JPH02171324A - 自動車のキャンバストップ制御装置 - Google Patents

自動車のキャンバストップ制御装置

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JPH02171324A
JPH02171324A JP63327162A JP32716288A JPH02171324A JP H02171324 A JPH02171324 A JP H02171324A JP 63327162 A JP63327162 A JP 63327162A JP 32716288 A JP32716288 A JP 32716288A JP H02171324 A JPH02171324 A JP H02171324A
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健 村井
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野〕 本発明は自動車のキャンバストップ制御装置に係り、詳
しくは、トランクのロックが解除されているときには、
幌部材をトランクと干渉しない上方の位置に退避させる
ことができるようにした制御装置に関する。
〔従来の技術〕
自動車等の車両で、天井部の広い開放感が得られるよう
に、ループ部に設けた大きな開口部を折り畳み自在な幌
部材で開閉自在に覆うようにしたキャンバストップシス
テムはすでに知られている。
このようなシステムでは、幌部材の後端をループ後部に
固定し、前端を開口部の両側に設けたガイドレールに案
内される摺動体に取り付け、その摺動体を前後に移動さ
せることにより、開口部を開閉するように構成されたも
のが多い。ちなみに、実開昭61.−30525号公報
には、この種のシステムの装置が記載されている。
〔発明が解決しようとする課題] ところで、上記した従来のキャンバストップシステムで
は、開口時には、摺動体を後方に移動させつつ幌部材を
折り畳み、ループ後部の収納位置に納置していた。その
ため、開口部を全開状態に開放した場合においても、幌
部材を収納しているループ後部は開放できず、充分な開
放感が得られないという難点があった。
このようなことから、上記したような従来のシステムと
同様に、幌部材をループ後部に折り畳んみ、その位置で
ロックできるとともに、移動手段によってその幌部材を
さらに後方に降下移動させ、トランクリッド上の格納位
置に載置・格納することもできるようなシステムが提案
されている。このようなシステムでは、トランクのロッ
クが解除された場合に、幌部材がトランクリッドと干渉
するような状態にあるときは、退避させられるような措
置が施されていることが望ましい。それは、安全性の向
上を図るため、およびトランクリッドと幌部材の傷つき
や破損が発生するのを防止するためである。
本発明はこのような事情を考慮してなされ、幌部材をル
ープ部からさらに後方に移動・格納することができるキ
ャンバストップシステムにあって、トランクのロックが
解除されたときには、幌部材をトランクリフトと干渉し
ない位置に自動的に退避させるようにすることを課題と
している。
[課題を解決するための手段] 本発明の自動車のキャンバストップ制御装置は、第1図
(a)および第2図に示すように、ループ開口部2を幌
部材3により開閉自在に覆うようにした自動車にあって
、前記課題を解決するために、幌部材3を、ループ開口
部2を開放させた状態でループ4上に収納する収納位置
Cから車体lの後部の格納位置Hに移動させる駆動手段
10と、トランクリッド5をロックするためのトランク
ロック手段13と、トランクロック手段13のロックが
解除されたことを検出するトランクロック解除検出手段
15と、トランクロック解除検出手段15によって、ト
ランクロック手段13のロックが解除されたことが検出
されると、駆動手段10を作動させ、幌部材3をトラン
クリッド5と干渉しない位置に退避させる幌退避制御手
段lidとを設けている。
〔作   用〕
トランクロック解除検出手段15によって、トランクロ
ック手段13のロックが解除されたことが検出されると
、トランクロック解除検出手段15からの検出信号によ
り、幌退避制御手段lidが動作して駆動手段10が作
動される。そして、たとえトランクリッド5を開いても
、幌部材3がこれと干渉しない位置に退避移動させられ
る。
〔発明の効果〕
本発明は、ループ開口部を開放させた状態で幌部材をル
ープ上に収納する収納位置から車体後部の格納位置に移
動させる駆動手段と、トランクリッドをロックするため
のトランクロック手段と、そのトランクロック手段のロ
ックが解除されていることを検出するトランクロック解
除検出手段と、そのトランクロック解除検出手段によっ
てトランクロック手段のロックが解除されたことが検出
されると駆動手段を作動させ、幌部材をトランクリッド
と干渉しない位置に退避させる幌退避制御手段とを設け
ているので、トランクを開いたときに、幌部材と当接し
たり、干渉しあったりすることなく、安全性が向上し、
かつこれらの傷つきや破損が防止される。
〔実 施 例〕
以下に、本発明をその実施例に基づき詳細に説明する。
本実施例に示す自動車のキャンバストップ制御装置は、
ループ後部に収納した幌部材を、さらに後方に移動・格
納することができるようにしたキャンバストップシステ
ムに採用され、トランクリッドのロックが解除されてい
るときには、幌部材をトランクリッドと干渉しない位置
に退避させるようにして、安全性を向上させ、かつ、こ
れらの傷つきや破損を防止するようにしたものである。
キャンバストップ車の全体図を表す第26図ないし第2
8図に示すように、車体lのループ開口部2が開閉自在
な幌部材3によって覆われ、第26図に示す閉鎖位WD
から、その幌部材3が、第27図に示すように、ループ
4上の第ル−ル28に沿って後方にスライドし、ボード
部材24上に折り畳まれてループ4の後部に収納され、
ループ開口部2が全開状態に開放されるようになってい
る。そして、その幌部材3をボード部材24上に折り畳
んだ状態で、ループ4後部から、さらにリヤウィンド3
5の後方に移動させ、トランクリッド5に設けられてい
る支持台7上に、第28図に示すように、格納・ロック
できるようになっている。
一方、トランクリッド5のロックが解除されたときには
、幌部材3がトランクリッド5と干渉しない位置に退避
移動させられ、トランクリッド5が上方に開放されても
、幌部材3と当接したり、干渉したりしないようになっ
ている。
このような幌部材3の開閉、収納、ロック解除および移
動、格納・ロックの各動作、および退避動作を、スムー
ズかつ安全・確実におこなうために、第1図(b)およ
び第2図に示すような制御システムを設けている。
幌部材3の開閉動作は、第2図に示すように、ボード部
材24上に設けられたモータユニット8によっておこな
われ、幌部材3はループ4上をスライドし、収納位置C
にあるボード部材24上の開放位置Kに折り畳まれて、
ループ開口部2が全開する。そして、モータユニット8
によって、その幌部材3が、ボード部材24上の開放位
置Kから所定距離だけ後方にスライドされると、ロック
手段9であるロック機構9aのロックが解除される。次
いで、車体1側に設けられている駆動手段であるモータ
