JP2713098B2 - 表示セルの製造方法 - Google Patents
表示セルの製造方法Info
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Description
の製造方法に関する。
に、相対向する面にそれぞれ透明電極(図示せず)が形
成された2枚のガラス基板1、2をシール材3を介して
貼り合わせ、シール材3の内側における両ガラス基板
1、2間に液晶4を封入した構造のものがある。このよ
うな液晶セルの製造方法には、一例として、液晶セルを
複数個ずつ形成するための比較的大きい2枚のガラス板
を用意し、透明電極形成工程やシール材形成工程などの
所定の前工程を経た後、2枚のガラス板を貼り合わせ、
液晶注入工程前にあるいは液晶注入工程後に、貼り合わ
された2枚のガラス板を切断し、これにより複数個の液
晶セルを製造する方法がある。
を切断する場合には、まず、2枚のガラス板のうち上側
に位置する一方のガラス板の表面にけがき線を入れ、次
いで2枚のガラス板の上下を反転させ、次いで上側に位
置する他方のガラス板の上側から下側に位置する一方の
ガラス板のけがき線の部分に衝撃を与え、これにより一
方のガラス板をけがき線に沿って切断し、以下上記工程
と同様の工程を経ることにより、他方のガラス板をけが
き線に沿って切断している。
すように、上側のガラス基板1の一端面から下側のガラ
ス基板2の一端部を突出させ、この突出部の上面に端子
部(図示せず)を設け、この端子部にフィルム基板5の
一端部を図示しない導電ゴムや異方導電性接着剤などを
介して接続し、この接続したフィルム基板5を下側のガ
ラス基板2の一端面に沿って折り曲げることがある。こ
のような場合には、下側のガラス基板2の一端部が直角
であると、フィルム基板5を折り曲げにくく、またフィ
ルム基板5の折り曲げ部にストレスが加わり、破損しや
すくなる。そこで、このようなことを回避するために、
図7に示すように、上述したような製造方法によって得
られた単体の液晶セルの下側のガラス基板2の一端部
に、先端部がほぼV字状のブレード6を用いて面取り部
7を形成している。
の製造方法では、貼り合わされた2枚のガラス板を切断
して複数個の液晶セルを得た後に、各液晶セルの下側の
ガラス基板2の一端部に面取り部7を形成しているの
で、工程数が多く、コスト高になるという問題があっ
た。
は、2枚のガラス板の上下を2回反転させる必要があ
り、しかもこの反転作業を人手によって行っているの
で、反転作業が面倒である上、人件費が嵩み、コストが
アップするという問題もあった。また、ガラス板を切断
する際に、上側に位置するガラス板の上側から下側に位
置するガラス板のけがき線の部分に衝撃を与えているの
で、下側に位置するガラス板がけがき線以外の部分で割
れたり、あるいは上側に位置するガラス板が不要に割れ
たりすることがあり、歩留低下の一要因となっていると
いう問題もあった。
ガラス板のうち上側のガラス板をブレードでハーフカッ
トしてハーフカットラインを形成し、上側のガラス板の
一部を真空吸着ヘッドで吸着して持ち上げることによ
り、上側のガラス板の一部をハーフカットラインに沿っ
て破断して除去し、次いでこの除去部分を介して下側の
ガラス板をブレードで切断するようにした方法が考えら
れている。このような方法によれば、2枚のガラス板を
その上下を1回も反転させることなく切断することがで
きるので、人手を要しないばかりか、2枚のガラス板を
切断する工程全体を自動化することが可能となり、コス
トダウンを図ることができる。また、衝撃による切断で
はなく、ブレードによる切断であるので、不要な箇所で
なるべく割れないようにすることができ、歩留の向上を
図ることができる。しかしながら、このような方法で
も、面取り部を形成する場合には、貼り合わされた2枚
のガラス板を切断して複数個の液晶セルを得た後に、各
液晶セルの下側のガラス基板の一端部に面取り部を形成
することになるので、工程数が多く、コスト高になって
しまう。
晶セルの製造方法では、貼り合わされた2枚のガラス板
を切断して複数個の液晶セルを得た後に、各液晶セルの
下側のガラス基板の一端部に面取り部を形成しているの
で、工程数が多く、コスト高になるという問題があっ
た。この発明の目的は、工程数を減少することのできる
液晶セルの製造方法を提供することにある。
円盤状であって、先端部をストレート刃からなる切断用
刃部とされ、この切断用刃部の近傍において少なくとも
一側面を傾斜刃からなる面取り用刃部とされたブレード
を用い、前記切断用刃部によって複数個の表示セルを得
るためのガラス板を切断して分離すると同時に、前記面
取り用刃部によって前記ガラス板の切断部に面取り部を
形成するようにしたものである。請求項2記載の発明
は、請求項1記載の発明において、前記ガラス板が貼り
合わされた2枚のガラス板のうち下側のガラス板であ
り、該下側のガラス板の上側のガラス板との貼り合わせ
面側に前記面取り部を形成するようにしたものである。
用刃部を有してなるブレードを用いることにより、ガラ
ス板を切断して分離すると同時に該ガラス板の切断部に
面取り部を形成することができるので、工程数を減少す
ることができる。
適用した液晶セルの製造方法において2枚のガラス板を
切断する場合の各切断工程を示したものである。そこ
で、これらの図を順に参照しながら、この実施例におけ
る液晶セルの製造方法について説明する。まず、図1
(A)〜(C)に示すように、比較的長尺な2枚のガラ
ス板11、12を複数のシール材13を介して貼り合わ
せ、各シール材13に形成された液晶注入口14を介し
て各シール材13の内側における両ガラス基板11、1
2間に液晶15を注入した後、液晶注入口14を封止材
16で封止したものを用意する。
に、各シール材13の両側における上側のガラス板11
