7が挟持される。な
お、このような磁気組立部材が、アーマチュア1とボビ
ン8の両側に図1または図2のように、1対配置して構
成される。そして、図2に示すように、アーマチュア1
のアーム1bの右面とかぎ形アーム6bが当接するとき
は、これに対応するアーマチュア1のアーム1bの左面
とかぎ形アーム6aとが当接するようになっている。
【0014】その動作原理について、図6を参照して説
明する。いま、永久磁石7aの右側面がN極、永久磁石
7bの左側面がN極とすると、これらの永久磁石による
磁束は同図に矢印で示すように、1つはかぎ形アーム6
aからアーム1bを経て軸1aを通り、他方の端部でア
ーム1cからかぎ形アーム5cを通り、永久磁石7aの
S極面に戻るルートを形成する。もう1つは永久磁石7
bからアーム6bを経てアーム1b,軸1aへと流れ、
他方の端部でアーム1cからかぎ形アーム5dを通り、
永久磁石7bのS極面に戻るルートを形成する。
【0015】次に、以上のように流れた磁束とは逆向き
の磁束が流れるように、コイル9に励磁電流を流すと、
図6に破線矢印で示す磁束が増大し、一方の端部ではか
ぎ形アーム5aとアーム1b、かぎ形アーム5bとアー
ム1bが吸引し、他方の端部ではかぎ形アーム6cとア
ーム1c、かぎ形アーム6dとアーム1cが吸引し、こ
れらが互いに当接するまで、アーマチュア1が同図の左
側に回動する。次に、コイル9に上記とは逆向きの励磁
電流を流せば、アーマチュア1は同図の右側に回動し、
図示の位置で安定することになる。したがって、このよ
うな動作を繰り返すことにより、アーマチュア1を揺動
させることが可能となる。なお、コイル9に流す励磁電
流は、アーマチュア1の回動を促すトリガとして作用す
るものであるから、或る方向から他の方向へと回動させ
た後には、励磁電流は通常は遮断されることになる。
【0016】このように、軸1aの回りにコイル9を巻
回し、アーマチュアとヨークとの磁気的吸引,反発部
分、すなわち対応する各アーム部と各かぎ形アーム部と
が、コイル9の軸線方向と直角な位置に配置されている
ため、コイル9の巻線数を多くすることができ、その結
果、コイルに流す励磁電流を低く抑えることができる。
また、外ヨーク,内ヨークがそれぞれかぎ形アームを交
互に持つことで、アーマチュアアームとヨークかぎ形ア
ームの当接する面積を大きくできるため、空隙部の磁気
抵抗を低減することが可能となり、より一層低励磁電流
化を促進でき、高出力化を図ることができる。
【0017】図7はこの発明の他の実施例を示す斜視図
である。これは、外ヨーク5,内ヨーク6および永久磁
石7aからなる磁気組立部材は片側だけに配置し,他方
には4隅にかぎ形アームを持ち平板状の磁気的絶縁材料
からなる背板10を配置し、磁束は永久磁石7aのみで
形成するようにした点が特徴である。こうすることで、
図1に示すものよりも構成を簡単にすることが可能とな
る。
【0018】しかし、図1,図7に示すものには下記
(1)〜(3)のような問題があり、まだ改良の余地が
残されている。 (1)各ヨークからアームが対角線上に1対ずつ配置さ
れているため、アーマチュアを回転させるにはコイルに
流す励磁電流を、図示されないそれ専用の電気回路を用
いて反転させる必要がある。また、コイルに流す励磁電
流は回動を促すトリガ電流であるため、専用の外部スイ
ッチ(1回押すと1パルスが出るパルススイッチ)を必
要とする。
【0019】(2)特に図1に示すアーマチュアは、揺
動の中心となる軸とアーマチュアアームからなってお
り、これらの部品をカシメ等により別途組み立てなけれ
ばならない。また、軸とアーマチュアアームが別部材で
あることから、これらの間に存在する空隙が磁気回路上
での抵抗となり、磁気回路の効率を低下させる。
【0020】(3)アーマチュアはその中心軸を、ボビ
ンを軸受として揺動可能となるように構成していること
