JP2690877B2 - ワイヤーボーン吊下構造 - Google Patents

ワイヤーボーン吊下構造

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JP2690877B2
JP2690877B2 JP7230850A JP23085095A JP2690877B2 JP 2690877 B2 JP2690877 B2 JP 2690877B2 JP 7230850 A JP7230850 A JP 7230850A JP 23085095 A JP23085095 A JP 23085095A JP 2690877 B2 JP2690877 B2 JP 2690877B2
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章 高津
彦政 斉藤
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株式会社ダッチェス
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A41WEARING APPAREL
    • A41CCORSETS; BRASSIERES
    • A41C3/00Brassieres
    • A41C3/12Component parts
    • A41C3/122Stay means
    • A41C3/124Stay means with an articulated or bridge construction

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Textile Engineering (AREA)
  • Corsets Or Brassieres (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブラジャー、水
着、ボディスーツ等のトップにおいて使用されるバスト
補正ワイヤーボーンの吊下構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ブラジャー、水着、ボディスーツ
等のトップにおいては、バスト収容部であるカップ体の
保形および整容を目的として、バスト補正ボーンとくに
ワイヤーボーンが多用されており、その従来の1例を図
5によって説明する。図5(A)に示すように、ブラジ
ャー等のトップ21におけるバスト収容部である左右の
カップ体22、23の下縁部22Lと23Lにわたって
身頃体24との接合部に形成された筒縫部等28に、前
記カップ体下縁部22L、23Lの形状と同形に曲げら
れた鋼製あるいはプラスチック製の例えばダブルワイヤ
ーボーン25が挿入されて構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなワイヤーボ
ーン25を備えたトップ21を着用するには、カップ体
22、23の上部に取着された左右の各ストラップ2
6、27を肩に掛けて上方へ牽引して行う。すると、前
記ストラップ26、27による牽引力がワイヤーボーン
25に伝わり、カップ体下縁部22L、23Lの形状と
同形に曲げられて配置された該ワイヤーボーン25の作
用によってバストアップおよびバスト寄せを効果的に行
うためのカップ体の保形および整容がなされる。ところ
が、このような従来のトップ21にあっては、前述した
ように、カップ体下縁部22L、23Lの形状と同形に
曲げられて配置されたワイヤーボーン25の作用によっ
てバストアップおよびバスト寄せが行わせるために、ス
トラップにより上方へ牽引される際にはワイヤーボーン
25がそのままの形状にてバストの周囲、特に両体側部
側に食い込んで、僅かながらの痛みを伴った違和感があ
り、着用感に劣る欠点がある他、図5(A)のB部の一
部切截拡大図である図5(B)に示すように、通常、ワ
イヤーボーン25の体側部側の上端部は、せいぜい脇の
下から僅か上方まで延設されているに過ぎないので、前
記ストラップ26による矢印方向の牽引力によってカッ
プ体22も上方へ移動しようとするが、ワイヤーボーン
25はそのまま原位置に留まろうとして上端のエッジ部
Pが筒縫部等28に接触し、長期間使用を経て筒縫部等
