JP4503377B2 - 眼底カメラ - Google Patents

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Description

本発明は、眼科分野において眼底像を撮影するために使用される眼底カメラに関し、より詳しくは、照明光が被検者に与える負担を軽減するとともに、撮影深度の深い眼底像を得るための技術に関するものである。
従来から、眼科分野では、患者の眼底を観察し撮影するための眼底カメラが広く利用されている。以下、眼底カメラの構成について説明する。図3は眼底カメラの外観構成を示し、図4は眼底カメラが備える光学系の構成を示している。
眼底カメラ1は、ベース2と、このベース2上に前後左右方向(水平方向)にスライド可能に搭載された架台3とを備えている。架台3には、ジョイスティック4が設置されており、検者はジョイスティック4を操作することによって、架台3をベース2上において自由に移動させることができる。また、ジョイスティック4の先端部には、操作ボタン4aが配置されており、これを押下することにより眼底撮影がなされる。
ベース1上には支柱5が立設され、被検者の顎部を載置させるための顎受け6と、被検眼Eを固視させるための光源である外部固視灯7とが設けられている。
架台3上には、眼底カメラ1の各種光学系や制御系を格納する本体部8が搭載されている。なお、制御系は、ベース2や架台3の内部等に設けられていてもよい。本体部8には、被検眼Eに対向配置される対物レンズ部8aと、検者が被検眼Eの観察等を行うための接眼レンズ部8bとが設けられている。
また、本体部8には、被検眼Eの眼底の静止画像を撮影するためのスチルカメラ9と、眼底の動画像等を撮影するためのテレビカメラ等の撮像装置10とが接続されている。スチルカメラ9及び撮像装置10は、本体部8に対して取り外し可能に接続されている。特に、スチルカメラ9としては、検査の目的等に応じて、CCDを搭載したデジタルカメラ、(例えば35mmの)フィルムカメラ、インスタントカメラ等が適用される。また、スチルカメラ9や撮像装置10がデジタル撮像方式のものである場合には、眼底カメラの外部に設けられたコンピュータ等の画像記録装置にその画像データを送信して保存することができる。
更に、本体部8の検者側には、タッチパネルモニタ11が設けられている。このタッチパネルモニタ11は、撮像装置10により取得された映像信号を基に被検眼Eの眼底像を表示する。また、タッチパネルモニタ11には、その画面中央を原点とするXY座標系が眼底像に重ねて表示されるようになっており、画面に触れると、その触れた位置に対応する座標値が表示される。
図4を参照して眼底カメラ1の光学系の構成を説明する。眼底カメラ1には、被検眼Eの眼底Efを照明する照明光学系100と、照明された眼底Efを観察し撮影するための撮影光学系120とが設けられている。
照明光学系100は、ハロゲンランプ101、コンデンサレンズ102、キセノンランプ103、コンデンサレンズ104、エキサイタフィルタ105及び106、リング透光板107、ミラー108、液晶表示器109、照明絞り110、リレーレンズ111、孔開きミラー112、対物レンズ113を備えている。
ハロゲンランプ101は、定常光を発する観察光源である。コンデンサレンズ102は、ハロゲンランプ101が発した定常光(観察照明光)を集光し、被検眼E(特にその眼底Ef)を均等に照射するための光学素子である。また、キセノンランプ103は、眼底Efを撮影するときにフラッシュ発光される撮影光源である。コンデンサレンズ104は、キセノンランプ103が発したフラッシュ光(撮影照明光)を集光し、眼底Efを均等に照射するための光学素子である。
エキサイタフィルタ105、106は、眼底Efの眼底像の蛍光撮影を行うときに使用されるフィルタで、ソレノイド等によりそれぞれ光路に対して挿脱される。FAG撮影時にはエキサイタフィルタ105が光路上に挿入され、ICG撮影時にはエキサイタフィルタ106が光路上に挿入される。また、カラー撮影時には、エキサイタフィルタ105、106はともに光路上から退避される。
リング透光板107は、被検眼Eの瞳孔と共役な位置に配置されており、光軸を中心としたリング透光部107aを備えている。また、ミラー108は、ハロゲンランプ101やキセノンランプ103が発した照明光を撮影光学系120の光軸方向に反射させる。液晶表示器109は、被検眼Eの固視を促すための固視標(図示せず)を表示する。
