JP4136877B2 - 浮島型水質浄化処理装置 - Google Patents

浮島型水質浄化処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、人工湿地(ウエットランド)を利用して河川や湖沼等の水質浄化を行なう所謂湿地型の水質浄化処理装置に関し、この種の水質浄化処理装置の二次的不具合とされる汚泥の処理を効率よく行えるようにしたものである。また、本発明は、特に、河川や湖沼等に浮かべて使用できるようになっていて、給水手段によって取り入れたこれら河川や湖沼等の水を浄化して、再び河川や湖沼等に戻す一方、前記給水手段によって河川や湖沼等の底部に溜まっている汚泥等を水と一緒に吸引して所謂浚渫作業も同時に行なうことができるようにしたものである。また、本発明は、従来装置では除去が難しかった臭い成分や着色成分等を含む工場排水等の脱臭、脱色処理を可能にしたものである。
湿地型の水質浄化処理システムとして特許文献1〜4等に記載のものが提案されている。特許文献1〜3に示されているものは、河川や湖沼等の周辺の土地に据え付けて使用するものである。また、特許文献4に示されているものは、河川や湖沼等の水面に浮かべて使用するものである。
特許文献1〜4等は、いずれも人工湿地に沈水植物、浮葉植物、抽水植物等の多用な水生植物群を繁茂させ、水生植物自体の養分吸収と、水生植物を基本とする付着生物群による養分吸収や硝化、脱窒および水生植物で水流が弱まることによるリン分の沈殿等の複合作用をもって水質浄化、特に有機物の除去を促進することを基本としている。そして、有機物以外の臭い成分や着色成分等を除去するためには、活性炭処理やオゾン処理による専用の脱色、脱色装置を必要とした。
特開平8−10796号公報 (図1) 特開平8−66676号公報 (図2) 特開2000−5777号公報 (図1及び図2) 特開平11−226593号公報 (図1)
しかしながら、上記のような従来のシステムでは、長期間の稼動による土砂等や余剰汚泥の発生が不可避であり、稼動中の自己消化によりある程度減量できるものの、汚泥の堆積による浄化能力の低下が危惧される。そのため、多くの場合には、一定周期で人工湿地における礫や人工メディア等の濾材を取り出した上で施設外で洗浄することが行われているが、作業がきわめて煩雑であるばかりでなく、洗浄水による二次的汚染が発生することとなって好ましくない。また、水底に堆積した汚泥を浚渫しないで長期間放置しておくと内部汚染物質の発生源になり、該内部汚染物質によって水の浄化が進まないという問題点があった。また、上記従来のシステムでは水に含まれている臭い成分や着色成分等を除去するのが難しかった。脱臭や脱色を行なうためには、専用の活性炭処理装置やオゾン処理装置を必要とし、これら装置は水に圧力を掛けたり、オゾンを発生させるために大量の電気を必要としランニングコストが高くなるという問題点があった。
本発明は以上のような課題に着目してなされたものであり、稼動中の水質浄化に伴って発生する汚泥や浚渫による汚泥を分離回収し、これら汚泥を効率よく外部に排出できるようにし、もって人工湿地本来の水質浄化性能を長期にわたって安定して維持できるようにした構造を提供しようとするものである。また、本発明は、水質浄化のための濾材として木炭や竹炭等の炭、ゼオライト等の鉱物、セラミック等の人工物のような無数の細孔を有する多孔質材を用いることにより、水に含まれている臭い成分や着色成分等を吸着除去し、工場排水等が含まれている水の脱臭や脱色等を可能にしたものである。
