JP3286139B2 - 白色ポリエステルフイルム - Google Patents
白色ポリエステルフイルムInfo
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Description
イルムに関し、更に詳しくは耐折強さに優れ、割れ、ひ
びの生じ難い白色ポリエステルフイルム、特に磁気カー
ド用白色ポリエステルフイルムに関する。
族ポリエステルからなる白色フイルムは特に磁気カード
用として広く用いられている。しかし、かかる白色フイ
ルムは耐折強さに劣り、割れ、ひびが生じやすいという
欠点がある。
チックフイルムに共通の問題として静電気が発生しやす
く、製膜工程、加工工程、さらに製品の使用時などにお
いて種々のトラブルを発生しやすく、また磁性塗料や印
刷インキの接着性に乏しいという欠点がある。
の磁気カード用に使用するとき、その製造工程、加工工
程や最終製品としての帯電防止性や、UVインキ、磁性
塗料に対する接着力に難点があり、プライマーの適用も
提案されている。
を改良するための方法として、予めフイルム表面に合成
樹脂によるプライマー層(被膜)を形成させる方法が数
多く提案されている。例えばエステル系ポリマーを用い
るもの(特開昭60―248232号)、アクリル系ポ
リマーを用いるもの(特開昭62―204941号)、
ウレタン系ポリマーを用いるもの(特公平5―5101
8号)、エステル系ポリマー及びアクリル系ポリマーを
用いるもの(特開昭58―124651号、特開平6―
157790号)が提案されている。
ライマー層では、磁気カードの加工工程において片面側
に磁性塗料を塗設し、これをロール状態でエージング処
理すると、磁性層(磁気記録層)の一部が反対面のプラ
イマー層に転写(ブロッキング)を起こし、たびたび生
産効率を悪化させるため、磁性層に対する接着性と非転
写性のいずれも満足させることは困難であった。また、
前記フイルムは一般に帯電しやすく、製膜工程、加工工
程、さらに製品の使用時などにおいて種々のトラブルを
発生しやすい欠点がある。
強さに優れ、割れ、ひびの生じ難い白色芳香族ポリエス
テル、特に磁気カード用白色芳香族ポリエステルフイル
ムを提供することにある。本発明の他の目的は、上記特
性に加えて接着性、耐ブロッキング性、帯電防止性の良
好な積層フイルム、特に磁気カード用積層フイルムを提
供することにある。
によれば、 1.白色顔料を含有する芳香族ポリエステルからなる、
厚さが20μm以上500μm以下の白色フイルムであ
って、該フイルムが下記式
特徴とする白色ポリエステルフイルム、並びに 2.該白色ポリエステルフイルムの少なくとも片面に易
接着・帯電防止性被膜を塗設した積層フイルムによって
達成される。
を構成する芳香族ポリエステルとは、芳香族に塩基酸又
はそのエステル形成性誘導体とジオール又はそのエステ
ル形成性誘導体とから合成される線状飽和ポリエステル
である。かかるポリエステルの具体例として、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリエチレンイソフタレート、ポ
リブチレンテレフタレート、ポリ(1,4―シクロヘキ
シレンジメチレンテレフタレート)、ポリエチレン―
2,6―ナフタレンジカルボキシレート等が例示でき、
これらの共重合体又はこれらと小割合の他樹脂とのブレ
ンド物なども含まれる。これらの中、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリエチレン―2,6―ナフタレンジカル
ボキシレートが特に好ましい。
例えば酸化チタン及び/又は硫酸バリウムを含有する。
このほかに酸化珪素、酸化アルミニウム、酸化マグネシ
ウムやアクリル樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂のような
有機フィラー、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレ
ン―プロピレンターポリマー、オレフィン系アイオノマ
ーのような他の樹脂、酸化防止剤、紫外線吸収剤、蛍光
増白剤、等を必要に応じて含有することもできる。
は酸化チタン、硫酸バリウム等の白色顔料を5〜20重
量%含んでおり、その表面光沢度は任意に選択しうる。
は二軸延伸フイルムであることが好ましく、その厚さは
20μm以上500μm以下、好ましくは50〜500
