JP2721808B2 - ステレオカメラ - Google Patents
ステレオカメラInfo
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- JP2721808B2 JP2721808B2 JP6252229A JP25222994A JP2721808B2 JP 2721808 B2 JP2721808 B2 JP 2721808B2 JP 6252229 A JP6252229 A JP 6252229A JP 25222994 A JP25222994 A JP 25222994A JP 2721808 B2 JP2721808 B2 JP 2721808B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- distance
- stereo
- stereo camera
- slide
- optical axes
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03B—APPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
- G03B35/00—Stereoscopic photography
- G03B35/08—Stereoscopic photography by simultaneous recording
- G03B35/10—Stereoscopic photography by simultaneous recording having single camera with stereoscopic-base-defining system
-
- G—PHYSICS
- G03—PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
- G03B—APPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
- G03B35/00—Stereoscopic photography
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、ステレオカメラに関
するものであり、特に、パララックス補正機能を設けた
ステレオカメラに関するものである。
するものであり、特に、パララックス補正機能を設けた
ステレオカメラに関するものである。
【０００２】
【従来の技術】ステレオカメラは、左右に離間した２本
の撮影レンズによって同時に２枚の写真を撮影するもの
であり、リバーサルフィルムを使用して撮影した２枚一
組のスライドをステレオスライドマウントに装着してス
テレオスライドビューワにて立体像を鑑賞することがで
きる。
の撮影レンズによって同時に２枚の写真を撮影するもの
であり、リバーサルフィルムを使用して撮影した２枚一
組のスライドをステレオスライドマウントに装着してス
テレオスライドビューワにて立体像を鑑賞することがで
きる。
【０００３】ステレオカメラの２本の撮影レンズは光軸
が平行をなすように装着され、２本の撮影レンズの光軸
間距離によって図１２に示すように同時に撮影した２枚
のスライド１Ｌ，１Ｒにパララックスが生じる。そし
て、同図に示すようにこの２枚のスライド１Ｌ，１Ｒを
ステレオスライドマウント２に装着し、ステレオスライ
ドビューワにて左側のスライドを左目で、また、右側の
スライドを右目で同時に視ることにより立体像が形成さ
れる。しかしながら、被写体とステレオカメラとの距離
が接近するにつれて、図１３に示すように近距離被写体
Ａの距離における左右のスライドの撮影領域の重複部分
３ａが減少する。そして、スライドの画面面積とほぼ等
しい開口面積の窓を設けたステレオスライドマウントに
装着した場合は、相互の非重複部分３ｂが増大するのに
伴ってスライドマウント２の窓の縁部が非重複部分３ｂ
