JP2709039B2 - トップにおけるボディ構造 - Google Patents

トップにおけるボディ構造

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JP2709039B2
JP2709039B2 JP7067880A JP6788095A JP2709039B2 JP 2709039 B2 JP2709039 B2 JP 2709039B2 JP 7067880 A JP7067880 A JP 7067880A JP 6788095 A JP6788095 A JP 6788095A JP 2709039 B2 JP2709039 B2 JP 2709039B2
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章 高津
磋利 神崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バストカップ体および
身頃体からなるブラジャー、水着、ボディスーツ等トッ
プのボディ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、ブラジャー、水着、ボディスーツ
等のトップは、バスト収容部であるバストカップ体およ
びバスト以外の人体胸部に当接される身頃体からなり、
前記バストカップ体は布体あるいはモールド成形により
略バスト形状に対応した椀形形状に形成され、該バスト
カップ体の周縁部が布体あるいはモールド成形により形
成された前記身頃体との対応接合周縁部において縫合あ
るいは接合されて一体に構成されている。しかしなが
ら、図10に示したように身頃体11は通常はほぼ平板
状に形成されるか、僅か湾曲されて形成されているにす
ぎない。したがって、該身頃体11に縫合あるいは接合
されるバストカップ体12の周縁部13もほぼ平板状に
形成されるか、僅か湾曲されて形成されているにすぎな
い。したがって、このような従来の平面的なトップを着
用すると、図9に示したように、バストカップ体12の
頂部Tが外側に開いてしまう他、人体骨格B1の曲面に
対応できない部分BT(斜線内)がバストカップ体12
の全体の形状を歪めることになる。特に、前記身頃体1
1が布体によって構成されている場合には、トップの着
用によってバスト寄せやバストアップ効果等は殆ど期待
できないため、それらのために種々の複雑な構造の対策
が講じられている。また通常、前記バスト寄せやバスト
アップ効果を補完するためにバストカップ体12の保形
および整容を目的として、バスト補正のためのワイヤー
ボーンボーンも多用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、このような
従来構成のトップのボディ構造においては、図9(A)
の一点鎖線のように着用前のバストカップ体12の位置
を人体のバスト(太点線)B2より僅か体の中央を向い
た形状に形成することによって、トップ着用時のバスト
寄せ効果を得るようにしていた。ところが、一般にトッ
プのボディ特に身頃体は比較的伸縮性のある素材によっ
て構成されていることもあって、通常はほぼ平板状に形
成されるか、僅か湾曲されて形成されているにすぎない
身頃体11を着用者の人体骨格の胸部断面形状B1に沿
って装着していくことによって、着用後には前記バスト
カップ体12は幾分外側を向いてしまう傾向を示すのみ
ならず、バストカップ体12が伸縮性のある身頃体11
の体側部によって体側部側に引っ張られてしまい、バス
ト寄せ効果をさらに損なう結果を招いていた。そこで、
本発明は前記従来のトップのボディ構造の課題を解決し
て、着用後における確実なバスト寄せ効果が得られる簡
素な構成のトップにおけるボディ構造を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、バストカップ体および身頃体からなるブ
ラジャー等トップのボディ構造において、前記バストカ
ップ体の頂部近傍を境にして、体側部を低伸張部とし、
前部および背部を高伸張部としたことを特徴とするもの
で、これを課題解決のための手段とするものである。ま
た本発明は、バストカップ体および身頃体からなるブラ
ジャー等トップのボディ構造において、前記身頃体にお
