JP2716672B2 - エラストマーに架橋できる熱安定化したオルガノポリシロキサン材料、安定剤濃縮物、オルガノシロキサン材料の製造方法、および熱安定化したポリマー - Google Patents

エラストマーに架橋できる熱安定化したオルガノポリシロキサン材料、安定剤濃縮物、オルガノシロキサン材料の製造方法、および熱安定化したポリマー

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    • C09K3/1006Materials in mouldable or extrudable form for sealing or packing joints or covers characterised by the chemical nature of one of its constituents
    • C09K3/1018Macromolecular compounds having one or more carbon-to-silicon linkages

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱安定剤として銅化合
物および亜鉛化合物ならびに場合により脂肪酸を含有す
るエラストマーに架橋できるオルガノポリシロキサン材
料、ならびに該材料の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】シリコーンはエラストマーのうち1種独
特の位置を占めている、というのはその機械的等級およ
び一般にその物理的特性が温度と共にほんの僅かしか変
化しないからである。比類のないように一面で極端な冷
間柔軟性と他面ですぐれた耐熱気性とが結びついてい
る。しかしながらまた該シリコーンも高温、例えば18
0℃から、著しい熱劣化を受け、これがシリコーンエラ
ストマーの際は機械的特性、例えばショア硬度、引き裂
き強さおよび引裂点伸びの変化を引き起す。その原因
は、特に酸化過程、熱による連鎖分離ならびに内在する
不純物の触媒による影響のもと、しばしば不可避の水分
と関連するシロキサン網状組織の再組織に求めることが
できる。さらに例えば末端のシロキサノール基を有する
ジメチルシロキサン鎖が低分子の環の分離のもと、熱に
より分解する可能性がある。
【0003】シリコーン加硫物の熱気劣化は一般に物質
の温度および時間と共に増加する脆性に全く定性的に明
らかにされるが、このことはその弾性の喪失の増加と結
び付く。
【0004】永い間シリコーンの熱によるおよび酸化に
よる分解および適当な添加物によりそれを安定化するこ
とが追及され、その際遷移金属およびそれらの化合物が
始から重要視されていた。それには例えば“Advan
ces in Chemistry series 8
5(Stabilization of Polyme
rs and Stabilizer Proces
s)”、Ed.R.F.Gould、American
Chemical Society、Washing
ton D.C.1968の中のJ.M.Nielse
n:“Oxidative Stabilizatio
n of Silicone Fluids”を参照さ
れたい。シリコーンゴムのための熱安定剤としては最も
多くはランタニド、特にセリウムの化合物が、しかしま
た鉄、ジルコニウムおよびチタンの化合物、有利には2
−エチルヘキサノエート、塩化物、酸化物およびシロキ
サノレートが使用される。
【0005】シリコーンエラストマーの熱安定剤として
の銅化合物、例えばアメリカ特許第4,777,087
号明細書(Xerox Corp、1988年10月1
1日発行)によるビス−(エチレンジアミン)−銅(I
I)スルフェートまたはカルボン酸の銅塩、例えばアメ
リカ特許第2,999,076号明細書(Dow Co
rning Corp.、1961年9月5日発行)に
よる銅(II)−2−エチルヘキサノエートが既に記載
されている。その際オルガノポリシロキサン100部に
対して銅−エチレンジアミン−錯体1〜20部ないしは
カルボキシレートとしての銅0.001〜0.4部(C
u10〜4000ppmに相応)を使用する。西ドイツ
特許第2752097号明細書(Sustovaおよび
他、1982年4月1日発行)では熱酸化による分解に
対して変動する価の金属、特に銅のギ酸塩とポリマーと
の混合によりポリマーの安定方法が記載されていて、そ
の際その塩をそれぞれポリマー100重量部につき0.
