JP2736551B2 - 自動車におけるルーフの開閉方法及び装置 - Google Patents

自動車におけるルーフの開閉方法及び装置

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JP2736551B2
JP2736551B2 JP1211470A JP21147089A JP2736551B2 JP 2736551 B2 JP2736551 B2 JP 2736551B2 JP 1211470 A JP1211470 A JP 1211470A JP 21147089 A JP21147089 A JP 21147089A JP 2736551 B2 JP2736551 B2 JP 2736551B2
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60JWINDOWS, WINDSCREENS, NON-FIXED ROOFS, DOORS, OR SIMILAR DEVICES FOR VEHICLES; REMOVABLE EXTERNAL PROTECTIVE COVERINGS SPECIALLY ADAPTED FOR VEHICLES
    • B60J7/00Non-fixed roofs; Roofs with movable panels, e.g. rotary sunroofs
    • B60J7/20Vehicle storage compartments for roof parts or for collapsible flexible tops
    • B60J7/201Vehicle storage compartments for roof parts or for collapsible flexible tops being outside of vehicle, e.g. onto boot lid, or into a storage compartment to be closed by one of the roof panels itself

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、車体後部にトランクルームを有し、車室上
方のルーフ全体が開閉可能とされている自動車に関する
もので、特に、着脱可能な硬質のルーフを備えた自動車
におけるルーフの開閉方法及び装置に関するものであ
る。
(従来の技術) 自動車においては、好天時などに開放感が得られるよ
うにするために、車室上方のルーフを開閉可能とするこ
とが考えられている。そのようなものとしては、ルーフ
を折り畳み可能な幌によって形成したコンバチブル車や
ルーフの一部を開閉可能なサンルーフとしたもの等があ
る。しかしながら、コンバチブル車では、ルーフを閉じ
ているときにもそのルーフに車体剛性を受け持たせるこ
とができないので、車体下部の剛性を十分に高めておか
なければ車体の耐久性が低下してしまう。そのために、
車体の重量が増大するという問題がある。また、ルーフ
の開放時、折り畳んだ幌によって外観が損なわれること
のないようにするためにカバーをかぶせる等の作業が必
要となるので、開閉操作が煩雑となる。一方、サンルー
フでは、ルーフの一部が開放されるのみであるので、十
分な開放感は得られない。
このようなことから、特公昭46−14366号公報に示さ
れているように、車室上方のルーフ全体を取り外し可能
とすることが考えられている。そのルーフは、開放時に
は車体から取り外してトランクルーム等に収納される。
しかしながら、ルーフは大形のものであるので、その
ように車体から取り外して収納し、また、収納部から取
り出して車体に取り付けるというものでは、ルーフの開
閉が大作業となる。
そこで、本出願人は、ルーフを前後方向にスライド可
能とし、開放したときにはルーフの前部がロールバーに
よって支持されるようにしたものを提案した(特開昭62
−261527号公報参照)。そのようにルーフをスライド可
能とすることにより、そのルーフの開閉が容易となり、
その開閉の自動化も可能となる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、そのようなものでは、ルーフの開放
