JPH05319101A - 自動車のキャンバストップ構造 - Google Patents

自動車のキャンバストップ構造

Info

Publication number
JPH05319101A
JPH05319101A JP5509491A JP5509491A JPH05319101A JP H05319101 A JPH05319101 A JP H05319101A JP 5509491 A JP5509491 A JP 5509491A JP 5509491 A JP5509491 A JP 5509491A JP H05319101 A JPH05319101 A JP H05319101A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
canvas top
rear window
canvas
sectional
state
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP5509491A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuyuki Kimura
木村泰之
Yasutomo Kobayashi
小林泰知
Yoshihiro Maekawa
前川義博
Akira Ito
晃 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP5509491A priority Critical patent/JPH05319101A/ja
Publication of JPH05319101A publication Critical patent/JPH05319101A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Window Of Vehicle (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 自動車の開放感を向上させる。 【構成】 キャンバストップ付き自動車において、キャ
ンバストップ2とリヤウインドウ4をともに移動可能と
し、キャンバストップ2とリヤウインドウ4の両方を解
放可能とする。リヤウインドウが下降した後にキャンバ
ストップを下降可能として、両者の軌跡が交差していて
も両者を下降させることができる。リヤウインドウの内
側にキャンバストップを下降可能として、単純に下降さ
せることによって両者を格納可能にする。リヤウインド
ウをキャンバストップの内側で移動可能として、リヤウ
インドウをルーフまで移動可能として、両者を互いに独
立して移動可能として、両者をともに自由に解放できる
ようにする。また停止時にのみキャンバストップをリヤ
ウインドウの領域に移動可能として、キャンバストップ
がリヤウインドウの領域を移動するため後方が見えなく
なるのを停車時に限定して、解放時の安全性を確保す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車のキャンバスト
ップ構造、特にリヤウインドウとともに移動可能とした
キャンバストップ構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ルーフにキャンバストップを設
け、これを解放することにより開放感を味わえるように
したキャンバストップ付き自動車が知られている。この
種の、キャンバストップ付き自動車では、一般に、キャ
ンバストップのみが解放されるようになっている。(例
えば特開昭63−61629号)
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来のキ
ャンバストップ付き自動車では、キャンバストップのみ
が解放されるようになっているため、いわゆるオープン
カー程の開放感は得られていない。したがって、さらに
開放感の味わえる自動車の実現が望まれている。本発明
は、上記課題に鑑み、オープンカーに近い開放感を得る
ことのできるキャンバストップ付き自動車の実現を可能
にする、キャンバストップ構造を提供することを目的と
するものである。
【0004】より具体的には、本発明は、キャンバスト
ップとともにリヤウインドウが解放可能とされた自動車
のキャンバストップ構造を提供することを目的とするも
のである。
【0005】また本発明は、キャンバストップとリヤウ
インドウとが、簡単な構造で容易に解放可能とされた自
動車のキャンバストップ構造を提供することを目的とす
るものである。
【0006】さらに本発明は、キャンバストップとリヤ
ウインドウとが、互いに独立して自由に解放可能とされ
た自動車のキャンバストップ構造を提供することを目的
とするものである。
【0007】また本発明は、キャンバストップとリヤウ
インドウとが、安全な方法で解放可能とされた自動車の
キャンバストップ構造を提供することを目的とするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明によるキャンバス