1〜20重量部の量で加える。ここで再び、ポリマー1
00重量部当り塩0.1重量部より少なければあまり価
値のない安定化効果になることを参照されたい。
【0006】アメリカ特許第3,435,000号明細
書(General Electric Comp.1
969年3月25日発行)およびアメリカ特許第5,0
86,107号明細書(信越化学、1992年2月4日
発行)には亜鉛をカーボネートまたは水酸化物としてシ
リコーンエラストマーの耐油性の改良のために記載して
いる。
【0007】2−エチルヘキサン酸は通常対イオンとし
て熱安定させる遷移金属化合物の成分であるが、しかし
また鉄、ニッケルおよびセレニウムの、但し銅を除い
た、アセチルアセトナートに加えて使用された。これに
は例えばアメリカ特許第4,528,313号明細書
(Dow Corning Corp.、1985年6
月9日発行)を参照されたい。
【0008】熱安定剤としての銅および亜鉛はアメリカ
特許第4,824,903号明細書(Dow Corn
ing K.K.、1989年4月25日発行)に開示
されている。それらは個々にまたは一緒にその酸化物、
リン酸塩、塩、ケイ酸塩、カルボン酸塩および硫酸塩の
形で10〜90%の量で電極板金の絶縁被覆の成分とし
てアクリル化されたシリコーン樹脂と1緒に使用され
る。これには例えば、西ドイツ特許公告第260718
5号明細書(Nippon steel Corp.、
1977年12月22日発行)を参照されたい。銅ウン
デシレナートおよび亜鉛アセチルアセトナートは特にま
たUV硬化できるアクリルアミドポリシロキサン組成の
ための熱安定剤として1重量%の量で使用される。これ
には例えばアメリカ特許第5,246,979号明細書
(Dow Corning Corp.、1993年9
月21日発行)ないしはそれに相応するヨーロッパ特許
公開第518142号明細書を参照されたい。
【0009】西ドイツ特許公告第2543849号明細
書(M.P.Grinblat他、1977年4月14
日発行)では銅シリケート、−スルフィド、−ボラート
または−ホスフィドを(HTV−)オルガノポリシロキ
サン材料を熱安定化させるためにオルガノポリシロキサ
ン100重量部に対し0.2〜50重量部の量で使用す
ることが記載されている。その際記載の銅塩は金属酸化
物、例えばシリコーンゴム100重量部に対し酸化亜鉛
2〜10重量部と組合せて(限られた空気の流入を有す
る条件下の分解に対し加硫化物の耐久性の改良のため)
使用するが、その際銅塩0.2重量部および酸化亜鉛2
重量部より少いときは所望の改良に至らないことが指示
される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従って本発明の課題
は、従来の技術による機械的特性の損失を減少せしめか
つ経済的なエラストマーに架橋できる熱安定化したオル
ガノポリシロキサン材料、安定剤濃縮物、オルガノポリ
シロキサン材料の製造方法および熱安定性ポリマーを開
発することであった。以下の記載において本発明の枠内
においてはオルガノポリシロキサンの概念はまた、オリ
ゴマーシロキサンも包含するものとする。
【0011】
【課題を解決するための手段】前記課題は本発明によ
り、安定剤組合せとして、それぞれエラストマーに架橋
できる熱安定化したオルガノポリシロキサン材料の全重
量に対して、(D) 銅元素として計算して1〜180
重量ppmの量の銅化合物および(E) 亜鉛元素とし
て計算して1〜180重量ppmの量の亜鉛化合物、な
らびに場合により(F) 有機脂肪酸を含有するエラス
トマーに架橋できる熱安定化したオルガノポリシロキサ
ン材料により解決される。
【0012】以下の記載において銅および亜鉛の表示を
選ぶ限りにおいては、それは可延性の金属に関すること
でなく、むしろ簡略化のためにこれら金属の化合物また
はイオン種のために使用する。
【0013】本発明による銅/亜鉛安定剤組合せで安定
化させるべき材料は、任意の、エラストマーに架橋でき
るオルガノポリシロキサン材料、例えば1成分のまたは
2成分の室温(いわゆるRTV−材料)または高温(い
わゆるHTV−材料)で加硫するオルガノポリシロキサ
ン材料であってよく、その際架橋は縮合、脂肪族多重結
合へのSi結合水素の付加によりまたは過酸化物を用い
たラジカルの形成により行うことができる。有利には本
発明による銅/亜鉛安定剤組合で安定化すべき材料は1
成分の、過酸化物により架橋できるオルガノポリシロキ
サン材料である。
【0014】有利には本発明によるエラストマーに架橋
できる熱安定化したオルガノポリシロキサン材料は有利
には(A) 一般式I:
【0015】
【化2】
【0016】[式中、Rは同じかまたは異っていてもよ
く、置換または非置換炭化水素基を表わし、aは0、
1、2または3でありかつ1.9〜2.1の平均数値を
もつ]の単位からなるオルガノポリシロキサン、(B)
場合により強化するおよび/または強化しない充填
剤、(C) オルガノポリシロキサン材料の架橋を促進
する触媒ないしは架橋を惹起する薬剤、例えば有機過酸
化物、(D) 銅元素としておよびエラストマーに架橋
できる熱安定化したオルガノポリシロキサン材料の全重
量に対して計算して1〜180重量ppmの量の銅化合
物、(E) 亜鉛元素としておよびエラストマーに架橋
できる熱安定化したオルガノポリシロキサン材料の全重
量に対して計算して1〜180重量ppmの量の亜鉛化
合物および(F) 場合により有機脂肪酸を含有する。
【0017】置換または非置換炭化水素基Rの例はアル
キル基、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソ
プロピル基、t−ブチル基、n−オクチル基、2−エチ
ルヘキシル基およびオクタデシル基;アルケニル基、例
えばビニル基、アリル基、ヘキシニル基およびウンデシ
ニル基;シクロアルキル基、例えばシクロペンチル基ま
たはシクロヘキシル基;シクロアルケニル基、例えばシ
クロペンテニル基またはシクロヘキシニル基;アリール
基、例えばフェニル基、トリル基、キシルイル基または
ナフチル基;アラルキル基、例えばベンジル基またはフ
ェニルエチル基、ならびにハロゲン化または官能有機基
