JP2730434B2 - シート状支持体 - Google Patents

シート状支持体

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JP2730434B2 JP32947792A JP32947792A JP2730434B2 JP 2730434 B2 JP2730434 B2 JP 2730434B2 JP 32947792 A JP32947792 A JP 32947792A JP 32947792 A JP32947792 A JP 32947792A JP 2730434 B2 JP2730434 B2 JP 2730434B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シート状支持体に関す
るものである。さらに詳しく述べるならば、本発明は、
シート状基体表面上に、電子線照射により硬化する(以
下、この現象を電子線硬化性と云う)樹脂を主成分とし
て含む組成物の硬化体からなる表面樹脂被覆層を有する
シート状支持体に関するものである。特に、支持体表面
に平滑性、耐水性、高光沢性を付与した、剥離紙、光沢
紙、金属蒸着ラベル用支持体、紙印刷物,ラミネート
紙、コート紙、感熱紙、感圧紙、粘着紙、化粧紙等の製
造に利用するシート状支持体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】今日、紙などのシート状基材の特性を生
かし、その欠点を補うために基材の表面に樹脂被覆層を
設けたシート状支持体が広く用いられ、生活の隅々にま
で浸透している。即ち、紙と樹脂シート夫々の特徴を生
かした複合材料として、紙基材の物性の改善を目的とし
たり、また見栄えの良い光沢感を与える目的で、また紙
基材の地肌の荒れをうめて平滑にする目的で、多くのシ
ート状支持体が利用されている。利用分野も情報、包
装、産業用基材と広範囲に亘っている。
【0003】従来より、こうした紙の表面樹脂被覆層の
形成には、各種樹脂を適宜選択して配合した樹脂組成物
を水もしくは溶剤に分散もしくは溶解させて、シート状
基材に塗り付け乾燥させて完成させる方法、並びに樹脂
を熔融してシート状基材にラミネートする方法、ホット
メルト塗布する方法などが広く用いられている。
【0004】しかし、前述の樹脂組成物を水もしくは溶
剤に分散させて塗布、乾燥させる方法では、樹脂塗布量
が多くなるほど、またその加工が高速度で行われるほど
大きな乾燥や熔融設備が必要になり、その設置面積や乾
燥、熔融に必要な熱エネルギーが大きくなるとの問題が
ある。また溶剤を用いた塗工方法では、乾燥工程で蒸発
した溶剤を回収する必要があるが、その全てを回収する
ことは難しく、環境対策の面からも好ましくない。
【0005】このような状況において近年、不飽和有機
化合物を主成分とする樹脂組成物をシート状基材に塗布
し、これに電子線を照射して、これを硬化させ、樹脂被
覆層を形成し、シート状支持体を得る、いわゆる電子線
硬化技術を用いたシート状支持体の製造方法が用いられ
るようになった。この方法によれば、乾燥、熔融設備が
不要であり、装置がコンパクトであり、しかも溶剤を大
気に放出することがないなどの利点がある。
【0006】電子線硬化技術を用いて樹脂組成物を硬化
させる方法では、高いエネルギーを持つ電子線を照射
し、これを塗布層内部まで浸透して樹脂組成物を硬化さ
せるものであって、得られる樹脂被覆層は硬く、その表
面は高い光沢を有し、また耐水性にも優れているなどの
利点を有している。しかし、樹脂被覆層が硬いため、シ
ート状支持体は、全体としては柔軟性が乏しく、折り曲
げたときに樹脂被覆層がヒビ割れを発生してしまう欠点
を有している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の問題点
を解決し、電子線の照射により硬化しうる樹脂を主成分
として含む組成物の硬化体からなる表面樹脂被覆層を有