トップ構造は、キャンバストップとリヤウインドウと
を、ともに移動可能としたことを特徴とするものであ
る。
【0009】また本発明によるキャンバストップ構造
は、一つの態様において、リヤウインドウが下降した後
にのみキャンバストップが下降可能とされていることを
特徴とするものである。
【0010】また本発明によるキャンバストップ構造
は、別の態様において、リヤウインドウの内側に、好ま
しくはキャンバストップレールがリヤウインドウの下に
密閉状に配設された状態で、キャンバストップが下降可
能とされていることを特徴とするものである。
【0011】さらに本発明によるキャンバストップ構造
は、さらに異なる態様において、リヤウインドウとキャ
ンバストップが互いに独立して移動可能とされているこ
とを特徴とするものである。
【0012】また本発明によるキャンバストップ構造
は、もう一つの態様において、停止時にのみキャンバス
トップがリヤウインドウの領域に移動可能とされている
ことを特徴とするものである。
【0013】
【作用および効果】上記のように本発明によるキャンバ
ストップ構造は、キャンバストップとリヤウインドウと
をともに移動可能としているので、オープンカー並の開
放感が得られるものである。
【0014】また本発明によるキャンバストップ構造
は、一つの態様において、リヤウインドウが下降した後
にのみキャンバストップが下降可能とされているので、
例えば両者の移動軌跡を少なくとも一部共用することが
でき、簡単な構造でキャンバストップとリヤウインドウ
とを解放可能とすることができる。
【0015】また本発明によるキャンバストップ構造
は、別の態様において、リヤウインドウの内側に、好ま
しくはキャンバストップレールがリヤウインドウの下に
密閉状に配設された状態で、キャンバストップが下降可
能とされているので、キャンバストップとリヤウインド
ウとを、単純にスライドさせるだけで解放可能とするこ
とができる。
【0016】さらに本発明によるキャンバストップ構造
は、さらに異なる態様において、リヤウインドウとキャ
ンバストップが互いに独立して移動可能とされているの
で、両者を、独立して自由に解放可能とすることができ
る。
【0017】また本発明によるキャンバストップ構造
は、もう一つの態様において、停止時にのみキャンバス
トップがリヤウインドウの領域に移動可能とされている
ので、キャンバストップがリヤウインドウの領域を移動
するため後方が見えなくなるのを停車時に限定すること
により、安全に両者を解放可能とすることができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明によるキャンバストップ構造の
各種実施例を図面に基づいて説明する。
【0019】図1は、本発明によるキャンバストップ構
造の第1の実施例を示す概略側断面図で、図2はその後
方からみた斜視図、図3はそのキャンバストップ構造を
備えた車の後方斜視図、図4は図3のA−A線断面図、
図5は図3のB−B線断面図、図6は図3のC−C線断
面図、図7は図6の部分におけるリヤウインドウの上下
動の様子を示す斜視図、図8は図3のD−D線断面図
で、リヤウインドウが閉じた状態とキャンバストップが
リヤウインドウの部分を通過している状態を示すもので
ある。
【0020】図1に示すように、キャンバストップ2
は、リヤウインドウ4の内側にずれた移動軌跡2Aに沿
ってリヤウインドウ4の内側を経て車内に格納される位
置2′まで移動可能とされ、一方、リヤウインドウ4は
移動軌跡4Aに沿って車内に格納される位置4′まで移
動可能とされ、それぞれが車体の後方の下方まで移動可
能とされるので、両者をともに解放することができ、こ
れによりオープンカーに近い開放感を得ることができ
る。
【0021】キャンバストップ2の移動を案内するキャ
ンバストップフレーム3は、リヤヘッダー5を挟んで、
車体ルーフの前方から車体後部の下方まで延びており、
図2に示すように上部にはルーフ開放用開口3aを有
し、後方にはリヤウインドウ開放用開口3bを有してい
る。下降させたキャンバストップ2とリヤウインドウ4
を収納するスペースを確保するため、キャンバストップ
フレーム3の高さdとリヤウインドウ開放用開口3bの
両側のスペース幅wは、図2にd′、d″およびw′で
示すように、下に向かうほど大きくなるように形成され
ている。
【0022】すなわち、キャンバストップフレーム3に
沿って下降するキャンバストップ2がリヤウインドウ4
の下降する位置を避けて、それより車室側に位置して収
納されるように、キャンバストップフレーム3の高さd
は下方へ向かうにしたがって次第に大きくなるようにさ
れている。また、キャンバストップ2がルーフ上にある
ときは図3のB−B線断面図である図5に示すように、
キャンバストップ2はルーフレール6を覆う程の幅を持
つており、これにより水に対するシールを可能としてい
るが、車体後方にスライドして下降していくときには、
