JP2723801B2 - ガスシールドアーク溶接用ワイヤ - Google Patents

ガスシールドアーク溶接用ワイヤ

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JP2723801B2
JP2723801B2 JP6099970A JP9997094A JP2723801B2 JP 2723801 B2 JP2723801 B2 JP 2723801B2 JP 6099970 A JP6099970 A JP 6099970A JP 9997094 A JP9997094 A JP 9997094A JP 2723801 B2 JP2723801 B2 JP 2723801B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はガスシールドアーク溶接
用ワイヤの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】産業機械、自動車及び鉄骨等の製造工程
にて使用されるガスシールドアーク溶接は、年々性能向
上の要求が厳しくなっており、高速・高品質・高能率と
するための改良がなされている。このようなガスシール
ドアーク溶接方法の改良の一手段として、シールドガス
成分の検討及び溶接電源のインバータ制御化等が行われ
ている。
【0003】しかしながら、高品質な溶接部を安価に能
率良く得るためには、溶接アークの不安定さに起因する
欠陥を防ぎ、安定した溶接アークを長時間維持すること
が最も重要である。ここでいう溶接アークの不安定さと
は、肉眼で分かるアーク長の変動は勿論、肉眼では認め
ることができない短時間のアーク切れと、ワイヤと溶融
プールとの間の短時間の短絡(以下、短絡という)等を
含めたものである。溶接ワイヤが不安定となると、溶融
プールの形状が不規則に変動し、アンダーカット及びオ
ーバラップ等のビード形状の欠陥が発生しやすくなる。
また、多層盛り溶接では、スラグ巻き込み欠陥が発生し
やすくなる。また、不安定なアークはスパッタの発生を
促進して溶接品質を低下させると共に、作業者の疲労を
招き、溶接能率の低下をもたらす。
【0004】これまでにも、アークを安定すべく種々の
努力がなされてきた。例えば、特公平3−77035号
では、残存潤滑剤を除去した後にワイヤ表面にカルボン
酸カリウム塩を固着させ、その固着量と固着過程で発生
する遊離鉄粉又は遊離銅粉の量を規制することにより、
アーク放電現象を安定化させる技術が提案されている。
また、特開昭61−3696号では、銅メッキを有する
ワイヤの表面に残留する銅粉の量を規制することによ
り、通電銅チップの摩耗とワイヤ送給用のフレキシブル
コンジットチューブの閉塞を防止する技術が提案されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の技術では、肉眼では認めることができない短時
間のアーク切れ及び短絡等の発生を十分に減少させるこ
とができず、溶接欠陥の発生及び作業者の疲労を十分に
防止するには至っていなかった。
【0006】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、スパッタの発生が少ないと共に、ワイヤと
溶融プールとの間の短時間の短絡及びアーク切れ等のア
ーク不安定状態を著しく低減することができ、溶接欠陥
の発生及び作業者の疲労を十分に減少させることができ
るガスシールドアーク溶接用ワイヤを提供することを目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るガスシール
ドアーク溶接用ワイヤは、ワイヤ表面の不純物をワイヤ
見かけ表面積の1cm2当たり5μg以下に規制し、前記
ワイヤ表面不純物のうち、孔径10μmのろ紙(メンブ
レンフィルタ)を通過しないものの質量を、全ワイヤ表
面不純物の質量の40重量%以下に規制し、全ワイヤ表
面不純物中の銅成分量(銅化合物の場合は銅に換算し
て)を30重量%以上とし、全ワイヤ中のCa量を10