28が損傷し、トップの使用状況によっては、例えば洗
濯時等にワイヤーボーン25が前記損傷部から外部に突
き出る虞れがあった。
【0004】そこで本発明では、以上述べたような従来
の、ストラップを有してワイヤーボーンが配設されたブ
ラジャー等トップの課題を解決して、ストラップを牽引
しての着用によってもワイヤーボーンによる違和感がな
く、カップ体を損傷することもない長寿命で理想的なバ
ストラインを現出することを可能にしたワイヤーボーン
吊下構造を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、ブラジャー等トップの左右のカップ体の
下縁部にこれら下縁部の形状および人体の胸部骨格の断
面形状と同形に曲げられて配設された各ワイヤーボーン
の体側部側の左右の上端部を、それぞれ左右のストラッ
プにその牽引方向に配向して係止したことを特徴とする
もので、これを課題解決のための手段とするものであ
る。また、本発明は、ブラジャー等トップの左右のカッ
プ体の下縁部にこれら下縁部の形状および人体の胸部骨
格の断面形状と同形に曲げられて配設された左右一体の
ダブルワイヤーボーンの左右の上端部を、それぞれ左右
のストラップにその牽引方向に配向して係止したことを
特徴とするもので、これを課題解決のための手段とする
ものである。さらに、本発明は、前記ワイヤーボーンの
左右の上端部を直接に前記各ストラップに係止してもよ
いし、前記ワイヤーボーンの左右の上端部を端部キャッ
プを介して前記各ストラップに係止してもよい。また、
本発明は、ワイヤーボーンが係止されたテープまたはボ
ーンカバー用チューブの上端を前記ストラップに係止す
ることにより、前記ワイヤーボーンの左右の上端部を前
記各ストラップに係止してもよいし、前記ワイヤーボー
ンの左右の上端部を前記各ストラップに対して位置調整
自在に係止してもよい、また、前記ワイヤーボーンまた
は該ワイヤーボーンが挿入係止されるボーンカバー用チ
ューブに、バストの下縁部から側部上方にかけて形成し
た支え部材を添設してもよく、これらを課題解決のため
の手段とするものである。
【0006】
【作用】本発明は、以上の構成により、カップ体2、3
の上部に取着された左右の各ストラップ6、7を肩に掛
けて上方へ牽引してトップ1を着用すると、左右のカッ
プ体2、3の下縁部2L、3Lにこれら下縁部2L、3
Lの形状および人体の胸部骨格の断面形状と同形に曲げ
られて配設されたワイヤーボーン5の体側部側の左右の
上端部5A、5Bが、それぞれ左右のストラップ6、7
にその牽引方向に配向して係止されているので、前記ス
トラップ6、7による上方への牽引力がワイヤーボーン
5の体側部側の左右の上端部5A、5Bを直接上方へ牽
引することになる。このため、ワイヤーボーン5はバス
トの下縁部を斜め下方から持ち上げてバストアップおよ
びバスト寄せを効果的に行うと同時に、ワイヤーボーン
5の体側部側の左右の上端部5A、5B間の間隔が僅か
ながら拡開する。これによって、従来のもののように、
ワイヤーボーンがそのままの形状にてバストの周囲、特
に両体側部側に食い込む違和感から開放され、快適な着
用感が得られる。しかも、ワイヤーボーン5の体側部側
の左右の上端部5A、5Bは、それぞれ左右のストラッ
プ6、7にその牽引方向に配向して係止されていること
によって、これら上端部5A、5Bはストラップ6、7
の移動時においてその挙動を共にすることになって、カ
ップ体2、3やワイヤーボーン5が挿入配設される筒縫
部等8との間に相対移動を生じることは殆どないので、
筒縫部等8やカップ体を損傷させることがなく、長期間
の使用に耐えて寿命が格段に向上する。さらに、前記ワ
イヤーボーン5または該ワイヤーボーン5が挿入係止さ
れるボーンカバー用チューブ16に、バストの下縁部か
ら側部上方にかけて形成した支え部材15を添設したこ
とにより、前記ストラップ6、7による上方への牽引力
がワイヤーボーン5の体側部側の左右の上端部5A、5
Bを直接上方へ牽引する際に、ワイヤーボーン5または
ボーンカバー用チューブ16に添設されたバストの下縁
部から側部上方にかけて形成した支え部材15を介して
バストが圧力の小さな面によってバストアップおよびバ
スト寄せが違和感なく行われる。
【0007】
【実施の形態】以下本発明の実施の形態を、図面に基づ
