JP2720435B2 - 溝つき基板 - Google Patents

溝つき基板

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JP2720435B2
JP2720435B2 JP62170379A JP17037987A JP2720435B2 JP 2720435 B2 JP2720435 B2 JP 2720435B2 JP 62170379 A JP62170379 A JP 62170379A JP 17037987 A JP17037987 A JP 17037987A JP 2720435 B2 JP2720435 B2 JP 2720435B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、溝付き基板に関し、特にグレーティングレ
ンズ用および光ディスク用に用いるのに適した溝付き基
板に関する。 〔従来の技術〕 従来、ガラス板等の透光性基板の上に有機金属化合物
を含む溶液を塗布した後、微細な凹凸表面を有するプレ
ス型を押しあてて塗布膜上にプレス型の峰形状に対応す
る峰形状を転写し、その後該塗布膜を焼成して固化させ
る溝付き基板の製造方法が知られている。(例えば特願
昭60−241193) 〔発明の解決しようとする問題点〕 上記従来の溝付き基板の製造方法によれば、表面に微
細な凹凸を有する塗膜を備えた光ディスク基板のような
溝付き基板を簡単に作製できる利点があるものの、該製
造方法により作製した溝付き基板は、基板上の塗膜の厚
さが不均一になりやすく、かつ塗膜を形成しているのが
無機物のみであるため、しばしば膜厚の厚い場所でクラ
ック・膜はがれ等が生ずる、 という問題点をもっていた。さらにグレーティングレン
ズ等のように大きな溝深さが必要とされる溝付き基板に
おいては、峰部分にクラックを生ずるため、この方法で
は製作できないという問題点をもっていた。 〔問題点を解決するための手段〕 本発明は、上記問題点を解決するためになされたもの
であって、 透光性基板の表面に、表面に凹凸を有する膜体が設け
られた溝付き基板において、 前記膜体が、 (ただし、式中R1は炭素数1〜6のアルキル基、または
アルコキシアルキル基、R2は炭素数1〜6の炭化水素
基、R3は炭化水素基、エポキシ基、(メタ)アクリロイ
ル基、ビニル基、アリル基、メルカプト基、ハロゲン原
子、アミノ基、ウレイド基、もしくはアミド基を含んだ
有機基、nは2または3、mは0または1)で示される
珪素化合物より選ばれる一種類もしくは二種類以上の一
部または全部が加水分解・脱縮合した生成物、 (B)粒径1nm〜200nmの無機微粒子、 (C)水溶性でかつ有機溶媒に可溶な高分子材料、 (D)M(OR)n′ (II) (ただし、MはSi、Ti、Zr、Alで、Rは炭素数1〜4の
アルキル基であり、n′は3〜4の整数である)で表さ
れる金属アルコレートの一部または全部が加水分解・脱
縮合した生成物、 からなるもののうち、A、A+B、あるいはC+Dから
なることを特徴とする溝付き基板である。 本発明に用いる透光性基板としては、ガラス板、プラ
スチック板等が例示されるが、内でもガラス板が耐熱
性、吸水性、低熱膨張性などの点でプラスチック板より
も良い特性をもっているので、好ましい。該ガラス板と
しては石英ガラス、ソーダライムガラス、ボロシリケー
トガラス等任意のガラスの板が使用できる。 本発明に使用される珪素化合物には次のようなものが
挙げられる。すなわち、ジメチルジメトキシシラン、メ
チルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキシシラ
ン、フェニルメチルジメトキシシラン、ビニルトリエト
キシシラン、ビニルトリス(β−メトキシエトキシ)シ
ラン、ビニルトリアセトキシシラン、γ−メタクリロキ
シプロピルトリメトキシシラン、γ−アミノプロピルト