請求項1の発明は、河川や湖沼等の処理対象水域の水面に浮かべることが可能になっているとともに、濾材とこの濾材に植生された水生植物群とで構成される浄化部材が収容されていて、流入口側に取り入れた水を放流口側から排出する間において前記浄化部材で浄化する槽体と、前記流入口側に処理対象水域の水を供給する給水手段として機能するポンプと、処理対象水域の水底の汚泥を攪拌する攪拌装置と、を備えた浮島型水質浄化処理装置において、前記槽体に、流入口側から放流口側に向かって幾重にも蛇行した蛇行水路を設け、該蛇行水路を水が流れる過程で水平浸透と鉛直浸透を反復させることで放流口側に向かって流れる水の浄化を漸次促進するようにすると共に、少なくとも前記槽体内の一部において底部よりも上方位置に水および水に含まれている汚泥(土砂等)が通過可能な中底を設置して二重底構造にして、前記中底と底部との間に汚泥貯留部を構成し、この汚泥貯留部に汚泥排出部を設けることにより、前記汚泥貯留部に堆積した汚泥を前記汚泥排出部から槽体外部に排出可能とした。
特に、河川や湖沼等の処理対象水域の水底の汚泥を攪拌する攪拌装置を備えているので、前記攪拌装置で水底の汚泥を攪拌して汚泥水として流入口側に供給し、水質の浄化と水底に溜まっている汚泥の浚渫作業を同時に行なうことができる。
請求項2の発明は、前記給水手段として、給水ポンプと、該給水ポンプを所望の水深位置に配置するポンプ支持部材と、を備えているので、前記ポンプ支持部材により給水ポンプを所望の水深位置に配置することができる。
請求項3の発明は、前記槽体に対して着脱可能な浮力付与用のフロートを備えているので、槽体の浮力調整が可能になる。
請求項4の発明は、前記濾材の少なくとも一部を、炭、鉱物、人工物等の多孔質材で構成したので、被処理水に臭い成分や着色成分等が含まれている場合でも、これら臭い成分や着色成分等を前記多孔質材の濾材で吸着除去することができる。
請求項5の発明は、蛇行水路のうち上流側の一部が砂泥分離を目的とした前処理部となっているとともに、それ以外の部分が浸透部となっていて、前処理部単独でまたは浸透部のうちその上流側の少なくとも一部に水や汚泥の前処理部とともに二重底構造に基づく汚泥貯留部を備えているので、水から分離された汚泥は、専ら前処理部において落下して汚泥貯留部に溜まる。
請求項6の発明は、一端を汚泥貯留部に臨ませた汚泥排出管の他端が前記槽体外に開口しているので、前記開口部から汚泥貯留部の汚泥を排出することができる。
請求項7の発明は、汚泥排出管の他端開口部に負圧吸引手段を接続したので、前記汚泥貯留部に溜まっている汚泥を負圧吸引力にて強制排出することができる。
請求項8の発明は、汚泥排出管の他端開口部からの汚泥の排出に先立って、その汚泥排出管を用いて汚泥貯留部に洗浄媒体を吹き込むことにより、汚泥貯留部の上部に配置されている濾材の洗浄が可能になる。
請求項1の発明によれば、汚泥貯留部に堆積した汚泥をきわめて容易に外部に取り出すことができるので、汚泥処理の作業性を大幅に改善できるとともに、従来のような二次的汚染の問題も全く発生することがなく、また人工湿地本来の水質浄化機能を長期にわたって安定して維持できることから、結果として同一面積での浄化能力を飛躍的に向上させることができる効果があると共に、水面上を容易に移動させて所望の位置に設置することができる。また、攪拌装置で水底に溜まった汚泥を攪拌してから汚泥水を給水手段で流入口側に供給することにより、水底に溜まった汚泥の浚渫作業を効果的に行なうことができる。
また、浄化手段を濾材と該濾材に植生された水生植物群とで構成したので、前記濾材で水から汚泥等を除去し、前記濾材で除去できなかった燐や窒素等の物質は水生植物群の栄養素としてこれに吸収されることから、濾材による砂泥の濾過と、水生植物群による生物的処理との相乗効果によって、水の浄化機能が一段と向上する。
請求項2の発明によれば、給水ポンプを水面近くや水底等に移動させることにより、所望の水深位置の水を流入口側に供給することができる。
請求項3の発明によれば、槽体に対してフロートを着脱可能にしたので、水面に浮かべて使用する場合には必要に応じてフロートを取付けることにより必要な浮力を得ることができる。また、フロートが不必要な場合、例えば、河川や湖沼の周辺地など地上に水質浄化処理装置を設置する場合にはフロートを取り外すことができる。
