JP2735714B2 - 磁気カード - Google Patents

磁気カード

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JP2735714B2
JP2735714B2 JP3299563A JP29956391A JP2735714B2 JP 2735714 B2 JP2735714 B2 JP 2735714B2 JP 3299563 A JP3299563 A JP 3299563A JP 29956391 A JP29956391 A JP 29956391A JP 2735714 B2 JP2735714 B2 JP 2735714B2
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定美 三浦
雅之 福田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は磁気カードに関し、さら
に詳しくは耐熱性、耐久性にすぐれかつ偽造防止性を有
し、テレホンカード、プリペイドカード等に有用な磁気
カードに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレンテレフタレートフィルムは
磁気カード例えばテレホンカード、プリペイドカード等
のベースフィルムとして使用されているが、該フィルム
のガラス転移温度(Tg)が低いことから熱変形しやす
く、また磁気塗料や印刷インキの接着性に乏しい、とい
う問題を有している。さらに偽造カードとの識別が難し
いという問題をかかえている。
【0003】すなわち、ベースフィルムへの印刷工程で
は通常紫外線照射によるインキの硬化が行なわれるが、
その際に熱が発生するためベースフィルムの変形がおこ
り、平坦性が失われてしまう。また、ベースフィルムは
印刷インキ特に紫外線硬化型インキに対する接着性や磁
気塗料に対する接着性に劣る。さらに磁気カードは偽造
される危険があり、種々の防止策が検討されているが、
有効な手段が見出されていない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は高性能
の磁気カードであって、耐熱性、耐久性に優れ、かつ偽
造防止可能な磁気カードを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、かかる目的を
達成するために、以下の構成からなる。非磁性フィルム
の少なくとも片面に磁気層を設けた磁気カードであっ
て、該非磁性フィルムが、全酸成分の少なくとも5モル
%がナフタレンジカルボン酸であるポリエステルよりな
りかつ厚さが20〜500μmのポリエステルフィルム
(A)の少なくとも片面にアクリル樹脂、アクリル変性
ポリエステル樹脂及びポリエステル樹脂から選ばれる少
なくとも1種の樹脂を主成分とする薄層(B)を設けた
フィルムであることを特徴とする磁気カードである。
【0006】本発明においてポリエステルフィルム
(A)を構成するポリエステルは、全酸成分の少なくと
も5モル%がナフタレンジカルボン酸であるポリエステ
ルである。このポリエステルはホモポリマー、コポリマ
ーまたはブレンドポリマーであり、例えばポリエチレン
―2,6―ナフタレンジカルボキシレート(ホモポリマ
ー)、テレフタル酸90モル%/2,6―ナフタレンジ
カルボン酸10モル%の酸成分とエチレングリコール成
分の共重合ポリエステル(コポリマー)、イソフタル酸
92モル%/2,6―ナフタレンジカルボン酸8モル%
の酸成分とエチレングリコール成分の共重合ポリエステ
ル(コポリマー)、ポリエチレンテレフタレート50重
量%とポリエチレン―2,6―ナフタレンジカルボキシ
レート50重量%の混合物(ブレンドポリマー)、ポリ
ブチレンテレフタレート5重量%とポリエチレン―2,
6―ナフタレンジカルボキシレート95重量%の混合物
(ブレンドポリマー)等を挙げることができる。ナフタ
レンジカルボン酸成分の、全酸成分当りの割合が5モル
%未満であると、ポリエステルフィルムの耐熱性、耐久
性、偽造防止チェック性が十分でない。
【0007】本発明においてポリエステルフィルム
(A)は二軸延伸フィルムであることが好ましく、その
厚さは20〜500μm、好ましくは50〜300μm
である。厚さが20μm未満ではフィルムの腰がよわ
く、他方500μmを越えると製膜性が劣る。
【0008】ポリエステルフィルム(A)は前記ポリエ
ステルの他に酸化チタン、酸化珪素、硫酸バリウム、酸
化アルミニウム、酸化マグネシウム、炭酸カルシウムの
ような無機フィラー、ポリスチレン樹脂やアクリル樹脂
のような有機フィラー、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン―プロピレンターポリマー、オレフィン系
