JPH0928676A - 眼底カメラ - Google Patents

眼底カメラ

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Publication number
JPH0928676A
JPH0928676A JP7203783A JP20378395A JPH0928676A JP H0928676 A JPH0928676 A JP H0928676A JP 7203783 A JP7203783 A JP 7203783A JP 20378395 A JP20378395 A JP 20378395A JP H0928676 A JPH0928676 A JP H0928676A
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JP
Japan
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photographing
light
eye
observation
filter
Prior art date
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Application number
JP7203783A
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English (en)
Inventor
Shigeaki Ono
重秋 小野
Tomoyuki Iwanaga
知行 岩永
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 静止画撮影モード及び動画撮影モードにおけ
る赤外蛍光撮影時に、被検眼の前眼部による照明光の反
射有害光に妨げられることなくアライメントやピント合
わせを行う。 【構成】 静止画撮影モードが選択された場合は、観察
用光源2からの光束は、リングスリット7、エキサイタ
フィルタ10、大遮光点8a、12a等を通って光路O1
を進み、被検眼Eの眼底Erを照明し、眼底Erからの反射
光は光路O2を戻り、切換えミラー17、22、観察用バ
リアフィルタ30等を通って、位置及びピント合わせ用
テレビカメラ32に結像し、検者はテレビモニタ33の
眼底像を見てアライメントを行う。図示しない撮影スイ
ッチを押すと、切換えミラー17は光路O2から退避し、
小遮光点8b、12bに切換わり撮影用光源4が発光す
る。この光束は小遮光点8b、12b等を通って光路O1
を進み眼底Erを照明し、その反射光は光路O2を戻り、撮
影用バリアフィルタ19等を通って静止画撮影用テレビ
カメラ21に結像し、画像記録手段34に静止画像が記
録される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、眼科医院等で使用
される被検眼の眼底の赤外蛍光撮影が可能な眼底カメラ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、一般的に臨床現場で行われて
いる赤外蛍光眼底撮影においては、波長が780nm付
近の近赤外光で励起すると、それよりも長い波長の近赤
外光を蛍光として発するICG等の蛍光剤を被検者の静
脈に注射し、蛍光剤の静注後数秒を経過すると蛍光剤は
被検者の眼底の脈絡膜血管に達する。
【0003】一方、眼底カメラ側では、照明光学系に図
8に示すような分光透過特性Aを有するエキサイタフィ
ルタを配置し、観察撮影光学系には同様に分光透過特性
Bを有するバリアフィルタを配置している。更に、照明
光学系中の被検眼の前眼部と略共役な位置には、リング
状の開口を有するリングスリットと遮光点が設けられて
おり、このリングスリットや遮光点は、通常では蛍光撮
影の時に照明光量を増加させるために、遮光部を小さく
するように切換えることができるようになっている。
【0004】撮影照明用光源の光束の内、蛍光励起可能
な波長の光束のみがエキサイタフィルタを透過し、被検
眼の眼底を照射する。そして、脈絡膜血管に到達した蛍
光剤は、エキサイタフィルタを透過した蛍光励起波長に
