JP2723416B2 - ホイール式クレーンの油圧サスペンション制御方法および同装置 - Google Patents

ホイール式クレーンの油圧サスペンション制御方法および同装置

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JP2723416B2
JP2723416B2 JP4026875A JP2687592A JP2723416B2 JP 2723416 B2 JP2723416 B2 JP 2723416B2 JP 4026875 A JP4026875 A JP 4026875A JP 2687592 A JP2687592 A JP 2687592A JP 2723416 B2 JP2723416 B2 JP 2723416B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はホイール式クレーンにお
いて、サスペンションシリンダによって車体を支持する
油圧サスペンションの制御方法および同制御装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】油圧サスペンションを備えたホイール式
クレーンにおいては、クレーン作業時には、重心を低く
する意味でサスペンションシリンダを縮小させて車高を
低くしたり、逆に現場走行時にアプローチアングルまた
はデパーチャアングルを大きくするために車高を高くし
たりする操作が行われる。
【0003】一方、通常(公道)走行時には車高を法で
規制された値(基準値)に修正する必要がある。
【0004】そこで、従来は、通常走行に際して(走行
停止状態で)、スイッチ操作によりシリンダ制御部を作
動させてサスペンションシリンダを伸長または縮小さ
せ、車高を基準値に復帰させるレベリング操作を行うよ
うにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の油圧
サスペンション制御装置によると、走行停止状態でしか
レベリング作動が行われない構成となっているため、次
のような問題が生じていた。
【0006】(イ)走行中、サスペンションシリンダの
作動油が、ラジエータの排熱やブレーキ熱等により高温
化して膨張するため、サスペンションシリンダが伸長し
て車高が高くなる場合がある。
【0007】(ロ)ホイール式クレーンにおいては、周
知のようにブーム起伏、ブーム伸縮、旋回等の各クレー
ン作業用油圧アクチュエータと、サスペンションシリン
ダを含む車両部用油圧アクチュエータとで作動油を共用
する構成をとっているため、クレーン作業中に作業用ア
クチュエータまたはその管路内で高温化してタンクに戻
った油がレベリング時にサスペンションシリンダ内に入
り込み、これが走行中に冷却、低温化してシリンダが縮
小し、車高が下がる場合がある。
【0008】(ハ)サスペンションシリンダやシリンダ
制御弁での油の内部リークによって走行中にシリンダが
縮小し、車高が下がる場合がある。
【0009】従来装置では、このような走行中の車高の
変動に対しては全く対処できないため、車高が基準値を
超えて走行安定性が悪化したり、サスペンションシリン
ダのボトミングが起こって乗り心地が極端に悪くなった
りする問題が生じていた。
【0010】そこで本発明は、走行中に車高が基準値か
ら外れた場合に、自動的に車高を基準値に復帰させる自
動レベリング作動を行わせることができ、しかもこのレ
ベリング作動を、走行安全性を損なわず、またオペレー
タに不安感を抱かせない条件下でのみ行わせることがで
きるホイール式クレーンの油圧サスペンション制御方法
および同装置を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明(油圧サ
スペンション制御装置)は、車軸と車体との間に、クレ
ーン作業用アクチュエータとで作動油を共用するサスペ
ンションシリンダが設けられ、このサスペンションシリ
ンダによって車体を支持するホイール式クレーンにおい
て、上記サスペンションシリンダに対する圧油の給排を
制御するシリンダ制御部と、車高を検出する車高検出手
段と、走行時の車速を検出する車速検出手段と、これら
各検出手段からの信号が入力されるコントローラとを具
備し、このコントローラは、 (A)上記車高検出手段からの入力信号に基づいて、車
高が走行時の基準値から外れているか否かを判別する車
高判別手段と、 (B)上記車速検出手段からの入力信号に基づいて、車
速が、低速域の所定範囲に設定された値から外れている
か否かを判別する車速判別手段と、 (C)これら両判別手段での判別結果が入力される出力
手段とから成り、この出力手段は、車高が上記基準値か