照明絞り110は、フレア防止等のために照明光の一部を遮断する絞り部材である。照明絞り110は、光軸方向に移動可能に構成されており、それにより眼底Efの照明領域が変更される。孔開きミラー112は、照明光学系100の光軸と撮影光学系120の光軸とを合成する光学素子であり、双方の光軸をほぼ中心とする孔部112aが形成されている。対物レンズ113は、本体部8の対物レンズ部8a内に設けられている。
このような照明光学系100により、眼底Efは次のようにして照明される。眼底観察時にはハロゲンランプ101が点灯され、観察照明光は、コンデンサレンズ102、104を介してリング透光板107を照射する。リング透光板107のリング透光部107aを通過した光は、ミラー108により反射され、液晶表示器109、照明絞り110及びリレーレンズ111を経由し、孔開きミラー112によって撮影光学系120の光軸方向に反射され、対物レンズ113により集束されて被検眼Eを照明する。なお、リング透光板107は被検眼Eの瞳孔に共役配置されているので、瞳孔上には観察照明光のリング透光部像が形成され、その中心暗部を通じて被検眼Eから取り出される眼底反射像に基づいて眼底Efが観察される。
また、眼底撮影時には、キセノンランプ103がフラッシュ発光され、同様にして眼底Efを照明する。蛍光撮影の場合には、FAG撮影かICG撮影かに応じて、エキサイタフィルタ105又は106が選択的に光路上に配置される。
撮影光学系120は、対物レンズ113、孔開きミラー112(の孔部112a)、撮影絞り121、バリアフィルタ122及び123、変倍レンズ124、リレーレンズ125、撮影レンズ126及びクイックリターンミラー127を含んで構成される。符号9aは、スチルカメラ9の撮影媒体(CCD、カメラフィルム、インスタントフィルム等)を表している。
図5は、撮影絞り121の概略構成を表す。撮影絞り121は、大きさの異なる複数の透光部が形成された板状の部材である。各透光部は、それぞれ絞り値(F値)の異なる絞り121a、121b、121c、121d、121e及び121fを構成する。なお、絞り121aのようにサイズの大きな透光部は小さな絞り値を提供し、絞り121fのようにサイズの小さな透光部は大きな絞り値を提供する。
撮影絞り121の中心軸121Aの周囲にはベルト受け121Bが固定されている。撮影絞り121のベルト受け121Bは、タイミングベルト300を介してステッピングモータ200の回動軸200Aと接続されている。ステッピングモータ200が回動軸200Aを所定の角度だけ回転させることにより、撮影絞り121の絞り121a、121b、121c、121d、121e、121fが光路上に択一的に配置される。
撮影絞り121の絞り値は、撮影モード(カラー撮影、FAG撮影、ICG撮影)に応じて適宜変更される。また、撮影絞り121の絞り値は、観察倍率や撮影倍率(画角)、あるいは観察深度や撮影深度に応じても変更される。例えば、ステレオ撮影時には、画像全体に亘ってピントを合わせるために、撮影絞り121の絞り値を大きくして深い撮影深度で撮影を行うことが好ましい。
バリアフィルタ122、123は、ソレノイド等により光路に対して挿脱可能とされ、FAG撮影のときはバリアフィルタ122が、ICG撮影のときにはバリアフィルタ123が光路上に挿入される。また、カラー撮影のときには、バリアフィルタ122、123は、光路上からともに退避される。
変倍レンズ124は、図示しない駆動機構によって光軸方向に移動可能とされており、観察倍率や撮影倍率の変更や、眼底像のフォーカス合わせのために用いられる。撮影レンズ126は、被検眼Eからの眼底反射光を撮影媒体9a上に結像させるレンズである。
クイックリターンミラー127は、回動軸127a周りに回動可能に設けられている。クイックリターンミラー127は、被検眼Eの観察時には光路上に斜設され、眼底反射光を反射して接眼レンズ130に向けて案内する(この場合、詳細は後述するが、切換ミラー129は光路上に斜設されている)。このときの眼底反射光の光路を観察光路と呼ぶことがある。また、撮像装置10によって眼底の動画像を撮影し、その動画像をタッチパネルモニタ11に表示させて観察を行う場合においては、切換ミラー129は光路上から退避される。このときの眼底反射光の光路についても観察光路と呼ぶことがある。
スチルカメラ9で眼底を撮影するときには、クイックリターンミラー127は上方に跳ね上げられ、眼底反射光が一時的に撮影媒体9aに導かれるようになっている。また、撮像装置10による眼底撮影時には、クイックリターンミラー127は、光路上に斜設配置され、眼底反射光を上方に向けて反射する。
