JPH07117200A - 積層延伸フイルム - Google Patents

積層延伸フイルム

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JPH07117200A
JPH07117200A JP26635493A JP26635493A JPH07117200A JP H07117200 A JPH07117200 A JP H07117200A JP 26635493 A JP26635493 A JP 26635493A JP 26635493 A JP26635493 A JP 26635493A JP H07117200 A JPH07117200 A JP H07117200A
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JP
Japan
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film
layer
polyester film
coating
die
Prior art date
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Application number
JP26635493A
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English (en)
Inventor
Sadami Miura
定美 三浦
Masayuki Fukuda
雅之 福田
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Publication of JPH07117200A publication Critical patent/JPH07117200A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ポリエステルフイルムと塗布層間の、さらに
各塗布層間の密着性に優れた機能性積層延伸フイルムを
提供する。 【構成】 ポリエステルフイルムの少くとも片面に20
℃における粘度が1〜104 センチポイズの機能性塗膜
形成水性液を多層ダイで塗布し、次いで乾燥、延伸処理
してつくられた積層延伸フイルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は積層延伸フイルムに関
し、更に多層ダイで機能性塗膜形成の水性液を塗布した
後乾燥、延伸処理してつくられた積層延伸ポリエステル
フイルムに関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエステルフイルムの製造工程中でコ
ーティングを行うプロセスはよく知られているが、塗布
層が単層の場合にはポリエステルフイルムとの接着性が
低いために機能性塗膜を形成し難いことが多い。また、
ポリエステルフイルムとの接着性に優れた塗膜であって
もブロッキングしやすかったり、トップコート層として
の特性が不足であるため実用に供し得ないことがあっ
た。また、単層では機能を充分発揮できないこともあ
り、この場合別の工程でトップコート層を設ける必要が
あった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ベー
スのポリエステルフイルムに対する塗膜層の接着性が優
れた積層延伸フイルムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる目的を達
成するため、次の構成をとる。
【0005】ポリエステルフイルムの少くとも片面に2
0℃における粘度が1〜104 センチポイズ(cps)
の機能性塗膜形成水性液を多層ダイで塗布し、次いで乾
燥、延伸処理してつくられた積層延伸フイルム。
【0006】本発明において、ポリエステルフイルムと
してはポリエチレンテレフタレートフイルム、ポリエチ
レン―2,6―ナフタレンジカルボキシレートフイル
ム、ポリブチレン―2,6―ナフタレンジカルボキシレ
ートフイルム、テレフタル酸―2,6―ナフタレンジカ
ルボン酸―エチレングリコール共重合体フイルム、テレ
フタル酸―2,6―ナフタレンジカルボン酸―1,4―
ブタンジオール―エチレングリコール共重合体フイルム
等を例示することができる。これらの中ポリエチレンテ
レフタレートフイルム、ポリエチレン―2,6―ナフタ
レンジカルボキシレートフイルムが特に好ましい。
【0007】本発明において、機能性塗膜形成の塗布液
は水性液を用いる。これは製膜工程で塗布し、乾燥する
ため、有機溶剤は安全、衛生面から使用し難いことによ
る。但し、少量であれば有機溶剤を水性液に添加しても
よい。
【0008】水性液としては水溶液、エマルジョン、デ
ィスパージョン等自由に用いうる。この例としては、ポ
リウレタンエマルジョン、アクリル樹脂エマルジョン、
ポリエステルディスパージョン、ポリビニルアルコール
水溶液、エポキシ樹脂水溶液、塩化ビニル―酢酸ビニル
共重合体エマルジョン、フェノキシ樹脂エマルジョン、
スチレン共重合体エマルジョン、メチルセルロース水溶
