JP2732097B2 - 遊技機の変動入賞装置 - Google Patents

遊技機の変動入賞装置

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JP2732097B2 JP63306833A JP30683388A JP2732097B2 JP 2732097 B2 JP2732097 B2 JP 2732097B2 JP 63306833 A JP63306833 A JP 63306833A JP 30683388 A JP30683388 A JP 30683388A JP 2732097 B2 JP2732097 B2 JP 2732097B2
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【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、遊技者にとって不利な第1状態と遊技者に
とって有利な第2状態とに変換可能な可動部材と、該可
動部材の変換により受け入れた打球が流入する凹室と、
打球の入賞により所定の遊技利益を付与する一般入賞口
と、打球の入賞が上記可動部材を繰り返し第2状態へ変
換可能なサイクル遊技を所定回数実行可能な特別遊技を
起生する条件となると共に、打球の入賞により直ちにサ
イクル遊技の更新条件となる特別入賞口と、を有する遊
技機の変動入賞装置に関するものである。
〈従来の技術〉 遊技者にとって不利な第1状態から遊技者にとって有
利な第2状態に変換可能な可動部材を備えた変動入賞装
置を備える遊技機としては、変動入賞装置の凹室内に設
けられた特別入賞口への入賞に基づき、可動部材を遊技
者にとって不利な第1状態から遊技者にとって有利な第
2状態へ繰り返し変換可能なサイクル遊技を所定回数実
行可能な特別遊技を起生すると共に、特別遊技中にあっ
ては、各サイクル遊技中に特別入賞口へ入賞することに
より直ちに次回のサイクル遊技へ移行する遊技進行条件
が設定された遊技内容の所謂第2種のパチンコ機が知ら
れている。
また、近年の遊技機においては、特別遊技における各
サイクル遊技中に変動入賞装置へ入賞可能な入賞球数に
制限を加えて、遊技者の獲得遊技利益に上限を設定する
ことにより、射幸心を抑制するような遊技内容に設定す
ることも一般的となっている。
〈発明が解決しようとする課題〉 上記したパチンコ機等の遊技機の変動入賞装置では、
特別遊技起生条件となる特別入賞口への入賞確率が低い
場合、特別遊技の起生率が低くなることに加えて、稀に
起生された特別遊技においても、各サイクル遊技中のサ
イクル更新条件となる特別入賞口への入賞確率が低いた
めに、サイクル遊技の更新が成される確率も低くなって
しまい、遊技者にとっては極めて不利な遊技展開となり
易く、遊技者に興趣を与えるという特別遊技本来の目的
を達成できない。
このため、変動入賞装置内の特別入賞口への入賞確率
が著しく低く設定されている遊技機は、遊技者にとって
興趣の少ないものとなって、遊技客に敬遠されやすくな
り、遊技機の稼働率が下がってしまい、延いては、遊技
店にとっての利益率も悪くなる。
逆に、変動入賞装置の特別入賞口への入賞確率が高く
設定されている場合には、特別遊技の起生率が高くなる
と共に、特別遊技中においても特別入賞口への入賞確率
が高いので、各サイクル遊技の更新条件も達成され易い
ものとなり、サイクル遊技の早期にサイクル更新条件が
達成されて、直ちに次回のサイクル遊技へと遊技が進行
して行くこととなる。
したがって、起生された特別遊技における獲得遊技利
益(主として変動入賞装置への入賞球により得られる賞
球)が十分でないにも拘わらず、最終サイクル遊技に至
って特別遊技が終了してしまうような事態が起こり易く
なり、1回の特別遊技における遊技者の獲得遊技利益を
減少させてしまうと共に、比較的起生され易く大した遊
技利益も得られないのでは特別遊技本来の遊技内容から
逸脱したものとなり、遊技者にとって興趣の薄いものと
なってしまう。
また、変動入賞装置内の特別入賞口への入賞確率が高
いということは、例え一回の特別遊技において遊技者が
平均的に獲得できる利益量が少ないとしても、頻繁に特
別遊技が起生されることで、全体として遊技者の獲得利
益量が増大する場合もあり得るので、遊技者と遊技店と
の利益バランスを図ることが困難な場合もある。
〈課題を解決するための手段〉 本発明は上記に鑑み提案されたもので、遊技者にとっ
て不利な第1状態と遊技者にとって有利な第2状態とに
変換可能な可動部材(16,16)と、該可動部材の変換に
より受け入れた打球が流入する凹室(23)と、打球の入
賞により所定の遊技利益を付与する一般入賞口(30)
と、打球の入賞が上記可動部材を繰り返し第2状態へ変
換可能なサイクル遊技を所定回数実行可能な特別遊技を
起生する条件となると共に、打球の入賞により直ちにサ
イクル遊技の更新条件となる特別入賞口(29)と、を有
する遊技機の変動入賞装置(6)において、上記凹室に