ける乳房中心下辺近傍を境にして、体側部を低伸張部と
し、前部および背部を高伸張部としたことを特徴とする
もので、これを課題解決のための手段とするものであ
る。さらに本発明は、バストカップ体をそれぞれ有する
左右の身頃体を前部で分離可能に構成するとともに、縁
部が交差状に形成された各バストカップ体を形成した左
右の各身頃体をそれぞれ延設して締着片とし、該締着片
を相手側に締着位置を調節可能に着脱自在に締着しても
よい。さらにまた本発明は、前記バストカップ体の身頃
体との接合周縁部に該接合周縁部の正面形状および前記
断面形状と同形に曲げられたワイヤーボーンを設けても
よい。そして本発明は、前記ワイヤーボーンが前記バス
トカップ体と身頃体との接合周縁部に着脱自在に装着さ
れていてもよいし、前記ワイヤーボーンが左右のバスト
カップ体にわたり連続して形成されたダブルワイヤーボ
ーン形式とされてもよい。また前記ワイヤーボーンが形
状記憶合金等により構成されてもよく、これらを課題解
決のための手段とするものである。
【0005】
【作用】本発明では、バストカップ体2および身頃体1
からなるブラジャー等トップのボディ構造において、前
記バストカップ体2の頂部T近傍を境にして、体側部S
を低伸張部とし、前部Fおよび背部Rを高伸張部とした
ことにより、該構成のトップを着用すると、バストカッ
プ体2の頂部T近傍を境にした体側部Sが低伸張部とさ
れているために、この部分があまり伸びて変形すること
なく人体の乳房の外側半分を確実に保持するので、高伸
張部であるトップの前部Fおよび背部Rによる人体中心
点に向けての引き寄せ作用を有効に行わしめることを可
能にする。つまり、これら低伸張性の体側部Sと、高伸
張性の前部Fおよび背部Rとの巧妙な相互作用によって
トップの着用時のバスト寄せ効果を適度に行うことが可
能になるのである。
【0006】
【実施例】以下本発明の実施例を、図面に基づいて詳細
に説明する。図1、図2は本発明の第1実施例を示すも
ので、図1はブラジャー等のトップを人体の上方から見
た図で、本発明の基本原理を示すものである。本第1実
施例では、図1(B)に示すように、人体断面を長方形
として捉えた場合に、人体の前後の前部Fおよび背部R
は人体の中心点Pに向けて左右の体側部Sを引き寄せる
ことができれば、バスト寄せ効果が期待できることにな
る。しかも、そのバスト寄せ効果をより有効なものにす
るには、前記前部Fおよび背部Rの人体の中心点Pに向
けての引き寄せ力は前記左右の体側部Sの形状を崩すこ
となく乳房の外側半分への人体保持作用に転嫁されなけ
ればならない。この原理を適用してトップのボディ構造
としたものを、図1(A)、(B)および図2に示す。
本実施例では、バストカップ体2と身頃体1を適宜の別
体の布地等から縫製等により形成するもので、バストカ
ップ体2および身頃体1からなるブラジャー等トップの
ボディ構造の前記バストカップ体2の頂部T近傍を境に
して、体側部S(図1(A)において太線で示す)を低
伸張部とし、前部Fおよび背部Rを高伸張部とした例で
あり、この低伸張部の体側部Sとして図2(B)のよう
に、バストカップ体2および身頃体1からなるブラジャ
ー等トップのボディ構造の前記身頃体1における乳房中
心下辺近傍を境にして、体側部Sを低伸張部とし、前部
Fおよび背部Rを高伸張部としてもよい。図1(A)に
示すように着用によって、トップが点線のごとき人体に
適応すると、高伸張部の前部Fにおいてバストカップ体
2、2間の間隔AがA’のように引き伸ばされ、その差
分A’−Aがバストカップ体2における体側部Sの引き
寄せ力(人体にフィットさせる力B)となる。このAか
らA’への伸びの中で低伸張部である体側部Sを強く人
体中心方向に引き寄せる力を生む。高伸張部である背部
Rにおいても、同様にDがD’に伸びる過程で体側部S
の引き寄せ力Cを生むことになる。
【0007】図2の例は、図2(B)に示すように、身
頃体1の体側部Sの部分を低伸張部とするためにこの部
分に細い多数のワイヤーボーン5を埋設ないし縫い止め
したものである。また、この体側部Sの部分を低伸張部
とするのには必ずしもワイヤーボーンでなくてもよく、
前記前部Fおよび背部Rの高伸張部における伸びによっ
