JP2732071B2

JP2732071B2 - 写真複写装置

Info

Publication number: JP2732071B2
Application number: JP63182763A
Authority: JP
Inventors: クネヒトフーゴ; リユツシヤールネ
Original assignee: GURETAAKU IMEEJINGU AG
Current assignee: GURETAAKU IMEEJINGU AG
Priority date: 1987-07-21
Filing date: 1988-07-21
Publication date: 1998-03-25
Anticipated expiration: 2013-03-25
Also published as: US4864355A; DK168716B1; BR8803634A; JPS6440945A; DE3874039D1; DK405688D0; ES2034366T3; EP0300967B1; CA1298127C; EP0300967A1; DK405688A

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、写真複写物を作成するための単一構造ユニ
ット中にプリンタと紙処理機構とが結合された、シート
状の写真複写材料が運搬手段により順次搬送されてプリ
ンタ、次いで紙処理機構を通過するタイプの装置に関す
る。

写真仕上げ分野の傾向として、大きな中央現像所から
小さな、あるいは極小さな現像所へと分散する方向へと
向っており、これ等小さな現像場所においては全ての必
要とされる処理手段（フィルム現像機とフィルム乾燥
機、プリンタ、紙現像機と紙乾燥機）は多少なりともコ
ンパクトな構造ユニットに結合されている。この様な小
さなあるいはコンパクトな現像所は写真用度品取扱店内
で、あるいはスーパーマーケットその他の店内で開業さ
れ、消費者により良いサービス（例えば顧客の近くにあ
ること、短い納期等）を提供している。

この様な小さな現像所において基本的に要求されるこ
とはコンパクト性であるが、操作者適性及び最適複写品
質もまた保証されるべきである。更に、邪魔で有害な放
出物（例えば化学蒸気等）も全ての環境下で避けられる
べきである。それぞれの部品もまた、その部品の１つに
欠陥（例えばタンクに漏れ）がある場合、ある程度の欠
陥に対して他の部品が損傷されない様に設計されるべき
である。

従って本発明の目的は、上に述べたような一般的なタ
イプの写真複写物を作成するための装置を更に発展して
改良し、前記要求を最大限に満足することにあり、特に
最もコンパクトな配列を可能とする条件を見出して構造
を簡単なものとし、個々の要素の最適機能設計をするこ
とにある。

本発明は、プリンタと紙処理機構とを互に直角に配置
することにより特に好ましい空間を節約したレイアウト
が得られる写真複写物を作成するための装置を提供する
ものである。

他方、プリンタと紙処理機構とが単一構造ユニット中
に結合されている公知の写真複写物を作成するための装
置においては、プリンタと紙処理機構とがいつもインラ
インにある。更に好ましい本発明装置のレイアウトは現
像される写真複写材料シートの必要な方向転換を行なう
シート方向転換具を付設することにより可能となる。本
発明の別の重要な観点は、前記シート方向転換具がプリ
ンタ速度と紙処理速度とを相互に適合させ、従ってプリ
ンタ及び紙処理機構の緩衝域として作用するところにあ
る。このシート方向転換具の働きにより、簡単な方法で
プリンタ及び紙装置機構の両者において複写材料を最適
に（即ち、プリンタ中で塗布面を上に；紙処理機構の槽
中で塗布面を外側に向けて）配列することもでき、従っ
てプリンタ自体、機能的にも構造的にも最適な方法で設
計及び設置することができ、また、紙処理機構中での塗
布された位置が異なることによる種々の問題を防止する
ことができ、最終的には機器の操作者に対する人間工学
的に最も好ましいレイアウトが得られる。

以下に図面と共に実施例を示し、本発明を更に詳しく
説明する。

第１図は本発明装置の１例を示す斜視図、第２図は、本発明装置のそれぞれの部分の空間的な配
置の一例を示す図、第３図及び第４図は、それぞれ第１図の装置の正面に
平行なプリンタ部分を通るシート方向転換具の異なる２
つの位置を示す部分断面図、第５図は第１図の装置の右側面に平行な部分断面図で
ある。

第１図の装置（以後単に“ミニラボ”と称する）は、
本発明を理解するに必要な程度の外側輪郭を実線で示し
ている。

複写又は拡大装置は、通常、プリンタP,所謂紙処理機
構PP、フィルム処理機構FP,フィルム及び紙乾燥機Ｄ及
び化学的な補給と排出を行なう部分Ｒで設計され、遮光
性のハウジングＧ中に配置されている。これ等の全ての
部品は、本発明においては標準タイプのものとすること
ができ、下記に示すこれ等部品のレイアウト等の詳細が
新規とされるものである。