時、ルーフがロールバーから後方に向かって突出するこ
とになるので、必ずしも外観が良好とは言えない。ま
た、ルーフが片持ち支持されることなるので、車体振動
等によってもルーフが歪むことのないようにルーフの剛
性を高めておくことが必要となる。
したがって、ルーフの開放時には、やはりルーフが車
体の内部に収納されるようにすることが望まれる。
そのようにルーフが容易に開閉され、しかも開放時に
はそのルーフが車体内部に収納されるようにする手段と
しては、ルーフとリヤピラーとを一体として、そのリヤ
ピラーの下端を車体に回動可能に取り付けておき、ルー
フを後方に回動させることによってトランクルーム内に
収納されるようにすることが考えられる。しかしなが
ら、そのようにすると、ルーフの開閉時、ルーフの先端
が半径の大きい半円状の軌跡を描くことになるので、ガ
レージ内のように天井の低い場所ではルーフの開閉がで
きなくなる。
本発明は、このような諸問題に鑑みてなされたもので
あって、その目的は、ガレージ内のような狭いスペース
内においてもルーフを容易に開閉することができ、しか
も、開放時にはそのルーフが車体内部に収納されるよう
にする、着脱可能なルーフを備えた自動車におけるルー
フの開閉方法及び装置を得ることである。
(課題を解決するための手段) この目的を達成するために、本発明では、車体後部に
設けられているトランクルームを開閉するトランクリッ
ドを、ほぼ水平状態を保ったまま昇降可能とするととも
に、そのトランクリッドに、ルーフを後方へスライドさ
せることによって収納し得るルーフ収納部を設けるよう
にしている。
ルーフを開くときには、トランクリッドをルーフの高
さ位置まで上昇させた後、ルーフを後方にスライドさせ
てルーフ収納部に収納し、その状態でトランクリッドを
トランクルーム閉鎖位置まで下降させて保持する。ま
た、ルーフを閉じるときにはその逆の操作をする。
より望ましくは、ルーフを開くとき、トランクリッド
がルーフの高さ位置まで上昇したところで、そのトラン
クリッドにルーフを係止させ、その状態で更にトランク
リッドを上昇させた後、ルーフを後方にスライドさせる
ようにする。
この方法を実施するために、車体には送りねじ機構等
からなるトランクリッド昇降装置が設けられる。また、
トランクリッドには、ルーフに係合してそのルーフを前
後方向にスライドさせるルーフスライド装置が設けられ
る。
(作用) このように構成することにより、トランクリッドを昇
降させるとともにルーフを前後方向にスライドさせるだ
けで、ルーフが開閉されるようになる。したがって、ル
ーフの開閉操作が容易となり、その自動化も可能とな
る。しかも、ルーフの移動軌跡が車体から大きくはみ出
すことがなくなるので、ガレージ内等においてもルーフ
を開閉させることができるようになる。そして、ルーフ
の開放時には、そのルーフはトランクリッド内に収納さ
れて保持される。したがって、外観が極めて良好に保た
れる。
(実施例) 以下、図面を用いて本発明の実施例を説明する。
図中、第1〜6図は本発明によるルーフ開閉装置の一
実施例を示すもので、第1図はそのルーフ開閉装置を備
えた自動車の概略斜視図であり、第2〜6図はそのルー
フ開閉装置の要部を示す詳細図である。また、第7図は
ルーフを開くときの手順を示す説明図である。
第1図から明らかなように、この自動車1の車体2に
は、フロントピラー3,3の上端を連結し、フロントウイ
ンドシールドガラス4の枠部材をなすフロントクロスメ
ンバ5が設けられている。また、車室6の後方には、門
形のロールバー7が設けられている。
ルーフ8は車体2とは別体とされている。そして、そ
のルーフ8は、第1図に仮想線で示されているように、
前縁部がフロントクロスメンバ5に支持され、後縁部が
ロールバー7に支持される状態で車体2に取り付けら
れ、車室6の上方を閉鎖するようにされている。その閉
鎖状態でルーフ8を固定するために、フロントクロスメ
ンバ5及びロールバー7には、電動によってロック及び
ロック解除され、ストライカを引き込んだりラッチを回
転させたりすることによりルーフ8を車体2に圧着させ
