JP2736676B2 - 眼底カメラ - Google Patents

眼底カメラ

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JP2736676B2
JP2736676B2 JP1049053A JP4905389A JP2736676B2 JP 2736676 B2 JP2736676 B2 JP 2736676B2 JP 1049053 A JP1049053 A JP 1049053A JP 4905389 A JP4905389 A JP 4905389A JP 2736676 B2 JP2736676 B2 JP 2736676B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、テレビカメラにより眼底動画像を観察し、
眼底静止像を撮像記録する眼底カメラに関するものであ
る。
[従来の技術] 従来、眼底静止像をテレビ画像として映出し、記録す
る装置としては特開昭57−18830号公報、特開昭62−941
34号公報等が知られている。
第5図は上記の従来例における眼底カメラ装置の構成
図である。観察時の光源である観察光源1、赤外フィル
タ2、集光レンズ3、ストロボ管から成る撮影光源4、
環状開口を有するリングストリット5及びリレーレンズ
6が光軸A上に順次に配設され、穴あきミラー7、対物
レンズ8と共に照明光学系を構成している。一方、穴あ
きミラー7により折り曲げられた光軸B上には、被検眼
E側から順に対物レンズ8、穴あきミラー7、結像レン
ズ9、ビームスプリッタ10、シャッタ11、フィルム12が
配列され、撮影光学系を構成している。また、ビームス
プリッタ10で折り曲げられた光軸C上には、レンズ13、
反射鏡14、モニタレンズ15、可視光領域から赤外光領域
に渡って感度を有するテレビカメラ16が配置され、テレ
ビカメラ16の出力は画像記録機能を有するモニタテレビ
17に接続されて、観察光学系を構成している。また、モ
ニタレンズ15とテレビカメラ16の間には、赤外光遮断フ
ィルタ18が光軸C内に挿脱自在に配置されている。
上述のような眼底カメラを用いて眼底写真撮影を行う
場合には、先ず眼底像を観察しながらテレビカメラ16の
調節を行う必要がある。観察光源1を点灯すると、この
観察光源1からの光は赤外フィルタ2を通過することに
より可視成分が除去され赤外光束となる。この赤外光束
は穴あきミラー7により反射される経路の光学系を介し
て、被検眼Eの眼底Efを照明する。眼底Efで反射された
光束は穴あきミラー7の孔部を通過し、ビームスプリッ
タ10で反射される経路を経て、テレビカメラ16の受像面
上に眼底像を結像する。
眼底像の観察の場合には、赤外光遮断フィルタ18は光
路外に退去させてあるので、テレビカメラ16は光電信号
を出力し、モニタテレビ17に第6図に示すような眼底像
を映出する。この眼底像を見ながらカメラの調節、眼底
の観察を行う。
次に、赤外光遮断フィルタ18を光路中に挿入すると共
に撮影光源4を発光させると、撮影光源4からの光束は
眼底Efを照明し、眼底Efで反射した光束のうち可視成分
の一部は、ビームスプリッタ10を通過してフィルム12に
眼底像を形成する。残りの可視成分及び赤外成分はビー
ムスプリッタ10で反射され、先と同様の経路を経て、更
に赤外光遮断フィルタ18を通過することにより、可視成
分のみとなってテレビカメラ16の受像面に眼底像を結像
する。この結果、テレビカメラ16から出力される光電信
号により、モニタテレビ17でフィルム12に記録されたも
のと同じ眼底静止像を映出し記録する。
[発明が解決しようとする課題] 通常、眼底の動画像観察時には被検眼の負担や安全性
などを考慮し、眼底への照明光量を低く抑さえ、更に眼
底の必要部位以外にはマスクを施しており、また特に無
散瞳眼底カメラの場合には近赤外光の限られた波長の光
しか観察光源として使用できない。これを補うために
は、テレビカメラ16の利得を上げる必要があり、このた
め得られた画像のS/N比は必然的に低下している。
前述の従来例では、高いS/N比が望まれる静止像の撮
像・記録に、動画像観察用のテレビカメラをそのまま用
いているため、上質な静止像をテレビカメラにより得る
ことは困難である。また、これを補うための写真フィル
ムによる撮影の併用が不可欠で、このための装置が複雑
となり、更にはフィルムの現像という煩わしい手順が必
要とされている。
本発明の目的は、動画像観察時と同様の撮像装置を用
いて、S/N比が高い良好な静止像の撮像・記録を行うこ
とができる眼底カメラを提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記の目的を達成するために、本発明に係る眼底カメ
ラにおいては、観察時において被検眼の眼底を照明する
観察照明手段と、撮影時において眼底を照明する撮影照
明手段と、これら両照明手段により得られた眼底像を電
気信号に変換増幅する撮像系とを備えた眼底カメラにお
いて、前記撮像系の利得を観察時には高利得とし、撮影
動作に同期して低利得となるように切換えるようにした
ことを特徴とするものである。
[作用] 上記の構成を有する眼底カメラは、観察照明時には撮
像系の利得を高く設定することにより、低照度の下でも
観察が可能とし、高照度の撮影照明時には利得を低く設
定することにより、撮影像のS/N比が向上する。
[実施例] 本発明を第1図〜第4図に図示の実施例に基づいて詳
細に説明する。
第1図は本発明の第1の実施例を示す構成図である。
撮影光源20、集光レンズ21、ダイクロイックミラー22、