よって励起され、その励起波長よりも長い波長の赤外蛍
光を発する。この赤外蛍光だけをバリアフィルタで濾過
し、CCDカメラ等の撮像素子で受光し、赤外蛍光眼底
撮影を行っている。
【0005】このとき、照明光学系にはエキサイタフィ
ルタが挿入され、観察撮影光学系にはバリアフィルタが
挿入されているので、照明用光源から射出した光束が観
察アライメント用撮像素子に達することはない。従っ
て、検者が被検眼と眼底カメラとの位置やピント合わせ
を行う際には、撮影光学系からバリアフィルタを離脱さ
せて、被検者の眼底の脈絡膜血管に蛍光剤が達する以前
に、エキサイタフィルタを透過した背景光により被検眼
の観察を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
(1) しかしながら上述の従来例では、照明光学系中のリ
ングスリット及び遮光点は、通常蛍光撮影時に照明光量
を増加させるように遮光部の大きさが設定されており、
被検眼の観察時には、観察撮影光学系からバリアフィル
タを離脱させるので、被検眼の前眼部による照明光の反
射有害光が観察撮影光学系に入り易くなり、アライメン
トやピント合わせの妨げとなる。逆に、観察時に観察撮
影光学系からバリアフィルタを離脱させても、被検眼の
前眼部による照明光の反射有害光が観察撮影光学系に入
らないように遮光部の大きさを設定した場合には、撮影
時に赤外蛍光眼底像の光量が不足し、これを補うために
電源を大型化する必要が生ずる。
【0007】(2) また、照明光学系にエキサイタフィル
タを挿入し、観察撮影光学系にバリアフィルタを挿入し
て、赤外蛍光が出始める初期の段階の赤外蛍光眼底像の
撮影を行う場合には、観察撮影光学系にバリアフィルタ
を挿入してから赤外蛍光が出始めるまでに、被検眼が動
いてアライメントやピントがずれてしまうことがあり、
確実に良好な赤外蛍光眼底像を得ることができないとい
う問題が生ずる。
【0008】本発明の第1の目的は、上述の問題点(1)
を解消し、静止画撮影モード及び動画撮影モードにおけ
る赤外蛍光撮影時に、被検眼の前眼部による照明光の反
射有害光に妨げられることなく、アライメントやピント
合わせを行うことができる眼底カメラを提供することに
ある。
【0009】本発明の第2の目的は、上述の問題点(2)
を解消し、赤外蛍光が出始める初期段階の赤外蛍光眼底
像を確実に撮影することができる眼底カメラを提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めの第1発明に係る眼底カメラは、被検眼を照明する照
明光学系と、被検眼を観察撮影する観察撮影光学系と、
前記照明光学系中の被検眼の前眼部と略共役位置に設け
たリングスリット及び遮光点と、被検眼の眼底の蛍光を
励起するエキサイタフィルタと、蛍光波長のみを透過す
る撮影用バリアフィルタと、前記エキサイタフィルタを
透過した光の一部と蛍光波長を透過する観察用バリアフ
ィルタとを有する眼底カメラにおいて、前記エキサイタ
フィルタと前記撮影用又は観察用バリアフィルタとの組
み合わせによって、前記リングスリット又は前記遮光点
の少なくとも一方の大きさを可変する可変手段を備えた
ことを特徴とする。
【0011】第2発明に係る眼底カメラは、被検眼を照
明する照明光学系と、被検眼を観察撮影する観察撮影光
学系と、前記観察撮影光学系中の被検眼の前眼部と略共
役位置に設けた少なくとも1つの撮影絞りと、被検眼の
眼底の蛍光を励起するエキサイタフィルタと、蛍光波長
のみを透過する撮影用バリアフィルタと、前記エキサイ
タフィルタを透過した光の一部と蛍光波長を透過する観
察用バリアフィルタとを有する眼底カメラにおいて、前
記エキサイタフィルタと前記撮影用又は観察用バリアフ
ィルタとの組み合わせによって、前記撮影絞りの開口の
大きさを可変する可変手段を備えたことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明を図示の実施例に基づいて
詳細に説明する。図1は第1の実施例の眼底カメラの光
学的及び電気的構成図を示し、眼底カメラ本体部1にお