いて詳細に説明する。図1は本発明の第1実施の形態を
示し、図1(A)は本発明のワイヤーボーン吊下構造を
備えたたブラジャー等トップの前方から見た斜視図、図
1(B)は着用時のワイヤーボーンの挙動を示す説明
図、図1(C)はワイヤーボーンの吊下構造の1例を示
す図1(A)のA部の透視拡大図である。図1(A)に
示されたものは、左右のカップ体2、3の下縁部2L、
3Lにこれら下縁部2L、3Lの形状および人体の胸部
骨格の断面形状と同形に曲げられて配設されるワイヤー
ボーンが、左右に連続したダブルワイヤーボーン5を備
えるものである。ワイヤーボーンは樹脂製、金属製等種
々の人体の肌にとって適切な軟らかい材質のものが採用
され、線条のもの、平板状のもの等、断面が適宜選定さ
れる。さらには、人体の体温付近にて理想のバスト形状
を保持できる形状記憶機能のある素材を採用することも
できる。詳細に説明すると、ブラジャー等のトップ1に
おけるバスト収容部である左右のカップ体2、3の下縁
部2Lと3Lにわたって身頃体4との接合部に形成され
た筒縫部等8に、前記カップ体下縁部22L、23Lの
形状と同形に曲げられて左右に連続した鋼製あるいはプ
ラスチック製等の適宜断面形状のダブルワイヤーボーン
5が挿入される。そして、ワイヤーボーン5の体側部側
の左右の上端部5A、5Bを、それぞれ左右のストラッ
プ6、7に取着して係止する。その際、前記上端部5
A、5Bを各ストラップ6、7の牽引方向に配向させる
ものである。本例では、ワイヤーボーン5の上端部5
A、5Bをそれぞれ各ストラップ6、7の下端部に直接
に縫合等の手段によって取着係止するものである。例え
ば図1(A)のA部の透視拡大図である図1(C)に示
したように、上端部5A(右側上端部5Bは図示を省略
している。)を幾分偏平に潰して2個の縫合孔5Hを穿
設し、これらの縫合孔5Hを利用して縫合糸11により
ストラップ6の下端部に縫合して係止してもよい。
【0008】以上の構成によって、カップ体2、3の上
部に取着された左右の各ストラップ6、7を肩に掛けて
上方へ牽引してトップ1を着用すると、図1(B)に示
したように、ワイヤーボーン5の体側部側の左右の上端
部5A、5Bが、それぞれ左右のストラップ6、7にそ
の牽引方向に配向して係止されていることにより、上方
に牽引されたストラップ6’、7がワイヤーボーン5の
体側部側の左右の上端部5A、5Bを直接上方へ牽引す
ることになる。このため、図1(B)に示すように、ワ
イヤーボーン5はバストの下縁部を斜め下方から持ち上
げてバストアップおよびバスト寄せを効果的に行うと同
時に、上方に牽引されたワイヤーボーン5の体側部側の
左右の上端部5A’、5B’間の間隔が僅かながら拡開
する。これによって、従来のもののように、ワイヤーボ
ーンがそのままの形状にてバストの周囲、特に両体側部
側に食い込む違和感から開放され、快適な着用感が得ら
れる。しかも、ワイヤーボーン5の体側部側の左右の上
端部5A、5Bは、それぞれ左右のストラップ6、7に
その牽引方向に配向して係止されていることによって、
これら上端部5A、5Bはストラップ6、7の移動時に
おいてその挙動を共にすることになって、カップ体2、
3やワイヤーボーン5が挿入配設される筒縫部等8との
間に相対移動を生じることは殆どないので、筒縫部等8
やカップ体を損傷させることがなく、長期間の使用に耐
えて寿命が格段に向上する。
【0009】図2は、本発明の第2実施の形態を示すも
ので、前記第1実施の形態のものがワイヤーボーン5の
上端部5Aが直接ストラップ6の下端部に係止されてい
たのに対し、本実施の形態では、他部材を介在させてワ
イヤーボーン5の上端部5Aをストラップ6の下端部に
係止するものである。以下、その各変形例について説明
する。図2(A)に示したものは、例えば螺旋状の固定
糸10によってワイヤーボーン5が縫い付けられて固定
されたテープ12の上端をストラップ6の下端部に縫合
係止したもので、これにより、布同士の縫合による係止
部を介してワイヤーボーン5とストラップ6とが係止さ
れるので、ストラップ6の牽引によるワイヤーボーン5
との係止部における応力集中が分散されて適度にストラ
ップ6からの牽引力をワイヤーボーン5に伝達すること
がきる。
【0010】図2(B)に示したものは、ワイヤーボー
ン5の上端部5Aを該上端部5Aに適宜の形態にて被冠
