JP2711423B2 - 防水パネル装置 - Google Patents

防水パネル装置

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JP2711423B2
JP2711423B2 JP4120852A JP12085292A JP2711423B2 JP 2711423 B2 JP2711423 B2 JP 2711423B2 JP 4120852 A JP4120852 A JP 4120852A JP 12085292 A JP12085292 A JP 12085292A JP 2711423 B2 JP2711423 B2 JP 2711423B2
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JP4120852A
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星生 森永
文温 谷口
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株式会社富士精工本社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建築物の出入口等に
設置し、水害の際などにおいて、水が建築物に流入する
ことを防止するための防水パネル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高潮や洪水等による水害が予想されると
き、建築物に水が流入することを防止するために、建築
物の出入口等に設置する脱着式の防水パネル装置が提案
されている。
【0003】このものは、出入口等の両側の壁面に一対
の溝形材を相対向させて設置し、パネルを溝形材に落と
し込むことにより、水の流入を遮断するものである。な
お、パネルは、手で持ち運びできるように軽量に製作さ
れ、また、パネルには、持運び用の把手の他、溝形材に
対してパネルを水密に密着させるためのハンドルとパッ
キングとが装備されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】かかる従来技術による
ときは、左右の溝形材は、上部からパネルを落とし込ん
で装着するために、壁面から突出させて設置する必要が
あり、壁面の外観を害するばかりでなく、平常時の通行
に支障を与えるおそれがあるという問題が避けられなか
った。また、パネルを溝形材に装着する際や、溝形材か
ら取り外す際には、パネルを支持枠の上部にまで持ち上
げなければならず、取扱いが著しく厄介であるという問
題もあった。
【0005】そこで、この発明の目的は、かかる従来技
術の問題に鑑み、壁面に埋め込む左右の溝形材に対し、
やり返し(遺返し、一材の両端を大入れにするとき、一
方を深めに掘った穴に差し込み、次に、反対側の穴に少
し戻して取り付ける仕口工法をいう、以下同じ)操作に
よりパネルを取外し自在に装着することによって、壁面
の外観を整え、平常時の通行にも全く支障とならない
上、取扱いが極めて簡便である防水パネル装置を提供す
ることにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めのこの発明の構成は、底部の溝形材と壁面に埋め込む
左右の溝形材とを組み合わせてなる上部開放の支持枠
と、やり返し操作により支持枠に取外し自在に装着する
パネルとからなり、パネルは、支持枠に対して水密に固
定するためのハンドルとパッキングとを底辺、左右両辺
に沿って備えることをその要旨とする。
【0007】なお、支持枠は、左右の溝形材より深い両
溝形の中柱を備えることができる。
【0008】
【作用】かかる発明の構成によるときは、パネルは、左
右の溝形材に対し、やり返し操作により取外し自在に装
着することができ、溝形材の上部から落とし込む必要が
ないから、溝形材は、壁面から突出させる必要が全くな
い。しかも、パネルは、取付、取外しに際し、支持枠の
上部にまで持ち上げる必要がないから、その脱着操作が
極めて簡便である。
【0009】支持枠は、左右の溝形材より深い中柱を備
えることにより、一方の溝形材と中柱との間においてパ
ネルのやり返し操作が可能であるから、2枚のパネルを
横方向に設置することにより、幅員の広い箇所において
も簡単に設置することが可能である。
【0010】
【実施例】以下、図面を以って実施例を説明する。
【0011】防水パネル装置は、支持枠10と、パネル
20とからなる(図1)。
【0012】支持枠10は、底部の溝形材11と、左右
の溝形材12、13とを組み合わせ、上部開放のコ字状
に形成されている。底部の溝形材11は、チャンネル状
