JP2726007B2 - ホイール式クレーン - Google Patents

ホイール式クレーン

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JP2726007B2
JP2726007B2 JP18251594A JP18251594A JP2726007B2 JP 2726007 B2 JP2726007 B2 JP 2726007B2 JP 18251594 A JP18251594 A JP 18251594A JP 18251594 A JP18251594 A JP 18251594A JP 2726007 B2 JP2726007 B2 JP 2726007B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はトラッククレーン、ラフ
テレーンクレーン等のホイール式クレーンに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】ホイール式クレーンにおいては、高揚程
または大作業半径を要する作業時(以下、ジブ作業時と
いう)には、図12に示すようにブーム1の先端部(ブ
ームヘッド)2にジブ3を取付け、通常作業時にはこの
ジブ3をブーム1の側面等に格納するようにしている。
【0003】また、ブームヘッド2には、補助シーブ5
と同シーブ5を回転自在に支持するシーブブラケット6
とからなる補助シーブユニット4が前下方(ブーム水平
状態における方向性、以下同じ)に突出して取付けら
れ、補フック7が取付けられた補巻ロープ8が、通常作
業時には図13に示すようにこの補助シーブユニット4
の補助シーブ5に、ジブ作業時にはジブヘッド(ジブ先
端部)3aに設けられたジブポイントシーブ9にそれぞ
れ通されて巻上作業が行われる。
【0004】図12,13中、10はブームヘッド2内
に設けられたアイドラシーブ、11は図示しない主巻ロ
ープが通されるメインシーブ、12はジブ基端部の左右
両側に設けられた二股状のジブフット(片側のみ示
す)、13はこのジブフット12が取付けられるジブ取
付軸(メインシーブ軸を兼用)、14はジブ取付状態で
ジブ3を支持するサスペンションロッドである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のホイ
ール式クレーンによると、図12のジブ作業時に、通常
作業時のみに使用される補助シーブユニット4の重量
分、ブーム先端側重量が増加するため、吊り能力が低下
する 一方、ジブ3は、軽量化によってジブ作業時の吊り能力
を高め、またコンパクトに格納するために、一定の強度
を確保しながら全体をできるだけ細幅に構成するのが望
ましい。
【0006】ところが、ブームヘッド2に対するジブ取
付部分に補助シーブユニット4があることから、ジブフ
ット12を、この補助シーブユニット4を避けてブーム
ヘッド2の外側でジブ取付軸13に取付けざるを得な
い。こうすると、左右のジブフット間隔が大きくなるた
め、ジブ3を、基端側で幅広となった先細の形状とせざ
るを得なくなり、これがジブ3の軽量化、小形化を阻む
要因となっていた。
【0007】なお、ジブ作業時に補助シーブユニット4
をブームヘッド2から取外すことが考えられるが、とく
に、元々空きスペースが殆どない小形のホイールクレー
ンにおいては、同ユニット4の格納スペースを確保する
のが困難等の事情から実際には行われていなかった。
【0008】そこで本発明は、ジブ作業時に、補助シー
ブユニットによるブーム先端側の重量増加がないととも
に、同ユニットがブームヘッドに対するジブの取付けの
邪魔にならないホイール式クレーンを提供するものであ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ブー
ムと、ブームヘッドに着脱可能に取付けられるジブとを
備え、かつ、ブームヘッドに、補巻ロープが通される補
助シーブとこの補助シーブを回転自在に支持するシーブ
ブラケットとからなる補助シーブユニットが設けられる
ホイール式クレーンにおいて、上記ジブが、ブームヘッ
ドに着脱可能に連結されるジブフットを備えたジブ本体
と、ジブ取付状態で上記補巻ロープが通されるジブポイ
ントシーブを備えたジブヘッドとが着脱可能に連結され
て構成され、上記補助シーブユニットが上記ジブヘッド