て増大する引き寄せ力に抗して、この体側部Sの部分の
保形力を保てるものであれば、適宜のボーン材が採用さ
れ得る。さらに図2(A)のように、左右のバストカッ
プ体2、2における縁部2R、2Lを交差状に形成する
ことによって、高伸張部である前部Fおよび背部Rから
の引き寄せ力を拮抗させて(前部Fの伸びによる左バス
トカップ体の縁部2Lの右側への引き寄せ力を増大さ
せ、前部Fの伸びによる右バストカップ体の縁部2Rの
左側への引き寄せ力を増大させて、左バストカップ体の
引き寄せラインLLと右バストカップ体の引き寄せライ
ンLRが交差するように、すなわち左右の乳頭間隔を中
心部においてマイナス化させて)、体側部Sによる乳房
の外側半分への保持効果を維持しながらの乳房の引き上
げながらの効果的なバスト寄せを達成するものである。
図2(C)にバストカップ体2の着用時の正面図が示さ
れており、着用前の点線位置から着用時の実線位置に変
化してバスト寄せが行われる様子が明らかにされてい
る。
【0008】図3は本発明の第2実施例を示すもので、
本実施例は前記図2(A)にて説明した、左右のバスト
カップ体2、2における縁部2R、2Lを交差状に形成
することによって、高伸張部である前部Fおよび背部R
からの引き寄せ力を拮抗させて前部Fの伸びによる右バ
ストカップ体の縁部2Rの左側への引き寄せ力を増大さ
せて、左バストカップ体の引き寄せラインLLと右バス
トカップ体の引き寄せラインLRが交差するようにし
て、体側部Sによる乳房の外側半分への保持効果を維持
しながらの乳房の引き上げながらの効果的なバスト寄せ
を達成するものにおいて、さらに、バストカップ体2を
それぞれ有する左右の身頃体1を前部で分離可能に構成
するとともに、縁部2R、2Lが交差状に形成された各
バストカップ体2、2を形成した左右の各身頃体1R、
1Lをそれぞれ延設して締着片6R、6Lとし、該締着
片6R、6Lを相手側に締着位置を調節可能に着脱自在
に締着したものである。すなわち縁部2R、2Lが交差
状に形成された各バストカップ体2、2を形成した左右
の各身頃体1R、1Lをそれぞれ延設して締着片6R、
6Lとし、該締着片6R、6Lを、それらの先端に設置
したフック部を相手側に設置した複数のアイ部の適宜の
ものに選択係止して締着するフック・アイ締着部7R、
7Lによって締着するものである。なお、図3(B)に
示したように、フック・アイ締着部7R、7Lに代え
て、マジックファスナ(登録商標)により、締着部8
R、8Lを相手側に締着位置を調節可能に着脱自在に締
着するように構成することもできる。これによって、通
常は背部に配置されたフック・アイ締着部の締着による
着用の面倒さを解消でき、身体の前部での容易な着用が
可能であるとともに、前記締着片6R、6Lの相手側へ
の締着位置を選択して調節できるため、前記バスト寄せ
力をも調節することが可能となり、体側部Sによる乳房
の外側半分への保持効果を維持しながらの乳房の引き上
げながらの微妙で効果的なバスト寄せを達成することが
できる。なお、本実施例においても後述するような第3
実施例におけるような、バストカップ体2の身頃体1と
の接合周縁部3に該接合周縁部3の正面形状および前記
断面形状と同形に曲げられたワイヤーボーン4を設ける
こともできる。
【0009】図4は、本発明の第3実施例を示すもので
ある。図4(A)の例は、前記低伸張部である体側部S
を形成するのに、バストカップ体2の身頃体1との接合
周縁部3に該接合周縁部3の正面形状および前記断面形
状と同形に曲げられたワイヤーボーン4を設けるととも
に、体側部Sを2重、3重に縫い重ねるか、低伸張性素
材を配置したものである。身頃体1はモールド成形でも
よいし、モールド成形以外の方法によって形成してもよ
い。これによって、ワイヤーボーン4の補完的な役割で
あるバスト寄せやバストアップ時のバストカップ体2の
保形および整容を保ちながらのバスト寄せがより効果的
になされる。また、必ずしもワイヤーボーン4を採用し
なくてもよい。図4(B)の例は、前記図4(A)の例
の構成に加えて、前部Fの部分において左右のバストカ
ップ体2間の中心部F1をさらに伸張性の高い素材にて
形成したものである。なお、バストカップ体2の形状は
必ずしもキャップ状や丸形でなくともよい。図4(C)