から、軸受部が1ヵ所となっており、アーマチュアが揺
動する際のアンバランスから、ボビンの軸受部が摩耗す
るおそれがある。なお、長寿命化するとボビンが大型化
し、装置全体が大型化する。また、これに伴ってコイル
の巻回数が減少し、高出力化が阻害されることになる。
【0021】図8はこのような観点にもとづく実施例を
示す正面図、図9は同じくその斜視図、図10はアーマ
チュアを示す構成図、図11は磁気組立部材の分解構成
図、図12はアクチュエータの正面部における磁路と全
体の磁束線の説明図、図13は負荷−吸引力特性図、図
14は動作原理説明図、図15は軸受構造を示す斜視図
である。以下、これらの図を参照して説明する。
【0022】図8,図9に示すように、この実施例によ
るアクチュエータも基本的にはアーマチュア1、連結部
2、連結用孔3、回転軸4、外ヨーク5、内ヨーク6、
永久磁石7、ボビン8およびコイル9などから構成され
ている。アーマチュア1は図10,図11等から明らか
なようにボビン8の中心孔に挿通される軸体、およびそ
の両端に回転軸と直交する方向に延びるアーム部を持つ
1枚の平板状の磁性材料から成り、コイル9が巻かれた
ボビン8の孔部に挿通されている。また、前記アーマチ
ュア1の軸体と、その両端に回転軸と直交する方向に延
びるアームとは、ここでは一体化されている。なお、図
10(イ)はアーマチュアの側面図、同(ロ)は斜視図
を示す。
【0023】アーマチュア1に対応する磁気組立部材は
図11に示すように、磁性材料の外ヨーク5,内ヨーク
6および永久磁石7から構成される。外ヨーク5と内ヨ
ーク6には、一方の対角線の一方の端部にはかぎ形アー
ム5a,5bおよび6a,6bが、その他端部にはL字
形アーム5a1,5b1および6a1,6b1がそれぞ
れ設けられており、外ヨーク5と内ヨーク6との間には
永久磁石7a,7bが配置されている。
【0024】このような磁気組立部材は、図9,図11
に示すように、アーマチュア1とボビン8の両側に1組
ずつ(1対)配置して構成される。そして、例えば図1
2(ロ)のように、アーマチュア1の左面とヨークかぎ
形アーム5aとが当接するときは、これに対応するアー
マチュア1の右面とヨークかぎ形アーム5bとが当接す
るようになっている。なお、図12(イ)はアクチュエ
ータ正面における磁路Lを示している。
【0025】その動作について主として図12を参照し
て説明する。いま、永久磁石7aの左側面がN極、永久
磁石7bの右側面がN極とすると、これらの永久磁石に
よる磁束は図12に矢印Lで示すように、1つはかぎ形
アーム5aからアーマチュア1を通り、他方の端部でア
ーマチュア1からかぎ形アーム6aを通り、永久磁石7
aのS極面へ戻るルートを形成する。もう1つは永久磁
石7bからかぎ形アーム5b、アーマチュア1を経て他
端部でアーマチュア1からかぎ形アーム6bを通り、永
久磁石7bのS極面へ戻るルートを形成することにな
る。
【0026】ここで、以上のように流れる磁束が永久磁
石7のみによる磁束の場合、アーマチュア1に発生する
吸引力は図13に示すように、復帰ばね15(図14参
照)による負荷Bを下回るように磁気回路を構成する。
コイル9に図12に示した通過磁束Lが増大される方向
に励磁電流を流すと、アーマチュア1に発生する吸引力
は図13に励磁時吸引力Cで示すように復帰ばね15に
よる負荷Bを上回るようになり、図14(ロ)に示すコ
イル励磁時の状態までアーマチュア1が回動する。
【0027】次に、コイル9への励磁電流を切ると、ア
ーマチュア1に発生する吸引力は低下して吸引力Cから
吸引力Aへと移行し、再び復帰ばね15による負荷Bを
下回り、図14(イ)に示すコイル無励磁時の状態に戻
る。このように、コイル9へ流す励磁電流をオン/オフ
することで、上述の動作が繰り返されることになり、そ