固着させた端部キャップ9を介してストラップ6の下端
部に係止したもので、これにより、前記端部キャップ9
の形状を適宜選定して、例えば図示のように、ワイヤー
ボーンの上端部5Aに直交して縫合孔9Hを穿設した偏
平状の縫合片9Aを延設するならば、該縫合片9Aにお
ける縫合孔9Hを利用して縫合糸11によってワイヤー
ボーン5をストラップ6の下端部に縫合係止することが
できるので、ワイヤーボーン5の上端部5Aがストラッ
プ6の牽引方向に配向されていなくても、前記端部キャ
ップ9によりワイヤーボーン5をストラップ6の牽引方
向に配向させることが可能になる。
【0011】図2(C)に示したものは、ワイヤーボー
ン5の上端部5Aをストラップ6に対して位置調整自在
に係止したもので、本例では、ワイヤーボーン5の上端
部5Aに端部キャップ9を適宜の形態にて被冠固着する
とともに、該端部キャップ9の上部裏面に面ファスナー
9Bを施し、一方、前記ストラップ6の下端部の表面に
前記面ファスナー9Bと対をなす面ファスナー13を配
設して構成したものである。これによって、着用者の体
型に適応させてストラップ6とワイヤーボーン5との位
置関係を微妙に調整することが可能となり、快適な着用
感とバストアップおよびバスト寄せを最適の状態にて効
果的に行えることになる。
【0012】図3は、本発明のワイヤーボーン吊下構造
が適用できる各種ワイヤーボーンの形態例を示すもの
で、図3(A)に示したものは、ダブルワイヤーボーン
5のボーンセンタ5Cが水平部を有するもので、左右の
バストがやや離れた体型の着用者のためのダブルワイヤ
ーボーンを使用する例である。図3(B)に示したもの
は、ダブルワイヤーボーン5における左右のワイヤーボ
ーンが一点のボーンセンタ5Cにて交わるもので、左右
のバストが近接する体型の着用者のためのダブルワイヤ
ーボーンを使用する例である。図3(C)に示したもの
は、ダブルワイヤーボーン5が左右のワイヤーボーン5
L、5Rに分割されたもので、ボーンセンタ5Cにおい
て連結キャップ14によって連結されて左右連続するダ
ブルワイヤーボーンとされた例である。以上の左右一体
型のワイヤーボーンの場合には、全体にねじれを持たせ
ることによって、ワイヤーボーンの体側に位置する部分
を人体側部に向けて適度に押しつけるようにしてバスト
寄せ機能を付加することもできる。図3(D)に示した
ものは、ダブルワイヤーボーンではなく、ボーンセンタ
5Cにて左右のワイヤーボーン5L、5Rに分割された
いわゆる通常のワイヤーボーンであり、本発明は、当然
に、このような通常のワイヤーボーンにも適用するもの
である。図3(E)に示したものは、本発明の各実施の
形態に採用されているワイヤーボーンが、カップ体の下
縁部の形状(正面視)および人体の胸部骨格の断面形状
と同形に曲げられて3次元的な立体形状を有している様
子の側面図である。
【0013】図4は、本発明の第3実施の形態を示すも
ので、上端部がストラップ6の下端部に係止されるワイ
ヤーボーン5に、バストの下縁部から側部上方にかけて
樹脂加工、例えば発泡樹脂、ファイバー等によって形成
した(布地にて形成したものを樹脂加工によって保形機
能を持たせてもよい。)支え部材15を添設した例であ
る。図4(A)に示すものは、樹脂加工等によってワイ
ヤーボーン5と支え部材15とを合成したもの、図4
(B)に示すものは、ワイヤーボーン5をボーンカバー
用チューブ16にて被覆し、該ボーンカバー用チューブ
16によって身頃体4に縫い止めされるか、あるいは身
頃体4とはフリーにボーンカバー用チューブ16が支え
部材15を構成するパッド体17に縫い止めされた例で
ある。図4(C)に示すものは、ワイヤーボーン5をボ
ーンカバー用チューブ16にて被覆し、該ボーンカバー
用チューブ16にサイド布18やベルクロスを縫い付け
たもの、図4(D)に示すものは、樹脂繊維のチューブ
あるいは樹脂体からなるボーンカバー用チューブ16に
硬質の樹脂、金属の線体からなるワイヤーボーン5を合
成挿入したもので、ワイヤーボーン5は折り返して形成
した2重線体から形成されてもよい。さらに、ワイヤー
ボーン5の左右の連結に、高伸度のテープ14B等を介
在させてワイヤーボーン5を縫い止めさせてもよい。以
上の構成によって、前記ワイヤーボーン5または該ワイ