に重なってみえるため非常に目障りになる。
が平行をなすように装着され、２本の撮影レンズの光軸
間距離によって図１２に示すように同時に撮影した２枚
のスライド１Ｌ，１Ｒにパララックスが生じる。そし
て、同図に示すようにこの２枚のスライド１Ｌ，１Ｒを
ステレオスライドマウント２に装着し、ステレオスライ
ドビューワにて左側のスライドを左目で、また、右側の
スライドを右目で同時に視ることにより立体像が形成さ
れる。しかしながら、被写体とステレオカメラとの距離
が接近するにつれて、図１３に示すように近距離被写体
Ａの距離における左右のスライドの撮影領域の重複部分
３ａが減少する。そして、スライドの画面面積とほぼ等
しい開口面積の窓を設けたステレオスライドマウントに
装着した場合は、相互の非重複部分３ｂが増大するのに
伴ってスライドマウント２の窓の縁部が非重複部分３ｂ
に重なってみえるため非常に目障りになる。
【０００４】そこで、ステレオスライドマウントの窓の
幅を狭くして前記非重複部分３ｂを被蔽する手段がとら
れており、一般的に遠景用と近景用と窓幅の異なるステ
レオスライドマウントを使用することが行われている。
従って、遠景用や近景用等に夫々窓の幅を相違させた多
種のステレオスライドマウントを必要とするとともに、
特に、近接撮影の場合に撮影画面面積の欠損が増大す
る。また、マウントされた左右のスライドの位置関係に
よってパララックスが変動して立体効果が変化するた
め、スライドをマウントする際の位置決めが難しいとい
う欠点がある。
幅を狭くして前記非重複部分３ｂを被蔽する手段がとら
れており、一般的に遠景用と近景用と窓幅の異なるステ
レオスライドマウントを使用することが行われている。
従って、遠景用や近景用等に夫々窓の幅を相違させた多
種のステレオスライドマウントを必要とするとともに、
特に、近接撮影の場合に撮影画面面積の欠損が増大す
る。また、マウントされた左右のスライドの位置関係に
よってパララックスが変動して立体効果が変化するた
め、スライドをマウントする際の位置決めが難しいとい
う欠点がある。
【０００５】一方、上記の欠点を除去するために撮影レ
ンズの焦点調節機構と撮影レンズの光軸間距離調節機構
とを連動させるように構成したステレオカメラも文献等
によって知られている。このステレオカメラは、撮影レ
ンズの焦点を近距離側へ移動するにつれて２本の撮影レ
ンズが接近し、光軸間距離が減少するように形成され、
被写体の距離に係らず画面の非重複部分の発生を抑制す
るようにしたものである。
ンズの焦点調節機構と撮影レンズの光軸間距離調節機構
とを連動させるように構成したステレオカメラも文献等
によって知られている。このステレオカメラは、撮影レ
ンズの焦点を近距離側へ移動するにつれて２本の撮影レ
ンズが接近し、光軸間距離が減少するように形成され、
被写体の距離に係らず画面の非重複部分の発生を抑制す
るようにしたものである。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】焦点調節機構と連動す
る光軸間距離調節機構を設けたステレオカメラは、撮影
距離に係らず光軸間距離が自動調節されるためステレオ
撮影領域の損失を減少させることができる。しかし、焦
点を合わせた距離以外の被写体に対して最適な光軸間距
離とならないため、以下のような不都合がある。即ち、
風景等の無限遠撮影においては光軸間距離の影響は少な
いが、被写体が近距離になるにつれて光軸間距離の影響
が増大するため、上記のステレオカメラによって撮影し
た遠距離と近距離に被写体が混在しているステレオスラ
イドをステレオスライドビューワにて鑑賞すると、近景
の被写体が画面から手前に飛び出して見えたり、従来例
において述べたように、左右のスライドの非重複部分が
スライドマウントの窓の縁部に重なってみえることにな
る。
る光軸間距離調節機構を設けたステレオカメラは、撮影
距離に係らず光軸間距離が自動調節されるためステレオ