で置換された基、例えば3,3,3−トリフルオロプロ
ピル基またはシアノメチル基である。
【0018】有利は基Rはメチル基、ビニル基、フェニ
ル基および3,3,3−トリフルオロプロピル基であ
る。
【0019】有利には式(I)の単位からなるオルガノ
ポリシロキサン中に含有されているSi原子の少くなく
とも70%にアルキル基、特にメチル基が結合されてい
る。オルガノポリシロキサン(A)がSi結合のメチル
基および/または3,3,3−トリフルオロプロピル基
のほかになおSi結合ビニル基および/またはフェニル
基を含有するときは、後者では有利には0.001〜3
0モル%の量である。
【0020】しかしまた、基Rの50モル%まで水素原
子を表わすオルガノポリシロキサン(A)も使用するこ
とができる。
【0021】有利にはオルガノポリシロキサン(A)は
主としてジオルガノシロキサン単位からなる。オルガノ
ポリシロキサン(A)の末端基はトリアルキルシロキシ
基、特にトリメチルシロキシ基またはジメチルビニルシ
ロキシ基であってもよい。しかしまたこのアルキル基の
1つ以上が水素、ヒドロキシ基またはアルコキシ基、例
えばメトキシ基またはエトキシ基で置換されていてもよ
い。
【0022】オルガノポリシロキサン(A)は液体また
は高粘性物質でもよい。有利には該オルガノポリシロキ
サン(A)は100mPa・sおよび100000Pa
・sの間の粘度を有し、この粘度は有利にはブロックフ
ィールド(Brookfield)粘度計で測定され
る。
【0023】該オルガノポリシロキサン(A)は1種類
のオルガノポリシロキサンでも同様にまたこの種のシロ
キサンの少なくとも2つの異った種類でもよい。
【0024】有利には有機脂肪酸(F)は2−エチルヘ
キサン酸、ウンデカン酸、10−ウンデセン酸、パルミ
チン酸、ステアリン酸およびナフテン酸であるが、その
際2−エチル−ヘキサン酸が特に有利である。
【0025】本発明によるオルガノポリシロキサン材料
は有機脂肪酸(F)を有利には、それぞれ本発明による
エラストマーに架橋できる熱安定化したオルガノポリシ
ロキサン材料の全重量に対して0〜300重量ppm
(100万重量部当りの重量部)、特に有利には50〜
150重量ppmの量で含有する。
【0026】有機脂肪酸(F)は1種類の有機脂肪酸同
様にまたこの種脂肪酸の少なくとも2つの異なる種類で
あってもよい。
【0027】充填剤(B)としては、これまでにエラス
トマーに架橋できるオルガノポリシロキサン材料に使用
されたすべての充填剤を使用することができるが、その
際少なくとも50m2/gのBET比表面積を有する熱
分解または沈降珪酸が有利である。
【0028】強化する充填剤の例は少なくとも50m2
/gのBET比表面積を有する熱分解または沈降珪酸な
らびにファーネスブラックおよびアセチレンブラックで
ある。
【0029】前記の珪酸充填剤は親水性を有するかまた
は公知の方法により疎水性にされていてもよい。これに
は例えば西ドイツ特許出願公告第3839900号明細
書(Wacker Chemie GmbH;198
8、11、25出願)を参照されたい。一般には次いで
疎水化を、それぞれオルガノポリシロキサン材料の全重
量に対し1〜20重量%のヘキサメチルジシラザンおよ
び/またはジビニルテトラメチルジシラザンおよび0.
5〜5重量%の水で行う、その際これらの反応剤を有利
には適当な混合装置、例えばニーダーまたは内部混合機
ですでに投入されたオルガノポリシロキサンに、親水性
珪酸を漸進的に成形材料に配合する前に加える。
【0030】強化しない充填剤の例は、石英粉、珪藻
土、珪酸カルシウム、珪酸ジルコニウム、ゼオライト、
金属酸化物粉末、例えば酸化アルミニウム、酸化チタ
ン、酸化鉄または酸化亜鉛、珪酸バリウム、硫酸バリウ
ム、炭酸カルシウム、ギプス、ならびに合成樹脂粉末、
例えばポリアクリルニトリル粉末またはポリテトラフル
オロエチレン粉末である。さらに充填剤として繊維状成
分、例えばガラスファイバーおよび合成樹脂ファイバー
を使用することができる。これらの充填剤のBET比表
面積は有利には50m2/gより下にある。
【0031】充填剤(B)として珪酸ジルコニウムを使
用するときは、有機脂肪酸、特に2−エチルヘキサン酸
の含有率は本発明による、エラストマーに架橋する材料
の全重量に対して、200〜300重量ppmが特に有
利である。
【0032】充填剤(B)は1種類の充填剤同様にまた
この種の充填剤の少なくとも2つの異った種類でもよ
い。
【0033】本発明による、エラストマーに架橋できる
オルガノポリシロキサン材料は充填剤(B)を、それぞ
れ100重量部のオルガノポリシロキサン(A)に対し
有利には0〜200重量部、特に有利には30〜100
重量の量で含有する。
【0034】成分(C)は架橋触媒ないしは、一般に、
またこれまでエラストマーに架橋できる材料に使用され
て来た架橋を開始するまたは惹起する薬剤であってもよ
い。使用すべき触媒または薬剤(C)は架橋系に依存す
る。こうして1成分のシリコーン高温ゴム(HTVゴ
ム)は有利には100℃より上の温度で過酸化により架
橋され、一方付加架橋する、2成分のHTVゴムおよび
RTVゴムはこれに対して有利には8族副の金属をベー
スとする貴金属触媒を用いて架橋される、その際これに
は白金およびその化合物が触媒として有利になる。
【0035】2成分の縮合架橋するRTVシリコーンゴ
ムはスズ(IV)化合物の触媒による影響のもとに有利
に加硫するが、一方1成分のRTV材料は大気中の湿気
の影響のもと表面から加硫する。
【0036】有利には本発明におけるオルガノポリシロ
キサン材料では成分(C)として過酸化物、例えばジベ
ンゾイルペルオキシド、ビス−(2,4−ジクロロベン
ゾイル)−ペルオキシド、ジクミルペルオキシドおよび
2,5−ビス−(t−ブチルペルオキシ)−2,5−ジ
メチルヘキサンならびにそれらの混合物が使用される
が、その際ビス−(2,4−ジクロロベンゾイル)−ペ
ルオキシドおよびジクミルペルオキシドが有利である。
【0037】本発明によるエラストマーに架橋できるオ
ルガノポリシロキサン材料は、それぞれオルガノポリシ
ロキサン材料の全重量に対して、有利には0.4〜2.