いて、観察用光源2から被検眼Eに至る光路O1上には、
コンデンサレンズ3、撮影用光源4、コンデンサレンズ
5、ミラー6、リング状の開口を有するリングスリット
7、被検眼Eの水晶体後面と略共役な大遮光点8a、リ
レーレンズ9、赤外蛍光眼底撮影時に光路O1に挿入され
る赤外蛍光撮影用エキサイタフィルタ10、リレーレン
ズ11、被検眼Eの角膜表面と略共役な大遮光点12
a、孔あきミラー13、対物レンズ14が順次に配列さ
れている。なお、大遮光点8a、12aはそれぞれ小遮
光点8b、12bと必要に応じて交換可能とされてい
る。
【0013】孔あきミラー13の後方の観察撮影光路O2
上には、フォーカシングレンズ15、撮影レンズ16、
通常は光路O2内に挿入されている切換えミラー17、フ
ィールドレンズ18、赤外蛍光眼底撮影時に光路O2に挿
入される赤外蛍光撮影用バリアフィルタ19、リレーレ
ンズ20、静止画撮影用テレビカメラ21が順次に配列
されており、切換えミラー17が光路O2上に挿入された
時の切換えミラー17の反射方向の光路O3上には、切換
えミラー22、フィールドレンズ23、ミラー24、赤
外蛍光眼底撮影時に光路O3に挿入される赤外蛍光撮影用
バリアフィルタ25、結像レンズ26、動画観察用テレ
ビカメラ27が順次に配列されている。
【0014】また、切換えミラー22が光路O3上に挿入
された時の切換えミラー22の反射方向の光路上には、
フィールドレンズ28、接眼レンズ29、観察用バリア
フィルタ30、リレーレンズ31、位置及びピント合わ
せ用テレビカメラ32が順次に配列されている。なお、
切換えミラー22を光路O3上に挿入、離脱することによ
り、それぞれ動画撮影モード、静止画撮影モードを予め
選択できるようになっている。
【0015】位置及びピント合わせ用テレビカメラ32
の出力は、テレビモニタ33に接続されており、静止画
撮影用テレビカメラ21と動画観察用テレビカメラ27
の出力は、画像記憶手段34を介してテレビモニタ35
に接続されている。そして、画像記憶手段34と眼底カ
メラ本体部1からの出力は、眼底カメラ制御手段36に
接続されている。ここで、画像記憶手段34は静止画撮
影用テレビカメラ21及び動画観察用テレビカメラ27
から入力された画像信号を記憶し、テレビモニタ35に
出力するようになっている。
【0016】眼底カメラ本体部1は制御手段36の本体
部制御部37に接続され、画像記憶手段34は制御手段
36の画像記憶手段制御部38に接続されている。本体
部制御部37、画像記憶手段制御部38、入力部39
は、I/O40を介して演算や論理判断を行うマイクロ
プロセッサCPU41に接続されており、CPU41は
各種データの一時記憶を行うRAM42、制御手順等を
記憶するROM43、電源オフ時にデータの保持を行う
電気的書換え可能な不挿発性メモリEEPROM44に
接続されている。従って、I/O40はCPU41の入
出力信号を制御し、入力部39、本体制御部37、画像
記憶手段制御部38と各種データの通信を行うようにな
っている。
【0017】図2はエキサイタフィルタ10の分光透過
特性A、観察用バリアフィルタ30の分光透過特性B’
のグラフ図を示し、撮影用バリアフィルタ19、25の
分光透過特性Bは前述の図8の通りである。エキサイタ
フィルタ10と撮影用バリアフィルタ19、25の分光
透過特性AとBは、図8に示すように波長分離されてお
り、エキサイタフィルタ10と観察用バリアフィルタ3
0の分光透過特性AとB’は、図2に示すように斜線部
が共通透過帯となる波長域を有している。
【0018】このような構成において、制御手段36の
入力部39によって、静止画撮影モードが選択されてい
る場合には、切換えミラー17が光路O2上に挿入され、
切換えミラー22が光路O3に挿入される。観察用光源2
が発光すると、観察用光源2からの光束は、コンデンサ
レンズ3により撮影用光源4上に一旦結像しながら透過
し、コンデンサレンズ5、ミラー6を介してリングスリ
ット7上に結像した後に、大遮光点8aにおいて照明光
の被検眼Eの水晶体による反射有害光が除去され、リレ
ーレンズ9、エキサイタフィルタ10、リレーレンズ1