は、上記特別入賞口に対応する上流側所定部位に所定数
の打球を貯留可能な貯留部材(例えば、流下方向変換部
材24)を設け、該貯留部材の打球貯留状態においては、
打球を貯留可能とすると共に、流下する打球に対しては
特別入賞口への入賞の障害となるようにし、貯留部材の
打球貯留解除状態においては、上記貯留部材を上方移動
させて貯留されている打球を特別入賞口へ入賞可能に流
下させると共に、凹室底面を打球が自由に流下可能とな
るように構成したことを特徴とする。
〈作用〉 可動部材の変換により変動入賞装置の凹室へ受け入れ
られた打球は、凹室底面を流下する際に、打球貯留状態
の貯留部材により貯留されたり、打球貯留状態の貯留部
材に特別入賞口への入賞を阻害されて一般入賞口へ入賞
したりするので、特別入賞口へ打球が入賞する可能性は
低い。
そして、貯留部材が上方移動して打球貯留解除状態に
変換すると、貯留部材に貯留されていた打球は特別入賞
口へ入賞する可能性が高いと共に、貯留部材は凹室底面
を流下する打球が特別入賞口へ入賞する障害とならなく
なるので、打球貯留状態の貯留部材によって貯留されて
いなかった打球が特別入賞口へ入賞する可能性も高くな
る。
〈実施例〉 以下、本発明の実施例を図面にもとづいて説明する。
遊技機たるパチンコ機の遊技盤1の表面には、第1図
に示すように、ガイドレール2で囲んだ遊技部3を形成
し、該遊技部3内に無数の障害釘を植設するとともに、
風車4…や一般の入賞具5…を配設し、また遊技部3の
ほぼ中央に変動入賞装置6を配設し、該変動入賞装置6
の下方左右に第1特定入賞口7,7を、該第1特定入賞口
7,7の中に第2特定入賞口8を並設してあり、第1特定
入賞口7,7に入った球が流下する流路に第1特定入賞検
出器9,9、第2特定入賞口8に入った球が流下する流路
に第2特定入賞検出器10を各々設けてある。
変動入賞装置6は、遊技盤1の表面に取付ける基板11
に開口部12を開設し、該開口部12の上方の基板11表面に
横長な箱状の鎧部13を突設して該鎧部13の上面左右に天
入賞口14,14を形成し、鎧部13の前面にはLED等小さな発
光源を縦横(例えば、縦7個×横15個)に配置してなり
文字や図柄等をスクロール表示可能な表示装置15を設
け、開口部12の左右には直立状に起立して流下してきた
球が開口部12内に流入することを阻止して遊技者にとっ
て不利となる第1状態と上端を外側に倒してきた球を受
け止めて開口部12に流入させて遊技者にとって有利とな
る第2状態とに変換可能な一対の可動部材16,16を支軸1
7,17により往復回動自在に軸着し、上記可動部材16,16,
の軸着基端間に上面に突条18を形成した棚板19を開口部
12に向けて僅かに下り傾斜させた状態で突設し、該棚板
19の下方の左右にはほぼ直立状に延在して流下してきた
球が直接する入賞することを阻止する阻止壁20,20を形
成するとともに、左右の阻止壁20,20の下端間隔内に球
受枠21を形成してある。
また、上記した基板11の裏側にケース22を設けること
により開口部12に連通する凹室23を形成し、該凹室23内
には人形状にして装飾性を持たせた貯留部材としての流
下方向変更部材24を設けるとともに、該流下方向変更部
材24の後方に背景板25を回転可能に設け、凹室23の傾斜
底面26の前端縁の左右に形成した貯留段部27,27に臨ま
せた状態で球跳ね返し部材28,28を前後方向に移動可能
に配設し、凹室23の底面26の傾斜下端前方に位置する球
受枠21内のほぼ中央(上記流下方向変更部材24の下流
側)に球が入った場合に特別の入賞とする特別入賞口29
を突設し、該特別入賞口29の左右の空部を、球が入った
場合に普通の入賞とする一般入賞口30,30とし、各一般
入賞口30に臨ませて回転体31を設け、凹室23底面26上の
左右に案内突条32,32を底面26の傾斜方向に対して斜め
に形成し、上記特別入賞口29には特別入賞検出器33を、
特別入賞口29に入った球と一般入賞口30,30に入った球
を合流して流下する流路には入賞個数検出器34を各々臨
ませてある。
また、凹室23の裏側には可動部材16,16を駆動する第
1ソレノイド35,35、流下方向変更部材24を駆動する第
2ソレノイド36及び減速器付モータ37等を設け、凹室23
の背面から突出した各支軸17の端部にクランク部材38を
取付け、該クランク部材38のピン39を上記第1ソレノイ
ド35の作動部材40の孔41内に遊嵌する。したがって、第
1ソレノイド35,35が消磁した状態においては、第1ソ
レノイド35,35の復帰スプリングの不勢により、第4図
実線で示すように、可動部材16,16がほぼ垂直に起立
し、流下してきた球を受け止めない、即ち球を開口部12
に流入させないで遊技者にとって不利な第1状態とな
る。
そして、第1ソレノイド35,35が励磁すると、作動部
材40,40が上昇するので、支軸17,17が回転して可動部材
16,16を上端が夫々外側に倒れる方向に回動する。した