ppm以下、表面Ca量を3ppm以下に規制したことを特徴
とする。
【0008】但し、本発明において、ワイヤ表面不純物
の質量は下記方法により測定するものである。ワイヤ表面不純物の質量 ワイヤを石油エーテル等の有機溶媒中で超音波洗浄し、
ワイヤ本体を有機溶媒から除去した後に、有機溶媒を孔
径0.2μmのろ紙(メンブレンフィルタ)を使用して
ろ過し、ろ紙上の残査をワイヤ表面不純物とする。ワイ
ヤ表面不純物の質量はこのろ紙上の残査の重さを測定し
たものである。この方法によれば、有機溶媒に溶ける送
給用潤滑剤及び防錆用油脂等を除き、それ以外のほこ
り、残留した伸線潤滑剤、伸線潤滑剤が変質したもの、
銅粉、鉄粉、及びアーク安定剤として付着させたアルカ
リ又はアルカリ土類化合物等を有効に測定することがで
きる。
【0009】このワイヤ表面不純物の質量はワイヤ見か
け表面積の1cm2当たりのものである。従って、抽出さ
れた全不純物量をワイヤ見かけ表面積で除したものがワ
イヤ表面不純物量となる。このワイヤ見かけ表面積は、
下記数式1にて表される。
【0010】
【数1】(ワイヤ見かけ表面積)=(ワイヤ直径の平均
値)×(円周率)×(ワイヤの長さ) また、表面Ca量は、以下に示す方法で測定するもので
ある。表面Ca量 ワイヤを塩酸等の適切な酸中に浸漬し、ワイヤ表面のメ
ッキ層を完全に溶解させ、更にその下のワイヤ芯部を若
干量溶解させる。そして、酸に浸漬する前のワイヤ全重
量をaグラム、ワイヤが溶解された重量をbグラムと
し、更に溶解されたワイヤ中に存在していたCa重量を
酸の分析により求めてこれをc1グラムとし、溶解され
ずに残ったワイヤ芯部のCa濃度をd1(%)としたと
き、若干溶解されたワイヤ芯部に存在していたCa量が
b×d1/100により求められるので、表面Ca量は
下記数式2から求められる。
【0011】
【数2】 表面Ca量(ppm)={(c1−b×d1/100)/a}×1000000本発明 においては、前述の如くして孔径が0.2μmの
ろ紙を使用してろ過することにより抽出したワイヤ表面
不純物のうち、孔径10μmのろ紙(メンブレンフィル
タ)を通過しないワイヤ表面不純物の質量を、全ワイヤ
表面不純物質量の40重量%以下にし、全ワイヤ表面不
純物の銅成分量(銅化合物は、銅に換算する)を30重
量%以上とする。
【0012】請求項においては、ワイヤ表面不純物、
送給用潤滑剤及び防錆用油脂等のワイヤ表面付着物を含
む全ワイヤ中に、Na及び/又はKを夫々0.1乃至1
0ppm含有する。
【0013】更に、請求項においては、ワイヤ固体表
面部を、メッキ層と、メッキ層とワイヤ芯部との界面
と、ワイヤ芯部表面の数十μm程度とを合わせたものと
するとき、固体表面Na及び/又は固体表面Kを総量で
0.1ppm以上含むようにしたことを特徴としている。
【0014】この場合に、固体表面Naとは、下記方法
で測定されたものである。固体表面Na ワイヤを有機溶剤で脱脂し、塩酸等の適切な酸中に浸漬
し、ワイヤ表面のメッキ層を完全に溶解させ、更にその
下のワイヤ芯部を若干量溶解させる。そして、酸に浸漬
する前のワイヤ全重量をaグラム、ワイヤが溶解された
重量をbグラムとし、更に溶解されたワイヤ中に存在し
ていたNa重量を酸の分析により求めてこれをc2グラ
ムとし、溶解されずに残ったワイヤ芯部のNa濃度をd
2(%)としたとき、若干溶解されたワイヤ芯部に存在
していたNa量がb×d2/100により求められるの
で、固体表面Naは下記数式3から求められる。
【0015】
【数3】固体表面Na(ppm)={(c2−b×d2/1
00)/a}×1000000 また同様に、固体表面Kは、次に示す方法で測定するも
のである。固体表面K ワイヤを有機溶剤で脱脂し、塩酸等の適切な酸中に浸漬
し、ワイヤ表面のメッキ層を完全に溶解させ、更にその
下のワイヤ芯部を若干量溶解させる。そして、酸に浸漬
する前のワイヤ全重量をaグラム、ワイヤが溶解された
重量をbグラムとし、更に溶解されたワイヤ中に存在し
ていたK重量を酸の分析により求めてこれをc3グラム
とし、溶解されずに残ったワイヤ芯部のK濃度をd