μm、特に好ましくは75〜300μmである。この厚
さが20μm未満ではフイルムの腰が弱くて不適当であ
り、他方500μmを超えると製膜性が劣る傾向がみら
れる。
は、下記式
線回析強度比が0.08未満であると、磁気カード加工
時あるいは磁気カードとしての耐折強さが不足し、割
れ、ひびが生じたりして、磁気カードとしての保存性、
耐久性に劣る。一方、X線回析強度比が0.15より大
きいと、フイルムの腰(剛度)が不足し、加工時に変形
したり、磁気カードとしての書き込み、読み取り機器へ
の悪影響が出る。
の少なくとも片面に設ける易接着・帯電防止性被膜(薄
層)は、(1)二次転移点が60〜200℃の芳香族ポ
リエステル樹脂5〜80重量%、(2)アクリル系共重
合体5〜80重量%及び(3)分子内にスルホン酸塩基
を有する物質1〜30重量%からなる組成を主成分とす
る被膜である。
構成する芳香族ポリエステル樹脂(1)を形成する酸成
分としては、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、
無水フタル酸、1,4―シクロヘキサンジカルボン酸、
アジピン酸、セバシン酸、フェニルインダンジカルボン
酸、ダイマー酸等を例示することができる。これら成分
は二種以上を用いることができる。更に、これら成分と
共にマレイン酸、フマール酸、イタコン酸等の如き不飽
和多塩基酸やp―ヒドロキシ安息香酸、p―(β―ヒド
ロキシエトキシ)安息香酸等の如きヒドロキシカルボン
酸を少割合用いることができる。不飽和多塩基酸成分や
ヒドロキシカルボン酸成分の割合は高々10モル%、好
ましくは5モル%以下である。
成するポリオール成分としては、エチレングリコール、
1,4―ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ジ
エチレングリコール、ジプロピレングリコール、1,6
―ヘキサンジオール、1,4―シクロヘキサンジメタノ
ール、キシリレングリコール、ジメチロールプロピオン
酸、グリセリン、トリメチロールプロパン、ポリ(エチ
レンオキシド)グリコール、ポリ(テトラメチレンオキ
シド)グリコール、更に下記式のビスフェノールAのエ
チレンオキサイド付加物やプロピレンオキサイド付加物
ることができる。これらは二種以上を用いることができ
る。
リコール、ビスフェノールAのエチレンオキサイド付加
物やプロピレンオキサイド付加物、1,4―ブタンジオ
ールが好ましく、更にはエチレングリコール、ビスフェ
ノールAのエチレンオキサイド付加物やプロピレンオキ
サイド付加物が好ましい。
を容易にするために若干量のスルホン酸塩基を含む化合
物や、カルボン酸塩基を含む化合物を共重合させること
が可能であり、その方が好ましい。
は、例えば5―Naスルホイソフタル酸、5―アンモニ
ウムスルホイソフタル酸、4―Naスルホイソフタル
酸、4―メチルアンモニウムスルホイソフタル酸、2―
Naスルホイソフタル酸、5―Kスルホイソフタル酸、
4―Kスルホイソフタル酸、2―Kスルホイソフタル
酸、Naスルホコハク酸等のスルホン酸アルカリ金属塩
系又はスルホン酸アミン塩系化合物等があげられる。
は、例えば無水トリメリット酸、トリメリット酸、無水
ピロメリット酸、ピロメリット酸、トリメシン酸、シク
ロブタンテトラカルボン酸、ジメチロールプロピオン酸
等、あるいはこれらのモノアルカリ金属塩等があげられ
る。
は変性ポリエステル共重合体、例えばポリエステル共重
合体をアクリル、ポリウレタン、シリコーン、エポキ
シ、フェノール樹脂等で変性したブロック重合体、グラ
フト重合体を用いることもできる。
(1)は、従来からのポリエステルの溶液又は溶融製造
技術によって製造することができる。例えば2,6―ナ
フタレンジカルボン酸又はそのエステル形成性誘導体、
イソフタル酸又はそのエステル形成性誘導体、及び無水
トリメリット酸又はそのエステル形成性誘導体を、エチ
レングリコール及びビスフェノールAのプロピレンオキ
サイド付加物と反応せしめてモノマーもしくはオリゴマ
ーを形成し、その後真空下で重縮合せしめることによっ
て所定の固有粘度(o―クロロフェノールを用いて35
℃で測定した固有粘度)のポリエステルとする方法で製
造することができる。その際、反応を促進する触媒、例
えばエステル化もしくはエステル交換触媒、重縮合触媒
を用いることができ、また種々の添加剤、例えば安定化
剤等を添加することもできる。固有粘度は0.2〜0.
