JP2000096312A

JP2000096312A - ブラジャー

Info

Publication number: JP2000096312A
Application number: JP10259515A
Authority: JP
Inventors: Hiroshi Honma; 博本間
Original assignee: Quadrille Nishida KK
Current assignee: Quadrille Nishida KK
Priority date: 1998-09-14
Filing date: 1998-09-14
Publication date: 2000-04-04
Anticipated expiration: 2018-09-14
Also published as: JP3373793B2

Abstract

(57)【要約】【課題】腕を上下や前後に動かしたり身体を捩じらせ
た際や、洗濯物を干したり取り入れたりする時、掃除を
する時など、胸部を捩じらせる上半身の運動を要する通
常の家事労働の際に、カップ部が人体の動きにスムーズ
に対応して、カップ部と乳房の位置がずれるを防ぐこと
のできる、着用性に優れたブラジャーの提供にある。【解決手段】左右１対のカップ部、該カップ部の下部
に位置する２枚のカップ台、左右２枚の脇布、及び左右
２本の肩紐からなるブラジャーであって、前記２枚のカ
ップ台が、右カップ部の下縁部と左右２枚の脇布に縫合
されてなる右カップ台及び、左カップ部の下縁部と左右
２枚の脇布に縫合されてなる左カップ台であることを特
徴とするブラジャーとする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明はブラジャーに係り、
その目的は、腕を上下や前後に動かしたり身体を捩じら
せた際や、洗濯物を干したり取り入れたりする時、掃除
をする時など、胸部を捩じらせる上半身の運動を要する
通常の家事労働の際に、カップ部が人体の動きにスムー
ズに対応して、カップ部と乳房の位置がずれるを防ぐこ
とのできる、着用性に優れたブラジャーを提供すること
にある。尚、本明細書においてブラジャーとは、一般的
なブラジャーだけでなく、ロングラインブラジャー、ス
リーインワン、ボディスーツ等カップ部を有するファン
デーション全てのことをいう。

【０００２】

【従来の技術】従来より、乳房を理想的な形状に整え、
バスト全体を美しく形づける目的で、種々のタイプのブ
ラジャーが着用されている。ブラジャーの形状として
は、図８に示すような形状、即ち、左右１対のカップ部
（Ａ）、カップ部（Ａ）の下部に縫合されたカップ台
（Ｂ）、脇布（Ｃ）、及び肩紐（Ｄ）からなるブラジャ
ーが一般的である。カップ部（Ａ）の下部に縫合された
カップ台（Ｂ）はカップ部（Ａ）の安定化を図るために
設けられており、また、ブラジャーの身体への固定安定
性を確実にするとともに、乳房を内側に寄せて乳房のボ
リュームが脇へ逃げるのを防ぎ、更に乳房全体を持ち上
げて乳房をより豊かに見せるために、カップ部（Ａ）の
下縁湾曲部分にワイヤー（図示せず）が装着されたブラ
ジャーも数多く存在する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来のブラジャーには、以下のような問題点が
存在した。即ち、カップ部の安定化を図るために設けら
れたカップ台によって、かえってカップ部の融通性が妨
げられてしまうため、腕を上下や前後に動かしたり身体
を捩じらせた際や、洗濯物を干したり取り入れたりする
時、掃除をする時など、特に胸部を捩じらせる上半身の
運動を要する通常の家事労働の際に、乳房の動きにカッ
プ部が対応できずにカップ部と乳房の位置がずれ、その
結果乳房の形状が崩れたり、着用者が違和感を感じてし
まうなど、着用性が悪いという問題点があった。また、
カップ部の下縁湾曲部分にワイヤーが装着されたブラジ
ャーの場合には、運動時にワイヤーが身体に食い込んで
着用者が痛みを感じてしまうこともあった。

【０００４】そこで、腕を上下や前後に動かしたり身体
を捩じらせた際や、胸部を捩じらせる上半身の運動を要
する通常の家事労働の際に、カップ部が人体の動きにス
ムーズに対応して、カップ部と乳房の位置がずれるを防
ぐことのできる、着用性に優れたブラジャーの創出が望
まれていた。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するためになされたものであって、請求項１に係る発
明は、左右１対のカップ部、該カップ部の下部に位置す
る２枚のカップ台、左右２枚の脇布、及び左右２本の肩
紐からなるブラジャーであって、前記２枚のカップ台
が、右カップ部の下縁部と左右２枚の脇布に縫合されて
なる右カップ台及び、左カップ部の下縁部と左右２枚の
脇布に縫合されてなる左カップ台であることを特徴とす
るブラジャーに関し、請求項２に係る発明は、カップ台
が伸縮性の素材からなることを特徴とする請求項１記載
のブラジャーに関する。