本発明のミニラボの上に述べたそれぞれの部品の操作
目的及び方法は自明である：即ち、複写物を形成するべ
く露光したフィルムＦは、フィルム処理機構FPで現像さ
れる。プリンタＰは顧客の注文に応じて適当な複写材料
Ｋ（即ち“紙”）上に現像されたフィルムから複写す
る。紙処理機構PPにおいて、露光された複写材料が現像
される。最終的に乾燥機Ｄにおいて現像された複写物と
現像されたフィルムとが乾燥される。前記のフィルム及
び紙のそれぞれに別々の乾燥機を与えても良いことは明
らかである。補給及び排出部Ｒは、２つの処理機構FP及
びPPの下に配設され、処理中に違った処理浴に自動的に
交換したり、発生した廃棄物質を除去したりする。

プリンタＰのうち本発明を理解する上で重要なプリン
タＰの備品のみを示す。これらは、物理的にフィルム処
理機構FP上に設けられた複写用光源1,複写すべきフィル
ムを画像ビーム径路３中に位置決めするためのフィルム
台2,画像形成用光学装置4,写真複写材料Ｋを位置決めす
るための紙台5,及び紙カセット７中に配置され、ロール
に巻かれた前記複写材料Ｋから単一シートとしてのそれ
ぞれのシートＢを裁断するためのブレード６とから成
る。この紙カセットは公知の方法によりプリンタＰに連
結されていても良いし、プリンタＰから離れていても良
い。更に、搬送手段がロール８ないし14及び搬送ベルト
51の形態で付設され、これにより前記カセット７から前
記複写材料Ｋが引出され、裁断後にシートＢを紙台５
（複写翼）上に位置決めされ、そして最終的に露光後の
前記シートＢを下記に示すシート方向転換具STへと搬送
される。勿論全てのプリンタＰの操作は電子制御装置の
誘導下で行なわれるが、この電子制御装置は明快にする
ために省略する。

紙処理機構は公知のものであって、連続的な処理槽15
ないし17及び17aの列を含み、この列を通してそれぞれ
露光されたシート状の複写材料が公知の方法で曲折経路
18上に搬送される。必要とされる搬送手段のうち、運搬
ロール19ないし23及び23aのみが図中に概略的に示され
ている。現像されたシートは紙処理機構PPの出口24を通
り直接乾燥機Ｄ中に入り、乾燥後乾燥機Ｄから排出され
る。紙処理機構PPにおいてミニラボの全ての部品におけ
ると同様に全ての機能が電子的制御手段により調節され
る。

フィルム処理機構FP,乾燥機Ｄ及び補給及び排出部の
配列及び操作方法は本発明方法にとって重要でなく、特
別な説明を要しない。

本発明のミニラボの鍵となる部分は上に言及したシー
ト方向転換具STにある。このシート方向転換具STは、本
質的にロール架から成り、そのロール架は例えば対をな
して配列した12本のロール31ないし42（第3,5図）を含
み、第１図に示すように90゜の回転各ｗ′で垂直軸Ａの
回りに旋回可能となっている。ロール37ないし42（第3,
5図）は架の同一側面に配設され、例えばかみ合いベル
ト43により互いに可動に接続されている。旋回駆動体44
は、第４図に示すように例えばモーター又は磁石から成
り、ロール架に回転を与える。ロール架の旋回位置の１
つ（第１図及び第３図）において、そのロール31ないし
42はプリンタＰの運搬ロール８ないし14に平行に配置さ
れ、他の旋回位置において紙処理機構PPの運搬ロール19
ないし23に平行になっている。

シート方向転換具STの空間的な条件は第２図に概略的
に示されており、図中、t₁及びt₂はプリンタＰ及び紙処
理機構PPの運搬平面を表わす。複写材料シートの運搬経
路は単に目に見えるようにするために実在しないベルト
b₁及びb₂により表わされている。運搬平面t₁及びt₂はそ
れぞれ運搬経路b₁及びb₂にそれぞれ任意の運動方向ベク
トルr₁及びr₂とそれぞれ任意の垂直方向ベクトルn₁及び
n₂によって付けられる。無限の数の運搬平面が存在する
ことは明らかであるが、これ等運搬平面の全てはそれぞ
れt₁及びt₂に平行である。本発明を理解するためには運
搬平面t₁及びt₂の絶対的な位置に対応する相対的な配置
のみが重要である。

本発明の基本的な考えに従えば、プリンタＰ及び紙処
理機構PPは本質的に相互に直角で配置され、従ってその
運搬平面t₁及びt₂は相互の角度が同一の角度ｗとなって
いる。２つの運搬平面の交線は第２図通ｓで示されてい
る。ロール架を含む矩形で表わされたシート方向転換具
ST旋回軸Ａは交線ｓに対して平行に位置し、従って、シ
ート方向転換具のロールが旋回軸Ａに垂直に配置された
場合には、プリンタＰ及び紙処理機構PPに対するシート
方向転換具STのロールの上に述べた幾何学的配列が得ら
れる。