に折曲げ成形した板材11bを平板11aの上面に伏せ
て取り付けることにより(図2)、全体として浅い溝形
に形成されている。溝形材11は、床面Fを横切り、床
面Fとほぼ同一高さに埋設されている。なお、板材11
bの底部上面には、クッション材11cが貼着されてい
る。
【0013】左右の溝形材12、13は、それぞれ、平
板12a、13aと板材12b、13bとを組み合わせ
て構成されており(図3)、溝形材12、13の断面形
状は、溝形材11のそれとほぼ同一になっている。ただ
し、溝形材13の深さは、他の溝形材11、12のそれ
より深くなっているものとする。左右の溝形材12、1
3は、底部の溝形材11の両端部において互いに対向し
て立設されており、それぞれ両側の壁面W、Wに対し、
ほぼ同一高さに埋設されている。
【0014】パネル20は、左右両端部を溝形材12、
13に係合させ、底部を溝形材11に係合させることに
より、支持枠10に対して取外し自在に装着することが
できる(図1)。パネル20の上端面には、把手21、
21が取り付けられ、パネル20の表面側には、底辺、
左右両辺に沿って、固定用のハンドル22、22…が付
設されている。また、パネル20の裏面側には、底辺、
左右両辺に沿って、パッキング23、23…が装着され
ている(図2、図3)。
【0015】パネル20は、左右の竪枠20a、20
a、上枠20b、下枠20cを枠状に組み立て(図
1)、軽量のハニカム構造材20dを内部に充填すると
ともに、両面に薄板20e、20eを貼着して形成され
ている(図2、図3)。なお、竪枠20a、20a、上
枠20b、下枠20cは、同一断面形状の形材からな
り、45度に裁断した各端面は、図示しない連結部材を
介して突合せ接合されている。また、ハンドル22、2
2…は、竪枠20a、20a、下枠20cに対し、補強
用のアングル材20fを介して取り付けられている。
【0016】パネル20は、竪枠20a、20a、上枠
20b、下枠20cの各接合部、薄板20e、20eの
周縁部に対して適当なコーキング処理を施すことによ
り、内部に水が侵入しない防水構造になっているものと
する。
【0017】ハンドル22は、ハンドル本体22aと、
ハンドル本体22aを回転自在に支持するベース22b
とからなる(図2、図4)。ハンドル本体22aの一端
は、長い握り部22a1となっており、他端は、ナイフ
エッジ部22a2となっている。ハンドル本体22aの
中心線LCは、その回転中心Cから距離dだけ偏心して
おり、したがって、ハンドル本体22aは、それを支持
枠10に平行にするとき、回転中心Cから支持枠10側
に突出する寸法L1が最小寸法に抑えられている。な
お、回転中心Cからナイフエッジ22a2の先端までの
寸法L2は、ハンドル本体22aを支持枠10に直角に
回転するとき、ナイフエッジ22a2が支持枠10に十
分掛かるように設定されている(図4の二点鎖線)。
【0018】パネル20は、やり返し操作により、支持
枠10に対して装着する(図3)。
【0019】パネル20は、まず、すべてのハンドル2
2、22…を支持枠10の対応する溝形材11、12、
13に平行にセットした上、深い方の溝形材13に対し
て一方の側端部を斜めに挿入する(同図の実線)。ここ
で、パネル20は、溝形材13側のハンドル22、22
が溝形材13の上面に当接することにより、溝形材13
に対する挿入深さが規制されるが、一方、このとき、溝
形材12側の端部は、同図の矢印K1方向に回転させる
ことにより、溝形材12に対向させることができるもの
とする。そこで、パネル20は、全体を底部の溝形材1
1に落とし込んだ上、溝形材12に向けてスライドさせ
(同図の矢印K2方向)、位置決めを完了することがで
きる。なお、このとき、パッキング23、23…は、そ
れぞれ溝形材11、12、13の内側面に対向する。
【0020】つづいて、ハンドル22、22…を支持枠
10に直角に回転すれば(図3の二点鎖線、図2)、各
ハンドル22のナイフエッジ22a2が、対応する溝形
材11、12、13の内側面に係合し、パネル20に対
し、パッキング23、23…を圧縮する方向に力を加え
ることができ、パネル20は、支持枠10に対し、水密
に装着することができる。なお、パッキング23、23
…を含むパネル20の厚さ、各ハンドル22のナイフエ
ッジ22a2の高さは、各ハンドル22を回転させると
き、溝形材11、12、13の幅に対し、パッキング2
3、23…を適度に変形させ、溝形材11、12、13
に対して強固に密着させることができるように設定され
ている。
【0021】以上のようにしてパネル20を支持枠10
に装着すれば、床面Fを流入して来る水をパネル20に
よって遮断することができる。なお、パネル20は、一