するシート状支持体において、折り曲げても亀裂を発生
しない柔軟性を有し、しかも高い光沢感と表面平滑性、
耐水性とを兼ね備えたシート状支持体を提供しようとす
るものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のシート状支持体
は、シート状基体と、前記シート状基体の少なくとも一
表面上に形成され、かつ電子線照射により硬化し得る不
飽和有機化合物を主成分として含む組成物の硬化体から
なる表面樹脂被覆層とを有し、前記不飽和有機化合物
が、アクリロイルモルホリンおよびウレタンオリゴマー
を含有し、前記ウレタンオリゴマーが、下記の特性: 1)末端にアクリロイル基を有すること、 2)ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により測定
した数平均分子量が、ポリスチレン換算で2000〜1
2000であること、 3)下記(1)式で表されるアクリル当量が1000〜
6000であること、 アクリル当量=A/B (1) A:GPCにより測定した数平均分子量(ポリスチレン
換算) B:ウレタンオリゴマー1分子中のアクリロイル基の数 を有することを特徴とする、シート状支持体である。
【0009】一般に、電子線硬化性樹脂の硬化体からな
る表面樹脂被覆層を有するシート状支持体は、製造設備
がコンパクトになり、溶剤使用を用いる必要もなく、ま
た、シート状基体が加熱されることがないため寸法安定
性にも優れ、さらに顔料を多く配合できるなどの利点を
有している。しかし、反面、表面樹脂被覆層が硬く、シ
ート支持体を折曲げたときに、大きな亀裂が発生してし
まうという品質上の欠点を有していた。
【0010】従来より、柔軟な塗膜を形成するためにウ
レタンアクリレートが使用されているが、塗料とした場
合の粘度を下げるためにオリゴマーの分子量を下げた
り、比較的分子量の低いアクリレートモノマーで希釈さ
れるのが一般的である。しかし、オリゴマーの分子量低
下は架橋密度の増大をまねき、樹脂硬化層を硬くする。
また、希釈モノマーの使用も柔軟性を劣化させる。
【0011】本発明者らは、上記問題の解決方法につい
て種々検討した結果、電子線硬化性不飽和有機化合物と
して、特定のウレタンオリゴマーとアクリロイルモルホ
リンとを含有させることにより、上記柔軟性の問題を解
決し、シート状支持体を折り曲げた場合に発生する亀裂
を完全に防止し得ることを見出し、本発明を完成させ
た。
【0012】本発明に用いられる樹脂被覆層形成用の電
子線硬化性塗料組成物は、ウレタンオリゴマー及びアク
リロイルモルホリンより構成される。前記ウレタンオリ
ゴマーは、末端にアクリロイル基を有するものであり、
その分子量は、GPCにより求めた数平均分子量がポリ
スチレン換算で2000〜12000であり、かつ前記
(1)式で求められるアクリル当量が1000〜600
0であることが必要である。
【0013】分子量が12000を越えると樹脂の粘度
が高く、塗布性が悪くなり、2000未満では架橋密度
が高くなり、樹脂が硬くなって柔軟性が劣ってしまう。
また、アクリル当量が6000を越えると、硬化速度が
遅くなり塗膜の充分な柔軟性が得られなくなり、100
0未満では架橋密度が高くなり、樹脂が硬くなって柔軟
性が劣ってしまう。
【0014】前記ウレタンオリゴマーの、樹脂被覆層形
成用塗料組成物中における含有率は20〜70重量%で
あることが好ましく、さらに好ましくは30〜60重量
%である。ウレタンオリゴマーの含有率が70%以上で
は粘度が著しく高くなり、塗布性能が悪化し、20%
では硬化速度が低下し、塗膜の充分な柔軟性が得られ
ないことがある。
【0015】アクリロイルモルホリンは、塗料組成物中
で反応性希釈剤として作用し、硬化速度が早く、形成さ
れた塗膜を強靱にする。前記アクリロイルモルホリンの
含有量は、樹脂被覆層形成用塗料組成物中に10重量%
以上含有されることが好ましく、特に20重量%以上が