この幅のためにキャンバストップ2はリヤピラー10の内
側に入ることができず、車内に収納することができな
い。このためキャンバストップフレーム3の幅を、リヤ
ウインドウ開放用開口3bの両側のスペース幅wを、下
方へ向かうにしたがって次第に大きくして、キャンバス
トップ2が、車内に下方に収納されるようにしている。
【0023】キャンバストップ2とリヤウインドウ4の
境界部では、図3のA−A線断面図である図4に示す通
り、キャンバストップ2の後端部を形成するリヤハード
ボード2aとリヤウインドウ4の上端部4aがオーバー
ラップし、このリヤウインドウ4の上端部4aはウェザ
ーストリップ11の上に密着されている。
【0024】キャンバストップ2とサイドウインドウ8
の境界部では、図4のB−B線断面図である図5に示す
通り、キャンバストップ2の側部2bがルーフレール6
の上にウェザーストリップ12を介して密着し、キャンバ
ストップ2の骨2cの下にはキャンバストップ2を移動
操作するためのケーブル13を案内するとともにキャンバ
ストップ2の移動を案内するスライドレール14が配設さ
れている。上記キャンバストップ2の骨2cには、スラ
イドレール14に案内されるアーム2dが設けられ、この
アーム2dがスライドレール14に案内されてキャンバス
トップ2が移動するようになっている。
【0025】車体の後方では、図3のC−C線断面図で
ある図6および図7に示す通り、リヤウインドウ4が、
閉じた位置から車体後部の下方に形成されている収納部
15の中に格納される開いた位置まで、レギュレータに連
結されたアーム16により上下動される。
【0026】車体の後方側部では、図3のD−D線断面
図である図8に示す通り、キャンバストップ2はリヤピ
ラー10に設けられたスライドレール14に案内されてリヤ
ウインドウ4のウェザーストリップ17に沿って移動す
る。キャンバストップ2の骨2cの裏にはキャンバスト
ップ2を移動操作するためのケーブル13を案内するとと
もにキャンバストップ2の移動を案内するスライドレー
ル14が配設されている。このスライドレール14は、リヤ
ウインドウ4の内側に位置しているため、リヤウインド
ウ4が閉じているときは外から見えないようになってい
る。
【0027】この図1に示す実施例ではキャンバストッ
プ2がリヤウインドウ4の内側にずれて下降するように
なっており、キャンバストップ2の移動軌跡2Aとリヤ
ウインドウ4の移動軌跡4Aとが重なることはないか
ら、キャンバストップ2とリヤウインドウ4とを単純に
スライドさせるだけで解放し格納することができる。
【0028】以下、上記第1の実施例の作動について説
明する。この実施例では、キャンバストップ2はルーフ
上で自由に開閉でき、リヤウインドウ4はこれと独立し
て、リヤウインドウ部を自由に昇降できるようになって
いる。そして、キャンバストップ2が全開し、リヤウイ
ンドウ4が全開し、さらに車両が停止したときに初めて
キャンバストップ2のリヤウインドウ部へのスライドに
よる下降が開始できるようにしている。そして、キャン
バストップ2をリヤウインドウ部においてスライドして
いる間は、キャンバストップ2の開閉は禁止される。こ
のために、キャンバストップ2のルーフ上開閉用のスイ
ッチとリヤウインドウ部スライド用スイッチとを別にし
て、別のスイッチにより制御するようにしている。すな
わち、キャンバストップ2がルーフ上で後方に全開され
ルーフ後端よりさらに後方を移動するときには、最もコ
ンパクトな全開状態で移動するようになっている。
【0029】また、キャンバストップ2をリヤウインド
ウ部においてスライドしている間はリヤウインドウ4の
開閉も禁止される。これには、キャンバストップ2のリ
ヤウインドウ部スライド用スイッチの操作中はリヤウイ
ンドウ4の昇降用スイッチの操作もしくは作動を不能に
することが考えられる。キャンバストップ2がリヤウイ
ンドウ部の下方まで移動され、所定の収納位置までのス
ライドが完了したら、その移動は停止され、リヤウイン
ドウ4の昇降が自由にできるようになる。これにより、
キャンバストップ2が全開し、さらにリヤウインドウ4
の下方まで移動して車両のルーフとリヤウインドウの両
方が解放できるようになった状態でリヤウインドウ4の
みを、好みあるいは状況に応じて昇降させることができ
る。
【0030】キャンバストップ2もリヤウインドウ4も
全開の状態から、キャンバストップ2を上昇させるとき
は、リヤウインドウ4が全開の状態でキャンバストップ
2の上昇は可能であるが、この間キャンバストップ2の
開閉は禁止される。キャンバストップ2がルーフ以外を
移動するときは常に全開状態とされている。また前述の
ようにキャンバストップ2の上昇中はリヤウインドウ4
の開閉も禁止される。キャンバストップ2が上昇してル
ーフ後端に達した時点で、キャンバストップ2のリヤハ
ードボード2aがキャンバストップフレーム3に係止さ
れ、キャンバストップ2の先端を前方に移動させること
により、キャンバストップ2は閉まり始める。この状態
