JPH04341496A - ホイール式クレーンのフック格納装置 - Google Patents
ホイール式クレーンのフック格納装置Info
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- JPH04341496A JPH04341496A JP16418291A JP16418291A JPH04341496A JP H04341496 A JPH04341496 A JP H04341496A JP 16418291 A JP16418291 A JP 16418291A JP 16418291 A JP16418291 A JP 16418291A JP H04341496 A JPH04341496 A JP H04341496A
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- 238000004804 winding Methods 0.000 claims abstract description 31
- 239000002184 metal Substances 0.000 description 7
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 4
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 3
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 2
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 1
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 1
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- Jib Cranes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はラフテレーンクレーンや
トラッククレーン等のホイール式クレーンにおいて、走
行時に荷吊上げ用のフックを格納するためのフック格納
装置に関するものである。
トラッククレーン等のホイール式クレーンにおいて、走
行時に荷吊上げ用のフックを格納するためのフック格納
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ラフテレーンクレーンを例にとって従来
の技術を説明する。
の技術を説明する。
【0003】図9において、Aは下部走行体、1はこの
下部走行体Aの走行フレーム、Bは上部旋回体、2はこ
の上部旋回体Bに起伏自在に取付けられたブームで、主
として大重量物の低速吊上げ作業に使用される主巻フッ
ク3が主巻ロープ4によってこのブーム2の先端部(ブ
ームヘッド)2aから吊下げられる。
下部走行体Aの走行フレーム、Bは上部旋回体、2はこ
の上部旋回体Bに起伏自在に取付けられたブームで、主
として大重量物の低速吊上げ作業に使用される主巻フッ
ク3が主巻ロープ4によってこのブーム2の先端部(ブ
ームヘッド)2aから吊下げられる。
【0004】なお、主巻ロープ4は、図示しない主巻ウ
ィンチから引出されてブームポイントアイドラシーブ5
に通された後、ブームポイントメインシーブ6とフック
シーブ7との間に掛け回される。
ィンチから引出されてブームポイントアイドラシーブ5
に通された後、ブームポイントメインシーブ6とフック
シーブ7との間に掛け回される。
【0005】また、ブーム2には補助ブーム(以下、通
称に従ってジブという)8がスライド式に出し入れ可能
に設けられ、軽量物の高速吊り作業に使用される単索の
補巻フック9が補巻ロープ10によってこのジブ8の先
端部(ジブヘッド)8aから吊下げられる。
称に従ってジブという)8がスライド式に出し入れ可能
に設けられ、軽量物の高速吊り作業に使用される単索の
補巻フック9が補巻ロープ10によってこのジブ8の先
端部(ジブヘッド)8aから吊下げられる。
【0006】補巻ロープ10は、図示しない補巻ウィン
チから引出されてジブポイントアイドラおよびメイン両
シーブ11,シーブ12に通され、その端末が補巻フッ
ク9に止め付けられる。
チから引出されてジブポイントアイドラおよびメイン両
シーブ11,シーブ12に通され、その端末が補巻フッ
ク9に止め付けられる。
【0007】13は上部旋回体Bに設けられた運転室、