の例は、バストカップ体2および身頃体1をモールド方
式等による一体成形し、前記低伸張部である体側部Sを
形成するのに、成形時にこの部分の温度を調整すること
で成形後の伸張度を抑えるようにしたものである。なお
本例において、成形時に温度を調整することで成形後の
伸張度を抑えて体側部Sを形成できれば、バストカップ
体2と身頃体1とを別体で形成し、これらを縫い止めあ
るいは接着等適宜の方法にて接合してもよい。
【0010】また、バストカップ体2についても、パッ
ドに代えて同じ設計に基づくカップ形状に同じ設計に基
づくワイヤーボーン4を縫い止めてもよい。ワイヤーボ
ーン4はピアノ線等の鋼やプラスチック等の材料によっ
て形成してもよいし、肌触り等を考慮して樹脂等適宜の
材質のものを採用してもよい。該ワイヤーボーン4を前
記バストカップ体2と身頃体1との接合周縁部3に装着
するには、発泡ウレタン等軟質樹脂によるトップの成形
時に同時に埋め込んでもよいし、発泡ウレタン等軟質樹
脂による一体成形されたトップに被覆縫合されるカバー
体等に設けられたバストカップ体2と身頃体1との接合
周縁部3に対応して設けられる半円弧状の筒あるいは袋
縫部もしくは2重布部に縫い閉じてもよい。また、前記
ワイヤーボーン4を前記バストカップ体2と身頃体1と
の接合周縁部3に着脱自在に装着してもよい。そして、
前記ワイヤーボーン4を後述するように形状記憶合金等
により構成してもよいものである。
【0011】さらに、前記ワイヤーボーン4がトップの
ボディに着脱自在に装着されるならば、ワイヤーボーン
4の取外しによって洗濯時のボディ損傷の虞れがなくな
る他、着用者の人体骨格の胸部断面形状に合わせたサイ
ズの選定の幅の自由度が増大することも期待できる。そ
して、前記ワイヤーボーン4が形状記憶合金等により構
成されるならば、着用時における体温近辺でのワイヤー
ボーン4の3次元形状すなわち正面形状および人体骨格
B1の断面形状に沿う断面形状を適切に保持し、ワイヤ
ーボーン4のばね特性を常に安定させてバスト寄せ効果
を長期間にわたり持続させることができる。
【0012】図5は、前記図4の第3実施例のバストカ
ップ体2および身頃体1をモールド方式等のように、身
頃体1およびバストカップ体2のトップの断面形状を予
め人体の胸部の断面形状にほぼ適合させて成形する場合
を示している。図6は、本発明の第4実施例を示すもの
で、本実施例のものも前記第3実施例と同様にブラジャ
ー等トップのボディを構成するバストカップ体2および
身頃体1は発泡ウレタン等軟質樹脂のモールド方式によ
り一体に成形されるものであるが、前記第3実施例のも
のと異なるのは、図6(A)に示すように身頃体1は当
初平板状に成形され、身頃体1およびバストカップ体2
の接合周縁部近辺を円弧状にそれぞれカットして接合周
縁部3’、3”を形成し、これら接合周縁部3’、3”
を高周波接合等による接合あるいは縫合によって接合周
縁部3とすることで、図6(B)に示すように前記身頃
体1およびバストカップ体2を、前記図5のごとき人体
骨格B1に沿う断面形状に形成するものである。本実施
例では、身頃体1およびバストカップ体2を別個に成形
することで、きわめて容易な製作が可能となる。また、
身頃体1およびバストカップ体2を別個に成形しない場
合でも前記身頃体1は当初平板状に成形するので、型が
単純化され成形も容易である。なお、身頃体は必ずしも
モールド成形によらなくてもよく、適宜の方法によって
形成することもできる。
【0013】図7は、本発明の第5実施例を示すもの
で、本実施例では、体側部Sを低伸張部とした構成に加
えて、図7(A)に示すように前記ワイヤーボーン4が
左右のバストカップ体2、2にわたり連続して形成され
たダブルワイヤーボーン形式とされたもので、図7
(B)および(C)に示すように、ワイヤーボーン4は
着用前のやや圧縮された点線の状態から実線の着用時の
位置に拡開されて、前記左右のバストカップ体2、2の
身頃体1との接合周縁部3に該接合周縁部3の正面形状
(図7(C))および断面形状(図7(B))と同形に
曲げられたワイヤーボーン4は、左右が互いに連係して
影響し合い、着用時のより適切なバスト寄せ効果が期待
できるようにして、ワイヤーボーン4の補完的な役割で
あるバスト寄せやバストアップ時のバストカップ体2、