でキャンバストップ2は開閉自在とされ、初めの状態に
戻る。
【0031】次に、図9から19を参照して本発明の第
2の実施例によるキャンバストップ構造を説明する。図
9はキャンバストップからリヤウインドウにかけての車
体上方後部の構造を示す概略断面図、図10は図9の一
部拡大断面図、図11は図9のE−E線断面図、図12
は図9のF−F線断面図、図13はキャンバストップか
らリヤウインドウにかけての車体上方後部の構造を示す
概略斜視図、図14は図13のA−A線断面図、図15
は図13のB−B線断面図、図16は図13のC−C線
断面図、図17は図13のD−D線断面図、図18はそ
の実施例におけるキャンバストップフレームとサブフレ
ームにおけるガイドレールの関係を示す斜視図、図19
はそのX−X線断面図である。
【0032】図11に示すように、この実施例のキャン
バストップ20のフレームは、車体に固定されたメインフ
レーム22と移動可能なサブフレーム23とからなり、サブ
フレーム23は車体のリヤフェンダ7に固定された支持フ
レーム9を介して車体に結合されたリンク24によって、
図9に示すようにリヤウインドウ4が全開のときにリヤ
ウインドウ4の解放された開口部4Bから車室内にキャ
ンバストップ20とともに移動できるようになっている。
すなわち、キャンバストップ20のリヤハードボード20a
とキャンバストップ20の幌21は、サブフレーム23ととも
にリンク24によってリヤウインドウ4の解放された開口
部4Bから車室内に図9に仮想線で示すように移動す
る。このため、図14に示すようにリヤウインドウ部の
開口部3bの幅Wは、サブフレーム23の幅W′よりも広
くなっている。なお、図12に示すように、リンク24
は、リヤウインドウ4が閉じているときにはリヤウイン
ドウ4の内側に隠れて外からは見えないようになってい
る。
【0033】上記実施例のキャンバストップ構造におけ
るメインフレーム22とサブフレーム23の関係は、図15
から19に示す通りであって、移動可能なサブフレーム
23はルーフ上において、固定されたメインフレーム22の
上を移動するようになっており、サブフレーム23に固定
されたガイドレール26は、固定のメインフレーム22に設
けられたガイドレール27と連続するように配置されてい
る。
【0034】この実施例は、キャンバストップが第1の
実施例のようにスライド式でなく、リンク移動式でもよ
いことを示すものである。
【0035】次に、図20に、本発明のキャンバストッ
プ構造におけるキャンバストップの各種の移動形態の作
動概念図を示す。キャンバストップ20は、その前方に結
合された係止部30をモータ等の駆動機構31によりワイヤ
等の連結手段32を介して前後に移動することにより操作
される。図20において、Aはキャンバストップ2が閉
じている状態、Bはキャンバストップ2が後方に畳まれ
て解放された状態、Cはキャンバストップ2がさらに後
方から下方に移動され、リヤウインドウ4を越えて車体
下方に収納された状態を示すものである。Dは本発明で
は好ましくないあってはならない状態で、キャンバスト
ップ2がCの状態から上方に引き延ばされてリヤウイン
ドウ4の部分を閉じた状態を示す。
【0036】キャンバストップ2を開くときは、A−B
−Cの順に開き、逆に閉じるときはC−B−Aの順に閉
じなければならない。このとき、C−D−Aの順に閉じ
られると、Dの状態でリヤウインドウ4の部分が閉じら
れ、後方の視界が妨げられることになり、開放感が失わ
れるので、Dの状態にならないような手段が設けられな
ければならない。このため、キャンバストップ2を畳ん
だままの状態でCからBに移動する、状態保持のための
ロック手段が必要となる。
【0037】また、キャンバストップ2を開くときに、
A−B−Cの順でなく、A−D−Cの順に閉じること
も、同様の理由から避けられなければならない。A−D
−Cの順に閉じられると、Dの状態でリヤウインドウ4
の部分が閉じられ、後方の視界が妨げられることにな
り、開放感が失われるからである。このため、キャンバ
ストップ2を畳んでから後方に移動させるように、すな
わちAの状態からDの状態にしないで、Bの状態を経て
からCの状態にするように、リヤリヤヘッダー部5にお
いてリヤハードボード2aの後方への移動を防止し、こ
れをロックするリヤヘッダーロック手段が必要となる。
【0038】この、状態保持のロックとリヤヘッダーロ
ックは、A−Bの間の動作のときはリヤヘッダーロック
のみ行ない状態保持ロックは行なわないでキャンバスト
ップ2の折り畳みを可能にし、B−Cの間の動作のとき
はリヤヘッダーロックは解除し状態保持ロックのみ行な
ってキャンバストップ2を畳んだ状態に保持するように
しなければならない。これは、キャンバストップ2の全
開状態を感知してリヤヘッダーロックを解除し状態保持
ロックを行なうとともに、CからBのときには逆に、キ
ャンバストップ2のリヤヘッダー5までの移動を感知し
てリヤヘッダーロックを行ない、状態保持ロックを解除