3(%)としたとき、若干溶解されたワイヤ芯部に存在
していたK量がb×d3/100により求められるの
で、固体表面Kは下記数式3から求められる。
【0016】
【数3】固体表面K(ppm)={(c3−b×d3/10
0)/a}×1000000 請求項5に記載の発明は、ワイヤの全酸素量が30乃至
200ppmであると共に、表面酸素量が20乃至180p
pmである。
【0017】但し、ワイヤの全酸素量は、下記方法によ
り測定するものである。ワイヤの全酸素量 ワイヤの表面を有機溶剤で脱脂し、乾燥した後に測定し
た酸素量を全酸素量(ppm)とする。
【0018】また、表面酸素量とは、次に示す方法で測
定するものである。表面酸素量 ワイヤ表面の50μm以上の厚さ部分を研削除去した後
のワイヤ芯部の酸素量を、ワイヤの全酸素量から減算し
たものを表面酸素量(ppm)とする。
【0019】
【作用】溶接アーク現象を高速度ビデオカメラ及びデー
タレコーダを使用して観察した結果と、ワイヤ及びワイ
ヤ表面の分析結果とから、ワイヤ表面に付着している物
質は、通電チップとワイヤとの電気的な接触を妨害し、
アークを不安定にさせることが判明した。このワイヤ表
面の付着物とは、ほこり、残留した伸線潤滑剤、この伸
線潤滑剤が変質したもの、銅粉、鉄粉、及びアーク安定
剤として付着させたアルカリ又はアルカリ土類化合物等
である。
【0020】つまり、通電チップとワイヤとの電気的な
接触を考えるならば、ワイヤ表面に付着している物質は
全て悪い影響を与えるものである。但し、物質により影
響の大小があり、寸法が大きい物質は成分の違い以上に
大きな悪影響を与え、また、金属系のワイヤ表面不純物
は非金属系のワイヤ表面不純物に比較して悪影響が小さ
い傾向が認められた。
【0021】ワイヤ表面に付着している物質を分析する
方法は種々考えられるが、本願発明者等による多数の実
験研究の結果、ワイヤを石油エーテル等の有機溶媒中で
超音波洗浄する方法が最も有効であった。この方法では
数kg以上のワイヤを容易に分析することができるの
で、微量のワイヤ表面不純物を精度良く捕らえることが
できる。
【0022】このときの超音波洗浄の程度は、健全なワ
イヤ表面が傷ついて銅粉及び鉄粉を生じるようでは強す
ぎ、ワイヤ表面が傷つかないようなものにする必要があ
る。また、洗浄時間については、ワイヤの超音波洗浄時
間を次第に増加していき、ワイヤ表面不純物量が安定し
た時点で終了とする。
【0023】また、本発明においては、通電チップとワ
イヤとの電気的な接触の観点から、ワイヤ表面不純物の
量(μg)を、ワイヤ見かけ表面積1cm2当たりの量で
規定した。
【0024】更に、スパッタの発生量を減少させるため
には、ワイヤ表面不純物を少なくさせてアークを安定化
させることに加えて、ワイヤのCa量を減少させる必要
があることを見い出した。特に、ワイヤ全体のCa量を
減少させるだけではなく、メッキ及びメッキとワイヤ芯
部との界面及びワイヤ芯部表面のCaを減少させること
が有効である。
【0025】ワイヤ表面部のCaを分析する方法は種々
考えられるが、本願発明者等による実験給の結果、前述
の表面Ca量の測定方法が最も有効であった。この方法
によれば、表面部のみを容易に分析することができるの
で、微量のCaを精度良く捕らえられことができる。こ
のときの酸溶解の程度については、メッキがほぼ溶解す
る時間から溶解時間を次第に増加させていき、ワイヤ芯
部表面が若干溶解するまでのCa量が安定した時点を終
点とする。
【0026】また、アークをより一層安定化させるため
には、ワイヤ先端での溶滴移行をより安定にすることが
必要である。そのために、ワイヤ表面不純物を少なく
し、ワイヤのCa量を減少させることに加えて、Na及
びKの1種又は2種を含有させることが有効であること
を見い出した。特に、これらのNa及びKをワイヤ全体
に含有させるだけではなく、ワイヤ固体表面部と考えら
れる部分、即ちメッキ層と、メッキ層とワイヤ芯部との
界面と、ワイヤ芯部表面とに、Na及び/又はKを含有
させることがより有効であることが判明した。これは、