撮影領域の損失を減少させることができる。しかし、焦
点を合わせた距離以外の被写体に対して最適な光軸間距
離とならないため、以下のような不都合がある。即ち、
風景等の無限遠撮影においては光軸間距離の影響は少な
いが、被写体が近距離になるにつれて光軸間距離の影響
が増大するため、上記のステレオカメラによって撮影し
た遠距離と近距離に被写体が混在しているステレオスラ
イドをステレオスライドビューワにて鑑賞すると、近景
の被写体が画面から手前に飛び出して見えたり、従来例
において述べたように、左右のスライドの非重複部分が
スライドマウントの窓の縁部に重なってみえることにな
る。
【０００７】また、ステレオスライドマウントに装着す
る際に、撮影者以外の人間には遠景と近景の何れを主要
被写体としたものかが判断できないことがあるため、現
像所等にマウントを依頼した場合は、左右一対のスライ
ドの装着間隔が所望の間隔と相違して満足なステレオ効
果が得られないこともある。
る際に、撮影者以外の人間には遠景と近景の何れを主要
被写体としたものかが判断できないことがあるため、現
像所等にマウントを依頼した場合は、左右一対のスライ
ドの装着間隔が所望の間隔と相違して満足なステレオ効
果が得られないこともある。
【０００８】そこで、撮影時に撮影者が任意に撮影レン
ズの光軸間距離を調整でき、且つ、その効果を事前に確
認できるようにするとともに、ステレオスライドマウン
トの窓に対して規定の位置にマウントすれば、最適なス
テレオ効果を得られるようにしてスライドの間隔調整を
不要とし、マウント作業を画一化して作業性並びに品質
を向上できるようにするために解決すべき技術的課題が
生じてくるのであり、本発明は該課題を解決することを
目的とする。
ズの光軸間距離を調整でき、且つ、その効果を事前に確
認できるようにするとともに、ステレオスライドマウン
トの窓に対して規定の位置にマウントすれば、最適なス
テレオ効果を得られるようにしてスライドの間隔調整を
不要とし、マウント作業を画一化して作業性並びに品質
を向上できるようにするために解決すべき技術的課題が
生じてくるのであり、本発明は該課題を解決することを
目的とする。
【０００９】
【課題を解決するための手段】この発明は、上記目的を
達成するために提案するものであり、カメラボディに２
本の撮影レンズを並行に装着したステレオカメラに於
て、カメラボディに２系統のレフレックスファインダを
ほぼ人体の両眼間隔と等しい間隔で配置して前記２本の
撮影レンズの入射像を両眼視できるように形成し、前記
２本の撮影レンズに夫々水平シフト機構を設けて２本の
撮影レンズの光軸間距離を調整できるようにするととも
に、前記２系統のレフレックスファインダの夫々の焦点
板の同一位置に同一形状のマークを設けたステレオカメ
ラ、並びに上記焦点板のマークが複数の縦線であるステ
レオカメラを提供するものである。
達成するために提案するものであり、カメラボディに２
本の撮影レンズを並行に装着したステレオカメラに於
て、カメラボディに２系統のレフレックスファインダを
ほぼ人体の両眼間隔と等しい間隔で配置して前記２本の
撮影レンズの入射像を両眼視できるように形成し、前記
２本の撮影レンズに夫々水平シフト機構を設けて２本の
撮影レンズの光軸間距離を調整できるようにするととも
に、前記２系統のレフレックスファインダの夫々の焦点
板の同一位置に同一形状のマークを設けたステレオカメ
ラ、並びに上記焦点板のマークが複数の縦線であるステ
レオカメラを提供するものである。
【００１０】
【作用】本発明のステレオカメラは、一眼レフレックス
カメラの撮影レンズ及びレフレックスファインダを２系
統並設した構造であり、左右のファインダは人体の両眼
間隔とほぼ等しい間隔で配置されている。左右のファイ
ンダを両眼でみると、２本の撮影レンズの入射像を立体
視することができる。２本の撮影レンズは夫々水平シフ
ト機構によってシフトすることができ、２本の撮影レン