14はクレーン走行時にブーム2を最大倒伏状態に支持
するブームレストである。
14はクレーン走行時にブーム2を最大倒伏状態に支持
するブームレストである。
【0008】従来、クレーン走行時に主巻、補巻両フッ
ク3,9を格納するフック格納装置として、図示のよう
に走行フレーム1の前端部に主巻フック用および補巻フ
ック用両係留ロープ15,16を取付け、両フック3,
9をこの係留ロープ15,16に引掛けて係留・格納す
るようにしている。
ク3,9を格納するフック格納装置として、図示のよう
に走行フレーム1の前端部に主巻フック用および補巻フ
ック用両係留ロープ15,16を取付け、両フック3,
9をこの係留ロープ15,16に引掛けて係留・格納す
るようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、この従来装置
によると、クレーン走行に際してのフック3,9の格納
、クレーン作業に際してのフック3,9の解放の都度、
運転者が運転室6から出て、フック3,9を係留ロープ
15,16に対して掛け外す作業を行なわなければなら
ず、とくに運転室13内での遠隔操作によって殆どの作
業を行なうことができるラフテレーンクレーンにとって
、この作業が非常に煩わしいものとなっていた。
によると、クレーン走行に際してのフック3,9の格納
、クレーン作業に際してのフック3,9の解放の都度、
運転者が運転室6から出て、フック3,9を係留ロープ
15,16に対して掛け外す作業を行なわなければなら
ず、とくに運転室13内での遠隔操作によって殆どの作
業を行なうことができるラフテレーンクレーンにとって
、この作業が非常に煩わしいものとなっていた。
【0010】また、このフック3,9の格納時には、フ
ック3,9を係留ロープ15,16に引掛けた後、ブー
ム2を下げながらフック3,9を徐々に巻上げ、フック
解放時にはこれと逆の操作を行なわなければならない。 このため、このフック格納、解放操作そのものが面倒で
時間がかかり、上記のように一旦運転室13から出なけ
ればならないことと相俟って作業能率を低下させる一因
となっていた。
ック3,9を係留ロープ15,16に引掛けた後、ブー
ム2を下げながらフック3,9を徐々に巻上げ、フック
解放時にはこれと逆の操作を行なわなければならない。 このため、このフック格納、解放操作そのものが面倒で
時間がかかり、上記のように一旦運転室13から出なけ
ればならないことと相俟って作業能率を低下させる一因
となっていた。
【0011】そこで本発明は、クレーン走行に際しては
フックを巻切り(最大限に巻上げる)、クレーン作業に
際してはフックを巻下げるだけでフックを自動的に格納
および解放することができるホイール式クレーンのフッ
ク格納装置を提供するものである。
フックを巻切り(最大限に巻上げる)、クレーン作業に
際してはフックを巻下げるだけでフックを自動的に格納
および解放することができるホイール式クレーンのフッ
ク格納装置を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ブー
ムの先端部にフック格納金具が、フック巻上げ力線に対
して前方にずれた左右方向水平軸を中心として、自重に
よりブーム下方に垂下するクレーン作業時位置と、ブー
ム先端下部に沿うフック格納時位置との間で回動可能に
枢着され、このフック格納金具には、フックの巻切り時
にフック巻上げ力が同金具の上記格納時位置に向かう回
動力として伝えられる状態でフックに係合しうるフック
係合部が設けられてなるものである。
ムの先端部にフック格納金具が、フック巻上げ力線に対
して前方にずれた左右方向水平軸を中心として、自重に
よりブーム下方に垂下するクレーン作業時位置と、ブー
ム先端下部に沿うフック格納時位置との間で回動可能に
枢着され、このフック格納金具には、フックの巻切り時
にフック巻上げ力が同金具の上記格納時位置に向かう回
動力として伝えられる状態でフックに係合しうるフック
係合部が設けられてなるものである。
【0013】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、フック係合部として、フック格納金具の下面に、フ
ック巻切り時にフック上面と当接する当り面が設けられ
、かつ、この当り面とフック上面とが当接した状態で、
この当接した部分のうち最も前端での当接点が、上記フ
ック格納金具の回動中心よりも前方に位置するように構
成されたものである。
て、フック係合部として、フック格納金具の下面に、フ
ック巻切り時にフック上面と当接する当り面が設けられ
