JP2731839B2 - 同族化されたビタミンD▲下2▼化合物および対応する1α―ヒドロキシル化誘導体 - Google Patents

同族化されたビタミンD▲下2▼化合物および対応する1α―ヒドロキシル化誘導体

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Description

【発明の詳細な説明】 技術分野 本発明は生物学的に活性なビタミンD化合物に関す
る。
さらに詳細には、本発明は、ビタミンD2の新規24,26
および/または27の同族化(homologated)された誘導
体およびその対応するヒドロキシル化物に関する。
発明の背景 Dビタミン類は、動物と人のカルシウムおよびホスフ
ェートの代謝の調節のための非常に重要な薬剤であり、
食物補足物としてまた適切な骨の成長と発達を確実にす
るために臨床の実際で長い間用いられてきた。これらの
ビタミン、特にビタミンD2およびD3の生体内の活性は、
ヒドロキシル化物への代謝に依存することが公知となっ
ている。すなわち、ビタミンD3は、生体内で2つの連続
したヒドロキシル化反応をして、まず25−ヒドロキシビ
タミンD3になり、さらに1,25−ヒドロキシビタミンD3
なり、この1,25−ヒドロキシビタミンD3がビタミンD3
周知の有益な作用をつかさどる化合物であると考えられ
ている。同様に、食事補足物として普通に用いられてい
るビタミンD2は、まず、25−ヒドロキシビタミンD2(25
−OH−D2)に、つぎに1,25−ジヒドロキシビタミンD
2(1,25−(OH)2D2)に変換されるように、類似のヒド
ロキシル化シーケンスを受けてその活性物となる。これ
らの事実は、本技術分野で十分に確立されたものであり
周知である[たとえば、スダ(Suda)らのバイオケミウ
トリー(Biochemistry)8、3515(1969)およびジョー
ンズ(Jones)らのバイオケミストリー14、1250(197
5)参照]。
ビタミンD3系の代謝産物のように、上記したビタミン
D3のヒドロキシル化物は、その効能と他の有利な性質の
ため、高度に望ましい食事補足物あるいは骨の病気また
は関連した病気の治療または予防のための製薬製剤であ
り、その価値と可能であろう用途はこれら化合物に関連
する特許で認められている[米国特許第3,585,221号お
よび同第3,880,894号]。
ビタミンD3の多くの代謝産物が化学的な合成により製
造されているのに対し、ビタミンD2代謝産物の製造につ
いての研究は少ない。D3系の代謝産物の公知の合成方法
(特に、側鎖ヒドロキシル化化合物の製造に関する限
り)は、当然、通常、対応するビタミンD2代謝産物の製
造に適していなく、その理由は、対応するビタミンD
2は、側鎖ヒドロキシル化D3化合物に適用できる化合物
の取り組み方とは異なる合成の取り組み方を必要とする
側鎖構造(すなわち二重結合および余分なメチル基の存
在)を特徴とするからである。
ビタミンD2代謝産物の製造のための様々な取り組み方
が公知であり、米国特許第4,448,721号、同第4,847,012
号および同第4,769,181号に記載されている。ステロイ
ド核との側鎖の縮合を含む1α,25−(OH)2D2および25
−OH−D2化合物の他の製造は、ヤマダ(Yamada)らによ
り『25−ヒドロキシビタミンD2の容易で立体選択的な合
成(Facile And Steroselective Synthesis of 25−hyd
roxyvitamin D2)』、テトラヘドロンレタース(Tetrah
edron Letters)、第25巻、第33号、第3347−3350頁、1
984年およびツジ(Tsuji)らにより『1α,25−ジヒド
ロキシビタミンD2およびその24R−エピマーの新しく便
利な合成(A New And Convenient Synthesis of 1α,25
−Dihydroxyvitamine D2 And Its 24R−Epimer)』、Bu
ll,Chem.Soc.Jpn.第62巻、第10、第3132−3137頁に示さ
れている。パールマン(Perlman)らは、ビタミンD核
との適当な側鎖フラグメントの縮合による1α−OH−D2
のエピマーの製造をJ.Chem.Soc.Chem Com.第1113−1115
頁、1989年に報告している。
天然のビタミンから誘導されたホルモンである1α,2
5−ジドロキシビタミンD3およびその25−デオキシ類似
体は両方とも生体内で高度に活性を示し、カルシウムの
腸吸収および骨からのカルシウムの代謝の効力のある刺
激物質としてまた骨の石灰化の有効なプロモータとして
公知である。非常に似た活性パターンが1α,25−ジヒ
ドロキシビタミンD2(米国特許第3,880,894号)および
その25−デオキシ類似体である1α−ヒドロキシビタミ
ンD2(米国特許第3,907,843号)により示されている。
これらの化合部も同様に動物および人間で腸カルシウム
移送、骨無機質移動および骨石灰化応答のような全範囲
のビタミンD形の応答を引き出す。構造的には、1α,2
5−ジヒドロキシビタミンD2および1α−ヒドロキシビ
タミンD2は、C−24立体化学を有することを特徴とし、
その理由は、それが、エルゴステロールの側鎖にあるか
らである:すなわち、これらの化合物は、下記の構造
(Rはそれぞれ側鎖(a)および(b)を示す)により
定められる: 最近、1α,25−ジヒドロキシビタミンD2および1α−
ヒドロキシビタミンD2のC−24エピマーがつくられ試験
された。これらの化合物はRがそれぞれ側鎖(c)およ
び(d)を示す上記の構造により特徴づけられる。注目
すべきことには、これらのC−24−エピマービタミンD
誘導体は、腸カルシウム吸収と骨の石灰化を促進する点
ではっきりと異なった生物学的活性を発揮するが骨カル
シウム移動応答をほとんどまたは全く引き出さない。
発明の開示 本発明は、下記構造により示すことのできる新規な同
族化されたビタミンD2類似体、さらに、1α−ヒドロキ
シ類似体およびこれら化合物の保護されたヒドロキシ誘
導体を提供する: (式中、炭素24の配置はRまたはSであってよく、nは
1から5の値を持つ整数であり、X1は水素またはヒドロ
キシ保護基から選ばれ、X2は水素、ヒドロキシ、及び保
護されたヒドロキシから選ばれ、X3は水素、ヒドロキ
シ、及び保護されたヒドロキシから選ばれ、R3は1〜6
個の炭素原子を有する低級アルキル基、ヒドロキシ、保
護されたヒドロキシ、水素またはフッ素から選ばれ、R1
とR2は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ
1〜6個の炭素原子を有する低級アルキル基、またはフ
ェニル基から選ばれるが、ただしnが1である場合、
R1、R2及びR3がすべてメチルであることはなく、nが1
であり、R1及びR2がともにメチルである場合、R3が水素
もしくはヒドロキシであることはなく、または、X2とX3
がヒドロキシもしくは保護されたヒドロキシでありR3
水素であるか、もしくはX2とX3がヒドロキシもしくは保
護されたヒドロキシでありnが1である場合、R1とR
2は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ2
〜6個の炭素原子を有する低級アルキル基、またはフェ
ニル基である。) これらの化合物は、先に公知の1α−ヒドロキシビタ
ミンD2および1α−ヒドロキシ−24−エピ−ビタミンD2
化合物と24、26および/または27位での同族体化により
区別される。開示された特定の化合物には次のものがあ
る:26,27−ジホモ−1α−ヒドロキシビタミンD2、26,2
7−ジホモ−1α,25−ジヒドロキシビタミンD2、26,27
−ジホモ−1α−ヒドロキシ−24−エピ−ビタミンD2
26,27−ジホモ−1α,25−ジヒドロキシ−24−エピ−ビ
タミンD2および対応する26,27−テトラホモ化合物さら
に24−ジホモ−1α−ヒドロキシ−24−エピ−ビタミン
D2、24−ジホモ−1α,25−ジヒドロキシ−24−エピ−
ビタミンD2および対応する24−トリホモ化合物。すべて
の同族化された化合物に関して、すなわち、化合物が24
および/または26および/または27同族化されているこ
とに関し、上記の構造式は、25−ヒドロキシル化化合
物、1α−ヒドロキシル化化合物および1α,25−ジヒ
ドロキシル化化合物を包含することを注目すべきであ
る。
ここでの説明では、用語『24−ジホモ』とは、側鎖の
炭素24位で基R3で置換された2つのメチレン基の付加を
意味する(したがってnは3である)ことに注目すべき
である。同様に、用語『24−トリホモ』は、3つのその
ような置換メチレン基の付加を意味する(したがって、
nは4である)。また、用語『26,27−ジホモ』とは、
炭素26および27位でのメチル基の付加を意味し、したが
って、R1およびR2はエチル基である。同様に、用語『2
6,27−テトラホモ』とは、26および27位でのエチル基の
付加を意味し、したがって、R1およびR2はプロピル基で
ある。
ビタミンD2化合物の新規で便利な合成方法がこのたび
開発されたのであり、ここに説明をする。この合成は、
先に示した構造により特徴づけられる同族化されたビタ
ミンD2化合物および下記(X2は水素である)の同族化さ
れてないビタミンD2化合物たとえばビタミンD2それ自体
およびビタミンD2の24−エピマーすなわち24−エピ−ビ
