JP3105799B2 - 固液分離方法および可搬式固液分離装置 - Google Patents

固液分離方法および可搬式固液分離装置

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JP3105799B2 JP08267272A JP26727296A JP3105799B2 JP 3105799 B2 JP3105799 B2 JP 3105799B2 JP 08267272 A JP08267272 A JP 08267272A JP 26727296 A JP26727296 A JP 26727296A JP 3105799 B2 JP3105799 B2 JP 3105799B2
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、仮設の水処理施設
に好適に対応できる固液分離方法および必要に応じて取
り付け取り外しが比較的容易で運搬移動ができる可搬式
固液分離装置に関する。
【0002】
【従来の技術】下水道の整備は、大都市がほぼ終了に近
づいた現在、中小都市が対象となってきている。ところ
が中小都市における下水道整備計画では、行政区域が人
口の割に広いので集水区域を広くせざるをえず、そのた
め幹線管渠の布設建設に時間が多くかかるようになっ
た。このような場合には、ある程度まとまった地域の整
備が終わった都度、順次、暫定的に下水処理を実施を開
始するのが望ましい。このような目的の暫定的な下水処
理施設としては、設置と撤去が可能な素堀池などの簡易
な構造が採用され、そこで長時間曝気活性汚泥法などに
よる処理が行われる。このような施設では、1箇所での
使用期間が恒久的ではなく、地域内で数箇所を転々と移
設されるものであるため、施設内に設置される固液分離
装置も取り付け、取り外しが容易なものが必要となって
いる。
【0003】このような目的のための下水処理施設の1
例を図2により説明すると、着水井11に一旦滞留させ
た下水原水は、マンホールポンプ12で自動スクリーン
13に送り込まれる。ここで除去された雑物の篩渣は、
篩渣処理機14で処理後トラックなどで搬出され、通過
水は活性汚泥処理池15に導入される。この活性汚泥処
理池15は、地面を素堀したところにシート遮水を施し
た土構造の簡易な池形式が用いられ、この中に曝気装置
16と膜分離装置17が設けられている。
【0004】ここにおいて、被処理水は曝気による生物
処理を受け、膜分離装置17にて固形分を分離した処理
水が抽出され、放流ポンプ18にて放流される。そし
て、活性汚泥処理池15内で活性汚泥は抜き出されて、
汚泥処理装置19で脱水、乾燥などの処理を受けて搬出
される。
【0005】このような下水処理施設は、地面を素堀し
た簡易な池形式の活性汚泥処理池15を中心に構成され
ているので、上記目的に適合しているものの、膜分離装
置による固液分離は処理水の浄化レベルを必要以上に高
くするきらいがある。その代償として、上記の膜分離装
置には、電力消費が大で、膜洗浄用の消耗薬品を必要と
するなどランニングコストが大きい、膜装置の定期的な
薬品洗浄処理の他、比較的寿命の短い膜の交換など維持
管理の手間がかかるという問題があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の問題
点を解決するためになされたものであり、仮設の下水汚
泥処理池に対して好適に対応可能であるとともに、固液
分離効率を常に高く保持しながら、メンテナンスも容易
である固液分離方法および可搬式固液分離装置を提供す
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の問題は、生物処理
池に固液分離装置を浮上状態とし、その固液分離装置の
下部から処理水を導入し汚泥を沈殿させたのち、上部に
おいて浮上濾材を用いて濾過することを特徴とした固液
分離方法により解決することができる。同時に、上記の
問題は、生物処理池に浮上状態に維持され、被処理水を
下部から上方に流通させて固形分を除去する固液分離装
置であって、整流域を形成した下部の汚泥沈殿部と、浮
上濾材充填域を形成した上部の濾過部とを有する固液分
離装置本体と、装置全体に浮力を付与するための浮力調