撮影光学系120には、クイックリターンミラー127により反射された眼底反射光を案内する、フィールドレンズ(視野レンズ)128、切換ミラー129、接眼レンズ130、リレーレンズ131、反射ミラー132及びリレーレンズ133が設けられている。
切換ミラー129は、クイックリターンミラー127と同様に、回動軸129a周りに回動可能とされている。切換ミラー129は、被検眼Eの観察時には光路上に斜設され、眼底反射光を反射して接眼レンズ130に導く。
また、撮像装置10による撮影時には、切換ミラー129は光路上から退避され、眼底反射光は、リレーレンズ131、ミラー132、リレーレンズ133を介して撮像素子(CCD)10aに投影される。また、タッチパネルモニタ11には、撮像装置10により撮影された眼底像Ef′が表示される。
特許文献1は、撮影絞りに関する制御の一例を開示している。当文献に記載の眼底カメラは、観察時には有害光の無い状態で位置及びピント合わせを行い、撮影時には電源を大きくすることなく周辺部まで明るい赤外蛍光眼底像を得るために、被検眼を照明する照明光学系と、被検眼を観察撮影する観察撮影光学系と、観察撮影光学系中の被検眼の前眼部と略共役位置に設けた少なくとも1つの撮影絞りと、被検眼の眼底の蛍光を励起するエキサイタフィルタと、蛍光波長のみを透過する撮影用バリアフィルタと、エキサイタフィルタを透過した光の一部と蛍光波長を透過する観察用バリアフィルタと、エキサイタフィルタと撮影用又は観察用バリアフィルタとの組み合わせによって、撮影絞りの透光部の大きさを可変する可変手段とを備えている。また、撮影モードの選択を行う撮影モード選択手段を更に有し、可変手段は撮影モード選択手段により選択した静止画撮影モードにおいて、撮影の瞬間に撮影絞りの透光部の大きさを可変するように構成される。
ところで、眼底カメラによる撮影は、図4において、まず眼底Efを観察し撮影範囲を決定してから行われる。このとき、観察時には、ハロゲンランプ101が発する観察照明光が被検眼Eに照射され、撮影時には、キセノンランプ103が発する撮影照明光が照射される。従来の眼底カメラでは、観察時における撮影絞り121の絞り値をそのまま用いて撮影が行われる。そのため、設定される絞り値が比較的大きい場合には、広範囲にピントの合った撮影深度の深い眼底像が得られる一方、透光部の範囲が小さいために観察光量を増す必要があり、したがって、眩しさ等により被検者に与える負担が大きくなる。逆に、設定される絞り値が比較的小さい場合には、観察光量を抑えて被検者への負担を軽減できる一方、撮影像の撮影深度が浅くなってしまう。
特開平9−28676号公報(請求項4、5、明細書段落[0043])
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、撮影絞りの絞り値を観察時と撮影時とで変更することにより、照明光が被検者に与える負担を軽減でき、撮影深度の深い眼底像を得ることが可能な眼底カメラを提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、観察照明光を発する観察光源と撮影照明光を発する撮影光源とを有し、これらの照明光を切り換えて被検眼に照射する照明光学系と、絞り値を可変とされた撮影絞りを有し、前記照明光による眼底反射光に基づき眼底を観察し撮影するための撮影光学系と、を備えた眼底カメラであって、被検眼に前記撮影照明光が照射されるときの前記撮影絞りの絞り値を、前記観察照明光が照射されるときよりも大きな値とする制御手段を備えることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、観察照明光を発する観察光源と撮影照明光を発する撮影光源とを有し、これらの照明光を切り換えて被検眼に照射する照明光学系と、前記照明光による眼底反射光を透過させる透光部のサイズを可変とされた撮影絞りを有し、前記透光部を透過した前記眼底反射光に基づき眼底を観察し撮影するための撮影光学系と、を備えた眼底カメラであって、被検眼に前記撮影照明光が照射されるときの前記撮影絞りの透光部を、前記観察照明光が照射されるときよりも小さなサイズとする制御手段を備えることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の眼底カメラであって、前記撮影光学系は、前記照明光が前記観察照明光から前記撮影照明光に切り換えられたことに対応して、前記眼底反射光の光路を観察光路から撮影光路に一時的に切り換えるクイックリターンミラーを有し、前記制御手段は、前記クイックリターンミラーに連動させて前記撮影絞りの透光部のサイズを変更することを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の眼底カメラであって、操作手段を備え、前記制御手段は、前記操作手段が操作されたことに対応して、前記撮影光源を発光させ、前記光路を前記観察光路から前記撮影光路に切り換えるように前記クイックリターンミラーを制御し、前記撮影絞りの透光部をより小さなサイズに変更する、ことを特徴とする。
