JP2722747B2 - 燃料タンクの燃料遮断弁装置 - Google Patents

燃料タンクの燃料遮断弁装置

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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は自動車等の車両に搭載される燃料タンクの燃
料遮断弁装置に関する。
従来の技術 自動車用燃料タンクの中には、自動車が傾斜したり転倒
した時にタンク本体内の燃料が外部へ流出しないように
燃料遮断弁装置を配設したものが知られている。この燃
料遮断弁装置としては、例えば実開昭62−75278号公報
に示されているように、フロートバルブの閉塞状態時に
あってもタンク本体の内圧が所定値以上になるとバルブ
シート自体を上昇させ、通路を開放してベーパーをベー
パー通路に導出できるように、バルブシート自体にベー
パー排出用のバルブ機能を付与したものが知られてい
る。これは、具体的にはバルブケーシング内にバルブシ
ートをスプリングにより弾装すると共に、このバルブシ
ート自体に今一つの正圧用のバルブを組込んで、フロー
トバルブがステイックした時のベーパー排出対策と、燃
料給油時のベーパー排出対策とを同時に行えるようにし
たものである。
発明が解決しようとする課題 バルブシートをバルブケーシング内に可動的に組込
み、更に該バルブシート自体に今一つの正圧用のバルブ
を可動的に組込むため構造が複雑となってコスト的に不
利となってしまうばかりでなく、前述の2通りのベーパ
ー対策を行わせるために、バルブシート自体の開弁圧
と、該バルブシートに組込んだ正圧バルブの開弁圧とを
変える必要があり、このためにはバルブシートの受圧面
積,正圧バルブの受圧面積およびそれぞれのバルブセッ
トスプリングのばね定数の設定に高い精度が要求され、
益々コスト的に不利となってしまう。そこで本発明は、
簡単な構造でフロートバルブによるバルブシート閉塞状
態時のベーパー排出対策と、燃料給油時のベーパー排出
対策とを同時に行え、しかも2つの異なるバルブ開弁圧
を容易に設定することができる燃料タンクの燃料遮断弁
装置を提供するものである。
課題を解決するための手段 タンク本体内に配設されたバルブケーシング内への燃
料の流入によりフロートバルブを浮動させ、該フロート
バルブによりバルブシートを閉塞して燃料の外部流出を
遮断するようにした構造において、前記バルブシートの
周囲にオリフィスを設ける一方、該バルブシートの背面
側に、これらバルブシート,オリフィスを同時に閉塞
し、かつ、タンク本体の内圧が所定値以上になるとこれ
らバルブシート,オリフィスを同時に開放する弁体を配
設してある。
作用 車両が傾斜もしくは転倒してタンク本体内の燃料がバ
ルブケーシング内に流入すると、フロートバルブが浮動
してバルブシートを閉塞し、燃料の外部流出を遮断す
る。車両が正常姿勢にある時に、燃料の給油により、あ
るいは温度上昇によりバルブシート及びオリフィスを通
して弁体に作用するタンク内圧が所定値以上になると、
該弁体が開弁してタンク本体内のベーパーをこれらバル
ブシート,オリフィスを通して外部へ排出する。また、
フロートバルブによりバルブシートが閉塞されている状
態でも、タンク内圧の上昇変化はオリフィスを通して弁
体に作用して該弁体を開弁し、オリフィスを通してベー
パーを外部へ排出する。
実施例 以下、本発明の一実施例を図面と共に詳述する。
第1,2図において、1はタンク本体12内に配置された
樹脂材からなるバルブケーシングで、その周壁によりベ
ーパー流入孔2を形成してあると共に、底壁に流入燃料
タンク本体12内に戻すドレーン孔3を形成してある。6
はバルブケーシング1内に配置した樹脂材からなるフロ
ートバルブで、このフロートバルブ6はスプリング7に
より浮力と自重とをバランスさせてある。バルブケーシ
ング1のアウトレット4と、フロートバルブ6の収納部
とを隔成する上壁には、フロートバルブ6の中央部の弁
部6aに対峙してバルブシート5を形成してあると共に、
このバルブシート5の周囲に複数個のオリフィス8を形
成してある。9はバルブシート5の背面側に配置され、
該バルブシート5とオリフィス8とを同時に閉塞する大
きさに形成された弁体で、この弁体9はスプリング10に
より弾装され、タンク本体12の内圧が所定値以上になる
と、これらバルブシート5,オリフィス8を同時に開放す
るようになっている。前記スプリング10のばね力Fは、 F=k(l0−l1)k…ばね定数 l0…スプリングの自由長 l1…スプリングの弾装長 として得られるから、このスプリング10のばね力F,弁
