JPS6026068Y2 - 車両形クレ−ン - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はジブブームを備えた車両形クレーンに関する
。

従来、トラッククレーンなどの車両形クレーンにはメイ
ンブームの他にジブブームを備えたものがある。

このジブブームはメインブームと同様にジブ用の吊り上
げ゛ワイヤおよびフックによって吊荷を吊上げ可能に構
成されており、このジブブームは使用時にメインブーム
の先端前方に張り出されて取付けられることにより、ク
レーン作業時にメインフックのブーム長を補って上記吊
荷の揚程を高めるものである。

そして、このようなジブブームはその不使用時にメイン
ブームに沿って収納保持されるものであり、このとき上
記フックもまた上記吊上げワイヤから取外される。

この吊上げワ、イヤから取外された上記フックはたとえ
ば車体に設けられたエンジンルーム内あるいは車体上の
邪魔にならない所にワイヤなどでつないで保管される。

しかし、上記フックの保管時にはクレーン作業時および
走行時等の振動によって上記フックががたついて他の機
器と接触しこれを損傷してしまう不具合がある。

この考案はこのような事情にもとすいてなされたもので
、その目的とするところは、その不使用時にジブブーム
のフックをクレーン作業時および走行時等の振動によっ
てがたついたすせずに確実に保管することのできる車両
形クレーンを提供することにある。

以下この考案の一実施例を図面にもとすいて説明する。

図中１は車両形クレーン、たとえばトラッククレーンの
走行車体であり、２は走行車体の車輪である。

なお、３・・・はアウトリガ−１４はエンジンルームで
あり、このエンジンルーム４内には図示しないエンジン
が収納されている。

そして、上記車体１上には旅回可能な施回台５が設けら
れている。

この施回台５には走行およびクレーン作業両用の運転席
６が設けられるとともに、枢軸７に枢支されたメインブ
ーム８が設けられている。

このメインブーム８は図示しない伸縮シリンダによって
伸縮可能となっており、また起伏シリンダ９によって起
伏可能となっている。

なお、１０は上記メインブーム８のメインフック、１１
はメイン吊上げワイヤであり、このメイン吊上げワイヤ
１１は図示しないウィンチによって繰り出しおよび巻き
取りがなされるようになっている。

そして上記メインブーム８にはジブブーム１２が備えら
れている。

このジブブーム１２は不使用時に第１図および第２図に
示される如くメインブーム８の側面に沿って収納保持さ
れるとともに、使用時には上記メインブーム８の先端前
方に張り出されて取付けられ、メインブーム８のブーム
長を補助して吊荷の揚程を高めるものである。

なお、１３．１３はジブブーム１２を収納保持する保持
具である。

また、このジブブーム１２を張り出すには、第２図矢印
方向にこのジブブーム１２を回動し、その基端部１２ａ
をメインブーム８の先端部８ａに取付ピン（図示しない
。

）によって連結することによりなされる。

また、上記ジブブーム１２は第３図に示される如くメイ
ンブーム８と同様にジブ用吊上げ゛ワイヤ１４およびジ
ブフック１５によってクレーン作業をなすものである。

また、上記走行車体１の前側つまり運転席６の前方にあ
るアウトリガ−３のアウトリガ−外筒３ａ後端部には上
記ジブフック１５のジブフック収納体１６が取付けられ
ている。

なお３ｂはアウトリガ−３のジヤツキシリンダである。

このジブフック収納体１６は筒部材１７、規制保持板１
８゜１８および脚部材１９．１９から構成されている。

上記筒部材１７はジブフック１５を嵌合可能なパイプ状
に形成され、この筒部材１７の下端に上記規制保持板１
８．１８が溶接などによって接合されている。

各規制保持板１８は保持部１８ａと規制部１８ｂからな
るアングル状をなし、上記各保持部１８ａは上記筒部材
１７に嵌合されたジブフック１５の基部１５ａを支え、
また上記各規制部１８ｂは上記ジブフック１５のフック
部１５ｂ両側面を両側から挾むようになっている。

そして、上記各脚部材１９は断面形状コ字形をなしたプ
レートによって形成され、一端側が上記規制保持板１８
に接合されるとともに他端側か上記アウトリガ−外筒３
ａにそれぞれ接合されている。

なお、上記接合は溶接などによって行なわれる。

また、１５ｃは上記ジブフック１５をジブ用吊上げワイ
ヤ１４に着脱可能に取着するためのワイヤ挿通孔である
。

このような構成による上記一実施例によれば、ジブブー
ム１２の不使用時にジブ用吊上げワイヤ１４から取外し
たジブフック１５を上記ジブフック収納体１６に嵌合し
て収納することができる。