請求項4の発明によれば、濾材の少なくとも一部を、炭、鉱物、人工物等の多孔質材で構成したので、水に含まれている臭い成分や着色成分等を吸着除去して、河川や湖沼等の水質浄化はもとより、工場排水等の処理施設として排水の脱臭や脱色、有害成分の除去等を行なうことができる。従って、被処理水に含まれる臭い成分や着色成分等を除去するため、例えばオゾン等を使用する専用の脱臭、脱色装置が不必要になる共に、上記オゾン等を使用する脱臭、脱色装置のように大量の電気を必要としないので、ランニングコストを安くすることができる。
請求項5の発明によれば、水から分離された汚泥は、前処理部において水から分離した汚泥を集中的に汚泥貯留部内に溜めることができる。
請求項6の発明によれば、汚泥貯留部に堆積した汚泥を汚泥排出管をもって排出するようにしたので、汚泥の排出を一段と簡単に且つ効率よく行うことができ、特に請求項7に記載のように負圧吸引手段をもって汚泥を強制排出するようにすればその効果が一段と顕著となる。
請求項8の発明によれば、汚泥排出管を使って濾材までも洗浄できるようにしたので、汚泥排出効率が一段と向上するとともに、濾材の清浄化によって本来の水質浄化性能を回復させることができる。
図1〜5は本発明に係る浮島型水質浄化処理装置の好ましい実施の形態を示す図であり、図1はその概略平面図を、図2〜5は図1におけるA−A線、B−B線、C−C線およびD−D線に沿った断面図をそれぞれ示している。
図1,2に示すように、浮島型水質浄化処理装置1は、河川や湖沼等の処理対象水域の水面に浮かべることが可能になっていて流入口2a側に取り入れた湖沼等の水3を放流口2b側から排出する槽体2と、該槽体2内に設けられていて流入口2a側に取り入れた水3を放流口2b側から排出する間において浄化する浄化部材4と、前記槽体2に浮力を付与しているフロート5と、前記流入口2a側に水3を供給する給水手段6と、を備えている。
前記槽体2は、繊維強化プラスチック(FRP)や軽量コンクリート等の不透水性(遮水性)のある周壁11および底壁12をもって矩形等の箱型に形成されている。
前記槽体2の内部は互いに平行な複数の仕切り壁13,13…によって仕切られているとともに、各仕切り壁13,13…の一端部が互い違いとなるように交互に切除されていることから、これら複数の仕切り壁13,13…によって前記流入口2a側から放流口2b側に向かって幾重にも蛇行した蛇行水路14が形成されていて、槽体2内での水3の滞留時間を可及的に長く確保するように配慮されている。なお、各仕切り壁13,13…のうち部分的に切除された部分をもって形成された開放部13aは、水3の流れが大きく方向転換する折り返し部に相当していて、その開放部13aでの水路幅は他の部分よりも狭められている。
また、前記槽体2の内部は仕切り壁13,13…と交差するように交互に配置した複数の下部浸透板15,15…と上部越流板16,16…とによって細かく仕切られている。図3〜5から明らかなように、これらの下部浸透板15,15…と上部越流板16,16…は蛇行水路14を流れる水3を堰止めて槽体2内での滞留時間を可及的に長くするためのものであり、下部浸透板15,15…はその下方側でのみ水3の流通を許容し、逆に上部越流板16,16…はその上方側でのみ水3の流通を許容することになる。したがって、前記槽体2内の水3は流入口2a側から放流口2b側に向かって流れる過程で、蛇行水路14に沿った水平浸透と下部浸透板15,15…や上部越流板16,16…を乗り越える際の鉛直浸透とを何回も繰り返すことにより浄化されることになる。
図1に示すように、前記蛇行水路14のうち流入口2aに近い上流側の一部は、前処理部17になっていて、それ以外の部分が浸透部18となっている。前処理部17及び浸透部18のうち上流側の一部の底部に汚泥貯留部19が設けられている。
図2に示すように、前記汚泥貯留部19は、前処理部17及び浸透部18のうち上流側の一部に水と汚泥の通過を許容する中底20を設けて二重底構造とすることにより形成されていて、前記中底20と底壁12の間に汚泥貯留空間21が形成されている。