ら外れたときに、車速が上記設定値内にあることを条件
として、上記シリンダ制御部に、車高が基準値に復帰す
る方向のシリンダ作動指令信号を出力するように構成さ
れたものである。
【0012】請求項2の発明は、請求項1の構成におい
て、トランスミッションの変速段を検出する変速段検出
手段と、この変速段検出手段からの入力信号に基づい
て、変速段が、発進時の変速段以外の変速段にあるか否
かを判別する変速段判別手段とが付加され、出力手段か
らシリンダ制御部へのシリンダ作動指令信号が、変速段
が発進時の変速段以外の変速段にあることを付加条件と
して出力されるように構成されたものである。
【0013】請求項3の発明は、請求項1または2の構
成において、サスペンションシリンダが各車輪ごとに設
けられ、車高検出手段が、各サスペンションシリンダの
長さを検出するものであり、出力手段が、対角関係にあ
る二つの車輪のサスペンションシリンダをペアとして、
このペアのサスペンションシリンダの長さが、車高の基
準値に対応して設定された値を+−同方向に外れた状態
にあるときにのみシリンダ制御部にシリンダ作動指令信
号を出力するように構成されたものである。
【0014】請求項4の発明(油圧サスペンション制御
方法)は、車軸と車体との間に、クレーン作業用アクチ
ュエータとで作動油を共用するサスペンションシリンダ
が設けられ、このサスペンションシリンダによって車体
を支持するホイール式クレーンにおいて、車高を検出
し、この検出された車高が走行時の基準値から外れてい
るか否かを判別する一方、走行時の車速を検出し、この
検出された車速が低速域の所定範囲に設定された値から
外れているから否かを判別し、車高が上記基準値から外
れ、かつ、車速が上記設定値内にある場合に、車高が上
記基準値に復帰するように走行時にサスペンションシリ
ンダを制御するものである。
【0015】
【作用】上記方法および装置によると、走行中に車高が
基準値から外れた場合に、車高検出手段からの信号に基
づくコントローラの制御作用によって自動的に車高が基
準値に復帰する。このため、走行中、法規制を遵守で
き、車高の上下変動によって走行安定性や乗り心地が悪
化するおそれがなくなる。
【0016】しかも、このレベリング作動は、車速が低
速域の所定範囲内にあるときにのみ行われるため、高速
走行時にレベリング作動が行われて走行安定性が悪化し
たり、レベリング作動によって運転手に不安感を抱かせ
たりするおそれがない。すなわち、走行中の車高補正に
よる弊害が生じない。
【0017】また、請求項2の構成によると、低速走行
中であっても、発進時、すなわち重心が後に移動して後
側が低く、前側が高くなる走行状況ではレベリング作動
が行われない。一方、請求項3の構成によると、対角関
係にあるペアの両シリンダが設定値から+、−反対側に
外れることとなる坂道や路面が左右方向に傾斜した道路
ではレベリングは行われない。
【0018】すなわち、請求項2の構成によると発進時
での誤ったレベリング作動、請求項3の構成によると傾
斜路での誤ったレベリング作動をそれぞれ防止すること
ができる。
【0019】
【実施例】本発明の実施例を図によって説明する。
【0020】図1にこの実施例にかかる油圧サスペンシ
ョン装置の全体構成を示している。
【0021】同図に示すように、前左右、後左右の各車
輪ごとに車軸と車体との間にサスペンションシリンダ
1,2,3,4が設けられ、これらが、対角関係にある
ものをペアとして、それぞれ別のシリンダ制御部C1,
C2によって伸縮制御される。
【0022】すなわち前右、後左の両シリンダ1,4の
ペアが第1シリンダ制御部C1で、前左、後右の両シリ
ンダ2,3のペアが第2シリンダ制御部C2でそれぞれ
制御される。
【0023】また、各サスペンションシリンダ1〜4に
は、車高検出手段として各シリンダ1〜4の長さを検出
する長さセンサ5,6,7,8が設けられている。この
長さセンサ5〜8は、上下一組の近接スイッチからな
り、シリンダ長さが、車高の基準値に対応して設定され
た値のときに両スイッチともオンとなり、この設定値か
ら+側または−側に外れると、それに応じて上下一方の
スイッチがオフとなる。
【0024】一方、他の検出手段として、走行時の車速
を検出する車速センサ9と、トランスミッションの変速
段(シフト位置)を検出するシフトセンサ10とが設け
られ、これら各センサ5〜8,9,10の信号がコント
ローラ11に入力される。
【0025】なお、シフトセンサ10としては、自動変
速機を備えたクレーンにあってはトルクコンバータ制御
のために元々装備されているシフトセンサを利用するこ
とができる。一方、手動変速機を備えたクレーンにあっ