、かつ、この当り面とフック上面とが当接した状態で、
この当接した部分のうち最も前端での当接点が、上記フ
ック格納金具の回動中心よりも前方に位置するように構
成されたものである。
【0014】請求項3の発明は、請求項1の構成におい
て、フック係合部とフック上部の少なくとも一方に、フ
ック巻切り時に他方が嵌まり込んでフックとフック格納
金具とを直線状に連続する状態に保持しうる嵌合部が設
けられたものである。
て、フック係合部とフック上部の少なくとも一方に、フ
ック巻切り時に他方が嵌まり込んでフックとフック格納
金具とを直線状に連続する状態に保持しうる嵌合部が設
けられたものである。
【0015】
【作用】上記構成により、クレーン走行に際してフック
を巻切ることにより、このフック巻上げ力によって格納
金具が上向きに回動し、この格納金具とともにフックが
ブーム先端下部に沿って格納される。
を巻切ることにより、このフック巻上げ力によって格納
金具が上向きに回動し、この格納金具とともにフックが
ブーム先端下部に沿って格納される。
【0016】また、クレーン作業に際してはフックを巻
下げることにより、フック格納金具をフックとともに元
位置に戻して直ちに作業態勢に入ることができる。
下げることにより、フック格納金具をフックとともに元
位置に戻して直ちに作業態勢に入ることができる。
【0017】すなわち、運転室からのフックの巻切り、
巻下げ操作のみによってフックを自動的に格納および解
放することができる。
巻下げ操作のみによってフックを自動的に格納および解
放することができる。
【0018】また、請求項2の構成によると、前端当接
点をフック回動中心よりも前方に位置させているため、
フックがフック格納金具に対して直線状に連続せずに垂
れ下がった状態で格納されるおそれがなくなる。
点をフック回動中心よりも前方に位置させているため、
フックがフック格納金具に対して直線状に連続せずに垂
れ下がった状態で格納されるおそれがなくなる。
【0019】また、請求項3の構成によっても、フック
とフック格納金具の嵌合部分での保持力によってフック
の垂れ下がりを確実に防止することができる。
とフック格納金具の嵌合部分での保持力によってフック
の垂れ下がりを確実に防止することができる。
【0020】
【実施例】本発明の実施例を図によって説明する。
【0021】以下の実施例において、図9に示すクレー
ン各部分と同一部分には同一符号を付して示し、その重
複説明を省略する。
ン各部分と同一部分には同一符号を付して示し、その重
複説明を省略する。
【0022】第1実施例(図1〜図7参照)ブームヘッ
ド2aの下端部に主巻フック格納金具21、ジブヘッド
8aの下端部に補巻フック格納金具22がそれぞれ設け
られている。
ド2aの下端部に主巻フック格納金具21、ジブヘッド
8aの下端部に補巻フック格納金具22がそれぞれ設け
られている。
【0023】これら両フック格納金具21,22は、図
5,6等に示すようにそれぞれ左右両側板21a,21
a、22a,22aと、フック係合部としての底板21
b,22bとを備え、左右方向の水平な支軸23,24
を中心として、図2に示すように自重によりブームヘッ
ド2aおよびジブヘッド8aから垂下したクレーン作業
時位置と、図1および図4に示すようにブームヘッド2
aおよびジブヘッド8aの下端部に沿う格納時位置との
間で回動しうるように構成されている。
5,6等に示すようにそれぞれ左右両側板21a,21
a、22a,22aと、フック係合部としての底板21
b,22bとを備え、左右方向の水平な支軸23,24
を中心として、図2に示すように自重によりブームヘッ
ド2aおよびジブヘッド8aから垂下したクレーン作業
時位置と、図1および図4に示すようにブームヘッド2
aおよびジブヘッド8aの下端部に沿う格納時位置との
間で回動しうるように構成されている。
【0024】なお、ブームヘッド2aおよびジブヘッド
8aの外側面に、上記両フック格納金具21,22に当
接して同金具21,22を格納時位置に停止させるスト
ッパ25,26が設けられている。また、主巻フック格
納金具21には、主巻ロープ4に接するローラ27が設
けられ、このローラ27と主巻ロープ4とによって同金
具21の前方への回動が規制されている。
8aの外側面に、上記両フック格納金具21,22に当
接して同金具21,22を格納時位置に停止させるスト
ッパ25,26が設けられている。また、主巻フック格
納金具21には、主巻ロープ4に接するローラ27が設
けられ、このローラ27と主巻ロープ4とによって同金