タミンD2(24−エピD2)(X1およびX2が両方とも水素で
あり、R1、R1およびR3がメチルである下記の構造により
特徴づけられる)を提供する。この合成は、また、次の
化合物を提供する:25ヒドロキシル化ビタミンD2化合物
たとえば25−ヒドロキシビタミンD2(25−OH−D2)およ
び25−ヒドロキシビタミンD2の24−エピマーすなわち25
−ヒドロキシ−24−エピ−ビタミンD2(25−OH−24−エ
ピD2)(X1が水素であり、X2がヒドロキシであり、そし
てR1、R2およびR3がメチルである下記の構造にり特徴づ
けられる)。
この合成は、したがって、X2が水素であるかまたはヒド
ロキシであり得る化合物および対応するそのアルキルま
たはアリール類似体(R1およびR2がアルキルまたはアリ
ールである上記の構造により特徴づけられる)およびR3
がアルキル、ヒドロキシ、保護されたヒドロキシ(X1
よびX2に対して下記に定める)、水素またはフッ素であ
る対応する側鎖置換誘導体およびX1がアシル、アルキル
シリルまたはアルコキシアルキルからなる群から選択さ
れる基であり、そしてX2が0−アシル、0−アルキルシ
リルまたは0−アルコキシアルキルからなる群から選択
される基である上記の構造により特徴づけられるこれら
の化合物のヒドロキシ保護された誘導体を提供する。
さらに、本方法は、上記化合物の5,6−トランス−異
性体および先に示した24および/または26/および/ま
たは27の同族化された化合物を提供する。さらに、上記
の化合物は、対応する1α−ヒドロキシビタミンD誘導
体を生じるように公知の方法により1α−ヒドロキシル
化され得る。これら誘導体の特に好ましい例は、1α−
ヒドロキシビタミンD2、1α,25−ジヒドロキシビタミ
ンD2、1α−24−エピ−ビタミンD2および1α,25−ジ
ヒドロキシ−24−エピ−ビタミンD2である。
本明細書および請求の範囲で用いられる用語『アシ
ル』は、1−約6個の炭素を有するすべての可能な異性
形(たとえば、ホルミル、アセチル、プロピオニル、ブ
チリル、イソブチリル、バレリルなど)を含めた脂肪族
アシル基または芳香族アシル基(アロイル基)たとえば
ベンゾイル、異性体メチルベンゾイル、異性体ニトロベ
ンゾイルまたは異性体ハロベンゾイルなど、または2−
6個の原子の鎖長のジカルボキシルアシル基すなわちRO
OC(CH2nCO−またはROCCH2−O−CH2CO(ここでnは
0−4の間の値であり、そしてRが水素原子またはアル
キル基たとえばオキサリル、マロニル、スクシノイル、
グルタリル、アジピル、ジグリコールである)の形のア
シル基を意味する。用語『アルキル』は、すべての可能
な異性形の1−6個の炭素を有する低級アルキル基たと
えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、sec−ブチル、ペンチルなどを意味
し、用語『アリール』は、置換または無置換のフェニル
基たとえばアルキルフェニル、メトキシフェニルなどを
示す。用語『アルキルシリル』は、アルキル基が同じで
も異なっていてもよいトリアルキル基を示し、たとえば
トリメチルシリル、トリエチルシリル、ジメチル−tert
−ブチルシリルなどである。用語『アルコキシアルキ
ル』は、保護基たとえばメトキシメチル、エトキシメチ
ル、メトキシエトキシメチルおよび同様なアルコキシメ
チル基さらには関連した環状構造体たとえばテトラヒド
ロピラニルまたはテトラヒドロフラニルを示す。
上記の化合物の製造用に開発された全プロセスは2つ
の全体的な相に分割できる、すなわち、(a)完全なあ
らかじめ形成された側鎖フラグメントを適当なステロイ
ドの先駆物質に付加して5,7−ジエンステロイドを中心
中間体として得る、(b)この5,7−ジエンをビタミン
D構造に変換させて所望のビタミンD化合物を生じさ
せ、さらに必要に応じて、(c)後者の生成物を対応す
る1α−ヒドロキシビタミンD化合物にさらに変換させ
る。このプロセスは、米国特許第4,448,721号の方法で
変換後に必要とされる異性体分離の比較的に困難な段階
を避ける。本発明の方法も、最終生成物の収率をあげ
る:なぜなら、この場合、完全なあらかじめ形成された
純粋な異性体側鎖フラグメントを用い、米国特許第4,44
8,721号にある側鎖異性体の混合物ではなく所望の最終
生成物をつくるからである。
一般的には、本発明の方法は、下記の構造のステロイ
ド22−アルデヒド: (式中、X1は水素またはヒドロキシ保護基である)と一
般式ArSO2CH2R (式中、Arはフェニル基またはトリル基を示し、そして
Rは1−25の炭素原子を有する直鎖または枝別れで、置
換炭化水素または非置換炭化水素基からなる群から選択
され、この場合、置換基は、ヒドロキシ、保護されたヒ
ドロキシおよびフッ素からなる群から選択されるものと
する)のスルホン誘導体と反応させることを含む。
上記のアルデヒドとスルホン誘導体との間で塩基性媒
質中で行われるカップリング反応は、次式の縮合生成物
を生じ: このものは次に、金属アマルガム(Na、Al、Znアマルガ
ム)を用いてまたは関連する溶解金属還元系を用いて還
元させ(22−ヒドロキシとしてまたは対応する22−O−
アシル化誘導体として)次式の22,23−非置換ステロイ
ドを生じさせる。
(ここで、RおよびX1は上記に定義した基を示す)。こ
のステロイド中間体は、さらに公知の反応により所望の
ビタミンD化合物に変換できる。
上記のカップリングプロセスに用いられるアリールス
ルホン誘導体のRの適当な変化によりある範囲の各種の
ビタミンD化合物を生じ得ることが容易に明白である。
25−ヒドロキシル化化合物(X2はヒドロキシである) プロセススキームIにより示される反応シーケンス
は、全プロセスの具体例を示し、プロセスシーケンスII
は、スキームIに示されるようなステロイド−22−アル
デヒドへの付加のための適当な側鎖ユニットの製造を示
している。
本発明の方法のための出発原料は、ステロイド22−ア
ルデヒドたとえばスキームIに示すPTAD−ジエン−保護
された−22−アルデヒド(PTADは、示したフェニルトリ
アゾリン−3,5−ジオン−保護基を意味する)であり、
これは、公知の段階(スキームI)によりエルゴステロ
ールから得られる。
この方法の第1の段階は、適当な側鎖フラグメントの
付加を含む。エーテルまたは炭化水素溶剤中でそのアニ
オンの形で存在するスキームIに示すスルホニル−側鎖
フラグメントとのアルデヒド(4)の縮合(スルホン
(21)、下記)は、ヒドロキシ−スルホン中間体(5)
を与える。スルホン(21)は側鎖フラグメントのアニオ
ンは、エーテル溶剤または炭化水素溶剤中で、スルホン
を強塩基たとえばリチウムジエチルアミド、n−ブチル
リチウムまたはメチルマグネシウムブロマイドあるいは
エチルマグネシウムブロマイド(または同様なグリニャ
ヤール試薬)で処理することにより生じ、このスルホン
アニオンの溶液に、エーテル溶液または炭化水素溶液と
してステロイドアルデヒド(化合物4)を加える。反応
は、不活性な雰囲気下で最も良好に行われる。
次の段階は、22(23)−トランス−二重結合の形成を
伴う側鎖中のヒドロキシおよびフェニルスルホニル基の
除去を含む。NaHPO4で飽和されたメタノール溶液中で、
不活性雰囲気下で、化合物(5)をナトリウムアマルガ
ムで処理すると、側鎖中の所望のトランス−22−二重結
合を特徴とした化合物(6)を生ずる。所望なら、化合
物(5)の22−ヒドロキシ基をも、Na/Hg還元段階に先
立ってアシル化またはスルホニル化(たとえばメシル
化)してもよいが、このことは通常は必要ではない。
プロセススキームIに示したように、側鎖フラグメン
トであるスルホン(21)のアルデヒド(4)への付加
は、炭素20の不整中心でエピマー化を起こさない、すな
わち、この中心での立体化学は所望のように保たれてい
ることに注目すべきである。所望なら、炭素20での立体
化学の保持は、タイプ(6)の中間体の初期アルデヒド
出発原料へ戻る変換により合成のこの段階で調べてもよ
い。たとえば、化合物(6)を、全く従来の標準的な条
件を用いて、還元処理によりオゾン分解させて、対応す
るC−22アルデヒドすなわち構造(4)のアルデヒドを
生じさせる。初期の出発原料によるオゾン分解から得ら
れるアルデヒドの分光的およびクロマトグラフィー的な
比較は、C−22立体化学の保持を確認する。
プロセスの次の段階は、これらの環のB−保護された
ステロイドの所望の5,7−ジエン中間体(7)への変換
を含む。PTAD−ジエン−保護された化合物(6)の場
合、この変換は、単一段階で達成される、すなわち、還
流温度でエーテル溶剤中での強水素化物還元剤(たとえ
ばLiAlH4)による処理によりジエン(7)を生ずる。ジ
エン(7)は、次に、スキームIに従い公知の手順によ
りその25−ヒドロキシル化物(8)に変換される。
最終的なビタミンD生成物(10)または(15)への5,
7−ジエン(8)の変換は、一連の幾つかの段階を含ん
でいる。プロセススキームIに示すシーケンスは、ま
ず、紫外線により5,7−ジエン(8)のエーテル溶液ま
たは炭化水素溶液を照射して、プレビタミン類似体
(9)を生じさせることを含み、このプレビタミン類似
体は適当な溶剤(たとえばエタノール、ヘキサン)中で
あたためる(50−90℃)ことにより異性体化して25−ヒ
ドロキシビタミンD2化合物(10)となる。
その後、化合物(10)はスキームIに示される公知の