1、大遮光点12aにおいて照明光の被検眼Eの角膜に
よる反射有害光が除去され、孔あきミラー13で反射さ
れ、対物レンズ14により被検眼Eの瞳孔Ei付近に再結
像し眼底Erを照明する。
【0019】眼底Erからの反射光又は蛍光は瞳孔Eiを出
射して、再び対物レンズ14、孔あきミラー13の孔部
を通過し、フォーカシングレンズ15、撮影レンズ1
6、切換えミラー17、22を経てフィールドレンズ2
8付近に再結像し、接眼レンズ29、エキサイタフィル
タ10と共通の透過帯を有する観察用バリアフィルタ3
0、リレーレンズ31を介して位置及びピント合わせ用
テレビカメラ32に結像し、テレビモニタ33に被検眼
Eの眼底像が映出される。
【0020】このとき、切換えミラー22により観察用
バリアフィルタ30が配設されている光路が選択されて
おり、被検眼Eの水晶体及び角膜による反射有害光それ
ぞれを除去するための大遮光点8a及び12aが照明光
学系に配設されている。この状態で、アライメント操作
と合焦操作を完了させて、被検者に静注した蛍光剤が眼
底Erに到達するまで待ち、蛍光が現れ始めた時に検者は
制御手段36の入力部39内の図示しない撮影スイッチ
を押す。
【0021】これによって、切換えミラー17は回動し
て点線で示すように光路O2外に退避し、照明光の被検眼
Eの水晶体による反射有害光を除去するための大遮光点
8aが小遮光点8bに切換わり、照明光の被検眼Eの角
膜による反射有害光を除去するための大遮光点12aが
小遮光点12bに切換わり、観察用光源2とコンデンサ
レンズ3に関してほぼ共役の位置にある撮影用光源4が
発光する。
【0022】撮影用光源4から発せられた光束は、コン
デンサレンズ5、ミラー6を介してリングスリット7上
に結像した後に、小遮光点8b、リレーレンズ9、エキ
サイタフィルタ10、リレーレンズ11、小遮光点12
bを経て、孔あきミラー13に反射され、対物レンズ1
4により被検眼Eの瞳孔Ei付近に再結像し眼底Erを照明
する。
【0023】眼底Erからの反射光又は蛍光は瞳孔Eiを出
射して、再び対物レンズ14、孔あきミラー13の孔部
を通過し、フォーカシングレンズ15、撮影レンズ16
を介し、フィールドレンズ18の位置に再結像し、エキ
サイタフィルタ10と波長分離されている撮影用バリア
フィルタ19によって波長選択された蛍光のみが、リレ
ーレンズ20を介して静止画撮影用テレビカメラ21に
結像し、映像信号として画像記憶手段34に静止画像が
記録される。
【0024】また、制御手段36の入力部39により動
画撮影モードが選択されている場合は、切換えミラー1
7が光路O2上に挿入され、切換えミラー22が回動して
点線で示すように光路O3外に退避し、観察用光源2が発
光する。観察用光源2からの光束は、コンデンサレンズ
3により撮影用光源4上に一旦結像しながら透過し、コ
ンデンサレンズ5、ミラー6を介してリングスリット7
上に結像した後に、小遮光点8b、リレーレンズ9、エ
キサイタフィルタ10、リレーレンズ11、小遮光点1
2bを経て、孔あきミラー13で反射され、対物レンズ
14により被検眼Eの瞳孔付近Eiに再結像して眼底Erを
照明する。
【0025】眼底Erからの反射光又は蛍光は瞳孔Eiを出
射して、再び対物レンズ14、孔あきミラー13の孔部
を通過し、フォーカシングレンズ15、撮影レンズ1
6、切換えミラー17を経て、フィールドレンズ23付
近に再結像し、エキサイタフィルタ10と波長分離され
ている撮影用バリアフィルタ25によって波長選択され
た蛍光のみが、リレーレンズ26を介して動画観察撮影
用テレビカメラ27に結像し、画像記憶手段34を介し
て被検眼Eの眼底像がテレビモニタ35に映出される。
【0026】図3はフローチャート図を示し、先ず検者
は入力部39により静止画撮影モードか動画撮影モード
を選択する。ステップS1で静止画撮影モードが選択され
ていると判断した場合には、ステップS2で切換えミラー
17を光路O2内に挿入し、ステップS3で切換えミラー2
2を光路O3内に挿入する。この状態では、エキサイタフ
ィルタ10と観察用バリアフィルタ30の組み合わせが