ズの光軸間距離を調節することにより、撮影距離に応じ
て２本の撮影レンズの視野を合致させて光軸間距離調節
の効果をファインダ内で視認できる。即ち、撮影レンズ
をシフトすることによってファインダ像内の被写体の位
置が水平方向に移動し、左右の焦点板に設けた同一形状
且つ、同一位置のマークに対する被写体の位置が左右の
画面においてほぼ等しくなると左右の焦点板のマークが
合致してみえ、位置の差が増大すると左右のマークがず
れてみえる。左右のマークを合致させて撮影することに
より、左右の撮影レンズの撮影領域がほぼ一致し、撮影
されたスライドをステレオスライドビューワにて鑑賞す
る際に画面の左右両端に窓枠が重複してみえることがな
く、また、ステレオ効果も良好なステレオスライドが作
成できる。
カメラの撮影レンズ及びレフレックスファインダを２系
統並設した構造であり、左右のファインダは人体の両眼
間隔とほぼ等しい間隔で配置されている。左右のファイ
ンダを両眼でみると、２本の撮影レンズの入射像を立体
視することができる。２本の撮影レンズは夫々水平シフ
ト機構によってシフトすることができ、２本の撮影レン
ズの光軸間距離を調節することにより、撮影距離に応じ
て２本の撮影レンズの視野を合致させて光軸間距離調節
の効果をファインダ内で視認できる。即ち、撮影レンズ
をシフトすることによってファインダ像内の被写体の位
置が水平方向に移動し、左右の焦点板に設けた同一形状
且つ、同一位置のマークに対する被写体の位置が左右の
画面においてほぼ等しくなると左右の焦点板のマークが
合致してみえ、位置の差が増大すると左右のマークがず
れてみえる。左右のマークを合致させて撮影することに
より、左右の撮影レンズの撮影領域がほぼ一致し、撮影
されたスライドをステレオスライドビューワにて鑑賞す
る際に画面の左右両端に窓枠が重複してみえることがな
く、また、ステレオ効果も良好なステレオスライドが作
成できる。
【００１１】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図１乃至図１１
に従って詳述する。図１及び図２はステレオカメラ１１
を示し、カメラボディ１２に２個のレフレックスファイ
ンダ１３，１４、２本の撮影レンズ１５，１６が組付け
られており、ほぼ一眼レフレックスカメラを２台平行に
連結した構造となっている。撮影レンズ１５，１６は、
夫々レンズマウントプレート１７，１８に取付けられて
おり、図３に示すようにレンズマウントプレート１７，
１８はステレオカメラ１１の前部スライドフレーム１９
に左右方向へ配設したガイドレール２０，２１に係合し
ている。レンズマウントプレート１７，１８の上部には
夫々ガイドレール２０，２１と平行にラック２２，２３
が設けられ、２本のラック２２，２３のギヤ面は対向し
ている。２本のラック２２，２３の間には前部スライド
フレーム１９に軸支されたピニオンギヤ２４が配設され
て上下のラック２２，２３に噛合しており、図１に示す
ようにピニオンギヤ２４の前面に取付けたレンズシフト
ダイアル２５を指によって回転することにより２本の撮
影レンズ１５，１６が接近或いは離反し、撮影レンズ１
５，１６の光軸間距離を任意に調整することができる。
に従って詳述する。図１及び図２はステレオカメラ１１
を示し、カメラボディ１２に２個のレフレックスファイ
ンダ１３，１４、２本の撮影レンズ１５，１６が組付け
られており、ほぼ一眼レフレックスカメラを２台平行に
連結した構造となっている。撮影レンズ１５，１６は、
夫々レンズマウントプレート１７，１８に取付けられて
おり、図３に示すようにレンズマウントプレート１７，
１８はステレオカメラ１１の前部スライドフレーム１９
に左右方向へ配設したガイドレール２０，２１に係合し
ている。レンズマウントプレート１７，１８の上部には
夫々ガイドレール２０，２１と平行にラック２２，２３
が設けられ、２本のラック２２，２３のギヤ面は対向し