0重量%、特に有利には0.7〜1.5重量%の量でペ
ルオキシド(C)を含有する。
【0038】銅成分(D)の例は、無機銅塩、例えばC
uCl2およびCuSO4、ならびに銅の脂肪酸塩、例え
ば2−エチルヘキサン酸の塩である。
【0039】亜鉛成分(E)の例は、無機亜鉛塩、例え
ばZnCl2およびZnSO4、ならびに亜鉛の脂肪酸
塩、例えば2−エチルヘキサン酸の塩である。
【0040】銅成分(D)ないしは亜鉛成分(E)はそ
れぞれ無機の塩として純粋の形でならびに特に有利には
水溶液として使用することができる。
【0041】有利には銅ないしは亜鉛の脂肪酸塩はそれ
ぞれ純粋の形でまたは不活性、有利には無極性の有機溶
媒、例えば脂肪族または芳香族炭化水素中に溶解して使
用する。
【0042】亜鉛および銅をドイツ国特許出願第P43
36345.8号明細書(Wacker−Chemie
GmbH;1993年10月25日出願)による金属
をドーピングした珪酸の形で使用するのが有利であるこ
とがわかった。その際該金属をドーピングした珪酸は、
親水性珪酸を a) 液状のまたは水または有機溶剤に溶かした遷移金
属化合物および b) 有機またはケイ素有機疎水化剤 と混合する方法によって製造される。
【0043】成分(D)および(E)として銅および亜
鉛をドーピングした珪酸を使用する場合は、使用する充
填剤(B)の量をそれに相応して減ずるかないしは充填
剤(B)の添加を放棄することができる。
【0044】前記のドイツ国特許出願第P433634
5.8号明細書により銅および亜鉛をドーピングした珪
酸はまた、それぞれ親水化または疎水化することのでき
る無金属の熱分解法または沈降珪酸と、それによって製
造されるシリコーン加硫物の熱安定性が損われることな
く、混合することができる。
【0045】記載の、銅および亜鉛をドーピングした珪
酸を添加すると、有機脂肪酸を添加をなくても高い熱安
定性が達成される。
【0046】有利には成分(D)および(E)としてC
uCl2およびZnCl2を使用する。
【0047】成分(D)および(E)は、銅および亜鉛
の濃度が、それぞれ銅元素及び亜鉛元素として、本発明
によるエラストマーに架橋できる熱安定化したオルガノ
ポリシロキサン材料の全重量に対して計算して、それぞ
れ互いに無関係に1〜180重量ppmの銅ないしは亜
鉛、有利には2〜90重量ppmの銅ないでは亜鉛、特
に有利には4〜40重量ppmの銅ないしは亜鉛である
ような量に使用する。
【0048】そのつど使用に相応して本発明によるエラ
ストマーに加硫できる熱安定化したオルガノポリシロキ
サン材料に加工助剤(G)ならびに添加剤(H)、例え
ば顔料および防腐剤を加えることができる。
【0049】それに加えて本発明による材料は有利には
そのほかの材料を含有しない。
【0050】本発明によるオルガノポリシロキサン材料
の製造は公知の方法、例えば個々の成分の簡単な混合に
よって行うことができる。
【0051】有利にはオルガノポリシロキサン(A)お
よび強化する充填剤として親水性珪酸(B)をベースと
する本発明によるオルガノポリシロキサン材料を製造す
る際には、従来の技術に相応して充填剤疎水化は、その
充填剤がすでに前もって別々に疎水化されていない限り
オルガノポリシロキサンと混合の際疎水化剤の添加によ
り、例えば西ドイツ特許出願公告第3839900号明
細書による上記引用の方法により、その場で行う。
【0052】その時一般には疎水化は、それぞれオルガ
ノポリシロキサン材料の全重量に対し、1〜20重量%
のヘキサメチルジシラザンおよび/またはジビニルテト
ラメチルジシラザンおよび0.5〜5重量%の水を用い
て行い(in−situ−シラザン方法)、その際これ
らの反応剤を適当な混合装置、例えばニーダーまたは内
部混合機で先に装入したオルガノポリシロキサン(A)
に加え、その後親水性珪酸を漸進的に材料に配合する。
【0053】ところでエラストマーに架橋できる熱安定
化されたオルガノポリシロキサン材料を製造する本発明
による方法によれば、金属成分(D)および(E)を現
場シラザン方法の水中で銅および亜鉛の可溶性の塩の形
でゴム材料に投入するのが特に有利である。
【0054】特に有利には、混合工程の開始時になお有
機脂肪酸(F)をオルガノポリシロキサン(A)に、場
合により同時に銅塩および亜鉛塩の水溶液と一緒に添加
する。
【0055】本発明による方法は、このような作業法に
より金属化合物ないしはイオンの後の加硫物において殆
ど分子状分散または微細なコロイド状分布が保証される
利点を有する。
【0056】さらにオルガノポリシロキサン(A)中に
強化充填剤(B)として親水性珪酸を塊を生ずることな
く配合するためには、珪酸の表面を加工助剤(G)、例
えばほぼ低粘度のポリジメチルシロキサンジオールでぬ