ユニット10によって、揺動機構Sを介して、ボード部
材24が、幌部材3とともに、後方の格納値iHに移動
される。そのボード部材24上の幌部材3が、モータユ
ニット8によって、所定距離だけ前方の開放位置Kにス
ライド・復帰されると、ボード部材24が、ロック機構
9bによって支持台7上にロックされる。このロック状
態は、モータユニット8によって、幌部材3が、開放位
置Kから上記所定距離だけ後方にスライドされることに
よって解除され、そのボード部材24を、ループ4上の
収納位1cへ移動させてロック機構9aでロックし、幌
部材3を閉動作させることができるようになっている。
そして、トランクロック手段13に対応して設けられた
トランクロック解除検出手段15によってトランクロッ
ク手段13のロックが解除されたことが検出されると、
トランクリッド5が幌部材3およびボード部材24と当
接したり、干渉したりしないように、幌退避制御手段l
idによってモータユニット10が逆転駆動され、幌部
材3が収納位置Cに退避されるようになっている。
幌部材3とボード部材24の位置は、リミットスイッチ
30.31,32.33によって検出される。すなわち
、ボード部材24には、幌部材3が開放位置Kに移動さ
れたことを検出するリミ・ントスイッチ30と、幌部材
3がボード部材24上で開放位置Kから所定距離後方に
スライドされることによって、ボード部材24のロック
が解除されたことを検出するリミットスイッチ31とが
設けられている。
そして、トランクリッド5の支持台7には、リミットス
イッチ32が設けられ、折り畳まれた幌部材3を載せて
いるボード部材24が、格納位置Hに移動されたことを
確認できるようになっている。この格納値iHでは、幌
部材3が、ボード部材24上の開放位置Kから所定距離
後方にスライドされている状態から開放位置Kに復帰す
ると、ロック機構9bによって、ボード部材24が支持
台7にロックされ、前記リミットスイッチ30によって
確認される。そして、幌部材3がボード部材24上で開
放位置Kから所定距離後方の位置に後退すると、上記ロ
ックが解除され、その位置状態がリミットスイッチ31
によって確認され、ボード部材24をループ4の収納位
置Cに移動できる状態となる。一方、車体lのベースフ
レーム23上には、リミットスイッチ33が設けられ、
ボード部材24が格納位置Hから収納位置Cに移動され
たことを検出できるようになっている。
また、インスツルメントパネル(図示省略)には、ドラ
イバーによって選択操作されるトランクオープナスイッ
チ6、幌部材3の開閉および上下移動を操作するメイン
スイッチ12a、12b。
12cが設けられている。メインスイッチ12aには、
幌部材3を開動作させるためのOPN接点と、閉動作さ
せるためのCLS接点、メインスイッチ12bには、幌
部材3を格納位置Hに移動させるためのDOWN接点、
幌部材3を収納位置Cに移動させるためのUP接点、メ
インスイッチ12cには、閉鎖状態から幌部材3を収納
して、さらに格納位置Hに連続して移動させるAUT接
点が、それぞれ設けられている。
コントロールユニット11は、マイクロコンピュータよ
りなり、予め記憶されたプログラムに従い、ドライバー
の指示に応じてモータユニット8゜lOを制御・駆動さ
せ、上述したようなキャンバストップシステムの動作全
般を制御させるものである。コントロールユニット11
の入力側には、電源の供給を受けるためのイグニッショ
ン接点IG2、トランクロック解除検出手段であるトラ
ンクアンロックリミットスイッチ15、メインスイッチ
12a、’12b、12c、およびリミットスイッチ3
0,31,32.33が接続されている。
一方、出力側には、リレー8a、8b、およびリレー1
0a、IObを介してイグニッション接点から電源の供
給を受けるモータユニット8.10が接続されている。
このコントロールユニット11には、メインスイッチ1
2aから、開閉操作を指令する信号を受信すると、モー
タユニット8に作動信号を出力して、幌部材3の開閉動
作を制御する開閉制御部11aと、メインスイッチ12
bから移動操作を指令する信号を受信すると、モータユ
ニット8に作動信号を出力して、幌部材3を、前述した
ように、開放位置Kから所定距離後方にスライドさせて
ロック状態にあるボード部材24のロックを解除させる
ロック解除制御部11b°と、ボード部材24のロック
が解除されると、モータユニットlOに作動信号を出力
して、そのボード部材24を収納位置Cから格納位置H
に、あるいは格納位ffHから収納位置Cに移動させる
幌上上移動制御部11Cが設けられている。
そして、後述するように、トランクロック手段13に対
応して設けられるトランクアンロックリミットスイッチ
15がオン状態にあり、トランクロック手段13のロッ
クが解除されていると、幌部材3がトランクリッド5と
干渉しない収納位置Cに退避させる幌退避制御手段とし
ての幌退避回路lidが、上記幌上上移動制御部11c
内に設けられている。
トランクロック手段13は、第6図に示すように、トラ
ンクオープナスイッチ6がオン操作されると励磁される
ソレノイド16と、トランクロック機構18よりなり、
トランクリッド5を閉鎖するとロック状態となり、トラ
ンクオープナスイッチ6がオン操作されるか、あるいは
トランクキーの開錠動作によってそのロックが解除され
るようになっている。
トランクロックm1RLBは、トランクリッド5側に設
けられ、支軸20によって枢支されるロックレバ−21
がスプリング19によって時計まわりに回動付勢され、
そのロックレバ−21の下部に形成されたロック凹部2
1aが車体1側のヒンジ1aに係合して、ロック状態を
保ち、図示の状態から反時計まわりに回動させられると
、ロックが解除されるように構成されている。すなわち
、ロックレバ−21の上端に突設された突起21bが、
ソレノイド16のプランジャー16aに形成された長孔
16b内に遊嵌され、トランクオープナスイッチ6のオ
ン操作によってソレノイド16が励磁されると、プラン
ジャー16aが矢印p方向に移動して、そのロックレバ
−21が反時計まわりに回動され、ロック状態が解除さ
れる。また、図示しないが、紙面に垂直方向に向けて配
置されているトランクキーシリンダにキーを差し込み開
錠操作することによって、直接ロックレバ−21を反時
計まわりに回動させ、ロック状態を解除させることもで
きる。
トランクアンロックリミットスイッチ15は、上記ロッ
クレバ−21の後方に配置され、その接触子15aが、
ロックを解除した状態の二点鎖線で示すロックレバ−2
1と当接して、トランクロック手段13のロックが解除
されたことを検出できるようになっている。このトラン
クアンロックリミットスイッチ15からの検出信号が幌
退避回路11d(第1図(b)参照)に送出され、トラ
ンクロック手段13のロックが解除されたときには、前
述したように、幌退避回路lidが作動される。
幌退避システムの動作は、基本的には、第3図のフロー
チャートに示される。すなわち、まず、トランクアンロ
ックリミットスイッチ15がオンであるかが問われ(ス
テップl、以下S1などという)、オンであると、つま
り、トランクリッド5のロックが解除されていると、モ
ータユニット10が正転中かどうかが問われ(S2)、
正転しているとすなわち幌部材3が下動中であると、幌
