JP2718882B2 - 傾斜板式沈殿槽の洗浄方法 - Google Patents

傾斜板式沈殿槽の洗浄方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は傾斜板式沈殿槽の洗浄方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】傾斜板式沈殿槽とは、例えば図2に示し
たように傾斜した多数の板(傾斜板)12を槽体11の内部
に配置した沈殿槽を意味するものである。図2の構造で
は13は集水樋、14は清澄水樋、15は清澄水流出管であ
る。このような傾斜板式沈殿槽は、傾斜板12によって沈
殿槽の沈降面積を増大させるとともに槽内流況を改善
し、沈殿槽の処理能率の向上を図ることができるので、
主として上水道の沈殿槽として広く使用されている。
【0003】ところがこのような傾斜板式沈殿槽では、
狭い傾斜板の間に生物膜や藻類が付着して閉塞を招き易
いうえ、効果的な洗浄方法も開発されていなかった。特
に高濃度懸濁物を含む汚水の処理においてはその傾向が
顕著であるため、傾斜板式沈殿槽を下水の一次処理に適
用することは困難視されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決し、閉塞を生じた場合に容易に閉塞物を
除去することができる傾斜板式沈殿槽の洗浄方法を提供
するために完成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明の傾斜板式沈殿槽の洗浄方法は、被
処理水が上向きに流れる傾斜板配置部の上方に、浮上性
ろ材が充填されたろ材充填部を設けた傾斜板式沈殿槽の
ろ材充填部が閉塞したとき、被処理水の流入を停止し、
空気導入管から空気を吹き込みつつ槽内の水を徐々に排
出することにより、捕捉懸濁物を浮上性ろ材から分離さ
せるとともに、攪拌される浮上性ろ材によって傾斜板の
表面の付着物を除去することを特徴とするものである。
【0006】
【作用】このように構成された傾斜板式沈殿槽は、汚水
等の被処理水を傾斜板配置部の傾斜板の間と、ろ材充填
部の浮上性ろ材の間とを通じて上向きに流せば、比較的
粒径の大きい懸濁物は傾斜板の上に沈殿し、比較的粒径
の小さい懸濁物は浮上性ろ材によって除去することがで
きるため、効率よく懸濁物を分離することができる。ま
たこの傾斜板式沈殿槽のろ材充填部が閉塞したとき
は、空気を吹き込みつつ槽内の水を徐々に排出すること
により、捕捉懸濁物を浮上性ろ材から分離させるととも
に、攪拌される浮上性ろ材によって傾斜板の表面の生物
膜や藻類等の付着物を除去することできる。
【0007】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例とともに更に詳
細に説明する。図1は傾斜板式沈殿槽の構造を示すもの
で、1は下部に被処理水の流入口2を持ち、上部に被処
理水の流出口3を持つ縦長の槽体である。この槽体1の
中央部には傾斜板配置部4が設けられており、その内部
には多数枚の傾斜板5が一定間隔で配置されている。こ
れらの傾斜板5の間隔は特に限定されるものではない
が、実施例では100mm 程度とされている。流入口2から
供給された被処理水はこの傾斜板配置部4を上向きに流
れるようになっている。
【0008】この傾斜板配置部4の上方には、ろ材充填
部6が設けられている。このろ材充填部6の容積は、傾
斜板配置部4の容積の0.7 倍以上であることが好まし
い。ろ材充填部6には比重が0.9 以上1.0 以下の浮上性
ろ材が充填されている。この浮上性ろ材の形状や材質は
特に限定されるものではなく、例えば合成樹脂製や繊維
製のろ材が使用される。しかし浮上性ろ材は傾斜板5の
間を自由に通過できることが必要であるため、その直径
は傾斜板5の間隔の40%以下とすることが好ましく、実
施例では40mm以下のろ材が使用される。
【0009】傾斜板配置部4の下方は汚泥集合部7とさ
れている。この汚泥集合部7の底部は傾斜板5の下端か
ら流下する汚泥を集めるために漏斗状とされており、そ
の下端に汚泥排出口8が設けられている。また汚泥集合
部7と傾斜板配置部4との間には、空気導入管9と前記
した被処理水の流入口2とが設けられている。
【0010】このように構成された傾斜板式沈殿槽は、
被処理水の流入口2から流入させた汚水等の被処理水を
傾斜板配置部4の傾斜板5の間と、ろ材充填部6の浮上
性ろ材の間とを通じて上向きに流し、浄化された水を被
処理水の流出口3から取り出すようにしたものである。
この間に比較的粒径の大きい懸濁物は傾斜板5の上に沈
殿し、比較的粒径の小さい懸濁物は浮上性ろ材によって
除去することができる。このため、効率よく懸濁物を分
離することができる。
【0011】このような運転を続けることによって浮上
性ろ材が捕捉懸濁物によって閉塞してきたときには、
記の方法で洗浄することができる。なお、本明細書にお
いて閉塞とは、完全に閉塞した状態のみを意味するもの
ではなく、閉塞に至る途中の状態をも意味するもので
る。
【0012】本発明の洗浄方法は、まず被処理水の流入
を停止し、水面を傾斜板5の上端よりも50mm程度高いレ
ベルまで排水する。そして空気導入管9から空気を吹き
込むと同時に汚泥排出口8から槽内の水を徐々に排出す
る。するとろ材充填部6の浮上性ろ材は空気によって激
しく流動・攪拌され、付着している捕捉懸濁物がろ材か
ら分離される。そして浮上性ろ材から分離された捕捉懸
濁物が水とともに流出するのみならず、水面の低下とと
もに下降する浮上性ろ材が傾斜板5の表面に付着してい
る生物膜や藻類等の付着物を削り剥離する。さらにこの
状態で空気の吹き込みが継続されるので、傾斜板5の間
にある浮上性ろ材が水面付近で特に激しく攪拌され、傾
斜板5の表面の付着物をより効果的に剥離する。このよ
うにして閉塞物が除去された後、流入口2から被処理水
を流入させて再び運転を開始すればよい。
【0013】
【発明の効果】以上に詳細に説明したように、本発明の
傾斜板式沈殿槽の洗浄方法によれば、傾斜板式沈殿槽の
浮上性ろ材が捕捉懸濁物により目詰まりし始めた場合に
は、傾斜板配置部4の下方の空気導入管9から空気を吹
き込みながら水位を低下させることによって、浮上性ろ
材から分離された捕捉懸濁物を除去できるのみならず、
水面の低下とともに浮上性ろ材が低下することと空気の
吹き込みによる浮上性ろ材の流動によって、傾斜板5の
表面の生物膜や藻類等の付着物をも除去することができ
る。このため、本発明によれば従来は適用が困難とされ
ていた高濃度懸濁物を含む下水の一次処理にも、傾斜板
式沈殿槽を適用することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す断面図である。
【図2】従来の傾斜板式沈殿槽の代表例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】4 傾斜板配置部、5 傾斜板、6 ろ
材充填部、8 汚泥排出口、9 空気導入管

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被処理水が上向きに流れる傾斜板配置部の
    上方に、浮上性ろ材が充填されたろ材充填部を設けた傾
    斜板式沈殿槽のろ材充填部が閉塞したとき、被処理水の
    流入を停止し、空気導入管から空気を吹き込みつつ槽内
    の水を徐々に排出することにより、捕捉懸濁物を浮上性
    ろ材から分離させるとともに、攪拌される浮上性ろ材に
    よって傾斜板の表面の付着物を除去することを特徴とす
    る傾斜板式沈殿槽の洗浄方法。
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