また、請求項5に記載の発明は、請求項2ないし請求項4のいずれか一項に記載の眼底カメラであって、前記撮影絞りは、サイズの異なる複数の前記透光部を有し、前記制御手段の制御を受け、前記撮影絞りの前記複数の透光部を前記撮影光学系の光路上に択一的に配置させることで前記透光部のサイズを変更する変更手段を備える、ことを特徴とする。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の眼底カメラであって、前記制御手段は、被検眼に前記観察照明光が照射されるときに、前記撮影絞りを開放することを特徴とする。
本発明の眼底カメラによれば、撮影絞りが観察時には比較的小さな絞り値(すなわち、比較的大きなサイズの透光部からなる絞り)とされ、撮影時には比較的大きな絞り値(すなわち、比較的小さなサイズの透光部からなる絞り)とされる。したがって、観察時においては、観察照明光による眼底反射光の光量が撮影絞りによってそれほど減衰されないため、観察光源が発する観察照明光の光量を小さくすることができる。それにより、照明光が被検者に与える負担の軽減を図ることができる。また、撮影時においては、撮影絞りは比較的大きな絞り値とされることから、広範囲にピントの合った深い撮影深度の眼底像を撮影することができる。
以下、本発明に係る眼底カメラの好適な実施形態の一例について、図面を参照ながら説明する。
本発明に係る眼底カメラは、従来と同様の外観構成及び光学系の構成を備えており、後述するように、観察時及び撮影時における撮影絞りの制御態様を特徴とするものである。特に、以下の実施形態の眼底カメラは、図5に示したように、サイズの異なる複数の透光部を有する撮影絞りを備え、ステッピングモータにより、その複数の透光部が撮影光学系の光路上に択一的に配置されるようになっている。以下、図3〜5を適宜参照しながら本発明の眼底カメラの詳細について説明する。
図1は、本発明に係る眼底カメラ1の制御系の構成を表している。眼底カメラ1は、CPU等の演算制御装置を含んで構成される制御部20を有する。なお、眼底カメラ1にコンピュータ装置が接続されたシステム構成を採用する場合は、当該コンピュータ装置のCPU等を制御部20としてもよい。制御部20は、本発明の制御手段を構成し、図示しないROMやハードディスクドライブ等の記憶装置に格納されたコンピュータプログラムを実行して眼底カメラ1各部を制御する。
制御部20は、図4に示す照明光学系100のハロゲンランプ101及びキセノンランプ103と、撮影光学系120の撮影絞り121を駆動する駆動手段としてのステッピングモータ200(図5参照)と、撮影光学系120のクイックリターンミラー127及び切換ミラー129とを制御する。ここで、ステッピングモータ200は、本発明にいう変更手段を構成している。
なお、制御部20は、これらの他にも、エキサイタフィルタ106及びバリアフィルタ122の挿脱の制御、照明絞り110の駆動制御、変倍レンズ124の駆動制御などを行う。
また、制御部20は、本発明の操作手段を構成する操作ボタン4a(図3参照)が操作されたことに対応して眼底Efの撮影処理を実行させるようになっている。
ハロゲンランプ101は、本発明の観察光源を構成し、図示しない電源回路から電源を供給されて観察照明光を発する。本実施形態では、後述のように大きな観察光量を必要としないため、低光量のハロゲンランプ101を使用することができる。キセノンランプ103は、本発明の撮影光源を構成し、図示しないコンデンサの放電電荷を受けて撮影照明光を発する。また、クイックリターンミラー127及び切換ミラー129は、それぞれ、本発明のクイックリターンミラーを構成し、制御部20の制御に応じて、眼底反射光の光路の切り換えを行う。
次に、本実施形態の眼底カメラ1が実行する制御態様について、図2のフローチャートを参照して説明する。このフローチャートは、図3に示した撮像装置10により撮影された動画像をタッチパネルモニタ11に表示させて眼底Efを観察しつつ、スチルカメラ9で撮影を行うときの制御態様を示している。このとき、切換ミラー129は、常に光路上から退避されており、クイックリターンミラー127は、観察時には光路上に配置され、撮影時に光路上から一時的に退避される。被検眼Eに対する光学系のアライメントは完了しているものとする。