2の保形および整容を保ちながらのバスト寄せがより効
果的になされるようにしてもよい。ワイヤーボーン4は
図7(D)に示すように矩形断面とすることによって人
体の前後方向より左右方向に変形し易く構成することも
できる。以上の構成によって、本発明では図9(A)の
実線で示したようにバストカップ体2は従来のものに比
較して充分にバスト寄せ効果が得られる。
【0014】図8は、本発明の第6実施例を示すもの
で、以上の実施例において前記ワイヤーボーン4を形状
記憶合金製あるいは独特の形状に形成して体側部Sの低
伸張性を確保しようとするものである。図8(A)は、
ワイヤーボーン4の形状を人体骨格B1の胸部断面形状
に沿って例えば細かなジグザグの波形形状とした金属あ
るいは形状記憶合金製とし、バストカップ体および身頃
体の前部Fの高伸張部に対応して左右のバストカップ体
2間に位置する部分4Fを変形し易くしたワイヤーボー
ン4Fを配設したものである。図8(B)は、ワイヤー
ボーン4の形状を人体骨格B1の胸部断面形状に沿って
例えば細かなジグザグの波形形状の金属あるいは形状記
憶合金製とし、しかも、体側部Sに位置する部分をばね
性を抑えるような波形に形成するとともに、伸びの中和
部を経て前部Fにかかる高伸張部に対応して徐々に変形
し易い形状4T、4Fに形成したものである。図は変形
した状態を示している。図8(C)は、ワイヤーボーン
4の形状を前部Fにおいてジグザグの波形形状としてば
ね性を持たせ、体側部Sでは変形しにくい特性にしたも
のである。図8(D)は、ワイヤーボーン4の形状を前
部Fにおいて細く形成してばね性を持たせ、体側部Sで
は太く形成して変形しにくい特性にしたものである。以
上の構成は、形状記憶合金の特性によって形成してもよ
いし、通常金属の形状によって形成してもよく、またこ
れらの組合せになる複合的な構成としてもよい。
【0015】以上本発明の各実施例について説明してき
たが、本発明の趣旨の範囲内で、バストカップ体および
身頃体の形状、材質、ワイヤーボーンの形状(例えば左
右個別のワイヤーボーン4の互いに近接する端部同士を
一つの端部装飾体によって結合するもの)、材質、トッ
プボディの成形方法等については適宜選択できるもので
ある。また、必要ならば本発明の思想をボディスーツに
おける体側部の引き寄せや腹部の引上げあるいは臀部の
ヒップアップ効果を高めるための構造として採用するこ
とも可能である。
【0016】
【発明の効果】以上詳細に説明したように本発明によれ
ば、バストカップ体および身頃体からなるブラジャー等
トップのボディ構造において、前記バストカップ体の頂
部近傍あるいは身頃体における乳房中心下辺近傍を境に
して、体側部を低伸張部とし、前部および背部を高伸張
部としたことにより、該構成のトップを着用すると、バ
ストカップ体の頂部近傍あるいは身頃体における乳房中
心下辺近傍を境にした体側部が低伸張部とされているた
めに、この部分があまり伸びて変形することなく人体の
乳房の外側半分を確実に保持するので、高伸張部である
トップの前部および背部による人体中心点に向けての引
き寄せ作用を有効に行わしめることを可能にする。つま
り、これら低伸張性の体側部と、高伸張性の前部および
背部との巧妙な相互作用によってトップの着用時のバス
ト寄せ効果を適度に行うことが可能になるのである。
【0017】また、バストカップ体をそれぞれ有する左
右の身頃体を前部で分離可能に構成するとともに、縁部
が交差状に形成された各バストカップ体を形成した左右
の各身頃体をそれぞれ延設して締着片とし、該締着片を
相手側に締着位置を調節可能に着脱自在に締着すること
によって、身体の前部での容易な着用が可能であるとと
もに、前記締着片の相手側への締着位置を選択して調節
できるため、前記バスト寄せ力をも調節することが可能
となり、体側部Sによる乳房の外側半分への保持効果を
維持しながらの乳房の引き上げながらの微妙で効果的な
バスト寄せを達成することができる。
【0018】さらに、前記バストカップ体の身頃体との
接合周縁部に該接合周縁部の正面形状および前記断面形
状と同形に曲げられたワイヤーボーンを設けるならば、
ワイヤーボーンの補完的な役割であるバスト寄せやバス
トアップ時のバストカップ体の保形および整容を保ちな