ては、シフトレバーの位置を検出するセンサを設ければ
よい。
【0026】第1および第2両シリンダ制御部C1,C
2は同一構成となっている。前右、後左両シリンダ1,
4用の第1シリンダ制御部C1を例にとって説明する。
【0027】図2に示すように、前右シリンダ1のヘッ
ド側油室1aと後左シリンダ4のロッド側油室4bとが
管路12で、また前右シリンダ1のロッド側油室1bと
後左シリンダ4のヘッド側油室4aとが管路13でそれ
ぞれ接続され、かつ、管路12に第1アキュムレータ1
4、管路13に第2アキュムレータ15がそれぞれ接続
されるとともに、両管路12,13中にそれぞれ第1電
磁切換弁(以下、単に第1切換弁という)16,16が
設けられている。
【0028】この第1切換弁16,16は、管路12,
13を遮断するロック位置イと、管路12,13を開く
走行時位置ロとの間で切換わり作動し、同切換弁16,
16が走行時位置ロにセットされた状態で、両アキュム
レータ14,15と両シリンダ1,4との間での油の出
入り作用(所謂バネ作用)が行われることによって走行
時の振動が吸収される。
【0029】一方、クレーン作業時には、同切換弁1
6,16がロック位置イにセットされることにより、上
記油の出入りが停止して両シリンダ1,4が作動不能に
ロックされ、車体が車軸に固定される。
【0030】また、管路12,13とポンプ回路17お
よびタンク回路18との間に第2および第3両電磁切換
弁19,19および20,20(以下、単に第2切換
弁、第3切換弁という)が設けられている。
【0031】第2切換弁19,19は、ソレノイドに通
電されない定常位置としての第1の位置イでは、ポンプ
Pからシリンダ1,4側への油の流れをブロックし、シ
リンダ1,4からタンクTに向かう油の流れのみを許容
する。また、第2の位置ロでは、逆にポンプPからシリ
ンダ1,4に向かう油の流れのみを許容する。
【0032】一方、第3切換弁20,20は、定常位置
としての第1の位置イでは、ポンプPからシリンダ1,
4に向かう油の流れのみを許容するチェック機能を果
し、第2の位置ロでは、シリンダ1,4からタンクTに
向かう油の流れを許容する。
【0033】これら第2および第3両切換弁19,20
は、走行前には図示しないスイッチの操作によって、ま
た通常走行中は長さセンサ5〜8、車速センサ9、シフ
トセンサ10からの信号に基づくコントローラ11から
の制御信号によって切換制御され、この両切換弁19,
20の切換わり作動によって次のような作用が行われ
る。
【0034】(I)車体上昇作用 第2切換弁19のソレノイドが通電されると同切換弁1
9が第2の位置ロに切換わり、ポンプPからの圧油が同
位置ロ、第3切換弁20の第1の位置イを通って両シリ
ンダ1,4の伸長側油室1a,4aに供給される。この
とき、同時に第1切換弁16が通電されて位置ロに切換
わっているため、両シリンダ1,4の縮小側油室1b,
4b内の油はポンプPからの圧油に合流して両シリンダ
1,4の伸長側油室1a,4aに流入する。これによ
り、両シリンダ1,4が伸長作動して車体が上昇する。
【0035】そして、第2切換弁19のソレノイドへの
通電が停止すると、同切換弁19が第1の位置イに復帰
するため、シリンダ伸長側油室1a,4aへの圧油の供
給が停止し、このとき同油室1a,4a内の油の戻りが
第3切換弁20で阻止されることにより、両シリンダ
1,4の伸長作動が停止し、かつ、このときの位置に保
持される。
【0036】(II)車体下降作用 第3切換弁20のソレノイドが通電されて同切換弁20
が第2の位置ロにセットされると、車体重量によって両
シリンダ1,4に作用する縮小方向の力により、伸長側
油室1a,4a内の油が第3切換弁20の第2の位置
ロ、第2切換弁19の第1の位置イを通ってタンクTに
排出される。このときは、第1切換弁16は通電されな
いため、両シリンダ1,4の縮小側油室1b,4bへは
アキュムレータ15,14内の油が供給される。
【0037】次に、走行中の車高調節(自動レベリン
グ)を行わせるのためのコントローラ11の構成と作用
を説明する。
【0038】このコントローラ11は、図3に示すよう
に、各長さセンサ5〜8からのシリンダ長さ信号が入力
される車高判別部21と、シフトセンサ10からの変速
段信号が入力される変速段判別部22と、車速センサ9
からの車速信号が入力される車速判別部23と、これら
各判別部21,22,23での判別結果を受けてシリン
ダ制御部C1,C2の第2および第3両切換弁19,2
0に対する制御信号を出力する出力部24とから成って
いる。
【0039】なお、第1切換弁16は、走行中、常時、
第2の位置ロにセットされる。