シート方向転換具STのロール31ないし42はホイール、
ディスク等で置換えられることもでき、それ自体では動
かない。むしろこれ等のロールはプリンタＰ又は紙処理
機構PPのいずれかの運搬手段に接続され、その位置に依
存してこれ等と共に駆動される。この目的のため、プリ
ンタＰはバネを装着した駆動ホイール25を具備し、この
ホイールはシート方向転換具のロール架を第３図に示さ
れる位置とするために、前記架の底にあるロール42と接
続された結合ホイール45（第４図）に弾性的に接し、駆
動可能に至る。同様にして、他の結合ホイール46が前記
ラックの最上部のロール37に固定して接続され、このロ
ールはシート方向転換具STを第４図に示される位置とす
るために、バネが装着された駆動ホイール26を紙処理機
構に装着すること（第５図）を保証する。この２つのホ
イール25及び26はそれぞれ可動にプリンタＰ及び紙処理
機構PPの運搬ロールに接続され、これにより回転可能と
なっている。

シート方向転換具STはプリンタＰと紙処理機構PPとの
間の接続をなす。

第１図及び第３図に示される旋回位置において、プリ
ンタＰからのシート状の露光された複写材料（この材料
は運搬ロール12及び14の間に垂直、上方に向けて存在し
ている）を誘導して第４図及び第５図に示す他の回転位
置中においてこの材料を紙処理機構PPまで搬送し、そこ
で把持されて更に紙処理機構PPの一対の取入れロール19
及び20により運搬される。この遮光性のシート方向転換
具STは下記のような重要な機能をも果し、例えばプリン
タＰと紙処理機構PPとの間の保管緩衝域として働き、こ
の２つの部分を仕事のサイクルを保ちながら切離すこと
もできる。通常、複写材料はプリンタ中を紙処理機構中
よりも速く搬送される。本発明のシート方向転換具STの
ロールの特別な駆動手段により、それぞれのシートは極
めて簡単な方法で、プリンタの比較的高速度でロール架
に導入され、そこから紙処理機構の比較的低速で排出さ
れる。この期間の間プリンタはシート方向転換具により
塞がれず、複写場所に新しいシートを位置決めして露光
することができる。

この比較的速いシート方向転換具STへのシートの補給
と比較的遅いシート方向転換具STからのシートの排出は
シート方向転換具ST自体の駆動によっても行なうことが
できるが、この解決法はかなり高価なものとなろう。

図面から明らかなように、紙処理機構PPの入口27及び
紙処理機構それ自体は、プリンタの複写面50上に位置
し、そして入口27は下方に向って開口している。このよ
うにして全ての生成する恐れのある化学蒸気が敏感なプ
リンタ空間に入ることを防ぐことができる。他方、複写
面50が低く位置していることにより、種々の理由で好ま
しい分散していない直線露光ビーム経路によって上から
露光することが可能となり、また紙カセット７を床面に
配設でき、従って重畳の点から操作者にとって好ましい
ものである。このシート方向転換具は、直角に設計され
たプリンタ及び紙処理機構に必要とされる露光されたシ
ート状複写材料のゆがみをとり除くばかりか、同時に高
い位置の紙処理機構（この様に紙処理機構を高く配置す
ることは種々の理由で好ましく、また望ましいものであ
る。）とプリンタとに生じた相互の高さの相違間の橋渡
しがなされる。

シート方向転換具STは更に他の重要な機能を有する。
プリンタＰにおいて複写材料Ｋは、第１図において実鎖
線で示されるように感光性塗布面を上向きにして配置さ
れる。複写材料Ｋの裏面51は環の内側部分で表わされて
いる。紙処理機構PPにおいて、塗布面を槽の壁面に向け
ることが、それぞれの処理槽中で塗布面が外側に配置さ
れるように写真材料を導入し得る点で有利であることが
判明した。従来のミニラボにおいてはこれらの両条件を
同時に満足することができなかった。言換えるならば、
プリンタ中の露光が上から下に向けて行なわれた場合、
複写材料は紙処理機構中に塗布面を内側に向けて入るこ
とになる。しかしながら、複写材料がプリンタ中の所望
の位置を占める場合、プリンタ中のビーム径路を逆にす
る、即ち、下から上にする必要があり、このことは既に
説明した様に望ましいことではなかった。

本発明に係るシート方向転換具STは、この問題を、シ
ート状の複写材料が正しい配列で紙処理機構に搬送され
るようにこの材料を自動的に方向転換してやることによ
り簡単な方法で除去することができる。