らすこともできる。
【0057】その加工助剤(G)の粘度は25℃で有利
には10〜200mPas、特に20〜150mPas
である。
【0058】加工助剤(G)を、それぞれオルガノポリ
シロキサン(A)の100重量部に対し、有利には0〜
30重量部、特に有利には0〜20重量部の量で使用す
る。
【0059】また加工助剤(G)としては、Si結合の
メチル基の一部がフェニル基またはビニル基で置換され
ている低粘度のポリジメチルシロキサンジオールも使用
することができるが、その際ビニル基密度は沃素価(D
IN53241)で検出される。その沃素価はシロキサ
ンジオール100g当り有利には沃素1〜75g、特に
シロキサンジオール100g当り沃素7〜70gであ
る。加工助剤として使用されるポリジオルガノシロキサ
ンジオールならびにその製造はシリコーン化学では一般
に公知である。
【0060】本発明による材料を付加的な現場シラザン
法を適用せずにオルガノポリシロキサン(A)、強化充
填剤として親水性珪酸(B)および加工助剤(G)から
製造するときは、もう1つの変更方法に基づき銅成分
(D)および亜鉛成分(E)をまた銅および亜鉛のそれ
ぞれの脂肪酸塩の形で使用することもでき、その際これ
らはまた有利には製造工程の開始時に加える。
【0061】その際、その脂肪酸塩は純粋の形または不
活性の、有利には無極性溶剤、例えば脂肪族または芳香
族炭化水素の溶液で存在することができる。またこの処
理方法においても、本発明による熱安定化したオルガノ
ポリシロキサン材料の全重量に対して50〜150重量
ppmの脂肪酸、有利には2−エチルヘキサン酸の追加
ないしは過剰が特に有利である。
【0062】別の強化充填剤(B)、例えばファーネス
ブラックおよびアセチレンブラックをシリコーン材料に
0〜60重量部の量で加えることもできる。さらに本発
明による安定化したシリコーン材料は強化しない充填剤
を、場合により強化充填剤のほかに含有することができ
る。
【0063】さらに本発明による安定化したシリコーン
材料の製造方法は安定剤濃縮物のアリコートをそれ自身
不安定のオルガノポリシロキサン材料に対して配合する
ことにある。この種の安定剤濃縮物は通例は、それによ
って安定すべき材料と同じかまたは類似の組成を有する
が、しかし成分(C)、すなわち、触媒ないしは、加硫
を開始できる薬剤を含有していない。この種の濃縮物に
おける銅ないしは亜鉛の含有率は第1に決定的ではな
い。すなわち、例えば銅および亜鉛の含有率は、濃縮物
全質量に対しそれぞれ500および5000重量ppm
の間および脂肪酸の含有率は濃縮物全質量に対し500
0および50000重量ppmの間にある。しかし達成
すべき耐熱性作用に決定的であるのは安定化させるべき
オルガノポリシロキサン材料に配合すべき濃縮物の割合
である、従ってその時結果として生じる銅、亜鉛および
脂肪酸の含有率は本発明により濃度の範囲内にある。
【0064】有利には銅および亜鉛を含有する濃縮物の
計算し測定した割合を安定させるべきオルガノポリシロ
キサン材料に、銅ないし亜鉛成分のオルガノポリシロキ
サン材料で可能な限り完全な分布を保証するために、製
造工程の始めに混合する。
【0065】本発明のもう1つの対象は、それぞれ安定
剤濃縮物の全重量に対して、銅元素として計算して18
0重量ppmより多い量の銅化合物、亜鉛元素として計
算して180重量ppmより多い量の亜鉛化合物、オル
ガノシロキサンならびに場合によりそのほかの物質を含
有する安定剤濃縮物である。
【0066】こうして本発明によるないしは本発明によ
り製造される熱安定化したオルガノポリシロキサン材料
は一般に公知の方法により架橋させることができる。こ
のためには例えばUllmanns Encyclop
aedie der technischen Che
mie、Weinheim1982中のM.Wick、
G.KreisおよびF.−H.Kreuzer、また
はProgressof Rubber Techno
logy、Ed.S.H.Morell、S.85〜1
06、Elsvier Applied Scienc
e Publishers、Ltd.、イギリス198
4のJ.C.Weisを参照されたい。
【0067】得られるエラストマーは高い熱安定性を示
す。
【0068】本発明によるエラストマーに架橋できる熱
安定化したオルガノポリシロキサン材料は、銅および亜
鉛の一緒のかつ驚くべき低濃度での添加がシリコーンゴ
ムの熱気安定性を著しく向上させ、その際この効果は有
機脂肪酸の添加によりなおかなり強化されるという利点
がある。
【0069】さらに本発明によるエラストマーに架橋で
きる熱安定化したオルガノポリシロキサン材料は、きわ
めて低い銅および亜鉛含有率に基づいて殆ど独自の色を
有さず透明であるので、所望により問題なく市販のカラ