前記中底20は、底壁12の上方位置に所定ピッチで設けたバー状の架台20aと網状もしくは格子状の受け板20bを所定ピッチで設けることにより形成されている。前記中底20は、次に説明する浄化部材4を構成する第1の濾材31や第2の濾材32が落下しないように保持するようになっている。
前処理部17の長さや汚泥貯留部19の長さは浄化しようとする水の汚濁度合いに応じて適宜に増減される。また、汚泥貯留部19に相当する前処理部17および浸透部18の一部にはその複数箇所に汚泥確認孔として図6に示すような汚泥確認パイプ22が設けられており、その先端を汚泥貯留部19(汚泥貯留空間21)に臨ませてある。これにより、ゾーンメーターや汚泥検知器をもって汚泥の堆積・貯留状態を観察・確認することができるようになっている。なお、汚泥確認パイプ22の不使用時にはその上端開口部が図示しないキャップで塞がれて異物等の浸入を防止するようになっている。
また、前処理部17や浸透部18の一部を含んでなる汚泥貯留部19には汚泥排出管23が設けられている。図7に示すように、前記汚泥排出管23は、その先端部を複数の枝管23a,23a…に分岐させてあるとともに、汚泥貯留部19での開口面積を可及的に大きく確保するために枝管23aの先端面を斜めにカットして上向きに開口させてある。汚泥排出管23の他端は前記槽体2の外部に引き出された上で、例えば負圧吸引手段であるバキューム車24側の吸引ホースと接続可能なように所定の継手25となっている。
次に、浄化部材4について説明する。図2に示すように、浄化部材4は、前処理部17に配置された第1の濾材31と、浸透部11に配置された第2の濾材32と、第2の濾材32上に植生された水性植物群33と、で構成されている。
前記第1の濾材31は、流入口2から取り入れた水3に含まれている汚泥を沈降させて積極的にその砂泥分離を促進し、且つ汚濁度合いが高い原水を生物分解によって浄化してその汚濁負荷を軽減することを目的とするものであり、比較的目詰まりの少ない濾材(浄化メディア)として例えば繊維状や板状等のプラスチック材で形成されている。
前記第2の濾材32は、前記第1の濾材31で分離できなかった汚泥を捕集、濾過する礫、砂利、粒状のプラスチック濾材、やし繊維等で形成されている。
水3に臭い成分や着色成分、有害成分等が含まれている場合には、前記第1の濾材31や第2の濾材32に代え、或いはこれら第1の濾材31や第2の濾材32と共に、木炭や竹炭等の炭、ゼオライト等の鉱物、セラミック等の人工物のような無数の細孔を有する多孔質材を用いることにより、前記水3に含まれている臭い成分や着色成分、有害成分等を吸着除去する。
前記水性植物群33は、ヨシ、ガマ、アヤメ、ショウブ等の水辺に生える植物やホテイアオイ等の水面に生える植物等を第2の濾材32に植え付けることにより形成されていて、これら植物により水中に含まれている燐や窒素等の栄養塩類を吸収して水を浄化するようになっている。
前記フロート5は、大きな浮力を得ることができるように比重の小さな発泡性樹脂や中空部材等の浮力の高いものにて形成されていて前記槽体2の周壁11や底壁12に着脱自在に取付けられている。
図8、図9に示すように、前記給水手段6は、給水ポンプ41と、該給水ポンプ41を所望の水深位置に設置するポンプ支持部材42と、前記給水ポンプ41の周囲を覆うように配置されたメシュ構造の取水ピット43と、該取水ピット43を通して前記給水ポンプ41により汲み上げられた水を計量槽44を介して前記槽体2の流入口2a側に注入する給水パイプ45と、を備えている。なお、給水ポンプ41の近傍には水底の汚泥50を攪拌する攪拌装置(図示省略)が設けられていて、水底の汚泥を攪拌して水と共に前記給水ポンプ41で汲み上げて流入口2a側に供給、即ち浚渫するようになっている。
前記ポンプ支持部材42は、槽体2への取付位置を変化させることにより給水ポンプ41の水深位置を変化させ、或いは前記ポンプ支持部材42を伸縮自在にすることにより、給水ポンプ41を所望の水深位置に設置することができるようになっている。なお、図面に示す実施例では、給水ポンプ41に水中設置型のポンプを使用してポンプ支持部材42で水中に設置する構成にしたが、給水ポンプ41に水上設置型のポンプを使用し、該ポンプを、例えばフロート5上に配置して給水ポンプ41の給水口に接続した給水パイプを水中に差し込んで該給水パイプの給水口を所望の水深位置に配置する構成にしてもよい。