段階により1,25−ジヒドロキシビタミンD2化合物(15)
に変換され得る。これらの変換に適当な従来技術とし
て、米国特許第4,260,549号および同第4,554,106号が引
例としてあげられる。スキームIに用いられたような側
鎖フラグメントであるスルホン(21)は、特に、(R
鏡像体である。したがって、化合物(10)または(15)
は、それぞれ、C−24−R−エピマー、25−ヒドロキシ
−24−エピ−ビタミンD2(10)または1,25−ジヒドロキ
シ−24−エピ−ビタミンD2(15)として得られる。この
ように、化合物(10)または(15)は、エピマーとして
純粋な形で得られ、米国特許第4,448,721号に記載の方
法で必要とされるようなC−24−エピマー分解が必要で
はない。本発明の方法でのスルホン(21)の(S)エピ
マーの使用が、特に25−OH−D2さらに当然としてそれぞ
れの1,25−ジヒドロキシビタミンD2化合部を生ずる。
5,7−ジエン(7)が遊離のヒドロキシ化合物として
またはそのヒドロキシ保護された形で用いられ得、この
場合、ヒドロキシ保護基(C−3および/またはC−25
にある)は、上記に定めたように、アシル基、アルキル
シリル基またはラウコキシアルキル基であってよい。こ
のように、25−OH−D2生成物は、遊離ヒドロキシ化合物
として得てもよく、または、所望なら、C−3またはC
−25−ヒドロキシ−保護されたまたは3,25−ジヒドロキ
シ−保護された誘導体として得てもよい。スキームIに
従う合成は、遊離ヒドロキシ化合物として25−OH−D2
成物を与えるが、3−または25−保護されたまたは3,25
−ジ−保護された誘導体として5,7−ジエン中間体
(7)の類似変換は、25−OH−D2生成物の対応するヒド
ロキシ−保護された誘導体を生ずることになる。
遊離ヒドロキシ物として得られたとき、個々の25−OH
−D2エピマーすなわち25−OH−D2または25−OH−24−エ
ピ−D2(10)は、本技術分野で公知の従来の反応により
C−3位またはC−25位でまたはC−3位とC−25位の
両位でまた都合よくヒドロキシ−保護される。よって、
25−OH−D2は、アシル化されて、たとえば、25−OH−D2
−3−アセテートまたは対応する3,25−ジアセテートを
生じ得る。同様にして、3−モノアセテートは、異なる
アシル化試薬による処理によりC−25でさらにアシル化
されてもよく、あるいは、別法として、3,25−ジアセテ
ートが、温和な塩基(KOH/MeOH)により選択的にヒドロ
キシル化されて25−モノアセテートにされてもよく、こ
の25−モノアセテートは、所望なら、C−3で異なるア
シル基により再アシル化されてもよい。他のヒドロキシ
保護基が、類似の公知の反応により導入され得る。
ヒドロキシ−保護された誘導体に加えて、1,25−ジヒ
ドロキシ化合物および25−OH−24−エピ−D2の5,6のト
ランス−異性体は、それらのかなりのビタミンDに似た
活性のために、医学用の適用での可能性をもった有益性
のある化合物である。これらの5,6−トランス−化合物
が、5,6−シス−異性体(すなわち10または15)から、
ベーループ(Verloop)らのRec. Trav. Chim. Pays Bas
78,1004(1969)の手順により沃素を触媒とした異性化
により得られ、対応する3−および/または25−ヒドロ
キシ−保護された誘導体が同様に対応する5,6−シス−
アシレートの類似異性化により、または5,6−トランス
−25−OH−D2化合物のヒドロキシ保護により得られる。
所望の則鎖フラグメントであるスルホン(21)は、そ
れ自体、プロセススキームIIに示す方法に従って製造さ
れる。この合成は、直接的であり、第1段階として無水
テトラヒドロフラン(THF)中でのメチルマグネシウム
ブロミドとのエステル(16)の反応を含んでジオール
(17)を得る。ジオール(17)を無水ピリジンに溶解さ
せ、p−トルエンスルホニルクロリドと反応させてトシ
レート(18)を得る。トシレート(18)は、無水ジメチ
ルホルムアミドの溶液中に溶解させてから、チオフェノ
ールおよびt−BuOKと反応させてスルフィド(19)を得
る。次に、スルフィド(19)は、ジクロロメタンに溶解
させてから、3−クロロペルオキシ安息香酸と反応させ
てヒドロキシスルホン化合物(20)を得る。次に、無水
ジクロロメタン中に含むようにした化合物(20)の溶液
に、ピリジニウムp−トルエンスルホネートを加えて、
ジヒロドロフランと反応させて、ヒドロキシ保護された
テトラヒドロピラニルスルホン(21a)を得る。スルホ
ン(21)の対応する(S)−エピマーは、出発原料とし
て(16)に対応するが炭素−2に(S)立体配置を有す
るエステルを用いて同じプロセスにより製造される。
25−ヒドロキシ保護されていない化合物(X2は水素であ
る) プロセススキームIIIにより示される反応シーケンス
は、全プロセスのもう1つの具体例を示し、プロセスス
キームIVは、スキームIIIに示したようなステロイド−2
2−アルデヒドへの付加に対する適当な側鎖単位をつく
ることを示している。
本発明の方法の出発原料は、ステロイド22−アルデヒ
ドたとえばスキームI(ここでPTADは、示したフェニル
トリアゾリン−3,5−ジオン−保護基を意味する)に示
すPTAD−ジエン−保護された−22−アルデヒド(4)で
あり、このものは、公知の段階(スキームI)によりエ
ルゴステロールから製造され得る。
この方法の第1段階は、適当な側鎖フラグメントの付
加を含む。エーテル溶剤中または炭化水素溶剤中でその
アニオンの形で存在しているスキームIIIに示すスルホ
ニル−側鎖フラグメント(下記のフルホン(35))との
アルデヒド(4)の縮合は、ヒドロキシ−スルホン中間
体(22)を与える。スルホン(35)側鎖フラグメントの
アニオンは、エーテル溶剤または炭化水素溶剤中で、ス
ルホンを強塩基たとえばリチウムジエチルアミド、n−
ブチルリチウムまたはメチルマグネシウムブロマイドあ
るいはエチルマグネシウムブロマイド(または同様なグ
リニャヤール試薬)で処理することにより生じ、このス
ルホンアニオンの溶液に、エーテル溶液または炭化水素
溶液としてステロイドアルデヒド(化合物4)を加え
る。反応は、不活性な雰囲気下で最も良好に行われる。
次の段階は、22(23)−トランス−二重結合の形成を
伴う側鎖中のヒドロキシおよびフェニルスルホニル基の
除去を含む。NaHPO4で飽和されたメタノール溶液中で、
不活性雰囲気下で、化合物(22)をナトリウムアマルガ
ムで処理すると、側鎖中の所望のトランス−22−二重結
合を特徴とした化合物(23)を生ずる。所望なら、化合
物(22)の22−ヒドロキシ基をも、Na/Hg還元段階に先
立ってアシル化またはスルホニル化(たとえばメシル
化)してもよいが、このことは通常は必要ではない。
プロセススキームIIIに示したように、側鎖フラグメ
ントであるスルホン(35)のアルデヒド(4)への付加
は、炭素20の不整中心でエピマー化を起こさない、すな
わち、この中心での立体化学は所望のように保たれてい
ることに注目すべきである。所望なら、炭素20での立体
化学の保持は、タイプ(23)の中間体の初期アルデヒド
出発原料へ戻る変換により合成のこの段階で調べてもよ
い。たとえば、化合物(23)を、全く従来の標準的な条
件を用いて、還元処理によりオゾン分解させて、対応す
るC−22アルデヒドすなわち構造(4)のアルデヒドを
生じさせる。初期の出発原料によるオゾン分解から得ら
れるアルデヒドの分光的およびクロマトグラフィー的な
比較は、C−22立体化学の保持を確認する。
プロセスの次の段階は、これらの環のB−保護された
ステロイドの所望の5,7−ジエン中間体(24)への変換
を含む。PTAD−ジエン−保護された化合物(23)の場
合、この変換は、単一段階で達成される、すなわち、還
流温度でエーテル溶剤中での強水素化物還元剤(たとえ
ばLiAlH4)による処理によりジエン(24)を生ずる。
最終的なビタミンD生成物(26)または(31)への5,
7−ジエンの変換は、一連の幾つかの段階を含んでい
る。プロセススキームIに示すシーケンスは、まず、紫
外線により5,7−ジエン(24)のエーテル溶液または炭
化水素溶液を照射して、プレビタミン類似体(25)を生
じさせることを含み、このプレビタミン類似体は適当な
溶剤(たとえばエタノール、ヘキサン)中であたためる
(50−90℃)ことにより異性体化してビタミンD2化合物
(26)となる。
その後、化合物(26)はスキームIIIに示される公知
の段階により1α−ジヒドロキシビタミンD2化合物(3
1)に変換され得る。これらの変換に適当な従来技術と
して、米国特許第4,260,549号および同第4,554,106号が
引例としてあげられる。スキームIIIに用いられたよう
な側鎖フラグメントであるスルホン(35)は、特に、
R)鏡像体である。したがって、化合物(26)または
(31)は、それぞれ、C−24−R−エピマー、24−エピ
−ビタミンD2(26)または1α−ヒドロキシ−24−エピ
−ビタミンD2(31)として得られる。このように、化合
物(26)または(31)は、エピマーとして純粋な形で得
られ、米国特許第4,448、721号に記載の方法で必要とさ
れるようなC−24−エピマー分離が必要ではない。本発
明の方法でのスルホン(35)の(S)エピマーの使用
は、特にビタミンD2さらに当然としてそれぞれの1αヒ