8が好ましい。
点(Tg)は60〜200℃であり、好ましくは80〜
160℃である。このTgが60℃未満であると、耐剪
断応力性に劣り、また耐熱性が不足し、フイルムロール
を長期保管するとブロッキングが発生する。
構成するアクリル系共重合体(2)の構成成分として
は、アクリル酸、アクリル酸メチル、アクリル酸エチ
ル、アクリル酸ブチル、アクリル酸ソーダ、アクリル酸
アンモニウム、2―ヒドロキシエチルアクリレート、メ
タクリル酸ソーダ、メタクリル酸アンモニウム、2―ヒ
ドロキシエチルメタクリレート、グリシジルメタクリレ
ート、アクリルメタクリレート、ビニルスルホン酸ナト
リウム、メタクリルスルホン酸ナトリウム、スチレンス
ルホン酸ナトリウム、アクリルアミド、メタクリルアミ
ド、N―メチメールメタクリルアミド等を例示すること
ができる。これらモノマーは、例えばスチレン、酢酸ビ
ニル、アクリルニトリル、メタクリルニトリル、塩化ビ
ニル、塩化ビニリデン、ジビニルベンゼン等の他の不飽
和単量体と併用することもできる。
性アクリル共重合体、例えばアクリル共重合体をポリエ
ステル、ポリウレタン、シリコーン、エポキシ、フェノ
ール樹脂等で変性したブロック共重合体、グラフト重合
体を用いることができる。
被膜を構成する分子内にスルホン酸塩基、特に金属塩基
を有する物質(3)としては、従来知られている低分子
物質や高分子物質、例えばアルキルスルホン酸金属塩、
アルキルベンゼンスルホン酸金属塩、アルキルジフェニ
ルエーテルジスルホン酸金属塩、スルホン酸金属塩基を
有するアクリル共重合体、ポリエステル共重合体、ビニ
ル共重合体等をあげることができる。これらは単独で、
又は複数組み合わせて用いることができる。
(1)、アクリル系共重合体(2)及び分子内にスルホ
ン酸塩基を有する物質(3)からなる組成中に占める芳
香族ポリエステル樹脂(1)の割合は5〜80重量%、
好ましくは20〜80重量%である。この割合が80重
量%を超えると、被膜のUVインキへの接着性が十分で
なくなり、他方5重量%未満では被膜のベースへの接着
力が不足し、また耐剪断性に劣るので好ましくない。ま
た分子内にスルホン酸塩基を有する物質(3)の前記組
成中に占める割合は1〜30重量%、好ましくは5〜2
5重量%である。この割合が1重量%未満では帯電防止
性が不足し、他方30重量%を超えると被膜のベースへ
の接着力が不足するので好ましくない。
は、上述した芳香族ポリエステル樹脂(1)、アクリル
系共重合体(2)及び分子内にスルホン酸塩基を有する
物質(3)からなる組成を主たる固形成分とする塗液を
白色ポリエステルフイルムの所要面に塗布し、乾燥する
ことによって形成される。
液には、白色ポリエステルフイルムへの濡れ性を向上さ
せるために濡れ剤を含有させることが好ましい。濡れ剤
としては、水性液の表面張力を50dyne/cm以
下、好ましくは40dyne/cm以下にするアニオン
型界面活性剤、カチオン型界面活性剤、ノニオン型界面
活性剤等の界面活性剤が好ましい。かかる界面活性剤と
しては、例えばポリエチレンオキサイド・ポリプロピレ
ンオキサイドブロック共重合体、ポリオキシエチレンア
ルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン―脂肪酸
エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪
酸エステル、脂肪酸金属石鹸、アルキル硫酸塩、第4級
アンモニウムクロライド塩、第4級アンモニウム硫酸エ
チル塩、アルキルアミン塩酸塩等をあげることができ
る。濡れ剤の量としては、塗液の全固形分の2〜30重
量%が好ましく、より好ましくは3〜20重量%であ
る。
いて、例えば他の帯電防止剤も用いることができる。例
えばアニオン、カチオン、ノニオン、ベタイン、第4級
アンモニウム塩基を有するアクリル系ポリマー、イオン
ポリマー、リン酸塩化合物、リン酸エステル化合物等の
イオン伝導性のもの、酸化スズ―酸化アンチモン等の金
属酸化物、アルコキシシラン、アルコキシチタン、アル
コキシジルコニウム等の金属アルコキシド及びその誘導
体、コーテッドカーボン、コーテッドシリカ等より選ば
れる1種、もしくは複数を組み合わせて用いることがで
きる。
て、例えば紫外線吸収剤、顔料、有機フィラー、無機フ
ィラー、潤滑剤、ブロッキング防止剤や、メラミン、エ
ポキシ、アジリジン等の架橋剤等の他の添加剤を混合す
ることもできる。
であり、20重量%以下が更に好ましい。
を白色ポリエステルフイルムの少なくとも片面に塗布す
るが、水性塗液の場合該フイルムとしては結晶配向が完
了する前の白色ポリエステルフイルムが好ましい。
フイルムとは、該ポリエステルを熱溶融してそのままフ
イルム状となした未延伸状フイルム;未延伸フイルムを
縦方向又は横方向のいずれか一方に配向せしめた一軸延
伸フイルム;さらには縦方向及び横方向の二方向に低倍
率延伸配向せしめたもの(最終的に縦方向又は横方向に
再延伸せしめて配向結晶化を完了せしめる前の二次延伸
フイルム)等を含むものである。そして、これらは塗液
を塗布した後、結晶配向を完了させるが、この処理は従
来から知られ、あるいは用いられている延伸処理法で行
うことができる。
工法が適用できる。例えばロールコート法、クラビアコ
ート法、マイクログラビアコート法、リバースコート
法、ロールブラッシュ法、スプレーコート法、エアーナ
イフコート法、含浸法及びカーテンコート法等を単独又
は組み合わせて適用するとよい。その際水性塗液には、
塗液の安定性又は塗液の塗工性を助ける目的で若干量の
有機溶剤を含んでもよい。塗布量は走行しているフイル
ム1m2 当たり0.5〜50g、さらには5〜30gが
好ましい。最終乾燥塗膜としては、0.01〜5μmが
好ましく、0.02〜1μmが更に好ましい。
行うことも両面に行うこともできる。塗布後、乾燥する
ことにより、均一な塗膜となる。
る。なお、例中の特性は、次の方法で求めた。
°、散乱スリット1/2°、受光スリット0.15m
m、スキャンスピード1,000°/min条件で測定
し、Pseudo Voightピールモデルを用いた
多重ピール分離法により、
500gの剛球を30cmの高さから落とし、割れ、ひ
びの有無を観察する。(無○……×有)
燥後の厚さが約4μmになるように塗布し、100℃で
3分間乾燥する。その後60℃で24時間エージング
し、次いでスコッチテープ No.600(3M社製)幅1
2.7mm、長さ15cmを気泡の入らないように粘着
し、この上をJIS C2701(1975)記載の手
動式荷重ロールでならし密着させ、テープ幅に切り出
す。これを180度剥離した時の強さを測定する。 [評価用塗料]固形分換算で、ウレタン樹脂ニッポラン
2304(日本ポリウレタン製)25重量部、塩ビ・酢
ビ樹脂 エスレックA(積水化学製)50重量部、分散