がって、可動部材16,16は、第4図鎖線で示すように、
棚板19に向って僅かに下り傾斜した状態で停止し、流下
してきた球を受け止めて棚板19を介して開口部12に流入
させて遊技者にとって有利となる第2状態に変換する。
なお、本実施例においては、可動部材16,16の軸着基
端間に棚板19を突設してあるので、可動部材16,16が第
2状態に変換して球を受け止めた場合、この球は棚板19
に案内されて開口部12から凹室23に確実に入る。
貯留部材として機能する流下方向変更部材24は、凹室
23の前後方向に脚を開いた姿勢の人形であって、前方の
足の踵には球を1個係止して一時停留させるフォーク状
の球停留部42を形成してあり、凹室23内には縦方向に配
置した支柱43から前方に延設した支持杆44,44の先端に
固定されている。凹室23の底面26から下方に突出した支
柱43の下端には半径方向に延設した回動受片45と水平方
向に延設した昇降受片46とからなる駆動受部材47を止着
するとともに、支柱43の下端部分に巻装したコイルスプ
リング48により支柱43を一方向に付勢する。
そして、第7図に示すように、モータ37の出力軸に取
付けた第1ギア49と第2ギア50のうち第2ギア50に噛合
する第3ギア51に偏心ピン52を突設し、この偏心ピン52
を上記した駆動受部材47の回動受片45に臨ませる。した
がって、モータ37を作動すると第3ギア51が回転して偏
心ピン52が駆動受部材47の回動受片45を押圧する。
そして、ある程度押圧すると、偏心ピン52が回動受片
45から外れるので、回動受片45はコイルスプリング48の
付勢により戻り回動する。したがって、これにより流下
方向変更部材24が支柱43を中心にして左右方向に一回往
復回動する。そして、第3ギア51が更に回転すると、偏
心ピン52が再度回動受片45を押圧するので、流下方向変
更部材24が再度回動し始める。
この様に、流下方向変更部材24は、モータ37の作動に
より凹室23内において支柱43を中心にして左右方向に往
復回動しながら凹室23内を撹拌し、これにより棚板19か
ら落下してきた球の流下方向を変更する。しかも、流下
方向変更部材24は、特別入賞口29から上流側へ遡った位
置で左右方向に往復回動することから、流下方向変更部
材24の上流側から流下する打球に対して特別入賞口へ入
賞する障害となるような流下方向の変化を与えることが
できる。
また、第8図で示すように、駆動受部材47の昇降受片
46に第2ソレノイド36のプランジャを下方から臨ませて
ある。したがって、第2ソレノイド36が消磁した状態で
は支柱43及び流下方向変更部材24が自重及びコイルスプ
リング48の付勢により下降して、球停留部42に球を停留
可能な状態となっているが、第2ソレノイド36が励磁す
ると、プランジャが昇降受片46を上昇するので、支柱43
及び流下方向変更部材24が支柱43のストッパ53が凹室23
の天井面に当接するまで上昇する。したがって、球停留
部42に球を停留していた場合には、貯留を解除する状態
となって球を流下させる。
そして、第2ソレノイド36が消磁すると、支柱43及び
流下方向変更部材24が自重及びコイルスプリング48の付
勢により下降する。したがって、第2ソレノイド36の励
磁・消磁を繰り返すと、人形状の流下方向変更部材24が
飛び跳ねているように上下動する。なお、モータ37の作
動と第2ソレノイド36の励磁・消磁を同時に行うと、人
形状の流下方向変更部材24が支柱43を中心にして左右方
向に回動しながら飛び跳ねる。そして、特別入賞口29か
ら上流側に遡った位置で流下方向変更部材24が上昇する
と、球停留部42で停留していた球が特別入賞口29に向っ
て流下することとなり、特別入賞口29への入賞確率が高
まる。
凹室23の傾斜底面26の前端縁の左右に配設した球跳ね
返し部材28は、第10図及び第11図で示すように、上端に
球当接部54を有する略々L字状であって、左右の下端部
を連結杆55により接続するとともに、揺動杆56を介して
第3ソレノイド57のプランジャに接続してなる。
この球跳ね返し部材28は、常には第3ソレノイド57が
消磁しているので、第3ソレノイド57の復帰スプリング
の付勢により上端の球当接部54を貯留段部27の傾斜下端
に近接した状態で停止している(第11図実線)。そし
て、第3ソレノイド57が励磁すると、第11図点線で示す
ように、上端の球当接部54が凹室23の前方に移動し、第
3ソレノイド57が消磁すると復帰スプリングの付勢によ
り勢いよく戻り回動して球当接部54が貯留段部27内の球
を凹室23の奥に向って弾き返す。
この弾き返された球は、一旦底面26の傾斜に抗して上
昇した後に案内突条32に当るなどして流下方向を変更し
て再度底面26上を流下するので、特別入賞口29に入賞す
るチャンスを再度得ることとなる。
この様に、一般入賞口30,30に向って流下してしまっ
た球を貯留段部27,27に一時的に貯留し、球跳ね返し部
材28,28により再び凹室23の奥に弾き返すと、一般入賞