ワイヤ表面部のNa及びKが、ワイヤ表面付着物のNa
及びK並びにワイヤ芯部のNa及びKよりも、アーク安
定に有効な場所でアーク空間に放出されているためと推
定される。ワイヤ表面付着物中のNa及びKは、通電チ
ップを出た部分から早期に放出されてしまい、また、ワ
イヤ芯部のNa及びKは、懸垂溶滴になるまで有効に放
出されないためと思われる。
【0027】ワイヤ表面部のNa及びKを分析する方法
は種々考えられるが、諸々の試験の結果、Caと同様の
方法である前述の固体表面Na及び固体表面Kの測定方
法が有効であった。この方法では表面部のみを容易に分
析することができるので微量のNa及びKを精度良く捕
らえられることができる。このときの酸溶解の程度につ
いても、メッキ層がほぼ溶解する時間から溶解時間を増
加させていき、ワイヤ芯部表面が若干溶解するまでの範
囲で、Na量又はK量が安定した時点を終点とする。
【0028】また、ワイヤ表面部の酸素量を適切な範囲
に制御すると、溶滴の移行がスムースになる。
【0029】次に、本発明における数値限定理由につい
て説明する。ワイヤ表面不純物量:5μg/cm2 ワイヤ表面不純物量が5μg/cm2を超えるとアークが
不安定となり、アーク切れ及び短絡が著しく増大し、ア
ンダーカット及びオーバラップ等の溶接欠陥が生じ易く
なると共に、作業者が疲労を感じやすくなる。ワイヤ表
面不純物量を更に減少させて2μg以下にすると、より
一層優れた効果が得られる。
【0030】大粒不純物:40重量%以下、不純物中の
銅成分量:30重量%以上 孔径10μmのろ紙(メンブレンフィルタ)を通過しな
い大粒のワイヤ表面不純物の質量を抽出された全表面不
純物質量の40重量%以下にし、抽出された全不純物中
のの銅成分量(銅化合物は、銅に換算する)を30重量
%以上として、大きな粒の不純物を所定量以下に減少さ
せ、また不純物中の銅成分量を増すことにより、作業性
が向上する。
【0031】全ワイヤ中のCa量:10ppm以下、表面
Ca量:3ppm以下 ワイヤ中のCa量が10ppmを超えると、スパッタ発生
量が急増する。このため、ワイヤ中のCa量を10ppm
以下にすることが好ましいが、更に減少させて3ppm以
下にすると、スパッタ発生量が急減するのでより良い結
果が得られる。
【0032】また、表面Ca量が3ppmを超えると、ス
パッタ発生量が急増する。このため、表面Ca量を3pp
m以下にすることが好ましいが、この表面Ca量を更に
減少させて1ppm以下にすると、スパッタ発生量が急減
するのでよりよい結果が得られる。
【0033】全ワイヤ中のNa及び/又はK:夫々0.
1乃至10ppm ワイヤ表面不純物、送給潤滑剤又は防錆用油脂等のワイ
ヤ表面付着物を含む全ワイヤ中に、Na及びKの1種又
は2種を夫々0.1ppm以上含むと、アークが安定して
作業者の疲労感が減少するが、0.1ppm未満では不十
分である。更に、Na及び/又はKを夫々0.2ppmか
ら5ppmの範囲で含むと、アークの安定性が大きく向上
して、よりよい結果が得られる。また、Na又はKのい
ずれかでも10ppmを超えると、アークの集中性が大き
く劣化するので望ましくない。Na及びKはその少なく
とも一方を添加すればよいが、添加する場合は0.1乃
至10ppmにすることが必要である。
【0034】固体表面Na及び固体表面K:夫々0.1
乃至10ppm ワイヤ固定表面部にNa又はKを1種又は2種含むと、
アーク安定性が著しく向上し、作業性の疲労感がより減
少するが、0.1ppm未満では不十分である。0.5ppm
以上含有させると、アークの安定性が大きく向上して、
よりよい結果が得られる。また、Na又はKのいずれか
でも10ppmを超えると、アークの集中性が大きく劣化
するので望ましくない。
【0035】ワイヤの全酸素量:30乃至200ppm、
表面酸素量:20乃至180ppm そして、ワイヤの全酸素量を30乃至200ppmとし、
且つ、表面酸素量を20乃至180ppmとすると、溶滴
の移行がスムースとなり、作業者の疲労感が減少する。
この範囲では、ワイヤ表面には長さ数十μm程度のワイ