剤レシオンP(理研ビタミン製)1重量部及び磁性剤C
TX―860(戸田化学製)500重量部をメチルエチ
ルケトン/トルエン/シクロヘキサノン混合溶剤に溶解
し、40%液とし、サンドグラインダーで2時間分散す
る。その後架橋剤のコロネートL25重量部(固形分換
算)を添加し、よく攪拌して磁性塗料を得る。
キ製 フラッシュドライFDO紅APN)をRIテスタ
ー(明製作所製)により印刷した後、中圧水銀灯(80
W/cm、一灯式;日本電池製)UVキュア装置でキュ
アリングを行い、厚み7.0μmのUVインキ層を形成
する。このUVインキ層を剥離、及び爪で引っかき、そ
の欠落の程度を5段階で表示する(良;5……1:
悪)。
ダ理研社製 固有抵抗測定器を使用し、測定温度23
℃、測定湿度65%の条件で、印加電圧500Vで1分
後の表面固有抵抗値(Ω/□)を測定する。1×1011
Ω/□以下が好ましいものである。
てから5cm×10cm角に切り、これに50℃、70
%RHの雰囲気中で17時間、6kg/cm2の圧力を
かけ、次いでこの5cm幅の剥離力を測定する(剥離ス
ピード100mm/分)。そのときの剥離力は下記のよ
うに表示する。 ○:4g/5cm以下 △:4〜10g/5cm ×:10g/5cm以上
ル酸メチル、2―ヒドロキシエチルメタクリレート及び
N―メチロールメタクリルアミドからなるアクリル共重
合体(数平均分子量:254000)の固形分濃度10
%の水分散液を調整し、水性塗液Aとした。
ルホイソフタル酸、エチレングリコール及び下記構造式
で示されるビスフェノールAのプロピレンオキサイド付
加物からつくられた固有粘度0.58の共重合ポリエス
テル(Tg=68℃)の固形分濃度10%の水分散液を
調整し、水性塗液Bとした。
れたポリエステル(固有粘度0.63)90重量%と酸
化チタン10重量%からなる組成物を20℃に維持した
回転冷却ドラム上に押し出しして未延伸フイルムとし、
次に機械軸方向に1.5倍、2.0倍と2段に延伸した
後、上記水性塗液A 40重量%、水性塗液B 30重
量%、帯電防止剤であるジフェニルエーテルジスルホン
酸ナトリウムの水溶液(濃度10重量%)20重量%及
び界面活性剤であるポリオキシエチレンノニルフェニル
エーテルの水溶液(濃度10重量%)10重量%とから
なる水性塗液を4g/m2 (wet)の量をキスコート
法にてフイルムの両面に塗布した。引き続き横方向に
3.2倍延伸し、厚さ188μmの易接着・帯電防止性
被膜で被覆した二軸延伸白色ポリエステルフイルム(積
層フイルム)を得た。
及び剛度と、塗膜面の磁気塗料の接着性、UVインキの
剥離及び爪引っかき接着力、帯電防止性及び耐ブロッキ
ング性を表1にまとめて示す。
エステルを、2,6―ナフタレンジカルボン酸、イソフ
タル酸、5―Naスルホイソフタル酸、エチレングリコ
ール及び下記構造式で示されるビスフェノールAのエチ
レンオキサイド付加物からつくられた固有粘度0.56
の共重合ポリエステル(Tg=85℃)に変更する以外
は実施例1と全く同様の塗液組成比で10g/m2 (w
et)の量をフイルムの両面に塗布して易接着・帯電防
止性被膜で被覆した二軸延伸白色ポリエステルフイルム
(積層フイルム)を得た。
塗膜面の磁気塗料の接着性、UVインキの剥離及び爪引
っかき接着力、帯電防止性及び耐ブロッキング性を表1
にまとめて示す。
をメタクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリロニ
トリル及びメタクリルスルホン酸ナトリウムからつくら
れたアクリル重合体に変更する以外は実施例1と全く同
様の塗液組成比で20g/m2 (wet)の量をフイル
ムの両面に塗布して易接着・帯電防止性被膜で被覆した
二軸延伸白色ポリエステルフイルム(積層フイルム)を
得た。
及び剛度と、塗膜面の磁気塗料の接着性、UVインキの
剥離及び爪引っかき接着力、帯電防止性及び耐ブロッキ
ング性を表1にまとめて示す。
をポリスチレンスルホン酸ナトリウムに変更する以外は
実施例1と全く同様の塗液組成比で40g/m2 (we
t)の量をフイルムの両面に塗布して易接着・帯電防止
性被膜で被覆した二軸延伸白色ポリエステルフイルム
(積層フイルム)を得た。
及び剛度と、塗膜面の磁気塗料の接着性、UVインキの
剥離及び爪引っかき接着力、帯電防止性及び耐ブロッキ
ング性を表1にまとめて示す。
化チタンからなる組成物の未延伸フイルムの機械軸方向
の延伸倍率を3.2倍、塗液塗布後の横方向の延伸倍率
を3.4倍として、易接着・帯電防止性被膜で被覆した
二軸延伸白色ポリエステルフイルム(積層フイルム)を
得た。
及び剛度と、塗膜面の磁気塗料の接着性、UVインキの
剥離及び爪引っかき接着力、帯電防止性及び耐ブロッキ
ング性を表1にまとめて示す。
化チタンからなる組成物の未延伸フイルムの機械軸方向
の延伸倍率を2.5倍、塗液塗布後の横方向の延伸倍率
を2.8倍として、易接着・帯電防止性被膜で被覆した
二軸延伸白色ポリエステルフイルム(積層フイルム)を
得た。
及び剛度と、塗膜面の磁気塗料の接着性、UVインキの
剥離及び爪引っかき接着力、帯電防止性及び耐ブロッキ
ング性を表1にまとめて示す。
化チタンからなる組成物の未延伸フイルムの機械軸方向
の延伸倍率を3.6倍、塗液塗布後の横方向の延伸倍率
を4.0倍として、易接着・帯電防止性被膜で被覆した
二軸延伸白色ポリエステルフイルム(積層フイルム)を
得た。
及び剛度と、塗膜面の磁気塗料の接着性、UVインキの
剥離及び爪引っかき接着力、帯電防止性及び耐ブロッキ
ング性を表1にまとめて示す。
は、磁気カードとしての加工適性、磁気カードとしての
基体として優れ、磁気塗料の接着性、UVインキの剥離
及び爪引っかき接着力、帯電防止性、耐ブロッキング性
共に優秀なレベルを確保している。
れ、ひびの生じ難い白色ポリエステルフイルム、特に磁
気カード用白色ポリエステルフイルムを提供することが
できる。
Claims (3)
- 【請求項1】 白色顔料を含有する芳香族ポリエステル
からなる、厚さが20μm以上500μm以下の白色フ
イルムであって、該フイルムが下記式 【数1】 を満足するX線回析強度比を有し、かつ少なくとも片面
に易接着・帯電防止性被膜を塗設した積層フイルムであ
ることを特徴とする白色ポリエステルフイルム。 - 【請求項2】 白色フイルムが磁気カード用である請求
項1に記載の白色ポリエステルフイルム。 - 【請求項3】 易接着・帯電防止性被膜が、(1)二次
転移点が60〜200℃の芳香族ポリエステル樹脂5〜
80重量%、(2)アクリル系共重合体5〜80重量%
及び(3)分子内にスルホン酸塩基を有する物質1〜3
0重量%からなる組成を主成分とし、厚さが0.01〜
5μmである請求項1〜2のいずれかに記載の白色ポリ
エステルフイルム。
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