リエトキシシラン、N−(β−アミノエチル)−γ−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン、N−ビス(β−ヒド
ロキシエチル)−γ−アミノプロピルトリエトキシシラ
ン、N−(β−アミノエチル−γ−アミノプロピル(メ
チル)ジメトキシシラン、γ−クロロプロピルトリメト
キシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラ
ン、3.3.3−トリフルオロプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシランなどで
ある。 また本発明に使用される粒径1〜200nmの無機微粒子
とは、SiO2,GeO2,TiO2,ZrO2,Ta2O5,Al2O3,Sb
2O5,SnO2,Yb2O3,Yb2O5,Y2O3,Ce2O3,窒化ケイ素、
窒化チタン等の金属の酸化物や窒化物であって粒径1〜
200nm、好ましくは5〜20nmのものである。 これらの微粒子は粉体でも市販されているが、粉体は
二次粒子を形成していることが多いので、水や有機溶媒
にさせたものを用いるのが好ましい。これらの無機質粒
子は単独で用いることができるが諸物性のバランスをと
るために複数種混合して用いても良い。 本発明に使用される金属アルコレートとしては、例え
ば、 Si(OCH3)4,Si(OC2H5)4,Ti(OC3H7)4,Ti(OC4H9)4,Zr
(OC3H7)4,Zr(OC4H9)4,Al(OC3H7)3等が挙げられる。 本発明に使用される水溶性でかつ有機溶媒に可溶な高
分子材料としては、ポリエチレングリコール、テラタン
(登録商標)等の鎖状ポリエーテル、ポリ(2−ヒドロ
キシエチルメタクリレート)、ポリ(2−ヒドロキシエ
チルアクリレート)などの側鎖に水酸基を有した(メ
タ)アクリル系高分子、ポリアクリル酸やポリメタクリ
ル酸、セルロースおよび部分的にエステル化したセルロ
ース、ポバール(商品名)、ポリ酢酸ビニルの部分ケン
化物、およびこれを更に部分的にアルデヒドと反応させ
たもの、ビニルアルコールやヒドロキシエチル(メタ)
アクリレートと他のモノマーとの共重合体等があげられ
る。 上記一般式(I)で示される珪素化合物および一般式
(II)で示される金属アルコレートの加水分解物とは、
該化合物中のアルコキシ基、または、アルコキシアルキ
ル基の一部または全部が水酸基に置換されたもの、およ
び置換された水酸基同志が一部自然に縮合したものを含
んでいる。 これらの加水分解物は公知のように、例えば水とアル
コールのごとき混合溶媒中、酸の存在下手加水分解する
ことによって得られる。一般式(I)で示される珪素化
合物および一般式(II)で示される金属アルコレートを
加水分解しないで用いた場合は、塗膜が白化し、また機
械的性質も不充分である。 本発明の溝付き基板は、例えば、前述した特許請求の
範囲第1項に記載のA、A+B、あるいはC+Dを含む
溶液および微細な凹凸を有する型材を用いて基板上に凹
凸塗布膜を作製した後、比較的低温度で焼成固化させる
方法などによって作製することができる。 本発明において塗布膜層を形成させるために用いられ
る液状物中には、上記各成分の他に有機溶媒、硬化触媒
および所望により各種添加剤を含有することができる。 塗布膜層を形成させるための組成物に含ませてよい溶
剤としては、一価、二価、三価および多価アルコール
類、ケトン類、エステル類、エーテル類、セロソルブ
類、ハロゲル化物、カルボン酸類、芳香族化合物エーテ
ルアルコール、ケトンアルコール等をあげることがで
き、これらのうち1種または2種以上の混合溶剤として
用いることができる。特にメタノール、エタノール、プ
ロパノール、イソプロパノール、ブタノール等の低級ア
ルコール;メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、ブチ
ルセロソルブ等のセロソルブ類;ギ酸、酢酸、プロピオ
ン酸等の低級アルキルカルボン酸類;トルエン、キシレ