具21の前方への回動が規制されている。
【0025】この両格納金具21,22における底板2
1b,22bの下面21c,22cがそれぞれフック上
面に対する当り面となり、フック巻切り時に、フック上
面がこれら底板下面(以下、当り面という)21c,2
2cに当接した図2の状態から、フック巻上げ力が、こ
の当接部分を介して両格納金具21,22に押し上げ力
として加えられるように構成されている。
1b,22bの下面21c,22cがそれぞれフック上
面に対する当り面となり、フック巻切り時に、フック上
面がこれら底板下面(以下、当り面という)21c,2
2cに当接した図2の状態から、フック巻上げ力が、こ
の当接部分を介して両格納金具21,22に押し上げ力
として加えられるように構成されている。
【0026】この両フック格納金具21,20の回動中
心軸である支軸23,24は、両フック3,9の巻上げ
力線、すなわち、図3に示すように主巻フック3におい
てはブームポイントメインシーブ6とフックシーブ7の
各シーブピン中心O1,O2を結ぶ線X1、補巻フック
9においては同フック9とジブポイントメインシーブ1
2との間における補巻ロープ10の中心線X2に対して
それぞれブーム長さ方向の前方(ブーム2およびジブ8
の先端側)にずれた位置に設けられている。
心軸である支軸23,24は、両フック3,9の巻上げ
力線、すなわち、図3に示すように主巻フック3におい
てはブームポイントメインシーブ6とフックシーブ7の
各シーブピン中心O1,O2を結ぶ線X1、補巻フック
9においては同フック9とジブポイントメインシーブ1
2との間における補巻ロープ10の中心線X2に対して
それぞれブーム長さ方向の前方(ブーム2およびジブ8
の先端側)にずれた位置に設けられている。
【0027】これにより、両フック3,9の巻上げ力に
よって両フック格納金具21,22が格納時位置に向け
て回動し、同金具21,22とともにフック3,9がブ
ームヘッド2aおよびジブヘッド8aの下側に格納され
るようになっている。
よって両フック格納金具21,22が格納時位置に向け
て回動し、同金具21,22とともにフック3,9がブ
ームヘッド2aおよびジブヘッド8aの下側に格納され
るようになっている。
【0028】従って、クレーン走行時には、主巻および
補間両フック3,9を巻切り位置まで巻上げるだけで、
図1および図4に示すように両フック3,9をブームヘ
ッド2aおよびジブヘッド8aの下側に格納し、ロープ
張力によって固定することができる。
補間両フック3,9を巻切り位置まで巻上げるだけで、
図1および図4に示すように両フック3,9をブームヘ
ッド2aおよびジブヘッド8aの下側に格納し、ロープ
張力によって固定することができる。
【0029】また、クレーン作業に際しては、主巻およ
び補巻両ロープ4,10を緩める(フック3,9を巻下
げる)ことにより、フック3,9をフック格納金具21
,22とともにブームヘッド2aおよびジブヘッド8a
の下方に垂下させて直ちに作業態勢に入ることができる
。
び補巻両ロープ4,10を緩める(フック3,9を巻下
げる)ことにより、フック3,9をフック格納金具21
,22とともにブームヘッド2aおよびジブヘッド8a
の下方に垂下させて直ちに作業態勢に入ることができる
。
【0030】ここで、本装置においては、図3に示すよ
うに両フック3,9の上面が両格納金具21,22の当
り面21c,22cに全面接触した状態で、この当接部
分のうち最も前端での当接点(以下、前端当接点という
)P1,P2が金具回動中心よりも前方に位置する(巻
上げ力線X1,X2と平行でかつ当接点P1,P2を通
る直線が金具回動中心よりも前方に位置する)ように、
当り面21c,22cおよびフック上面のサイズ、位置
関係等が設定されている。
うに両フック3,9の上面が両格納金具21,22の当
り面21c,22cに全面接触した状態で、この当接部
分のうち最も前端での当接点(以下、前端当接点という
)P1,P2が金具回動中心よりも前方に位置する(巻
上げ力線X1,X2と平行でかつ当接点P1,P2を通
る直線が金具回動中心よりも前方に位置する)ように、
当り面21c,22cおよびフック上面のサイズ、位置
関係等が設定されている。
【0031】こうすれば、次の作用効果が得られる。
【0032】図7には、補巻フック9を例にとって前端
当接点P2が金具回動中心よりも後方に位置する場合を
示している。
当接点P2が金具回動中心よりも後方に位置する場合を
示している。
【0033】この場合には、フック9の巻上げ力によっ