アイオノマーのような他の樹脂、酸化防止剤、紫外線吸
収剤、蛍光増白剤、等を含有することができる。ポリエ
ステルフィルム(A)は白色でも、無色透明でもよい。
その表面光沢度は任意に選定しうる。
【0009】本発明において、ポリエステルフィルム
(A)の少なくとも片面に設ける薄層(B)はアクリル
樹脂、アクリル変性ポリエステル樹脂及びポリエステル
樹脂から選ばれた少なくとも1種の樹脂を主成分とす
る。このアクリル樹脂としては、例えばメチルメタクリ
レート、エチルアクリレート、メチルアクリレート、グ
リシジルメタクリレート、2―ヒドロキシエチルメタク
リレート、アクリルアミド、メタクリルアミド、アクリ
ル酸、メタクリル酸、アクリル酸ソーダ、アクリル酸ア
ンモニウム、酢酸ビニル、スチレン、スチレンスルホン
酸ソーダ、塩化ビニル等の2種以上よりなる共重合体で
あり、アクリル系またはメタクリル系モノマーを成分と
して含むものである。
【0010】前記アクリル変性ポリエステル樹脂として
は、共重合体ポリエステルにアクリルモノマーをグラフ
トさせたもの、アクリル共重合体にポリエステルをグラ
フトさせたもの、アクリル共重合体と共重合体ポリエス
テルのブロック共重合体等を挙げうる。例えば、テレフ
タル酸、イソフタル酸、5―Naスルホイソフタル酸、
1,4―ブタンジオール及びネオペンチルグリコールの
共重合体にメチルメタクリレート、エチルアクリレー
ト、ブチルアクリレート、アクリルアミド及びアクリル
酸の1種以上をグラフトさせた樹脂を挙げることができ
る。
【0011】前記ポリエステル樹脂としては、例えばテ
レフタル酸、イソフタル酸、5―Naスルホイソフタル
酸、フタル酸、2,6―ナフタレンジカルボン酸、アジ
ピン酸、等の1種以上の酸成分とエチレングリコール、
1,4―ブタンジオール、ジエチレングリコール、ネオ
ペンチルグリコール、1,6―ヘキサンジオール、トリ
エチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、ポ
リエチレングリコール、ビスフェノール・エチレンオキ
シド付加物等の1種以上のポリヒドロキシ化合物とから
つくられる共重合体を挙げることができる。
【0012】薄層(B)は任意の方法でポリエステルフ
ィルム(A)の片面または両面に積層される。前記樹脂
の水性液や溶液をポリエステルフィルム(A)に塗布す
るか、前記樹脂をホットメルトコーティングまたは押出
しラミネートすることによって積層体が得られる。薄層
を形成するにあたっては、他の樹脂、帯電防止剤、粉状
滑剤、充填剤、着色剤、界面活性剤、分散剤、紫外線吸
収剤、等の配合物を配合しうる。特に帯電防止剤は磁気
カードとして重要な成分であり、添加配合することが好
ましい。帯電防止剤としては、従来知られている低分子
物質や高分子物質、例えば分子内にスルホン酸金属塩基
を有するビニル共重合体、アルキルスルホン酸金属塩、
アルキルベンゼンスルホン酸金属塩、ベタイン、第4級
アンモニウム塩を有するアクリル系ポリマー等を用いる
ことができる。
【0013】ポリエステルフィルム(A)は未延伸、一
軸延伸、二軸延伸フィルムのいずれでもよいが、二軸延
伸フィルムが好ましい。そして前記薄層(B)形成の塗
布液、特に水性液を塗る場合は一軸延伸フィルムに塗布
し、その後で乾燥して更に延伸することが好ましい。
【0014】薄層(B)の厚さは、任意に選定しうる
が、0.001〜1μm、特に0.01〜0.5μmで
あることが好ましい。
【0015】かくして得られる積層フィルムに磁気塗料
を塗布し、必要に応じて印刷インキを施すことにより磁
気カードの原型が出来上がる。ベースフィルムの両面に
プライマーを塗布し、得られた積層フィルムの片面に磁
気塗料を塗設し、反対面に印刷インキ層を設ける方法が
例示しうる。他の例としては磁気塗料を片面全体と他面
の一部に塗設し、他面の残りの部分に印刷インキ層を設
ける方法もありうる。該磁気カードにおいてフィルムと
磁気塗料、印刷インキとの接着性は良好で信頼性の高い
製品が得られる。そして、フィルムの耐熱性が高く、ま
たナフタレン環による赤外線、紫外線領域での吸収特性
を利用して偽造防止も可能である。磁気塗料及び印刷イ
ンキは従来から知られている或いは用いられているもの
を用いることができる。
【0016】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明をさらに説明す
る。なお、例中の特性は、次の方法で求めた。
【0017】1.磁気塗料の接着力 サンプルフィルムに下記評価用塗料をマイヤーバーで乾
燥後の厚さが約4μmになるように塗布し、100℃で
3分間乾燥する。その後60℃で24時間エージング
し、次いでスコッチテープNo.600(3M社製)巾
12.7mm、長さ15cmを気泡の入らないように粘着
し、この上をJIS C2701(1975)記載の手