口30,30に入賞して所謂ハズレとなってしまう筈の球が
特別入賞口29に再度入賞する機会が与えられるので、遊
技者に特別入賞口29に入賞するのではないかという期待
感と楽しみを与えることができる。
また、弾き返された球は凹室23の底面26上を比較的緩
やかに移動するので、この動きによっても遊技者に期待
感を与えることができる。なお、球跳ね返し部材28は、
球を凹室23の傾斜に抗して弾き返すことができればどの
ような構成でもよく、また駆動機構も図面の実施例に限
定されるものではなくどのような構成でもよい。
凹室23の底面26上を流下してきた球が特別入賞口29に
入ると、この球は特別入賞口29に臨ませた特別入賞検出
器33に作用した後に球受枠21に落下し、基板11の球通過
口を通って遊技盤1の裏側の入賞球集合樋に流下して入
賞球となる。
また、流下方向変更部材24と回転体31,31を駆動する
モータ37が作動すると、一般入賞口30,30に臨ませた一
方の回転体31の軸58に止着した第4ギア59を第1ギア49
に、他方の回転体31の軸58に止着した第5ギア60を第3
ギア51に噛合し、背景板25の軸61に止着した第6ギア62
を第2ギア50に噛合してあるので、流下方向変更部材24
が左右方向に往復回動すると、背景板25と左右の回転体
31,31も同時に回転する。したがって、装飾効果を一層
高めることができる。
上記した変動入賞装置6の表示装置15、各ソレノイド
35,36,57、モータ37、及び検出器9,33,34等は、遊技盤
1の裏側に設けてある電気的制御装置63に電気的に接続
されており、この電気的制御装置63の制御の下で作動す
るように構成してある。
表示装置15は、電気的制御装置63内の表示データ収納
部64、遊技状態判別手段65等により制御され、遊技状態
に適合した情報を表示する。
電気的制御装置63は、マイクロコンピューター等によ
り構成されるもので、前記した表示データ収納部64、遊
技状態判別手段65の他に通常遊技設定手段、特別遊技設
定手段など遊技の制御に必要な制御手段を備えている。
表示データ収納部64は表示装置15に表示する複数の表示
情報を記憶収納するものであり、遊技状態判別手段65は
表示データ収納部64の表示データを遊技状態に適合させ
て抽出するものである。
図面に示す例では、表示データ収納部64内に6つのモ
ードに大別した表示データを収納してある。
第1モードでは、第13図に示すように、渦巻の図柄
(M I−1)を3回繰り返して表示した後、『カンフー
タイケツ』(M I−2),『オオエンスルノハ』(M I−
3),『アナタデス。』(M I−4)という文字を表示
装置15の一端(第3図右側)から他端(第3図左側)に
スクロールしながら表示するようにしてある。なお、こ
れらの表示データを1サイクル表示するのに要する時間
を約20秒間に設定してある。また、表示装置15に図柄や
文字等をスクロール表示するには、第19図の概略チャー
トに記載した様に、極く短時間宛アドレスを更新してい
き、縦列の点灯点滅パターンを順次左隣に移行してい
く。
第2モードは、第14図に示すように、M II−1からM
II−10までの図柄を極く短時間宛順次表示することによ
り二人の人間が手足を動かしながら格闘している状態
(動画)を表示した後に、『アチョ〜!』(M II−11)
の文字をスクロール表示するようにしてある。なお、こ
れらの表示データを1サイクル表示するのに要する時間
を約4秒に設定してある。
第3モードは、第2モードのM II−1からM II−10ま
での図柄を短時間宛順次表示することにより二人の人間
が格闘している状態を表示した後に、第15図に示すよう
に、『アチョ』(M III−11)『アチョ〜!』(M III−
12)をスクロール表示するようにしてあり、1サイクル
の所要時間を約5.5秒間に設定してある。
第4モードは、第16図に示すように、『!』(M IV−
1),『!』(M IV−2),『アナタツヨイ』(M IV−
3)を表示した後に、『1回』(M IV−4),『2回』
(M IV−5),『3回』(M IV−6)……『8回』(M
IV−11)を所定の条件が成立することを前提として更新
しながら点灯表示するようにしてある。
第5モードは、第17図に示すように、『ヤァー』(M
V−1)を約2秒間点灯表示した後に『1回』(M V−
2)から『8回』(M V−9)を順次点滅表示するよう
にしてある。
第6モードは、第18図に示すように『マイッタ!マイ
ッタ!』(M VI−1,M VI−2)を約4秒間でスクロール
表示するようにしてある。
上記した第1〜6モードを選択するのは遊技状態判別
手段65であり、第20図のフローチャートで示すように、
予め設定した所定の条件が成立したことにもとづいて、
即ち遊技状態の変化にもとづいて選択し、また各モード
における表示を順次進める。
次に、上記した構成からなる変動入賞装置6を備えた
遊技機の一例として、所謂第2種のパチンコ機における
遊技について、表示装置15の表示内容の切り替えととも