ン等の芳香族化合物;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエス
テル類;およびアセトン、メチルエチルケトン、メチル
イソブチルケトンなどのケトン類等を単独もしくは混合
溶剤として用いることが好ましい。 硬化触媒としては、過塩素酸アンモニウム、硝酸アン
モニウム、塩化アンモニウム、硫酸アンモニウム、チオ
シアン酸アンモニウム、過塩素酸、塩酸、硝酸、リン
酸、硫酸、スルホン酸、パラトルエンスルホン酸、三フ
ッ化ホウ素およびその電子供与体との錯体;SnCl4,ZnC
l3,FeCl3,AlCl3,SbCl5,TiCl4などのルイス酸および
その錯体;酢酸ナトリウム、ナフテン酸亜鉛、ナフテン
酸コバルト、オクチル酸亜鉛、オクチル酸スズなどの有
機酸金属塩;ホウフッ化亜鉛、ホウフッ化スズ等のホウ
フッ化金属塩類;ホウ酸エチル、ホウ酸メチル等のホウ
酸有機エステル類;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム
等のアルカリ類;テトラブトキシチタン、テトライソプ
ロポキシチタン等のチタネートエステル類;クロムアセ
チルアセトネート、チタニルアセチルアセトネート、ア
ルミニウムアセチルアセトネート、コバルトアセチルア
セトネート、ニッケルアセチルアセトネートなどの金属
アセチルアセトネート類;n−ブチルアミン、ジ−n−ブ
チルアミン、トリ−n−ブチルアミン、グアニジン、ピ
グアニド、イミダゾールなどのアミン類;トリフルオロ
メチルスルホン酸アンモニウム、トリフルオロメチルス
ルホン酸カリウム、トリフルオロメチルスルホン酸ナト
リウムなどの高フッ化脂肪族スルホン酸塩、NH4(CF3S
O2)2CBr、K(CF3SO2)2CH、Ba〔CF3SO2)2CH〕2などの高
フッ化脂肪族スルホニル系化合物が挙げられる。 これらの硬化触媒の中で、塗布膜の硬度、透明性等が
良好で、しかも液状物のポットライフが良い硬化触媒と
して過塩素酸アンモニウム、塩化アンモニウム、硫酸ア
ンモニウム、硝酸アンモニウム、酢酸ナトリウム、トリ
フルオロメチルスルホウ酸アンモニウムおよびビス(ト
リフルオロメチルスルホニル)ブロモメチルアンモニウ
ムに代表される過塩素酸塩、塩酸塩、硫酸塩、カルボン
酸塩、高フッ化脂肪族スルホン酸塩、および高フッ化脂
肪族スルホニル系化合物が適している。 塗布膜層を形成させるために用いてもよい硬化触媒と
しては前記各種の硬化触媒の一種もしくは二種以上を併
用して用いても差しつかえない。 これら硬化触媒の添加量は、塗布膜層を形成させるた
めに用いられる液状物中の固形分に対して0.05〜10重量
部%、より好ましくは0.1〜5重量%である。塗布膜層
を形成させるために用いてもよい、液状物に混入される
添加剤の代表的なものは、フローコントロール剤であ
り、該フローコントロール剤としてはフッ素系界面活性
剤、アルキレンオキシドとジメチルシロキサンとのブロ
ック共重合体などを挙げることができる。これらのフロ
ーコントロール剤の添加量は、少量で十分であり、塗布
膜層を形成させるために用いられる液状物全体に対し、
0.01〜5重量%、より好ましくは、0.03〜3重量%であ
る。また酸化防止剤、紫外線吸収剤等を少量添加するこ
ともできる。 〔作用〕 本発明によれば、基板上に形成された塗膜が、無機物
成分と有機物成分の複合体あるいは無機物と有機物の混
合物となっているため、塗膜中の有機物が塗膜の乾燥や
熱処理に伴なう収縮を抑え、クラックを防止するために
作用する。 〔実施例〕 実施例−1 珪素化合物としてCH3−Si(OC2H5)3を1モル秤量し、
これに15モルのエタノールと6モルの水を加え均一に溶
かしたものを塗布溶液とした。この塗布溶液中へ、峰高
さ0.12μm、峰巾0.8μm、峰間隔1.6μmの多数の峰部
を有するアセチルセルロース製(弾性係数104kgf/cm2
の厚さ50μmの型を浸漬した後、ゆっくりと引き上げて
型上に塗布膜を形成した。 次いで厚さ1.1mm,直径130mmの円板状のソーダライム