ヤ周方向から45°程度まで傾いた方向の微細な亀裂が
認められることが多く、また、ワイヤ表層部には数μm
から数十μmの深さの粒界酸化と、サブミクロンの大き
さの微細酸化物が多くの場合に認められる。しかし、ワ
イヤの全酸素量が、30ppm未満では効果が不十分であ
り、200ppmを超えると、メッキの密着性が悪くな
る。また、表面酸素量が20ppm未満では効果が不十分
であり、180ppmを超えるとメッキの密着性が悪くな
る。表面酸素量が30ppmから100ppmまでの範囲で
は、アークの安定性が大きく向上して疲労感がより少な
いので、よりよい結果が得られる。
【0036】なお、溶接用ソリッドワイヤの組成につい
ては、JIS Z3312に規定されている範囲内で
は、いずれのものであっても良く、本発明の効果を十分
に発揮できる。例えば、C;0.001〜0.15重量
%、Si;0.30〜1.10重量%、Mn;0.85
〜2.60重量%、P;0.001〜0.030重量%
以下、S;0.001〜0.030重量%以下、Cu;
0.01〜0.50重量%以下を含み、残部が鉄及び不
可避的不純物からなる組成が望ましい。
【0037】C:0.001〜0.15重量% Cは溶接金属の脱酸及び強度を得る上で必要不可欠の成
分であるが、0.001重量%未満では脱酸と強度共に
不十分であり、また、0.15重量%を超えると溶接金
属に高温割れが発生しやすくなるため、0.001〜
0.15重量%が望ましい。
【0038】Si:0.30〜1.10重量% Siは溶接金属の脱酸に必要不可欠の成分であるが、
0.30重量%未満では脱酸不十分であり、また、1.
10重量%を超えると溶接金属の靱性が低下しやすくな
るため、0.30〜1.10重量%が望ましい。
【0039】Mn:0.85〜2.60重量% Mnは溶接金属の脱酸及び強度を得る上で必要不可欠の
成分であるが、0.85重量%未満では脱酸と強度共に
不十分であり、また、2.60重量%を超えると溶接金
属に低温割れが発生し易くなるため、0.85〜2.6
0重量%が望ましい。
【0040】P:0.001〜0.030重量%以下 Pはワイヤ先端からの溶滴の滑らかな離脱を得る上で必
要不可欠の成分であるが、0.001重量%未満ではそ
の効果が不十分であり、また、0.030重量%を超え
ると溶接金属に高温割れが発生しやすくなるなるため、
0.001〜0.030重量%が望ましい。
【0041】S:0.001〜0.030重量%以下 Sはワイヤ先端からの溶滴の滑らかな離脱を得る上で必
要不可欠の成分であるが、0.001重量%未満ではそ
の効果が不十分であり、また、0.030重量%を超え
ると溶接金属に高温割れが発生しやすくなるなるため、
0.001〜0.030重量%が望ましい。
【0042】Cu:0.01〜0.50重量%以下 Cuはワイヤの通電性及び溶接金属の強度を得る上で必
要不可欠の成分であるが、0.01重量%未満では通電
性と強度共に不十分であり、また、0.50重量%を超
えると溶接金属に高温割れが発生し易くなるため、0.
01〜0.50重量%が望ましい。Cuは、ワイヤ表面
のメッキの形でも、固溶した形でも、ワイヤ結晶粒界析
出物の形のいずれであってもかまわないが、ワイヤの通
電性をより良くするためには、ワイヤ表面のメッキの形
で0.10〜0.40重量%であることが望ましい。
【0043】残部:鉄及び不可避的不純物 不可避的不純物としては、例えばBe、B、N、Mg、
Ca、V、Co、Zn、As、Se、Sr、Y、Nb、
Cd、In、Sn、Sb、Te、Ba、W、Hg、T
l、Pb、Bi等があり、これらの不純物を夫々0.0
5重量%以下、合計で0.50重量%以下を含有しても
よい。ワイヤ表面不純物は少ない方が望ましいが、いた
ずらにワイヤ表面不純物を取り除くことは製造費用の急
増につながる。上記元素のいずれか一つでも0.05重
量%を超えると、アーク不安定が増加し、割れ感受性の
上昇等の悪影響を与えるのでいずれも0.05重量%以
下が望ましい。また、それらの元素の総量で0.50重
量%を超えても同様な悪影響を与えるので、総量で0.