ドロキシビタミンD2化合物を生ずる。
5,7−ジエン(24)が遊離のヒドロキシ化合物として
またはそのヒドロキシ保護された形で用いられ得、この
場合、ヒドロキシ保護基(C−3にある)は、上記に定
めたように、アシル基、アルキルシリル基またはアルコ
キシアルキル基であってよい。このように、ビタミンD2
生成物は、遊離ヒドロキシ化合物として得てもよく、ま
たは、所望なら、C−3−ヒドロキシ−保護された誘導
体として得てもよい。スキームIIIに従う合成は、遊離
ヒドロキシ化合物としてビタミンD2生成物を与えるが、
3−保護された誘導体として5,7−ジエン中間体(24)
の類似変換は、ビタミンD2生成物の対応するヒドロキシ
−保護された誘導体を生ずることになる。
遊離ヒドロキシ物として得られたとき、個々のビタミ
ンD2エピマーすなわちビタミンD2または24−エピ−D
2(26)は、本技術分野で公知の従来の反応によりC−
3位でまた都合よくヒドロキシ−保護される。よって、
ビタミンD2は、アシル化されて、たとえば、ビタミンD2
−3−アセテートを生じ得る。他のヒドロキシ保護基
が、類似の公知の反応により導入され得る。
ヒドロキシ−保護された誘導体に加えて、1α−ヒド
ロキシ化合物および25−エピ−D2の5,6−トランス−異
性体は、それらのかなりのビタミンDに似た活性のため
に、医学用の適用での可能性をもった有益性のある化合
物である。これらの5,6−トランス−化合物が、5,6−シ
ス−異性体(すなわち26または31)から、ベーループ
(Verloop)らのRec. Trav. Chim. Pays Bas 78,1004
(1969)の手順により沃素を触媒した異性化により得ら
れ、対応する3−ヒドロキシ−保護された誘導体が同様
に対応する5,6−シス−アシレートの類似異性化によ
り、または5,6−トランス−D2化合物のヒドロキシ保護
により得られる。
所望の側鎖フラグメントであるスルホン(35)は、上
記のパーマン(Perman)らにしたがって、またはプロセ
ススキームIVに示す方法に従って製造される。この合成
は、直接的であり、第1段階としてアルコール(32)を
無水ピリジンに溶解させ、p−トルエンスルホニルクロ
リドと反応させてトシレート(33)を得る。トシレート
(33)は、無水ジメチルホルムアミドの溶液中に溶解さ
せてから、チオフェノールおよびt−BuOKと反応させて
スルフィド(34)を得る。次に、スルフィド(34)は、
ジクロロメタンに溶解させてから、3−クロロペルオキ
シ安息香酸と反応させてスルホン化合物(35)を得る。
スルホン(35)の対応する(S)−エピマーは、出発原
料として(32)に対応するが炭素−2に(S)立体配置
を有するアルコールを用いてプロセススキームIVにより
または上記のパーマンにしたがって製造される。
類似化合物 さらに本発明の方法は、また、下記の式(40)で、ま
たは対応する25−ヒドロキシ−類似体および/または1
α−ヒドロキシ−類似体で、24、26および27とつけた側
鎖位置の1つにある炭素が同族化されていてもよい側鎖
同族化されたビタミンD2類似体の合成の便利な方法とな
る。
(式中、nは、1−5の値を有する整数であり、X1は水
素およびヒドロキシ保護基から選択され、X2は水素、ヒ
ドロキシおよび保護されたヒドロキシから選択され、X3
は水素、ヒドロキシおよび保護されたヒドロキシから選
択され、R3は、アルキル、ヒドロキシ、保護されたヒド
ロキシ、水素または弗素から選択され、R1およびR2は、
同じであっても異なっていてもよく、アルキル基または
アリール基であり、炭素24についての立体配置は、
R)立体化学配向または(S)立体化学配向を有してい
る)。これらの化合物は、次式に示すように、化合物
(4)を適当なアルキル側鎖フラグメントまたはアリー
ル側鎖フラグメントと縮合させることにより製造され
る。
(式中、x2、R1、R2、R3およびnは、上記と同じであ
る) スキームIおよびIIIに示す合成プロセス中の側鎖単
位として化合物(41)および(42)を使用すると、一般
式(40)(ここで、R1、R2およびR3は、アルキル残基ま
たはアリール残基または上記に定めたような他の置換基
である)の25−OH−D2同族体または25−OH−24−エピ−
D2同族化を与える。一般構造(40)の生成物は、次に、
公知の方法(米国特許第4,260,549号および同第4、55
4,106号参照)により1α−ヒドロキシル化されて、対
応する1α−ヒドロキシル化されたビタミンD同族体を
得ることができる。
R1、R2およびR3がメチルの高級同族体を示す化合物
が、通常、より親油性であるので、上記の構造(40)に
より示されるアルキル類似体またはアリール類似体また
はそれらの5,6−トランス−異性体は、高度の親油性が
望ましい用途での利用があると期待される。
本発明を以下の説明でさらに詳しく述べる。この説明
では、特定の化合物を示す数字たとえば化合物123
などは、プロセススキームIまたはIIでつけた番号と同
じ構造を示す。
例1 エルゴステロール法 無水ピリジン300ml中にエルゴステロール1を50g(0.1
3モル)含む溶液に、33.3ml(0.35モル)の無水酢酸を
加えた。この混合物を室温で夜通し撹拌してから、600m
lの水を加えた。沈殿を濾過し、水200mlで数回洗浄して
から、エタノールから再結晶させて、2を42.0g(76%)
得た。[帯黄色の結晶] クロロホルム500mlに2を33g(0.075モル)含む溶液
に、4−フェニル−1,2,4−トリアゾリン−3,5−ジオン
13.2g(0.07モル)を加えた。この溶液を室温で30分撹
拌してから、5mlのピリジンを加えた。この溶液を−78
℃で冷却してから、オゾン−酵素混合物で30分間(TLC
コントロール)処理し、次に、窒素により徹底的にパー
ジした。50mlのジメチルスルフィドを加え、この混合物
を300mlの水、200mlの2NのHCl(2回)および300mlの水
で順次洗浄した。有機層を分離させ、400ml次に200mlの
クロロホルムで抽出した。一緒にした抽出物をNa2SO4
乾燥し、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム
(5.06×63cm、150−425μgシリカゲル550g)で、溶離
剤として酢酸エチルとヘキサンとの混合物を用いて精製
した。20.5g(50%)の4を、ヘキサンに含むようにした
15%酢酸エチルで溶離させた。収量を上げるため、回収
した3(ヘキサンに含むようにした15%酢酸エチルで溶
離)を、上記のようにオゾン−酵素混合物で処理した。
スルホン21の12.1g(37.1ミリモル)、ジイソプロピ
ルアミン5.10ml(36.4ミリモル)および無水テトラヒド
ロフラン(1,10−フェナントロリンを指示薬として含
む)100mlからなる撹拌した溶液に、−78℃で窒素雰囲
気下で、22.7ml(36.3ミリモル)のn−BuLi(ヘキサン
中1.8M)を加えた。この溶液を窒素の下で−78℃で30分
間撹拌し、次に、無水テトラヒドロフラン40mlに含むよ
うにした10.0g(18.3ミリモル)の4を加えた。この混合
物を−78℃で1時間撹拌してから、飽和NH4Cl溶液100ml
を加えて分解させ、0℃に温めてから、酢酸エチル100m
lで3回抽出した。各抽出物を飽和NaCl溶液100mlで洗浄
し、次に、Na2SO4で乾燥させてから、真空中で濃縮し
た。残留物はシリカゲルカラム(3.2×60cm、75−150μ
mのシリカゲル150g)で精製した。未反応スルホン21
ベンゼンで溶離させ、14.7g(93%)の5を酢酸エチルで
溶離させた。
ヒドロキシスルホン5 14.7g(16.9ミリモル)、5%
ナトリウムアマルガム119gおよびNa2HPO4で飽和したメ
タノール400mlからなる混合物を5℃で20時間窒素雰囲
気下で撹拌した。反応溶液をデカントしてから、真空中
で濃縮した。残留物を200mlの酢酸エチルに溶解させて
から、水400mlさらに水200mlで順次洗浄した。酢酸エチ
ル抽出物を分離させ、各洗液は200mlの酢酸エチルで2
回抽出した。一緒にした抽出物をNa2SO4で乾燥させてか
ら、真空中で濃縮した。10.5g(91%)の6が得られた。
400mlのテトラヒドロフランに10.5(15.4ミリモル)
の6を含む溶液に、11.5g(303.0ミリモル)のLiAH4
加えた。この混合物を還流下で窒素雰囲気下で3時間加
熱してから、氷水で冷却後、40mlの酢酸エチルおよび60
mlの水を滴下して分解させた。次に、この混合物を濾過
し、濾液を真空中で濃縮した。残留物を200mlの酢酸エ
チルに溶解させてから、200mlの飽和NaCl溶液で2回洗
浄した。酢酸エチル抽出物を分離させ、各洗液を200ml
の酢酸エチルで抽出した。一緒にした抽出物をNa2SO4
乾燥さえてから真空中で濃縮した。次に、残留物をシリ
カゲルカラム(3.2×25cm、75−150μmシリカゲル80
g)で精製し、4.8g(63%)の7をベンゼン中に含むよう
にした5%エーテルを溶離剤として溶離した[黄色フォ
ーム]。
メタノール200mlおよびジクロロメタン130mlに7を4.4
g(8.9ミリモル)含むようにした溶液に、ピリジニウム
p−トルエンスルホネート2.0g(7.9ミリモル)を加え
た。この混合物を1夜室温で撹拌した後、300mlの飽和N
aCl溶液に溶解させてから、400mlのジクロロメタンで3