そして、このジブフック１５をジブフック収納体１６に
収納した際には、ジブフック１５のフック部１５ｂが上
記規制保持板１８．１８の規制部１８ａ、１８ｂによっ
て両側から挾まれることになるので、クレーン作業時お
よび走行時等の振動が上記ジブフック１５に伝わっても
このジブフック１５のがたつきは上記規制部１８ｂ、１
８ｂによって規制することができる。

このため、上記ジブフック１５をその不使用時にジブフ
ック収納体１６に確実に収納して保管することができ、
このジブフック１５のがたつきによって世の機器が損傷
されることはない。

また、この実施例の場合、上記ジブフック収納体１６を
走行車体１の前側でしかも運転席６の前方にあるアウト
リガ−３のアウトリガ−外筒３ａ端部に設けたので、上
記運転席６からメインブーム８および上記ウィンチなど
を操作しながら上記ジブフック収納体６内のジブフック
１５をその使用時にジブブーム１２のジブ用吊上げワイ
ヤ１４に取着してこのジブフック収納体１６から取出す
際、ジブフック収納体１６の位置すなわちジブフック１
５の位置を上記運転席６から見やすくすることができる
とともに逆にその不使用時に上記ジブフック１５をジブ
フック収納体１６に収納して上記ジブ用吊上げワイヤ１
４から取外す際にも上記運転席６からジブフック１５お
よびジブフック収納体１６の位置を見やすくすることが
できる。

このため、上記運転席６からジブフック１５をジブフッ
ク収納体１６から取出したりあるいはこのジブフック収
納体１６内に収納する作業が容易となり、その作業性を
向上できる。

また、上記ジブフック収納体１６を地上付近にある上記
アウトリガ−３ａに設けたので、上記作業をこのジブフ
ック収納体１６付近で補佐する作業員はその作業を地上
から行うことができ、さらにその作業性を向上できる。

さらに、この実施例のように上記運転席６が走行および
クレーン作業両用の運転席である場合には、ジブフック
１５がジブフック収納体１６に収納されている時、走行
時であっても容易に上記運転席６から上記ジブフック１
５の収納状態を監視することができる利点もある。

なお、上記実施例では走行およびクレーン作業両用の運
転席を備えた車両形クレーンについて説明したが、走行
およびクレーン作業用の運転席が別々に設けられた車両
形クレーンであってもよい。

以上説明したようにこの考案は、走行車体に設けられた
アウトリガ−のアウトリガ−外筒の端部にジブフックを
嵌合して収納するジブフック収納体を設けたことを特徴
とするもので、ジブブームの不使用時にジブ用吊上げワ
イヤから取外したジブフックを上記ジブフック収納体に
収納しておけば、クレーン作業時および走行時等の振動
が伝わっても、このジブフックは上記ジブフック収納体
によって上記振動によるそのがたつきが防止されるので
、上記ジブフックを確実に収納して保管できるし、また
、上記ジブフック収納体を走行車体に設けられているア
ウトリガ−のアウトリガ−外筒の端部に設けているため
に、上記ジブフック収納体へのジブフックの収納および
取出し作業を地上において作業性良く行なうことができ
る。

【図面の簡単な説明】

図面はこの考案の一実施例を示腰第１図はトラッククレ
ーンの側面図、第２図はトラッククレーンの平面図、第
３図はジブブームの使用時を示すジブブームの側面図、
第４図は第２図■部におけるジブフック収納体の斜視図
、第５図はジブフック収納体の側面図、第６図は第５図
中ＶＩ−ＶＩ線に沿う断面図、第７図は第５図のジブフ
ック収納体の底面図である。 １・・・・・・走行車体、３・・・・・・アウトリガ−
１３ａ・・・・・・アウトリガ−外筒、５・・・・・・
旅回台、８・・・・・・メインブーム、６・・・・・・
運転席、１２・・・・・・ジブブーム、１５・・・・・
・ジブフック、１６・・・・・・ジブフック収納体。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 走行車体と、この走行車体上に設けられた旅回可能な施
   回台と、この施回台に設けられた起伏可能なメインブー
   ムと、使用時には上記メインブームの先端前方に張り出
   されて取付けられるジブブームと、このジブブームの使
   用時にジブ用吊上げワイヤに取着され上記ジブブームの
   不使用時には上記ジブ用吊上げワイヤから取外されるジ
   ブフックとを備えた車両形クレーンにおいて、上記走行
   車体に設けられたアウトリガ−のアウトリガ−外筒の端
   部に、上記ジブブームの不使用時に上記ジブフ・イクを
   嵌合して収納するジブフック収納体を設けたことを特徴
   とする車両形クレーン。