するような構造により達成される。このような構造の例
を、以下、図21から図27を参照して説明する。
【0039】図21はその一例を示すものである。この
例では、キャンバストップ2の幌21を畳んだ状態に保持
する状態保持ロック手段として、キャンバストップ2の
フロントハードボード2dに固定された係止部30と、リ
ヤハードボード2aに固定された係止部33の間に結合さ
れ接続され、両者をスプリング力で引き寄せた状態に保
持するコイルスプリング34を使用する。また、B−Cの
間の動作のときはリヤヘッダーロックは解除し状態保持
ロックのみ行なってキャンバストップ2を畳んだ状態に
保持するため、キャンバストップ2の全開状態を感知し
てリヤヘッダーロックを解除し状態保持ロックを行なう
とともに、CからBのときには逆に、キャンバストップ
2のリヤヘッダー5までの移動を感知してリヤヘッダー
ロックを行ない、状態保持ロックを解除するようなリヤ
ヘッダーロック手段としては、リヤハードボード2aに
固定したフック2eと、これと一方向にのみ、すなわち
キャンバストップ2が前方に移動するときにのみ係合す
るようリヤヘッダー5に固定されたフック5aを使用す
る。
【0040】フロントハードボード2dに固定された係
止部30には、ワイヤ32が接続され、周知の方法でこの係
止部30は前後方向に移動される。キャンバストップ2が
前方に移動するとき、キャンバストップ2のリヤハード
ボード2aがリヤヘッダー5の位置に達すると、前記フ
ック2eがリヤヘッダー5に固定されたフック5aに係
止され、その後は係止部30がワイヤ32に引かれて前方に
移動するにつれてキャンバストップ2のフロントハード
ボード2dのみが前進し、リヤハードボード2aはリヤ
ヘッダー5の位置に係止されているので、キャンバスト
ップ2の幌21はスプリング32の力に抗して伸び、キャン
バストップ2はルーフを閉じることになる(Bから
A)。逆にキャンバストップ2が後退するときは、キャ
ンバストップ2の幌21がスプリング32の力により畳まれ
ながら、キャンバストップ2はルーフを開き(Aから
B)、畳まれたキャンバストップ2がリヤヘッダー5に
達すると前記フック2eはフック5aから外れて、キャ
ンバストップ2の幌21はスプリング32の力で畳まれたま
ま後退し、リヤウインドウを開いてCの状態に達する。
そして、Cの状態からキャンバストップ2が上昇すると
きは、幌21はスプリング32の力で畳まれたまま上昇し、
Bの状態に達する。このようにして、図20に示すA−
B−Cの状態を往復する動作が実現される。
【0041】上記のように、キャンバストップ2の全開
状態を感知してリヤヘッダーロックを解除し、状態保持
ロックを行なうとともに、逆のときにはキャンバストッ
プ2のリヤヘッダー5までの移動を感知してリヤヘッダ
ーロックを行ない、状態保持ロックを解除するような構
造の例として、異なった他の例を、以下、図22から図
27を参照して説明する。図22はその異なる例に使用
されるフロントガイドの拡大図、図23はその異なる例
の要部の側断面図、図24はその概略を示す斜視図、図
25はそのフロントガイド部を示す要部斜視図、図26
はその断面図、そして図27はその作動を説明する作動
概念図である。
【0042】図24に示すように、この例では、フロン
トハードボード2dにブラケット41を介して設けられた
フロントガイド42に、下方に付勢された下向きのフック
43を設け、リヤハードボード2aに設けたリヤガイド44
に上向きの固定フック45を設け、両フック43、45が互い
に噛み合うようになし、キャンバストップ2の幌21を畳
んでフロントハードボード2dがリヤハードボード2a
に近接したときに両フック43、45が噛み合う距離に近接
するようになっている。リヤヘッダーの近傍にフロント
ガイド42の下方に付勢された下向きのフック43を解除す
る解除部材46が出退可能に設けられ、これが上方に突出
した位置にあるときは、後退してきたフロントガイド42
のフック43が図22に示すように上方に解除され、前記
両フック43、45は噛み合うことがないようにされ、該解
除部材46が下方に退出した位置にあるときは後退したフ
ロントガイド42のフック43は上方に解除されず、両フッ
ク43、45は噛み合うようになっている。
【0043】上記解除部材46は、図23および図27に
示すように、車室内のルーフレール近傍に設けた解除レ
バー48と連動機構47を介して連動され、この解除レバー
48を車室内で操作することにより解除される。この動作
は、図27に最もよく示されている。
【0044】図27(a)に示すように、解除部材46が
上方に突出した位置にあるときは、後退してきたフロン
トガイド42のフック43は図27(b)に示すように上方
に解除され、前記両フック43、45は噛み合うことがな
い。この解除部材46が、図27(c)に示すように前記
解除レバーの操作により連動機構47を介して下方に退出
した位置にあるときは、後退したフロントガイド42のフ
ック43は下方に付勢されているので下方に移動し、両フ