退避回路lidが作動して(S3)、モータユニットl
Oが逆転を開始しくS9)、幌部材3が上動退避し、リ
ミットスイッチ33によってループ4上の収納位置Cに
移動されたことが検出されると、モータユニット10が
停止する(Sll)。
次いで、モータユニット8が逆転しく512)、幌部材
3がボード部材24上で所定距離前進し、リミットスイ
ッチ30によって検出されると(S13)、モータユニ
ット8は停止しく514)、幌部材3がボード部材24
上に折り畳まれて収納位置Cにロックされる。
一方、ステップ2にて、モータユニット10が正転中で
ない場合には、リミットスイッチ32がオンであるかど
うかが問われ(34)、オンであると、すなわち、幌部
材3が格納位置Hに格納されていると、幌退避回路li
dが作動して(S5)、モータユニット8が正転を開始
し、幌部材3がボード部材24上の開放位置Kから後退
スライドし、リミットスイッチ31がオンされると(S
7)、ロックが解除されて停止する(S8)。次いで、
ステップ9以下の動作に移行し、幌部材3が上動し、収
納位置Cに収納ロックされる。ステップ4にて、リミッ
トスイッチ32がオンでなければ、フローは終了する。
このような幌退避システムが組み込まれたキャンバスト
ップ制御システムの基本的な動作を、第4図および第5
図に示すフローチャートに基づいて説明する。
(1)閉鎖状態にある幌部材3を開放し、かつ格納する
場合については、第4図に示すように、メインスイッチ
12aのOPN接点がオン操作されると(S21)、コ
ントロールユニット11の開閉制御部11aからモータ
ユニット8に正転信号が出力され、モータユニット8の
正転動作によって(S22)、幌部材3が後退スライド
する。リミットスイッチ30がオンされると(S23)
、モータユニット8は停止しく324)、幌部材3が、
収納位置Cにあるボード部材24上の開放位置Kに折り
畳まれ、ループ開口部2が開放される。
次いで、メインスイッチ12bのDOWN接点がオン操
作されると(S25)、トランクアンロックリミットス
イッチ15がオンであるかが問われ(326)、オンで
なければ、ロック解除制御部11bからモータユニット
8に正転信号が出力され、モータユニット8の正転動作
により(S27)、幌部材3がさらに所定距離だけ後退
スライドし、リミットスイッチ31がオンされる(52
8)位置で停止する(329)、このとき、ロック機構
9aによるボード部材24のロックは解除される6次い
で、幌上上移動制御部11cからモータユニット10に
正転信号が出力され、モータユニット10の正転動作に
より、幌部材3を格納したボード部材24が、揺動機構
Sを介して後方に下動される(330)。その間に、ト
ランクアンロックリミットスイッチ15が、オンである
かが問われ(S31)、オンでなければ、モータユニッ
トlOの正転動作が維持され(332)、ボード部材2
4がトランクリッド5の支持台7上に載置され、リミッ
トスイッチ32がオンしたとき(333)、モータユニ
ット10は停止する(S34)。
次いで、ロック解除制御部11bからモータユニット8
に逆転信号が出力され、モータユニット8の逆転動作に
より(335)、幌部材3が前進し、ボード部材24上
の開放値IKにて、リミットスイッチ30がオンされ(
S36)、ボード部材24がロック機構9bによって支
持台7上に格納・ロックされたことが検出され、モータ
ユニット8は停止しく537)、第3図のステップ1に
移行する。
ステップ26にて、トランクアンロックリミットスイッ
チ15がオンであれば、幌部材3は格納位置Hへは移動
されず、フローは終了する。また、ステップ31にて、
トランクアンロックリミットスイッチ15がオンであれ
ば、第3図のフローチャートのステップ3に移行する。
(2)閉鎖状態にある幌部材3を開放し、かつ格納位N
、Hに格納する動作を連続的におこなう場合については
、第5図に示すように、メインスイッチ12cのAUT
接点がオン操作されると(S41)、モータユニット8
が正転を開始しく542)、全開状態にある幌部材3は
後退し、収納位置Cにあるボード部材24上に折り畳ま
れて後開放位[Kから、リミットスイッチ31がオンさ
れるまでさらに後退しく343)、モータユニット8は
停止する(344)。このとき、ロック機構9aによる
ボード部材24のロックは解除され、すぐに、トランク
アンロックリミットスイッチ15がオンであるかが問わ
れ(S45)、オンでなければモータユニット10が正
転を開始しく346)、ボード部材24が幌部材3とと
もに下動される。その間に、トランクアンロックリミッ
トスイッチ15がオンであるかが問われ(S47)、オ
ンでないとモータユニット10の正転が維持される(5
48)、リミットスイッチ32によってボード部材24
が支持台7上に移動されたことが確認されると(S49
)、モータユニットIOは停止する(350)。次いで
、モータユニット8が逆転しく351)、幌部材3がボ
ード部材24上で開放位置Kまで前進し、リミットスイ
ッチ30がオンされると(S52)、モーダニニット8
は停止しく353)、幌部材3がボード部材24ととも
に支持台7上に格納ロックされ、第3図のステップlに
移行する。
ステップ45にて、トランクアンロックリミットスイッ
チ15がオンであると、すなわち、トランクリッド5が
開くことができるV、態にあると、第3図のステップ1
2に移行して、幌部材3をボード部材24とともにルー
プ4上の収納位1cにロックする。また、ステップ47
にて、トランクアンロックリミットスイッチ15がオン
であれば、トランクリッド5との当接干渉を避けるため
に第3図のステップ3に移行し、幌部材3をボード部材
24とともに上動退避させ、収納位1cにロックする。
なお、メインスイッチ12cのAUT接点がオン操作さ
れている間に、メインスイッチ12aのCLS接点また
はメインスイッチ12bのUP接点がオン操作されると
、モータユニット8またはモータユニッ)10は逆転を
開始し、幌部材3は閉動作あるいは上動するようになっ
ている。
ちなみに、キーで直接トランクリッド5を開放する場合
にも幌退避システムを作動させるようにする場合には、
図示しないが、トランクアンロックリミットスイッチ1
5がオン動作したときに、コントロールユニット11お
よびモータユニッ)8.10を直接バッテリ電源と接続
させる回路を設ければよい。
このように、幌退避システムをキャンバストップ制御シ
ステムに組み込み、トランクロック手段13のロックが
解除されているときには、幌部材3をトランクリッド5
七干渉しない収納位置Cに移動させるようにしたので、
前述したように、幌部材3と当接したり干渉したりする
ことなく、トランクリッド5を開放することができる。
そのため、安全性が向上するとともに、幌部材3やトラ
ンクリッド5の破損や傷つきが防止される。
以下に、上述した制御を実施するための好ましいキャン
バストップシステムの構造と機械系統について説明する
キャンバストップ車は、第29図に示すように、ループ
4部分に縦長の開口部22を形成し、この開口部22に
対して、キャンバストップアッセンブリZを組み付ける
ようにしている。そのキャンバストップアッセンブリZ
は、枠体状のベースフレーム23と、その上に摺動自在
に組み付けられるボード部材24および幌部材3などよ
りなる。
ベースフレーム23のサイトレール部26には、第27