より好ましい。10重量%未満では塗膜に十分な強靱性
を伴った柔軟性が付与出来ないことがある。
【0016】本発明に用いられる電子線硬化性塗料組成
物には、必要に応じて、下記の電子線硬化性不飽和有機
化合物を含有させても良い。このような有機化合物は、
電子線照射によりラジカルを発生し架橋反応する末端基
を有するものであって、例えば1分子中に1個のアクリ
ロイル基、メタクリロイル基、およびビニル基から選ば
れた二重結合を有する単官能アクリル系モノマー、単官
能メタクリル系モノマー、単官能ビニル系モノマー、並
びに1分子中に少なくとも2個以上のアクリロイル基、
メタクリロイル基、およびビニル基から選ばれた二重結
合を有する多官能アクリル系モノマー、メタクリル系モ
ノマー、ビニル系モノマーから選ばれる。
【0017】さらに具体的に述べるならば、単官能アク
リル、メタクリル、およびビニル系モノマーは、スチレ
ン、N−ビニルピロリドン、メチルアクリレート、エチ
ルアクリレート、ブチルアクリレート、2−エチルヘキ
シルアクリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレー
ト、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、2−ヒドロ
キシプロピルアクリレート、2−ヒドロキシブチルアク
リレート、2−ヒドロキシブチルメタクリレート、イソ
オクチルアクリレート、ラウリルアクリレート、テトラ
ヒドロフルフリルアクリレート、フェノオキシエチルア
クリレート、シクロヘキシルアクリレート、シクロヘキ
シルメタクリレート、ベンジルアクリレート、イソボロ
ニルアクリレート、エチレンオキサイド変性フェノキシ
アクリレート、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレ
ート、アルキルフェノキシポリエチレングリコールアク
リレートなどから選ばれることが好ましい。
【0018】多官能アクリル、メタクリル、およびビニ
ル系モノマー、1,4−ブタンジオールジアクリレー
ト、1,4−ブタンジオールジメタクリレート、1,6
−ヘキサンジオールジアクリレート、1,6−ヘキサン
ジオールジメタクリレート、1,9−ノナンジオールジ
アクリレート、ジエチレングリコールジアクリレート、
トリエチレングリコールジアクリレート、ネオペンチル
グリコールジアクリレートジアクリレート、トリメチロ
ールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトール
トリアクリレートおよび、ジビニルベンゼンなどから選
ばれることが好ましい。
【0019】本発明の塗料組成物中に含有される有機化
合物は、勿論上記のものに限定されないが、樹脂被覆層
に可塑性を付与する場合には、単官能モノマーを使用す
ることが特に好ましい。
【0020】本発明の樹脂被覆層の塗布量は、1〜60
g/m2 であることが好ましい。塗布量が1g/m2
り少ないと本発明の効果を十分に発揮することが難し
く、また塗布工程でピンホール発生などの問題が生じる
ことがあり、また塗布量が60g/m2 を越えるとコス
トの点で実用的でないことがある。
【0021】本発明に用いる電子線硬化性塗料組成物中
には、必要に応じて顔料を含有させることができる。顔
料としては、二酸化チタン(アナターゼ型、およびルチ
ル型)、硫酸バリウム、炭酸カルシウム、酸化アルミニ
ウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウ
ム、カオリン、タルク、クレーなどがいずれも使用可能
である。顔料の含有量は、塗料組成物の全固形分重量の
80重量%以下であることが好ましい。それが80重量
%を超えると、得られる樹脂塗布層の柔軟性が低下し、
膜割れを生ずることがある。
【0022】顔料を電子線硬化性塗料組成物中に分散す
るには、3本ロールミル(スリーロールミル)、2本ロ