環状開口を有するリングスリット23及びリレーレンズ24
が、同一の光軸A上に順次に配設され、穴あきミラー2
5、対物レンズ26と共に照明光学系を構成している。ま
た、近赤外光領域のみに発光波長を持つ観察光源27が集
光レンズ28を介し、ダイクロイックミラー22に対して撮
影光源20と共役な位置に配置されている。一方、穴あき
ミラー25により折り曲げられた光軸Bには、被検眼E側
から対物レンズ26、穴あきミラー25、結像レンズ29、テ
レビカメラ30が配設され、観察撮像光学系を構成してい
る。また、結像レンズ29とテレビカメラ30の間には、赤
外光遮断フィルム31が光軸B上に挿脱自在に配置されて
いる。更に、テレビカメラ30の出力は映像記憶部33を介
してモニタテレビ34に接続されている。また、テレビカ
メラ30には利得制御部32が接続されている。
上述の構成において、観察時に観察光源27を点灯する
と、この近赤外光である光源像は集光レンズ28とダイク
ロイックミラー22によりリングスリット23の近傍に一旦
結像され、次いでリレーレンズ24によりリングスリット
23の環状開口の像が穴あきミラー25の近傍に結像され、
ここで照明光は反射され左行する。そして、対物レンズ
26により被検眼Eの水晶体E1の近傍に環状開口像を結像
した後に眼底Efを照明する。眼底Efからの反射光は右行
し、水晶体E1及び対物レンズ26により一旦結像した後に
穴あきミラー25を通過し、結像レンズ29によりテレビカ
メラ30の受像面に眼底像を結像する。テレビカメラ30は
この眼底像の強度分布に応じた信号をモニタテレビ34に
出力し、モニタテレビ34により眼底像を観察することが
できる。この場合には、被検眼Eへの影響を考慮して観
察光源27の光量を低く抑えられている。これを補うよう
に、テレビカメラ30の利得は高利得とされており、この
ため第2図に示すように雑音成分が増加し、S/N比は低
くなっているが、少ない光量での観察が可能となる。
一方、撮影時には観察光源27と共役な位置にある撮影
光源20を瞬時的に点灯させると、撮影光源20を発した光
は集光レンズ21により集光されながらダイクロイックミ
ラー22を通過し、この後は先と同様の経路でテレビカメ
ラ30の受像面上に眼底像を結像させる。しかし、このと
きに利得制御部32は第3図のタイムチャート図に示すよ
うに、撮影光源20の発光に同期して利得制御部32から利
得切換信号をテレビカメラ30に出力し、テレビカメラ30
の利得を低くするように切換える。これにより、撮影時
の眼底像は第4図に示すようにS/N比の高いものとな
る。また、この際に赤外光遮断フィルタ31を撮影光源20
の発光に同期して光路中に挿入するようにしておけば、
常時点灯されている観察光源27からの近赤外光はカット
され、コントラストの高い眼底像が得られる。更に、こ
のときのテレビカメラ30の出力を、同様に撮影光源20の
発光に同期して映像記憶部33に取り込むようにしておけ
ば、高いS/N比で良好な眼底静止像を記録することがで
きる。
上述の実施例では、テレビカメラ30の利得を切換える
ことにおり、撮像系の利得を可変としているが、これは
テレビカメラ30に内蔵されているAGC(自動利得調整回
路)を自動的にオン・オフさせることによっても達成で
きる。AGCは常にテレビカメラ30からの出力が一定とな
るように、テレビカメラ30内部の利得を自動的に変化さ
せる回路であるが、眼底カメラにおいては低い光量での
眼底観察時には自動的に高利得とされているため、この
ときのS/N比の低下が免がれない場合には、眼底撮影時
にはAGCを自動的にオフし、予め設定された利得に固定
した状態で撮影を行えば、S/N比の高い画像を得ること
が可能である。
[発明の効果] 以上説明したように本発明に係る眼底カメラは、観察
時には撮影系の利得を高くすることで、低照度の下でも
観察が可能となるため、被検眼の負担を低減することが
でき、一方で撮影時には撮影動作に同期して利得を低く
して、S/N比を向上させた高画質な眼底像を記録するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
図面第1図〜第4図は本発明に係る眼底カメラの実施例
を示し、第1図は構成図、第2図は低照度照明高利得時
におけるテレビ信号の波形図、第3図は利得制御信号の
タイミングチャート図、第4図は高照度照明低利得時に
おけるテレビ信号の波形図であり、第5図は従来例の構
成図、第6図はモニタテレビ上の眼底像の説明図であ
る。 符号20は撮影光源、22はダイクロイックミラー、25は穴
あきミラー、27は観察光源、30はテレビカメラ、31は赤
外光遮断フィルタ、32は利得制御部、33は映像記憶部、
34はモニタテレビである。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】観察時において被検眼の眼底を照明する観
    察照明手段と、撮影時において眼底を照明する撮影照明
    手段と、これら両照明手段により得られた眼底像を電気
    信号に変換増幅する撮像系とを備えた眼底カメラにおい
    て、前記撮像系の利得を観察時には高利得とし、撮影動
    作に同期して低利得となるように切換えるようにしたこ
    とを特徴とする眼底カメラ。
JP1049053A 1989-02-28 1989-02-28 眼底カメラ Expired - Lifetime JP2736676B2 (ja)

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