て格納金具22が回動し始めた時点から、フック9が自
重により前端当接点P2を支点として垂れ下がり、この
垂れ下がった状態のまま格納金具22が格納時位置まで
回動する。
て格納金具22が回動し始めた時点から、フック9が自
重により前端当接点P2を支点として垂れ下がり、この
垂れ下がった状態のまま格納金具22が格納時位置まで
回動する。
【0034】こうなると、フック格納状態でフック9の
地上高さが低くなり、また走行時に同フック9が動揺す
る等の不都合が生じる。
地上高さが低くなり、また走行時に同フック9が動揺す
る等の不都合が生じる。
【0035】これに対し、本装置のように、前端当接点
P2を金具回動中心よりも前方に位置させると、フック
垂れ下がりの支点となる前端当接点P2には、金具22
を格納時位置に向けて回動させる力は作用せず、格納金
具22の当り面22cとフック上面とが全面接触した状
態でのみ格納金具22が格納時位置に向けて回動しうる
こととなる。
P2を金具回動中心よりも前方に位置させると、フック
垂れ下がりの支点となる前端当接点P2には、金具22
を格納時位置に向けて回動させる力は作用せず、格納金
具22の当り面22cとフック上面とが全面接触した状
態でのみ格納金具22が格納時位置に向けて回動しうる
こととなる。
【0036】この点の作用効果は、主巻フック3と主巻
フック格納金具21との関係においても全く同様であり
、これにより、格納金具21,22とフック3,9とが
常に一体の直線状態で回動し、フック3,9の垂れ下が
りが確実に防止される。
フック格納金具21との関係においても全く同様であり
、これにより、格納金具21,22とフック3,9とが
常に一体の直線状態で回動し、フック3,9の垂れ下が
りが確実に防止される。
【0037】なお、ジブヘッド8aには過巻防止ウェイ
ト28が吊持され、補巻フック9の巻切り時にこの過巻
防止ウェイト28が同フック9で押し上げられることに
より、図6に示す過巻防止用リミットスイッチ29が作
動して補巻用ウィンチの油圧モータに対する圧油の供給
(同モータの巻上げ回転)が停止するように構成されて
いる。
ト28が吊持され、補巻フック9の巻切り時にこの過巻
防止ウェイト28が同フック9で押し上げられることに
より、図6に示す過巻防止用リミットスイッチ29が作
動して補巻用ウィンチの油圧モータに対する圧油の供給
(同モータの巻上げ回転)が停止するように構成されて
いる。
【0038】従来、ここで使用される過巻防止ウェイト
は、内径が補巻フック9の径よりも小さいリング状に形
成され、同フック9の上面で押し上げられるように構成
されているため、同ウェイトが補巻フック9の上面に正
確に乗らずに、フック上部に斜めに引っ掛かる場合があ
った。
は、内径が補巻フック9の径よりも小さいリング状に形
成され、同フック9の上面で押し上げられるように構成
されているため、同ウェイトが補巻フック9の上面に正
確に乗らずに、フック上部に斜めに引っ掛かる場合があ
った。
【0039】こうなると、フック上面(ウェイト)とフ
ック格納金具22の当り面22cとの当接状態が悪くな
り、フック9の格納に支障を来すこととなる。
ック格納金具22の当り面22cとの当接状態が悪くな
り、フック9の格納に支障を来すこととなる。
【0040】そこでこの実施例では、過巻防止ウェイト
28の内径が補巻フック9の径よりも大きく形成され、
フック巻切り時に同ウェイト28が補巻フック9に上方
から嵌まり込むように構成されている。
28の内径が補巻フック9の径よりも大きく形成され、
フック巻切り時に同ウェイト28が補巻フック9に上方
から嵌まり込むように構成されている。
【0041】また、フック外周面に全周に亘って突条3
0が設けられ、フック巻切り時にこの突条30により、
フック9に嵌まり込んだウェイト28が押し上げられる
ようになっている。
0が設けられ、フック巻切り時にこの突条30により、
フック9に嵌まり込んだウェイト28が押し上げられる
ようになっている。
【0042】第2実施例(図8参照)
第1実施例との相違点のみを説明する。
【0043】この第2実施例においては、補巻フック格
納金具22における底板22bの下面に円筒状の嵌合部
31が設けられ、フック巻切り時に補巻フック9の上部
がこの嵌合部31に嵌まり込むように構成されている。
納金具22における底板22bの下面に円筒状の嵌合部
31が設けられ、フック巻切り時に補巻フック9の上部
がこの嵌合部31に嵌まり込むように構成されている。
【0044】こうすれば、前端当接点が金具回動中心よ