ック43、45は噛み合う。したがって、この状態でフロン
トガイド42を後方へ移動すれば、図27(d)に示すよ
うにフロントガイド42はリヤガイド44とともに後退し、
幌21を畳んだままキャンバストップ2は収納位置まで移
動される。キャンバストップ2を閉じるときは、フロン
トガイド42を前方に移動すれば、図27(e)に示すよ
うに両フック43、45は噛み合ったまま前方に移動し、前
記解除部材46の近傍まできたとき図27(f)に示すよ
うに解除部材46を上方に復帰させるとフック43は上方に
外れる。
【0045】リヤガイド44には、図27に示すようにリ
ヤヘッダーロック50が設けられ、このリヤヘッダーロッ
ク50はリヤガイド44が移動するレール近辺に設けた係止
凹部51に付勢力により嵌入する係止部50aと、フック45
に係合するフック43に当接して作動される当接部50b と
を有している。このリヤヘッダーロック50は、図27
(c)でフック43がフック45に係止されたとき係止部50
aを係止凹部51から退出させ、リヤガイド44の前後動を
自由にする。図27(e)に示すように両フック43、45
が噛み合ったまま前方に移動し、前記解除部材46の近傍
まできたときは、図27(f)に示すように解除部材46
を上方に復帰させるとフック43は上方に外れる。このと
き、リヤガイド44に設けられたリヤヘッダーロック50は
自身のバネ付勢により時計方向に回転し、係止部50aは
係止凹部51に嵌入する。これによりリヤガイド44は前後
動を阻止され、前記リヤヘッダーロック50のロック機能
が発揮され、キャンバストップ2のリヤハードボードが
ロックされて、前述のリヤヘッダーロック手段として作
用する。
【0046】次に図28から図33を参照して本発明の
第3の実施例によるキャンバストップ構造を説明する。
図28はそのキャンバストップ構造を採用した自動車の
斜視図である。図29はそのキャンバストップフレーム
とサブフレームの関係を示す斜視図、図30は図28の
A−A線断面図、図31は図28のB−B線断面図、図
32は図28のC−C線断面図、図33は同じくそのキ
ャンバストップとリヤウインドウの各種移動形態を示す
斜視図である。
【0047】この第3の実施例によるキャンバストップ
構造は、リヤウインドウとキャンバストップが互いに独
立して移動可能とされているので、両者を自由に解放可
能とし、各種の解放状態を自由に得ることができる。
【0048】すなわち、図29に示すようにキャンバス
トップ62とリヤウインドウ64の各々が、キャンバストッ
プフレーム60にそれぞれ独立したガイドレール62Aと64
Aを備えており、それぞれのガイドレール62Aと64Aに
はそれぞれを移動させるための駆動モータ63、65が設け
られている。これにより、キャンバストップ62はキャン
バストップ62用のガイドレール62Aに沿ってルーフの開
口部62aを開閉自在であるとともに後部下方の格納位置
までスライドすることができるし、リヤウインドウ64は
リヤウインドウ64用のガイドレール64Aに沿って車体後
部の開口部64aからルーフの開口部62aまでスライドす
ることができる。
【0049】このキャンバストップ62とリヤウインドウ
64の独立した移動によって、図33に示すような各種の
解放状態のバリエーションを楽しむことができる。図3
3に示す各種の解放状態は、矢印で示す方向に変化がで
きるものであり、その意味は図から明らかであるので、
詳細には説明しない。ただし、中央の3つの態様から右
の3つの態様に変化させるときは、キャンバストップ62
がリヤウインドウ部を通過することにより後方の視界を
妨げるおそれがあるのでこの変化のための作動は停止中
にのみ可能とすることが好ましい。
【0050】上記実施例の具体的構造は、図30、31
および32に示す通りであり、キャンバストップ62の後
端は図30に示すように、図10に示す第2の実施例と
同様にリヤヘッダー5においてリヤウインドウ64とオー
バーラップし、その位置から前方に移動する。前記駆動
モータ63、65は外から見えないようにガーニッシュ67に
覆われ、バンパー68の上に位置している。リヤウインド
ウ64は図31に示すようにリヤウインドウ64用のガイドレ
ール64Aに摺動自在に係合してガイドされるアーム64a
を備え、キャンバストップ62も図32に示すようにキャン
バストップ62用ガイドレール62Aに摺動自在に係合して
ガイドされるアーム62aを備えている。これにより、両
アーム64a、62aはそれぞれのガイドレール64A、62A
に案内され、リヤウインドウ64はキャンバストップ62の
内側を移動して、両者は独立した自由な移動をすること
ができる。
【0051】なお、上記第3の実施例ではリヤウインド
ウ64はルーフの方に移動し、車体の下方には下降しない
ようになっているが、これは、この実施例ではモータ6
3、65を含む駆動機構を設置するスペースの関係から、
リヤウインドウ64を車体の下方に収納する余裕がないか