に説明する。なお、説明の都合上、変動入賞装置6の可
動部材16,16は起立して球を受け入れない遊技者にとっ
て不利な第1状態で停止し、流下方向変更部材24は常時
左右方向に往復回動し、各球跳ね返し部材28は球当接部
54を貯留段部27の傾斜下端に近接した状態で停止してい
るものとする。また、変動入賞装置6の表示装置15に
は、通常の遊技においては第1モードの表示がなされて
いる。したがって、遊技者は変動入賞装置6の表示装置
15に表示されている表示を見るだけで現在の遊技状態を
把握することができる。
この通常遊技状態で遊技部3内を流下する球が左右の
第1特定入賞口7,7のいずれかに入ると、当該第1特定
入賞口7の第1特定入賞検出器9がこの球を検出して電
気的制御装置63に信号を送る。電気的制御装置63は、第
1特定入賞検出器9からの信号を受けると、遊技状態判
別手段65が現在の遊技状態を判別して表示データ収納部
64内から第2モードの表示を選択し、変動入賞装置6の
表示装置15に上記第2モードの動画及び文字を表示す
る。また、電気的制御装置63は変動入賞装置6の第1ソ
レノイド35,35を短時間(例えば、0.8秒間のウエイトタ
イムが経過した後4.0秒間)だけ励磁する。したがっ
て、球が第1特定入賞口7,7に入賞すると、変動入賞装
置6の表示装置15に第2モードの動画と文字が表示され
るとともに、可動部材16,16が1回だけ第1状態から第
2状態に変換する。
また、通常の遊技状態で球が第2特定入賞口8に入る
と、該第2特定入賞口8の第2特定入賞検出器10がこの
球を検出して電気的制御装置63に信号を送る。電気的制
御装置63は、第2特定入賞検出器10からの信号を受ける
と、遊技状態判別手段65が表示データ収納部64内から第
3モードの表示を選択して変動入賞装置6の表示装置15
に上記第2モードと同じ動画と第2モードとは異なる文
字を表示するとともに、変動入賞装置6の第1ソレノイ
ド35,35を短時間(例えば、0.8秒間のウエイトタイムが
経過した後0.7秒間)宛2回だけ励磁する。したがっ
て、球が第2特定入賞口8に入賞すると、変動入賞装置
6の表示装置15に第3モードの動画と文字が表示される
とともに、可動部材16,16が第1状態から第2状態に2
回だけ変換する。
なお、球が第1特定入賞口7,7に入った場合も第2特
定入賞口8に入った場合にも、電気的制御装置63が第2
ソレノイド36を短時間(本実施例では1秒間)励磁して
変動入賞装置6の凹室23内の流下方向変更部材24を1回
上下動することによっても遊技者に可視表示している。
この様にして変動入賞装置6の可動部材16,16が第1
状態から第2状態に変換したときに遊技部3内を流下し
てきた球が可動部材16,16上に流下すると、この球は、
棚板19上を転動して開口部12から上凹室23内に入り、棚
板19から落下して下凹室23内に流下する。凹室23内では
流下方向変更部材24が常時左右方向に往復回動している
ので、棚板19から落下した球の多くは、流下方向変更部
材24に当って流下方向を変更して凹室23の底面26上を一
般入賞口30,30又は特別入賞口29に向って流下すること
となる。
なお、流下方向変更部材24の配設位置と往復回動状態
から、流下方向を変更された球は凹室23内の左右方向へ
弾かれることとなり、一般入賞口30,30へ入り易く、特
別入賞口29には入り難い。すなわち、流下方向変更部材
24は、上流側から流下する打球に対して特別入賞口へ入
賞する障害となるような流下方向の変化を与える貯留部
材として機能するのである。
そして、この球が一般入賞口30,30に入った場合、球
は遊技盤1の裏側に流出して入賞球となるが、遊技状態
に変化はない。一方、球が運良く特別入賞口29に入る
と、該特別入賞口29に設けた特別入賞検出器33がこの球
を検出して電気的制御装置63に特別遊技の権利が発生し
た旨の信号を送る。なお、特別入賞検出器33に作用した
球は、遊技盤1の裏側に流出して入賞球となる。
電気的制御装置63が特別入賞検出器33からの信号を受
けると、前記したように、遊技状態判別手段65が現在の
遊技状態を判別して表示データ収納部64内から適切な第
4モードを選択して、変動入賞装置6の表示装置15にM
IV−1〜3を表示した後、M IV−4の『1回』を表示し
続ける。また、電気的制御装置63は、第2ソレノイド36
を0.5秒間消磁後0.5秒間励磁することを複数回繰り返し
て、流下方向変更部材24を頻繁に上下動させて遊技者に
特別遊技の権利が発生したことを可視表示する。また、
電気的制御装置63からの信号によりスピーカー66等の効
果音発生手段を作動させて特別遊技特有の効果音を発生
する。
したがって、遊技者は、全ての球の流下方向を監視し
ていなくても、変動入賞装置6の表示装置15の表示や流
下方向変更部材24の上下動、及びスピーカ66からの効果
音により特別遊技の権利が発生したことを確実に認識す
ることができる。そして、これらの報知動作が終了する