がらのバスト寄せがより効果的になされる。さらに、前
記ワイヤーボーンがトップのボディに着脱自在に装着さ
れるならば、ワイヤーボーンの取外しによって洗濯時の
ボディ損傷の虞れがなくなる他、着用者の人体骨格の胸
部断面形状に合わせたサイズの選定の幅の自由度を増大
させることも期待できる。さらにまた、ワイヤーボーン
が左右のバストカップ体にわたり連続して形成されたダ
ブルワイヤーボーン形式にするならば、身頃体およびバ
ストカップ体の左右の連携によって互いに影響し合い、
着用時のより適切なバスト寄せ効果が期待できる。そし
て、前記ワイヤーボーンが形状記憶合金等により構成さ
れるならば、着用時における体温近辺でのワイヤーボー
ンの3次元形状すなわち正面形状および人体骨格の断面
形状に沿う断面形状を適切に保持し、ワイヤーボーンの
ばね特性を常に安定させてバスト寄せ効果を長期間にわ
たり持続させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示し、ブラジャー等のト
ップを人体の上方から見た図で、本発明の基本原理を示
すものである。
【図2】本発明の第1実施例を示すトップの全体斜視図
である。
【図3】本発明の第2実施例を示すトップの全体斜視図
である。
【図4】本発明の第3実施例を示す図である。
【図5】本発明のトップの人体との関係を示す図であ
る。
【図6】本発明の第4実施例を示す図である。
【図7】本発明の第5実施例を示す図である。
【図8】本発明の第6実施例を示す図である。
【図9】トップのバストおよび人体骨格との関係の比較
図である。
【図10】従来のトップを示す図である。
【符号の説明】
1 身頃体 2 バストカップ体 3 接合周縁部 4 ワイヤーボーン F 前部 R 背部 S 体側部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A41C 3/14 A41C 3/14 B A41D 7/00 A41D 7/00 G

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バストカップ体および身頃体からなるブ
    ラジャー等トップのボディ構造において、前記バストカ
    ップ体の頂部近傍を境にして、体側部を低伸張部とし、
    前部および背部を高伸張部としたことを特徴とするトッ
    プにおけるボディ構造。
  2. 【請求項2】 バストカップ体および身頃体からなるブ
    ラジャー等トップのボディ構造において、前記身頃体に
    おける乳房中心下辺近傍を境にして、体側部を低伸張部
    とし、前部および背部を高伸張部としたことを特徴とす
    るトップにおけるボディ構造。
  3. 【請求項3】 バストカップ体をそれぞれ有する左右の
    身頃体を前部で分離可能に構成するとともに、縁部が交
    差状に形成された各バストカップ体を形成した左右の各
    身頃体をそれぞれ延設して締着片とし、該締着片を相手
    側に締着位置を調節可能に着脱自在に締着したことを特
    徴とする請求項1または2に記載のトップにおけるボデ
    ィ構造。
  4. 【請求項4】 前記バストカップ体の身頃体との接合周
    縁部に該接合周縁部の正面形状および前記断面形状と同
    形に曲げられたワイヤーボーンを設けたことを特徴とす
    る請求項1ないし3のいずれかに記載のトップにおける
    ボディ構造。
  5. 【請求項5】 前記ワイヤーボーンが前記バストカップ
    体と身頃体との接合周縁部に着脱自在に装着されている
    ことを特徴とする請求項4に記載のトップにおけるボデ
    ィ構造。
  6. 【請求項6】 前記ワイヤーボーンが左右のバストカッ
    プ体にわたり連続して形成されたダブルワイヤーボーン
    形式とされたことを特徴とする請求項4または5に記載
    のトップにおけるボディ構造。
  7. 【請求項7】 前記ワイヤーボーンが形状記憶合金等に
    より構成されたことを特徴とする請求項4ないし6に記
    載のトップにおけるボディ構造。
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