【０００６】また、請求項３に係る発明は、カップ台が
メッシュ素材からなることを特徴とする請求項１又は２
記載のブラジャーに関し、請求項４に係る発明は、右カ
ップ台と左カップ台がＸ字状に交差しており、前中心に
空間が設けられていることを特徴とする請求項１乃至３
記載のブラジャーに関し、請求項５に係る発明は、カッ
プ部の下縁部にワイヤーが装着されていることを特徴と
する請求項１乃至４記載のブラジャーに関する。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係るブラジャーに
ついて、図面を参照しつつ説明する。図１は第１実施例
に係るブラジャーの外観図、図２は図１に示すブラジャ
ーの正面図、図３は図１に示すブラジャーの右カップ台
の外観図、図４は図１に示すブラジャーの左カップ台の
外観図、図５は図１に示すブラジャーにおいて２枚のカ
ップ台が重なった状態を示す図、図６は第２実施例に係
るブラジャーの正面図、図７は第３実施例に係るブラジ
ャーの正面図である。

【０００８】本発明に係るブラジャー（１）は、図１及
び図２に示す如く、左右１対のカップ部（２Ａ，２
Ｂ）、このカップ部（２Ａ，２Ｂ）の下部に位置する２
枚のカップ台（３Ａ，３Ｂ）、左右の脇布（４Ａ，４
Ｂ）、及び２本の肩紐（５）からなる。

【０００９】カップ台（３）は、その上縁部がカップ部
（２）の下縁部の形状と同様に湾曲しており、図３に示
す右カップ台（３Ａ）と、図４に示す左カップ台（３
Ｂ）の２枚存在する。

【００１０】右カップ台（３Ａ）は、その右上縁部（３
１）が右カップ部（２Ａ）の下縁部に縫合されており、
右側部（３３）は右の脇布（４Ａ）に、左側部（３４）
は左の脇布（４Ｂ）にそれぞれ縫合されている。従っ
て、右上縁部（３１）は右カップ部（２Ａ）の下縁部に
ぴったり沿うように湾曲しており、右カップ部（２Ａ）
の下縁部の脇布側の最端から前中心側の端付近にかけて
縫合されている。これに対し、左上縁部（３２）と左カ
ップ部（２Ｂ）とは縫合されないので、左上縁部（３
２）は必ずしも左カップ部（２Ｂ）の下縁部にぴったり
沿うように湾曲する必要はない。

【００１１】右カップ台（３Ａ）の右上縁部（３１）の
長さは特に限定されず、図２示例の如く、右カップ部
（２Ａ）の下縁部の長さよりやや短くしても、或いは図
６に示す第２実施例の如く、右カップ部（２Ａ）の下縁
部の長さと略同じにしてもよい。この右上縁部（３１）
の長さによって、左上縁部（３２）の湾曲の程度が変わ
ることとなり、図２示例のように右上縁部（３１）の長
さが右カップ部（２Ａ）の下縁部の長さよりもやや短い
場合には、左上縁部（３２）の湾曲の程度はカップ部
（２）の下縁部、即ち右カップ台（３Ａ）の右上縁部
（３１）よりも小さくなり、図６示例のように右上縁部
（３１）の長さが右カップ部（２Ａ）の下縁部の長さと
同じ場合には、左上縁部（３２）はカップ部（２）の下
縁部、即ち右カップ台（３Ａ）の右上縁部（３１）と同
程度湾曲することとなり、長さも右上縁部（３１）と略
同じになる。

【００１２】一方、左カップ台（３Ｂ）はその左上縁部
（３２）が左カップ部（２Ｂ）の下縁部に縫合されてお
り、左右の側部（３３，３４）はそれぞれ左右の脇布
（４Ａ，４Ｂ）に縫合されている。従って、左上縁部
（３２）は左カップ部（２Ｂ）の下縁部にぴったり沿う
ように湾曲しており、左カップ部（２Ｂ）の下縁部の脇
布側の最端から前中心側の端付近にかけて縫合されてい
る。これに対し、右上縁部（３１）と右カップ部（２
Ａ）とは縫合されないので、右上縁部（３１）は必ずし
も右カップ部（２Ａ）の下縁部にぴったり沿うように湾
曲する必要はない。左カップ台（３Ｂ）の左上縁部（３
２）や右上縁部（３１）の長さ、湾曲の程度も、前述し
た右カップ台（３Ａ）の場合と同様に、特に限定はされ
ない。つまり、図２示例の如く、左上縁部（３２）の長
さを左カップ部（２Ｂ）の下縁部の長さよりもやや短く
して、右上縁部（３１）の湾曲の程度をカップ部（２）
の下縁部よりも小さくすることも、或いは図６示例の如
く、左上縁部（３２）の長さを左カップ部（２Ｂ）の下
縁部の長さと同じにして、右上縁部（３１）の湾曲の程
度をカップ部（２）の下縁部と同程度にすることも可能
である。