ている。２本のラック２２，２３の間には前部スライド
フレーム１９に軸支されたピニオンギヤ２４が配設され
て上下のラック２２，２３に噛合しており、図１に示す
ようにピニオンギヤ２４の前面に取付けたレンズシフト
ダイアル２５を指によって回転することにより２本の撮
影レンズ１５，１６が接近或いは離反し、撮影レンズ１
５，１６の光軸間距離を任意に調整することができる。
【００１２】図２に示すように、前部スライドフレーム
１９はカメラボディ１２に対して前後に摺動自在に組付
けられ、図１に示す焦点調節ダイヤル２６を回転するこ
とにより、焦点調節機構（図示せず）を介して前後動し
て焦点を調節する。尚、図２中２７，２８はペンタプリ
ズム、２９は写真フィルムである。
１９はカメラボディ１２に対して前後に摺動自在に組付
けられ、図１に示す焦点調節ダイヤル２６を回転するこ
とにより、焦点調節機構（図示せず）を介して前後動し
て焦点を調節する。尚、図２中２７，２８はペンタプリ
ズム、２９は写真フィルムである。
【００１３】撮影レンズ１５，１６の入射像は、ペンタ
プリズム２７，２８の下方に配置したクイックリターン
ミラー（図示せず）を介して後述する焦点板に結像し、
ペンタプリズム２７，２８によって上下左右を反転され
た正立像を左右の接眼レンズ３０，３１によって観察す
ることができる。
プリズム２７，２８の下方に配置したクイックリターン
ミラー（図示せず）を介して後述する焦点板に結像し、
ペンタプリズム２７，２８によって上下左右を反転され
た正立像を左右の接眼レンズ３０，３１によって観察す
ることができる。
【００１４】撮影レンズ１５，１６の水平シフト範囲
は、図２に示すように、撮影レンズ１５，１６の光軸と
フィルム上の像面の左右中心とが一致する位置から２本
の撮影レンズ１５，１６が接近する方向へ定められ、最
大シフト位置は、撮影レンズ１５，１６の最短撮影距離
に応じて設計するものとする。
は、図２に示すように、撮影レンズ１５，１６の光軸と
フィルム上の像面の左右中心とが一致する位置から２本
の撮影レンズ１５，１６が接近する方向へ定められ、最
大シフト位置は、撮影レンズ１５，１６の最短撮影距離
に応じて設計するものとする。
【００１５】図４に示すように焦点板３２，３２は、そ
の中心位置に円形マーク３３，３４が印されている。こ
のステレオカメラ１１の光軸間距離を最大、即ち、シフ
ト量をゼロとして無限遠或いは無地の壁面等に向け、左
右のファインダを両眼視すると、左右の円形マーク３
３，３４のパララックスは一致しており、図５（ａ）に
示すように、左右の焦点板３２，３２の円形マーク３
３，３４が合致してみえる。
の中心位置に円形マーク３３，３４が印されている。こ
のステレオカメラ１１の光軸間距離を最大、即ち、シフ
ト量をゼロとして無限遠或いは無地の壁面等に向け、左
右のファインダを両眼視すると、左右の円形マーク３
３，３４のパララックスは一致しており、図５（ａ）に
示すように、左右の焦点板３２，３２の円形マーク３
３，３４が合致してみえる。
【００１６】一方、被写体を近景に配置した構図におい
ては、被写体像と円形マーク３３，３４との位置関係が
左右の焦点板３２，３２で異なり、被写体像に注目する
人間の視準作用によって図５（ｂ）に示すように左右の
円形マーク３３，３４が合致せず２重にみえる。このと
きは、レンズシフトダイアル２５を回転して撮影レンズ
１５，１６の光軸間距離を縮少していくと、図６に示す
ように被写体像Ｉ1 ，Ｉ2 が左右の結像面Ｐ1 ，Ｐ2 に
おいて夫々接近する方向へ移動し、ペンタプリズム２
７，２８によって上下左右を反転された正立ファインダ
像においては被写体の像が同図とは逆に離反する方向へ
移動することになり、左右の焦点板３２，３２の円形マ
ーク３３，３４とのパララックスが補正されて図５
（ａ）に示すように円形マーク３３，３４が合致してみ
えるポイントに達する。そして、この状態で撮影すれ
ば、被写体の距離において左右の撮影レンズ１５，１６