てシール性を向上させることのできるアクティブロック
装置9,9;10,10がそれぞれ設けられている。
こうして、ルーフ8は車体2に対して着脱可能とさ
れ、取り外すことによって車室6の上方は開放されるよ
うになっている。更に、ドア11はサッシュレスドアとさ
れ、ドアガラスを下げることによって、車室6の上方の
空間が側方にまでつながり、大きな開放感が得られるよ
うになっている。
車体2の後部に設けられているトランクルーム12の上
面を開閉するトランクリッド13は、第2図に示されてい
るように、トランクリッドパネル14と、そのパネル14の
下面に接合され、そのパネル14との間に前端面が開放し
たルーフ収納部15を形成するトランクリッドケース16
と、それらトランクリッドパネル14及びトランクリッド
ケース16を支持するトランクリッドフレーム17とによっ
て構成されている。そのルーフ収納部15は、ルーフ8を
後方へスライドさせることによってそのルーフ8を完全
に収納し得る大きさとされている。
トランクリッドフレーム17には、その前端部両側に、
下方に向かって延出する一対の支持脚18,18が設けられ
ている。その支持脚18の下端には、ナット部18aが設け
られている。
一方、トランクルーム12の前端面にはベースプレート
19が取り付けられている。そのベースプレート19は、ロ
ールバー7の下端部に固定され、上下方向に設置される
ようになっている。そのベースプレート19の両側には、
一対の送りねじ20,20が回転自在に支持されている。そ
の送りねじ20は上下方向に配置され、その送りねじ20に
トランクリッド支持脚18のナット部18aが噛み合わされ
ている。これら一対の送りねじ20,20は、1台のモータ2
1により、伝動ケーブル22,22及びギヤボックス23,23を
介して同時に同方向に回転駆動されるようになってい
る。
こうして、車体2側に設置される送りねじ20とそれに
噛み合うトランクリッド13の支持脚18とによって送りね
じ機構が構成され、その送りねじ機構によって、トラン
クリッド13がほぼ水平状態を保ったまま昇降されるよう
になっている。すなわち、その送りねじ機構によってト
ランクリッド昇降装置24が構成されている。
トランクリッド13は、最も上方まで上昇させたときに
は、閉鎖状態にあるルーフ8の高さ位置よりもやや上方
に位置するようにされている。また、最も下方まで下降
させたときには、トランクルーム12の上面を完全に密閉
するようにされている。そして、そのトランクルーム閉
鎖位置でトランクリッド13がロックされるようにするた
めに、車体2の後部上面にはアクティブロック装置25が
設けられている。
第2,3図に示されているように、トランクリッド13の
ルーフ収納部15内には、ルーフスライド装置26が設けら
れている。そのルーフスライド装置26は通常のサンルー
フスライド装置と同様のケーブル式のもので、駆動装置
27によって長さ方向に駆動される一対のケーブル28,28
を備えている。そのケーブル28の先端には、スライダ29
が取り付けられている。そして、そのスライダ29が、ト
ランクリッドケース16に設置された前後方向のガイドレ
ール30によって案内されて前後移動するようにされてい
る。
トランクリッド13と車体2との間には、トランクリッ
ド13が上昇位置にあるときにも駆動装置27に通電される
ようにするために、通電コードがカール状に巻かれたカ
ールコード式等の配線が施されている。
スライダ29には、前方に向けて突出するロックシャフ
ト31が取り付けられている。第4図に示されているよう
に、そのロックシャフト31には、その中間部に小径部31
aが形成されている。一方、ルーフ8の後端部には、そ
の後端面に開口する係合孔32が設けられている。そし
て、その係合孔32に、ロックシャフト31が挿入されるよ
うになっている。
また、ルーフ8の後端部には、係合孔32を横切るよう
にして、係止板33が左右方向にスライド可能に設けられ
ている。その係止板33には、ロックシャフト31が貫通し
得る大径の開口34と、その開口34から連なり、ロックシ
ャフト31の小径部31aに係合する小径の開口35とが形成
されている。そして、その係止板33は、第3図に示され