ールミル(ツーロールミル)、カウレスディゾルバー、
ホモミキサー、サンドグラインダー、プラネタリーミキ
サー、および超音波分散機などを使用することができ
る。
【0023】また、成型面表面あるいは紙やプラスチッ
クなどのシート状基体表面に樹脂組成物を塗布する方法
としては、例えばバーコート法、ブレードコート法、ス
クイズコート法、エアーナイフコート法、ロールコート
法、グラビアコート法およびトランスファーコート法等
のいずれを用いても良い。更にこのために、ファウンテ
ンコーターあるいはスリットダイコーター方式を用いる
こともできる。特に金属製ドラムの表面を成型面として
使用する場合には、成型面表面に傷を付けないための配
慮からゴムロールを使用するロールコート法あるいはオ
フセットグラビアコート法が用いられ、さらには非接触
タイプのファウンテンコーターやスリットダイコーター
法が有利に用いられる。
【0024】電子線照射に用いられる電子線加速器とし
ては、とくにその方式を限定するものではなく、例えば
バンデグラーフ型スキャニング方式、ダブルスキャニン
グ方式、カーテンビーム方式などの電子線照射装置を使
用することができるが、この中でも比較的安価で大出力
の得られるカーテンビーム方式のものが有利に用いられ
る。電子線照射の際の加速電圧は100〜300kvであ
ることが好ましく、吸収線量としては、0.1〜6Mra
d であることが好ましく、0 .5〜5Mrad が特に好ま
しい。
【0025】電子線照射時における雰囲気中の酸素濃度
は500ppm 以下であることが好ましい。酸素濃度が5
00ppm を超えると、酸素が重合反応の遅延剤として働
き、樹脂組成物の硬化が不十分になることがある。但
し、電子線硬化性シート状支持体の表面平滑性を得るこ
とを目的として、紙基体上に塗布した電子線硬化塗布液
に金属ドラムやプラスチックフィルムなどの適宜な成型
面を押しあてる場合には、電子線照射中に電子線硬化塗
布液が直接空気に触れることがなく、従って電子線照射
時における雰囲気中の酸素濃度を特に低減させる必要は
ないが、電子線照射によるオゾン発生を抑制する目的
で、あるいは電子線が通過する際に発熱するウィンドウ
の冷却等の目的で不活性ガスを使用することにはもちろ
ん支障はない。
【0026】本発明で用いられるシート状基材として
は、特別の制限はないが、天然パルプを主成分とする原
紙が有利に用いられる。
【0027】天然パルプを主成分とする原紙としては、
広葉樹パルプ、針葉樹パルプ、広葉樹針葉樹混合パルプ
などの木材パルプからなる原紙や、クラフトパルプ、サ
ルファイトパルプ、ソーダパルプなどの晒パルプからな
る原紙が使用できる。また、合成パルプ、合成繊維を含
むパルプから製造された原紙を使用することもできる。
【0028】本発明において、シート状基材として使用
する原紙には、通常の各種添加剤、例えば乾燥紙力増強
剤(カチオン化澱粉、カチオン化ポリアクリルアミド、
およびアニオン性ポリアクリルアミドなど)、サイズ剤
(脂肪酸塩、ロジン、マレイン化ロジン、カチオン化サ
イズ剤、および反応性サイズ剤など)、填料(クレー、
タルク、カオリン、炭酸カルシウム、水酸化マグネシウ
ム、および酸化マグネシウムなど)、湿潤紙力増強剤
(メラミン樹脂、およびエポキシ化ポリアミド樹脂な
ど)、定着剤(硫酸アルミニウム、およびカチオン化澱
粉など)、pH調節剤(苛性ソーダ、および炭酸ソーダ
など)などを1種以上含むことができる。
【0029】また、水溶性高分子添加剤、表面サイズ
剤、無機電解質、吸湿性物質、顔料、pH調節剤、染
料、帯電防止剤、ポリビニルアルコール、およびカルボ
キシ変性ポリビニルアルコール、などの1種以上を含む
処理液でタブサイズ、またはサイズプレスされたもので
あってもよい。
【0030】さらに、シート状基材として、プラスチッ
クフィルムや、いわゆる合成紙を使用することもでき
る。また、ポリプロピレン樹脂やポリエチレン樹脂など
のポリオレフィン系樹脂を含む熱可塑性樹脂組成物を溶