図および第28図に示すように、幌部材3を案内する第
2レール29が取り付けられ、また、リヤヘッダ部25
には上方に向けてリミ・ノドスイッチ33が突設され、
ボード部材24が収納位置Cに移動されたときに接触子
がボード部材24の後部底面に当接して、その位置状態
を検出できるようになっている(第17図、第22図参
照)。
このベースフレーム23は、第29図に示すように、ブ
ラケットを介して車体1の開口部22の周縁部にボルト
締着され、かつ、その全周と車体1間にシールが施され
る。
ボード部材24は、第30図に示すように、略平板体に
形成され、その上に幌部材3を折り畳み状態に収納して
、第17図および第18図に示すように、ループ4の開
口部22後端の収納位置Cと、トランクリッド5上の格
納位置Hとの間で移動可能とされる。その両側部には、
前記第ル−ル28.28と同一断面形状をなし、かつ、
同一離間寸法を有する第2レール29.29が取り付け
られている。そして、第7図に示すように、リミットス
イッチ30と31が、ボード部材24の片側24aに形
成された段部に所定距離を隔てて第2レール29側に向
かって埋設される(第25図参照)。リミットスイッチ
30および31は、後述するように、第ル−ル28と第
2レール29よりなるガイドレール34に沿って移動す
る前側移動装置Q(第12図(a)、 (b)参照)の
スライド体98の内側に突設された突起103にそれぞ
れ対応当接し、幌部材3が開放位置Kに位置した状態お
よび幌部材3が開放位置により所定距離後方にスライド
してロックが解除された状態をそれぞれ検出する。第2
2図に示すように、このボード部材24の後端部24b
には、後述する幌部材3の第3パネル83が固定して設
けられる一方、その左右両側部に揺動機構Sが連結され
ている(第16図ないし第19図参照)。
)3動機構Sは、第19図および第23図に示すように
、ベースフレーム23のリヤデツキ部27に配置される
モータユニット10によって駆動され、第20図および
第21図に示すように、前方位置に配置される一対のメ
インリンク36と、後方位置に配置される一対のサブリ
ンク37とを備えている。このメインリンク36の基端
部36aは、ドライブギヤユニット38の出力軸39に
固定され、図示しないが、先端部36bがボード部材2
4に枢着される。一方、サブリンク37の基端部37a
がベース48に、先端部37bがボード部材24にそれ
ぞれ枢着されている。ドライブギヤユニット3日は、第
21図に示す6枚の減速ギヤ40〜45と、ケーブル駆
動ギヤ46とからなり、119図に示すように、ベース
フレーム23のリヤデツキ部27に配置されたモータユ
ニ・ント10により押引駆動されるケーブル47の変位
力を出力軸39(第21図参照)の回転力に変換して、
前記メインリンク36に伝達するようになっている。
このような構成により、モータユニット10でケーブル
47を押引操作することにより、メインリンク36が前
後方向に揺動し、ボード部材24が、ループ開口部2の
後端部に位置する収納位置C(第2図、第17図参照)
と、トランクリッド5上に位置する格納位置H(第2図
、第18図参照)との間を移動できることとなる。なお
、ボード部材24が格納位置Hに移動された状態では、
第18図に示すように、トランクリッド5上に設けた支
持台7上に載置され、後述するロック手段9bによって
ロックされる。
このボード部材24が、第8図に示すように、ループ開
口部2の後部の収納位置Cにあるときには、その上面に
取り付けられた第2レール29が、ベースフレーム23
のサイトレール部26に取り付けられている第ル−ル2
8と直線状に連続してループ開口部2の前端部から後端
部に跨る一連のガイドレール34を構成する。このよう
に、両レール28.29の合わせ部を一致させ、幌部材
3の開閉、収納動作をスムーズかつ確実におこなうため
に、位置規制装置Pを設けている。
位置規制装置Pは、嵌合機構51とロック機構9aより
なり、嵌合機構51は、上述したように、ボード部材2
4が揺動機構Sを介してモータユニット10により格納
位置Hから収納位置Cに移動されたときに、第ル−ル2
8と、第2レール29とを正確に芯合わせし、ロック機
構9aはボード部材24を幅、長手および上下方向に位
置決め・ロックするものである。
嵌合機構51は、第7図および第8図に示すように、第
ル−ル28の後端面28bに凹設した円錐状の嵌合凹部
75と、これに対応する第2レール29の前端面29b
に突設形成した円錐状の突起76よりなる。すなわち、
ボード部材24が格納位置Hから収納位1cに移動され
ると、第8図に示すように、第ル−ル28の嵌合凹部7
5に対して、第2レール29の突起76が突入・嵌合し
、両レール28.29の合わせ部の正確な芯合わせがお
こなわれる。そして、この嵌合機構51は、後述するよ
うに、ボード部材24が格納位i1Hへの移動のために
、第9図に示すように、揺動機構Sによって矢印mの後
方向に揺動されると、上記嵌合が外れるように形成され
ている。なお、本実施例においては、第7図に示すよう
に、レール幅方向の位置決めを予備的におこなう当接片
71をロックブラケット57の前端部に設け、第2レー
ル29を第ル−ル28に対応させるときに、その当接片
71をストライカブラケット56の内面に当接させるよ
うにしている(第8図、第9図参照)。
ロック機構9aは、前述したように、ボード部材24が
格納位置Hから収納位置Cに移動されたときに、第8図
に示すように、上記嵌合機構51と共働して、第ル−ル
28に対して第2レール29を長手方向および上下方向
に位置決めロックするものである。このロック機構9a
には、第7図に示すように、第2レール29側にストラ
イカ53が、第2レール29側に第ルバー54と第2レ
バー55がそれぞれ設けられている。ストライカ53は
、第ル−ル28の後端部28aに取り付けられたストラ
イカブラケット56に幅方向に突設固定され、第ル−ル
28に第2レール29が接続された状態においては、第
8図および第9図に示すように、第2レール29の外側
に、かつその第2レール29の下面の高さに位置するよ
うに設けられている。
一方、第ルバー54と第2レバー55は、第2レール2
9の前端部29aに取り付けられたロックブラケット5
7に、レール方向に離間配置された第1ピン58および
第2ピン59を介して、それぞれ揺動自在に枢支されて
いる。第ルバー54には、上記ストライカ53に係合す
る第1凸部60と、第2レバー55の第1凸部61と係
合して上記第1凸部60の保合解除方向である矢印す方
向への回動を規制する第2凸部62と、後述する前側移
動装置Qに設けられたロック操作用係合ピン63と係合
して第ルバー54を矢印a方向に回動させる第3凸部6
4とが設けられている。
そして、この第ルバー54は、ロックブラケット57に
吊持されたスプリング67により矢印す方向に回動付勢
されている。
第2レバー55には、前記第1凸部61の他に、ロック
操作用係合ピン63と係合する第2凸部66が形成され
、ロックブラケット57に吊持されたスプリング77に
より、その第2レバー55が矢印C方向に回動付勢され
ている。前記ロックブラケット57は、ストライカブラ
ケット56の内側に嵌入するような寸法形状とされ、そ
の前後方向に、ロック操作用係合ピン63を係入・摺動