と、電気的制御装置63が変動入賞装置6の第1ソレノイ
ド35,35等を励磁して特別遊技を開始する。
本実施例における変動入賞装置6を用いた特別遊技
は、第23図及び第24図のフローチャートに示すように、
電気的制御装置63が第1ソレノイド35,35を励磁し、可
動部材16,16を所定時間宛所定回数(例えば、0.8秒間宛
18回)だけ第1状態から第2状態に変換するとともに、
第3ソレノイド57を所定条件が成立するまで略連続励磁
して変動入賞装置6の貯留段部27,27内に球が貯留可能
な状態とする。
そして、可動部材16,16の開閉回数が所定回数(例え
ば、8回)になると第2ソレノイド36を所定の時間間隔
で励磁(例えば、0.5秒間励磁した後0.3秒間消磁し、そ
の後0.3秒間の励磁0.9秒間の消磁を反復)して流下方向
変更部材24を上下動させる。第3ソレノイド57の所定条
件は、適宜に設定することができるが、本例では入賞個
数が所定数(例えば、5個)に達することにより達成さ
れる。
この様な所定条件が達成すると、第3ソレノイド57が
所定の時間間隔で励磁・消磁を繰り返して貯留段部27内
の球を底面26上に弾き返して特別入賞口29に入るチャン
スを与え、また、遊技状態判別手段65が現在の遊技状態
を判別して表示データ収納部64内に収納してある第5モ
ードを選択し、変動入賞装置6の表示装置15に『ヤァ
ー』(M V−1)を約2秒間点灯表示する。
これら一連の動作を1サイクルとしたサイクル遊技
は、球が特別入賞口29に入ることを条件として起生され
る特別遊技において予め設定した所定回数(例えば、8
回)だけ継続して行うことができ、斯かるサイクル数は
変動入賞装置6の表示装置15に可視表示される。
なお、当該サイクルにおいて可動部材16,16が第1状
態から第2状態に所定回(例えば、18回目)まで変換し
たり、入賞個数が所定数(例えば、10個)以上に達する
等のサイクル遊技終了条件が達成されても球が特別入賞
口29に入らなかった場合には、サイクル更新条件が達成
されなかったものとして、残りサイクル数に拘らず当該
サイクルで特別遊技が終了する。
例えば、電気的制御装置63で継続回数を8回に設定し
たパチンコ機においは、流下方向変更部材24が上下動し
て遊技者に可視表示する3.5秒間のウエイトタイムが経
過すると、電気的制御装置63が第1ソレノイド35,35を
所定時間間隔で励磁・消磁を繰り返すとともに、第3ソ
レノイド57を励磁して第1サイクル目を開始し、変動入
賞装置6の表示装置15に第4モードの『!』(M IV−
1),『!』(M IV−2),『アナタツヨイ』(M IV−
3)が順次表示され、その後に1サイクル目であること
を意味する『1回』(M IV−4)が連続表示される。
可動部材16,16が第1状態と第2状態とに繰り返し変
換すると、可動部材16,16により受け止められた球が上
凹室23から下凹室23内に落下する球の多くが流下方向変
更部材24により流下方向を変更されて凹室23の底面26上
を流下する。この状態においては、貯留部材としての流
下方向変更部材24は、特別入賞口29から上流側へ遡った
位置で左右方向に往復回動しているために、流下する球
が特別入賞口29へ入賞する障害となるような流下方向の
変化を与えることとなり、変動入賞装置6内に受け入れ
られた球は一般入賞口30,30へ入賞する可能性が高い。
そして、一般入賞口30,30への入賞個数が所定の5個
になると、即ち、入賞個数検出器34からの信号にもとづ
いて電気的制御装置63内のカウンタが「5」をカウント
すると電気的制御装置63が第3ソレノイド57を励磁・消
磁を繰り返して、凹室23の底面26の左右を流下して貯留
段部27,27に貯留されていた球を球跳ね返し部材28によ
り弾き返し始め、また入賞個数が上記「5」に達すると
電気的制御装置63の遊技状態判別手段65が現在の遊技状
態を判別して表示データ収納部64内の第5モードを選択
し、変動入賞装置6の表示装置15に第5モードの『ヤァ
ー』(M V−1)を約2秒間点灯表示し、その後は1サ
イクル目の後半であることを意味する『1回』を点滅表
示する。
球跳ね返し部材28により弾き返された球は流下方向を
変えて凹室23の底面26上を棚板19から落下した球と共に
流下し、いずれの球も一般入賞口30,30又は特別入賞口2
9に入る。一般入賞口30,30に球が入ると、入賞個数検出
器34が球を1個宛検出して電気的制御装置63の入賞個数
カウンタに信号を送り、該入賞個数カウンタにより入賞
球数を計数することは前述の通りであり、この入賞球数
は、変動入賞装置6の入賞個数表示器(図示していない
が、例えば、7セグ表示器)に可視表示される。
本例では一般入賞口30,30に球が5個以上入っても今
だ特別入賞口29に球が入らない場合に球跳ね返し部材28
を作動するように設定してあるので、入賞個数表示器の
表示が「5」に達すると球跳ね返し部材28の作動によっ
て弾き返された球により特別入賞口29に入る確率が高め
られる。