の視野がほぼ一致する。
ては、被写体像と円形マーク３３，３４との位置関係が
左右の焦点板３２，３２で異なり、被写体像に注目する
人間の視準作用によって図５（ｂ）に示すように左右の
円形マーク３３，３４が合致せず２重にみえる。このと
きは、レンズシフトダイアル２５を回転して撮影レンズ
１５，１６の光軸間距離を縮少していくと、図６に示す
ように被写体像Ｉ1 ，Ｉ2 が左右の結像面Ｐ1 ，Ｐ2 に
おいて夫々接近する方向へ移動し、ペンタプリズム２
７，２８によって上下左右を反転された正立ファインダ
像においては被写体の像が同図とは逆に離反する方向へ
移動することになり、左右の焦点板３２，３２の円形マ
ーク３３，３４とのパララックスが補正されて図５
（ａ）に示すように円形マーク３３，３４が合致してみ
えるポイントに達する。そして、この状態で撮影すれ
ば、被写体の距離において左右の撮影レンズ１５，１６
の視野がほぼ一致する。
【００１７】このようにして撮影したステレオスライド
をステレオスライドマウントに装着する際は、左右のス
ライドの撮影領域がほぼ一致していることから非重複部
分を被蔽する必要がなく、実画面サイズと殆ど同一サイ
ズの窓を設けたステレオスライドマウントを使用するこ
とができ、画面損失を可及的に解消できる。また、ステ
レオスライドマウントにスライドを装着する際に、ステ
レオスライドマウントの窓の左右中心とスライドの左右
中心とが一致する基準位置へスライドを装着すれば、撮
影時にファインダで確認したステレオ効果が得られ、ス
ライドの装着位置を被写体の撮影距離に応じて調整する
必要はない。
をステレオスライドマウントに装着する際は、左右のス
ライドの撮影領域がほぼ一致していることから非重複部
分を被蔽する必要がなく、実画面サイズと殆ど同一サイ
ズの窓を設けたステレオスライドマウントを使用するこ
とができ、画面損失を可及的に解消できる。また、ステ
レオスライドマウントにスライドを装着する際に、ステ
レオスライドマウントの窓の左右中心とスライドの左右
中心とが一致する基準位置へスライドを装着すれば、撮
影時にファインダで確認したステレオ効果が得られ、ス
ライドの装着位置を被写体の撮影距離に応じて調整する
必要はない。
【００１８】図７は請求項２記載のステレオカメラの左
右の焦点板３５，３５を示し、中央とその左右とに３本
の縦線３６，３６，３６，３７，３７，３７が印されて
いる。このステレオカメラのファインダを両眼視した場
合に被写体の距離に対して光軸間距離調節が不適切な場
合は、図８（ｂ）に示すように左右の焦点板３５，３５
の縦線３６，３７がずれてみえる。このときは、前述し
たステレオカメラと同様に光軸間距離を調節し、図８
（ａ）に示すように左右の焦点板３５，３５の縦線３
６，３７を合致させるが、縦線３６，３７が中央とその
左右とに配置されているため、目的とする被写体の像が
画面の如何なる位置にあっても縦線３６，３７と被写体
のステレオ像の像面距離との相対位置が視認でき、光軸
間距離調節の結果を確認できる。
右の焦点板３５，３５を示し、中央とその左右とに３本
の縦線３６，３６，３６，３７，３７，３７が印されて
いる。このステレオカメラのファインダを両眼視した場
合に被写体の距離に対して光軸間距離調節が不適切な場
合は、図８（ｂ）に示すように左右の焦点板３５，３５
の縦線３６，３７がずれてみえる。このときは、前述し
たステレオカメラと同様に光軸間距離を調節し、図８
（ａ）に示すように左右の焦点板３５，３５の縦線３
６，３７を合致させるが、縦線３６，３７が中央とその
左右とに配置されているため、目的とする被写体の像が
画面の如何なる位置にあっても縦線３６，３７と被写体
のステレオ像の像面距離との相対位置が視認でき、光軸
間距離調節の結果を確認できる。
【００１９】光軸間距離調節の際は、左右の焦点板の円
形マーク３３，３４或いは縦線３６，３７が合致するレ
ンズシフト範囲内においてシフト量に応じてマークや縦