りも後方にある場合でも、上記嵌合部分によってフック
9と金具22が直線状態に保持されるため、第1実施例
の場合と同様に、フック9の垂れ下がりを確実に防止す
ることができる。
りも後方にある場合でも、上記嵌合部分によってフック
9と金具22が直線状態に保持されるため、第1実施例
の場合と同様に、フック9の垂れ下がりを確実に防止す
ることができる。
【0045】なお、嵌合部31は、フック9とフック格
納金具22とを直線状態に保持するのに十分な嵌合代が
得られる深さ寸法に設定することはいうまでもない。
納金具22とを直線状態に保持するのに十分な嵌合代が
得られる深さ寸法に設定することはいうまでもない。
【0046】その他の実施例
(1)上記第2実施例の変形例として、補巻フック9の
上面部に筒状の嵌合部を設け、フック巻切り時に補巻フ
ック格納金具22の下部がこの嵌合部内に嵌まり込むよ
うに構成してもよい。
上面部に筒状の嵌合部を設け、フック巻切り時に補巻フ
ック格納金具22の下部がこの嵌合部内に嵌まり込むよ
うに構成してもよい。
【0047】あるいは、フック9の上面部とフック格納
金具22の下面部の双方に、フック巻切り時に嵌合し合
う嵌合部を設けてもよい。
金具22の下面部の双方に、フック巻切り時に嵌合し合
う嵌合部を設けてもよい。
【0048】また、このようにフックと格納金具を互い
の一部で嵌合させて直線状態に保持する構成は、補巻フ
ック9だけでなく主巻フック3についても適用すること
ができる。
の一部で嵌合させて直線状態に保持する構成は、補巻フ
ック9だけでなく主巻フック3についても適用すること
ができる。
【0049】(2)第1実施例の変形例として、フック
格納金具のフック係合部とフック上面との前端当接点を
金具回動中心よりも後方に設定してもよい。この場合で
も、フックの巻切り、巻下げ操作のみによってフックを
格納、解放できるようにするという本考案の基本的な目
的は達成することができる。
格納金具のフック係合部とフック上面との前端当接点を
金具回動中心よりも後方に設定してもよい。この場合で
も、フックの巻切り、巻下げ操作のみによってフックを
格納、解放できるようにするという本考案の基本的な目
的は達成することができる。
【0050】また、この構成をとる場合、主巻フックに
ついて、フックシーブ7のシーブピンを外側に延出させ
、この延出部分をフック格納金具の下面(平坦面または
凹部)に係合させるようにしてもよい。
ついて、フックシーブ7のシーブピンを外側に延出させ
、この延出部分をフック格納金具の下面(平坦面または
凹部)に係合させるようにしてもよい。
【0051】(3)上記実施例では、主巻および補巻両
フックを備えたクレーンを適用対象として例示したが、
フックが一つだけのクレーンに対しても上記実施例同様
に実施することができる。
フックを備えたクレーンを適用対象として例示したが、
フックが一つだけのクレーンに対しても上記実施例同様
に実施することができる。
【0052】
【発明の効果】上記のように本発明によるときは、ブー
ムの先端部にフック格納金具を、フック巻上げ力線に対
してブーム先端側にずれた左右方向水平軸を中心として
、自重によりブーム下方に垂下するクレーン作業時位置
と、ブーム先端下部に沿うフック格納時位置との間で回
動可能に枢着し、クレーン走行に際してフックを巻切る
ことにより、このフック巻上げ力によって格納金具を上
向きに回動させ、この格納金具とともにフックをブーム
先端下部に沿って格納する構成としたから、運転室から
のフックの巻切り、巻下げ操作のみによってフックを自
動的に格納および解放することができる。
ムの先端部にフック格納金具を、フック巻上げ力線に対
してブーム先端側にずれた左右方向水平軸を中心として
、自重によりブーム下方に垂下するクレーン作業時位置
と、ブーム先端下部に沿うフック格納時位置との間で回
動可能に枢着し、クレーン走行に際してフックを巻切る
ことにより、このフック巻上げ力によって格納金具を上
向きに回動させ、この格納金具とともにフックをブーム
先端下部に沿って格納する構成としたから、運転室から
のフックの巻切り、巻下げ操作のみによってフックを自
動的に格納および解放することができる。
【0053】このため、従来のようにフックの格納、解
放の都度、運転者が運転室外に出る煩わしさがなくなる
とともに、フック格納、解放時の面倒な操作が不要とな
り、省力化および作業能率の向上に寄与しうるものであ
る。
放の都度、運転者が運転室外に出る煩わしさがなくなる
とともに、フック格納、解放時の面倒な操作が不要とな