回抽出した。それぞれの抽出物を400mlの飽和NaCl溶液
で洗浄した後一緒にし、Na2SO4で乾燥させてから濃縮し
た。残留物をエタノールから再結晶させて8[白色結
晶]を2.5g(68%)得た。収量を上げるため、母液を真
空中で濃縮してからクロマトグラフィーにより精製し、
エタノールから再結晶させた。
1.50g(3.6ミリモル)の8を、エーエルとベンゼン
(4:1)の混合物500mlに分散させ、撹拌しつつ、窒素の
下で、オゾンなしフィルターを有する水冷石英浸潰溜
(water−cooled quartz immersion well)中で、エイ
コーシャ(Eikosha)の高圧UVランプを用いて25分間照
射した。反応は、265nmでリクロソーブ(Lichrosorb)S
i60(5μm)カラムとヘキサンに含むようにした3%
2−プロパノールを用いてHPLCによりモニターした。
この溶液を真空中で濃縮してから、100mlのエタノー
ル中に再び溶解させ、還流下で窒素の下で3時間加熱し
た。次に、この溶液を真空中で濃縮し、残留物を、ヘキ
サンに酢酸エチルを含むようにした混合物を用いて、シ
リカゲルカラム(3.2×50cm、シリカゲルの75−150μm
の170g)により精製した。0.74(50%)の10が、ヘキサ
ン中の20%酢酸エチルにより溶離された。[白色結晶] 無水ピリジン15mlに含むようにした1.50g(3.6ミリモ
ル)の10の溶液に、塩化トシル1.5g(7.9ミリモル)を
加えた。この混合物を窒素の下で5℃で20時間撹拌し
た。次に、この溶液を冷飽和NaHCO3溶液200mlに注い
だ。この混合物を30分間放置した後、エーテルとジクロ
ロメタン(4:1)の混合物150mlにより3回抽出した。各
抽出物を150mlの飽和NaCl溶液に、次に150mlの冷稀HCl
溶液で2回、次に150mlの飽和NaCl溶液、さらに150mlの
飽和NaHCO3溶液、さらに150mlの飽和NaCl溶液で順次洗
浄した。一緒にした抽出物をNa2SO4で乾燥してから真空
中で濃縮した。1.90g(92%)の11が得られ、さらに精
製することなく12に変換された。[白色フォーム] 4.40gの無水KHCO3を窒素の下で50℃で200mlの無水メ
タノールに溶解させた。この溶液に、無水ジクロロメタ
ン30mlに1.90g(3.4ミリモル)の11を含む溶液を滴下し
た。この混合物を窒素の下で50℃で21時間撹拌した。次
に、この溶液を真空中で濃縮し、残留物を、エーテルと
ジクロロメタン(4:1)からなる混合物200mlに溶解さ
せ、100mlの水で2回洗浄した。有機抽出物を分離さ
せ、各洗液をエタノールとジクロロメタンの同じ混合物
100mlで2回抽出した。一緒にした抽出物をNa2SO4で乾
燥させてから真空中で濃縮して1.50g(105%)の12
得、この12はさらに精製することなくヒドロキシル化さ
れた。[黄色油状] 2.7ml(8.1ミリモル)のtert−ブチルヒドロパーオキ
シド(2,2−4−トリメチルペンテン中3.0M)を、75ml
の無水ジクロロメタン中に含むようにした220mg(2.0ミ
リモル)の二酸化セレンの懸濁液に加えた。この混合物
を、30分間窒素下で室温で撹拌した。無水ピリジン0.3m
lを加え、さらに無水ジクロロメタン30ml中に1.50g(3.
5ミリモル)の12を含む溶液を加えた。この混合物を30
分間窒素下で室温で撹拌してから、10分間還流下で加熱
した。次に、10%NaOH溶液を加え、この混合物をエーテ
ル200ml、100mlおよび100mlで順次洗浄した。各抽出物
を50mlの10%NaOH溶液と、50mlの飽和NaCl溶液とで洗浄
した。一緒にした抽出物をNa2SO4で乾燥してから、真空
中で濃縮した。残留物は、溶離剤としてヘキサンに酢酸
エチルを含む混合物を用いてシリカゲルカラム(3.2cm
×15cm、75−150μmのシリカゲル50g)により精製し
た。518mg(37%)の13が、ヘキサンに含むようにした3
0%酢酸エチルにより溶離された。[黄色油状] 581mg(1.3ミリモル)の13を、5mlの酢酸に溶解さ
せ、窒素の下で50℃で1時間加熱した。次に、この溶液
を氷上に注いでから、100mlの飽和NaHCO3溶液で中和し
た。この混合物を、エーテルとジクロロメタン(4:1)
からなる混合物150mlで3回抽出した。各抽出物を、100
mlの飽和NaHCO3溶液および100mlの飽和NaCl溶液により
洗浄した。一緒にした抽出物をNa2SO4により乾燥してか
ら真空中で濃縮した。酢酸エチル10mlにこの残留物を含
む溶液に、無水マレイン酸120mlを加えてから、窒素の
下で室温で、2時間放置した。次に、この溶液を真空中
で濃縮し、残留物を50mlのエーテルに再び溶解させた。
メタノールに含むようにした0.1NのKOH50mlを加え、こ
の溶液を室温で1.5時間撹拌してから真空中で濃縮し
た。残留物を、エーテルとジクロロメタン(4:1)から
なる混合物100mlに溶解させ、50mlの10%NaOH溶液で2
回、さらに50mlの飽和NaCl溶液で洗浄した。有機抽出物
を分離させ、各洗液をエーテルとジクロロメタンの同じ
混合物100mlで2回抽出した。一緒にした抽出物をNa2SO
4で乾燥させてから真空中で濃縮させた。残留物を溶離
剤としてヘキサンに酢酸エチルを含む混合物を用いてシ
リカゲルカラム(2.3×8.0cm、45−75μmのシリカゲル
10g)により精製した。310mgの15が、ヘキサンに含むよ
うにした30%酢酸エチルにより溶離され、もう1つの33
7mgの15と一緒にされ、蟻酸メチルから再結晶された。
例2 側鎖の中間体 20gのプロピオン酸メチル(R)−(−)−3−ヒド
ロキシ−2−メチル16を、無水テトラヒドロフラン60ml
中に溶解させ、窒素雰囲気下の氷冷却下で245ml(0.735
モル)のメチルマグネシウムブロマイド(エーテル中3.
0M)の撹拌溶液に添加した。添加の終わりに、100mlの
無水テトラヒドロフランを加えて、撹拌を促進させた。
この混合物を、室温で2時間撹拌してから、氷で冷却し
つつ150mlの5NのHClを注意深く加えることにより分解さ
せてから、エーテル200mlで3回抽出した。各抽出物を1
50mlの飽和NaCl溶液で洗浄してから一緒にし、Na2SO4
より乾燥させた。蒸発により16.4g(82%)の17が黄色
の油状物として得られた。
16.4g(0.139モル)の17、26.5g(0.139モル)の塩化
トシルおよび30mlのピリジンからなる混合物を、4℃で
夜通し撹拌した。次に、反応混合物をエーテル300mlに
溶解させてから、200mlの水、200mlの稀HCl、200mlの水
および200mlの飽和NaHCO3溶液で順次洗浄した。エーテ
ル抽出物を分離し、各洗液を200mlのエーテルで2回抽
出した。一緒にした抽出物を、Na2SO4で乾燥してから、
真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(5.5×2
0cm、150−425mのシリカゲルの200g)で精製し、32.1g
(85%)のトシレート(18を、ヘキサン中に含むように
した10−20%酢酸エチルで溶離した。[赤色油状] 70mlの無水ジメチルホルムアミドに14.4g(0.131モ
ル)のチオフェノールを含む撹拌溶液に、14.4g(0.131
モル)のt−BuOKを加え、さらに無水ジメチルホルムア
ミド90mlに32.1g(0.118モル)の18を含むものを加え
た。この混合物を夜通し撹拌してから、氷水300mlに溶
解させ、次に、酢酸エチル300ml、200mlおよび200mlで
抽出した。各抽出物を200mlの飽和NaHCO3溶液と水で順
次洗浄し、次に一緒にして、Na2SO4で乾燥させ、真空中
で濃縮した。28.0g(113%、ジメチルホルムアミドを含
む)の19が得られ、さらに精製せずに酸化された。[赤
色油状] 28.0(0.118ミリモル)の19を、ジクロロメタン400ml
に溶解させてから、氷水で冷却した。この溶液に、51.7
(0.300モル)のm−クロロ過安息香酸をゆっくりと加
え、この混合物を室温で2時間撹拌したのち濾過した。
濾液を300mlの飽和NaHCO3溶液で2回、300mlの飽和Na2S
O3溶液で2回、さらに300mlの飽和NaHCO3溶液で洗浄し
た。有機相を分離させ、各洗液を300mlのジクロロメタ
ンで2回抽出した。一緒にした抽出物をNa2SO4により乾
燥させてから真空中で濃縮し、次に、ヘキサンに酢酸エ
チルを含む混合物から再結晶させて25.2g(88%)の20
を得た。[白色結晶] ジクロロメタン50mlに20を20g(0.083モル)含む撹拌
した溶液に、蒸留したての2,3−ジヒドロピラン20ml
(0.221モル)を加え、さらに0.8gのピリジニウムp−
トルエンスルホネートを加えた。
50mlのジクロロメタン中に20g(0.083ml)の20を含む
撹拌した溶液に、蒸留したばかりの2,3−ジヒドロピラ
ン20(0.221モル)を加え、さらに0.8gのピリジニウム
p−トルエンスルホネートを加えた。この混合物を室温
で2時間撹拌してから飽和NaCl溶液で2回洗浄した。有
機相を分離し、各洗液を50mlのジクロロメタン50mlで2
回抽出した。一緒にした抽出物をNa2SO4で乾燥させてか
ら、真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルカラム(3.