させるガイド溝68を有している。
第ルバー54は、第8図に示すように、第1凸部60が
上記ストライカ53と係合する保合位置においては、そ
の第3凸部64の先端部は、はぼ上記ガイド溝68の下
面に位置する。そして、第9図に示すように、スプリン
グ67により矢印す方向に回動して、その第1凸部60
とストライカ53との係合が解除される係合解除位置で
は、その第3凸部64がガイド溝68の上面よりも上方
に突出するように設定されている。これに対して、第2
レバー55は、第8図に示すように、その第1凸部61
が、係合位置にある第ルバー54の第2凸部62と係合
する保合位置においては、その第2凸部66はガイド溝
68を塞ぐように上方に突出する。また、第9図に示す
ように、その第2凸部66がガイド溝68の後端部に位
置する係合解除位置においては、その第1凸部61と上
記第ルバー54の第2凸部62との係合力<817除さ
れるように設定配置されている。
ロック操作用係合ピン63は、後述するように、幌部材
3の前端部に位置して、ボード部材24に設けられたモ
ータユニット8(第19図参照)によりガイドレール3
4に沿って進退スライドされる。すなわち、ロック操作
用係合ピン63は、第16図に示すように、幌部材3が
ループ開口部2を閉鎖する閉鎖位置りにあるときには、
そのループ開口部2の前端付近(以下、前端位置という
)に位置する。また、幌部材3が、第17図に示すよう
に、ループ開口部2を開放する開放位置Kにあるときに
は、ロック操作用係合ピン63は、第8図にも示すよう
に、ボード部材24に設けられている第2レール29の
前端付近(以下、この位置を中間位置という)に位置す
る。一方、後述するように、係合位置にある上記第ルバ
ー54の第3凸部64は、ガイド溝68を開く位置にあ
る。
そして、第ルバー54の第2凸部62が、第2レバー5
5の第1凸部6エと係合することにより、第ルバー54
の矢印す方向への回動が規制され、第1凸部60のスト
ライカ53に対する保合状態が保持され、嵌合機構51
の嵌合作用と協働して、ボード部材24が収納位置Cに
ロックされ、第2レール29に対する第2レール29の
長手、幅および上下方向の位置決めとロックがなされた
状態となっている。
この中間位置にロック操作用係合ビン63がスライドさ
れると、後述するように、前側移動装置Qのスライド体
98に設けられた突起103(第12図(b)参照)が
ボード部材24上に設けられているリミットスイッチ3
0(°第7図参+I<0に対応当接することによって検
出される。
ボード部材24を収納位WCから格納位ffHに移動さ
せる場合には、ロック操作用係合ビン63は前記の中間
位置からさらに後方にスライドして、第9図に示すよう
にガイド溝680後端部分(以下、後端位置という)に
位置する。このとき、前側移動装置Qの突起103(第
12図(a)、ら)参照)が、リミットスイッチ30よ
り所定距離後方のボード部材24上に設けられたリミッ
トスイッチ31 (第7図参照)に対応当接して、ロッ
ク操作用係合ピン63がこの後端位置にあることが検出
され、ボード部材24のロックが解除されたことが確認
される。すなわち、ロック操作用係合ビン63が、第8
図に示すように、中間位置からさらに、第9図に示す後
端位置まで後退すると、そのロック操作用係合ビン63
が、第2レバー55の第2凸部6Gと当接してこれを矢
印d方向に回動させる。第2レバー55の第1凸部61
と、第ルバー54の第2凸部62との係合が解除され、
第ルバー54が係合位置から図示の係合解除位置に回動
する。このとき、ボード部材24のロック状態が解除さ
れ、格納位置f−1への移動のために、ボード部材24
を揺動機構Sによって矢印mの後方向に移動させること
が可能となる。
二のように、ロック機構93のロック解除動作は、前述
したように、コントロールユニット11によって制御・
駆動されるモータユニット8により前側移動装置Qが第
2レール29上を進退スライドさせられることによって
行われる。したがって、ロック操作のために別部材を設
ける必要はなく、トラブルの発生が低減される一方、ド
ライバーは着座したままでメインスイッチ12a、12
b、12cを操作することにより、幌部材3のロックま
たはロック解除動作を自動的におこなえることとなる。
この前側移動装置Qの進退動作は、後述するように、第
2レール29上でスムーズにおこなわれるため、ボード
部材240ロツク解除動作が円滑良好に安定して行われ
る。そのため、前述したように、ロックが解除されたボ
ード部材24を幌部材3とともに後方の格納位置Hに安
全・確実に移動させることが可能となり、安全性、快適
性が向上される。
一方、ボード部材24が格納位置Hから収納位置Cに移
動させられた状態では、各部材は、第9図に示す位置関
係にあり、ロック操作用係合ビン63はガイド溝68の
後端位置にある。この状態から、ロック操作用係合ビン
63を中間位置に前進させつまり幌部材3を開放位置K
にスライドさせると、ロック操作用係合ピン63が再び
第ルバー54の第3凸部64と当接して、第ルバー54
を矢印a方向に回動させ、第8図に示すように、第ルバ
ー54が再び係合位置に位置決めされてボード部材24
をロックし、第ル−ル28に対して第2レール29が位
置決めされる。したがって、ボード部材24が収納位置
Cに復帰したときに、たとえ第2レール29と第2レー
ル29との芯合わせが完了していなくても、幌部材3が
前進するときに開放位置Kにて、上記したようにロック
機構9aが作動するので、第ル−ル28と第2レール2
9間における長手、輻および上下方向の相対位置が確実
に調整され、かつロックされる。
このロック機構9aは、格納時、すなわち、ボード部材
24をトランクリッド5の支持台7上の格納位置Hに移
動させたときには、モータユニット8によりロック操作
用係合ピン63を後端位置から中間位置にスライドさせ
、その第ルバー54の第1凸部60を、第10図、第1
1図および第18図に示すように、支持台7側に設けた
ストライカ78に係合させるように構成し、幌部材3の
格納位IHにおけるロック機構9bとしても利用してい
る。このときのロック状態は、リミットスイッチ30で
、また、ロックが解除された状態は、リミットスイッチ
31でそれぞれ検出される(第7図参照)。また、ボー
ド部材24が支持台7上に載置されたことを検出するリ
ミットスイッチ32は、第11図に示すように、一方の
支持台7の中央に上方に向けて配設され、第1θ図に示
すように、その接触子がボード部材24の底面に当接し
て、オン信号を出力するようになっている。
この格納位置Hにおけるロック機構9bのロック動作お
よびロック解除動作も、前述したように、コントロール
ユニット11によって制御・駆動されるモータユニット
8による前側移動装置Qの進退スライド動作によってお
こなわれる。したがって、メインスイッチ12bまたは
12cを操作することにより、格納位置Hにある幌部材
3のロック動作およびロック解除動作を自動的にかつス
ムーズに行うことができるので、より一層安全性、快適
性が向上される。
上述したように開閉・スライドされる幌部材3は、第1
6図ないし第19図に示すように、ハード部材とソフト
部材の組み合わせ、すなわち、第1パネル81、第2パ
ネル82、第3パネル83と、二枚のキャンパス84.