【００１３】上記した２枚のカップ台（３Ａ，３Ｂ）が
カップ部（２）の下部において、図５に示すように重な
っていることにより、カップ台（３）の部分は生地が二
重になるため、ブラジャー（１）の保持力が高く、ブラ
ジャー（１）の身体への安定性を高めることができる。
また、右カップ台（３Ａ）と左カップ台（３Ｂ）は縫合
されておらず、それぞれ独立した状態で遊離しているた
め、右カップ部（２Ａ）は右カップ台（３Ａ）の存在に
より、左カップ部（２Ｂ）は左カップ台（３Ｂ）の存在
により、それぞれ融通性を有している。従って、腕を上
下や前後に動かしたり身体を捩じらせた際や、洗濯物を
干したり取り入れたりする時、掃除をする時など、特に
胸部を捩じらせる上半身の運動を要する通常の家事労働
の際にも、カップ部（２）が人体の動きにスムーズに対
応できるので、カップ部（２）と乳房の位置がずれるこ
とはない。即ち、通常の状態では、ブラジャー（１）は
２枚のカップ台（３）により身体に安定に固定されてお
り、家事労働などの時には、カップ部（２）が乳房の動
きに追随するので、カップ部（２）と乳房の位置がずれ
るを防ぐことができる。

【００１４】尚、左右２枚のカップ台（３）の左右の側
部（３３，３４）の長さは特に限定されない。第１及び
第２実施例においては、右カップ台（３Ａ）の場合には
右側部（３３）が左側部（３４）よりもやや短く、左カ
ップ台（３Ｂ）の場合には左側部（３４）が右側部（３
３）よりもやや短くされているが、左右の側部（３３，
３４）の長さを同じにすることも可能である。但し、第
１及び第２実施例のように、右側部（３３）が左側部
（３４）よりもやや短い左右不対称の右カップ台（３
Ａ）と、左側部（３４）が右側部（３３）よりもやや短
い左右不対称の左カップ台（３Ｂ）を用いると、２枚の
カップ台（３）が交差するように重なって、右カップ台
（３Ａ）は右上方向に、左カップ台（３Ｂ）は左上方向
に伸長しやすくなるので、カップ部（２）の融通性が一
層高められ、右カップ台（３Ａ）により右カップ部（２
Ａ）が、左カップ台（３Ｂ）により左カップ部（２Ｂ）
が、それぞれ身体の動きによりスムーズに対応すること
となるので、実施例のような構成とするのが望ましい。

【００１５】また、図１及び図２に示す第１実施例にお
いては、右カップ台（３Ａ）の右上縁部（３１）の長さ
が右カップ部（２Ａ）の下縁部の長さよりもやや短く、
左カップ台（３Ｂ）の左上縁部（３２）の長さが左カッ
プ部（２Ｂ）の下縁部の長さよりもやや短くされている
ため、左右２枚のカップ台（３）を重ねると、ブラジャ
ー（１）の前中心に空間（６）が形成されることとな
り、これによりブラジャー（１）の通気性が高められる
とともに、カップ部（２）の融通性も高められる。更に
第１実施例のように、右カップ台（３Ａ）の右側部（３
３）を左側部（３４）よりもやや短く、左カップ台（３
Ｂ）の左側部（３４）を右側部（３３）よりもやや短く
すると、右カップ台と左カップ台がＸ字状に交差するこ
ととなるので、カップ部（２）の融通性をより一層高め
ることができる。

【００１６】カップ台（３）に用いられる素材は特に限
定されないが、カップ部（２）の融通性を高める為に
は、縦横両方向に自在に伸縮するツーウェイ伸縮布や、
一方向にのみ伸縮するワンウェイ伸縮布などの、伸縮性
の素材を用いるのが好ましい。また、メッシュ素材を用
いると、ブラジャーの通気性を高めることができ、より
好ましい。

【００１７】尚、第１及び第２実施例においては、右カ
ップ台（３Ａ）が左カップ台（３Ｂ）の上に重なってい
るが、図７に示す第３実施例のように、左カップ台（３
Ｂ）が右カップ台（３Ａ）の上に重なるようにすること
も可能である。

【００１８】本発明においては、カップ台（３）以外の
部分、即ち、カップ部（２）、脇布（４）、肩紐（５）
の素材は全く限定されず、通常のブラジャーにおいて使
用される公知の素材がいずれも好適に使用される。また
形状も特に限定はされない。