次に、本発明の浮島型水質浄化処理装置1の使用方法及び作用について説明する。本発明の浮島型水質浄化処理装置1は、図10に示すように、アンカー51により水上に位置決めされた状態、或いは図11に示すように、岸辺にロープ52等で繋がれた状態で使用される。
そして、例えば図8に示すように、給水ポンプ41を水底の位置まで沈めて、攪拌装置で水底の汚泥を攪拌し、浚渫しながら給水ポンプ41で汚泥を含んだ水を汲み上げて流入口2a側に流入する。流入口2a側に供給された水3は、先ず前処理部17において第1の濾材31で濾過されると共に、汚泥等に含まれる砂や小石等は、汚泥貯留部19内に沈殿して堆積される。一方、前処理部17を通過した水は、浸透部18に導かれて第2の濾材32と水性植物群33によって浄化されて放流口2bから再び河川や湖沼等に放流されるのである。
ここで、先に述べたよう蛇行水路14の折り返し部すなわち各仕切り壁13,13…のうち部分的に切除された開放部13aでその水路幅を他の部分よりも狭めているのは、折り返し部での流速を相対的に大きくしてその部分での汚泥の集中的な沈殿、滞留を回避するためである。
そして、汚泥貯留部19に所定量以上の汚泥が堆積、貯留したならば、前記給水ポンプ41の稼動を停止し、或いは給水ポンプ41を稼動させたままの状態で、図6に示すように汚泥貯留部19に設けた汚泥排出管23の継手25にバキューム車24側のホースを接続した上で負圧吸引力にて吸引すれば、前記汚泥貯留部19に沈殿、堆積した汚泥等をきわめて効率よく排出することができる。勿論、バキューム車24によらず、例えばサイフォン式等の自然式手法にて排出するようにしてもよい。
一方、図6に示すようにバキューム車24とともにコンプレッサ26を用意し、バキューム車24による汚泥の強制排出に先立って、コンプレッサ26から汚泥排出管23の内部に洗浄媒体として圧縮空気を吹き込んで、汚泥貯留部19での第1の濾材31や第2の濾材32を洗浄することができる。すなわち、図6,7に示すように汚泥排出管23の先端開口部から上向きに圧縮空気を噴射して第1の濾材31や第2の濾材32に付着している汚泥を洗い落とし、それらの汚泥が汚泥貯留部19に沈降するまで静置させる。そして、所定時間経過後に上記のようにバキューム車24にて汚泥を吸引するようにすれば、第1の濾材31や第2の濾材32の洗浄と汚泥の排出を続けて行うことができ、浮島型水質浄化処理装置1のより長期間の連続稼動が可能となる。そして、浮島型水質浄化処理装置1を設置した場所における水質の浄化や汚泥の浚渫を終了したら、浮島型水質浄化処理装置1を他の場所に移動させてその場所の水質の浄化や汚泥の浚渫を行なう。
また、前記浮島型水質浄化処理装置1を工場排水等の処理装置として使用し、排水に含まれている臭い成分や着色成分、有害成分等を除去する場合には、前記第2の濾材32として礫、砂利、粒状のプラスチック濾材、やし繊維等に代え、或いはこれら礫、砂利、粒状のプラスチック濾材、やし繊維等と共に木炭や竹炭等の炭、ゼオライト等の鉱物、セラミック等の人工物のような無数の細孔を有する多孔質材を用いて、排水に含まれている臭い成分や着色成分、有害成分等を吸着除去する。なお、前記工場排水に汚泥等が含まれておらず、従って、前記第1の濾材31が不必要な場合には、前記第1の濾材31をなくして、濾材全体を木炭や竹炭等の炭、ゼオライト等の鉱物、セラミック等の人工物のような多孔質材で構成し、或いは礫、砂利、粒状のプラスチック濾材、やし繊維等と、木炭や竹炭等の炭、ゼオライト等の鉱物、セラミック等の人工物のような無数の細孔を有する多孔質材と、で構成し、工場排水を流入口2a側に供給する構成にしてもよい。他の構成は、図面に示した基本となる実施例の場合と同じである重複する説明は省略する。