【0040】車高判別部21においては、シリンダ長さ
信号に基づき、前右シリンダ1と後左シリンダ4のペア
と、前左シリンダ2と後右シリンダ3のペアのいずれか
において、両シリンダが設定値から+、−同方向に外れ
ているか否かを判別する。
【0041】一方、変速段判別部22では、現在のトラ
ンスミッションの変速段が発進時以外の変速段であって
低速走行時の変速段(たとえば全変速段が3段の場合の
2段、以下この場合で説明する)にあるか否かを判別す
る。
【0042】また、車速判別部23では、車速が低速域
の所定範囲(たとえば3Km/h以上10Km/h未
満、以下、この場合で説明する)にあるか否かを判別す
る。
【0043】出力部24は、これら各判別部21,2
2,23での判別結果がすべてイエスの場合に限り、シ
リンダ制御部C1,C2に自動レベリングのためのシリ
ンダ作動指令信号、すなわち、車体を上げる必要がある
場合には第2切換弁19を第2の位置ロに切換える信
号、車体を下げる必要がある場合には第3切換弁20を
第2の位置ロに切換える信号を出力する。
【0044】こうして、走行中に車高が基準値から外れ
た場合に、自動的に車高を基準値に復帰させる自動レベ
リング作動を行わせることができる。このため、走行
中、法規制を遵守でき、車高の上下変動によって走行安
定性や乗り心地が悪化するおそれがなくなる。
【0045】しかも、このレベリング作動は、 (A)対角関係にある二つのシリンダをペアとして、少
なくともいずれか一方のペアの二つのシリンダの長さが
設定値から+、−同方向に外れていること、 (B)発進時でないこと、 (C)車速が低速である3Km/h以上10Km/h未
満であること、 の三つの条件がすべて満足する場合に限って開始される
ため、次のような効果を奏する。
【0046】I.上記(A)の条件設定により、ペアの
両シリンダが設定値から+、−反対側に外れることとな
る坂道や、路面が左右方向に傾斜した道路ではレベリン
グ作動は行われない。また、上記(B)の条件設定によ
り、クレーン重心が後に移動する発進時にもレベリング
は行われない。
【0047】すなわち、平坦路での定常走行時にのみレ
ベリング作動が行われるため、このレベリングを正確に
行うことができる。
【0048】II.上記(C)の条件設定により、高速走
行時にはレベリングが行われないため、クレーン重心の
上下変動によって高速安定性が悪化するおそれがない。
【0049】また、3Km/h〜10Km/hの低速域
でレベリングが行われ、しかもこの設定速度と(B)の
変速段(2速)の組合せから減速時に限ってレベリング
が行われるため、車高の変動がオペレータに実感として
伝わりにくく、オペレータに不安感を抱かせるおそれが
ない。
【0050】なお、この(C)の車速条件下でレベリン
グが開始された後、車速がこの条件から外れたときには
直ちにレベリングを停止させるようにしてもよいが、オ
ペレータに不安感を抱かせない走行停止状態(車速0K
m/h)、およびわずかの増速時(たとえば15Km/
h)にはそのままレベリング作動を完了まで継続させる
ように構成してもよい。
【0051】ところで、発進時にレベリング作動が行わ
れた場合でも、定常走行に移った段階で車高補正が行わ
れるため、レベリング開始条件から上記(B)の発進時
以外という条件を除外してもよい。
【0052】また、上記(A)の条件が満足されない状
態でレベリング作動が行われた場合にも、いずれ平坦路
で改めて車高補正が行われるため、この(A)の条件を
も除外し、車速のみをレベリング開始条件としてもよ
い。
【0053】
【発明の効果】上記のように本発明によるときは、走行
中に車高が基準値から外れた場合に、車高検出手段から
の信号に基づくコントローラの制御作用によって自動的
に車高が基準値に補正される。このため、走行中、法規
制を遵守でき、車高の上下変動によって走行安定性や乗
り心地が悪化するおそれがなくなる。
【0054】しかも、この自動レベリング作動は、車速
が低速域の所定範囲内にあるときにのみ行われるため、
高速走行時にレベリング作動が行われて走行安定性が悪
化したり、運転手に不安感を抱かせたりするおそれがな
い。すなわち、走行中の車高補正による弊害が生じな
い。
【0055】さらに、請求項2の発明によると、重心が
後に移動する発進時での誤ったレベリング作動を、また
請求項3の発明によると、傾斜路での誤ったレベリング
作動をそれぞれ防止し、平坦路での低速走行時という車
高を正確に検出できる条件下でのみレベリング作動を行
わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例にかかる油圧サスペンション装
置の全体構成を示す図である。