らであって、駆動機構の位置を外に移動すればリヤウイ
ンドウ64を車体の下方に下降させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるキャンバストップ構造の第1の実
施例を示す概略側断面図
【図2】その実施例によるキャンバストップフレームを
示す斜視図
【図3】その実施例によるキャンバストップ構造を備え
た自動車の例を示す斜視図
【図4】図3のA−A線断面図
【図5】図3のB−B線断面図
【図6】図3のC−C線断面図
【図7】図3のC−C線断面図付近のリヤウインドウを
示す斜視図
【図8】図3のD−D線断面図
【図9】本発明の第2の実施例によるキャンバストップ
構造の要部を示す概略側断面図
【図10】その一部拡大断面図
【図11】図9のE−E線断面図
【図12】図9のF−F線断面図
【図13】本発明の第2の実施例におけるキャンバスト
ップフレームとサブフレームの関係を示す概念図
【図14】図13のA−A線断面図
【図15】図13のB−B線断面図
【図16】図13のC−C線断面図
【図17】図13のD−D線断面図
【図18】同じくそのキャンバストップフレームとサブ
フレームの関係を示す斜視図
【図19】そのX−X線断面図
【図20】本発明のキャンバストップ構造のキャンバス
トップの、各種の移動形態を示す作動概念図
【図21】本発明によるキャンバストップ構造の他の実
施例におけるキャンバストップとリヤヘッダの接続方法
の一例を示す側断面図
【図22】その異なる例に使用されるフロントガイド部
の拡大図
【図23】その異なる例の要部の側断面図
【図24】同じくその概略を示す斜視図
【図25】同じくそのフロントガイド部を示す斜視図
【図26】同じくその断面図
【図27】同じくその作動を説明する作動概念図
【図28】本発明のさらに異なる実施例によるキャンバ
ストップ構造を採用した自動車の斜視図
【図29】同じくそのキャンバストップフレームとサブ
フレームの関係を示す斜視図
【図30】図28のA−A線断面図
【図31】図28のB−B線断面図
【図32】図28のC−C線断面図
【図33】同じくそのキャンバストップとリヤウインド
ウの各種移動形態を示す斜視図
【符号の説明】
2 キャンバストップ 2A キャンバストップの移動軌跡 2a リヤハードボード 2b キャンバストップの幌 2c キャンバストップの骨 2d フロントハードボード 2e フック 3 キャンバストップフレーム 3a ルーフ開放用開口 3b リヤウインドウ開放用開口 4 リヤウインドウ 4A リヤウインドウの移動軌跡 5 リヤヘッダー 5a フック 6 ルーフレール 8 サイドウインドウ 10 リヤピラー 11 ウェザーストリップ 12 ウェザーストリップ 13 ケーブル 14 スライドレール 15 収納部 16 アーム 17 ウェザーストリップ 20 キャンバストップ 20a リヤハードボード 21 キャンバストップの幌 22 メインフレーム 23 サブフレーム 24 リンク 26 ガイドレール 27 ガイドレール 30 係止部 32 ワイヤ 33 係止部 34 コイルスプリング 42 フロントガイド 43 下向きフック 44 リヤガイド 45 固定フック 46 解除部材 47 連動機構 48 解除レバー 50 リヤヘッダーロック 50a 係止部 50b 当接部 51 係止凹部 60 キャンバストップフレーム 62 キャンバストップ 62A キャンバストップ用ガイドレール 63 モータ 64 リヤウインドウ 64A リヤウインドウ用ガイドレール 65 モータ 67 ガーニッシュ 68 バンパー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 晃 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のキャンバストップとリヤウイン
    ドウとがともに移動可能とされていることを特徴とする
    自動車のキャンバストップ構造。
  2. 【請求項2】 リヤウインドウが下降した後にのみキャ
    ンバストップが下降可能とされていることを特徴とする
    請求項1記載の自動車のキャンバストップ構造。
  3. 【請求項3】 リヤウインドウの内側にキャンバストッ
    プが下降可能とされていることを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の自動車のキャンバストップ構造。
  4. 【請求項4】 キャンバストップレールがリヤウインド
    ウの下に密閉状に配設されていることを特徴とする請求
    項1記載の自動車のキャンバストップ構造。
  5. 【請求項5】 リヤウインドウとキャンバストップが互
    いに独立して移動可能とされていることを特徴とする請
    求項1記載の自動車のキャンバストップ構造。
  6. 【請求項6】 停止時にのみキャンバストップがリヤウ
    インドウの領域に移動可能とされていることを特徴とす