観察用のハロゲンランプ101が点灯されると(S1)、制御部20は、ステッピングモータ200を制御して、撮影絞り121の絞り値を小さな値に設定する。すなわち、撮影絞り121の絞り121a〜121fのうちサイズの大きな透光部からなる絞り(例えば絞り121a)を撮影光学系120の光路上に配置させる。(S2)。検者は、この状態で、タッチパネルモニタ11に表示された眼底像Ef′を観察して病変部等の確認を行う(S3)。ここで、絞り121aは、撮影絞り121の開放絞りである。なお、撮影絞り121を開放すると観察像にフレアが生じることがあるが、その場合は、例えば1段小さなサイズの透光部の絞り(絞り値の1段大きな絞り)に変更して観察を行うことが好ましい。この絞りの変更操作は、図示しない操作パネル等により行う。
眼底Efを撮影するために検者が操作ボタン4aを押下すると(S4)、制御部20は、撮影用のキセノンランプ103をフラッシュ発光させて被検眼Eに撮影照明光を照射する(S5)。キセノンランプ103の発光と同時に、制御部20は、クイックリターンミラー127を跳ね上げて眼底反射光の光路をスチルカメラ9の撮影媒体9a側に切り換えるとともに(S6)、撮影絞り121を制御して、ステップS2で設定された絞り値よりも大きな絞り値を有する絞り(例えば絞り121f)を光路上に配置させる(S7)。それにより、眼底Efの像がスチルカメラ9によって撮影される。
キセノンランプ103のフラッシュ発光が終わると、被検眼Eには、撮影前と同様にハロゲンランプ101からの観察照明光が照射される。制御部20は、キセノンランプ103の発光から所定時間が経過すると、クイックリターンミラー127を元の位置に復帰させて眼底反射光を撮像装置10に再び導く(S8)。更に、制御部20は、クイックリターンミラー127を元の位置に復帰させた(つまり撮影が完了した)ことに対応して撮影絞り121を制御し、ステップS7における絞り値よりも小さな絞り値を有する絞り(例えば撮影前と同じ絞り121a)を光路上に配置させる(S9)。すなわち、撮影絞り121は、クイックリターンミラー127の跳ね上げ動作に連動して、大きな絞り値の絞りが一時的にのみ適用されることとなる。必要があれば、更に眼底Efを観察して撮影を行う。
なお、被検眼Eに観察照明光、撮影照明光が照射されるときに適用される撮影絞り121(観察用絞り、撮影用絞り)をあらかじめ設定しておいてもよい。観察用絞りには、例えば絞り121a、121bなどの比較的小さな絞り値のものが設定され、撮影用絞りには、例えば絞り121e、121fなど比較的大きな絞り値のものが設定される。
また、被検眼Eに対する1度目の眼底撮影時に適用した絞り値を記録しておき、次回の撮影時にはその絞り値を呼び出して自動設定するようにしてもよい。その場合、当該絞り値データは、電子カルテ管理システム等によって被検者ごとに記録しておくことが好ましい。
このような制御を実行する眼底カメラ1によれば、被検眼Eに観察照明光が照射されるには、撮影絞り121が比較的小さな絞り値(サイズの大きな透光部からなる絞り)に設定されるため、眼底反射光はそれほど減衰されずに撮像装置10の撮像素子10aに導かれる。したがって、眼底観察時におけるハロゲンランプ101の光量(観察光量)を従来よりも低く設定することができ、被検眼Eに与える負担が軽減される。この効果は、開放絞り121aを適用すると特に顕著となる。
また、被検眼に撮影照明光が照射されるときには、撮影絞り121が比較的大きな絞り値(サイズの小さな透光部からなる絞り)に設定されるため、眼底Ef上の広範囲に亘ってピントの合った撮影深度の深い眼底像を得ることができる。撮影時における撮影絞り121の絞り値は、眼底Efの曲面形状等を勘案するなどして決定できる。
なお、本発明としては、撮影時における撮影絞り121の絞り値を観察時における絞り値よりも大きくするように制御すれば十分である。
また、眼底Efの観察から撮影に切り換えられたとき、換言すれば、被検眼に照射される照明光が観察照明光から撮影照明光に切り換えられたときに、撮影絞り121の絞り値がより大きな値に変更されるように制御されるので、観察時及び撮影時における上述の効果が効果的に実現される。照明光が撮影照明光から観察照明光に切り換えられたときについても、撮影絞り121の絞り値がより小さな値に変更されるので、同様の効果が奏される。なお、このような照明光の切り換えは、操作ボタン4aが操作されたことに対応して実行される、照明光の切り換えと、クイックリターンミラー127又は切換ミラー129による光路の切り換えとに連動して行われるようになっている。したがって、撮影時と観察時とで、撮影絞り121の絞り値が確実に切り換えられる。