ーペーストで、加えた顔料の独自の色を損うかまたはか
くすことなく着色することができる利点がある。
【0070】さらに本発明によるないしは本発明により
製造されるシリコーン加硫物は、銅および亜鉛のその低
い含有率に基づき毒物学的懸念がなく、このことはその
工業的使用を著しく拡大するという利点がある。
【0071】本発明によるオルガノポリシロキサン材料
ならびに本発明によりそれから製造されるエラストマー
は、またこれまでエラストマーに架橋できるオルガノポ
リシロキサン材料ないしはエラストマーが使用された来
たすべての目的に使用することができる。特に本発明に
よるオルガノポリシロキサン材料ならびに本発明により
それから製造されるエラストマーは、熱安定性を必要と
する使用分野に適する。このための例としては、自動車
組立において、主動軸、油槽、ボンネットのためのパッ
キング、点火プラグ、デストリビュター、点火コイルの
ための保護キャップ、加熱系およびターボ過給器ならび
に点火ケーブル絶縁および排気管懸架のための織布強化
パイプ;電子工業では、電気および電子レンジ、グリ
ル、アイロンならびにコーヒーメーカーのためのケーブ
ル絶縁;食品分野ではオーブン、保温器および消毒棚の
ためのパッキングが挙げられる。
【0072】
【実施例】以下に記載した例では、全ての部および%
は、他にことわりのない限り、重量を基準としている。
さらにすべての粘度データは25℃の温度に関する。ほ
かにことわりの限り、以下の例は周囲雰囲気の圧力、す
なわち約1000hPaで、および室温、すなわち約2
0℃ないしは、室温で反応体を一緒にする際付加的加熱
または冷却することなく生じた温度で行った。
【0073】Viはビニル基を表わし、Meはメチル基
を表わす。
【0074】表中で使用した略号は以下の意味を持つ: RF=引き裂き強さ(DIN53504) M100%=100%の伸びでの弾性率 M300%=300%の伸びでの弾性率 RD=引き裂き破断伸び(DIN53504) WRW=引き裂き強さ(ASTM D624B) RPE=反発弾性率(DIN53512) 重量損=焼戻しないしは高熱保存における重量損失 DVR=圧縮永久ひずみ(DIN53517、22h/
75℃) ムーニー=ムーニー粘度(塑性)(DIN53523
L、1+4) 例 1 一般的試験仕様(実施例2〜6および比較例1〜6にも
あてはまる) オルガノポリシロキサンAは式: (Me2ViSiO1/22(Me2SiO)X(MeVi
SiO)Y (式中X>>Y)の高分子ポリジメチルシロキサンであ
るから、CH=CH20.03重量%のビニル含有率に
相応して、統計的中央値で3200番目の連鎖珪素原子
毎のビニル基を持っている。540〜600mKpのブ
ラベンダー値から結果として約450000g/モルの
平均分子量が得られる。
【0075】架橋剤C2は粘度350mm2/gのビス
−(2,4−ジクロロベンゾール)−ペルオキシドのト
リメチルシリル−末端ストップしたポリジメチルシロキ
サン中の50%の懸濁液(Wacker−Chemie
GmbHで銘柄AK350で市販入手可能)である。
【0076】架橋剤C1はジクミルペルオキシドであ
る。
【0077】オルガノポリシロキサン材料の製造はWe
rner und Pfleiderer社、Stut
tgart、形式LUK1.0KSおよびLUK2.5
KSの実験室用ニーダー機で行う。混練羽根は混合工程
の間28ないしは42回/分で回転する。
【0078】前にいれたオルガノポリシロキサンA10
0部に水および遷移金属塩CuCl2・2H2OおよびZ
nCl2の水溶液2部ならびに2−エチルヘキサン酸z
部を加え、50℃の温度で5分間混ぜ合せる、その際水
溶液中の遷移金属塩の濃度ならびにzは、後出の表に挙
げてある銅、亜鉛および2−エチルヘキサン酸の濃度が
達成されるように選んだ。引き続いてヘキサメチルジシ
ラザン7部を加え、50℃で20分の間混合物を均質に
した。次いでBET比表面積300m2/gを有する熱
分解法で製造した珪酸(Wacker Chemie
GmbH社で“HDKT30”の銘柄で市販入手可能)
総計44.4部を6〜7回に分けてそれぞれ約5分間で
漸進的に混合物に配合する。
【0079】添加終了後、10〜20分以内で150℃
に加熱し、次いでオイルポンプ真空内でこの温度で3時
間混練する。冷却後、このようにして得られたオルガノ
ポリシロキサン材料を分割し、実験室用圧延機で摩擦
1:1.1でそれぞれ10分間で架橋剤C2 1.5%
を室温で一方の半分におよび架橋剤C1 0.7%を4
5℃で他方の半分に混ぜ合せる、その際%の数値はその
つどオルガノポリシロキサン材料の全重量に対する。
【0080】両方のこうして得られた、ペルオキシド含
有の混合物をそれぞれ特殊鋼製のプレス型に満し架橋剤