本発明に係るシステムの好ましい実施の形態を示す平面説明図。 図1のA−A線に沿う断面説明図。 図1のB−B線に沿う断面説明図。 図1のC−C線に沿う断面説明図。 図1のD−D線に沿う断面説明図。 図2の要部を拡大した機能説明図。 図6の要部平面説明図。 図1のE−E線に沿う断面説明図。 図8の要部の拡大図。 アンカーで水上に係留した状態を示す説明図。 ロープで水上に係留した状態を示す説明図。
符号の説明
1…浮島型水質浄化処理装置
2…槽体
2a…流入口
2b…放流口
3…水
4…浄化部材
5…フロート
6…給水手段
11…周壁(壁部)
12…底壁(壁部)
13…仕切り壁
14…蛇行水路
15…下部浸透板
16…上部越流板
17…前処理部
18…浸透部
19…汚泥貯留部
20…中底
21…汚泥貯留空間
23…汚泥排出管
24…バキューム車(負圧吸引手段)
26…コンプレッサ
31…第1の濾材
32…第2の濾材
33…水性植物群

Claims (8)

  1. 処理対象水域の水面に浮かべることが可能になっているとともに、濾材とこの濾材に植生された水生植物群とで構成される浄化部材が収容されていて、流入口側に取り入れた水を放流口側から排出する間において前記浄化部材で浄化する槽体と、
    前記流入口側に処理対象水域の水を供給する給水手段として機能するポンプと、
    処理対象水域の水底の汚泥を攪拌する攪拌装置と、
    を備えていて、
    前記槽体は、
    流入口側から放流口側に向かって幾重にも蛇行した蛇行水路を備え、該蛇行水路を水が流れる過程で水平浸透と鉛直浸透を反復させることで放流口側に向かって水の浄化を漸次促進するようになっていると共に、
    少なくとも槽体内の一部において底部よりも上方位置に水および水に含まれている汚泥が通過可能な中底を設置して二重底構造にして前記底部と中底との間に汚泥貯留部を構成し、
    この汚泥貯留部には堆積した汚泥を外部に排出する汚泥排出部を設けたことを特徴とする浮島型水質浄化処理装置。
  2. 前記給水手段は、給水ポンプと、該給水ポンプを所望の水深位置に配置するポンプ支持部材と、を備えていることを特徴とする請求項1に記載の浮島型水質浄化処理装置。
  3. 前記槽体に対して着脱可能な浮力付与用のフロートを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載の浮島型水質浄化処理装置。
  4. 前記濾材は、少なくともその一部が炭、鉱物、人工物等の多孔質材で構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の浮島型水質浄化処理装置。
  5. 蛇行水路のうち上流側の一部が砂泥分離を目的とした前処理部となっているとともに、それ以外の部分が浸透部となっていて、
    前処理部単独でまたは浸透部のうちその上流側の少なくとも一部が前処理部とともに二重底構造に基づく汚泥貯留部を備えていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の浮島型水質浄化処理装置。
  6. 一端を汚泥貯留部に臨ませた汚泥排出管の他端が前記槽体の外部に開口していて、この開口部から汚泥貯留部の汚泥を槽体の外部に排出するようになっていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の浮島型水質浄化処理装置。
  7. 汚泥排出管の他端開口部に負圧吸引手段を接続して、汚泥貯留部の汚泥を負圧吸引力にて強制排出することが可能となっていることを特徴とする請求項6に記載の浮島型水質浄化処理装置。
  8. 汚泥排出管の他端開口部からの汚泥の排出に先立って、その汚泥排出管を用いて汚泥貯留部に洗浄媒体を吹き込むことにより、汚泥貯留部の上方の濾材の洗浄が可能となっていることを特徴とする請求項6または7に記載の浮島型水質浄化処理装置。
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