ヤーボーン5が挿入係止されるボーンカバー用チューブ
16に、バストの下縁部から側部上方にかけて形成した
支え部材15を添設したことにより、前記ストラップ
6、7による上方への牽引力がワイヤーボーン5の体側
部側の左右の上端部5A、5Bを直接上方へ牽引する際
に、ワイヤーボーン5またはボーンカバー用チューブ1
6に添設されたバストの下縁部から側部上方にかけて形
成した支え部材15を介してバストが圧力の小さな面に
よってバストアップおよびバスト寄せが違和感なく行わ
れる。
【0014】以上、本発明の各実施の形態を説明してき
たが、本発明の趣旨の範囲内において、ワイヤーボーン
の形状、断面形状、材質、ストラップの形状およびその
カップ体への連結形態、ストラップとワイヤーボーン上
端部との係止形態、ワイヤーボーンとテープとの係止形
態、ワイヤーボーン上端部と端部キャップとの被冠形
態、テープおよび端部キャップとストラップとの係止形
態、ワイヤーボーンの上端部とストラップ6との間の位
置調整自在な係止形態、ワイヤーボーンのカップ体への
配置形態(すなわちカップ体の表裏いずれの側に設けら
れてもよい。)等については適宜の形態を採用できるも
のである。また、本発明のワイヤーボーン吊下構造が適
用されるのはブラジャーのみならず、水着、ボディスー
ツやその他類似の下着類にも適用が可能なことは言うま
でもないことであり、ワイヤーボーンの上端部のストラ
ップ等のショルダー構造への吊下構造についても、セッ
トされる上衣に合わせて種々のものが採用され得るもお
である。
【0015】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明は、
左右のカップ体の下縁部にこれら下縁部の形状および人
体の胸部骨格の断面形状と同形に曲げられて配設された
ワイヤーボーンの体側部側の左右の上端部が、それぞれ
左右のストラップにその牽引方向に配向して係止されて
いるので、前記ストラップによる上方への牽引力がワイ
ヤーボーンの体側部側の左右の上端部を直接上方へ牽引
することになり、ワイヤーボーンはバストの下縁部を斜
め下方から持ち上げてバストアップおよびバスト寄せを
効果的に行うと同時に、ワイヤーボーンの体側部側の左
右の上端部間の間隔が僅かながら拡開する。これによっ
て、従来のもののように、ワイヤーボーンがそのままの
形状にてバストの周囲、特に両体側部側に食い込む違和
感から開放され、快適な着用感が得られる。 しかも、
ワイヤーボーンの体側部側の左右の上端部は、それぞれ
左右のストラップにその牽引方向に配向して係止されて
いることによって、これら上端部はストラップの移動時
においてその挙動を共にすることになって、カップ体や
ワイヤーボーンが挿入配設される筒縫部等との間に相対
移動を生じることは殆どないので、筒縫部等やカップ体
を損傷させることがなく、長期間の使用に耐えて寿命が
格段に向上する。
【0016】また、ワイヤーボーンが係止されたテープ
の上端をストラップに係止するならば、布同士の縫合に
よる係止部を介してワイヤーボーンとストラップとが係
止されるので、ストラップの牽引によるワイヤーボーン
との係止部における応力集中が分散されて適度にストラ
ップからの牽引力をワイヤーボーンに伝達することがき
る。さらに、ワイヤーボーンの上端部を端部キャップを
介して各ストラップに係止するならば、端部キャップの
形状を適宜選定することにより、ワイヤーボーンの上端
部がストラップの牽引方向に配向されていなくても、前
記端部キャップによりワイヤーボーンをストラップの牽
引方向に配向させることが可能になる等、設計の自由度
を増大させることができる。さらにまた、ワイヤーボー
ンの上端部をストラップに対して位置調整自在に係止す
るならば、着用者の体型に適応させてストラップとワイ
ヤーボーンとの位置関係を微妙に調整することが可能と
なり、快適な着用感とバストアップおよびバスト寄せを
最適の状態にて効果的に行えることになる。さらにま
た、前記ワイヤーボーンまたは該ワイヤーボーンが挿入
係止されるボーンカバー用チューブに、バストの下縁部
から側部上方にかけて形成した支え部材を添設したこと
により、前記ストラップによる上方への牽引力がワイヤ
ーボーンの体側部側の左右の上端部を直接上方へ牽引す
る際に、ワイヤーボーンまたはボーンカバー用チューブ