85を交互に連続させて構成され、最大面積を持つ第1
パネル81が車体前方側に、最小面積をもつ第3パネル
83が車体後方側に、第2パネル82が両者の中間に配
置される。その第3パネル83は、ボード部材24の後
端部24bに固定される(第22図参照)一方、第1パ
ネル81と第2パネル82とは、後述する前側移動装置
Qと後側移動装置R(第12図(a)、第14図、第1
5図参照)を介して上記ガイドレール34に対してスラ
イド可能に連結されている。したがって、幌部材3は、
前側移動装置Qと後側移動装置Rの移動動作により、第
16図および第19図に示すように、展張されてループ
開口部2を閉鎖する閉鎖位置りと、第17図に示すよう
に、折り畳み状態でボード部材24上に載置・収納され
、ループ開口部2を開放する開放位置にとの間に選択設
定可能となっている。
前側移動装置Qと後側移動装置Rは、第12図(a)に
示すように、その基本構成は路間−であり、前側移動装
置Qは第1パネル81に、後側移動装置Rは第2パネル
82にそれぞれ取り付けられる。
前側移動装置Qは第1パネル81を、後側移動装置Rは
第2パネル82を、それぞれガイドレール34に沿って
スライドさせるとともに、スライド開始時に、これらパ
ネル81.82を浮上させてベースフレーム23の開口
周縁に設けられているシール部材との当接状態を解除す
る機能をも有している。
以下、この前側移動装置Qと後側移動装置Rとを、第1
2図(a)、 (b)ないし第15図を参照しつつ説明
する。
前側移動装置Qは、第12図(a)に示すように、ガイ
ドピン96.97を介してガイドレール34にスライド
可能に取り付けられたスライド体98を有している。こ
のスライド体98は、第19図に示すように、上記ボー
ド部材24の車幅方向略中央部に設けられたモータユニ
ット8により押引操作されるケーブル100の先端部に
連結され、ガイドレール34上を車体1の前後方向にス
ライドされる。第12図(a)に示すように、スライド
体98の外側面98aには、前後方向に延びる第1ガイ
ド溝99と、三つの保合ピン、すなわち、前述の位置規
制袋Hpの動作を制御するためのロック操作用係合ピン
63と、リンク動作用の第1係合ビン101と、第2保
合ピン102とが設けられている。
そして、内側面98cには、第12図(b)に示すよう
に、ボード部材24上に設けられたリミットスイッチ3
0または31(第7図参照)と接触する突起103が設
けられている。リミットスイッチ30および31は突起
103に対して以下のように設定配置されている。すな
わち、第12図(a)に示すように、スライド体98の
後端部98bに設けられた第1係止面105および第2
係止面I06よりなる係止部107が、後側移動装置R
のスライドピン134と係合して、ロック操作用係合ピ
ン63が中間位置にくると(第8図参照)、幌部材3が
ボード部材24上の開放位置Kに位置し、ループ開口部
2が全開状態となる。このとき、リミットスイッチ30
の接触子が、上記突起1゜3に接触されてコントロール
ユニット11に、l’倍信号出力する。なお、格納位置
I(では、この開放位置にで幌部材3がボード部材24
とともに支持台7上にロックされる。
一方、リミットスイッチ31は、スライド体9日がモー
タユニット8によって上記のロック位置からさらに後方
に移動され、ロック操作用係合ピン63が後端位置にき
たときに(第9図参照)、収納位置Cまたは格納位置H
にロックされているボード部材24のロックが解除され
、その接触子を上記突起103に接触させてコントロー
ルユニット11にオン信号を出力するように設定配置さ
れている。
このスライド体9日は、三本のリンク、すなわち、その
内部に略’<J字形の第2ガイド溝108を形成した第
1リンク92と、帯状の第2リンク93と、その内部に
略「へ」字形の第3ガイド溝109を形成する第3リン
ク94とを介して、上記第1パネル81の側縁部81a
に取り付けられたブラケット88にリンク係合されてい
る。なお、第1リンク92の第2ガイド溝10B内に、
上記第1係合ピン101を係入させた状態において、第
12図(a)および第13図に示すように、第1リンク
92の一端92aが、連結ピン110を介してブラケッ
ト88の前端部に揺動自在に枢支される一方、その他端
92bが、第3係合ピン111を介して上記第3リンク
94の一端94aとともに、上記第1ガイド溝99に係
合されている。
第2リンク93の一端93aは、連結ビン113を介し
て上記ブラケ・ント88の中間部に揺動自在に枢支され
る一方、その他端93bが、ガイドローラ112を有す
る連結ビン114を介して上記第3リンク94の他端9
4bに相対回動可能に連結されている。そして、第3リ
ンク94の第3ガイド溝109には、上記第2係合ピン
102が係入されている。このように、三つのリンク9
2〜94と、上記ブラケット8Bとで4節リンクを構成
している。
そして、上記ケーブル100により、スライド体98が
ガイドレール34の最先端、すなわち、第ル−ル28の
前端部2Bgに位置された状態、つまり、幌部材3の閉
鎖状態においては、第13図に示すように、上記ガイド
ローラ112が、第ル−ル28に形成された第1切欠部
72内に係入され、前側移動装置Qの前後方向のスライ
ドが規制された状態となっている。この状態では、上記
第3保合ビン111が第1ガイド溝99の後端側に位置
し、上記第1係合ピン101が第2ガイド溝108の前
端位置に位置し、第2保合ピン102が第3ガイド溝1
09の前端側に位置している。また、第2ガイド溝10
8は、この第1状態において上下方向に延びるように、
第3ガイド溝109は、前半部が略水平方向に延び、後
半部が斜め下方に延びるように設定されている。
後側移動装置Rは、第12図(a)、第14図および第
15図に示すように、ガイドピン121を介してガイド
レール34上をスライド可能に取り付けられたスライド
体122を有している。このスライド体122は、その
外側面122aに第1ガイド溝123を形成するととも
に、第2ガイド溝124を有する第1リンク126と、
第2リンク127と、第3ガイド溝125を有する第3
リンク128とを介して第2パネル82に取り付けられ
たブラケット89に揺動可能に連結されている。
そして、第1リンク128の第2ガイド溝124内に、