線に対する被写体像の相対的な前後位置が変動すること
が視認される。左右のマーク等が合致している範囲内で
はシフト量にかかわらず良好なステレオ効果が得られる
が、至近距離の被写体が画面から手前に飛び出すような
特殊の効果を意図する場合以外は、全景が円形マーク３
３，３４或いは縦線３６，３７よりも遠方にみえるよう
に調節すれば、ステレオスライドビューワにて鑑賞する
際に近景被写体の立体像が至近距離に結像することがな
く、自然なステレオ効果のステレオスライドとなる。
形マーク３３，３４或いは縦線３６，３７が合致するレ
ンズシフト範囲内においてシフト量に応じてマークや縦
線に対する被写体像の相対的な前後位置が変動すること
が視認される。左右のマーク等が合致している範囲内で
はシフト量にかかわらず良好なステレオ効果が得られる
が、至近距離の被写体が画面から手前に飛び出すような
特殊の効果を意図する場合以外は、全景が円形マーク３
３，３４或いは縦線３６，３７よりも遠方にみえるよう
に調節すれば、ステレオスライドビューワにて鑑賞する
際に近景被写体の立体像が至近距離に結像することがな
く、自然なステレオ効果のステレオスライドとなる。
【００２０】図９は他の実施例を示し、焦点板３８，３
８に３本の縦線３９，３９，３９を印し、夫々中央の縦
線３９の上下中央に円形マーク４０，４１を加えたもの
である。図７及び図８に示した縦線のみの焦点板３５に
おいては、レンズシフトダイアル２５を操作して光軸間
距離調節を行うとき、一致させるべき縦線３６，３７が
合致する方向へ移動しているのか離反する方向へ移動し
ているのか判断が困難な場合がある。一方、図９に示す
焦点板３８は、図１０（ｂ）に示すような状態の円形マ
ーク４０，４１が接近するか離反するかによってシフト
方向を容易に判別できる。同図（ａ）は適正な光軸間距
離の場合のファインダー像を示す。
８に３本の縦線３９，３９，３９を印し、夫々中央の縦
線３９の上下中央に円形マーク４０，４１を加えたもの
である。図７及び図８に示した縦線のみの焦点板３５に
おいては、レンズシフトダイアル２５を操作して光軸間
距離調節を行うとき、一致させるべき縦線３６，３７が
合致する方向へ移動しているのか離反する方向へ移動し
ているのか判断が困難な場合がある。一方、図９に示す
焦点板３８は、図１０（ｂ）に示すような状態の円形マ
ーク４０，４１が接近するか離反するかによってシフト
方向を容易に判別できる。同図（ａ）は適正な光軸間距
離の場合のファインダー像を示す。
【００２１】また、図１１は他の実施例を示し、この焦
点板４２，４２は図９に示した焦点板３８の左右の縦線
３９，３９の上下中央に横線４３を加え、地平線や水平
線或いは被写体に対する平行度を容易に視認できるよう
にしたものである。
点板４２，４２は図９に示した焦点板３８の左右の縦線
３９，３９の上下中央に横線４３を加え、地平線や水平
線或いは被写体に対する平行度を容易に視認できるよう
にしたものである。
【００２２】尚、この発明は上記一実施例に限定するも
のではなく、例えば撮影レンズのシフト機構は、右ネジ
と左ネジとを設けた送りネジ等によって構成してもよ
い。また、焦点板３５の縦線の本数も３本に限定するも
のではなく種々の改変が可能であり、この発明がそれら
の改変されたものに及ぶことは当然である。
のではなく、例えば撮影レンズのシフト機構は、右ネジ
と左ネジとを設けた送りネジ等によって構成してもよ
い。また、焦点板３５の縦線の本数も３本に限定するも
のではなく種々の改変が可能であり、この発明がそれら
の改変されたものに及ぶことは当然である。
【００２３】
【発明の効果】この発明は、上記一実施例において詳述
したように、ステレオカメラの一対の撮影レンズの光軸
間距離を任意に調節して被写体の距離に合わせることに
より、被写体のパララックスを調節して左右の画面の撮
影領域を合致させることができ、その効果をファインダ
にて確認することができる。従って、ステレオスライド