に依って140℃で10分間(架橋剤C2)または17
0℃で15分間(架橋剤C1)のいずれかで実験室用プ
レスで加硫する。引き続いて、その加硫物を型から取り
出し、なお循環空気乾燥棚内で200℃で4時間シリコ
ーンゴムkgおよび分当り空気約100lで換気をしな
がら調質する。
【0081】2mm厚フィルムからの試験体につき機械
的特性を250℃で48時間の熱気保存の後測定し、2
00℃で4時間調節した加硫物と比較する。その結果は
相応する表にまとめて示す。
【0082】表1:該オルガノポリシロキサン材料は、
それぞれゴム材料の全重量に対して、Cu5ppmおよ
びZn5ppmを含有し2−エチルヘキサン酸を含んで
いない、すなわちz=0。
【0083】
【表1】
【0084】例 2 表2:該オルガノポリシロキサン材料は、それぞれゴム
材料の全重量に対して、Cu10ppmおよびZn10
ppmを含有し2−エチルヘキサン酸を含んでいない、
すなわちz=0。
【0085】
【表2】
【0086】例 3 表3:該オルガノポリシロキサン材料は、それぞれゴム
材料の全重量に対して、Cu10ppm、Zn10pp
m、および2−エチルヘキサン酸100ppmを含有す
る。
【0087】
【表3】
【0088】例 4 表4:該オルガノポリシロキサン材料は、それぞれゴム
材料の全重量に対して、Cu20ppm、Zn20pp
m、および2−エチルヘキサン酸100ppmを含有す
る。
【0089】
【表4】
【0090】例 5 表5:該オルガノポリシロキサン材料は、それぞれゴム
材料の全重量に対して、Cu35ppm、Zn35pp
mおよび2−エチルヘキサン酸100ppmを含有す
る。
【0091】
【表5】
【0092】比較例1 表6:本オルガノポリシロキサン材料はCuもZnも2
−エチルヘキサン酸のいずれも含有しない。
【0093】
【表6】
【0094】比較例2 表7:該オルガノポリシロキサン材料は、オルガノポリ
シロキサン材料の全重量に対し、CuもZnも含有しな
いが、2−エチルヘキサン酸100ppmを含有する。
【0095】
【表7】
【0096】比較例3 表8:該オルガノポリシロキサン材料は、それぞれオル
ガノポリシロキサン材料の全重量に対し、Cu10pp
mを含有するが、Znおよび2−エチルヘキサン酸を含
有しない。
【0097】
【表8】
【0098】比較例4 表9:該オルガノポリシロキサン材料は、それぞれオル
ガノポリシロキサン材料の全重量に対し、Cu10pp
mおよび2−エチルヘキサン酸100ppmを含有し、
Znを含有しない。
【0099】
【表9】
【0100】比較例5 表10:該オルガノポリシロキサン材料は、オルガノポ
リシロキサン材料の全重量に対し、Zn10ppmを含
し、銅および2−エチルヘキサン酸を含有しない。
【0101】
【表10】
【0102】比較例6 表11:該オルガノポリシロキサン材料は、それぞれオ
ルガノポリシロキサン材料の全重量に対し、Zn10p
pmおよび2−エチルヘキサン酸100ppmを含有
し、Cuを含有しない。
【0103】
【表11】
【0104】例 6 表12:該オルガノポリシロキサン材料は、それぞれゴ
ム材料の全重量に対し、Cu160ppmし、Zn16
0ppm、および2−エチルヘキサン酸100ppmを
含有する。
【0105】
【表12】
【0106】例 7 例1に記載の作業法により、遷移金属塩CuCl2・2
2OおよびZnCl2の水溶液の2部の代りに銅および
亜鉛をドーピングした親水性珪酸を、表13に挙げたC
uおよびZnのゴム材料中の濃度が達成されるような部
数を投入するので変更して、HTVゴム材料を製造す
る。
【0107】その際、ドイツ国特許出願第P43363
45.8号明細書に基づいてCu140重量ppmおよ
びZn140重量%をドーピングした親水性珪酸の1
0.2部を上記記載の熱分解で製造したBET比表面積
300m2/gを有する珪酸(Wacker Chem
ie GmbHで“HDKT30”の銘柄で市販入手可
能)34.2部と混合し、この珪酸混合物を例1に記載
したようにシロキサン混合物に混ぜ合せる。
【0108】表13:該オルガノポリシロキサン材料
は、それぞれゴム材料の全重量に対し、Cu10ppm
およびZn10ppmを含有し、2−エチルヘキサン酸
を含有しない、すなわちz=0。
【0109】
【表13】
【0110】例 8 まず初めに、例1で記載した処理法に相当して、それぞ
れ安定剤濃縮物の全重量に対して、銅1000重量pp
m(CuCl2・2H2Oとして)、亜鉛1000重量p
pm(ZnCl2として)ならびに2−エチルヘキサン
酸10000重量ppmの含有率を有するペルオキシド
なしのHTVゴム材料を製造して安定剤濃縮物を製造す
る。
【0111】このようにして得た安定剤濃縮物1部を同