【００１９】また、カップ部（２）の下縁部にワイヤー
を装着することも可能であり、これにより、バストアッ
プ効果を発揮することができる。また、本発明において
は、上述したように、カップ部（２）が優れた融通性を
有しているので、ワイヤーを装着したとしても、運動時
にワイヤーが身体に食い込んで着用者が痛みを感じてし
まうことはなく、良好な着用性を発揮することができ
る。

【００２０】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１に係る発
明は、左右１対のカップ部、該カップ部の下部に位置す
る２枚のカップ台、左右２枚の脇布、及び左右２本の肩
紐からなるブラジャーであって、前記２枚のカップ台
が、右カップ部の下縁部と左右２枚の脇布に縫合されて
なる右カップ台及び、左カップ部の下縁部と左右２枚の
脇布に縫合されてなる左カップ台であることを特徴とす
るブラジャーに関するものであるから、以下のような効
果を奏する。

【００２１】即ち、カップ部の下部に２枚のカップ台が
位置していることにより、カップ台の部分は生地が二重
になるため、ブラジャーの保持力が高く、ブラジャーの
身体への安定性を高めることができる。また、右カップ
台は右カップ部の下縁部と左右２枚の脇布に縫合されて
おり、左カップ台は左カップ部の下縁部と左右２枚の脇
布に縫合されているので、右カップ台と左カップ台は縫
合されず、それぞれ独立した状態で遊離することとな
る。従って、カップ部が融通性を有しており、腕を上下
や前後に動かしたり身体を捩じらせた際や家事などの通
常の運動時に、人体の動きにスムーズに対応できるの
で、カップ部と乳房の位置がずれることはない。つま
り、通常の状態では、ブラジャーは２枚のカップ台によ
り身体に安定に固定されており、運動時には、カップ部
が乳房の動きに追随してカップ部と乳房の位置がずれる
を防ぐことができるので、着用性において非常に優れて
いるという効果を奏する。

【００２２】また請求項２に係る発明は、カップ台が伸
縮性の素材からなることを特徴とする請求項１記載のブ
ラジャーに関するものであるから、カップ部の融通性を
より高めることができる。

【００２３】請求項３に係る発明は、カップ台がメッシ
ュ素材からなることを特徴とする請求項１又は２記載の
ブラジャーに関するものであるから、ブラジャーの通気
性が高いという効果を奏する。

【００２４】請求項４に係る発明は、右カップ台と左カ
ップ台がＸ字状に交差しており、前中心に空間が設けら
れていることを特徴とする請求項１乃至３記載のブラジ
ャーに関するものであるから、空間の存在によりブラジ
ャーの通気性をより高めることができるとともに、カッ
プ部の融通性もより高めることができるという優れた効
果を奏する。

【００２５】請求項５に係る発明は、カップ部の下縁部
にワイヤーが装着されていることを特徴とする請求項１
乃至４記載のブラジャーに関するものであるから、カッ
プ部と乳房の位置がずれるのを防ぐことができるととも
に、ワイヤーが身体に食い込むことによる痛みを感じる
ことなくバストアップ効果を発揮することができるとい
う効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施例に係るブラジャーの外観図である。

【図２】図１に示すブラジャーの正面図である。

【図３】図１に示すブラジャーの右カップ台の外観図で
ある。

【図４】図１に示すブラジャーの左カップ台の外観図で
ある。

【図５】図１に示すブラジャーにおいて２枚のカップ台
が重なった状態を示す図である。

【図６】第２実施例に係るブラジャーの正面図である。

【図７】第３実施例に係るブラジャーの正面図である。

【図８】従来のブラジャーの外観図である。

【符号の説明】

１ブラジャー２カップ部２Ａ右カップ部２Ｂ左カップ部３カップ台３Ａ右カップ台３Ｂ左カップ台４脇布５肩紐６空間

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】左右１対のカップ部、該カップ部の下部
に位置する２枚のカップ台、左右２枚の脇布、及び左右
２本の肩紐からなるブラジャーであって、前記２枚のカ
ップ台が、右カップ部の下縁部と左右２枚の脇布に縫合
されてなる右カップ台及び、左カップ部の下縁部と左右
２枚の脇布に縫合されてなる左カップ台であることを特
徴とするブラジャー。
【請求項２】カップ台が伸縮性の素材からなることを
特徴とする請求項１記載のブラジャー。
【請求項３】カップ台がメッシュ素材からなることを
特徴とする請求項１又は２記載のブラジャー。
【請求項４】右カップ台と左カップ台がＸ字状に交差
しており、前中心に空間が設けられていることを特徴と
する請求項１乃至３記載のブラジャー。
【請求項５】カップ部の下縁部にワイヤーが装着され
ていることを特徴とする請求項１乃至４記載のブラジャ
ー。