ビューワにて鑑賞する際に障害となる左右のスライドの
非重複部分を被蔽するための各種の窓幅のステレオスラ
イドマウントを使用する必要がなく、画面の領域損失が
ないステレオスライドを作成できる。
したように、ステレオカメラの一対の撮影レンズの光軸
間距離を任意に調節して被写体の距離に合わせることに
より、被写体のパララックスを調節して左右の画面の撮
影領域を合致させることができ、その効果をファインダ
にて確認することができる。従って、ステレオスライド
ビューワにて鑑賞する際に障害となる左右のスライドの
非重複部分を被蔽するための各種の窓幅のステレオスラ
イドマウントを使用する必要がなく、画面の領域損失が
ないステレオスライドを作成できる。
【００２４】また、スライドをステレオスライドマウン
トに装着する際に、ステレオスライドマウントの窓に対
してスライドの左右位置を調節する必要もなく、基準位
置に装着するのみで撮影時にファインダで確認したステ
レオ効果が得られ、マウント作業が容易化する等種々の
効果を発揮する。
トに装着する際に、ステレオスライドマウントの窓に対
してスライドの左右位置を調節する必要もなく、基準位
置に装着するのみで撮影時にファインダで確認したステ
レオ効果が得られ、マウント作業が容易化する等種々の
効果を発揮する。
【図１】本発明の一実施例を示し、ステレオカメラの正
面図。
面図。
【図２】図１に示すステレオカメラの構成を示す解説
図。
図。
【図３】ステレオカメラの水平シフト機構の解説図。
【図４】焦点板の正面図。
【図５】ステレオカメラのファインダの両眼視像を示
し、（ａ）は光軸間距離調節が適切な例であり、（ｂ）
は上記調節が不適切な例を示す。
し、（ａ）は光軸間距離調節が適切な例であり、（ｂ）
は上記調節が不適切な例を示す。
【図６】光軸間距離調節による画像シフトの解説図。
【図７】請求項２記載のステレオカメラの焦点板の正面
図。
図。
【図８】図７に示す焦点板の両眼視像を示し、（ａ）は
光軸間距離調節が適切な例であり、（ｂ）は上記調節が
不適切な例を示す。
光軸間距離調節が適切な例であり、（ｂ）は上記調節が
不適切な例を示す。
【図９】焦点板の他の実施例を示す正面図。
【図１０】図９に示す焦点板の両眼視像を示し、（ａ）
は光軸間距離調節が適切な例であり、（ｂ）は上記調節
が不適切な例を示す。
は光軸間距離調節が適切な例であり、（ｂ）は上記調節
が不適切な例を示す。
【図１１】焦点板の他の実施例を示す正面図。
【図１２】ステレオスライドマウントの正面図。
【図１３】従来のステレオ写真の画面損失を示す解説
図。
図。
１１ ステレオカメラ １３，１４ レフレックスファインダ １５，１６ 撮影レンズ １７，１８ レンズマウントプレート ２０，２１ ガイドレール ２２，２３ ラック ２４ ピニオンギヤ ２５ レンズシフトダイアル ２７，２８ ペンタプリズム ３２，３５，３８，４２ 焦点板 ３３，３４ 円形マーク ３６，３７，３９ 縦線
Claims (2)
- 【請求項１】 カメラボディに２本の撮影レンズを並行
に装着したステレオカメラに於て、カメラボディに２系
統のレフレックスファインダをほぼ人体の両眼間隔と等
しい間隔で配置して前記２本の撮影レンズの入射像を両
眼視できるように形成し、前記２本の撮影レンズに夫々
水平シフト機構を設けて２本の撮影レンズの光軸間距離
を調整できるようにするとともに、前記２系統のレフレ
ックスファインダの夫々の焦点板の同一位置に同一形状
のマークを設けたことを特徴とするステレオカメラ。 - 【請求項２】 上記焦点板のマークが複数の縦線である
ことを特徴とする請求項１記載のステレオカメラ。
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|---|---|---|---|
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