加えて、可動部材16,16の8回開閉動作開始に伴っ
て、第2ソレノイド36が間歇的にオン・オフ動作を開始
することにより、貯留部材としての流下方向変換部材24
が左右方向へ往復回動することと併せて、打球貯留解除
状態と打球貯留状態とに相互に変換されるようになるの
で、流下方向変換部材24に当たって弾かれた球は特別入
賞口29へ入り難い方向へ流下方向を変更されてしまう反
面、流下方向変換部材24の球貯留部42に貯留された球
は、貯留解除後に特別入賞口29へ入賞する可能性が高く
なる。
よって、この流下方向変換部材24の作動により、凹室
23内における球の流下状態が興趣に富んだものにできる
と共に、特別入賞口29への入賞確率をも効果的に高める
ことが可能となる。しかも、サイクル遊技の更新条件で
ある特別入賞口29への入賞確率を高めるように流下方向
変換部材24の作動を開始するタイミングを、サイクル遊
技の後半(例えば、可動部材16,16の作動回数8回目や
一般入賞口30,30への入賞個数が5個目)以降とするこ
とにより、サイクル更新条件が達成されると直ちに次の
サイクルへ移行する遊技内容の遊技機に用いる変動入賞
装置としては、遊技者の獲得遊技利益を大ならしめるこ
とに貢献できるのである。
これにも拘らず一般入賞口30,30に入った球数が所定
の10個に達したり、或は可動部材16,16が所定の18回変
換してしまうと、第1ソレノイド35,35、第2ソレノイ
ド36、第3ソレノイド57が全て消磁して当該サイクルを
以って残りサイクルに拘らず特別遊技を終了する。
一方、1サイクル目の遊技において、球が特別入賞口
29に入ると、特別入賞検出器33からの信号により継続回
数カウンタに「1」が加算され、この演算結果と継続回
数の設定数「8」とが比較され、継続回数に満たない場
合には、第1ソレノイド35,35、第2ソレノイド36、第
3ソレノイド57を消磁し、その後に再度ウエイトタイマ
をセットして2サイクル目を開始する。そして、2サイ
クル目の特別遊技が開始されると、電気的制御装置63の
遊技状態判別手段65が2サイクル目の特別遊技であるこ
とを判別して表示データ収納部64内の第4モード中『2
回』(M IV−5)を選択し、変動入賞装置6の表示装置
15に表示する。
なお、特別入賞検出器33からの信号を電気的制御装置
63が受けた場合に、直ちに次のサークルに移行させて
も、或は、特別入賞検出器33からの信号を電気的制御装
置63の記憶部で記憶しておき、当該サイクルの終了条
件、即ち可動部材16,16が所定回数(本実施例では18
回)だけ第1状態と第2状態とに変換するか又は変動変
動入賞装置6に所定数の球が入賞するかのいずれかが成
立するまでは当該1サイクルを継続し、上記条件が成立
したときに記憶部の記憶にもとづいて次の2サイクルに
移行するようにしてもよい。
ウエイトタイマがセットされることにより2サイクル
目が開始されると、1サイクル目と同様に、開閉回数カ
ウンタ、入賞個数カウンタがリセットされるとともに、
第2ソレノイド36が励磁され、流下方向変更部材24が上
下動するとともに表示装置15に『2回』(M IV−5)が
点灯して可視表示されることにより遊技者に2サイクル
目が開始されたことを報知する。
この2サイクル目の遊技は、前記した1サイクル目の
遊技と同様であり、特別遊技に球が入るまでに一般入賞
口30,30への入賞球数が10個に達したり、或は可動部材1
6,16が18回開閉して、サイクル遊技終了条件が達成され
てしまうと、その時点で特別遊技は終了してしまい、こ
れら終了条件が成立する前に球が特別入賞口29に入る
と、特別入賞検出器33からの信号により継続回数カウン
タに「1」が加算され、この演算結果と継続回数の設定
数「8」とが比較され、継続回数に満たない場合には、
継続回数表示器を「1」だけ減算表示するとともに、第
1ソレノイド35,35、第2ソレノイド36、第3ソレノイ
ド57を消磁し、その後に再度ウエイトタイマをセットし
て3サイクル目を開始し、変動入賞装置6の表示装置15
には遊技状態判別手段65が表示データ収納部64から選択
した『3回』(M IV−6)を可視表示する。
この様にして、特別入賞口29に球が入る度に継続回数
カウンタと継続回数の設定数「8」とが比較され、継続
回数に満たない場合には、第1ソレノイド35,35、第2
ソレノイド36、第3ソレノイド57を消磁し、その後に再
度ウエイトタイマをセットして次のサイクルに移行する
とともに、変動入賞装置6の表示装置15には継続回数
『n回』を可視表示する。
そして、継続回数カウンタの値が継続回数の設定数
「8」に達すると、入賞個数カウンタが所定の「10」に
達するか、或は開閉回数カウンタが所定の「18」に達す
るかのいずれか一方の停止条件が成立するまで特別遊技
を継続する。そして、これら停止条件が成立した場合に
は、その時点で特別遊技を全て終了し、この時点で電気
的制御装置63の遊技状態判別手段65が表示データ収納部
64内の第6モードを選択して変動入賞装置6の表示装置