2×45cm、75−150μmのシリカゲル150g)で精製して、
溶離剤としてベンゼンを用いて21aを26.0g(96%)溶離
させた。[無色油状] 例3 無水ピリジンにエルゴステロール1を含む溶液に、無
水酢酸を加える。この混合物を夜通し室温で撹拌した
後、水を加える、沈殿を濾過し、水で数回洗浄してから
エタノールから再結晶させて2を得る。
クロロホルムに沈殿2を含む溶液に、4−フェニル−
1,2,4−トリアゾリン−3,5−ジオンを加える。この溶液
を室温で撹拌してからピリジンを加える。この溶液を冷
却してから、オゾン−酸素混合物(TLCコントロール)
で処理し、次に、窒素で徹底的にパージする。ジメチル
スルフィドを加え、混合物を水で洗浄し、次に、2NのHC
lで再び洗浄する。有機層を分離し、各洗液をクロロホ
ルムで抽出する。一緒にした抽出物をNa2SO4で乾燥させ
てから真空中で濃縮する。残留物をシリカゲルクロマト
グラフィーで精製して化合物4を得る。
スルホン35、ジイソプロピルアミンおよび無水テトラ
ヒドロフラン(1,10−フェナントロリンを指示薬として
含む)からなる撹拌した溶液に、窒素雰囲気下でn−Bu
Li(ヘキサン中1.6M)を加える。この溶液を窒素下で撹
拌し、次に、無水テトラヒドロフランに化合物4を含む
ものをくわえる。この混合物を撹拌し、次に、飽和NH4C
l溶液を加えて分解させてから、温め、次に、酢酸エチ
ルで3回抽出する。各洗液を飽和NaCl溶液で洗浄し、Na
2SO4で乾燥してから、真空中で濃縮する。残留物をシリ
カゲルカラムで精製して化合物22を得る。
ヒドロキシスルホン22、5%ナトリウムアマルガムお
よびNa2HPO4で飽和したメタノールからなる混合物を窒
素雰囲気下で撹拌する。反応溶液をデカントしてから、
真空中で濃縮する。残留物をの酢酸エチルに溶解させて
から、水で洗浄する。酢酸エチル抽出物を分離させ、各
洗液は酢酸エチルで2回抽出する。一緒にした抽出物を
Na2SO4で乾燥させてから、真空中で濃縮して23をえる。
テトラヒドロフランに23を含む溶液に、LiAH4を加え
る。この混合物を還流下で窒素雰囲気下で加熱してか
ら、氷水で冷却後、酢酸エチルおよび水を滴下して分解
させる。次に、この混合物を濾過し、濾液を真空中で濃
縮する。残留物を酢酸エチルに溶解させてから、飽和Na
Cl溶液で2回洗浄する。酢酸エチル抽出物を分離させ、
各洗液を酢酸エチルで抽出する。一緒にした抽出物をNa
2SO4で乾燥させてから真空中で濃縮する。次に、残留物
をシリカゲルカラムで精製して化合物24を得る。
化合物24を、エーテルとベンゼン(4:1)の混合物に
分散させ、撹拌しつつ、窒素の下で、オゾンなしフィル
ターを有する水冷石英浸漬溜(water−cooled quartz i
mmersion well)中で、高圧UVランプを用いて照射す
る。反応は、265nmでリクロソーブ(Lichrosorb)Si60
(5μm)カラムとヘキサンに含むようにした3%2−
プロパノールを用いてHPLCによりモニターできる。
この溶液を真空中で濃縮してから、エタノール中に再
び溶解さ、還流下で窒素の下で加熱する。次に、この溶
液を真空中で濃縮し、残留物を、シリカゲルカラムによ
り精製して化合物26を得る。
無水ピリジンに含むようにした化合物26の溶液に、塩
化トシルを加える。この混合物を窒素の下で撹拌する。
次に、この溶液を冷飽和NaHCO3溶液に注ぐ。この混合物
を30分間放置した後、エーテルとジクロロメタン(4:
1)の混合物により3回抽出する。各抽出物を飽和NaCl
溶液に、次に冷稀HCl溶液で2回、次に飽和NaCl溶液、
さらに飽和NaHCO3溶液、さらに飽和NaCl溶液で順次洗浄
する。一緒にした抽出物をNa2SO4で乾燥してから真空中
で濃縮する。化合物27が得られ、さらに精製することな
28に変換される。
無水KHCO3を窒素の下で無水メタノールに溶解させ
る。この溶液に、無水ジクロロメタンに化合物27を含む
溶液を滴下する。この混合物を窒素の下で撹拌する。次
に、この溶液を真空中で濃縮し、残留物を、エーテルと
ジクロロメタン(4:1)からなる混合物に溶解させ、水
で2回洗浄する。有機抽出物を分離させ、各洗液をエタ
ノールとジクロロメタンの同じ混合物で2回抽出する。
一緒にした抽出物をNa2SO4で乾燥させてから真空中で濃
縮して化合物28を得、これはさらに精製することなくヒ
ドロキシル化される。
tert−ブチルヒドロパーオキシド(2,2−4−トリメ
チルペンテン中3.0M)を、無水ジクロロメタン中に含む
ようにした二酸化セレンの懸濁液に加える。この混合物
を、30分間窒素下で室温で撹拌する。無水ピリジンを加
え、さらに無水ジクロロメタン中に28を含む溶液を加え
る。この混合物を窒素下で室温で撹拌してから、還流下
で加熱する。次に、10%NaOH溶液を加え、この混合物を
エーテルで洗浄する。各抽出物を10%NaOH溶液と、飽和
NaCl溶液とで洗浄する。一緒にした抽出物をNa2SO4で乾
燥してから、真空中で濃縮する。残留物は、シリカゲル
カラムにより精製して化合物29を得る。
化合物29を、酢酸に溶解させ、窒素の下で時間加熱す
る。次に、この溶液を氷上に注いでから、飽和NaHCO3
液で中和する。この混合物を、エーテルとジクロロメタ
ン(4:1)からなる混合物で3回抽出する。各抽出物
を、飽和NaHCO3溶液および飽和NaCl溶液により洗浄す
る。一緒にした抽出物をNa2SO4により乾燥してから真空
中で濃縮する。酢酸エチルにこの残留物を含む溶液に、
無水マレイン酸を加えてから、窒素の下で室温で、放置
する。次に、この溶液を真空中で濃縮し、残留物をエー
テルに再び溶解させる。メタノールに含むようにしたKO
Hを加え、この溶液を室温で撹拌してから真空中で濃縮
する。残留物を、エーテルとジクロロメタン(4:1)か
らなる混合物に溶解させ、10%NaOH溶液で2回、さらに
飽和NaCl溶液で洗浄する。有機抽出物を分離させ、各洗
液をエーテルとジクロロメタンの同じ混合物で2回抽出
する。一緒にした抽出物をNa2SO4で乾燥させてから真空
中で濃縮さる。残留物を溶離剤としてヘキサンに酢酸エ
チルを含む混合物を用いてシリカゲルカラムにより精製
して化合物31を得る。
例4 側鎖の中間体 化合物32、トシルクロリド及びピリジンの混合物を一
晩かきまぜる。その後、反応混合物をエーテルに溶解
し、水、希塩酸、水及び飽和NaHCO3溶液で洗浄する。エ
ーテル抽出物を分離し、各洗浄液をエーテルで2回抽出
する。統合した抽出物をNa2SO4上で乾燥し、真空濃縮す
る。残留物をシリカゲルカラム上で精製し、トシレート
33)を得る。
かきまぜ中の無水ジメチルホルムアミド中のチオフェ
ノール溶液にt−BuOKを添加し、次いで無水ジメチルホ
ルムアミド中の化合物33を添加する。混合物を一晩かき
まぜ、氷水中に溶解し、酢酸エチルで抽出する。各抽出
物を飽和NaHCO3溶液及び水で洗浄し、統合し、Na2SO4
で乾燥し、真空濃縮する。化合物34が得られ、さらに精
製することなく酸化する。
化合物34をジクロロメタンに溶解し、氷水で冷却す
る。この溶液にm−クロロ過安息香酸をゆっくりと添加
し、混合物を室温で2時間かきまぜ、ろ過する。ろ液を
飽和NaHCO3溶液で2回、飽和Na2SO3溶液で2回そして飽
和NaHCO3溶液で洗浄する。有機相を分離し、各洗浄液を
ジクロロメタンで2回抽出する。統合した抽出物をNa2S
O4上で乾燥し、真空濃縮し、ヘキサン中の酢酸エチル混
合物から再結晶させ化合物35を形成させる。
例5 替わりの合成 上記の合成の替わりとして、本発明の化合物は米国特
許第4,847,012号に記載の方法にしたがって調製するこ
とができる。以下に24−エピ−26,27−ジホモ−1α,25
−ジヒドロキシビタミンD2の調製について示す。この化
合物は従来公知の24−エピ−1α,25−ジヒドロキシビ
タミンD2とは26,27位置での同族化において異なる。こ
の技術分野では容易に明らかなように、以下に述べる合