ているようにロッド36を介して回転部材37に連結され、
その回転部材37の回転によって左右方向にスライドする
ようにされている。
回転部材37の下端面は、ルーフ8の下面から下方に小
さく突出するようにされている。また、その下端面に
は、第5図に示されているように係合溝38が形成されて
いる。一方、ロールバー7の上面には、ルーフ8が閉鎖
位置にあるときその回転部材37に対向する位置に、シャ
フトロック駆動装置39が設けられている。その駆動装置
39の上端面には、回転部材37の下端面の係合溝38に係合
する係合突起40が形成されている。
こうして、ルーフ8が閉鎖位置にあるときには、シャ
フトロック駆動装置39によって車体2側からルーフ8の
回転部材37が回転駆動され、係止板33が左右方向にスラ
イドされるようになっている。そして、ロックシャフト
31が係合孔32に挿入されているときには、その係止板33
の左右移動によってロックシャフト31の貫通部分が大径
の開口34と小径の開口35との間で変化し、ロックシャフ
ト31がルーフ8に対して進退可能あるいは不能となるよ
うにされている。
第2及び第6図から明らかなように、トランクリッド
13のルーフ収納部15底面を形成するトランクリッドケー
ス16には、その側部後端の角部に、弁41によって開閉さ
れる排水口42が設けられている。その排水口42は、車体
2に設けられたドレンチャンネル43の上方に位置するよ
うにされている。そして、トランクリッド13がトランク
ルーム12の閉鎖位置にあるときには、ドレンチャンネル
43に設けられた突起44に弁41が当接することにより、そ
の排水口42が開かれるようになっている。
次に、このように構成されたルーフ開閉装置によりル
ーフ8を開閉する場合の手順について説明する。
通常は、第7図(A)に示されているように、ルーフ
8は車室6の上方を覆う閉鎖状態にあり、トランクリッ
ド13も最も下方に位置してトランクルーム12を閉鎖して
いる。
ルーフ8を開くときには、まず、トランクリッド13を
ロックしているアクティブロック装置25を外す。そし
て、トランクリッド昇降装置24のモータ21を所定回転数
だけ正転させる。すると、送りねじ20が所定の回転数だ
け正方向に回転駆動され、その送りねじ20に噛み合って
いるトランクリッド13の支持脚18が押し上げられる。し
たがって、トランクリッド13が水平状態を保ったまま上
昇する。
送りねじ20が所定の回転数だけ回転すると、第7図
(B)に示されているように、トランクリッド13は閉鎖
状態にあるルーフ8の高さ位置に達する。そこで、モー
タ21を一旦停止させる。
次いで、ルーフスライド装置26の駆動装置27を作動さ
せ、ケーブル28の先端に取り付けられたスライダ29を前
方に移動させる。すると、そのスライダ29に取り付けら
れたロックシャフト31が、ルーフ8の後端面に設けられ
た係合孔32に嵌合し、更に係止板33の大径の開口34を貫
通する。そして、ロックシャフト31が係合孔32に完全に
挿入されると、その小径部31aが係止板33に対向する位
置に達する。そこで、シャフトロック駆動装置39により
ルーフ8の回転部材37を回転させ、ロックシャフト31の
小径部31aに係止板33の小径の開口35を係合させる。そ
れによって、ルーフ8がロックシャフト31にロックされ
る。
こうして、第7図(C)に示されているように、ルー
フ8がトランクリッド13に係止された状態となる。そこ
で、ルーフ8を車体2に固定しているアクティブロック
装置9,10を外す。
この状態で、トランクリッド昇降装置24のモータ21を
再び正転させ、送りねじ20を正方向に数回転させる。す
ると、第7図(D)に示されているように、トランクリ
ッド13が更に上昇し、そのトランクリッド13に係止され
ているルーフ8がともに上昇して、フロントクロスメン
バ5及びロールバー7から離れる。
そこで、次にルーフスライド装置26の駆動装置27を作
動させ、スライダ29を後退させる。すると、そのスライ
ダ29のロックシャフト31に固定されているルーフ8がス
ライダ29とともに後方に向かってスライドし、第7図
(E)に示されているように、トランクリッド13のルー
フ収納部15内に収納される。