液、アクリル変性ポリエステルディスパージョン、ゼラ
チン水溶液、メラミン樹脂水溶液、等を挙げることがで
きる。これらは2種以上を用いることが好ましい。特
に、第1層にはポリエステルフイルムとの接着性に優れ
た共重合ポリエステルの水分散液や水溶液、又はポリウ
レタンエマルジョン等を適用し、第2層にはアクリル樹
脂エマルジョン、スチレン共重合体エマルジョン、セル
ロース系水溶液、アミノ樹脂水溶液、塩ビ・酢ビ共重合
体エマルジョン等のポリエステルへの接着力は乏しい
が、トップコート層との接着性に優れたものを適用する
のが好ましい。
【0009】これらの水性液には、界面活性剤、帯電防
止剤、フィラー、滑剤、増粘剤、酸化防止剤、紫外線吸
収剤、顔料、硬化剤、架橋剤、触媒、ブロッキング防止
剤、分散剤、等を任意に添加することができる。
【0010】水性液の粘度は20℃において1〜104
センチポイズ(cps)であるが、好ましくは2〜10
3 cpsである。この粘度が104 cpsを超えると、
均一な膜を形成し難い。
【0011】本発明において水性液の塗布は多層ダイを
用いて行う。この方法は多層ダイコーティング法と称さ
れるものである。この多層ダイとしては2層ダイが好ま
しい。例えば、スライド塗工ヘッドを用いて多層を形成
する場合、最初のダイスリットから押出された液が第1
層を形成し、次のダイスリットから押出された液が第2
層を形成し、これを繰り返す。第1層の塗液の粘度と第
2層の塗液の粘度は異なる方が好ましい。また、粘度が
近似している場合は表面張力が異なるか相溶性が小さい
ことが好ましい。フイルム面に対するダイヘッドの位置
は第1層から順次少しずつずらすのが好ましく、これに
よって積層塗布が用途なる。各層の厚さは水性液の濃
度、粘度、押出速度、ダイスリット巾等によって調節す
ることができる。2層からなる積層塗膜を設ける場合、
第1層と第2層の塗布液は同一でも異なってもよいが、
異なる方が好ましい。即ち、第1層はベースのポリエス
テルフイルムに対する接着性に優れたものを用い、第2
層は機能的表面を形成するものかあるいは後に設けるト
ップコート層との接着力がよいものを用いる。積層塗布
では第1層と第2層の界面で塗布液の混合がおこる場合
もあるが、界面の混合度の調節は各液の粘度、表面張
力、押出速度等によって行うことができる。かなりの部
分が混合する場合でもよい。
【0012】本発明において水性液を塗布するポリエス
テルフイルムは縦方向に一軸延伸したフイルムが好まし
いが、未延伸フイルムや二軸延伸フイルムでもよい。
【0013】本発明においては積層塗布してから延伸処
理することが必要であり、これによって2層以上の界面
が適度に相溶し、水の乾燥から造膜のプロセスで界面が
好ましい結合力を発現する。また、延伸により第2層が
ひび割れを起こすような場合も、第1層が均一に延伸さ
れることにより、第2層の脆さを防ぐことができる。逆
に第1層がひび割れを起こすような場合は、第2層が均
一に延伸されることにより表面の平坦な膜が造られる。
このように多層塗布後延伸することによって、各層の欠
点を補ったり、特長を発現させることができる。従来の
オフコートによるフイルムへの多層塗布では延伸プロセ
スがないので、このような効果は得られない。
【0014】wet塗布量としては各層について0.5
〜50g/m2 が好ましいが、この範囲外でも自由に決
められる。塗布はポリエステルフイルムの片面又は両面
に施される。そして塗布後に乾燥され延伸される。延伸
は横方向、縦方向に何段でも行ってよい。横方向に延伸
することが好ましい。横延伸、再縦延伸、再横延伸のよ
うなプロセスをとってもよい。ドライ塗膜厚さは自由に
選定しうるが、各層は0.005〜2μmであることが
好ましい。
【0015】かくして得られた積層延伸フイルムは、製
造に当たり多層コーティング後に延伸処理を受けている
ため、ポリエステルフイルムと塗布層間の、さらに各塗
布層間の密着性(接着性)に優れる。またトップコート
を後に行う場合プライマー(塗布層)の上層とトッピコ
ート層の間の接着性に優れた特性を奏する。一方、ポリ
エステルフイルムに対する接着力が劣るが、機能性の高
い外層を設けたい場合にも適している。それ故、前記積
層延伸フイルムは包装材料、感光材料、磁気材料、光学
材料、印刷材料、印字材料等に有用である。
【0016】
【実施例】以下、実施例をあげて本発明を更に詳細に説
明する。なお、各特性値は下記の方法で測定した。
【0017】1.粘度 300ccの水性液を20℃に保ち、B型粘度計で測定
してセンチポイズ(cps)単位で示す。
【0018】2.接着力 サンプルのポリエステルフイルムの塗布面に評価塗料を
マイヤーバーで乾燥後の厚さが約4μmになるように塗
布し、100℃で3分間乾燥する。その後60℃で24
時間エージングし、次いでスコッチテープNo.600
(3M社製)巾12.7mm、長さ15cmを気泡の入
らないように粘着し、この上をJISC2701(19
75)記載の手動式荷重ロールでならし密着させ、テー
プ巾に切り出す。これの180°剥離した時の強力を測
定する。