成は縮合段階での適切な側鎖ユニット及び/またはビタ
ミンD核を選択することによって他の同族化化合物を作
るのに容易に適用することができる。
24−エピ−26,27−ジホモ−1α,25−ジヒドロキシビ
タミンD2の合成には目標化合物の炭素−(24R)となる
べき炭素中心での所望の(S)立体化学を有する適切な
側鎖ユニットを造りあげること及び所望の最終生成物が
得られるようにその側鎖ユニットを適当な1α−ヒドロ
キシル化ビタミン核と縮合させることが必要である。
先ず、スキーム5を参照すれば、最適に活性な側鎖ユ
ニットの合成は市販品として入手できる(R)−(−)
−3−ヒドロキシ−2−メチルプロピオン酸41を臭化エ
チルマグネシウムによりジオール42に転換することから
なる。これをトシレート43に転換した後アルカリ性DMF
中のチオフェノキシドカリウムで処理してスルフィド44
を得た。これは次に3−クロロ過安息香酸により酸化し
てスルホン45とした。スルホン45の非常に阻害されたヒ
ドロキシは標準の方法では保護することができなかっ
た。しかしながら、トリエチルアミン中のトリエチルシ
リルトリフラートの使用によって首尾よく保護され、保
護されたスルホン46が得られた。
所望の24−エピ−26,27−ジホモ−1α,25−ジヒドロ
キシビタミンD2の調製にはスキーム6が参照される。ス
キーム6において、上記の操作によって得られた(4S)
−3−エチル−2−メチル−5−フェニルスルホニル−
3−トリエチルシリロキシペンタン46を、クットナー
ら、ジャーナル・オブ・オルガニック・ケミストリー
(Kutner et al.,J.Org.Chem.)53,3450(1988)の一般
的な操作を用い、公知の1α−ヒドロキシビタミンD−
22アルデヒド誘導体47と反応させた。この縮合で構造48
で表わされる側鎖付加体が得られ、これは次に金属アマ
ルガムによって還元され、ヒドロキシ保護された(24
R)−26,27−ジホモ−1α,25−ジヒドロキシビタミンD
2 49が得られる。ヒドロキシ保護基を標準的な操作によ
って除去することによって所望の24−エピ−26,27−ジ
ホモ−1α,25−ジヒドロキシビタミンD2 50が得られ
る。
(4S)−3−エチル−4−メチル−5−フエニルスルホ
ニル−3−(トリエチルシリロキシ)−ペンタン(46) メチル(R)−(−)−3−ヒドロキシ−2−メチル
プロピオン酸3.3g(28mmol)の無水THF5mL溶液を0℃に
冷却し、これをアルゴン雰囲気下、−10℃の臭化エチル
マグネシウム(THF中2Mの55mL)溶液中へ激しくかきま
ぜながら15分かけて滴加した。反応混合物を2時間かき
まぜた後、1:1稀釈塩酸15mLでクエンチした。水相をエ
ーテルで抽出し、無水MgSO4上で乾燥し、ろ過、蒸発に
より3.0g(74%)の粗ジオール42を得た。
粗ジオール42(3g)(20.5mmol)を無水ピリジン8mL
に溶解し、0℃で撹拌下、p−トルエンスルホニルクロ
リド4.7g(24.7mmol)を添加した。混合物を16時間0℃
に保持し、氷水でクエンチした。水相をエーテルで抽出
し、エーテル相を氷冷した1N・HCl、飽和CuSO4溶液、
水、NaHCO3溶液、食塩水で洗浄し、無水MgSO4上で乾燥
し、ろ過、蒸発させた。粗油を酢酸エチル−ヘキサン混
合物を用いシリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製
し、4.4g(73%)のトシレート43を無色の油として得
た。
かきまぜ中のチオフェノール1.62g(14.7mmol)とカ
リウムtert−ブトキシド1.65g(14.7mmol)の無水ジメ
チルホルムアミド5mL輸液中へ無水ジメチルホルムアミ
ド2mL中のトシレート43の3.94g(13.1mmol)を添加し
た。反応混合物を室温で一晩かきまぜ、水上へ注ぎ、エ
ーテルで抽出した。有機相を炭酸ナトリウム水溶液と水
で洗浄し、乾燥した(MgSO4)。溶剤を真空除去し、粗
油をヘキサン−酢酸エチルを用いシリカゲルクロマトグ
ラフィーで精製し、スルフィド44(2.5g)(85%)の無
色の油として得た。
スルフィド44(2.4g,10mmol)を次に乾燥ジクロロメ
タン36mLに溶解し、3−クロロ過安息香酸3.0g(17.4mm
ol)を区分けして時々冷却しながら添加した。混合物を
2時間かきまぜ、10%重炭酸ナトリウムでクエンチし
た。統合した有機抽出物を亜硫酸ナトリウム水溶液、食
塩水で洗浄し、無水MgSO4上で乾燥した。溶剤を真空除
去し、粗油をヘキサン−酢酸エチルを用いシリカゲルフ
ラッシュクロマトグラフィーで精製し、スルホン451.98
g(67%)を無色の液体として得た。
[α]22D:+9.2(C=5.2,CHCl3)分析C14H22O3Sとし
て計算値:C,62.19;H,8.20;S,11.86;測定値:C,62.26;H,
8.14;S,11.85,1HNMR(500MHz,CDCl3)δ1.10(3h,m,4−
CH3)2.30(1H,m,4−CH),2.84(1H,m,5−CH)3.52(1
H,m,5−CH),7.57,7.66および7.92(5H,m,Ar−H).質
量スペクトルm/z(相対強度)271(M++1)(10),265
(8),253(100),241. 乾燥スルホン450.87g(3.2mmol)を無水ジクロロメタ
ン5mLに溶解し、0℃に冷却し、無水トリエチルアミン5
mLを添加し、次いでトリエチルシリルトリフラート3mL
(13mmol)をアルゴン雰囲気下、0℃で添加した。混合
物を室温で1.5時間かきまぜ、エーテルを添加し、エー
テル相を氷冷水、食塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO4)、
蒸発させた。残留物をヘキサン中10%酢酸エチルを用い
フラッシュクロマトグラフィーで精製し、トリエチルシ
リル化スルホン46を1.45g(99%)を得た。1HNMR(500M
Hz,CDCl3)δ1.09(3h,m,4−CH3)2.26(1H,m,4−CH),
2.85(1H,m,5−CH)3.46(1H,m,5−CH),質量スペクト
ルm/z(相対強度)383(38),369(100),355(99),32
5(99),325(35)77,59. 24−エピ−26,27−ジホモ−1α,25−ジヒドロキシビタ
ミンD2(50) 撹拌下のトリエチルシリロキシスルホン46の24mgを指
示薬としてフェナンスロリンを含有する無水テトラヒド
ロフラン300μL溶液中へアルゴン下、−78℃でジイソ
プロピルアミン8μL(51μmol)を添加し、次いでn.B
uLiの15Mヘキサン溶液32μL(51μmol)を添加した。
溶液を−75℃で30分間かきまぜ(オレンジ褐色)、無色
テトラヒドロフラン300μL中の5mg(7.7μmol)の保護
された無水物47を添加し混合物をアルゴン下、−78℃で
1時間かきまぜた。混合物を冷却した飽和NH4Cl溶液で
クエンチし、0℃まで温め、酢酸エチルで抽出し、その
有機相を飽和NaCl溶液で洗浄した。有機相を無水MgSO4
上で乾燥し、ろ過し、蒸発させた。残留物をヘキサン中
10%酢酸エチルを用い分取HPLC(ゾルバックス・シル9.
4x25cmカラム)で精製し、回収無水物108mg及び粗生成
48を6mg得た。
メタノール(1mL)中のNa2HPO4飽和溶液を撹拌下のヒ
ドロキシスルホン481.2mgの無水テトラヒドロフラン10m
L溶液中へ添加し、次いで無水Na2HPO4粉末160mgを添加
した。混合物を0℃に冷却し、新鮮な5%ナトリウムア
マルガム(cca400mg)を添加した。混合物を5℃で20時
間かきまぜた。1:1ヘキサン・酢酸エチル混合物(5mL)
を次に添加して有機層をデンントした。固形物を酢酸エ
チル−ヘキサンで3回以上旋錠した。統合した有機相を
飽和NaCl溶液で洗浄し、セプパク(SepPak)カートリッ
ジでろ過し、蒸発させた。HPLC(ゾルバックス・シル9.