このようにしてルーフ8がトランクリッド13内に完全
に収納されると、次にトランクリッド昇降装置24のモー
タ21を逆転させる。それによって送りねじ20が逆方向に
回転し、ルーフ8を収納したトランクリッド13が下降す
る。そして、第7図(F)に示されているようにトラン
クリッド13がトランクルーム閉鎖位置に達したところで
モータ21を停止させ、アクティブロック装置25を作動さ
せてトランクリッド13を車体2に固定する。
こうして、ルーフ8の開放操作が完了する。この状態
では、ルーフ8はトランクリッド13内に完全に収納され
ているので、外観は極めて良好に保たれる。
ルーフ8を閉じるときには、開くときと全く逆の手順
で行えばよい。
ルーフ8に雨滴等が付着している状態でルーフ8を開
放すると、そのルーフ8が収納されるトランクリッド13
のルーフ収納部15内に水が溜まる。しかしながら、トラ
ンクリッド13がトランクルーム閉鎖位置まで下降する
と、弁41が車体2側に設けられた突起44に当接して排水
口42が開かれるので、ルーフ収納部15内の水はその排水
口42から車体2のドレンチャンネル43へと流下し、その
ドレンチャンネル43を通して車外に排出される。
トランクリッド13をロックするアクティブロック装置
25は、車体後方からのキー操作及び運転席に設けられた
トランクリッド開放スイッチの操作によっても外される
ようになっている。そして、そのときには、トランクリ
ッド昇降装置24のモータ21が正転し、トランクリッド13
が最も上方まで上昇するようにされている。また、キー
を逆方向に操作したときには、モータ21が逆転してトラ
ンクリッド13が下降するとともに、トランクルーム閉鎖
位置に達したところでアクティブロック装置25が作動す
るようにされている。したがって、トランクリッド13は
ルーフ8の開閉に関係なく昇降させることができ、トラ
ンクルーム12内の荷物を出し入れすることができる。ト
ランクリッド13の上昇高さが小さく、大きな荷物の出し
入れが困難となるような場合には、トランクルーム12の
後壁部分を下開き可能としたり、トランクリッド13をフ
レーム17に対して可動としたりすることによって、荷物
の出し入れのための開口を確保するようにすればよい。
このように、このルーフ開閉装置においては、トラン
クリッド13が昇降され、そのトランクリッド13にルーフ
8が収納されるので、ルーフ8は前後にスライドさせる
だけでよい。したがって、ルーフ8の開閉時にルーフ8
の移動軌跡が車体2の上方や側方に大きくはみ出すこと
がなくなり、狭いガレージ内等においてもルーフ8の開
閉操作が可能となる。
そして、ルーフ8のスライドが、ルーフ8を閉鎖位置
からやや上昇させた位置で行われるようにすることによ
り、ルーフ8とフロントクロスメンバ5及びロールバー
7との間に設けられるシール部材、あるいはドアガラス
との間をシールするシール部材が擦られるようなことが
なくなるので、そのシール部材の損傷が防止される。ま
た、そのシール部材のシール面が上下面となるので、シ
ール性が向上する。
また、トランクリッド昇降装置24として上下方向に設
置される送りねじ機構を用いることにより、トランクリ
ッド13の支持脚18はトランクリッド13の重力によって常
に下方に押圧される。したがって、トランクリッド13が
上下方向にがたつくことはない。すなわち、トランクリ
ッド13は、送りねじ20の回転数に応じて正確な高さだけ
昇降することになる。その結果、ロックシャフト31の高
さ方向の位置決めが正確になされるようになり、ルーフ
8の係合孔32に確実に挿入される。
トランクリッド13の左右方向のがたつきが問題となる
ような場合には、送りねじ機構のほかにガイドレールや
ガイドシャフト等を設けるようにすればよい。そのよう
にすれば、そのガイドレールあるいはガイドシャフト等
を、トランクリッド13内に設置されるルーフスライド装
置26の駆動装置27に対する配線に兼用することも可能と
なる。
また、トランクリッド13にルーフ8を係止して上昇さ
せたときには、送りねじ20の前方へ向けての回転モーメ
ントが加わる。一方、トランクリッド13内にルーフ8を
収納したときには、送りねじ20に後方へ向けての回転モ