を兼ねるように、同ユニットのシーブブラケットに、ブ
ームヘッドおよび上記ジブ本体の先端部に対して着脱可
能に取付けられる共通取付部が設けられてなるものであ
る。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、シーブブラケットの共通取付部が、ブームヘッド内
に嵌入しうる幅寸法をもった筒状に形成される一方、ジ
ブ本体の少なくとも先端部が、この共通取付部が嵌合し
うる筒状に形成され、この両者に嵌合状態で一致するピ
ン穴が設けられたものである。
【0011】請求項3の発明は、請求項1または2の構
成において、ブームヘッドに、シーブブラケットの共通
取付部を回転自在に支持するブラケット支持軸と、この
ブラケット支持軸まわりのシーブブラケットの回動を阻
止するブラケット受け軸とが設けられ、一方、シーブブ
ラケットに、上記共通取付部が上記ブラケット支持軸に
支持された状態でブラケット受け軸に係合する円弧状の
当り面が設けられたものである。
【0012】請求項4の発明は、請求項3の構成におい
て、ジブのジブフットがブラケット受け軸に着脱自在に
係合しうる形状に形成されたものである。
【0013】請求項5の発明は、請求項3または4の構
成において、ジブ取付状態でジブ本体とブームヘッドと
の間に懸け渡されてジブの反転を阻止するストッパを具
備し、このストッパの基端部に、ブラケット支持軸に着
脱可能に取付けられるブームヘッド側取付部が設けられ
たものである。
【0014】
【作用】上記構成によると、ジブ作業時に、補助シーブ
ユニットをブームヘッドから取外してジブ本体の先端部
に付け替えることにより、同ユニットをジブヘッドとし
て機能させることができる。すなわち、補助シーブユニ
ットをジブヘッドとして兼用することができる。
【0015】このため、ジブ作業時に、ブーム先端側重
量を軽くすることができる。
【0016】また、同ユニットが、ブームヘッドに対す
るジブ(ジブフット)の取付けの邪魔にならないため、
ジブフットをブームヘッド内に嵌め込んで取付ける構造
をとること、すなわち基端側を含めてジブ全体を細幅に
することが可能となる。
【0017】また、請求項2の構成によると、シーブブ
ラケットの筒状の共通取付部を筒状のジブ本体先端部に
嵌め込んでピン止めするだけで、補助シーブユニットを
ジブヘッドとしてジブ本体に簡単に取付け、また取外す
ことができる。
【0018】一方、請求項3の構成によると、ブームヘ
ッドに対する補助シーブユニットの取付時に、シーブブ
ラケットの当り面をブラケット受け軸に係合させるとい
う簡単な操作で、補助シーブユニットの重量をブラケッ
ト受け軸に支持させることができるため、同ユニットを
二本のピンで取付け、その一方でユニット重量を支える
構成をとった場合と比較して、作業者の労力負担が小さ
くてすむとともに、取付作業を簡単、迅速に行うことが
できる。
【0019】さらに、請求項4の構成によると、補助シ
ーブユニットをブームヘッドに取付けるためのブラケッ
ト受け軸が、ジブ取付時のジブ取付軸として兼用され、
また請求項5の構成によると、ブラケット支持軸がジブ
取付時におけるストッパのブームヘッド側取付軸として
兼用されるため、部品点数が少なく、ブームヘッドの構
造が簡単でコストが安くてすむ。
【0020】
【実施例】本発明の実施例を図1〜図11によって説明
する。
【0021】図1,2にジブ取付状態(ジブ作業状
態)、図3にジブ取外し状態(通常作業状態)をそれぞ
れ示している。
【0022】これら各図において、21はブーム、22
はブームヘッドで、このブームヘッド22の内側にアイ
ドラ、メイン両シーブ23,24、下面外側に主フック
格納金具25がそれぞれ設けられ、クレーン走行時に、
主フック26が主巻ロープ27の巻上げ力によってこの
主フック格納金具25とともにブームヘッド下面側に格
納される。
【0023】28は主フック格納金具25の回動中心軸
を兼ねるブラケット受け軸である。
【0024】また、ブームヘッド22の前面側には、図
3に示すように補助シーブ29とシーブブラケット30
とから成る補助シーブユニットUが取付けられ、ジブ取
付時に、図1,2に示すようにこの補助シーブユニット
Uがジブ先端部に取付けられてジブヘッドとして使用さ
れるようになっている。
【0025】シーブブラケット30には、基端部の下側
に下向き円弧状の当り面31、上側に、ピン穴32aを