50重量%以下が望ましい。
【0044】上記成分の他、必要に応じて以下の成分の
1種又は2種以上を適量にて含有させることができる。Ni:0.01〜1.80重量% Niは溶接金属の低温靱性及び強度を得る上で有効な成
分であるが、0.01重量%未満では、低温靱性と強度
がいずれも不十分であり、また、1.80重量%を超え
ると、溶接金属に高温割れが発生し易くなるため、0.
01〜1.80重量%が望ましい。
【0045】Cr:0.01〜0.70重量% Crは溶接金属の強度を得る上で有効な成分であるが、
0.01重量%未満では不十分であり、また、0.70
重量%を超えると、溶接金属の伸びが不足しやすくな
り、また、低温割れが発生しやすくなるため、0.01
〜0.70重量%が望ましい。
【0046】Mo:0.01〜0.65重量% Moは溶接金属の低温靱性及び強度を得る上で有効な成
分であるが、0.01重量%未満では、低温靱性と強度
共に不十分であり、また、0.65重量%を超えると、
溶接金属に高温割れが発生し易くなり、また、溶接金属
の伸びが不足し易くなるため、0.01〜0.65重量
%が望ましい。
【0047】Al:0.01〜0.50重量% Alは溶接金属の脱酸及び溶接ビードを整形する上で有
効な成分であるが、0.01重量%未満では、脱酸とビ
ード整形性がいずれも不十分であり、また、0.50重
量%を超えると、溶接金属に高温割れが発生しやすくな
るため、0.01〜0.50重量%が望ましい。
【0048】Ti+Zr:0.01〜0.30重量% Ti及びZrはいずれも溶接金属の脱酸及びスパッタの
減少に有効な成分である。このため、Ti及びZrを単
独で、又は複合添加するが、総量で0.01重量%未満
の場合は、脱酸及びスパッタの減少がいずれも不十分で
あり、また、0.30重量%を超えると、溶接金属に高
温割れが発生しやすくなるため、総量で0.01〜0.
30重量%が望ましい。また、ZrよりもTiのほうが
スパッタの減少にはより有効であり、Tiの含有量をZ
rの含有量より多くすることがより望ましい。
【0049】
【実施例】次に本発明の実施例について説明する。圧延
又は伸線処理後、必要に応じて熱処理し、その後、洗浄
工程、銅メッキ工程、洗浄工程、仕上げ伸線工程、洗浄
工程、送給用又は防錆用の油付与工程、スプール巻き替
え又は大容量パック製造工程の各工程を順次実施した。
なお、各工程の条件は適宜変更した。得られた溶接ワイ
ヤの直径は1.2mmである。これらの溶接ワイヤにつ
いて、ワイヤ表面不純物量、10μm以上の大粒のワイ
ヤ表面不純物の割合、ワイヤ表面不純物中の銅の割合、
Ca量、及び表面Ca量と、アーク安定性、官能作業
性、及び作業者の疲労感との関係を調べたところ、下記
表1及び表2に示す結果を得た。
【0050】また、Na量、K量、固体表面Na量、及
び固体表面K量と、官能作業性及び作業者の疲労感との
関係を調べたところ、下記表3に示すような結果を得
た。
【0051】また、全酸素量、及び表面酸素量と、官能
作業者性及び作業者の疲労感との関係を調べたところ、
下記表4に示すような結果を得た。
【0052】なお、各表中のワイヤ表面不純物量、表面
Ca量、固体表面Na量、固体表面K量、全酸素量、及
び表面酸素量は前述の各方法で測定した量である。
【0053】また、アーク安定性については、DCEP
(直流、ワイヤプラス)、溶接電流:220A、アーク
電圧:30V、溶接時間:60cm/分、シールドガス:
CO2の溶接条件でアーク電圧の変化を測定し、40V
以上をアーク切れと判定し、1秒当たりの発生回数を調
べた。
【0054】また、官能作業性及び作業者の疲労感につ
いては、DCEP、溶接電流:250A〜340A、ア
ーク電圧:32V〜34V、溶接時間:20〜40cm/
分、シールドガス:CO2の溶接条件で調べた。
【0055】なお、使用したソリッドワイヤの化学成分
は、C;0.04重量%、Si;0.75重量%、M
n;1.70重量%、P;0.015重量%以下、S;
0.010重量%、Cu;0.25重量%、Ni;0.