融押出法で形成したフィルムをシート状基材として使用
することもできる。
【0031】シート状基材として使用する、プラスチッ
クフィルムや合成紙には、必要に応じて、顔料(クレ
ー、タルク、カオリン、炭酸カルシウム、二酸化チタ
ン、水酸化マグネシウムなど)、分散剤(ステアリン酸
亜鉛などの金属石鹸や各種の界面活性剤など)、有色顔
料などを含有することができる。
【0032】また本発明のシート状支持体では、上記の
樹脂被覆層を形成した面とは反対側の面もまた樹脂組成
物で被覆することができる。この場合、樹脂被覆層は電
子線照射により硬化する樹脂組成物であってもよいし、
他の方法で塗工された樹脂塗布層、例えば水溶性樹脂を
主成分とする樹脂組成物の塗布層、溶剤系樹脂を主成分
とする樹脂組成物の塗布層、あるいはまた熱可塑性樹脂
を主成分とする樹脂組成物を熔融押し出し法で塗工した
被覆層であってもよい。
【0033】
【実施例】以下、実施例により本発明の構成及び効果を
更に説明するが、もちろん本発明はこれらの態様に制限
されるものではない。 実施例1 下記の組成の混合物をペイントコンディショナーで1時
間混合分散し、樹脂被覆層形成用塗料組成物(組成物
1)を調製した。この組成物を、秤量100g/m2
紙基体の1表面上に、ワイヤーバーを用いて、硬化後の
塗布量が25g/m2 になるように塗布し、この塗布層
を成型面として使用するクロムメッキを施した金属板の
表面上に押し当て、紙基体の背面から加速電圧:250
kv、吸収線量:2Mrad の条件で電子線を照射し、塗布
層を硬化させて、紙基体と合体した表面樹脂被覆層を形
成し、得られたシート状支持体を金属板表面から樹脂硬
化層を剥離した。
【0034】 組成物1 成 分 配合量 ウレタン樹脂(商標:ビームセット 505B、荒川化学製) 50重量部 (数平均分子量:約6000、アクリル当量:3000の 2官能アクリレートオリゴマー) アクリロイルモルホリン(商標:ACMO、興人製) 35重量部 ラウリルアクリレート(商標:LA、大阪有機化学製) 15重量部
【0035】得られたシート状支持体の柔軟性を下記の
ようにして評価した。シート状支持体を樹脂被覆層を形
成した側とは反対方向に180°折曲げ、樹脂被覆層の
亀裂の有無を目視で評価し、全く亀裂のないものを3
点、若干亀裂が認められるものを2点、大きな亀裂が認
められるものを1点とする3段階で評価した。3点およ
び2点のものは実用性があるが、1点のものは実用に耐
えない。評価結果を表1に示す。
【0036】実施例2 実施例1と同様の操作により、シート状支持体を作製し
た。ただし樹脂被覆層形成用塗料組成物として、下記の
組成物2を使用した。実施例1と同様にして行なった評
価結果を表1に示す。
【0037】 組成物2 成 分 配合量 ウレタン樹脂(商標:UK−6087、三菱レーヨン製) 50重量部 (数平均分子量:約10000 、アクリル当量:5000の 2官能アクリレートオリゴマー) アクリロイルモルホリン(商標:ACMO、興人製) 35重量部 ラウリルアクリレート(商標:LA、大阪有機化学製) 15重量部
【0038】実施例3 実施例1と同様の操作により、シート状支持体を作製し
た。ただし樹脂被覆層形成用塗料組成物として、下記の
組成物3を使用した。実施例1と同様にして行なった評
価結果を表1に示す。
【0039】 組成物3 成 分 配合量 ウレタン樹脂(商標:ニューフロンティアR−1204、 第一工業製薬製) 50重量部 (数平均分子量:約3400、アクリル当量:1700の 2官能アクリレートオリゴマー) アクリロイルモルホリン(商標:ACMO、興人製) 35重量部 ラウリルアクリレート(商標:LA、大阪有機化学製) 15重量部
【0040】実施例4 実施例1と同様の操作により、シート状支持体を作製し
た。ただし樹脂被覆層形成用塗料組成物として、下記の
組成物4を使用した。実施例1と同様にして行なった評
価結果を表1に示す。