ガラスよりなるガラス基板1とこの型を塗布膜を間に挟
んで接合した。このとき型は薄く柔軟性を有しているた
め、ガラス基板と型間の塗布液の表面張力によって、基
板表面に簡単にすきまなく接合することができた。 その後このままの状態で加熱してゆき、最終的に180
℃、15分間の熱処理を行なった。その後型を機械的に剥
離させたところ、この塗布膜はエタノールおよび水分等
が飛散して、ガラス体と類似の平均0.2μm厚の非晶質
膜(膜体2)となっていた。 上記操作により作製された溝付き基板の表面を電子顕
微鏡により観察したところ、模式的に第1図に示すよう
な断面形状で、溝深さ約75nm、溝巾約0.8μm、溝間隔
約1.6μmの良好な溝形状が作製されていた。この溝付
き基板の表面を光学顕微鏡により観察したところ、クラ
ックや膜はがれ等の欠陥は存在しなかった。これは、こ
の実施例−1の膜が珪素化合物が加水分解・脱縮合した
生成物(A)から構成されているためと考えられる。 比較例−1 金属アルコレートであるSi(OC2H5)4を1モル秤量
し、これに15モルのエタノールと6モルの水を加え均一
に溶かしたものを塗布溶液とした。 以下実施例−1と同一の操作を行なったところ、ガラ
ス体と類似の平均0.2μm厚の非晶質膜となっていた。
しかし、上記操作により作製された溝付き基板の表面を
光学顕微鏡により観察したところ、いくつかの部分にク
ラックや膜はがれが存在していた。これは、この膜が無
機物のみで構成されているため、膜の乾燥や熱処理に伴
なう収縮のため、クラックや膜はがれが発生したものと
考えられる。 実施例−2 金属アルコレートであるSi(OC2H5)4を1モル秤量
し、これに15モルのエタノールと6モルの水を加え、さ
らに水溶性でかつ有機溶媒に可溶な高分子材料として、
分子量600のポリエチレングリコール(PEG600)を、最
終生成物であるSiO2に対するモル比で (PEG600)/SiO2=0.1の量を加え均一に溶かしたもの
を塗布溶液とした。 この塗布溶液を用いて、峰高さ2.0μm,峰幅1.6μm〜
160μmの多数の峰部を有するアセチルセルロース製
(弾性係数104kgf/cm2)の厚さ50μmの型を浸漬した
後、ゆっくりと引き上げて型上に塗布膜を形成した。 次いで厚さ0.5mm,50mm角のソーダライムガラスよりな
るガラス基板2とこの型を塗布膜を間に挟んで接合し
た。このとき型は薄く柔軟性を有しているため、ガラス
基板と型間の塗布液の表面張力によって、基板表面にす
きまなく接合することができた。 その後このままの状態で加熱してゆき、最終的に180
℃、15分間の熱処理を行なった。その後型を機械的に剥
離させたところ、この塗布膜はエタノールおよび水分等
が飛散して、ガラス体と類似の平均0.5μm厚の非晶質
膜となっていた。 上記操作により作製された溝付き基板の表面を電子顕
微鏡により観察したところ、模式的に第2図に示すよう
な断面形状で、溝深さ約1.5μm、溝幅1.6μm〜160μ
mの良好な溝形状が作製されていた。この溝付き基板の
表面を光学顕微鏡により観察したところ、クラックや膜
はがれ等の欠陥は存在しなかった。これは、この実施例
−2の膜が水溶性でかつ有機溶媒に可溶な高分子材料
(C)と、金属アルコレート(D)とから構成されてい
るためと考えられる。 実施例−3 珪素化合物として、γ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン944.4部、無機微粒子としてコロイダルシ
リカ(日産化学工業(株)製、スノーテックスC(商品
名)、固形分20%)835.2部および1.2N−塩酸8.0部を混
合し、80℃で5時間還流後、168部の溶媒を溜出温度80
〜90℃で溜出した。得られた溶液は、 として計算されたγ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン加水分解物41%、およびSiO2として計算された