の結果、アーマチュア1が揺動する。
【0028】図15は軸受構造を示す組立図である。す
なわち、アーマチュア1の両端に突起を設け、この突起
に例えば非磁性体のブッシュを挿入して回転軸4を形成
し、この回転軸4がケース11,12の軸受11a,1
2aと合わさり、回転可能とされている。なお、図15
(イ)は上部ケース、同(ロ)はアクチュエータ本体
部、同(ハ)は下部ケースをそれぞれ示している。
【0029】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、各ヨークのか
ぎ形アームと、アーマチュアの各アームとを磁気的に吸
引,反発させ、可動子としてのアーマチュアをボビンを
軸受として回動可能となるよう構成した、つまり、コイ
ルを軸回りに配置できるようにしたので巻数を多くする
ことができ、その結果、コイル励磁電流を低減すること
が可能となる。また、外ヨーク,内ヨークにそれぞれか
ぎ形アームを交互に持つようにしたことで、磁気回路に
おいて永久磁石を並列に配置することが可能となり、か
つアーマチュアアームとヨークのかぎ形アームとが当接
する部分の面積を大きくできるため、空隙部の磁気抵抗
を低減することが可能となり、一層低励磁電流化と高出
力化を図ることができるという利点が得られる。なお、
請求項2の発明のように、外ヨーク,内ヨークおよび永
久磁石からなる組立部材の一方を、磁気的絶縁材料から
なり4隅にかぎ形アームを持つ背板で置換することで、
より一層簡単な構造にすることができる。
【0030】また、請求項3の発明のように、アーマチ
ュアのアームとヨークのアームとの間の磁気的な吸引,
反発作用とコイルに流す電流、さらに復帰ばねの復元力
とを利用して、アーマチュアをその回転軸の回りに回動
可能にすることで、励磁電流を反転させるための電気回
路、および励磁電流をパルス状にするための外部スイッ
チを不要とすることができ、装置全体のコストを低減す
ることが可能となる。さらに、請求項4の発明の如く、
アーマチュアの軸体およびその両端に回転軸と直交する
方向に延びるアームを一体化し、平板状の磁性材料から
構成することで、軸体とアームを別々に加工する煩雑さ
を回避できるだけでなく、接合部の空隙による磁気抵抗
の増大を防ぐことが可能となる。その結果、磁気回路の
効率向上による装置の小型化が図れるだけでなく、接合
部が無くなって強度が増大し寿命が延びるという利点も
ある。加えて、請求項5の発明のように、アーマチュア
の両端に突起を設け、この突起に非磁性体のブッシュを
挿入して回転軸受を形成することで、軸受部の磨耗を防
いで長寿命化を図ることが可能となり、安定な動作によ
る信頼性の向上にも役立てることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1実施例を示す全体斜視図であ
る。
【図2】図1の正面図である。
【図3】アーマチュアを示す斜視図である。
【図4】アーマチュアを示す側面図である。
【図5】磁気組立部材を示す分解図である。
【図6】動作原理を説明するための原理説明図である。
【図7】この発明の第2実施例を示す全体斜視図であ
る。
【図8】この発明の第3実施例を示す正面図である。
【図9】この発明の第3実施例を示す斜視図である。
【図10】この発明の第3実施例のアーマチュア部を示
す構成図である。
【図11】この発明の第3実施例の磁気組立部材を示す
分解図である。
【図12】この発明の第3実施例における磁路,磁束説
明図である。
【図13】この発明の第3実施例の動作原理を説明する
負荷−吸引力特性図である。
【図14】この発明の第3実施例の動作原理図である。
【図15】この発明の第3実施例の軸受構造を示す組立
図である。
【図16】従来例を説明するための説明図である。
【図17】図16の磁気回路の電気的等価回路図を示
す。
【符号の説明】