選択されている。ステップS4で本体制御部37により大
遮光点8aを選択し、ステップS5で大遮光点12aを選
択する。ステップS6で入力部39内の撮影スイッチが押
されるまで待機状態となる。
【0027】撮影スイッチが押された場合は、ステップ
S7で切換えミラー17を光路O2より退避させる。この状
態では、エキサイタフィルタ10と静止画撮影用バリア
フィルタ19の組み合わせが選択されている。ステップ
S8で本体制御部37により小遮光点8bを選択し、ステ
ップS9で小遮光点12bを選択する。ステップS10 で静
止画撮影用テレビカメラ21及び画像記録手段34と、
撮影光源4の発光との同期を取り、ステップS11 で本体
制御部37により撮影光源4を発光する。
【0028】ステップS1で静止画撮影モードが選択され
ていないと判断した場合には、動画撮影モードと判断
し、ステップS12 で切換えミラー17を光路O2内に挿入
し、ステップS13 で切換えミラー22を光路O3から退避
させる。この状態では、エキサイタフィルタ10と動画
撮影用バリアフィルタ25の組み合わせが選択されてい
る。ステップS14 で本体制御部37により小遮光点8b
を選択し、ステップS15で小遮光点12bを選択する。
【0029】動画撮影用モード又は静止画撮影用モード
で撮影を行う場合には、小遮光点8b、12bの両方を
選択せず、何れか一方のみを小遮光点に切換えてもよ
く、また動画撮影用モード又は静止画撮影用モードで撮
影を行う場合、及び静止画撮影モードで観察を行う場合
には、遮光点8、12を可変とせず、リングスリット7
の大きさを可変とするようにしてもよい。更に、切換え
ミラー22を検者が操作できるようにして、切換えミラ
ー22が光路O3内にある場合を静止画撮影モードとし、
切換えミラー22が光路O3にない場合を動画撮影モード
と判別するようにしてもよい。なお、赤外蛍光だけなく
可視蛍光についても同様に実施し、同様の効果を得るこ
とが可能である。
【0030】図4は第2の実施例の眼底カメラの構成図
を示し、図1と同じ符号は同じ部材を表している。観察
用光源2から被検眼Eに至る光路O1上には、観察用光源
2、コンデンサレンズ3、撮影用光源4、コンデンサレ
ンズ5、ミラー6、リングスリット7、被検眼Eの水晶
体後面と略共役な遮光点45、リレーレンズ9、赤外蛍
光撮影用エキサイタフィルタ10、リレーレンズ11、
被検眼Eの角膜表面と略共役な遮光点46、孔あきミラ
ー13、対物レンズ14が順次に配列されている。
【0031】孔あきミラー13の後方の観察撮影光路O2
上には、小さい開口を有する撮影絞り47a、フォーカ
シングレンズ15、撮影レンズ16、通常は光路内に挿
入されている切換えミラー17、フィールドレンズ1
8、赤外蛍光撮影用バリアフィルタ19、リレーレンズ
20、静止画撮影用テレビカメラ21が順次に配列され
ている。なお、小開口撮影絞り47aはそれよりも大き
い開口を有する大開口撮影絞り47bと必要に応じて切
換えられるようになっている。
【0032】切換えミラー17の反射方向の光路O3上及
び切換えミラー22の反射方向の光路上の部材とその後
の配置は図1と同様であり、制御手段36は図4と同様
の構成である。また、赤外蛍光撮影用エキサイタフィル
タ、赤外蛍光撮影用バリアフィルタ19、25、観察用
バリアフィルタ30の分光透過特性は図2、図8と同様
である。
【0033】図5、図6は眼底カメラから被検眼Eに照
射される照明光束と被検眼Eから射出する撮影光束を示
し、像7’、45’、46’はそれぞれ照明光学系中に
配置されたリングスリット7、遮光点45、遮光点46
の像であり、像47a’と47b’はそれぞれ観察撮影
光学系中に配置された小開口撮影絞り47aと大開口撮
影絞り47bの像である。更に、点線で示した光束Iは
照明光束であり、実線で示した光束Ta及びTbは観察撮影
光束である。
【0034】図5、図6の比較により明らかなように、
小開口撮影絞り47aを大開口撮影絞り47bに切換え
ることにより、被検眼Eの眼底Erからの光束を効率良く
テレビカメラ21に導くことができ、被検眼Eに対して