コロイダルシリカ10%を含んでいた。 このようにして得られたコロイダルシリカを含むγ−
グリシドキシプロピルトリメトキシシランの加水分解物
溶液140部に、エチルアルコール149部、過塩素酸アンモ
ニウム0.75部、フローコントロール剤少々を添加し、塗
布溶液とした。 この塗布溶液中へ、峰高さ0.12μm,峰巾0.8μm、峰
間隔1.6μmの多数の峰部を有するアセチルセルロース
製(弾性係数104kgf/cm2)の厚さ50μmの型を浸漬した
後、ゆっくりと引き上げて型上に塗布膜を形成した。 次いで厚さ1.1mm,直径130mmの円板状ソーダライムガ
スよりなるガラス基板1とこの型を塗布膜を間に挟んで
接合した。このとき型は薄く柔軟性を有しているため、
ガラス基板と型間の塗布液の表面張力によって、基板表
面に簡単にすきまなく接合することができた。 その後このままの状態で加熱してゆき、最終的に110
℃、120分間の熱処理を行なった。その後型を機械的に
剥離させたところ、この塗布膜はエタノールおよび水分
等が飛散して、ガラス体と類似の平均3μm厚の非晶質
膜となっていた。 上記操作により作製された溝付き基板の表面を電子顕
微鏡により観察したところ、模式的に第1図に示すよう
断面形状で、溝深さ約75nm、溝巾約0.8μm,溝間隔約1.6
μmの良好な溝形状が作製されていた。この溝付き基板
の表面を光学顕微鏡により観察したところ、クラックや
膜はがれ等の欠陥は存在しなかった。これは、この実施
例−3の膜が珪素化合物が加水分解・脱縮合した生成物
(A)と、無機微粒子(B)とから構成されているため
と考えられる。 実施例−4 珪素化合物として、γ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン141部、同じく珪素化合物としてメチルト
リメトキシシラン122部、無機微粒子としてコロイダル
シリカ(日産化学工業(株)製、スノーテックスC(商
品名)、固形分20%)200部および0.1規定塩酸水溶液19
0部を混合し、80〜85℃で2時間還流して加水分解を行
なった。 得られた溶液は、 として計算されたγ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン加水分解物15.3%,CH3SiO1.5として計算され
たメチルメトキシシラン9.2%、およびSiO2として計算
されたコロイダルシリカ6.1%を含んでいた。 このようにして得られた3元共加水分解物溶液100部
に過塩素酸アンモニウム0.31部、フローコントロール剤
少々、エチルアルコール81.4部を添加し、塗布溶液とし
た。この塗布溶液中へ、峰高さ0.12μm,峰巾0.8μm,峰
間隔1.6μmの多数の峰部を有するアセチルセルロース
製(弾性係数104kgf/cm2)の厚さ50μmの型を浸漬した
後、ゆっくりと引き上げて型上に塗布膜を形成した。 次いで厚さ1.1mm,直径130mmの円板状ソーダライムガ
ラスよりなるガラス基板1とこの型を塗布膜を間に挟ん
で接合した。このとき型は薄く柔軟性を有しているた
め、ガラス基板と型間の塗布液の表面張力によって、基
板表面に簡単にすきまなく接合することができた。 その後このままの状態で加熱してゆき、最終的に120
℃,60分間の熱処理を行なった。その後型を機械的に剥
離させたところ、この塗布膜はエタノールおよび水分等
が飛散して、ガラス体と類似の平均3μm厚の非晶質膜
となっていた。 上記操作により作製された溝付き基板の表面を電子顕
微鏡により観察したところ、模式的に第1図に示すよう
な断面形状で、溝深さ約75nm,溝巾約0.8μm、溝間隔約
1.6μmの良好な溝形状が作製されていた。この溝付き
基板の表面を光学顕微鏡により観察したところ、クラッ
クや膜はがれ等の欠陥は存在しなかった。これは、この
実施例−4の膜が珪素化合物が加水分解・脱縮合した生
成物(A)と、無機微粒子(B)とから構成されている
ためと考えられる。 実施例−5 珪素化合物として、γ−グリシドキシプロピルトリメ