備えた四角筒状の共通取付部32がそれぞれ設けられて
いる。
【0026】この補助シーブユニットUは、通常作業時
には、図3に示すようにシーブブラケット30の当り面
31がブームヘッド22内でブラケット受け軸28に係
合した状態で、共通取付部32がブームヘッド22内に
挿入され、ブラケット支持軸33によってブームヘッド
22に取付けられる。
【0027】この取付手順を説明すると、 当り面31をブラケット受け軸28に係合させる。
【0028】 このブラケット受け軸28を中心にユ
ニットU全体を回動させて、共通取付部32のピン穴3
2aとブームヘッド22のピン穴22aの位置合わせを
行う。
【0029】 この両ピン穴32a,22aに跨って
ブラケット支持軸33を挿通させる。
【0030】この取付状態で、補助シーブユニットUの
ブラケット支持軸33まわりの回動がブラケット受け軸
28によって阻止されるとともに、補助シーブユニット
Uの重量、および通常作業中に同ユニットUに作用する
吊り荷重がブラケット受け軸28とブラケット支持軸3
3とによって支えられる。また、ユニットUの取外しは
これと逆の手順で行われる。
【0031】この補助シーブユニット取付構造による
と、同ユニット取付時にユニット重量を支えるための操
作が、当り面31をブラケット受け軸28に引っ掛け係
合させるだけの簡単なものですむため、ピンを差し込ん
でユニット重量を支える場合と比較して、作業者の労力
負担が小さくてすみ、かつ、作業が容易となる。
【0032】また、ユニット取外し時には、ブラケット
支持軸33を抜いた後、補助シーブユニットUを両手で
支えて当り面31をブラケット受け軸28から外せばよ
いため、片手でユニット重量を支えつつ片手でピンを抜
く場合と比較して取外し作業が遥かに楽になる。
【0033】一方、シーブブラケット30の先端に補フ
ック格納金具34が水平軸まわりに回動可能に取付けら
れ、クレーン走行時に、補フック35が補巻ロープ36
の巻上げ力によってこの補フック格納金具34とともに
ブームヘッド下側に格納される(図3の仮想線の状
態)。
【0034】ジブAは、四角パイプ状のジブ本体A1の
先端部に、ジブヘッドとしての補助シーブユニットUが
取付けられて構成される。
【0035】また、ジブ本体A1は、基端側部材37と
先端側部材38とが互いの端部で着脱自在な前後二本の
ピン39,40により連結されて組立・分解可能に構成
され、ジブ不使用時(通常作業時)に分解されて格納さ
れるようになっている。
【0036】ジブ本体A1の基端側部材37は、図4,
5に示すように基端側に左右二股状に分かれた脚部37
a,37aを有し、この両脚部37a,37aの先端
に、ジブ取付時にブラケット受け軸28に係合する下向
き二股状のジブフット41,41が設けられている。
【0037】また、図5に示すように、両脚部37a,
37a間および両ジブフット41,41間に板状のピン
ガイド42,42が設けられ、ジブ固定ピン43がこの
両ピンガイド42,42に跨って挿通されている。
【0038】このジブ固定ピン43は、図5実線で示す
ようにジブフット側に突出するジブ固定位置と、同仮想
線で示すように脚部37a,37a側に引っ込む固定解
除位置との間で前後(ジブ長さ方向)にスライド自在に
設けられ、ジブフット41,41がブラケット受け軸2
8に係合した状態でこのジブ固定ピン43がジブ固定位
置にセットされることにより、ジブフット41,41が
ブラケット受け軸28に対して抜け止めされる。
【0039】44はこのジブ固定ピン43に設けられた
スライド操作用の取手を兼ねるロックプレート、45は
脚部37a,37a間の下面側に設けられたロックプレ
ートで、この両ロックプレート44,45に跨ってピン
46が差し込まれることにより、ジブ固定ピン43がジ
ブ固定位置にロックされる。
【0040】また、図1,2,4に示すように基端側部
材37の先端部上面に回り止め板47が先端側部材38
側に突出して設けられ、後述するジブ取付過程で基端側
部材37に対する先端側部材38の一方向の回動がこの
回り止め板47によって止められる。
【0041】一方、先端側部材38には、先端部にピン
穴38aが左右に貫通して設けられ、ジブ取付時に、補
助シーブユニットUの共通取付部32が、先端側部材3
8の先端部に嵌入された状態で、互いのピン穴32a,
38aにピン48が差し込まれることにより、ジブ本体