は必要以上の光束を照射することがない。従って、装置
の電源の大型化を防ぐことができ、明るい赤外蛍光眼底
像を得ることができる。
【0035】一方、図5に示すように、C1部、C2部にお
いては、遮光点46の像46’及び遮光点45の像4
5’によって、照明光束Iと観察撮影光束Taとは分離さ
れているが、図6に示すように、D1部、D2部において
は、照明光束Iと観察撮影光束Tbとは完全には分離され
ていない。従って、小開口撮影絞り47aから大開口撮
影絞り47bに切換えた場合には、被検眼Eの水晶体又
は角膜によって反射されたフレア光が、観察撮影光束Tb
に混入し画質の低下を招いてしまう。
【0036】このために、静止画撮影モードの場合に
は、観察及びアライメント時に観察撮影光路O2上に小開
口撮影絞り47aを配置してフレア光の混入を防ぎ、撮
影の瞬間に大開口撮影絞り47bに切換えるようになっ
ている。
【0037】図7はフローチャート図を示し、先ず検者
は入力部39により静止画撮影モードか動画撮影モード
を選択する。ステップS20 で静止画撮影モードが選択さ
れていると判断した場合には、ステップS21 で切換えミ
ラー17を光路O2内に挿入し、ステップS22 で切換えミ
ラー22を光路O3内に挿入する。この状態では、エキサ
イタフィルタ10と観察用バリアフィルタ30の組み合
わせが選択されている。ステップS23 で本体制御部37
により小開口撮影絞り47aを選択する。ステップS24
で入力部39内の撮影スイッチが押されるまで待機状態
となる。
【0038】撮影スイッチが押された場合には、ステッ
プS25 で切換えミラー17を光路O2より退避させる。こ
の状態では、エキサイタフィルタ10と静止画撮影用バ
リアフィルタ19の組み合わせが選択されている。ステ
ップS26 で本体制御部37にから大開口撮影絞り47b
を選択する。ステップS27 で静止画撮影用テレビカメラ
21及び画像記録手段34と、撮影光源4の発光との同
期を取り、ステップS28 で本体制御部37により撮影光
源4を発光する。
【0039】ステップS20 で静止画撮影モードが選択さ
れていないと判断した場合には、動画撮影モードと判断
し、ステップS29 で切換えミラー17を光路O2内に挿入
し、ステップS30 で切換えミラー22を光路O3より退避
させる。この状態では、エキサイタフィルタ10と動画
撮影用バリアフィルタ25の組み合わせが選択されてい
る。本体制御部37によりステップS31 で大開口撮影絞
り47bを選択する。
【0040】第1の実施例と同様に、切換えミラー22
を検者が操作できるようにしておき、切換えミラー22
が光路O3内にあるか否かによって、静止画撮影モードと
動画撮影モードを判別するようにしてもよい。また、第
1の実施例のように、照明光学系中の被検眼Eの前眼部
と略共役な位置にリングスリット又は遮光点を配置し、
このリングスリット又は遮光点の遮光部の大きさと、観
察撮影光学系中の撮影絞りの開口径とを、撮影の瞬間に
同時に切換えるようにしてもよい。
【0041】更に、撮影の瞬間に撮影絞り47a、47
bを切換えるようにしたが、開口径を自在に変えること
ができる可変絞りを使用し、撮影の瞬間に可変絞りの開
口を大きくするようにしてもよい。なお、第1の実施例
と同様に可視蛍光を使用してもよい。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように第1発明に係る眼底
カメラは、エキサイタフィルタと撮影用又は観察用バリ
アフィルタとの組み合わせによって、リングスリット又
は遮光点の少なくとも一方の大きさを可変するようにし
たことにより、観察時には有害光の無い状態で位置及び
ピント合わせを行うことができ、撮影時には電源を大き
くすることなく周辺部まで明るい蛍光眼底像を得ること
ができる。また、エキサイタフィルタを透過した光束の
一部によってアライメントやピント合わせができるの
で、蛍光が眼底に現れるまでにアライメントやピントが
ずれることがなく、蛍光が出始める初期の段階の蛍光眼
底像の撮影を確実に行うことができる。
【0043】また、第2発明に係る眼底カメラは、エキ