15に『マイッタ!マイッタ!』(M VI−1,M VI−2)を
約4秒間でスクロール表示する。
なお、本発明における可動部材16,16は、球を受け入
れ難い又は受け入れないという遊技者にとって不利な第
1状態と球を受け入れ易いという遊技者にとって有利な
第2状態とに変換可能であれば、上記実施例の様な回動
する形式に限らず、どの様な構成でもよく、例えば往復
スライドするようなものでよい。また、特別遊技は、権
利発生条件の達成を条件として開始され、遊技者にとっ
て遊技な状態で展開されるものであればどのような遊技
態様でもよく、可動部材16,16が開閉する回数や時間は
適宜に設定することで、多様な遊技内容とすることが可
能である。
〈発明の効果〉 以上説明したように、本発明に係る遊技機の変動入賞
装置によれば、可動部材の変換により変動入賞装置の凹
室へ受け入れられた打球は、凹室底面を流下する際に、
打球貯留状態の貯留部材により貯留されたり、打球貯留
状態の貯留部材に特別入賞口への入賞を阻害されて一般
入賞口へ入賞したりするので、特別入賞口へ打球が入賞
する可能性は低いものとなり、貯留部材が上方移動して
打球貯留解除状態に変換すると、貯留部材に貯留されて
いた打球は特別入賞口へ入賞する可能性が高いと共に、
貯留部材は凹室底面を流下する打球が特別入賞口へ入賞
する障害とならなくなるので、打球貯留状態の貯留部材
によって貯留されていなかった打球が特別入賞口へ入賞
する可能性も高くなる。
したがって、凹室に設けた貯留部材の打球貯留状態と
打球貯留解除状態との変換タイミングを適宜に設定すれ
ば、特別遊技起生条件の達成率と、特別遊技におけるサ
イクル更新条件の達成率とを別個独立したものとして制
御することができる。
しかも、特別遊技における遊技者の獲得利益が増大す
るようなサイクル更新タイミングを以て特別遊技を進行
させるようにすれば、比較的稀にしか特別遊技が起生さ
れない場合であっても、1回の特別遊技において遊技者
が獲得できる遊技利益を効果的に増やすことができ、遊
技者に与える興趣を損なうことなく、遊技者と遊技店と
の利益バランスを図ることができる。
加えて、本発明における貯留部材は、打球貯留解除状
態に変換すると、凹室底面を流下する打球が特別入賞口
へ入賞する障害となる位置から上方へ移動するので、打
球貯留状態において打球を貯留していなかった場合であ
っても、凹室底面を打球が自由に流下可能となって、特
別入賞口へ打球が入賞する可能性を高めることができ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示すもので、第1図は遊技機
たるパチンコ機の遊技盤の正面図、第2図は遊技盤の背
面図、第3図は変動入賞装置の第2状態における正面
図、第4図は変動入賞装置の第1状態における斜視図、
第5図は変動入賞装置の分解斜視図、第6図は変動入賞
装置の断面図、第7図及び第8図は流下方向変更部材の
駆動機構の斜視図、第9図は変動入賞装置の凹室内の斜
視図、第10図は球跳ね返し部材の駆動機構を示す斜視
図、第11図は球跳ね返し部材の側面図、第12図は概略ブ
ロック線図、第13図から第18図は表示装置に表示する図
柄や文字、第19図は表示装置にスクロール表示する場合
の概略フローチャート、第20図は表示装置の表示を切り
替えの概略フローチャート、第21図及び第22図は変動入
賞装置のタイミングチャート、第23図及び第24図は特別
遊技のフローチャートである。 図中、6は変動入賞装置、16は可動部材、23は凹室、24
は流下方向変更部材、29は特別入賞口、30は一般入賞口
である。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】遊技者にとって不利な第1状態と遊技者に
    とって有利な第2状態とに変換可能な可動部材と、該可
    動部材の変換により受け入れた打球が流入する凹室と、
    打球の入賞により所定の遊技利益を付与する一般入賞口
    と、打球の入賞が上記可動部材を繰り返し第2状態へ変
    換可能なサイクル遊技を所定回数実行可能な特別遊技を
    起生する条件となると共に、打球の入賞により直ちにサ
    イクル遊技の更新条件となる特別入賞口と、を有する遊
    技機の変動入賞装置において、 上記凹室には、上記特別入賞口に対応する上流側所定部
    位に所定数の打球を貯留可能な貯留部材を設け、 該貯留部材の打球貯留状態においては、打球を貯留可能
    とすると共に、流下する打球に対しては特別入賞口への
    入賞の障害となるようにし、貯留部材の打球貯留解除状
    態においては、上記貯留部材を上方移動させて貯留され
    ている打球を特別入賞口へ入賞可能に流下させると共
    に、凹室底面を打球が自由に流下可能となるように構成
    したことを特徴とする遊技機の変動入賞装置。
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