Aの先端にジブヘッドとしての補助シーブユニットUが
取付けられてジブAが構成される。
【0042】図1,2中、49はジブ取付状態でブーム
ヘッド22とジブ先端部との間に懸け渡されてジブAを
支持するテンションロープ、50はジブ作業時における
ジブAの反転(煽り)を防止するストッパで、このスト
ッパ50は、先端側がジブ基端部に、基端側がブラケッ
ト支持軸33によってブームヘッド22にそれぞれ取付
けられる。すなわち、補助シーブユニットUをブームヘ
ッド22に取付けるためのブラケット支持軸33が、ジ
ブ取付時にストッパ50の基端側をブームヘッドに取付
けるための軸として兼用される。
【0043】51はストッパ50のジブ側端部が取付け
られるストッパ取付用ブラケットである。
【0044】一方、図6,7に、ジブ本体A1を不使用
時に格納するためのジブ格納部の構成を示している。
【0045】同図において、Lは下部走行体、Cはこの
下部走行体Lのキャリアフレーム、52はこのキャリア
フレームCの前端部に設けられたフロントバンパーで、
このフロントバンパー52の下側にジブ格納部53が設
けられている。
【0046】このジブ格納部53は、下部走行体Lの幅
寸法よりも短い断面U字形の二本のジブ受け枠54,5
5が、前後に隣接する水平状態でフロントバンパー52
の下面に走行体幅方向に、かつ走行体幅内に取付けられ
て構成され、前部ジブ受け枠53にジブ本体A1の先端
側部材37、後部ジブ受け枠54に基端側部材38がそ
れぞれ載置収容される。
【0047】なお、基端側部材37は先端側部材38よ
りも長く形成され、この基端側部材37の長さは、走行
体幅寸法よりも小さく設定されている。
【0048】また、図6,7中、56…は両ジブ受け枠
54,55を一括してフロントバンパー下面に取付ける
ための取付部材、57,57は前部左右両側のアウトリ
ガ、58は前部車輪である。
【0049】次に、ジブAの取付手順を説明する。
【0050】(イ)図6,7に示すようにアウトリガ5
7…を張り、図8に示すようにブーム21を最大限に倒
した状態で、補巻ロープ36(補フック35)を緩め、
補助シーブユニットUをブームヘッド22から取外す。
なお、補巻ロープ36は補フック35および補助シーブ
ユニットUから取外す。
【0051】(ロ)図5、図9に示すようにジブフット
41,41をブラケット受け軸28に係合させ、ジブ固
定ピン43によってロックする。
【0052】(ハ)図9に示すように、基端側部材37
の先端を接地させた状態で、先端側部材38を基端側部
材37の先端部に前連結ピン39のみによって連結す
る。このとき、基端側部材37と先端側部材38は中折
れ状態で連続する。
【0053】また、ストッパ50の基端側をブームヘッ
ド22にブラケット支持軸33によって取付ける。
【0054】(ニ)図10に示すようにテンションロー
プ49の基端側をブームヘッド22に止め付けた後、ブ
ーム21を少し起こして基端側部材37と先端側部材3
8を直線状に連続させ、後連結ピン40によってこれら
を本固定する。このとき、回り止め板47によって先端
側部材38の回り過ぎが防止され、両者が自動的に直線
状に整えられるため、上記本固定作業が簡単となる。
【0055】(ホ)先端側部材38の先端に補助シーブ
ユニットUのシーブブラケット30をピン48によって
取付ける。これにより、ジブAの組立が完了する。
【0056】(ヘ)図11に示すように、ブーム21を
少し倒してジブ角度を変え、テンションロープ49の先
端側をジブAに止め付ける。
【0057】(ト)補巻ロープ36を補助シーブ29に
通し、その先端に補フックを取付ける。
【0058】この後、ブーム21を起こすことにより、
ジブAの取付けが完了する。
【0059】なお、補助シーブユニットUは元通りブー
ムヘッド2に取付けられる。
【0060】また、ジブAの取外しはこれと逆の手順、
操作にて行われ、取外されたジブAは、基端側部材37
と先端側部材38とに分けて下部走行体Lのジブ格納部
53に格納される。
【0061】このように、ジブAを、不使用時には分解
して下部走行体Lに格納するため、ブーム21に格納す
る場合のように狭所でのクレーン作業時にジブAが邪魔
になったり、ブーム重量の増加によって吊り能力が低下
したり、クレーン走行時の視界を妨げたり、走行安定性
を悪化させたりするおそれが一切なくなる。