サイタフィルタと撮影用又は観察用バリアフィルタとの
組み合わせによって、撮影絞りの開口の大きさを可変す
るようにしたことにより、観察時には有害光の無い状態
で位置及びピント合わせを行うことができ、撮影時には
電源を大きくすることなく周辺部まで明るい赤外蛍光眼
底像を得ることができる。また、エキサイタフィルタを
透過した光束の一部によりアライメントやピント合わせ
ができるので、蛍光が眼底に現れるまでにアライメント
やピントがずれることがなく、蛍光が出始める初期の段
階の蛍光眼底像の撮影を確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の光学的及び電気的構成図であ
る。
【図2】エキサイタフィルタ及観察用バリアフィルタの
分光透過特性のグラフ図である。
【図3】フローチャート図である。
【図4】第2の実施例の構成図である。
【図5】照明光束と観察光束の説明図である。
【図6】照明光束と観察光束の説明図である。
【図7】フローチャート図である。
【図8】エキサイタフィルタ及び撮影用バリアフィルタ
の分光透過特性のグラフ図である。
【符号の説明】
2 観察用光源 3 撮影用光源 7 リングスリット 8a、8b、12a、12b、45、46 遮光点 10 エキサイタフィルタ 13 孔あきミラー 17、22 切換えミラー 19、25、30 バリアフィルタ 21、17、32 テレビカメラ 33 35 テレビモニタ 34 画像記録手段 36 制御手段 47a、47b 撮影絞り

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被検眼を照明する照明光学系と、被検眼
    を観察撮影する観察撮影光学系と、前記照明光学系中の
    被検眼の前眼部と略共役位置に設けたリングスリット及
    び遮光点と、被検眼の眼底の蛍光を励起するエキサイタ
    フィルタと、蛍光波長のみを透過する撮影用バリアフィ
    ルタと、前記エキサイタフィルタを透過した光の一部と
    蛍光波長を透過する観察用バリアフィルタとを有する眼
    底カメラにおいて、前記エキサイタフィルタと前記撮影
    用又は観察用バリアフィルタとの組み合わせによって、
    前記リングスリット又は前記遮光点の少なくとも一方の
    大きさを可変する可変手段を備えたことを特徴とする眼
    底カメラ。
  2. 【請求項2】 撮影モードの選択を行う撮影モード選択
    手段を有し、前記可変手段は前記撮影モード選択手段に
    より選択した静止画撮影モードにおいて、撮影の瞬間に
    前記リングスリット又は遮光点の少なくとも一方の大き
    さを可変するようにした請求項1に記載の眼底カメラ。
  3. 【請求項3】 前記撮影モード選択手段は光路切換ミラ
    ーとした請求項2に記載の眼底カメラ。
  4. 【請求項4】 被検眼を照明する照明光学系と、被検眼
    を観察撮影する観察撮影光学系と、前記観察撮影光学系
    中の被検眼の前眼部と略共役位置に設けた少なくとも1
    つの撮影絞りと、被検眼の眼底の蛍光を励起するエキサ
    イタフィルタと、蛍光波長のみを透過する撮影用バリア
    フィルタと、前記エキサイタフィルタを透過した光の一
    部と蛍光波長を透過する観察用バリアフィルタとを有す
    る眼底カメラにおいて、前記エキサイタフィルタと前記
    撮影用又は観察用バリアフィルタとの組み合わせによっ
    て、前記撮影絞りの開口の大きさを可変する可変手段を
    備えたことを特徴とする眼底カメラ。
  5. 【請求項5】 撮影モードの選択を行う撮影モード選択
    手段を有し、前記可変手段は前記撮影モード選択手段に
    より選択した静止画撮影モードにおいて、撮影の瞬間に
    前記撮影絞りの開口の大きさを可変するようにした請求
    項4に記載の眼底カメラ。
  6. 【請求項6】 前記撮影モード選択手段は光路切換ミラ
    ーとした請求項5に記載の眼底カメラ。
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