スライド体122側に設けた第1係合ピン129が、ま
た、第3リンク12Bの第3ガイド溝125に、スライ
ド体122側に設けた第2保合ピン130が、それぞれ
係入されていることは、前記した前側移動装置Qの場合
と同様である。
この後側移動装置Rに特有の構造としては、第3リンク
128の傾斜部が、前側移動装置Qの第3ガイド溝10
9のそれに比して短いこと、第3リンク128と第2リ
ンク127とを連結する係止ピン131が、幌部材3の
閉鎖値IDにおいて、第14図に示すように、第ル−ル
28の上側フランジ28dに形成された第3切欠部74
内に係入していること、および、スライド体122の前
端部122bに、支点ピン132を介して、係止ピン1
33とスライドピン134を備えたアーム135が取り
付けられていることである。なお、このアーム135の
係止ピン133は、幌部材3が閉鎖位置りにあるときに
は、第ル−ル28の下側フランジ28eに形成された第
2切欠部73に係入し、その閉鎖位置り以外においては
、第15図に示すように、第ル−ル28の凹溝28f内
に係入する。また、スライドピン134は、常に上記第
ル−ル28の上面28c上に、その第ル−ル28を幅方
向に跨いだ状態に配置される。
そして、上記係止ピン133が第ル−ル28の凹溝28
f内にあるときには、上記前側移動装置Qの係止部10
7内に係入し得るようになっている。なお、この後側移
動装置Rは、幌部材3が閉鎖位置りにあるときには、そ
の係止ピン131が第2切欠部73内にそれぞれ係入す
ることにより、その前後方向のスライドが規制される。
また、この後側移動装置Rは、上記前側移動装置Qと異
なり、その前後方向のスライドが規制され、そして、そ
れ自体には駆動手段を有していない。
このように構成される前側移動装置Qと後側移動装置R
とによって、ガイドレール34に連結される幌部材3は
、次のように開閉動作される。すなわち、まず、幌部材
3が閉鎖位置りにあるとき(第16図、第19図参照)
には、前側移動装置Qは、第13図に示すように、第ル
−ル28の前端部2Bgにあり、第1パネル81は、第
ル−ル28と略平行でかつ近接した状態に配置され、そ
の外周部においては、ベースフレーム23とのシールが
なされている(第24図参照)。また、後側移動装置R
は第14図および第19図に示すように、第ル−ル28
の後端部28aの近傍にあって、第2パネル82は上記
第1パネル81と同様に、第ル−ル28と略平行でかつ
近接した状態に配置されている。なお、この幌部材3の
閉鎖位置りにおいては、前側移動装置Qおよび後側移動
装置Rが、ともにガイドレール34に対して上下方向に
係合しているため、たとえ走行時に幌部材3に吸出し作
用が働いても、バタッキが効果的に抑制されるようにな
っている。
この状態から幌部材3が開放されると、すなわち、モー
タユニット8によりケーブル100が後方に引張られる
と、前側移動装置Qにあっては、スライド体98が、ブ
ラケット88に対して車体lの後方に相対スライドし、
第3保合ビン111が、第1ガイド溝99内を前端側か
ら後端側に向かって移動する。そして、その移動の前半
期においては、第2保合ビン102が、第3ガイド溝1
09の傾斜部をその後端側に向かって移動することによ
り、第3リンク94が、第3保合ピン111を中心とし
て上方に回動し、ガイドローラ112が、第ル−ル28
の第1切欠部72(第12図(a)参照)から外れてそ
の上面2Bc上に移動させられる。この状態が、第14
図に示される状態である。この状態においては、第1パ
ネル81が全体的に浮上し、ベースフレーム23の周縁
部との当接状態が解除されている。また、この実施例に
おいては、上記第1リンク92の第2ガイド溝108の
回動前後における高低差よりも、第3リンク94の第3
ガイド溝109のそれを大きく設定することにより、ブ
ラケット88を前倒れ状態に傾斜させるようにしている
ケーブル100がさらに後方に引かれると、前側移動装
置Qは、第14図に示す姿勢のまま、第1キヤンパス8
4を折り畳みながら車体後方側にスライドする。そして
、後側移動装置Rの前方位置に達すると、まず、後側移
動装置Rのアーム135に設けたスライドピン134が
、前側移動装置Qの係止部】07内に係入し、そのアー
ム135は前側移動装置Qのスライドとともに、その第
1係止面105に案内されて上方に回動させられる。そ
の結果、係止ピン133が、第ル−ル28の第2切欠部
73から則脱し、その凹溝2Bf内に移動し、これによ
り前側移動装置Qと後側移動装置Rとが一体的に連結さ
れる。
この状態から前側移動装置Qがさらに後方にスライドす
ると、後側移動装置Rにあっては、第15図に示すよう
に、スライド体122が、ブラケット89に対して後方
側にスライドし、前側移動装置Qの場合と同様にして第
2パネル82が上動し、ベースフレーム23のシール面
からid 間cれる。このとき、前側移動装置Qにおけ
る、第1す/り126の第1係合ビン129の回動前後
における高低差と、第3リンク128の第3ガイド溝1
25のそれとの相対関係を適切に設定することにより、
第2パネル82がほぼ第ル−ル28と平行となるように
している。したがって、この前側移動装置Qと後側移動
装置Rとの連結状態においては、第1パネル81と第2
パネル82の傾斜角度が異なることから、その第1パネ
ル81と第2パネル82とが上下方向に重なり状態に格
納され、しかもこの両者間には、第1キヤンパス84を
収容する十分な隙間が確保されることになる。
ケーブル100がさらに後方に引かれると、前側移動装
置Qと後側移動装置Rとは、第2キヤンパス85を折り
畳みつつ一体的に後方へスライドし、第ル−ル2日から
第2レール29側に移り、第17図に示すように、幌部
材3とともに、収納位置Cにあるボード部材24上に収
納される。この状態においては、第1パネル81と第2
パネル82と第3パネル83とが、順次重なり状態で折
り畳まれ、第1キヤンパス84は、第1パネル81と第
2パネル82との間に、第2キヤンパス85は、第2パ
ネル82と第3パネル83との間に、それぞれ収納され
ている。なお、第16図ないし第18図に示すように、
第1パネル81と第2パネル82の後端部には、第1キ
ヤンパス84と第2キヤンパス85とが、急角度に折れ