節装置とを具備したことを特徴とする可搬式固液分離装
置、によっても解決することができる。
【0008】
【発明の実施の形態】次に、本発明の固液分離方法と可
搬式固液分離装置の1実施形態について、図1に基づい
て説明する。本発明の可搬式固液分離装置3は、先ず、
生物処理池2の被処理水に浮上した状態で運転されると
ころに特徴を有する。この生物処理池2は、シート遮水
を施した土構造21からなる素堀池状の暫定的な施設で
あってよく、通常の曝気装置(図示せず)により散気エ
アが下水原水である被処理水に供給され、生物学的処理
が行われるよう設定されている。
【0009】そして、この固液分離装置3は、下部に設
けられた汚泥沈殿部6と上部に設けられた濾過部7とを
一体化して設けた固液分離装置本体5およびその周辺に
設けられた浮上用エアタンク4を浮力調節装置として備
えている点にも特徴がある。この固液分離装置3は、前
記の通り、生物処理池2の被処理水に浮上した状態で、
下部から被処理水を導入し汚泥沈殿部6において汚泥を
沈殿させたのち、上部に導入して浮上濾材を収容した濾
過部7において、先に沈澱しきれなかった残余の固形物
を濾過したうえ、溢流した分離処理水を中央に設けた集
水部81から放流ポンプで外部に取り出すよう運転され
るのである。この固液分離装置3において、被処理水が
前記汚泥沈殿部6と濾過部7とを通過する速度は、集水
部81の放流ポンプの能力および生物処理池2の水面と
濾過部7の溢流堰の高さの差により調節することができ
る。
【0010】ここで、汚泥沈殿部6には、被処理水の整
流域が形成されるのであるが、そのためには、被処理水
を導入するための開口部を最下部に配設するのが被処理
水の流れを乱しにくいので好ましく、また、開口部に続
けて上下方向に向けて並列させた複数の整流板61を配
設しておくことが必要である。なお、汚泥沈殿部6の全
体のサイズは特に限定されるものではないが、例えば偏
平な円筒状に形成された場合には、大きくとも直径2
m、高さ1m程度が本発明の目的に好適であり、このと
きには、整流板61は同心円状に複数枚設けるのがよ
い。
【0011】前記汚泥沈殿部6を経た被処理水は、その
残余の固形物を濾過するため、直上方に浮上濾材充填域
を形成するところの濾過部7に導入されるが、この濾過
部7は上下に設けられた濾材流出防止網体72、73の
間に浮上濾材71が収容された区域となっている。ここ
に使用される浮上濾材は、比重が1.0以下、好ましく
は0.8〜1.0の範囲のポリスチレン、ポリエチレン
などのプラスチック材からなる内径が10mm以下程度
の小型筒体、特に円筒体とすれば、表面積が大きく固液
分離効率が高い、また汚れた場合に洗浄が容易であるな
どの利点があり、好適である。
【0012】なお、濾過部7の大きさは、その水平断面
積で下方の前記汚泥沈殿部6に対して1/2〜1/5と
し、被処理水の流速を汚泥沈殿部6のそれよりかなり大
きくなるよう設定しておけば、濾過性能が低下すること
なく、後記の洗浄時の付着固形物の剥離除去に効果的と
なるので好ましい。また、高さは、処理能力によるが
1.0〜1.5m程度に設定すればよい。
【0013】以上説明したような汚泥沈殿部6と濾過部
7の組合せにおいて、汚泥沈殿部6の沈澱面積1m2
たりの処理水量を10〜30m3 /日となるように設定
するとともに、濾過部7の濾過面積1m2 当たりの処理
水量を40〜100m3 /日となるように設定するのが
処理効率上特に好ましい運転条件である。
【0014】さらに、前記固液分離装置本体5の周辺に
設けられた浮上用エアタンク4は、この実施形態では、
固液分離装置3全体を生物処理池2の被処理水に浮上状
態に維持するに十分な容積を持つ気室から構成されてい
て、エア供給ポンプ42から浮上用エアを供給して浮上
用エアタンク4内の水量を調節して浮力を調節し、固液
分離装置3全体の浮上状態を制御することができるよう
設定されている。このように固液分離装置3全体を上下
させることにより、濾過部7の溢流堰の高さを上下させ
て、濾過部7と汚泥沈殿部6における被処理水の流速を
調節することが可能となっている。なお、浮上用エアタ
ンク4内の水量は外部と連通した出入孔41を通じて調
節される。
【0015】また、この浮上用エアタンク4は、固液分