体9の受圧面積S,タンク本体12の内圧P0の関係は、k
(l0−l1)≦S・P0として設定される。一方、前記弁体
9の受圧面積Sは、バルブシート5の開口面積Smおよび
オリフィス8の開口面積Ssとして得られることから、フ
ロートバルブ6がバルブシート5から離れている時(フ
ロートバルブ開時)における弁体9の開弁圧Poと、フロ
ートバルブ6によりバルブシート5が閉塞されている時
(フロートバルブ閉時)における弁体9の開弁圧Pc
は、それぞれ として得られる。従って、フロートバルブ開時の開弁圧
Poと、フロートバルブ閉時の開弁圧Pch:バルブシート開
口面積Smとオリフィス開口面積Ssの比率を変えることに
より任意に、かつ、容易に設定することがある。
前記バルブケーシング1の上壁には、タンク本体12の
内圧が燃料消費により負圧になると開弁して、ベーパー
通路13よりタンク本体12内に大気を導入する負圧バルブ
11を付設してある。
以上の実施例構造によれば、車両が傾斜もしくは転倒
してバルブケーシング1内に燃料が流入すると、フロー
トバルブ6が浮動してバルブシート5に当接し、該バル
ブシート5を閉塞する。従って、流入燃料圧がバルブシ
ート5を通して弁体9に作用することはなく、燃料の外
部流出を確実に遮断する。
一方、車両が正常姿勢にある時に、燃料の給油によ
り、あるいは燃料温度上昇に伴うベーパー発生により、
タンク本体12の内圧が前記所定の開弁圧Po以上になる
と、このタンク内圧がバルブシート5,オリフィス8を通
して弁体9に作用して該弁体9を開弁する。この結果、
タンク本体12内の空気および発生ベーパーをタンク本体
12外に排出し、ベーパー通路13を経由して図外のキャニ
スタに吸着処理させる。また、例えば車両旋回時等、燃
料液面が傾斜してフロートバルブ6がバルブシート5を
閉塞している時において、ベーパーの発生によってタン
ク本体12の内圧が上昇していると、バルブケーシング1
内から燃料がタンク本体12内に戻っても、フロートバル
ブ6がこの内圧を受けてバルブシート5を閉塞したまま
となることがある。このような状態では、タンク本体内
圧がタンク本体12の破壊圧力にまでは達しないがある程
度高い前記開弁圧Pcにまで上昇すると、このタンク本体
内圧がオリフィス8を通して弁体9に作用して該弁体9
を開弁する。従って、この場合にも、タンク本体12内の
ベーパーをオリフィス8を通してタンク本体12外へ排出
することができ、これによりタンク本体12の内圧を降下
させてタンク本体を保護する。
発明の効果 以上のように本発明によれば、車両の傾斜時等にはフ
ロートバルブの浮動によりバルブシートを閉塞して燃料
の外部流出を阻止できるということは勿論、燃料給油時
等における通常のベーパー排出と、フロートバルブによ
るバルブシート閉塞下にある時のベーパー排出とを行え
て、しかも、これらベーパー排出態様で異なる弁体の開
弁圧を、単一の弁体構成によりバルブシート開口面積,
オリフィス開口面積の比率を変えることで容易に設定す
ることができて、構造的におよびコスト的にも非常に有
利となる。
【図面の簡単な説明】
第1は本発明の一実施例を示す断面図、第2図は同実施
例装置の配設状態を示す燃料タンクの略示的断面説明図
である。 1…バルブケーシング、5…バルブシート、6…フロー
トバルブ、8…オリフィス、9…弁体。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】タンク本体内に配設されたバルブケーシン
    グ内への燃料の流入によりフロートバルブを浮動させ、
    該フロートバルブによりバルブシートを閉塞して燃料の
    外部流出を遮断するようにした構造において、前記バル
    ブシートの周囲にオリフィスを設ける一方、該バルブシ
    ートの背面側に、これらバルブシート,オリフィスを同
    時に閉塞し、かつ、タンク本体の内圧が所定値以上にな
    るとこれらバルブシート,オリフィスを同時に開放する
    弁体を配設したことを特徴とする燃料タンクの燃料遮断
    弁装置。
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JP6874579B2 (ja) * 2017-07-27 2021-05-19 京三電機株式会社 燃料遮断弁

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