トキシシラン60部、同じく珪素化合物としてメチルトリ
メトキシシラン173部、無機微粒子としてコロイダルシ
リカ(日産化学工業(株)製、スノーテックスC(商品
名)、固形分20%)71部および0.1規定酢酸水溶液190部
を混合し、 80〜85℃で2時間還流して加水分解を行なった。 得られた溶液は、 として計算されたγ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン加水分解物8.6%,CH3SiO1.5として計算された
メチルトリメトキシシラン加水分解物17.3%、およびSi
O2として計算されたコロイダルシリカ2.9%を含んでい
た。 この様にして得られた3元共加水分解物溶液450部に
イソプロピルアルコール42部、過塩素散アンモニウム0.
8部、塩化アンモニウム0.5部、酢酸ナトリウム1.3部、
フローコントロール剤少々を添加し、塗布溶液とした。
この塗布溶液中へ、峰高さ0.12μm,峰巾0.8μm,峰間隔
1.6μmの多数の峰部を有するアセチルセルロース製
(弾性係数104kgf/cm2)の厚さ50μmの型を浸漬した
後、ゆっくりと引き上げて型上に塗布膜を形成した。 次いで厚さ1.1mm,直径130mmの円板状のソーダライム
ガラスよりなるガラス基板1とこの型を塗布膜を間に挟
んで接合した。このとき型は薄く柔軟性を有しているた
め、ガラス基板と型間の塗布液の表面張力によって、基
板表面に簡単にすきまなく接合することができた。 その後このままの状態で加熱してゆき、最終的に120
℃,60分間の熱処理を行なった。その後型を機械的に剥
離させたところ、この塗布膜はエタノールおよび水分等
が飛散してガラス体と類似の平均3μm厚の非晶質膜と
なっていた。 上記操作により作製された溝付き基板の表面を電子顕
微鏡により観察したところ、模式的に第1図に示すよう
な断面形状で、溝深さ約75nm,溝巾約0.8μm,溝間隔約1.
6μmの良好な溝形状が作製されていた。この溝付き基
板の表面を光学顕微鏡により観察したところ、クラック
や膜はがれ等の欠陥は存在しなかった。これは、この実
施例−5の膜が珪素化合物が加水分解・脱縮合した生成
物(A)と、無機微粒子(B)とから構成されているた
めと考えられる。 実施例−6 珪素化合物として、メチルトリメトキシシラン173
部、無機微粒子としてコロイダルシリカ(日産化学工業
(株)製、スノーテックスC(商品名)、固形分20%)
71部および0.1規定酢酸水溶液190部を混合し、80〜85℃
で2時間還流して加水分解を行なった。得られた溶液は
CH3SiO1.5として計算されたメチルトリメトキシシラン
加水分解物19.7%、およびSiO2として計算されたコロイ
ダルシリカ3.3%を含んでいた。 この様にして得られたSiO2を含むメチルトリメトキシ
シラン加水分解物395部にエチルアルコール36.9部、酢
酸ナトリウム1.3部、フローコントロール剤少々を添加
し、塗布溶液とした。この塗布溶液中へ、峰高さ0.12μ
m,峰巾0.8μm,峰間隔1.6μmの多数の峰部を有するアセ
チルセルロース製(弾性係数104kgf/cm2)の厚さ50μm
の型を浸漬した後、ゆっくりと引き上げて型上に塗布膜
を形成した。 次いで厚さ1.1mm,直径130mmの円板状ソーダライムガ
ラスよりなるガラス基板1とこの型を塗布膜を間に挟ん
で接合した。このとき型は薄く、柔軟性を有しているた
めガラス基板と型間の塗布液の表面張力によって基板表
面に簡単にすきまなく接合することができた。 その後このままの状態で加熱してゆき、最終的に120
℃,60分間の熱処理を行なった。その後型を機械的に剥
離させたところ、この塗布膜はエタノールおよび水分等
が飛散してガラス体と類似の平均3μm厚の非晶質膜と
なっていた。 上記操作により作製された溝付き基板の表面を電子顕
微鏡により観察したところ、模式的に第1図に示すよう
な断面形状で、溝深さ約75nm,溝巾約0.8μm,溝間隔約1.