ーメントが加わる。そのために、トランクリッド13が前
後方向にがたつくことがあるが、そのような場合には、
トランクリッド13の後端部と車体2との間にダンパ等を
設けるようにすればよい。
そして、このように送りねじ20をトランクルーム12の
前部に設けることにより、衝突等によって車体2の後部
が変形したときにも、トランクリッド昇降装置24は保護
される。また、その昇降装置24がトランクルーム12内の
荷物の出し入れに支障となるようなこともなくなる。
ルーフ8の開閉時にトランクルーム12が開放され、内
部の荷物が露出することを防止したい場合には、トラン
クルーム12の上面をセパレータプレートによって覆うよ
うにすればよい。
ルーフ8の開閉は、自動車1の停車時にのみ行うよう
にする。それによって、車体振動等に伴うルーフ8やト
ランクリッド13のがたつきは防止される。また、ドアガ
ラスとの間のシール部材の保護のために、ルーフ8の開
閉はドアガラスを下げた状態で行うことが望ましい。
ルーフ8を閉じるとき、特にルーフ8の前端側には位
置ずれが生じやすいが、多少の位置ずれはアクティブロ
ック装置9によって補正することができる。また、ルー
フ8の前端部下面にガイドピンを取り付けておき、その
ガイドピンをフロントクロスメンバ5に設けられたガイ
ド孔に係合させるようにすれば、より正確に位置決めす
ることができる。ルーフ8に取り付けられている回転部
材37の係合溝38とロールバー7に設けられているシャフ
トロック駆動装置39の係合突起40とが噛み合わないとき
には、その駆動装置39をわずかに回転させてやればよ
い。
トランクリッド13は水平状態を保ったまま昇降させる
ことによって開閉されるので、トランクリッド13と車体
2との間は全周においてシールすることができる。しか
も、そのシール面は上下面となる。したがって、確実な
シールとすることができる。
そして、このようにルーフ8の前後方向のスライドと
トランクリッド13の昇降とを順に行わせることによって
ルーフ8が開閉されるので、その開閉操作は容易に自動
化することができる。その場合には、第8図に示されて
いるようなフローに従って順次信号を発生するシーケン
ス回路を組み込んでおけばよい。
すなわち、第8図に示されているように、ルーフ開閉
スイッチを開側にセットすると、パワーウインドウ装置
を備えた自動車の場合には、まず、ドアガラス下降信号
が出力される。次いで、トランクリッド13のアクティブ
ロック装置25を解除する信号及びトランクリッド13を所
定高さまで上昇させる信号が順次出力される。その場
合、前述したように、トランクリッド昇降装置24に上下
方向の送りねじ20を用いることによって、トランクリッ
ド13の高さがモータ21の回転数に応じて正確に設定され
るようになっているので、トランクリッド13を所定高さ
まで上昇させる信号としては、モータ21にその回転方向
と回転数とを与える信号であればよい。したがって、特
別なセンサ等を用いる必要はない。
このようにしてトランクリッド13が所定高さ、すなわ
ち閉鎖状態にあるルーフ8の高さ位置まで達すると、次
にルーフスライド装置26によってロックシャフト31を前
進させる信号が出力される。ルーフスライド装置26は通
常のサンルーフスライド装置と同様とされているので、
ロックシャフト31が最も前方まで移動してスライダ29が
ルーフ8の後端面に当接すると、駆動装置27が空転す
る。したがって、その駆動装置27にはやや多めの回転信
号を与えてやればよい。
次いで、ルーフ8をトランクリッド13に係止する信
号、すなわちシャフトロック駆動装置39を約90°回転さ
せる信号が出力される。そして、ルーフ8を固定してい
たアクティブロック装置9,10を解除する信号が出力され
る。
その後、トランクリッド13を少しだけ更に上昇させる
信号が出力され、次いでルーフ8を後方にスライドさせ
る信号が出力される。そして、ルーフ8がトランクリッ
ド13内に完全に収納されると、次にトランクリッド13を
下降させる信号が出力される。
こうして、ルーフ8を収納したトランクリッド13が、
最も下方のトランクルーム閉鎖位置まで下降する。そこ
で、アクティブロック装置25の作動信号が出力され、ト