1…アーマチュア、1a…アーマチュア軸、1b,1c
…アーマチュアアーム、2…連結部、3…連結用孔、4
…回転軸、5…外ヨーク、5a〜5d…外ヨークかぎ形
アーム、5a1,5b1…外ヨークL字形アーム、6…
内ヨーク、6a〜6d…内ヨークかぎ形アーム、6a
1,6b1…内ヨークL字形アーム、7,7a,7b…
永久磁石、8…ボビン、9…コイル、10…背板、11
…下部ケース、12…上部ケース、11a,12a…軸
受、15…復帰ばね。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−226258(JP,A) 実開 昭63−36006(JP,U) 実開 平3−61310(JP,U) 実開 昭55−158679(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 33/00 H01F 7/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルを巻回されるボビンと、このボビ
    ンの中心孔に挿通される軸体およびこの軸体の両端より
    それぞれ直交する方向に延びるアームを持つアーマチュ
    アとの両側に、このアーマチュアの軸方向に延びる平板
    状の磁性材料からなりその一方の対角線の各端部に
    ーマチュアのアームと接触するかぎ形アームを持つ第1
    のヨークと、アーマチュアのアームと接触するかぎ形ア
    ームの取り付け位置が前記第1ヨークと180度異な
    、アーマチュアの軸方向に延びる第2ヨークとの間に
    永久磁石を介在させて組み立てた組立部材をそれぞれ配
    置し、前記アーマチュアのアームとヨークのアームとの
    間の磁気的な吸引,反発作用と前記コイルに流す電流と
    を利用して、アーマチュアをその中心軸の回りに回動可
    能にしたことを特徴とする揺動形アクチュエータ。
  2. 【請求項2】 前記組立部材の一方を、4隅にそれぞれ
    かぎ形アームを持つ平板状の磁気的絶縁材料から構成す
    ることを特徴とする請求項1に記載の揺動形アクチュエ
    ータ。
  3. 【請求項3】 コイルを巻回されるボビンと、このボビ
    ンの中心孔に挿通される軸体およびこの軸体の両端より
    それぞれ直交する方向に延びるアームを持つアーマチュ
    アとの両側に、このアーマチュアの軸方向に延びる平板
    状の磁性材料からなりその一方の対角線の一方の端部
    にはアーマチュアのアームと接触するかぎ形アーム、他
    方の端部にはアーマチュアのアームと接触するL字形ア
    ームをそれぞれ持つ第1のヨークと、アーマチュアのア
    ームと接触するかぎ形アームの取り付け位置が第1ヨー
    クと180度異なり、アーマチュアの軸方向に延びる
    2ヨークとの間に永久磁石を介在させて組み立てた組立
    部材をそれぞれ配置し、前記アーマチュアのアームとヨ
    ークのアームとの間の磁気的な吸引,反発作用と前記コ
    イルに流す電流および前記アーマチュアと係合する復帰
    ばねの復元力を利用して、アーマチュアをその中心軸の
    回りに回動可能にしたことを特徴とする揺動形アクチュ
    エータ。
  4. 【請求項4】 前記アーマチュアの軸体およびその両端
    に回転軸と直交する方向に延びるアームを一体化し、平
    板状の磁性材料から構成することを特徴とする請求項3
    に記載の揺動形アクチュエータ。
  5. 【請求項5】 前記アーマチュアの両端に突起を設け、
    この突起にブッシュを挿入して回転軸受とすることを特
    徴とする請求項3に記載の揺動形アクチュエータ。
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