【0062】他の実施例 (1)上記実施例では、ジブ不使用時にジブ本体A1を
下部走行体Lに格納するようにしたが、同本体A1を従
来のジブ同様、ブーム21に格納するようにしてもよ
い。
【0063】(2)上記実施例では、ジブ本体A1を基
端側部材37と先端側部材38の二つに分けたが、ジブ
長さが長い場合には、三つ以上に分けてもよい。あるい
は、同本体A1をブーム21に格納する場合には本体A
1全体を非分割の一体に構成してもよい。
【0064】(3)上記実施例では、シーブブラケット
30の共通取付部32およびジブ本体A1の先端部を筒
状に形成し、これらを嵌合状態でピン連結する構成をと
ったが、上記実施例におけるジブ本体A1の基端側およ
び先端側両部材37,38同士の連結部分と同様に、共
通取付部32とジブ本体先端部の一方を二股状に形成
し、これらを係合させて二本のピンで連結する構成をと
ってもよい。
【0065】(4)上記実施例では、シーブブラケット
30の円弧状の当り面31をブラケット受け軸28に係
合させた状態で共通取付部32をブラケット支持軸33
に支持させて補助シーブユニットUをブームヘッド22
に取付ける構成をとったが、この補助シーブユニットU
の取付手段として、シーブブラケット30を二本のピン
によってブームヘッド22に取付ける構成をとってもよ
い。
【0066】(5)上記実施例では、補助シーブユニッ
トUをブームヘッド22に取付けるためのブラケット受
け軸28を、ジブ取付時においてジブフット41が係合
するジブ取付軸として兼用し、また、ブラケット支持軸
33をジブ取付時におけるストッパ50のブームヘッド
側取付軸として兼用する構成をとったが、ブラケット受
け軸28とジブ取付軸、およびブラケット支持軸33と
ストッパ取付軸とをそれぞれ別々に設けてもよい。
【0067】さらに、上記実施例ではブラケット受け軸
28が主フック格納金具25の回動中心軸を兼ねる構成
をとったが、これらをブームヘッド22に別々に設けて
もよい。
【0068】また、ブラケット受け軸28をブームヘッ
ド22の左右両側に突出させ、この突出部分(主複格納
金具25よりも外側)にジブフット41を係合させても
よい。この場合、ジブ本体A1の基端部を二股状に形成
し、この二股部の基端部にジブフット41を設ければよ
い。こうした場合でも、ジブ本体A1全体を細幅に形成
できることに変わりはない。
【0069】
【発明の効果】上記のように本発明によるときは、基端
部にジブフットを備えたジブ本体と、ジブポイントシー
ブを備えたジブヘッドとを着脱可能に連結してジブを構
成する一方、補助シーブユニットのシーブブラケット
に、ブームヘッドおよびジブ本体の先端部に対して着脱
可能に取付けられる共通取付部を設けたから、ジブ作業
時に、補助シーブユニットをブームヘッドから取外して
ジブ本体の先端部に付け替えることにより、同ユニット
をジブヘッドとして機能させることができる。すなわ
ち、補助シーブユニットをジブヘッドとして兼用するこ
とができる。
【0070】従って、ジブ作業時に、ブームヘッドから
補助シーブユニットがなくなる分、ブーム先端側重量を
軽くすることができるため、吊り能力を高めることがで
きる。
【0071】また、ジブ取付時に、補助シーブユニット
が、ブームヘッドに対するジブ(ジブフット)の取付け
の邪魔にならないため、ジブフットをブームヘッド内に
嵌め込んで取付ける構造をとることができる。このた
め、基端側を含めてジブ全体を細幅にしてジブの軽量化
およびコンパクト化を図ることができる。
【0072】また、請求項2の発明によると、シーブブ
ラケットの筒状の共通取付部を筒状のジブ本体先端部に
嵌め込んでピン止めするだけで、補助シーブユニットを
ジブヘッドとしてジブ本体に簡単に取付け、また取外す
ことができる。
【0073】一方、請求項3の発明によると、ブームヘ
ッドに対する補助シーブユニットの取付時に、シーブブ
ラケットの当り面をブラケット受け軸に係合させるとい
う簡単な操作で、補助シーブユニットの重量をブラケッ
ト受け軸に支持させることができるため、同ユニットを
二本のピンで取付け、その一方でユニット重量を支える
構成をとった場合と比較して、作業者の労力負担が小さ
くてすむとともに、取付作業を簡単、迅速に行うことが
できる。
【0074】さらに、請求項4の発明によると、補助シ
ーブユニットをブームヘッドに取付けるためのブラケッ
ト受け軸をジブ取付時のジブ取付軸として兼用し、また