ランクリッド13が車体2に固定される。それによって制
御が完了する。
ルーフ8を閉じるときには、ルーフ開閉スイッチを閉
側にセットしたときドアガラス下降信号が出力され、そ
の後は開くときと逆の順序で逆の信号が出力されるよう
にすればよい。
このようにルーフ8の開閉を自動化した場合にも、ト
ランクリッド13は単独でも昇降させることができるよう
にすることは言うまでもない。また、そのルーフ開閉装
置の作動は、自動車1が停車しているときにのみ開始さ
れるようにする。例えばオートトランスミッション車の
場合には、シフトレバーがPレンジにありサイドブレー
キが引かれているとき、また、マニュアルトランスミッ
ション車の場合には、サイドブレーキが引かれ車速セン
サがゼロを示しているときでなければ、ルーフ開閉スイ
ッチが操作されても次の作動は開始されないようにして
おく。そして、ルーフ開閉装置の作動が開始された後、
誤って自動車1を発進させた場合には、警報音を発生さ
せるとともに、例えばルーフ8のアクティブロック装置
9,10が解除される前であれば元の状態に戻り、アクティ
ブロック装置9,10が解除された後であればそのままルー
フ8の開閉作動を進行させるというようにする。
第9,10図は、本発明によるルーフ開閉装置のそれぞれ
異なる実施例を示すものである。これらの実施例におい
て、上記実施例と異なるのはトランクリッド昇降装置の
みであり、他は同様である。
第9図の実施例の場合には、トランクリッド昇降装置
50としてXリンク機構が用いられている。X字状に組み
合わされたリンク51,51の上端は、トランクリッド13に
設けられた前後方向のガイド溝52,52にスライド自在に
係合している。また、その下端は、前後方向の駆動シャ
フト53に設けられた互いに逆方向のねじ部54,54に係合
している。その駆動シャフト53は、上記実施例と同様
に、ケーブル及びギヤボックスを介してモータによって
回転駆動されるようになっている。
このようなトランクリッド昇降装置50においては、駆
動シャフト53を一方向に回転させると、Xリンク51,51
の下端が互いに接近あるいは離間する。したがって、そ
のリンク51,51の傾きが変化し、トランクリッド13がほ
ぼ水平状態を保ったまま昇降する。
第10図の実施例においては、トランクリッド昇降装置
60として回動レバー61が用いられている。そのレバー61
の先端は、トランクリッド13に設けられた前後方向のガ
イド溝62にスライド自在に係合している。また、その基
端は車体2に回動自在に支持され、モータ63によりケー
ブル64及びギヤボックス65を介して回転駆動されるよう
になっている。トランクリッド13の前端部は、車体2の
ロールバー7に沿って設けられた上下方向のガイドレー
ル(図示せず)により、スライド自在に支持されてい
る。
このようなトランクリッド昇降装置60の場合にも、回
動レバー61の回動に伴ってトランクリッド13が昇降す
る。そして、そのトランクリッド13は、前端が車体2側
のガイドレールに支持されているので、その昇降時にも
水平状態に保たれる。
したがって、第9,10図の実施例のようなトランクリッ
ド昇降装置50,60を用いた場合にも、第7図のようなル
ーフ開閉作動をさせることができる。
(発明の効果) 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、ト
ランクリッド昇降可能とし、そのトランクリッドにルー
フを支持させるようにしているので、ルーフは前後方向
にスライドさせるだけで開閉することができる。したが
って、その開閉操作が容易となり、その全自動化を図る
ことも可能となる。しかも、ルーフの開閉時、ルーフが
車体の平面からはみ出すことはなく、また、車体の上方
へ大きく突出することもなくなるので、狭いガレージ内
などにおいてもその開閉を行うことが可能となる。
そして、ルーフの開放時には、ルーフはトランクリッ
ド内に収納され、トランクルーム閉鎖位置で保持される
ので、外観は極めて良好に保たれる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明によるルーフ開閉装置の一実施例を示