に添設されたバストの下縁部から側部上方にかけて形成
した支え部材を介してバストが圧力の小さな面によって
バストアップおよびバスト寄せが違和感なく行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施の形態を示し、図1(A)は
本発明のワイヤーボーン吊下構造を備えたたブラジャー
等トップを前方から見た斜視図、図1(B)は着用時の
ワイヤーボーンの挙動を示す説明図、図1(C)はワイ
ヤーボーンの吊下構造の1例を示す図1(A)のA部の
透視拡大図である。
【図2】本発明の第2実施の形態を示すもので、ワイヤ
ーボーン吊下構造の各変形例を示す図である。
【図3】本発明のワイヤーボーン吊下構造が適用できる
各種ワイヤーボーンの形態例を示す図である。
【図4】本発明の第3実施の形態を示す図である。
【図5】従来のワイヤーボーンを備えるブラジャー等ト
ップを示す図である。
【符号の説明】
1 ブラジャー等トップ 2 左カップ体 2L 左下縁部 3 右カップ体 3L 右下縁部 4 身頃体 5 ワイヤーボーン 5A 左上端部 5B 右上端部 5C ボーンセンタ 5H 縫合孔 6 左ストラップ 7 右ストラップ 8 筒縫部等 9 端部キャップ 9A 縫合片 9B 面ファスナー 10 固定糸 11 縫合糸 12 テープ 13 面ファスナー 14 連結キャップ 15 支え部材 16 ボーンカバー用チューブ 17 パッド

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラジャー等トップの左右のカップ体の
    下縁部にこれら下縁部の形状および人体の胸部骨格の断
    面形状と同形に曲げられて配設された各ワイヤーボーン
    の体側部側の左右の上端部を、それぞれ左右のストラッ
    プにその牽引方向に配向して係止したことを特徴とする
    ブラジャー等トップにおけるワイヤーボーン吊下構造。
  2. 【請求項2】 ブラジャー等トップの左右のカップ体の
    下縁部にこれら下縁部の形状および人体の胸部骨格の断
    面形状と同形に曲げられて配設された左右一体のダブル
    ワイヤーボーンの左右の上端部を、それぞれ左右のスト
    ラップにその牽引方向に配向して係止したことを特徴と
    するブラジャー等トップにおけるワイヤーボーン吊下構
    造。
  3. 【請求項3】 前記ワイヤーボーンの左右の上端部を直
    接に前記各ストラップに係止したことを特徴とする請求
    項1または2に記載のブラジャー等トップのワイヤーボ
    ーン吊下構造。
  4. 【請求項4】 前記ワイヤーボーンの左右の上端部を端
    部キャップを介して前記各ストラップに係止したことを
    特徴とする請求項1または2に記載のブラジャー等トッ
    プのワイヤーボーン吊下構造。
  5. 【請求項5】 ワイヤーボーンが係止されたテープまた
    はボーンカバー用チューブの上端を前記ストラップに係
    止することにより、前記ワイヤーボーンの左右の上端部
    を前記各ストラップに係止したことを特徴とする請求項
    1または2に記載のブラジャー等トップのワイヤーボー
    ン吊下構造。
  6. 【請求項6】 前記ワイヤーボーンの左右の上端部を前
    記各ストラップに対して位置調整自在に係止したことを
    特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載のブラジ
    ャー等トップのワイヤーボーン吊下構造。
  7. 【請求項7】 前記ワイヤーボーンまたは該ワイヤーボ
    ーンが挿入係止されるボーンカバー用チューブに、バス
    トの下縁部から側部上方にかけて形成した支え部材を添
    設したことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに
    記載のブラジャー等トップのワイヤーボーン吊下構造。
JP7230850A 1995-09-08 1995-09-08 ワイヤーボーン吊下構造 Expired - Fee Related JP2690877B2 (ja)

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