【0019】[評価用塗料]固形分換算で、 ウレタン樹脂 ニッポラン2304 (日本ポリウレタン製) 25重量部 塩ビ・酢ビ樹脂 エスレックA (積水化学製) 50重量部 分散剤 レシオンP (理研ビタミン製) 1重量部 磁性剤 CTX―860 (戸田化学製) 500重量部 をメチルエチルケトン/トルエン/シクロヘキサノン混
合溶剤に溶解して40%液とし、サンドグラインダーで
2時間分散する。その後架橋剤のコロネートL25重量
部(固形分換算)を添加し、よく攪拌して磁性塗料を得
る。
【0020】3.ブロッキング特性 ポリエステルフイルムの表面(プライマー塗布面)と裏
面(プライマー未塗布面)を合わせてから5cm×10
cm角に切り、これに50℃×70%RHの雰囲気中で
17時間、6kg/cm2 の加重をかけ、次いでこの5
cm巾の剥離強度を測定する。このときの剥離スピード
は100mm/分である。
【0021】4.摩擦係数 ASTM D1894―63に準じ、東洋テスター社製
のスリッパリー測定器を使用し、静摩擦係数(μs)を
測定する。但し、スレッド板はガラス板とし、荷重は1
kgとする。
【0022】[実施例1]固有粘度0.64のポリエチ
レンテレフタレートを溶融押出し、冷却してシートとし
た後、縦方向に3.6倍延伸した。得られた縦延伸フイ
ルムの片面に2ヘッドダイコーターを用いて2層塗布を
行った。第1層として平均分子量1500のポリエチレ
ングリコール―ヘキサメチレンジイソシアネート―エチ
レンジアミン―ジメチロールプロピオン酸アミン塩系ポ
リウレタン(A―1)90wt%とエチレンオキシド―
プロピレンオキシド共重合体10wt%からなる水性液
(40%、17cps)を、第2層としてテレフタル酸
―イソフタル酸―5―Naスルホイソフタル酸―エチレ
ングリコール―1,4―シクロヘキサンジメタノール系
共重合ポリエステル(B―1)90wt%とポリオキシ
エチレンノニルフェニルエーテル10wt%からなる水
性液(30%、65cps)を塗布した。次いで乾燥し
つつ横方向に3.9倍延伸し、220℃で熱処理した。
得られた二軸延伸フイルムの全厚は76μmで、第1層
の膜厚は0.2μm、第2層の膜厚は0.6μmであっ
た。第2層の表面の諸特性を表2に示す。
【0023】[比較例1]水性液の塗布をしない以外は
実施例1と同様にして得たフイルムの特性を表2に示
す。
【0024】[実施例2〜7及び比較例2〜3]実施例
1におけるポリウレタン(A―1)、ポリエステル(B
―1)の代りに表1に示す他の樹脂を用い、かつ表1に
示す条件で塗布する以外は実施例1と同様に行った。こ
の結果を表2に示す。
【0025】
【表1】
【0026】
【表2】
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、ポリエステルフイルム
と塗布層間の、さらに各塗布層間の密着性(接着性)に
優れた機能性積層延伸フイルムを提供することができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08J 7/04 CFD // B29K 67:00 B29L 7:00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリエステルフイルムの少くとも片面に
    20℃における粘度が1〜104 センチポイズ(cp
    s)の機能性塗膜形成水性液を多層ダイで塗布し、次い
    で乾燥、延伸処理してつくられた積層延伸フイルム。
  2. 【請求項2】 多層ダイが2層であり、該2層ダイで異
    なる水性液を積層塗布した請求項1記載の積層延伸フイ
    ルム。
  3. 【請求項3】 塗布前のポリエステルフイルムが縦一軸
    延伸ポリエステルフイルムである請求項1記載の積層延
    伸フイルム。
  4. 【請求項4】 塗布後の延伸処理が横方向に延伸し、熱
    処理するものである請求項1記載の積層延伸フイルム。
JP26635493A 1993-10-25 1993-10-25 積層延伸フイルム Pending JPH07117200A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003520700A (ja) * 2000-01-26 2003-07-08 テトラ ラバル ホールデイングス エ フイナンス ソシエテ アノニム 多層包装用ラミネートの製造方法およびその方法により得られる包装用ラミネート
JP2004014172A (ja) * 2002-06-04 2004-01-15 Konica Minolta Holdings Inc 有機エレクトロルミネッセンス素子及びその製造方法と用途
JP2007534468A (ja) * 2004-02-18 2007-11-29 ビーエーエスエフ アクチェンゲゼルシャフト 少なくとも2種の化学的に互いに異なる流動性の媒体を塗被するための方法および装置
WO2016117243A1 (ja) * 2015-01-21 2016-07-28 味の素株式会社 樹脂シートの製造方法

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