じ種類の熱安定剤なしのHTVゴム混合物100部に加
えて、その混合を分割する。両方の部分で例1に記載し
たようにさらに処理を行う。
【0112】表14:該オルガノポリシロキサン材料
は、それぞれゴム材料の全重量に対して、Cu10pp
m、Zn10ppmおよび2−エチルヘキサン酸100
ppmを含有する。
【0113】
【表14】
【0114】例 9 例1に記載の処理法を、ZrSiO4の形のジルコニウ
ムを追加して、表15に示したジルコニウムの濃度が得
られるような部数を投入する点で変更して繰返す。 表
15:該オルガノポリシロキサン材料は、それぞれゴム
材料の全重量に対して、Cu100ppm、Zn100
ppm、Zr340ppmおよび2−エチルヘキサン酸
300ppmを含有する。
【0115】
【表15】
【0116】例10 例1に記載の処理法を、ZrSiO4の形のジルコニウ
ムを追加して、表16に示したジルコニウムの濃度が得
られるような部数を投入する点で変更して繰返す。
【0117】表16:該オルガノポリシロキサン材料
は、それぞれゴム材料の全重量に対して、Cu100p
pm、Znなし、Zr100ppmおよび2−エチルヘ
キサン酸200ppmを含有する。
【0118】
【表16】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ザビーネ シュライアー ドイツ連邦共和国 ブルクハウゼン ラ イプニッツシュトラーセ 52 (72)発明者 フランク アッヘンバッハ ドイツ連邦共和国 ジムバッハ マリア −ヴァルト−シュトラーセ 52 (72)発明者 ヘルベルト バルテル ドイツ連邦共和国 エマーティング ウ ンテレ−ドルフ−シュトラーセ 13 (56)参考文献 特開 平4−65467(JP,A) 特開 平3−231947(JP,A) 特開 平5−239165(JP,A)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 安定剤組合せとして、それぞれエラスト
    マーに架橋できる熱安定化したオルガノポリシロキサン
    材料の全重量に対して、 (D)元素銅として計算して1〜180重量ppmの量
    の銅化合物および (E)亜鉛元素として計算して1〜180重量ppmの
    量の亜鉛化合物を含有する、エラストマーに架橋できる
    熱安定化したオルガノポリシロキサン材料。
  2. 【請求項2】 (A)一般式I: 【化1】 [式中、 Rは同じかまたは異っていてもよく、置換または非置換
    炭化水素を表わし、aは0、1、2または3でありかつ
    1.9〜2.1の平均数値をもつ]の単位からなるオル
    ガノポリシロキサン (C) オルガノシロキサン材料の架橋を促進する触媒な
    いしは架橋を惹起する薬剤、 (D)銅元素としておよびエラストマーに架橋できる熱
    安定化したオルガノシロキサン材料の全重量に対して計
    算して1〜180重量ppmの量の銅化合物および (E)亜鉛元素としておよびエラストマーに架橋できる
    熱安定化したオルガノシロキサン材料に対して計算して
    1〜180重量ppmの量の亜鉛化合物を含有する請求
    項1記載のオルガノポリシロキサン材料。
  3. 【請求項3】 それぞれ安定剤濃縮物の全重量に対し、
    銅元素として計算して180重量ppmより多い量の銅
    化合物、亜鉛元素として計算して180重量ppmより
    多い量の亜鉛化合物、およびオルガノポリシロキサンを
    含有する安定剤濃縮物。
  4. 【請求項4】 請求項1によるエラストマーに架橋でき
    る熱安定化したオルガノポリシロキサン材料を製造する
    方法において、個々の成分を一緒に混合することを特徴
    とする、エラストマーに架橋できる熱安定化したオルガ
    ノポリシロキサン材料の製造方法。
  5. 【請求項5】 親水性充填剤を使用する場合は、充填剤
    をオルガノポリシロキサンと混合する際疎水剤の添加に
    よりその場で充填剤の疎水化を行う請求項4記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 請求項1によるオルガノポリシロキサン
    材料を架橋することにより得られる熱安定化したエラス
    トマー。
JP7006619A 1993-01-20 1995-01-19 エラストマーに架橋できる熱安定化したオルガノポリシロキサン材料、安定剤濃縮物、オルガノシロキサン材料の製造方法、および熱安定化したポリマー Expired - Lifetime JP2716672B2 (ja)

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