離装置本体5の周囲を取り巻くように連続して配置され
ているが、独立した気室を固液分離装置本体5の周囲に
複数個バランスよく配置してもよく、また、この浮上用
エアタンク4と固液分離装置本体5とは別個の構造物と
して別体に製作しておき、実使用に際して組立て取り付
けるように分離可能にしておけば、移設の際の装置全体
の取付け、取り外しに極めて便利である。
【0016】また、上記した濾過部7の濾過効率は、運
転が進んで濾過固形物が堆積するに従い低下するので、
適宜な運転間隔でそのような堆積固形物を除去するため
に洗浄処理が必要となる。この目的のため、図1に実施
形態においては、固液分離装置本体5の中心部にエア配
管75が設けられていて、上部端からエアポンプ76か
らのエアを取り込み、その下部先端に取り付けられた散
気パイプ74の、上方の濾過部7に臨む管壁に開けられ
た散気孔74aから気泡として放出して濾過部7の浮上
濾材71を揺動させる洗浄装置が組み込まれている。
【0017】前記のように濾過固形物が堆積して濾過効
率が低下して洗浄時期に達した場合、通常運転1〜3日
に1回程度は、散気パイプ74をエア配管75を中心に
回転させながら散気孔74aから気泡を5〜15分間程
度放出し、濾過部7に供給する。濾過部7に収容されて
いる浮上濾材71は、この放出気泡の曝気を受けてより
激しく流動させられ、付着固形物は剥離して除去される
のである。なお、このときには集水部81に流入する被
処理水は、放流することなく生物処理池2の被処理水に
リターンさせる。このようにして、洗浄が終われば、被
処理水の流れが正常になるのを待って元の濾過状態に復
帰させればよい。
【0018】
【発明の効果】以上の通り、本発明では、装置全体に浮
力を付与するための浮力調節装置を具備し、浮上状態で
運転することができる固液分離装置および固液分離方法
であるから、固定のための頑丈な構造物を必要とせず、
かつ取付け取り外しが比較的容易であるから、仮設の生
物処理池のような恒久的施設でない場合においても十分
に対応できるという利点があり、また、固液分離装置本
体と浮上エアタンクとを分離可能とした場合にはさらに
効果的である。
【0019】また、本発明では、前記浮力調節装置に加
え、下部に汚泥沈澱部と上部に浮上濾材を用いた濾過部
とを連続して設けているから、被処理水を下方から上方
に向けて適度な速度で流通させて、生物処理後の活性汚
泥を効率よく確実に分離できるうえ、これに用いられる
前記浮上濾材は、低下した濾過効率を曝気処理などで容
易に回復させることができるので、メンテナンスも容易
であるという優れた効果がある。よって本発明は従来の
問題点を解消した固液分離方法および可搬式固液分離装
置として、その工業的価値が極めて大なるものがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施形態を説明するために固液分離
装置の要部断面図。
【図2】従来の仮設の下水処理システムのフロー図。
【符号の説明】
2 生物処理池、3 固液分離装置、4 エアタンク、
5 固液分離装置本体、6 汚泥沈殿部、7 濾過部、
71 浮上濾材、74 散気パイプ、81 集水部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 3/12 C02F 3/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 生物処理池に固液分離装置を浮上状態と
    し、その固液分離装置の下部から処理水を導入し汚泥を
    沈殿させたのち、上部において浮上濾材を用いて濾過す
    ることを特徴とした固液分離方法。
  2. 【請求項2】 生物処理池に浮上状態に維持され、被処
    理水を下部から上方に流通させて固形分を除去する固液
    分離装置であって、整流域を形成した下部の汚泥沈殿部
    と、浮上濾材充填域を形成した上部の濾過部とを有する
    固液分離装置本体と、装置全体に浮力を付与するための
    浮力調節装置とを具備したことを特徴とする可搬式固液
    分離装置。
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