般に、パッキング23、23…を装着する裏面側を建築
物の内部に向けて装着し、図3の矢印K方向に流入する
水を遮断するように使用することを想定し、いわゆる外
ハンドル形となっている。しかしながら、パネル20
は、これと逆向きに支持枠10に装着したとしても格別
の支障はなく、いわゆる内ハンドル形として使用しても
よいものとする。
【0022】また、用済み後のパネル20は、ハンドル
22、22…を90度逆回転した上、装着時と逆順序に
やり返し操作することにより、支持枠10から簡単に取
り外すことができ、取り外したパネル20は、将来の再
使用に備えて保管しておけばよい。なお、パネル20を
取り外した後の支持枠10は、通行の支障とならないよ
うに、特に底部の溝形材11に対し、適当な蓋板を装着
しておくことが好ましい。
【0023】
【他の実施例】支持枠10は、中間部に中柱30を備え
ることができる(図5)。
【0024】中柱30は、両溝形の柱材31と、柱材3
1を両側から支持する支持材32、32とからなり、支
持材32、32は、取付ねじ32a、32a…を介し、
床面Fに固定されている。なお、支持材32、32は、
床面Fに埋設する適当なベース部材に対し、必要に応
じ、取付ねじ32a、32a…を介してねじ止めするも
のとする。また、たとえば、同図の矢印K方向に流入す
る水を遮断するために、下流側の支持材32は、柱材3
1に対し、ステー状に形成することが好ましい。なお、
ここでは、支持枠10の左右の溝形材12、13は、同
一深さの浅い溝形となっているのに対し、柱材31は、
溝形材12、13より深い両溝形となっている。また、
中柱30は、柱材31、支持材32、32とともに、全
体として取外し自在となっているものとする。
【0025】パネル20は、一方の溝形材12と中柱3
0との間、中柱30と他方の溝形材13との間の双方に
おいて、それぞれ装着することができる。すなわち、各
パネル20は、中柱30と、溝形材12または溝形材1
3との間において、やり返し操作によって装着すればよ
い。すなわち、この場合は、2枚のパネル20、20に
よって、床面Fを仕切り、流入する水を遮断することが
できる。
【0026】以上の説明において、パネル20は、その
高さ方向に複数枚を積み重ねてもよい。この場合、把手
21、21は、ハンドル22、22…と同一面に取り付
け、上下に隣接するパネル20、20の接合面にもパッ
キングを配設するのがよい。パネル20の単位重量を小
さく抑えながら、深い浸水にも対処することができる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、支持枠と、やり返し操作により支持枠に装着するパ
ネルとを組み合わせることによって、パネルを支持枠の
上部から落とし込む必要がなく、したがって、支持枠
は、壁面とほぼ同一高さになるように壁面に埋設するこ
とができ、壁面から突出させる必要がなく、壁面の外観
を害したり、平常時に通行の妨げとなったりするおそれ
が全くない上、パネルの取付、取外し操作も極めて簡便
であるという優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 全体構成斜視説明図
【図2】 要部縦断面図
【図3】 横断面説明図
【図4】 ハンドルの正面説明図
【図5】 他の実施例を示す全体平面図
【符号の説明】
W…壁面 10…支持枠 11、12、13…溝形材 20…パネル 22…ハンドル 23…パッキング 30…中柱

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部の溝形材と壁面に埋め込む左右の溝
    形材とを組み合わせてなる上部開放の支持枠と、やり返
    し操作により前記支持枠に取外し自在に装着するパネル
    とからなり、該パネルは、前記支持枠に対して水密に固
    定するためのハンドルとパッキングとを底辺、左右両辺
    に沿って備えることを特徴とする防水パネル装置。
  2. 【請求項2】 前記支持枠は、前記左右の溝形材より深
    い両溝形の中柱を備えることを特徴とする請求項1記載
    の防水パネル装置。
JP4120852A 1992-05-13 1992-05-13 防水パネル装置 Expired - Lifetime JP2711423B2 (ja)

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JPH05311629A JPH05311629A (ja) 1993-11-22
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