を円盤状のブレード21で30〜50μm程度残るよう
にハーフカットし、ハーフカットライン22を形成す
る。なお、ブレード21は、先端部をストレート刃から
なる切断用刃部21aとされ、この切断用刃部21aの
近傍の図2(B)において右面側を傾斜刃からなる面取
り用刃部21bとされた構造となっている。そして、こ
の場合のハーフカットは切断用刃部21aのみによって
行う。ブレード21の回転数は、ブレード21の直径が
2インチで切断用刃部21aの厚さが0.25mmであ
る場合には30000rpm程度とし、直径が4インチ
で切断用刃部21aの厚さが0.25mmである場合に
は7500rpm程度とする。また、ハーフカットする
箇所に純水をかけて冷却しながらカッティングする。な
お、ハーフカットライン22における切り残し部23の
厚さを全体にわたって30〜50μm程度とした場合に
は、例えば図2(B)において符号22aで示すハーフ
カットラインを形成した後、符号22bで示すハーフカ
ットラインを形成する際のカッティング終了直前に、両
ハーフカットライン22a、22b間のガラス板11a
がブレード21の回転力によって破断されて飛び去るこ
とがあり、好ましくない。このようなことを回避するに
は、カッティング開始時および終了時における切り残し
部23の厚さを70〜100μm程度とある程度大きく
すればよい。
間のうち不要な部分の上側のガラス板11aを、図3
(A)〜(C)に示すように、真空吸着ヘッド24で吸
着して持ち上げると、不要な部分の上側のガラス板11
aがその両側の切り残し部23と共に破断される。これ
により、不要な部分の上側のガラス板11aがその両側
のハーフカットライン22に沿って除去され、上側のガ
ラス板11が切断すべき複数のラインに沿って切断され
ることになる。この状態では、不要な部分の上側のガラ
ス板11aが除去されたことにより、この除去部分を介
して下側のガラス板12が露出される。そこで、図4
(A)〜(C)に示すように、下側のガラス板12の露
出部分の各所定の個所を純水をかけながらブレード21
で切断する。すなわち、切断後の上側のガラス板11の
図4(B)における右端面に沿って切断用刃部21aで
切断するとともに面取り用刃部21bで切削する。する
と、下側のガラス板12が切断されると同時に、切断後
の下側のガラス板12の図4(B)における左端部に面
取り部25が形成される。かくして、複数個の液晶セル
26が得られる。この場合の液晶セル26は、下側のガ
ラス板12の一端部のみが上側のガラス板11から突出
され、この突出部の上面に端子部(図示せず)が設けら
れ、さらにこの突出部の先端部に面取り部25が形成さ
れた構造となっている。
は、切断用刃部21aで切断するとともに面取り用刃部
21bで切削することにより、下側のガラス板12を切
断して分離すると同時に、下側のガラス板12の切断部
に面取り部25を形成しているので、工程数が減少し、
ひいてはコストダウンを図ることができる。
(B)に示すように、下側のガラス板12の一端部のみ
が上側のガラス板11から突出され、この突出部の上面
に端子部が設けられ、さらにこの突出部の先端部に面取
り部25が形成された構造の液晶セル26を得る場合に
ついて説明したが、これに限定されるものではない。例
えば、図5に示すように、ブレード21として切断用刃
部21aの近傍の両面側を面取り用刃部21bとされた
構造のものを用い、下側のガラス板12の露出部分の中
央部を切断すると、下側のガラス板12の両端部が上側
のガラス板11から突出され、この両突出部の上面に端
子部(図示せず)が設けられ、さらにこの両突出部の先
端部に面取り部25が形成された構造の液晶セル26を
得ることができる。また、上記実施例では、貼り合わさ
れた2枚のガラス板11、12を切断する場合について
説明したが、これに限らず、例えば下側のガラス板12
のみをつまり1枚のガラス板を切断する場合にもこの発
明を適用することができる。
ば、切断用刃部の近傍に面取り用刃部を有してなるブレ
ードを用いてガラス板を切断して分離すると同時に該ガ
ラス板の切断部に面取り部を形成しているので、工程数
を減少することができ、ひいてはコストダウンを図るこ
とができる。
(A)は平面図、(B)は(A)のB−B線に沿う断面
図、(C)は(B)のC−C線に沿う断面図。
もので、(A)は平面図、(B)は(A)のB−B線に
沿う断面図、(C)は(B)のC−C線に沿う断面図。
示すもので、(A)は平面図、(B)は(A)のB−B
線に沿う断面図、(C)は(B)のC−C線に沿う断面
図。
(A)は平面図、(B)は(A)のB−B線に沿う断面
図、(C)は(B)のC−C線に沿う断面図。
4(C)同様の断面図。
部に面取り部を形成する場合を説明するために示す断面
図。
Claims (2)
- 【請求項1】 円盤状であって、先端部をストレート刃
からなる切断用刃部とされ、この切断用刃部の近傍にお
いて少なくとも一側面を傾斜刃からなる面取り用刃部と
されたブレードを用い、前記切断用刃部によって複数個
の表示セルを得るためのガラス板を切断して分離すると
同時に、前記面取り用刃部によって前記ガラス板の切断
部に面取り部を形成することを特徴とする表示セルの製
造方法。 - 【請求項2】 前記ガラス板は貼り合わされた2枚のガ
ラス板のうち下側のガラス板であり、該下側のガラス板
の上側のガラス板との貼り合わせ面側に前記面取り部を
形成することを特徴とする請求項1記載の表示セルの製
造方法。
Priority Applications (5)
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-
1993
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