撮像装置10を用いて眼底Efを撮影する場合についても、撮影絞り121の制御を切換ミラー129の動作に連動させて行うことにより、同様の効果を得ることができる。
以上に詳述した構成は、本発明を実施するための一例に過ぎないものであり、本発明の要旨の範囲内において各種の変形を施すことが可能である。
例えば、撮影絞りは、図5に示す構成に限定されるものではなく、絞り値を可変とする構成、すなわち、透光部のサイズを可変とする構成を備えていれば、どのようなものでもよい。
また、撮影モード、あるいは観察倍率や撮影倍率(画角)などのファクタを勘案して、観察時や撮影時に適用される撮影絞りの絞り値を設定してもよい。
本発明に係る眼底カメラの実施形態の制御系の構成の一例を表すブロック図である。 本発明に係る眼底カメラの実施形態による制御態様の一例を表すフローチャートである。 眼底カメラの外観構成の一例を表す概略側面図である。 眼底カメラの光学系の構成の一例を表す概略側面図である。 眼底カメラが備える撮影絞りの構成の一例を表す概略図である。
符号の説明
1 眼底カメラ
4 ジョイスティック
4a 操作ボタン
9 スチルカメラ
9a 撮影媒体
10 撮像装置
10a 撮像素子
20 制御部
100 照明光学系
101 ハロゲンランプ
103 キセノンランプ
120 撮影光学系
121 撮影絞り
121a〜121f 絞り
127 クイックリターンミラー
129 切換ミラー
200 ステッピングモータ

Claims (6)

  1. 観察照明光を発する観察光源と撮影照明光を発する撮影光源とを有し、これらの照明光を切り換えて被検眼に照射する照明光学系と、
    絞り値を可変とされた撮影絞りを有し、前記照明光による眼底反射光に基づき眼底を観察し撮影するための撮影光学系と、
    を備えた眼底カメラであって、
    被検眼に前記撮影照明光が照射されるときの前記撮影絞りの絞り値を、前記観察照明光が照射されるときよりも大きな値とする制御手段を備えることを特徴とする眼底カメラ。
  2. 観察照明光を発する観察光源と撮影照明光を発する撮影光源とを有し、これらの照明光を切り換えて被検眼に照射する照明光学系と、
    前記照明光による眼底反射光を透過させる透光部のサイズを可変とされた撮影絞りを有し、前記透光部を透過した前記眼底反射光に基づき眼底を観察し撮影するための撮影光学系と、
    を備えた眼底カメラであって、
    被検眼に前記撮影照明光が照射されるときの前記撮影絞りの透光部を、前記観察照明光が照射されるときよりも小さなサイズとする制御手段を備えることを特徴とする眼底カメラ。
  3. 前記撮影光学系は、前記照明光が前記観察照明光から前記撮影照明光に切り換えられたことに対応して、前記眼底反射光の光路を観察光路から撮影光路に一時的に切り換えるクイックリターンミラーを有し、
    前記制御手段は、前記クイックリターンミラーに連動させて前記撮影絞りの透光部のサイズを変更することを特徴とする請求項2に記載の眼底カメラ。
  4. 操作手段を備え、
    前記制御手段は、前記操作手段が操作されたことに対応して、前記撮影光源を発光させ、前記光路を前記観察光路から前記撮影光路に切り換えるように前記クイックリターンミラーを制御し、前記撮影絞りの透光部をより小さなサイズに変更する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の眼底カメラ。
  5. 前記撮影絞りは、サイズの異なる複数の前記透光部を有し、
    前記制御手段の制御を受け、前記撮影絞りの前記複数の透光部を前記撮影光学系の光路上に択一的に配置させることで前記透光部のサイズを変更する変更手段を備える、
    ことを特徴とする請求項2ないし請求項4のいずれか一項に記載の眼底カメラ。
  6. 前記制御手段は、被検眼に前記観察照明光が照射されるときに、前記撮影絞りを開放することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の眼底カメラ。
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