【0041】 組成物4 成 分 配合量 ウレタン樹脂(商標:ビームセット 505B、荒川化学製) 65重量部 (数平均分子量:約6000、アクリル当量:2000の 2官能アクリレートオリゴマー) アクリロイルモルホリン(商標:ACMO、興人製) 25重量部 ラウリルアクリレート(商標:LA、大阪有機化学製) 10重量部
【0042】実施例5 実施例1と同様の操作により、シート状支持体を作製し
た。ただし樹脂被覆層形成用塗料組成物として、下記の
組成物5を使用した。実施例1と同様にして行なった評
価結果を表1に示す。
【0043】 組成物5 成 分 配合量 ウレタン樹脂(商標:ビームセット 505B、荒川化学製) 35重量部 (数平均分子量:約6000、アクリル当量:2000の 2官能アクリレートオリゴマー) アクリロイルモルホリン(商標:ACMO、興人製) 45重量部 ラウリルアクリレート(商標:LA、大阪有機化学製) 20重量部
【0044】実施例6 実施例1と同様の操作により、シート状支持体を作製し
た。ただし樹脂被覆層形成用塗料組成物として、下記の
組成物6を使用した。実施例1と同様にして行なった評
価結果を表1に示す。
【0045】 組成物6 成 分 配合量 ウレタン樹脂(商標:ビームセット 505B、荒川化学製) 50重量部 (数平均分子量:約6000、アクリル当量:3000の 2官能アクリレートオリゴマー) アクリロイルモルホリン(商標:ACMO、興人製) 35重量部 2−エチルヘキシルアクリレート 15重量部 (商標:アクリル酸2−エチルヘキシル,モノマー、和光純薬製)
【0046】実施例7 実施例1と同様の操作により、シート状支持体を作製し
た。ただし樹脂被覆層形成用塗料組成物として、下記の
組成物7を使用した。実施例1と同様にして行なった評
価結果を表1に示す。
【0047】 組成物7 成 分 配合量 ウレタン樹脂(商標:ビームセット 505B、荒川化学製) 50重量部 (数平均分子量:約6000、アクリル当量:3000の 2官能アクリレートオリゴマー) アクリロイルモルホリン(商標:ACMO、興人製) 35重量部 アルキルフェノキシポリエチレングリコールアクリレート 15重量部 (商標:ニューフロンティア NP−2、第一工業製薬製)
【0048】実施例8 実施例1と同様の操作により、シート状支持体を作製し
た。ただし樹脂被覆層形成用塗料組成物として、下記の
組成物8を使用した。実施例1と同様にして行なった評
価結果を表1に示す。
【0049】 組成物8 成 分 配合量 ウレタン樹脂(商標:ビームセット 505B、荒川化学製) 50重量部 (数平均分子量:約6000、アクリル当量:3000の 2官能アクリレートオリゴマー) アクリロイルモルホリン(商標:ACMO、興人製) 35重量部 ラウリルアクリレート(商標:LA、大阪有機化学製) 15重量部 ルチル型二酸化チタン 60重量部 (商標:タイペークCR−58、石原産業製)
【0050】実施例9 実施例1と同様の操作により、シート状支持体を作製し
た。ただし紙基体として、秤量160g/m2 のものを
使用した。実施例1と同様にして行なった評価結果を表
1に示す。
【0051】比較例1 実施例1と同様の操作により、シート状支持体を作製し
た。ただし樹脂被覆層形成用塗料組成物として、下記の
組成物9を使用した。実施例1と同様にして行なった評
価結果を表1に示す。
【0052】 組成物9 成 分 配合量 ウレタン樹脂(商標:BS-550B、荒川化学製) 50重量部 (数平均分子量:約1900、アクリル当量:630 の 3官能アクリレートオリゴマー) アクリロイルモルホリン(商標:ACMO、興人製) 35重量部 ラウリルアクリレート(商標:LA、大阪有機化学製) 15重量部
【0053】比較例2 実施例1と同様の操作により、シート状支持体を作製し
た。ただし樹脂被覆層形成用塗料組成物として、下記の
組成物10を使用した。実施例1と同様にして行なった
評価結果を表1に示す。