02重量%、Cr;0.04重量%、Mo;0.005
重量%以下、Al;0.008重量%、Ti;0.18
重量を含み、残部が96.5重量%以上のFeと不可避
的不純物である。
【0056】
【表1】
【0057】但し、実施例1乃至1は請求項1に相当
するものである。また、比較例19乃至23は請求項1
から外れるものである。
【0058】
【表2】
【0059】但し、表2において、官能作業性は、1が
劣る場合、2及び3が良好な場合、4及び5が優秀な場
合であり、いずれも数字が大きい方が優れている。
【0060】また、作業者の疲労感は、1が疲労感が大
きい場合、2及び3が良好な場合、4及び5が疲労感が
少ない場合である。この場合も、数字が大きい方が疲労
感が少なくて良好である。
【0061】
【表3】
【0062】但し、実施例24乃至31は請求項に相
当するものであり、実施例32乃至40は請求項に相
当するものである。また、比較例41乃至44は請求項
又はから外れるものであり、請求項1は満足する。
【0063】また、 ワイヤ表面不純物 :3〜4μg/cm2 10μm以上のワイヤ表面不純物 :5〜35重量% ワイヤ表面不純物中の銅 :50〜95重量% ワイヤのCa量 :3ppm以下 ワイヤの表面Ca量 :1ppm以下 官能作業性 :1(劣)−2−3(良好)−4−5
(優) 作業者の疲労感:1(大)−2−3(良好)−4−5
(小)。
【0064】
【表4】
【0065】実施例45乃至54は本発明の請求項
相当するものであり、比較例55乃至61は請求項
ら外れるが、請求項1は満足するものである。
【0066】但し、 ワイヤ表面不純物 :3〜4μg/cm2 10μm以上のワイヤ表面不純物 :5〜35重量% ワイヤ表面不純物中の銅 :50〜95重量% ワイヤのCa量 :3ppm以下 ワイヤの表面Ca量 :1ppm以下 ワイヤのNa量 :0.8〜2.5ppm ワイヤのK量 :0.7〜2.9ppm ワイヤの固体表面Na量 :0.5〜2.4ppm ワイヤの固体表面K量 :0.5〜2.8ppm 官能作業性 :1(劣)−2−3(良好)−4−5
(優) 作業者の疲労感:1(大)−2−3(良好)−4−5
(小)。
【0067】これらの表からわかるように、本発明の実
施例の溶接ワイヤは比較例の溶接ワイヤに比して優れた
効果を有する。
【0068】即ち、表1、2において、本発明の実施例
1〜13に示すように、ワイヤ表面不純物量をワイヤ見
かけ表面積の1cm2当たり5μg以下にし、ワイヤ中の
Ca量を10ppm以下にし、更に、表面Ca量を3ppm以
下にすることにより、アークが安定になり、作業性が改
善され、作業者の疲労感が減少することがわかる。ワイ
ヤ表面不純物量、Ca量及び表面Ca量は少ない方がよ
く、夫々、同2μg以下、3ppm以下、1ppm以下にでき
れば更にアークを安定できる。
【0069】また、表1、2において、実施例14〜1
8に示すように、ワイヤ表面不純物の10μm以上のも
のの割合を40重量%以下にし、ワイヤ表面不純物中の
銅の割合を30重量%以上にすることにより、更に一層
よい結果が得られることがわかる。
【0070】また、表3において、本発明の実施例24
〜31に示すように、Na及びKを夫々10ppm以下、
且つNa及び/又はKを0.1ppm以上含有させること
により、アークを安定にし、作業者の疲労感を減少でき
ることが分かる。Na及びKは0.2ppmから5ppmの範
囲が良く、この場合に更に一層アークを安定化できる。
【0071】また、表3において、実施例32〜40に
示すように、ワイヤ固体表面部に、固体表面Na及び/
又は固体表面Kを0.1ppm以上含ませることにより、
更にアークを安定にし、作業者の疲労感を減少できるこ
とが分かる。固体表面Na及び固体表面Kは、0.2pp
mから5ppmの範囲がよく、この場合に、更に一層作業性
を向上させ、疲労感を少なくできる。
【0072】また、表4において、実施例45〜54に
示すように、全酸素量を30ppmから200ppm以下と
し、且つ表面酸素量を20ppmから180ppmとすると、
作業者の疲労感を減少できることが分かる。更に、表面
酸素量を30ppmから100ppmとすることにより、更に
一層アークを安定にし、作業者の疲労感を大きく減少で
きることが分かる。このとき、ワイヤ表面には均一な亀
甲状の表面亀裂が認められた。
【0073】これらの工程の中では、熱処理以降の工程