動式荷重ロールでならし密着させ、テープ巾に切り出
す。これを180度剥離した時の強力を測定する。
【0018】[評価用塗料]固形分換算で、ウレタン樹
脂 ニッポラン2304(日本ポリウレタン製)25重
量部、塩・酢ビ樹脂 エスレックA(積水化学製)50
重量部、分散剤 レシオンP(理研ビタミン製)1重量
部及び磁性剤 CTX―860(戸田化学製)500重
量部、をメチルエチルケトン/トルエン/シクロヘキサ
ノン混合溶剤に溶解し、40%液とし、サンドグライン
ダーで2時間分散する。その後架橋剤のコロネートL
25重量部(固形分換算)を添加し、よく攪拌して磁性
塗料を得る。
【0019】2.UVインキの接着力 サンプルフィルムに紫外線硬化型印刷インキ(東洋イン
キ製 フラッシュドライFDO紅APN)をRIテスタ
ー(明製作所製)により印刷した後、中圧水銀灯(80
W/cm、一灯式;日本電池製)UVキュア装置でキュア
リングを行ない、厚み7.0μmのUVインキ層を形成
する。このUVインキ層を爪で引っかき、その欠落の程
度を5段階で表示する(良:5……1:悪)。
【0020】3.熱時変性 カードを90℃で5分間加熱して変形を観察する。
【0021】4.赤外線吸収特性 カードの赤外線吸収スペクトルをとり760cm-1の吸収
の存在を調べる。
【0022】
【実施例1】テレフタル酸、イソフタル酸、5―Naス
ルホイソフタル酸、エチレングリコール、ネオペンチル
グリコール及び1,4―ブタンジオールからつくられた
平均分子量18,000の共重合ポリエステルの濃度4
%水分散液を調製し、塗液Aとした。
【0023】2,6―ナフタレンジカルボン酸(80m
ol%)、テレフタル酸(20mol%)及びエチレン
グリコールからつくられたポリエステル(固有粘度0.
63)90重量%と酸化チタン10重量%からなる組成
物を20℃に維持した回転冷却ドラム上に溶融押出して
未延伸フィルムとし、次に機械軸方向に3.6倍延伸し
た後、フィルムの両面に塗液A90重量%とポリオキシ
エチレンノニルフェニルエーテル水溶液(濃度4%)1
0重量%とからなる液を4g/m2 (wet)の量キス
コート法にて塗布した。引続き横方向に3.9倍延伸
し、厚さ188μmのフィルムを得た。
【0024】該フィルムの片面に磁気塗料を厚さ4μm
塗布し、他面に印刷インキを厚さ5μm塗布して磁気カ
ードを作製した。その特性を表2に示す。
【0025】
【比較例1】実施例1において塗液Aをフィルムに塗布
しない以外は実施例1と同様に行なった。その特性を表
2に示す。
【0026】
【比較例2】実施例1において2,6―ナフタレンジカ
ルボン酸(80mol%)、テレフタル酸(20mol
%)及びエチレングリコールからつくられたポリエステ
ルの代わりにポリエチレンテレフタレートを用いること
以外は実施例1と同様に行なった。その特性を表2に示
す。
【0027】
【実施例2〜6】実施例1においてベースフィルムを構
成するポリマーの種類と塗液を下記表1に示すように変
える以外は実施例1と同様に行なった。その特性を表2
に示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【表2】
【0030】
【発明の効果】本発明によれば、耐熱性、耐久性にすぐ
れかつ偽造防止性を有する磁気カード例えばテレホンカ
ード、プリペイドカード等を提供することができる。

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非磁性フィルムの少なくとも片面に磁気
    層を設けた磁気カードであって、該非磁性フィルムが、
    全酸成分の少なくとも5モル%がナフタレンジカルボン
    酸であるポリエステルよりなりかつ厚さが20〜500
    μmのポリエステルフィルム(A)の少なくとも片面に
    アクリル樹脂、アクリル変性ポリエステル樹脂及びポリ
    エステル樹脂から選ばれる少なくとも1種の樹脂を主成
    分とする薄層(B)を設けたフィルムであることを特徴
    とする磁気カード。
  2. 【請求項2】 ポリエステルがポリエチレンテレフタレ
    ートとポリエチレン―2,6―ナフタレンジカルボキシ
    レートの混合物である請求項1記載の磁気カード。
  3. 【請求項3】 ポリエステルがポリエチレンテレフタレ
    ート/2,6―ナフタレンジカルボキシレート共重合体
    である請求項1記載の磁気カード。
  4. 【請求項4】 薄層(B)が帯電防止剤を含んでいる請
    求項1記載の磁気カード。
  5. 【請求項5】 非磁性フィルムの少なくとも片面に印刷
    インキ層を設けた請求項1記載の磁気カード。
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