り、省力化および作業能率の向上に寄与しうるものであ
る。
【0054】また、請求項2の発明によるときは、フッ
ク格納金具の下面に設けられたフック係合部としての当
り面とフック上面との前端当接点を、フック格納金具の
回動中心よりも前方に位置させたことにより、また請求
項3の発明によるときは、フック係合部とフック上部の
少なくとも一方に、フック巻切り時に他方が嵌まり込ん
でフックとフック格納金具とを直線連続状態に保持しう
る嵌合部を設けたことにより、それぞれ格納時のフック
の垂れ下がりを防止し、フックをブームに近接して、か
つ、確実に固定した状態で格納することができる。
ク格納金具の下面に設けられたフック係合部としての当
り面とフック上面との前端当接点を、フック格納金具の
回動中心よりも前方に位置させたことにより、また請求
項3の発明によるときは、フック係合部とフック上部の
少なくとも一方に、フック巻切り時に他方が嵌まり込ん
でフックとフック格納金具とを直線連続状態に保持しう
る嵌合部を設けたことにより、それぞれ格納時のフック
の垂れ下がりを防止し、フックをブームに近接して、か
つ、確実に固定した状態で格納することができる。
【図1】本発明の第1実施例にかかるフック格納装置を
備えたクレーンの前部側面図である。
備えたクレーンの前部側面図である。
【図2】同装置によるフック格納前の状態を示す拡大側
面図である。
面図である。
【図3】図2の状態からフックを巻上げた状態を示す拡
大側面図である。
大側面図である。
【図4】図3の状態からさらにフックを巻上げて格納し
た状態を示す拡大側面図である。
た状態を示す拡大側面図である。
【図5】図2の状態での主巻フック格納装置の正面図で
ある。
ある。
【図6】図2の状態での補巻フック格納装置の正面図で
ある。
ある。
【図7】フックとフック格納金具の前端当接点を金具回
動中心よりも後方に位置させた場合の作動状況を説明す
るための部分側面図ある。
動中心よりも後方に位置させた場合の作動状況を説明す
るための部分側面図ある。
【図8】本発明の第2実施例にかかるフック格納装置を
示す一部断面拡大側面図である。
示す一部断面拡大側面図である。
【図9】従来技術を説明するための図1相当図である。
2 ブーム
3 主巻フック
8 補助ブーム(ジブ)
9 補巻フック
21 主巻フック格納金具
21c 同金具のフック係合部としての当り面22
補巻フック格納金具 22c 同金具のフック係合部としての当り面23,
24 両格納金具の回動中心となる支軸X1,X2
両フックの巻上げ力線 P1,P2 フック格納金具の当り面とフック上面と
の前端当接点
補巻フック格納金具 22c 同金具のフック係合部としての当り面23,
24 両格納金具の回動中心となる支軸X1,X2
両フックの巻上げ力線 P1,P2 フック格納金具の当り面とフック上面と
の前端当接点
Claims (3)
- 【請求項1】 ブームの先端部にフック格納金具が、
フック巻上げ力線に対して前方にずれた左右方向水平軸
を中心として、自重によりブーム下方に垂下するクレー
ン作業時位置と、ブーム先端下部に沿うフック格納時位
置との間で回動可能に枢着され、このフック格納金具に
は、フックの巻切り時にフック巻上げ力が同金具の上記
格納時位置に向かう回動力として伝えられる状態でフッ
クに係合しうるフック係合部が設けられてなることを特
徴とするホイール式クレーンのフック格納装置。 - 【請求項2】 フック係合部として、フック格納金具
の下面に、フック巻切り時にフック上面と当接する当り
面が設けられ、かつ、この当り面とフック上面とが当接
した状態で、この当接した部分のうち最も前端での当接
点が、上記フック格納金具の回動中心よりも前方に位置
するように構成されたことを特徴とする請求項1記載の
ホイール式クレーンのフック格納装置。 - 【請求項3】 フック係合部とフック上部の少なくと
も一方に、フック巻切り時に他方が嵌まり込んでフック
とフック格納金具とを直線状に連続する状態に保持しう
る嵌合部が設けられたことを特徴とする請求項1記載の
ホイール式クレーンのフック格納装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3164182A JP2518563B2 (ja) | 1990-07-04 | 1991-07-04 | ホイ―ル式クレ―ンのフック格納装置 |
Applications Claiming Priority (3)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP7188290 | 1990-07-04 | ||