すもので、ルーフの開閉途中にある状態の自動車の要部
の斜視図、 第2図は、そのルーフ開閉装置の要部の分解斜視図、 第3図は、ルーフをトランクリッドに係止するときの状
態を示す切り欠き平面図、 第4図は、そのルーフをトランクリッドに係止するロッ
ク装置の要部の斜視図、 第5図は、そのロック装置を駆動する駆動装置の斜視
図、 第6図は、トランクリッドの排水装置を示す断面図、 第7図(A)〜(F)は、そのルーフ開閉装置によりル
ーフを開放するときの手順を示す説明図、 第8図は、そのルーフ開閉装置を自動化する場合の制御
フローを示すフローチャート、 第9図は、本発明によるルーフ開閉装置の異なる実施例
を示す斜視図、 第10図は、本発明によるルーフ開閉装置の更に異なる実
施例を示す斜視図である。 1…自動車、2…車体 5…フロントクロスメンバ 7…ロールバー、8…ルーフ 9,10…アクティブロック装置 12…トランクルーム 13…トランクリッド、15…ルーフ収納部 18…支持脚、20…送りねじ 21…モータ 24…トランクリッド昇降装置 25…アクティブロック装置 26…ルーフスライド装置 27…駆動装置 31…ロックシャフト、32…係合孔 33…係止板、37…回転部材 39…シャフトロック駆動装置 41…弁、42…排水口 43…ドレンチャンネル 50,60…トランクリッド昇降装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−244620(JP,A) 特開 平2−169325(JP,A) 実開 昭62−83719(JP,U)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体後部にトランクルームを有し、車室上
    方のルーフが着脱可能とされている自動車において; 前記トランクルームを開閉するトランクリッドを、ほぼ
    水平状態を保ったまま昇降可能とするとともに、そのト
    ランクリッドに前記ルーフを収納し得るルーフ収納部を
    設けておき、 ルーフを開くときには、前記トランクリッドを上昇させ
    た後、前記ルーフを後方へスライドさせて前記トランク
    リッドのルーフ収納部に収納し、次いでそのトランクリ
    ッドをトランクルーム閉鎖位置まで下降させ、 ルーフを閉じるときにはその逆の操作をすることを特徴
    とする、 自動車におけるルーフの開閉方法。
  2. 【請求項2】ルーフを開くときには、前記トランクリッ
    ドが前記ルーフの高さ位置まで上昇したときにそのトラ
    ンクリッドに前記ルーフを係止させ、その状態で更にそ
    のトランクリッドを上昇させた後、前記ルーフを後方へ
    スライドさせることを特徴とする、 請求項1記載のルーフの開閉方法。
  3. 【請求項3】車体後部にトランクルームを有し、車室上
    方のルーフが着脱可能とされている自動車において; 前記トランクルームを開閉するトランクリッドを、ほぼ
    水平状態を保ったまま昇降させるトランクリッド昇降装
    置を設けるとともに、 前記トランクリッドに、前記ルーフに係合してそのルー
    フを前後方向にスライドさせるルーフスライド装置を設
    けてなる、 自動車におけるルーフの開閉装置。
  4. 【請求項4】前記トランクリッド昇降装置が、車体に上
    下方向に設置される送りねじと、その送りねじに噛み合
    う前記トランクリッドの支持脚とからなる送りねじ機構
    によって構成されている、 請求項3記載のルーフの開閉装置。
  5. 【請求項5】前記送りねじが前記トランクルームの前部
    に設置されている、 請求項4記載のルーフの開閉装置。
  6. 【請求項6】前記トランクリッドに、前記ルーフを後方
    へスライドさせることによってそのルーフを収納し得る
    ルーフ収納部が設けられ、 そのルーフ収納部の底面に、前記トランクリッドがトラ
    ンクルーム閉鎖位置にあるとき車体のドレンチャンネル
    部分と係合して開かれる排水口が設けられている、 請求項3記載のルーフの開閉装置。
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