シート方向転換具STな旋回運動がプリンタＰと同期し
なければならないことは言うまでもない。赤外線バリア
又は他の位置センサと共に作動する必要な電子制御は当
業者にとって良く知られたものであり、更に説明するこ
とを要しない。

本発明がその要旨とするところから逸脱することなく
他の様々な実施態様をとり得ることは当業者であれば充
分に理解されよう。従って以上に説明した実施態様は、
本発明を分り易く説明するためのものであって本発明を
制限するものではない。本発明の範囲は既に記載された
特許請求の範囲に示されており、本発明はこの特許請求
の範囲内で様々な変形が可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置の１例を示す斜視図、第２図は、本発明装置のそれぞれの部分の空間的な配置
の一例を示す図、第３図及び第４図は、それぞれ第１図の装置の正面に平
行なプリンタ部分を通るシート方向転換具の異なる２つ
の位置を示す部分断面図、第５図は第１図の装置の右側面に平行な部分断面図であ
る。

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】プリンタと紙処理機構を単一構造ユニット
に結合し、上記プリンタ及び紙処理機構の各々は、それ
ぞれを通過する単一シート状の写真複写材料の運搬方向
によって定められる運搬平面を有し、該運搬平面は上記
プリンタあるいは紙処理機構それぞれの内の複写材料に
任意に垂直であり、上記プリンタの運搬平面は、上記紙処理機構の運搬平面
からある角度でオフセットされており、上記プリンタ及び紙処理機構を通過する上記単一シート
状の写真複写材料を連続して運搬する運搬手段と、上記プリンタから上記単一シート状の写真複写材料を受
け取るために旋回軸の回りに旋回可能であって、上記運
搬平面に平行な上記旋回軸の回りに上記シートを旋回さ
せ、かつ上記紙処理機構に上記シートを運ぶシート方向
転換手段とを有する単一シート状の写真複写材料に関す
る写真複写装置。
【請求項２】前記プリンタの運搬平面と前記紙処理機構
の運搬平面とが90゜の角度でオフセットされている請求
項１記載の装置。
【請求項３】前記シート方向転換手段が、前記プリンタ
及び前記紙処理機構のそれぞれの速度を互いに適合させ
る緩衝域となる請求項１記載の装置。
【請求項４】前記シート方向転換手段が、前記シートを
前記プリンタからその作動速度で取出し、次いで前記シ
ートを前記紙処理機構にその作動速度で搬送する請求項
３記載の装置。
【請求項５】前記運搬手段が、互いに独立したプリンタ
の運搬手段及び紙処理機構の運搬手段を含み、前記シー
ト方向転換手段が前記シートの取出しの間は前記プリン
タの運搬手段に接続して駆動され、前記シートの搬送の
間は前記紙処理機構の運搬手段に接続して駆動される請
求項４記載の装置。
【請求項６】前記シートが、前記プリンタ中で搬送され
ている時の露光面位置よりも高くに位置する入口を通し
て前記紙処理機構に運搬され、かつ、前記方向転換手段
が前記入口と露光面位置との間の高さの相違を調整する
ように配置されている請求項５記載の装置。
【請求項７】前記シートが前記プリンタ内に感光性塗布
面を上向きにして搬送され、かつ該シートが壁を有する
複数の処理タンクを含む紙処理機構内に、前記塗布面を
前記壁に向けて搬送される請求項６記載の装置。
【請求項８】前記シート方向転換手段が、更に前記プリ
ンタと同期する旋回駆動体を含む請求項７記載の装置。
【請求項９】前記シート方向転換手段が、更に前記旋回
軸の回りを旋回可能なロール架を含み、該ロール架が少
なくとも相互に部分的に可動に接続され、前記旋回軸に
垂直に配置された複数のロールを含むと共に、前記プリンタ及び前記紙処理機構が、それぞれのプリン
タの運搬手段及び紙処理機構の運搬手段によって駆動す
る結合ロール又はホイールを具備し、前記ロール架のロ
ールが前記プリンタ及び前記紙処理機構の結合ロール又
はホイールに前記ロール架の回転により選択的かつ可動
に接続されている請求項８記載の装置。
【請求項１０】前記シートが下から上に前記紙処理機構
に導入される請求項９記載の装置。
【請求項１１】フィルム現像器及び該フィルム現像器を
通して写真フィルム材料を搬送する現像器運搬装置を更
に含む請求項10記載の装置。
【請求項１２】前記フィルム現像器及び前記紙処理機構
が互いに平行に配置され、前記プリンタがそれらの正面
で垂直に配置されている請求項11記載の装置。
【請求項１３】前記フィルム材料と前記シート状写真複
写材料の乾燥器を更に含み、該乾燥器が前記フィルム現
像器及び前記プリンタの反対側の前記紙処理機構の横に
配置されている請求項12記載の装置。