6μmの良好な溝形状が作製されていた。この溝付き基
板の表面を光学顕微鏡により観察したところ、クラック
や膜はがれ等の欠陥は存在しなかった。これは、この実
施例−6の膜が珪素化合物が加水分解・脱縮合した生成
物(A)と、無機微粒子(B)とから構成されているた
めと考えられる。 〔発明の効果〕 本発明によれば、従来不可能であったクラックや膜は
がれ等の欠陥のない光ディスク用基板等の溝付き基板が
実現できる。またグレーティングレンズ等のより大きな
溝深さが必要とされる溝付き基板も実現できる。
【図面の簡単な説明】 第1図および第2図は、本実施例により作製した溝付き
基板の概略を示す断面図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−131251(JP,A) 特開 昭59−215036(JP,A) 特開 昭59−190211(JP,A)

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 1.透光性基板の表面に、表面に凹凸を有する膜体が設
    けられた溝付き基板において、 前記膜体が、 (ただし、式中R1は炭素数1〜6のアルキル基、または
    アルコキシアルキル基、R2は炭素数1〜6の炭化水素
    基、R3は炭化水素基、エポキシ基、(メタ)アクリロイ
    ル基、ビニル基、アリル基、メルカプト基、ハロゲン原
    子、アミノ基、ウレイド基、もしくはアミド基を含んだ
    有機基、nは2または3、mは0または1)で示される
    珪素化合物より選ばれる一種類もしくは二種類以上の一
    部または全部が加水分解・脱縮合した生成物、 (B)粒径1nm〜200nmの無機微粒子、 (C)水溶性でかつ有機溶媒に可溶な高分子材料、 (D)M(OR)n′ (II) (ただし、MはSi、Ti、Zr、Alで、Rは炭素数1〜4の
    アルキル基であり、n′は3〜4の整数である)で表さ
    れる金属アルコレートの一部または全部が加水分解・脱
    縮合した生成物、 からなるもののうち、A、A+B、あるいはC+Dから
    なることを特徴とする溝付き基板。 2.前記無機微粒子は、SiO2、GeO2、TiO2、ZrO2、Ta2O
    5、Al2O3、Sb2O5、SnO2、Yb2O3、Yb2O5、Y2O3、Ce2O3
    窒化珪素、あるいは窒化チタンである特許請求の範囲第
    1項に記載の溝付き基板。 3.前記無機微粒子は、SiO2である特許請求の範囲第2
    項に記載の溝付き基板。 4.前記高分子材料は、鎖状ポリエーテルである特許請
    求の範囲第1項に記載の溝付き基板。 5.前記金属アルコレートは、テトラメトキシシラン、
    テトラエトキシシラン、チタニウムテトラブトキシド、
    チタニウムテトラプロポキシド、ジルコニウムテトラブ
    トキシド、ジルコニウムテトラプロポキシド、アルミニ
    ウムトリブトキシドである特許請求の範囲第1項に記載
    の溝付き基板。
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