の寄与が相対的に大きく、各工程で適切な管理を行わな
ければ十分な結果が得られなかった。
【0074】また、各洗浄工程においてワイヤ表面を傷
めることを極力防止しなければ、ワイヤが使用されると
きに、ワイヤ表面がフレキシブルコンジットチューブと
の接触で剥離し易くなり、送給を阻害することになる。
【0075】なお、表1に示した直径1.2mmのワイ
ヤだけでなく、他の直径及び成分を有するワイヤでも同
様な結果が得られている。また、銅メッキを施したフラ
ックス入りワイヤでも同様な結果が得られている。
【0076】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ワイヤ表面のワイヤ表面不純物量及びCa量を所定範囲
内に規定したワイヤは、溶接アークの安定性が著しく向
上し、高速溶接でもアーク不安定による溶接欠陥が発生
し難く、また、作業者の疲労が減少して品質及び作業能
率が向上する。このように、本発明はガスシールドアー
ク溶接を行う技術分野において、多大の貢献をなす。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−80196(JP,A) 特開 平1−249291(JP,A) 特開 平4−327395(JP,A) 特開 昭62−248594(JP,A) 特開 平2−46994(JP,A) 特開 平7−164185(JP,A) 小林実編「JIS使い方シリーズ 新 版 溶接材料選択のポイント」(平成4 −5−20)、財団法人日本規格協会、第 213−215頁

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤ表面の不純物をワイヤ見かけ表面
    積の1cm2当たり5μg以下に規制し、前記ワイヤ表面
    不純物のうち、孔径10μmのろ紙(メンブレンフィル
    タ)を通過しないものの質量を、全ワイヤ表面不純物の
    質量の40重量%以下に規制し、全ワイヤ表面不純物中
    の銅成分量(銅化合物の場合は銅に換算して)を30重
    量%以上とし、全ワイヤ中のCa量を10ppm以下、表
    面Ca量を3ppm以下に規制したことを特徴とするガス
    シールドアーク溶接用ワイヤ。
  2. 【請求項2】 前記ワイヤ表面不純物を含む全ワイヤ中
    に、Na及び/又はKを夫々0.1乃至10ppm含有す
    ることを特徴とする請求項1に記載のガスシールドアー
    ク溶接用ワイヤ。
  3. 【請求項3】 ワイヤ固体表面部に、固体表面Na及び
    /又は固体表面Kを総量で0.1ppm以上含有すること
    を特徴とする請求項2に記載のガスシールドアーク溶接
    用ワイヤ。
  4. 【請求項4】 ワイヤの全酸素量が、30乃至200pp
    mであると共に、表面酸素量が20乃至180ppmである
    ことを特徴とする請求項3に記載のガスシールドアーク
    溶接用ワイヤ。
  5. 【請求項5】 ワイヤ組成は、C:0.001乃至0.
    15重量%、Si:0.30乃至1.10重量%、M
    n:0.85乃至2.60重量%、P:0.001乃至
    0.030重量%、S:0.001乃至0.030重量
    %、Cu:0.01乃至0.50重量%を含有し、残部
    が鉄及び不可避的不純物であることを特徴とする請求項
    4に記載のガスシールドアーク溶接用ワイヤ。
  6. 【請求項6】 ワイヤ組成は、C:0.001乃至0.
    15重量%、Si:0.30乃至1.10重量%、M
    n:0.85乃至2.60重量%、P:0.001乃至
    0.030重量%、S:0.001乃至0.030重量
    %、Cu:0.01乃至0.50重量%を含有し、更
    に、Ni:0.01乃至1.80重量%、Cr:0.0
    1乃至0.70重量%、Mo;0.01乃至0.65重
    量%、Al:0.01乃至0.50重量%及び[Ti+
    Zr]:0.01乃至0.30重量%からなる群から選
    択された少なくとも1種の成分を含有し、残部が鉄及び
    不可避的不純物であることを特徴とする請求項4に記載
    のガスシールドアーク溶接用ワイヤ。
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