    る請求項1記載の自動車のキャンバストップ構造。
JP5509491A 1991-03-19 1991-03-19 自動車のキャンバストップ構造 Withdrawn JPH05319101A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5509491A JPH05319101A (ja) 1991-03-19 1991-03-19 自動車のキャンバストップ構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5509491A JPH05319101A (ja) 1991-03-19 1991-03-19 自動車のキャンバストップ構造

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05319101A true JPH05319101A (ja) 1993-12-03

Family

ID=12989153

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5509491A Withdrawn JPH05319101A (ja) 1991-03-19 1991-03-19 自動車のキャンバストップ構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05319101A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001354037A (ja) * 2000-05-04 2001-12-25 Webasto Vehicle Systems Internatl Gmbh 開放される車両ルーフを備えた車両
WO2017159326A1 (ja) * 2016-03-18 2017-09-21 ベバスト ジャパン株式会社 リトラクタブルルーフ車両のバックウインドウ部シール構造

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001354037A (ja) * 2000-05-04 2001-12-25 Webasto Vehicle Systems Internatl Gmbh 開放される車両ルーフを備えた車両
WO2017159326A1 (ja) * 2016-03-18 2017-09-21 ベバスト ジャパン株式会社 リトラクタブルルーフ車両のバックウインドウ部シール構造
US10661642B2 (en) 2016-03-18 2020-05-26 Webasto Japan Co., Ltd. Back window part seal structure for vehicle with retractable roof

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4838440B2 (ja) 開放される車両ルーフを備えた車両
JP4766785B2 (ja) コンバーチブル車両ルーフ
JPH03136919A (ja) 車両のキャンバストップ構造
JP2003534189A (ja) 開放可能な車両ルーフを備えた車両
JPH06104418B2 (ja) 自動車のキャンバストップ
JPH02290719A (ja) 車両用摺動屋根装置
JP3164859B2 (ja) 車両用折畳ルーフ
US5169206A (en) Slidable roof control device for a motor vehicle
JP2008179213A (ja) 車両のトノカバー装置
US7891729B2 (en) Sliding roof structure and vehicle equipped with the same
JPH05319101A (ja) 自動車のキャンバストップ構造
JPS62198517A (ja) 自動車の開閉式屋根構造
JP2002012036A (ja) ロック可能なカバーを有する開閉自在な車両ルーフ
JPS60244620A (ja) 自動車の車体形状変換装置
JPH04300719A (ja) 自動車のキャンバストップ構造
JPH02249722A (ja) 自動車のルーフ開閉体制御装置
JP3174076B2 (ja) サンルーフ装置
US20090230720A1 (en) Openable roof system for a motor car
KR930006160B1 (ko) 차량용 접동지붕제어장치
JP2736551B2 (ja) 自動車におけるルーフの開閉方法及び装置
JPH0370627A (ja) 車両用摺動屋根装置
JP3174077B2 (ja) サンルーフ装置
JP4622190B2 (ja) 車両の上部開閉体構造
JPH02212220A (ja) 電動スライド式サンバイザ
JPH0420809B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19980514