請求項5の発明によると、ブラケット支持軸をジブ取付
時におけるストッパのブームヘッド側取付軸として兼用
するため、部品点数が少なく、ブームヘッドの構造が簡
単でコストが安くてすむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示すジブ取付(ジブ作業)状
態の側面図である。
【図2】図1の拡大図である。
【図3】ジブ取外し(通常作業)状態の図2相当図であ
る。
【図4】同実施例におけるジブ本体を構成する基端側お
よび先端側両部材の斜視図である。
【図5】同ジブ本体の基端部の拡大断面図である。
【図6】同実施例におけるジブ格納部の側断面図であ
る。
【図7】図6のVII−VII線断面図である。
【図8】ジブ取付け手順の第1段階を示す側面図であ
る。
【図9】同第2段階を示す側面図である。
【図10】同第3段階を示す側面図である。
【図11】同第4段階を示す側面図である。
【図12】従来技術とその問題点を説明するためのジブ
取付状態の側面図である。
【図13】同ジブ取外し状態の側面図である。
【符号の説明】
A ジブ A1 ジブ本体 37 ジブ本体を構成する基端側部材 38 同先端側部材 38a ピン穴 41,41 ジブフット U 補助シーブユニット 29 同ユニットの補助シーブ 30 同シーブブラケット 31 シーブブラケットの当り面 32 シーブブラケットの共通取付部 32a ピン穴 28 ブームヘッドのブラケット受け軸 33 同ブラケット支持軸 50 ストッパ 50b ストッパのブームヘッド側取付部

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブームと、ブームヘッドに着脱可能に取
    付けられるジブとを備え、かつ、ブームヘッドに、補巻
    ロープが通される補助シーブとこの補助シーブを回転自
    在に支持するシーブブラケットとからなる補助シーブユ
    ニットが設けられるホイール式クレーンにおいて、上記
    ジブが、ブームヘッドに着脱可能に連結されるジブフッ
    トを備えたジブ本体と、ジブ取付状態で上記補巻ロープ
    が通されるジブポイントシーブを備えたジブヘッドとが
    着脱可能に連結されて構成され、上記補助シーブユニッ
    トが上記ジブヘッドを兼ねるように、同ユニットのシー
    ブブラケットに、ブームヘッドおよび上記ジブ本体の先
    端部に対して着脱可能に取付けられる共通取付部が設け
    られてなることを特徴とするホイール式クレーン。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のホイール式クレーンにお
    いて、シーブブラケットの共通取付部が、ブームヘッド
    内に嵌入しうる幅寸法をもった筒状に形成される一方、
    ジブ本体の少なくとも先端部が、この共通取付部が嵌合
    しうる筒状に形成され、この両者に嵌合状態で一致する
    ピン穴が設けられたことを特徴とするホイール式クレー
    ン。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のホイール式クレ
    ーンにおいて、ブームヘッドに、シーブブラケットの共
    通取付部を回転自在に支持するブラケット支持軸と、こ
    のブラケット支持軸まわりのシーブブラケットの回動を
    阻止するブラケット受け軸とが設けられ、一方、シーブ
    ブラケットに、上記共通取付部が上記ブラケット支持軸
    に支持された状態でブラケット受け軸に係合する円弧状
    の当り面が設けられたことを特徴とするホイール式クレ
    ーン。
  4. 【請求項4】 ジブのジブフットがブラケット受け軸に
    着脱自在に係合しうる形状に形成されたことを特徴とす
    る請求項3記載のホイール式クレーン。
  5. 【請求項5】 ジブ取付状態でジブ本体とブームヘッド
    との間に懸け渡されてジブの反転を阻止するストッパを
    具備し、このストッパの基端部に、ブラケット支持軸に
    着脱可能に取付けられるブームヘッド側取付部が設けら
    れたことを特徴とする請求項3または4記載のホイール
    式クレーン。
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