【図2】同装置におけるシリンダ制御部の油圧回路図で
ある。
【図3】同装置におけるコントローラの構成を示すブロ
ック図である。
【符号の説明】
1〜4 サスペンションシリンダ C1,C2 シリンダ制御部 5〜8 各サスペンションシリンダの長さを検出する車
高検出手段としての長さセンサ 9 車速検出手段としての車速センサ 10 変速段検出手段としてのシフトセンサ 11 コントローラ 21 車高判別部(車高判別手段) 22 変速段判別部(変速段判別手段) 23 車速判別部(車速判別手段) 24 出力部(出力手段)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車軸と車体との間に、クレーン作業用ア
    クチュエータとで作動油を共用するサスペンションシリ
    ンダが設けられ、このサスペンションシリンダによって
    車体を支持するホイール式クレーンにおいて、上記サス
    ペンションシリンダに対する圧油の給排を制御するシリ
    ンダ制御部と、車高を検出する車高検出手段と、走行時
    の車速を検出する車速検出手段と、これら各検出手段か
    らの信号が入力されるコントローラとを具備し、このコ
    ントローラは、 (A)上記車高検出手段からの入力信号に基づいて、車
    高が走行時の基準値から外れているか否かを判別する車
    高判別手段と、 (B)上記車速検出手段からの入力信号に基づいて、車
    速が、低速域の所定範囲に設定された値から外れている
    か否かを判別する車速判別手段と、 (C)これら両判別手段での判別結果が入力される出力
    手段とから成り、この出力手段は、車高が上記基準値か
    ら外れたときに、車速が上記設定値内にあることを条件
    として、上記シリンダ制御部に、車高が基準値に復帰す
    る方向のシリンダ作動指令信号を出力するように構成さ
    れたことを特徴とするホイール式クレーンの油圧サスペ
    ンション制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のホイール式クレーンの油
    圧サスペンション制御装置において、トランスミッショ
    ンの変速段を検出する変速段検出手段と、この変速段検
    出手段からの入力信号に基づいて、変速段が、発進時の
    変速段以外の変速段にあるか否かを判別する変速段判別
    手段とが付加され、出力手段からシリンダ制御部へのシ
    リンダ作動指令信号が、変速段が発進時の変速段以外の
    変速段にあることを付加条件として出力されるように構
    成されたことを特徴とするホイール式クレーンの油圧サ
    スペンション制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のホイール式クレ
    ーンの油圧サスペンション制御装置において、サスペン
    ションシリンダが各車輪ごとに設けられ、車高検出手段
    が、各サスペンションシリンダの長さを検出するもので
    あり、出力手段が、対角関係にある二つの車輪のサスペ
    ンションシリンダをペアとして、このペアのサスペンシ
    ョンシリンダの長さが、車高の基準値に対応して設定さ
    れた値を+−同方向に外れた状態にあるときにのみシリ
    ンダ制御部にシリンダ作動指令信号を出力するように構
    成されたことを特徴とするホイール式クレーンの油圧サ
    スペンション制御装置。
  4. 【請求項4】 車軸と車体との間に、クレーン作業用ア
    クチュエータとで作動油を共用するサスペンションシリ
    ンダが設けられ、このサスペンションシリンダによって
    車体を支持するホイール式クレーンにおいて、車高を検
    出し、この検出された車高が走行時の基準値から外れて
    いるか否かを判別する一方、走行時の車速を検出し、こ
    の検出された車速が低速域の所定範囲に設定された値か
    ら外れているから否かを判別し、車高が上記基準値から
    外れ、かつ、車速が上記設定値内にある場合に、車高が
    上記基準値に復帰するように走行時にサスペンションシ
    リンダを制御することを特徴とするホイール式クレーン
    の油圧サスペンション制御方法。
JP4026875A 1992-02-13 1992-02-13 ホイール式クレーンの油圧サスペンション制御方法および同装置 Expired - Fee Related JP2723416B2 (ja)

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