【0054】 組成物10 成 分 配合量 ウレタン樹脂(商標:ニューフロンティア R−1301、 第一工業製薬製) 50重量部 (数平均分子量:約2100、アクリル当量:700 の 3官能アクリレートオリゴマー) アクリロイルモルホリン(商標:ACMO、興人製) 35重量部 ラウリルアクリレート(商標:LA、大阪有機化学製) 15重量部
【0055】比較例3 実施例1と同様の操作により、シート状支持体を作製し
た。ただし樹脂被覆層形成用塗料組成物として、下記の
組成物11を使用した。実施例1と同様にして行なった
評価結果を表1に示す。
【0056】 組成物11 成 分 配合量 ウレタン樹脂(商標:ビームセット 505B、荒川化学製) 50重量部 (数平均分子量:約6000、アクリル当量:3000の 2官能アクリレートオリゴマー) イソボロニルアクリレート 35重量部 (商標:ライトアクリレート IB−XA、共栄社油脂製) ラウリルアクリレート(商標:LA、大阪有機化学製) 15重量部
【0057】比較例4 実施例1と同様の操作により、シート状支持体を作製し
た。ただし樹脂被覆層形成用塗料組成物として、下記の
組成物12を使用した。実施例1と同様にして行なった
評価結果を表1に示す。
【0058】 組成物12 成 分 配合量 ウレタン樹脂(商標:ビームセット 505B、荒川化学製) 50重量部 (数平均分子量:約6000、アクリル当量:3000の 2官能アクリレートオリゴマー) ポリエチレングリコールジアクリレート 35重量部 (商標:ライトアクリレート 9EG−A、共栄社油脂製) ラウリルアクリレート(商標:LA、大阪有機化学製) 15重量部
【0059】比較例5 実施例1と同様の操作により、シート状支持体を作製し
た。ただし樹脂被覆層形成用塗料組成物として、下記の
組成物13を使用した。実施例1と同様にして行なった
評価結果を表1に示す。
【0060】 組成物13 成 分 配合量 ウレタン樹脂(商標:ビームセット 505B、荒川化学製) 10重量部 (数平均分子量:約6000、アクリル当量:2000の 2官能アクリレートオリゴマー) アクリロイルモルホリン(商標:ACMO、興人製) 65重量部 ラウリルアクリレート(商標:LA、大阪有機化学製) 25重量部
【0061】
【表1】
【0062】
【発明の効果】本発明のシート状支持体は、電子線照射
により硬化する樹脂を主成物として含む組成物の硬化体
からなる表面樹脂被覆層を有するシート状支持体の有す
る欠点であった折り曲げ性を改善したものであり、実用
上極めて有用なものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C09D 175/16 C09D 175/16

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状基体と、前記シート状基体の少
    なくとも一表面上に形成され、かつ電子線照射により硬
    化し得る不飽和有機化合物を主成分として含む組成物の
    硬化体からなる樹脂被覆層とを有し、前記不飽和有機化
    合物が、アクリロイルモルホリンおよびウレタンオリゴ
    マーを含有し、 前記ウレタンオリゴマーが、下記の特性: 1)末端にアクリロイル基を有すること、 2)ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により測定
    した数平均分子量が、ポリスチレン換算で2000〜1
    2000であること、 3)下記(1)式で表されるアクリル当量が1000〜
    6000であること、 アクリル当量=A/B (1) A:GPCにより測定した数平均分子量(ポリスチレン
    換算) B:ウレタンオリゴマー1分子中のアクリロイル基の数 を有することを特徴とする、シート状支持体。
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