曲がるのを防止するための折り畳み用ガイド部材50を
設けている。
一方、1滉部材3をその開放状態から閉操作する場合に
は、前側移動装置Qと後側移動装置Rは、その後側移動
装置Rが幌部材3の閉鎖位置りにおける所定位置に達す
るまで、すなわち、後側移動装置Rにおける上記係止ピ
ン133が、第ル−ル2Bの上記第2切欠部73(第1
4図参照)の位置に達するまでは連結状態のまま前進す
る。そして、その係止ピン133が第ル−ル28の第2
切欠部73内に係入すると、アーム135が下方に回動
し、それに伴ってスライドピン134が前側移動装置Q
の係止部107から外れて、その前側移動装置Qとアー
ム135との連結が解除される。したがって、それ以後
は、その後側移動装WRを残した状態で、前側移動装置
Qのみが当初の位置まで前進し、幌部材3が閉鎖位置り
に位置決めされる。すなわち、幌部材3はその閉動作時
には、車体1の後方側にある部分から順番に展伸される
以上のように構成される機械系統の動作、すなわち、幌
部材3の開閉動作、幌部材3を収納したボード部材24
をループ4の収納位置Cまたはトランクリッド5上の格
納値WHにロックさせる動作、そのロックを解除させる
動作、およびボード部材24を収納位Hcと格納値1f
−1間で移動させる各動作は、前述したように、メイン
スイッチ12からの指示に応じてコントロールユニッ)
11を介して制御駆動されるモータユニット8.lOよ
っておこなわれる。そのため、前述したように、ドライ
バーは、従来のように、−旦車外に降りて幌部材3のロ
ック操作、あるいはロック解除操作をする必要がなくな
り、快適性が向上し、かつ安全性も向上することになる
。とりわけ、ロックの解除動作は、モータユニット8に
よって幌部材3を開放位置Kから所定距離だけ後退させ
るという簡単かつ確実な動作でスムーズにおこなわれる
ので、ロックを解除するための別部材を設ける必要がな
く、かつ制御しやすいものとなる。そのため、トラブル
が発生しに(くなり、かつ、キャンバストップシステム
の操作性が著しく向上される。
そして、このようなキャンバストップシステムに、前述
したような幌退避システムを設けたことによって、トラ
ンクロック手段13のロックが解除されると、幌部材3
がトランクリッド5と干渉しない位置に退避させられ、
安全性が向上するとともに、幌部材3やボード部材24
およびトランクリッド5の破損や傷つきが確実に防止さ
れ、車両の商品価値がより一層高められることとなる。
なお、本実施例では、トランクロック解除検出手段とし
て、トランクアンロックリミットスイッチ15を用いて
いるが、トランクオープナスイッチ6を用いることもで
きる。
【図面の簡単な説明】
第1図(a)は本発明の自動車のキャンバストップ制御
装置の制御系統ブロック図、第1図(b)以下は本発明
の実施例を示し、第1図伽)は制御系統図、第2図は自
動車のキャンバストップ制御装置の全体構成図、第3図
は幌退避システムの制御動作を説明するためのフローチ
ャート、第4図は幌を開放して格納する場合のフローチ
ャート、第5図は幌をループ上に移動させた後、閉鎖す
る動作を連続しておこなう場合のフローチャート、第6
図はトランクロック手段の構成図、第7図はキャンバス
トップ車の幌に設けられた位置規制装置の斜視図、第8
図はロック状態にある位置規制装置の側面図、・第9図
はロックが解除された状態にある位1規制装置の側面図
、第10図はボード部材が支持台上にロックされている
状態を示す側面図、第11図は支持台の斜視図、第12
図(a)は前側移動装置および後側移動装置の分解斜視
図、第12図(b)は第12図(a)におけるxn−x
ir線矢視図、第13図ないし第15図は前側移動装置
および後側移動装置の状態変化を示す側面図、第16図
は幌を備えた車体上部の要部縦断面図、第17図および
第18図は第16図の状態変化図、第19図は第16図
のXIX−XIX線矢視図、第20図は揺動機構の全体
構成を示す斜視図、第21図は第20図に示すドライブ
ギヤユニットの構造を示す部分断面図、第22図は第1
9図のXXII−xXll線断面図、第23図は第19
図+7)XX III −XX III線断面図、第2
4図は第19図(7)XXIV−XXIV線断面図、第
25図は第19図(7)XXV−XXV線断面図、第2
6図はキャンバストップシステムを装備した自動車の幌
閉鎖状態の全体斜視図、第27図は開放した状態の斜視
図、第28図は幌を後方に格納した状態を示す斜視図、
第29図は車体上部の分解斜視図、第30図は第29図
に示したキャンバストップアッセンブリの分解斜視図で
ある。 1・−・車体、2・−ループ開口部、3−幌部材、4・
・・ループ、5−・・・トランクリッド、1(L−駆動
手段(モータユニッ))、1ld−幌退避制御手段(幌
退避回路)、13・−・トランクロック手段、15・・
トランクロック解除検出手段(トランクアンロックリミ
ットスイッチ)、C−・収納位置、H−格納位置。 特許出願人      マツダ株式会社代理人 弁理士
 吉村 勝俊(ほか1名)図 第 図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)ループ開口部を幌部材により開閉自在に覆うよう
    にした自動車において、 上記幌部材を、上記ループ開口部を開放させた状態でル
    ープ上に収納する収納位置から車体後部の格納位置に移
    動させる駆動手段と、 トランクリッドをロックするためのトランクロック手段
    と、 上記トランクのロックが解除されたことを検出するトラ
    ンクロック解除検出手段と、 上記トランクロック解除検出手段によって前記トランク
    ロック手段のロックが解除されたことが検出されると、
    前記駆動手段を作動させ、上記幌部材をトランクリッド
    と干渉しない位置に退避させる幌退避制御手段とが設け
    られていることを特徴とする自動車のキャンバストップ
    制御装置。
JP63327162A 1988-12-23 1988-12-23 自動車のキャンバストップ制御装置 Expired - Lifetime JPH06104420B2 (ja)

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