| JP2-71882 | 1990-07-04 | ||
| JP3164182A JP2518563B2 (ja) | 1990-07-04 | 1991-07-04 | ホイ―ル式クレ―ンのフック格納装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04341496A true JPH04341496A (ja) | 1992-11-27 |
| JP2518563B2 JP2518563B2 (ja) | 1996-07-24 |
Family
ID=26413001
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3164182A Expired - Lifetime JP2518563B2 (ja) | 1990-07-04 | 1991-07-04 | ホイ―ル式クレ―ンのフック格納装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2518563B2 (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH06219687A (ja) * | 1993-01-25 | 1994-08-09 | Kobe Steel Ltd | ホイール式クレーンのフック格納装置 |
| JPH0663578U (ja) * | 1993-02-15 | 1994-09-09 | 株式会社神戸製鋼所 | ホイール式クレーンのフック格納装置 |
| JP2011236027A (ja) * | 2010-05-12 | 2011-11-24 | Kobelco Cranes Co Ltd | ホイールクレーンのフック部保持具及びフック装置 |
| JP2016069996A (ja) * | 2014-09-30 | 2016-05-09 | 株式会社クボタ | 作業機 |
| US10072391B2 (en) | 2014-09-30 | 2018-09-11 | Kubota Corporation | Working machine |
Citations (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5132868U (ja) * | 1974-09-03 | 1976-03-10 | ||
| JPH02161024A (ja) * | 1988-12-14 | 1990-06-20 | Hikoma Seisakusho Kk | クレーン付き掘削機 |
| JPH02304123A (ja) * | 1989-05-18 | 1990-12-17 | Hikoma Seisakusho Kk | クレーン付き掘削機 |
| JP3082389U (ja) * | 2001-01-20 | 2001-12-07 | 忠仁 楊 | 自動車の差動機のショックアブソーバー |
-
1991
- 1991-07-04 JP JP3164182A patent/JP2518563B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (4)
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| US10072391B2 (en) | 2014-09-30 | 2018-09-11 | Kubota Corporation | Working machine |
| US10465358B2 (en) | 2014-09-30 | 2019-11-05 | Kubota Corporation | Working machine |
| US10494787B2 (en) | 2014-09-30 | 2019-12-03 | Kubota Corporation | Working machine |
| US10533298B2 (en) | 2014-09-30 | 2020-01-14 | Kubota Corporation | Working machine |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP2518563B2 (ja) | 1996-07-24 |
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