4x25cmカラム)(ヘキサン中10%酢酸エチル)による最
終的な精製により0.650mg(66%)の保護されたビタミ
ンD2類似体49を得た。
49を0.5mLk無水テトラヒドロフランに溶解し、テトラ
ヒドロフラン中のフツ化テトラブチルアンモニウム0.5m
Lを添加した。混合物をアルゴン下、55℃で1時間かき
まぜ、冷却し、5mLのエーテルを添加した。有機相を10
%NaHCO3溶液、食塩水で洗浄し、無水MgSO4上で乾燥
し、ろ過し、蒸発させた。残留物をヘキサン中の20%2
−プロパノール中に溶解し、シリカゲルセプパクカラム
を通した。ヘキサン中20%−プロパノール中の分取HPLC
(ゾルバックス・シル9.4x25cmラム)により126μg(3
5%)の24−エピ−26,27−ジホモ−1α,25−ジヒドロ
キシビタミンD2 50を得た。
24−エピ−26,27−ジホモ−1α,25−ジヒドロキシビ
タミンD2は次のスペトル性を示した:UV(EtOH)λmax26
4nm,λmin228nm;MSm/z(相対強度)456(M+,6),438(1
0),420(8),402(4),352(10),269(6),251
(8),135(28),134(33),87(100),57(35);1HN
MR(CDCl3)δ0.55(3H,S18−CH3),0.97(3H,d,J=6.9
Hz,28−CH3),1.01(3H,d,J=6.6Hz,21−CH3),4.23(1
H,m,3−H),4.43(1H,m,1−H),4.99(1H,br s,19Z
−H),5.30(2H,m,22−Hおよび23−H),5.31(1H,b
r,s.19E−H),6.01(1H,d,J=11.25Hz,7−H),6.37
(1H,d,J=11.3 Hz,6−H),精密質量C30H48O3とし
て:計算値456.3603.測定値456.3603. 26,27−ジホモ−1α−ヒドロキシビタミンD2;29,27−
ジホモ−1α−ヒドロキシ−24−エピ−ビタミンD2;及
び26,27−ジホモ−1,25−ジヒドロキシ−24−エピ−ビ
タミンD2の生物学的活性 新しい類似体をビタミンD−欠乏ラットで試験した。
これらの結果は1α−ヒドロキシビタミンD2、1α−ヒ
ドロキシ−24−エピ−ビタミンD2及び1,25−ジヒドロキ
シ−24−エピ−ビタミンD2の26,27−ジホモ体は従来公
知の26,27−ジホモ化1,25−ジヒドロキシビタミンD3
たは22−デヒドロ−1,25−ジヒドロキシビタミンD3化合
物とは非常に異なった生物学的活性範囲を有しているこ
とを示している。下記の第1〜4表に代表的な検定結果
を示す。これらの検定には腸内カルシウム輸送活性(S/
M比)及び血清カルシウムレベルで表わされる骨のミネ
ラル化の試験が含まれる。これらの検知は標準操作(米
国特許第4,588,716号参照)に準じて行った。第5表は2
6,27−ジホモ−24−エピ−1,25−ジヒドロキシビタミン
D3と比較した26,27−ジホモ−24−エピ−1α−ヒドロ
キシビタミンD2と26,27−ジホモ−1α−ヒドロキシビ
タミンD2の細胞分化活性を示す。NBT(ニトロブルーテ
ロラゾリウム還元)及びHL−60細胞の食細胞(食細胞作
用検定)分化データは標準操作(米国特許第4,973,584
号参照)に準じて行った試験から得られた。
第1表のデータは26,27−ジホモ−24−エピ−1α,25
−ジヒドロキシビタミンD2が腸内カルシウム輸送刺激に
骨からのカルシウム移動とともに高度の活性を示すこと
を示す。このD2類似体の活性は1,25−ヒドロキシビタミ
ンD3とほぼ同じであることが示されている。
第2〜4表は新しい類委体、26,27−ジホモ−1α−
ヒドロキシビタミンD2と26,27−ジオホモ−24−エピ−
1α−ヒドロキシビタミンD2が骨からのカルイウム移動
または腸内カルシウム輸送刺激に対する活性がないか僅
かであることを示す。しかしながら、第4表に見られる
ように、26,27−ジホモ−24−エピ−1α−ヒドロキシ
ビタミンD2化合物は骨の灰分をコントロール値よりも少
なくしており、それが残存する内性ビタミンDと拮抗す
ることを示唆している。同様に、この化合物は血清カル
シウム濃度をビタミンD−欠乏のコントロール値以下に
減少させており、この化合物がビタミンD拮抗剤(アン
タゴニスト)として作用することの追加の証拠を提供し
ている。これらの結果はこの化合物が抗過カルシウム血
症薬として相当重要なものであり、悪性の過カルシウム
血症、上皮小体機能亢進症、一般的な過カルシウム血症
及びビタミンD中毒過カルシウム血症などの症状に使用
できるものであることを示唆している。
第5表のデータは26,27−ジホモ−1α−ヒドロキシ
ビタミンD2が比較的高い分化活性、すなわち、26,27−
ジホモ−24−エピ−1,25−ジヒドロキシビタミンD3とほ
ぼ同じ活性を持っていることを示している。これに反
し、26,27−ジホモ−24−エピ−1α−ヒドロキシビタ
ミンD2はもしあるとしても僅かの分化活性である。
各グループは6匹のラットからなる。結果は平均±標
準偏差。
試験動物は実験前3−4週間0.2%Ca、.3%リンに維
持した。ビタミンD化合物はエタノール50μlで頸静脈
注射により投与し、19時間後、ラットを殺して血清カル
シウム及び腸内カルシウム輸送を測定した。
ラットには3週間0.02%カルシウム、0.3%リンのビ
タミンD−欠乏餌を与え、その後上記の投与量を毎日95
%エタノール0.05mlにいれ腹膜内注射で7日間与えた。
測定は最後の投与後24時間に行った。各グループは6匹
のラットがおり、データは平均値±SEM(標準偏差)で
示す。
このように上記の検定は新しい化合物、26,27−ジホ
モ−1α−ヒドロキシビタミンD2及び26,27−ジホモ−
1α−ヒドロキシ−24−エピ−ビタミンD2が明瞭な独特
の活性特性を示すことを実証している。26,27−同族化
エピ類似体は骨の灰分パーセント及び骨の全灰分を減少
させ、それが動物中に見出される残存する内性ビタミン
Dのどれかと拮抗することを示している。これの証拠と
して、そのエピ化合物は血清カルシウムを低カルシウム
餌で飼育された動物の場合のコントロール値以下に減少
させる。これら2つの証拠はこの化合物のこの技術分野
で独特な拮抗剤としての性質を示している。それゆえ、
新しい26,27同族化エピ化合物は、特に、有用な治療薬
品のレパートリーに価値ある追加を示すものであり、異
なった出所の過カルシウム血症の場合に好適に用いられ
うる。
治療目的に、本発明の新化合物は、この技術分野で公
知の在来の方法によって、無害の溶媒中の溶液として、
または適当な溶媒または担体中の懸濁液、分散液とし
て、または固体の担体とともに丸薬、錠剤、カブセルと
して調合することができる。この化合物は適当な殺菌し
た溶液として注射または静脈注入によって、または消化
管を通じる液体または固体薬として好適に投与すること
ができる。1日当たり1μgから50μgの投与が、特に
1α−ヒドロキシ−24−エピ−ビタミンD2の場合、治療
目的には適切であるが、その投与量はこの技術分野でよ
く理解されているように、治療すべき疾病、患者の感応
に応じて調整される。新しいエピ化合物はその作用に特
異性があるから、カルシウム輸送刺激のみが所望される
場合に単独で投与するのが適しており、また、ある程度
の骨のミネラル移動が(カルシウム輸送刺激とともに)
好ましいと考えられる場合には他の活性ビタミンD化合
物、例えば、1α−ヒオロキシビタミンD2またはD3の段
階的な投与とともに投与するのが適当している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 シユノーズ,ハインリツヒ コンスタン チン アメリカ合衆国 53705 ウイスコンシ ン マデイソン サミツト アベニユー 1806 (72)発明者 パールマン,カトー レオナルド アメリカ合衆国 53711 ウイスコンシ ン マデイソン チツペワ コート 1 (56)参考文献 特表 昭61−501447(JP,A) 特表 昭61−502257(JP,A) 特表 昭60−501261(JP,A) 特表 昭62−500301(JP,A) 特表 昭62−501505(JP,A) 国際公開89/10352(WO,A1)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の一般式を有するビタミンD化合物。 (式中、炭素24の配置はRまたはSであってよく、nは
    1から5の値を持つ整数であり、X1は水素またはヒドロ
    キシ保護基から選ばれ、X2は水素、ヒドロキシ、及び保
    護されたヒドロキシから選ばれ、X3は水素、ヒドロキ
    シ、及び保護されたヒドロキシから選ばれ、R3は1〜6
    個の炭素原子を有する低級アルキル基、ヒドロキシ、保
    護されたヒドロキシ、水素またはフッ素から選ばれ、R1
    とR2は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ
    1〜6個の炭素原子を有する低級アルキル基、またはフ
    ェニル基から選ばれるが、ただしnが1である場合、
    R1、R2及びR3がすべてメチルであることはなく、nが1
    であり、R1及びR2がともにメチルである場合、R3が水素
    もしくはヒドロキシであることはなく、または、X2とX3
    がヒドロキシもしくは保護されたヒドロキシでありR3
    水素であるか、もしくはX2とX3がヒドロキシもしくは保
    護されたヒドロキシでありnが1である場合、R1とR
    2は、同じであっても異なっていてもよく、それぞれ2
    〜6個の炭素原子を有する低級アルキル基、またはフェ
    ニル基である。)
  2. 【請求項2】X1及びX2がともに水素であり、X3がヒドロ
    キシである請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】X1及びX3がともに水素であり、X2がヒドロ
    キシである請求項1記載の化合物。
  4. 【請求項4】X1が水素であり、X2及びX3がともにヒドロ
    キシである請求項1記載の化合物。
  5. 【請求項5】26,27−ジホモ−1α−ヒドロキシビタミ
    ンD2
  6. 【請求項6】26,27−ジホモ−1α−ヒドロキシ−24−
    エピ−ビタミンD2
  7. 【請求項7】26,27−ジホモ−1α,25−ジヒドロキシ−
    24−エピ−ビタミンD2
  8. 【請求項8】薬学的に許容される賦形剤とともに請求項
    1記載の化合物を含んでなる骨質量欠損によって特徴付
    けられる疾患の治療用薬剤組成物。
  9. 【請求項9】該化合物が26,27−ジホモ−1α−ヒドロ
    キシビタミンD2である請求項8記載の骨質量欠損によっ
    て特徴付けられる疾患の治療用薬剤組成物。
  10. 【請求項10】該化合物が26,27−ジホモ−1α−ヒド
    ロキシ−24−エピ−ビタミンD2である請求項8記載の骨
    質量欠損によって特徴付けられる疾患の治療用薬剤組成
    物。
  11. 【請求項11】該化合物が26,27−ジホモ−1α,25−ジ
    ヒドロキシ−24−エピ−ビタミンD2である請求項8記載
    の骨質量欠損によって特徴付けられる疾患の治療用薬剤
    組成物。
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